JP2003246853A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法、製造装置 - Google Patents

芳香族ポリカーボネートの製造方法、製造装置

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JP2003246853A
JP2003246853A JP2002051176A JP2002051176A JP2003246853A JP 2003246853 A JP2003246853 A JP 2003246853A JP 2002051176 A JP2002051176 A JP 2002051176A JP 2002051176 A JP2002051176 A JP 2002051176A JP 2003246853 A JP2003246853 A JP 2003246853A
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stirring
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aromatic polycarbonate
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Tetsuo Miyauchi
哲郎 宮内
Masashi Shimonari
正志 下成
Toru Sawaki
透 佐脇
Katsuji Sasaki
勝司 佐々木
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色相に優れるとともに、安定した物性を有す
る芳香族ポリカーボネートを効率よく製造する技術を提
供する。 【解決手段】 溶融状態の炭酸ジエステルと固体(粉
体、プリル状など)の芳香族ジヒドロキシ化合物の溶融
原料混合物を調製する際に、特定の設計条件のもとに製
作された竪型撹拌装置を用い、特定の溶融条件にて溶解
した溶融原料混合物を、連続的に重合槽に供給し、更に
重合せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、芳香族ポリカー
ボネート樹脂の製造方法および製造装置に関する。さら
に詳しくは、溶融重合法による芳香族ポリカーボネート
の製造方法および製造装置に関し、色相に優れるととも
に、安定した物性を有し、透明性に優れた芳香族ポリカ
ーボネートを効率よく製造する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネートは、耐衝撃性、
透明性等に優れた特性を有するため、非常に有用な樹脂
として広く一般に知られている。
【0003】この芳香族ポリカーボネートを製造する方
法としては、芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲンと
を、有機溶媒およびアルカリ水溶液の混合液中で反応さ
せる界面重合法と、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジ
エステルとを、触媒の存在下、高温・減圧下において反
応させ、発生するフェノールを系外に除去する溶融重合
法とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この溶融重合法におい
ては、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとが
原料として用いられる。
【0005】炭酸ジエステルは、その融点以上の温度に
おける耐熱性が極めて高く分解、着色などは起こりにく
い。
【0006】一方、芳香族ジヒドロキシ化合物は、その
融点以上の温度において溶融状態で取り扱おうとする
と、耐熱性の低さから容易に分解し着色するため、ポリ
マーの色相を悪化させる原因になることが知られてい
る。
【0007】このことから溶融重合法において原料混合
物を調製する場合には、一般に、溶融した炭酸ジエステ
ルと溶融した芳香族ジヒドロキシ化合物とを混合する方
法と、溶融した炭酸ジエステルを計量し、その中に固体
(粉体、プリル状等)の芳香族ジヒドロキシ化合物を計
量して投入し、混合・溶解する方法とがあるが、前者の
場合は溶融した芳香族ジヒドロキシ化合物を短い貯蔵時
間で使用しなければならないと言う制約が有り、貯蔵安
定性を考慮した場合、後者が優れている。
【0008】しかしながら、たとえ溶融した炭酸ジエス
テルに固体(粉体、プリル状等)の芳香族ジヒドロキシ
化合物を投入して混合・溶解し原料混合物を調製した場
合でも、ポリマーの色相が悪化することがある。
【0009】色相の悪化は、透明性などの芳香族ポリカ
ーボネートの優れた特徴を損なうこととなり、特にDV
D、MO、CD等の光学用途に使用する場合においては
製品の品質上好ましくない。
【0010】本願発明では、環境問題を有せず、経済性
に優れる溶融重合法を用いてポリカーボネートを製造す
るに際して、貯蔵安定性に優れた固体状の芳香族ジヒド
ロキシ化合物を使用して色相に優れたポリカーボネート
を得ることを可能とする原料技術を提供することを目的
とする。
【0011】本願発明のさらに他の目的および利点は、
以下の説明から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明の1態様は、溶
融状態の炭酸ジエステルと固体の芳香族ジヒドロキシ化
合物とを、混合溶解装置に供給し、溶融原料混合物を作
製し、該溶融原料混合物を連続的に重合槽に供給し、触
媒の存在下または非存在下に反応せしめ、芳香族ポリカ
ーボネートを連続的に製造する芳香族ポリカーボネート
の製造方法において、当該混合溶解装置が、少なくとも
1基の、加熱媒体で加熱された伝熱面を有し、パドル翼
を備える竪型撹拌槽よりなり、各竪型撹拌槽の内径を
D、液高さをH、撹拌軸に設置された撹拌翼数をn、撹
拌翼幅をW、各撹拌翼の高さをL1+L2+・・Lnと
した場合に、0.4×D<W<D、かつ、0.5×H<
ΣL<Hであり、各竪型撹拌槽における撹拌条件が50
00≦Reである芳香族ポリカーボネートの製造方法で
ある。なお、本願明細書において、ΣL=L1+L2+
・・Lnであり、D,H,W,ΣL,L1,L2,・
・,Lnの単位はmである。
【0013】そして、他の1態様は、溶融状態の炭酸ジ
エステルと固体の芳香族ジヒドロキシ化合物とを、混合
溶解装置に供給し、溶融原料混合物を作製し、該溶融原
料混合物を連続的に重合槽に供給し、触媒の存在下また
は非存在下に反応せしめ、芳香族ポリカーボネートを連
続的に製造するための当該混合溶解装置であって、当該
混合溶解装置が、少なくとも1基の、加熱媒体で加熱さ
れた伝熱面を有し、パドル翼を備える竪型撹拌槽よりな
り、各竪型撹拌槽の内径をD、液高さをH、撹拌軸に設
置された撹拌翼数をn、撹拌翼幅をW、各撹拌翼の高さ
をL1+L2+・・Lnとした場合に、0.4×D<W
<D、かつ、0.5×H<ΣL<Hであり、各竪型撹拌
槽における撹拌条件が5000≦Reである芳香族ポリ
カーボネートの製造装置である。
【0014】この方法や装置により、貯蔵安定性に優れ
た固体状の芳香族ジヒドロキシ化合物を使用して色相に
優れ、安定した物性を有するポリカーボネートを得るこ
とができる。
【0015】なお、竪型撹拌槽が2以上あり、この2以
上の竪型撹拌槽全体の伝熱面積が、芳香族ジヒドロキシ
化合物の量をAKg/Hrで表した時に、2×10-3×
Am 2以上であり、かつ、混合溶解装置を構成する最初
の竪型撹拌槽がこの2以上の竪型撹拌槽全体の伝熱面積
の30%以上の伝熱面積を持つことが好ましい。
【0016】また、混合溶解装置に供給する溶融状態の
炭酸ジエステルの温度を100℃〜200℃とし、か
つ、各竪型撹拌槽の内温を110℃〜150℃に保つこ
と、各竪型撹拌槽の加熱媒体の温度を200℃以下とす
ることが好ましい。
【0017】これらの加熱条件により、芳香族ジヒドロ
キシ化合物に起因するポリカーボネートの着色を最小限
に抑制できるからである。
【0018】なお、以下に説明する発明の実施の形態や
例の中で、本発明の更なる特徴が明らかにされる。
【0019】
【発明の実施の形態】溶融した炭酸ジエステルに固体
(粉体、プリル状等)の芳香族ジヒドロキシ化合物を投
入して混合・溶解し原料混合物を調製した場合でも、混
合・溶解条件の違いによってポリマーの色相が悪化し、
物性が変動することがあることに着目し、鋭意研究を重
ねた結果、該原料混合物を調製する際の撹拌状態や撹拌
槽の伝熱面積などの混合原料調製条件が、得られるポリ
カーボネートの色相等に大きく寄与していることが見出
され、本願発明が完成されるに至った。
【0020】以下、本願発明にかかる芳香族ポリカーボ
ネートの製造方法について具体的に説明する。
【0021】本願発明で言う、芳香族ポリカーボネート
とは主たる成分である芳香族ジヒドロキシ化合物と、炭
酸ジエステルとを塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合
物および/またはアルカリ土類金属化合物等よりなるエ
ステル交換触媒等の存在下、または非存在下、溶融重縮
合させたものである。
【0022】このような芳香族ジヒドロキシ化合物とし
ては、具体的にはビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、ビス(3,5
−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)オキサイド、
p,p’−ジヒドロキシジフェニル、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(ヒドロ
キシフェニル)スルホン、レゾルシノール、ハイドロキ
ノン、1,4−ジヒドロキシ−2,5−ジクロロベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−3−メチルベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホキシド等が挙げられるが、特
に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンが
好ましい。
【0023】炭酸ジエステルとしては、具体的にはジフ
ェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)
カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカー
ボネートなどが用いられるが、特にジフェニルカーボネ
ートが好ましい。
【0024】さらに、本願発明のポリカーボネートには
必要に応じて、脂肪族ジオールとして、例えば、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、1,10−デカンジオール等
を、ジカルボン酸類として、例えば、コハク酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、シクロヘキサンカルボン酸、テレフタル酸等や、オ
キシ酸類例えば、乳酸、P−ヒドロキシ安息香酸、6−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等を含有していても良い。
【0025】本願発明で用いられる触媒は特に限定され
ないが、塩基性窒素化合物とアルカリ金属化合物および
/またはアルカリ土類金属化合物とよりなるエステル交
換触媒を使用することができる。
【0026】本願発明で使用されるアルカリ金属および
/またはアルカリ土類金属化合物についても、得られる
芳香族ポリカーボネートの色相等を悪化させるものでな
ければ特に制限はなく種々の公知のものを使用すること
ができる。
【0027】本願発明で触媒として用いられるアルカリ
金属化合物としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、
炭酸水素化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜
硫酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸
塩、水素化ホウ素塩、安息香酸塩、リン酸水素化物、ビ
スフェノール、フェノールの塩等が挙げられる。
【0028】具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウ
ム、硝酸リチウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウ
ム、亜硝酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸リチウム、シアン酸ナトリウム、シアン酸カ
リウム、シアン酸リチウム、チオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウム、チオシアン酸リチウム、ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン
酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カ
リウム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ酸ナト
リウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息
香酸リチウム、リン酸水素ジナトリウム、リン酸水素ジ
カリウム、リン酸水素ジリチウム、ビスフェノールAの
ジナトリウム塩、ジカリウム塩、ジリチウム塩、フェノ
ールのナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙
げられる。
【0029】触媒として用いられるアルカリ土類金属化
合物としては、例えばアルカリ土類金属の水酸化物、炭
酸水素化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、亜硫
酸塩、シアン酸塩、チオシアン酸塩、ステアリン酸塩、
安息香酸塩、ビスフェノール、フェノールの塩等が挙げ
られる。
【0030】具体例としては、水酸化カルシウム、水酸
化バリウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウ
ム、炭酸水素バリウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、酢酸
カルシウム、酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム、硝酸
カルシウム、硝酸バリウム、硝酸ストロンチウム、亜硝
酸カルシウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸ストロンチウ
ム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸バリウム、亜硫酸ストロ
ンチウム、シアン酸カルシウム、シアン酸バリウム、シ
アン酸ストロンチウム、チオシアン酸カルシウム、チオ
シアン酸バリウム、チオシアン酸ストロンチウム、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸ストロンチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化
ホウ素バリウム、水素化ホウ素ストロンチウム、安息香
酸カルシウム、安息香酸バリウム、安息香酸ストロンチ
ウム、ビスフェノールAのカルシウム塩、バリウム塩、
ストロンチウム塩、フェノールのカルシウム塩、バリウ
ム塩、ストロンチウム塩などが挙げられる。
【0031】本願発明においては所望により、触媒のア
ルカリ金属化合物として、(a)周期律表第14族の元
素のアート錯体のアルカリ金属塩または(b)周期律表
第14族の元素のオキソ酸のアルカリ金属塩を用いるこ
とができる。ここで周期律表第14族の元素とは、ケイ
素、ゲルマニウム、スズのことをいう。
【0032】(a)周期率表第14族元素のアート錯体
のアルカリ金属塩としては、特開平7−268091号
公報に記載のものをいうが、具体的には、ゲルマニウム
(Ge)の化合物;NaGe(OMe)5、NaGe
(OEt)3、NaGe(OPr)5、NaGe(OB
u)5、NaGe(OPh)5、LiGe(OMe)5
LiGe(OBu)5、LiGe(OPh)5を挙げるこ
とができる。
【0033】スズ(Sn)の化合物としては、NaSn
(OMe)3、NaSn(OMe)2(OEt)、NaS
n(OPr)3、NaSn(O−n−C6133、Na
Sn(OMe)5、NaSn(OEt)5、NaSn(O
Bu)5、NaSn(O−n−C12255、NaSn
(OEt)、NaSn(OPh)5、NaSnBu2(O
Me)3を挙げることができる。
【0034】また(b)周期律表第14族元素のオキソ
酸のアルカリ金属塩としては、例えばケイ酸(sili
cic acid)のアルカリ金属塩、スズ酸(sta
nic acid)のアルカリ金属塩、ゲルマニウム
(II)酸(germanous acid)のアルカ
リ金属塩、ゲルマニウム(IV)酸(germanic
acid)のアルカリ金属塩を好ましいものとして挙げ
ることができる。
【0035】ケイ酸のアルカリ金属塩は、例えばモノケ
イ酸(monosilicic acid)またはその
縮合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その
例としては、オルトケイ酸モノナトリウム、オルトケイ
酸ジナトリウム、オルトケイ酸トリナトリウム、オルト
ケイ酸テトラナトリウムを挙げることができる。
【0036】スズ酸のアルカリ金属塩は、例えばモノス
ズ酸(monostanic acid)またはその縮
合体の酸性あるいは中性アルカリ金属塩であり、その例
としてはモノスズ酸ジナトリウム塩(Na2SnO3・X
2O、X=0〜5)、モノスズ酸テトラナトリウム塩
(Na4SnO4)を挙げることができる。
【0037】ゲルマニウム(II)酸(germano
us acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲル
マニウム酸またはその縮合体の酸性あるいは中性アルカ
リ金属塩であり、その例としてはゲルマニウム酸モノナ
トリウム塩(NaHGeO2)を挙げることができる。
【0038】ゲルマニウム(IV)酸(germani
c acid)のアルカリ金属塩は、例えばモノゲルマ
ニウム(IV)酸またはその縮合体の酸性あるいは中性
アルカリ金属塩であり、その例としてはオルトゲルマニ
ウム酸モノリチウム酸(LiH3GeO4)オルトゲルマ
ニウム酸ジナトリウム塩、オルトゲルマニウム酸テトラ
ナトリウム塩、ジゲルマニウム酸ジナトリウム塩(Na
2Ge25)、テトラゲルマニウム酸ジナトリウム塩
(Na2Ge49)、ペンタゲルマニウム酸ジナトリウ
ム塩(Na2Ge511)を挙げることができる。
【0039】触媒としてのアルカリ金属化合物またはア
ルカリ土類金属化合物は、当該触媒中のアルカリ金属元
素またはアルカリ土類金属元素が芳香族ジオール化合物
1モル当り1×10-8〜5×10-5当量となる場合で好
ましく使用される。より好ましい割合は同じ基準に対し
5×10-7〜1×10-5当量となる割合である。
【0040】当該触媒中のアルカリ金属元素量またはア
ルカリ土類金属元素量が芳香族ジオール化合物1モル当
り1×10-8〜5×10-5当量の範囲を逸脱すると、得
られる芳香族ポリカーボネートの諸物性に悪影響を及ぼ
したり、また、エステル交換反応が充分に進行せず高分
子量の芳香族ポリカーボネートが得られない等の問題が
あり好ましくない場合が多い。
【0041】また、触媒としての含窒素塩基性化合物と
しては、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
(Me4NOH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキ
シド(Et4NOH)、テトラブチルアンモニウムヒド
ロキシド(Bu4NOH)、ベンジルトリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド(φ−CH2(Me)3NOH)、ヘ
キサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどの
アルキル、アリール、アルキルアリール基などを有する
アンモニウムヒドロオキシド類、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ヘキサデシ
ルジメチルアミンなどの3級アミン類、あるいはテトラ
メチルアンモニウムボロハイドライド(Me4NB
4)、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド
(Bu4NBH4)、テトラブチルアンモニウムテトラフ
ェニルボレート(Me4NBPh4)、テトラブチルアン
モニウムテトラフェニルボレート(Bu4NBPh4)な
どの塩基性塩を挙げることができる。
【0042】上記含窒素塩基性化合物は、含窒素塩基性
化合物中のアンモニウム窒素原子が芳香族ジオール化合
物1モル当り1×10-5〜5×10-3当量となる割合で
用いるのが好ましい。より好ましい割合は同じ基準に対
し2×10-5〜5×10-4当量となる割合である。特に
好ましい割合は同じ基準に対し5×10-5〜5×10 -4
当量となる割合である。
【0043】なお、本願明細書において、仕込み芳香族
ジオール化合物(芳香族ジヒドロキシ化合物ともいう)
に対するアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、含窒素塩基性化合物の割合いを、「芳香族ジヒドロ
キシ化合物1モルに対し金属または塩基性窒素としてW
(数値)当量のZ(化合物名)量」として表現したが、
これは、例えば、Zがナトリウムフェノキシドや2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンモノナトリ
ウム塩のようにナトリウム原子が一つであり、またはト
リエチルアミンのように塩基性窒素が一つであれば、Z
の量がWモルに相当する量であることを意味し、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジナトリウ
ム塩のように二つであれば、W/2モルに相当する量で
あることを意味する。
【0044】本願発明の重縮合反応には、上記触媒と一
緒に、必要により、周期律表第14族元素のオキソ酸お
よび同元素の酸化物よりなる群から選ばれる少なくとも
1種の助触媒を共存させることができる。
【0045】これら助触媒を特定の割合で用いることに
より、末端の封鎖反応、重縮合反応速度を損なうことな
く、重縮合反応中に生成し易い分岐反応や、成形加工時
における装置内での異物の生成、やけといった好ましく
ない副反応をより効果的に抑制することができる。
【0046】本願発明で原料を溶融し、調製するために
使用する装置の材質は特に制限は無いが、原料である芳
香族ジヒドロキシ化合物や炭酸ジエステルおよび反応に
より副生するモノヒドロキシ化合物などに対し耐食性を
有する必要があり、その溶融原料および反応液と接する
部分はニッケルやステンレスと言った鉄の含有量の少な
い材料が好ましく使用される。
【0047】本願発明で原料を混合溶融し、調製するた
めに用いられる装置は少なくとも1基の竪型撹拌槽より
構成され、該溶融装置の操作形態としては、連続操作、
回分操作、あるいは両者の混在した操作形態のいずれの
場合も適用が可能である。
【0048】本願発明に於いて原料の混合溶解装置を構
成する少なくとも1基の竪型撹拌槽に備える撹拌翼につ
いては、それぞれの竪型撹拌槽について、槽の内径を
D、槽の液高さをH、撹拌軸に設置された撹拌翼数を
n、撹拌翼幅をW、撹拌翼の高さをL1+L2+・・L
nとした場合、0.4×D<W<D、かつ0.5×H<
ΣL<Hを満足するパドル翼を使用する。
【0049】また、この場合の撹拌条件として、500
0≦Reを満たすように設計・操作することが必要であ
る。
【0050】上記の撹拌条件を満たさない場合には、該
竪型撹拌槽に固体(粉体、プリル状など)の状態で供給
された芳香族ジヒドロキシ化合物が均一に分散すること
ができなくなり、溶融時間が増加し、色相等の悪化を引
き起こしたり、撹拌装置の破損等の原因になるため好ま
しくない。
【0051】ここで、槽の内径が縦方向に変化する場合
には、Dはその最大値を表す。
【0052】また、槽の液高Hは攪拌を静止したときの
液高である。
【0053】また、撹拌翼数nは撹拌軸の両側反対方向
に延在する二つを一つの撹拌翼数と数えるものである。
【0054】また、本願発明で使用されるパドル翼の形
状については、平板を基本とするものの、その翼端が曲
げられていても、高さ方向で翼幅が異なる台形状であっ
ても良い。台形状の場合は長辺Wが撹拌槽内径Dとの関
係で上記式の範囲にあることが必要である。さらに、パ
ドル翼の上部に切り欠きを有したり、グリッド状に形成
されていても、高さ方向に複数に分割され相互の位相が
異なっているものも好ましく使用できる。切り欠きを有
する場合のWおよび撹拌翼の高さは切り欠きが無いもの
として測定したものを用いる。パドル翼は傾きを有して
いても良い。
【0055】なお、撹拌翼が複数ある場合、その数をn
とすると、ΣL=L1+L2+・・Lnであり、Wにつ
いては、そのn個の撹拌翼の内で最も大きい値を採用す
る。
【0056】本願発明で用いる撹拌翼は上記の関係を満
たすものであれば、任意に製作して使用することもでき
るし、一般に市販されているものを購入して使用するこ
ともできる。
【0057】このような市販の撹拌翼としては、例え
ば、低粘度から中粘度にかけて優れた性能を有するマッ
クスブレンド翼やフルゾーン翼等の高効率パドル翼が有
り、本願発明の条件を満たす範囲であれば好ましく使用
することができる。撹拌翼の形状が上記関係を満たさな
い場合は固体状の芳香族ジヒドロキシ化合物の溶融液へ
の分散が不良となり、長時間の溶解時間が必要となり、
原料の熱劣化を生じ、好ましくない。
【0058】本願発明で使用する該竪型撹拌槽の大きさ
や槽数についても特に限定されるものではないが、設備
費などのコストを考えた場合、溶融原料の平均滞留時間
をプラント安定運転のために必要最小限の時間とするこ
とが好ましいばかりか、むやみに溶融原料の滞留時間を
大きくとることは、溶融原料の熱履歴を増加させること
につながり、色相の他さまざまなポリマー品質を悪化さ
せる原因にもなり好ましくない。
【0059】従って、該竪型撹拌槽の大きさや槽数は、
プラント安定運転のための必要最小限の平均滞留時間と
するように設計することが好ましく、さらに装置全体の
伝熱面積が、芳香族ジヒドロキシ化合物の量をAKg/
Hrで表した時、2×10-3×Am2以上であり、か
つ、装置を構成する最初の撹拌槽が装置全体の伝熱面積
の30%以上の伝熱面積を持つように設計することで本
願発明の効果を得ることができる。
【0060】装置全体の伝熱面積が上記の条件を満たさ
ない場合には、過大な温度差が必要となり、高温となっ
た伝熱面に接触する原料混合物が熱劣化を引き起こし、
得られるポリカーボネートの色相が悪化するため好まし
くない。
【0061】なお、広い伝熱面積を持つことは品質的に
好ましいものの、過度に大きな伝熱面積の設置は設備コ
ストの増大を招くため、2×10-1×Am2以下とする
ことが望ましい。
【0062】また、装置を構成する最初の撹拌槽の伝熱
面積を装置全体の伝熱面積の30%未満とした場合に
は、固体の芳香族ジヒドロキシ化合物が融液に均一に分
散しなくなる可能性があり、この場合には溶融時間の増
加や撹拌装置の破損等につながるため好ましくない。
【0063】本願発明で原料として用いる芳香族ジヒド
ロキシ化合物は、その融点以上の温度において溶融状態
で取り扱おうとすると、耐熱性の低さから容易に分解し
着色するため、芳香族ジヒドロキシ化合物は、固体(粉
体、プリル状等)のまま溶融装置に供給し、速やかに炭
酸ジエステルとの混合融液に分散・融解させることが好
ましく、融液の温度は110℃〜150℃に保つことが
さらに好ましい。
【0064】融液温度が110℃より低い場合には、融
液中に芳香族ジヒドロキシ化合物が十分に溶解すること
ができないため好ましくない。逆に該融液温度が150
℃より高い場合には、得られるポリカーボネートの色相
が悪化するため好ましくない。
【0065】一方、炭酸ジエステルは、その融点以上の
温度における耐熱性が極めて高く、分解・着色などが比
較的起こりにくいため、100℃〜200℃の温度であ
れば、溶融装置に直接供給できる。
【0066】炭酸ジエステルの供給温度を100℃より
低くした場合、炭酸ジエステルの昇温に熱量が奪われる
ことが原因で、過度に大きな温度差や伝熱面積を用いな
い限り、融液温度を110℃以上に維持することができ
なくなるため好ましくない。また、炭酸ジエステルの供
給温度を200℃を越えるた場合、得られるポリカーボ
ネートの色相が悪化するため好ましくない。
【0067】すなわち、原料の混合溶融装置である竪型
撹拌槽に供給する溶融状態の炭酸ジエステルの温度を1
00℃〜200℃とし、かつ、該竪型撹拌槽内の融液温
度を110℃〜150℃に保ち、更に、特定の形状を有
する撹拌翼を用いて特定の条件で撹拌することによっ
て、供給した固体状の芳香族ジヒドロキシ化合物を融液
に均一に分散し、適切な伝熱面積の設定と相まって低温
で速やかな溶融を実現し、これによって、色相に優れ、
安定した物性を有するポリカーボネートが得られること
が見出された。
【0068】本願発明で原料の混合溶融装置として用い
る竪型撹拌槽の加熱方式については、あらゆる加熱方式
を用いることができ、例えばジャケット、内部コイル、
外部熱交換器およびこれらを組み合わせて使用すること
ができる。また、使用する加熱媒体も特に制限はなく、
例えば、液相熱媒、気相熱媒、蒸気等温度斑を小さくす
ることができる加熱媒体が好ましく使用できる。
【0069】また、撹拌槽内の融液温度と加熱媒体の温
度差を限定する意味で加熱媒体の温度は200℃以下で
あることが好ましい。加熱媒体の温度が200℃を越え
る場合、得られるポリカーボネートの色相が悪化するた
め好ましくない。おそらく、撹拌槽内の融液が加熱部に
接する境膜付近で局所的に高温にさらされ、局所的な原
料の分解反応が進行するためと考えられる。
【0070】本願発明で使用するエステル交換反応の初
期領域を実施するための反応器は、未反応の炭酸ジエス
テルと副生するモノヒドロキシ化合物とを分離し、反応
系内に未反応の炭酸ジエステルを還流するための精留塔
を備えた竪型撹拌槽が広く使用される。
【0071】エステル交換反応の初期に用いられる反応
器は鉄の多い材質で作ることを避けるべきであり、ニッ
ケルやステンレス等で好ましく構成される。
【0072】エステル交換反応の初期の領域を終えた反
応物は後期のエステル交換反応を実施するための反応器
に移送され、所定の重合度までエステル交換反応を継続
する。
【0073】このために使用される後期反応器は竪型や
横形の撹拌槽が使用されるが、液深が低く抑えられる横
型反応器が好ましい。また、反応圧力が高真空度となる
場合が多く、かつ原料のモルバランスに影響を与えるほ
どの未反応の炭酸ジエステルが存在しないため、一般に
精留塔は設置しない。後期反応器を構成する材質は初期
の反応器ほど厳密な要求はないものの、鉄の多い材質は
避けるべきであり、ステンレス等で好ましく構成され
る。
【0074】芳香族ジヒドロキシ化合物に対する炭酸ジ
エステルのモル比は精留塔の能力や初期反応器における
モノマーの反応率や、得ようとするポリカーボネートの
OH末端基量によって変化するが、通常0.8〜1.
5、好ましくは0.95〜1.1、更に好ましくは1.
0〜1.05が使用される。
【0075】初期反応器の操作条件は180〜250
℃、好ましくは200〜250℃の温度と13333〜
1333Paの圧力が使用される。また、複数の反応器
を使用してエステル交換反応の初期領域を実施する場合
は、操作温度と真空度とはエステル交換反応の進行に伴
って順次条件を強めることが好ましい。
【0076】後期反応器の操作条件は250〜300
℃、好ましくは260〜290℃の温度と1333〜1
3Pa、好ましくは667〜67Paの圧力が使用され
る。また、後期反応を複数の反応器を使用して実施する
場合は、操作温度と真空度とは順次後段の撹拌槽で条件
を強めることが好ましい。このようにして後期反応器で
は目的に応じ粘度平均分子量で10000以上好ましく
は15000以上まで重合を行う。
【0077】後期重合槽で生成した反応物はギヤポンプ
などを用いて定量的に抜き出し、必要に応じ添加剤を添
加した後、製品化されるが、この過程で必要に応じ異物
を除去する目的で反応物を濾過することも行われる。こ
の目的に使用されるフィルターはキャンドル形、プリー
ツ形、ディスク形等公知のフィルターが好ましく使用さ
れ、その目開きは製品の粘度平均分子量が20000以
下の場合は40μm以下、それ以上の場合は100μm
以下のものが好ましく使用される。
【0078】本願発明で得られたポリカーボネートに触
媒失活剤を添加することもできる。
【0079】本願発明に使用する失活剤としては、公知
の失活剤が有効に使用されるが、この中でもスルホン酸
のアンモニウム塩、ホスホニウム塩が好ましく、更にド
デシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩
等のドデシルベンゼンスルホン酸の上記塩類やパラトル
エンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩等のパラト
ルエンスルホン酸の上記塩類が好ましい。またスルホン
酸のエステルとしてベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼ
ンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブチル、ベン
ゼンスルホン酸オクチル、ベンゼンスルホン酸フェニ
ル、パラトルエンスルホン酸メチル、パラトルエンスル
ホン酸エチル、パラトルエンスルホン酸ブチル、パラト
ルエンスルホン酸オクチル、パラトルエンスルホン酸フ
ェニル等が好ましく用いられ、就中、ドデシルベンゼン
スルホン酸テトラブチルホスホニウム塩が最も好ましく
使用される。
【0080】これらの失活剤の使用量はアルカリ金属化
合物および/またはアルカリ土類金属化合物より選ばれ
た前記重合触媒1モル当たり0.5〜50モルの割合
で、好ましくは0.5〜10モルの割合で、更に好まし
くは0.8〜5モルの割合で使用することができる。
【0081】これらの失活剤は、直接または適当な溶剤
に溶解または分散させて溶融状態のポリカーボネートに
添加、混練する。このような操作を実施するのに用いら
れる設備に特に制限は無いが、例えば2軸ルーダー等が
好ましく、失活剤を溶剤に溶解または分散させた場合は
ベント付きの2軸ルーダーが特に好ましく使用される。
【0082】また本願発明においては、本願発明の目的
を損なわない範囲でポリカーボネートに添加剤を添加す
ることができる。この添加剤は失活剤と同様に溶融状態
のポリカーボネートに添加することが好ましく、このよ
うな添加剤としては、例えば、耐熱安定剤、エポキシ化
合物、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、スリップ剤、ア
ンチブロッキング剤、滑剤、有機充填剤、無機充填剤等
をあげることができる。
【0083】これらの内でも耐熱安定剤、紫外線吸収
剤、離型剤、着色剤等が特に一般的に使用され、これら
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0084】本願発明に用いられる耐熱安定剤として
は、例えば、燐化合物、フェノール系安定剤、有機チオ
エーテル系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤等を挙げ
ることができる。
【0085】また、紫外線吸収剤としては、一般的な紫
外線吸収剤が用いられ、例えば、サリチル酸系紫外線吸
収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収
剤等を挙げることができる。
【0086】また離型剤としては一般的に知られた離型
剤を用いることができ、例えば、パラフィン類などの炭
化水素系離型剤、ステアリン酸等の脂肪酸系離型剤、ス
テアリン酸アミド等の脂肪酸アミド系離型剤、ステアリ
ルアルコール、ペンタエリスリトール等のアルコール系
離型剤、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリ
トールのステアレート等の脂肪酸エステル系離型剤、シ
リコーンオイル等のシリコーン系離型剤等を挙げること
ができる。
【0087】着色剤としては有機系や無機系の顔料や染
料を使用することができる。
【0088】これらの添加剤の添加方法に特に制限はな
いが、例えば、直接ポリカーボネートに添加してもよ
く、マスターペレットを作製して添加してもよい。
【0089】
【発明の効果】色相に優れるとともに、安定した物性を
有する芳香族ポリカーボネートを効率よく製造できる。
【0090】
【実施例】以下に、実施例、比較例によって説明する。
なお、この実施例は本願発明を例示するためのものであ
り本願発明がこの実施例によって制限されるものではな
い。本願発明の趣旨に合致する限り他の実施の形態も本
願発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。
【0091】実施例および比較例中の粘度平均分子量の
測定には0.7g/dLの塩化メチレン溶液をウベロー
デ粘度計を用いて固有粘度を測定し、次式により粘度平
均分子量を求めた。
【0092】[η]=1.23×10-4×M0.83 ポリマー色相の測定値としては、ポリカーボネートペレ
ット(短径×長径×長さ(mm)=2.5×3.3×
3.0)のL,a,b値を日本電色工業製ND−100
1DPを用いて反射法で測定した結果の内、黄色度の尺
度としてb値を用いた。
【0093】[実施例1]内部を窒素雰囲気下に保った
竪型撹拌槽を直列に2基設置して構成した原料溶解設備
を用い、プリル状の2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(以後BPAと略記する)および140
℃に加熱した液体のジフェニルカーボネ−ト(以後DP
Cと略記する)を、両方の竪型撹拌槽について共にRe
=約200000の撹拌条件のもと、原料の仕込み比率
が、BPA1モルに対し、DPCが1.01モルの割合
となるよう、それぞれBPA100.0Kg/HrとD
PC94.8Kg/Hrとを計量器で連続的に計量しな
がら第1缶目の竪型撹拌槽に供給し、第1缶目の竪型撹
拌槽からはポンプで連続的に融液を抜き出し、第2缶目
の竪型撹拌槽へ連続的にフィードすることにより原料の
溶解を実施した。
【0094】なお、Reは、Re=(nW2ρ)/μと
して求めた。ここで、nは撹拌回転数、Wは翼幅、ρは
液密度、μは液粘度である。
【0095】また、後述する台形のような場合にWに該
当する値が複数ある場合は、Reの計算に使用すべきW
は大きい方の値である。
【0096】第1缶目の竪型撹拌槽内の融液温度は13
0±5℃、第2缶目の竪型撹拌槽内の融液温度は140
±5℃となるように熱媒として使用した98×104
aの飽和水蒸気の圧力を制御した。この飽和水蒸気の温
度は180℃であった。
【0097】溶解設備に使用した2基の竪型撹拌槽およ
び撹拌翼は同一サイズとし、内径は0.5m、液高さは
0.4mであった。また、それぞれの撹拌槽には、それ
ぞれ0.3mの翼幅を持つ2枚の大型パドル翼を位相を
30゜ズラした形で撹拌軸に固定した撹拌機が設置され
ていた。また、それぞれのパドル翼の高さは共に0.1
2mであった。その結果、撹拌槽内の液高さをH
(m)、槽内径をD(m)、撹拌翼幅をW(m)、撹拌
翼の高さをL1,L2とした場合、該竪型撹拌槽のΣL
=L1+L2=0.6Hであり、W=0.6Dであっ
た。
【0098】また、それぞれの竪型撹拌槽は、共に7.
03m2の伝熱面積を有している。
【0099】その結果、供給するBPAの量をAkg/
hrとするとき、2×10-3×Am 2=2×10-3×1
00.0m2=0.2m2、2×10-1×Am2=20m2
に対し、それぞれの撹拌槽の伝熱面積は7.03m2
あり、2基の竪型撹拌槽全体の伝熱面積は14.1m2
であって、2基の竪型撹拌槽全体の伝熱面積は2×10
-3×Am2より大きく、かつ2×10-1×Am2より小さ
く、また、全伝熱面積に占める第1槽の伝熱面積の割合
は50%であった。
【0100】溶解は極めて速やかに実施でき、第2槽か
らポンプで連続的に融液を抜き出し、第1段目の重合反
応槽へフィードすることにより連続重合を実施した。
【0101】重合に際しては、BPA1モルに対し、1
×10-6当量のナトリウムフェノキシドと1×10-4
量のテトラメチルアンモニウムヒドロキシドとを該ライ
ンとは別ラインで連続的に該反応槽へと添加した。
【0102】重合設備は精留塔を有する2基の竪型撹拌
槽と1基の横型撹拌槽とから構成されており、第1段目
では220℃、13300Pa(100mmHg)と
し、第2段目では260℃、1995Pa(15mmH
g)とし、最終段の重縮合反応槽である横形1軸反応器
では、内温を270℃、内圧を133Pa(1mmH
g)とし、生成するフェノール等は全て反応系外に溜出
させつつ重縮合反応を連続的に実施した。
【0103】最終段の重縮合反応器で得られたポリマー
は、ギヤポンプを用いて連続的に抜き出し、ダイスより
押し出した後、ペレタイザーによりペレット化した。
【0104】得られたペレットを分析したところ粘度平
均分子量は15200±200、色相はb値が−0.7
で、このポリマーが色相に優れるとともに、安定した物
性を有していることを示していた。
【0105】[実施例2]第1缶目の原料溶解槽である
竪型撹拌槽内の融液温度を170±5℃、第2缶目の竪
型撹拌槽内の融液温度を170±5℃以内に制御し、第
1缶目の竪型撹拌槽に供給するジフェニルカーボネ−ト
の温度を180℃とした以外は実施例1と同様に実施し
たところ、運転は安定に実施でき、最終段の重縮合反応
器で得られたポリマーペレットの品質は、粘度平均分子
量が15200±200、色相b値が−0.4で、この
ポリマーが色相に優れるとともに、安定した物性を有し
ていることを示していた。
【0106】[比較例1]原料溶解設備を構成する2基
の竪型撹拌槽の撹拌翼の大きさを、撹拌翼幅W=0.1
m、撹拌翼高さL1=L2=0.06mとし、両方の竪
型撹拌槽について共にRe=約2200とした以外は実
施例1と同様にして溶解を実施した。
【0107】この結果、W=0.2D、かつΣL=L1
+L2=0.3Hとなり、運転は、第1缶目の原料溶解
槽内で、BPAが均一に溶解しないことが原因で工程が
安定せず、最終段の重縮合反応器で得られたポリマーペ
レットの品質も粘度平均分子量が14000〜1570
0の間でバラつき、色相もb値が−0.3〜0.2の範
囲で変動した。
【0108】[実施例3]第1缶の上側の撹拌翼とし
て、長辺0.30m,短辺0.27m、高さ0.15m
の台形のパドル翼を使用し、第1缶の伝熱の一部を閉止
し、その伝熱面積を、4.00m2とした以外は、実施
例と同様にしてペレットを得た。
【0109】得られたペレットを分析したところ粘度平
均分子量は15200±200、色相はb値が−0.6
で、このポリマーが色相に優れるとともに、安定した物
性を有していることを示していた。
【0110】なお、この場合第1缶については、W1
0.30m、W2=0.27m、L1=0.15m、L
2=0.12mであり、従って、ΣL=L1+L2=
0.27m=0.675H、W=0.6Dである。
【0111】また、供給するBPAの量をAkg/hr
とするとき、2×10-3×Am2=2×10-3×10
0.0m2=0.2m2、2×10-1×Am2=20m2
対し、それぞれの撹拌槽の伝熱面積は4.00m2
7.03m2とであり、2基の竪型撹拌槽全体の伝熱面
積は11.03m2であって、2基の竪型撹拌槽全体の
伝熱面積は2×10-3×Am2より大きく、かつ2×1
-1×Am2より小さく、また、全伝熱面積に占める第
1槽の伝熱面積の割合は36%であった。
【0112】[実施例4]第1缶の伝熱の一部をさらに
閉止し、その伝熱面積を、2.50m2とした以外は、
実施例3と同様にしてペレットを得た。
【0113】この結果、得られたペレットを分析したと
ころ色相はb値が−0.5で安定していたが、粘度平均
分子量は15000〜15500で、実施例1〜3の場
合に比べ、10〜20%変動幅が大きくなった。
【0114】なお、供給するBPAの量をAkg/hr
とするとき、2×10-3×Am2=2×10-3×10
0.0m2=0.2m2、2×10-1×Am2=20m2
対し、それぞれの撹拌槽の伝熱面積は2.50m2
7.03m2とであり、2基の竪型撹拌槽全体の伝熱面
積は9.53m2であって、2基の竪型撹拌槽全体の伝
熱面積は2×10-3×Am2より大きく、かつ2×10
-1×Am2より小さいが、全伝熱面積に占める第1槽の
伝熱面積の割合は26%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐脇 透 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 (72)発明者 佐々木 勝司 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 Fターム(参考) 4J029 AA09 AB04 AC01 AC02 BB03B BB04A BB05A BB10A BB10B BB12A BB13A BB13B BB13C BF14A BF14B BH02 DB07 DB12 DB13 HC04A HC05A HC05B JA091 JA111 JA121 JA161 JA201 JA261 JA301 JB171 JB201 JC031 JC051 JC161 JC731 JF021 JF031 JF041 JF141 JF151 JF161 KD01 KE01 KE05 LA08 LA20 LB07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融状態の炭酸ジエステルと固体の芳香
    族ジヒドロキシ化合物とを、混合溶解装置に供給し、溶
    融原料混合物を作製し、該溶融原料混合物を連続的に重
    合槽に供給し、触媒の存在下または非存在下に反応せし
    め、芳香族ポリカーボネートを連続的に製造する芳香族
    ポリカーボネートの製造方法において、 当該混合溶解装置が、少なくとも1基の、加熱媒体で加
    熱された伝熱面を有し、パドル翼を備える竪型撹拌槽よ
    りなり、 各竪型撹拌槽の内径をD、液高さをH、撹拌軸に設置さ
    れた撹拌翼数をn、撹拌翼幅をW、各撹拌翼の高さをL
    1+L2+・・Lnとした場合に、0.4×D<W<
    D、かつ、0.5×H<ΣL<H(ここで、ΣL=L1
    +L2+・・Lnであり、D,H,W,ΣL,L1,L
    2,・・,Lnの単位はmである)であり、 各竪型撹拌槽における撹拌条件が5000≦Reである
    芳香族ポリカーボネートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記竪型撹拌槽が2以上あり、 当該2以上の竪型撹拌槽全体の伝熱面積が、芳香族ジヒ
    ドロキシ化合物の量をAKg/Hrで表した時に、2×
    10-3×Am2以上であり、 かつ、前記混合溶解装置を構成する最初の竪型撹拌槽が
    当該2以上の竪型撹拌槽全体の伝熱面積の30%以上の
    伝熱面積を持つことを特徴とする請求項1に記載の芳香
    族ポリカーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記混合溶解装置に供給する溶融状態の
    炭酸ジエステルの温度を100℃〜200℃とし、か
    つ、前記各竪型撹拌槽の内温を110℃〜150℃に保
    つことを特徴とする請求項1または2に記載の芳香族ポ
    リカーボネートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記各竪型撹拌槽の加熱媒体の温度を2
    00℃以下とすることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
  5. 【請求項5】 溶融状態の炭酸ジエステルと固体の芳香
    族ジヒドロキシ化合物とを、混合溶解装置に供給し、溶
    融原料混合物を作製し、該溶融原料混合物を連続的に重
    合槽に供給し、触媒の存在下または非存在下に反応せし
    め、芳香族ポリカーボネートを連続的に製造するための
    当該混合溶解装置であって、 当該混合溶解装置が、少なくとも1基の、加熱媒体で加
    熱された伝熱面を有し、パドル翼を備える竪型撹拌槽よ
    りなり、 各竪型撹拌槽の内径をD、液高さをH、撹拌軸に設置さ
    れた撹拌翼数をn、撹拌翼幅をW、各撹拌翼の高さをL
    1+L2+・・Lnとした場合に、0.4×D<W<
    D、かつ、0.5×H<ΣL<H(ここで、ΣL=L1
    +L2+・・Lnであり、D,H,W,ΣL,L1,L
    2,・・,Lnの単位はmである)であり、 各竪型撹拌槽における撹拌条件が5000≦Reである
    芳香族ポリカーボネートの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記竪型撹拌槽が2以上あり、 当該2以上の竪型撹拌槽全体の伝熱面積が、芳香族ジヒ
    ドロキシ化合物の量をAKg/Hrで表した時に、2×
    10-3×Am2以上であり、 かつ、前記混合溶解装置を構成する最初の竪型撹拌槽が
    当該2以上の竪型撹拌槽全体の伝熱面積の30%以上の
    伝熱面積を持つことを特徴とする請求項5に記載の芳香
    族ポリカーボネートの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記各竪型撹拌槽の内温が110℃〜1
    50℃に保たれていることを特徴とする請求項5または
    6に記載の芳香族ポリカーボネートの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記各竪型撹拌槽の加熱媒体の温度が2
    00℃以下に保たれていることを特徴とする請求項5〜
    7のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネートの製造装
    置。
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