JP2008033892A - 文書編集装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】文書編集装置は、テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力されるオブジェクトの量が変わっても、それに応じて文書、具体的には文書に含まれるオブジェクトを自動的に編集する技術を提供する。
この文書編集装置によれば、テキストの外接矩形が、黄金比を含む所定の範囲にある縦横比を有する四角形となるように、テキストが編集される。
この文書編集装置によれば、テキストの外接矩形が、ある範囲にある縦横比を有する四角形となるように、テキストが編集される。
この文書編集装置によれば、四角形のサイズが、前記テキストの文字数および前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に基づいて決定される。
この文書編集装置によれば、四角形のサイズが、オブジェクト領域に収まるように決定される。
この文書編集装置によれば、四角形はオブジェクト領域内に収まるように配置される。
この文書編集装置によれば、最大四角形に適合するように、オブジェクトが編集される。
この文書編集装置によれば、複数の縦横比の中から属性に応じた縦横比が用いられる。
この文書編集装置によれば、複数の縦横比の中からレイアウトに応じた縦横比が用いられる。
この文書編集装置によれば、複数の縦横比の中から背景に応じた縦横比が用いられる。
さらに本発明は、上記のプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
このプログラムによれば、テキストの外接矩形がある縦横比を有する四角形となるように、テキストの配置が変更される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る文書編集装置100の機能構成を示すブロック図である。文書編集装置100は、編集対象となる文書(以下「対象文書」という)に含まれるオブジェクトに応じて、文書を自動的に編集する。「文書」とは、レイアウト領域内に配置される少なくとも1のオブジェクトおよびレイアウト領域におけるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含むデータ、またはそのデータに従って出力された結果物をいう。「オブジェクト」とは、テキスト(文字列)もしくは画像の少なくとも一方を示すデータ、またはそのデータにより示されるテキストもしくは画像をいう。「レイアウト領域」とは、オブジェクトが配置される領域、すなわち文書の出力単位に相当する領域、具体的には、出力される文書の物理的な境界をいう。レイアウト領域は、例えば、文書が印刷される1または複数の紙、1つのページ、連続する複数のページ、ページのうち一部分の領域、または版面をいう。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下において、第1実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。また、第1実施形態と共通する要素については共通の参照符号が用いられる。第1実施形態においては、オブジェクトの量および対応するオブジェクト属性情報に基づいて黄金矩形の大きさが変化した。本実施形態においては、まず黄金矩形の大きさが決められ、次に黄金矩形に適合するようにオブジェクトが編集される。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。なお、以下において実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。また、実施形態と共通する要素については共通の参照番号を用いて説明する。以下の変形例のうち2つ以上のもの、または以下の変形例のうち少なくとも1つ、並びに第1実施形態および第2実施形態のうち少なくとも1つが組み合わせて用いられてもよい。
オブジェクトがその中に収まるように配置される図形は、黄金矩形に限定されない。所定の縦横比を有する四角形であれば、どのような四角形が用いられてもよい。例えば、縦横比rは、√2≦r≦2または(1/2)≦r≦(1/√2)の範囲にあってもよい。1:√2はいわゆる「白銀比」である。なお以上の範囲が好適であることは、例えば「数学セミナー」、第42巻7号、p.32、2003年7月発行、日本評論社、の記載に基づいている。あるいは、縦横比rは、黄金比を基準とする所定範囲、例えば±10%の範囲にあってもよい。±10%は、誤差の許容範囲として広く用いられている。具体的には、縦横比rは以下の式(5)または式(6)で表される範囲にあってもよい。なお、縦横比として黄金比以外の比が用いられる場合、式(2)〜(4)において黄金比ではなくその縦横比が用いられる。
または
HDD150は、複数の縦横比を記憶していてもよい。この場合において、CPU110は、複数の縦横比の中から1つの縦横比を、処理に用いる縦横比として選択する。縦横比の選択は、例えば対象オブジェクトの属性に基づいて行われる。属性とは、以下に例示するようにオブジェクトの性質を示すものである。(a)オブジェクトの種類(「テキスト」、「画像」など)、(b)オブジェクトのカテゴリ(「タイトル」、「サブタイトル」、「本文」、「メイン画像」、「サブ画像」など)、(c)フォントサイズ、(d)フォントの種類(「明朝」、「ゴシック」など)、(e)フォントのスタイル(「標準」、「太字」、「斜体」など)、(f)オブジェクトのサイズ(面積、文字数、画素数など)、(g)オブジェクトの優先度(「高」、「中」、「低」、または指数など)、(h)画像の内容(「人物」、「風景」、「山」、「花」など)、(i)オブジェクトの形状(「三角形」、「四角形」、「五角形」、「星型」、「楕円形」など)、(j)オブジェクトの色(平均色、代表色など)、(k)オブジェクトとグリッド線の関係(オブジェクトがグリッド線の上方に配置されるか下方に配置されるか、など)。以下、オブジェクトの属性に応じて縦横比を選択する具体例を説明する。
HDD150が複数の縦横比を記憶している場合において、縦横比の選択はレイアウトに基づいて行われてもよい。この場合、HDD150は、レイアウトと縦横比を対応させるテーブルを記憶している。具体的には、例えば以下のとおりである。以下、HDD150が、縦横比としてr1=√2およびr2=1.618の2つの縦横比を記憶している例について説明する。
この例において、HDD150は、文書に含まれるオブジェクトの数と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)オブジェクトの数がしきい値(例えば5個)以上である場合には縦横比r1を用いること、および(b)オブジェクトの数がしきい値未満である場合には縦横比r2を用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
この例において、対象文書は、オブジェクトの大まかな配置を示すレイアウト情報を含んでいる。レイアウト情報は、レイアウト領域におけるオブジェクトの大まかな配置、例えば、「オブジェクトT1はレイアウト領域の上部1/3の領域に配置され、オブジェクトI1はレイアウト領域の下半分に配置される」という情報を含んでいる。また、HDD150は、オブジェクトの配置と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)オブジェクトがレイアウト領域の上半分に配置される場合には縦横比r1を用いること、および(b)オブジェクトがレイアウト領域の下半分に配置される場合には縦横比r2を用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
HDD150が複数の縦横比を記憶している場合において、縦横比の選択は背景に基づいて行われてもよい。この場合、対象文書は、背景情報を含んでいる。背景情報は、文書の背景を示す情報である。この場合、HDD150は、背景と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。具体的には、例えば以下のとおりである。以下、HDD150が、縦横比としてr1=√2およびr2=1.618の2つの縦横比を記憶している例について説明する。
この例において、CPU110は、背景の画像の周波数特性を取得する。CPU110は、取得した周波数特性から、背景の特徴周波数を取得する。特徴周波数は、周波数特性の特徴を示す周波数、例えば、強度がしきい値以上となる周波数の境界値である。HDD150は、特徴周波数と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)特徴周波数がしきい値より低い高周波領域にある場合には縦横比r2を用いること、および(b)特徴周波数がしきい値より高い高周波領域にある場合には縦横比r1を用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
この例において、CPU110は、対象オブジェクトの色と、背景色のコントラストを算出する。HDD150は、コントラストと縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)コントラストがしきい値より低い場合には縦横比r1を用いること、および(b)コントラストがしきい値より高い場合には縦横比r2を用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
オブジェクトの外接多角形は、必ずしも視覚的にオブジェクトに外接していなくてもよい。データ上、オブジェクトはある領域を有するので、その領域に外接する多角形であれば外接多角形として用いられる。例えば、データ上、文字の周辺に余白が設けられている場合、外接多角形は、余白も含めた領域に外接する多角形である。
黄金矩形はオブジェクトを編集する際の仮想的なガイド図形であるので、ユーザが視認できるように表示される必要は必ずしもない。しかし、CPU110は、黄金矩形に対応する図形をディスプレイ170に表示させてもよい。例えばCPU110は、黄金矩形に対応する図形として四角形を、黄金矩形に重なるように表示してもよい。しかし、黄金矩形に重なるように表示される図形は直線に限定されない。線分、破線、ドット、その他の図形が表示されてもよい。これらの図形は、黄金矩形に重なるように、かつ、所定の間隔で配置されてもよい。
ステップS100においてオブジェクトを取得する方法は、上述の実施形態で説明したものに限定されない。オブジェクトは、対象文書に含まれた状態で、すなわち、対象文書と一緒に取得されてもよい。また、オブジェクトは属性情報を含んでいなくてもよい。属性情報は、オブジェクトとは別のデータとして取得および処理されてもよい。
オブジェクトの数は上述の実施形態で説明したものに限定されない。上述の実施形態では、配置を決定する対象となるオブジェクトが1つずつである例を説明した。しかし、配置を決定する対象となるオブジェクトの数は複数であってもよい。この場合、CPU110は、複数のオブジェクトの中から実際に処理を行う対象となるオブジェクトを1つずつ順番に特定する。CPU110は、処理の対象として特定されたオブジェクトに対して上述の実施形態で説明した処理を行う。
文書編集装置の機能構成は図1に示されるものに限定されない。図1に示される機能の一部は省略されてもよい。また、文書編集装置のハードウェア構成は図2に示されるものに限定されない。図2に示される構成の一部は省略されてもよい。特に、キーボード・マウス160、ディスプレイ170およびネットワークIF180は省略されてもよい。これらの機能は、文書編集装置とは別の装置により提供されてもよい。また、複数の装置を含むシステムが、図1に示される機能構成および図2に示されるハードウェア構成を有していてもよい。
なお、上述の実施形態においては、オブジェクトがテキストを示すデータである例を説明したが、オブジェクトは画像を示すデータであってもよい。CPU110は、オブジェクトからトリミングにより黄金矩形の形状を有する画像を切り出してもよい。あるいは、オブジェクトが黄金矩形となるようにサイズ変更をしてもよい。
オブジェクト領域の大きさおよび位置の少なくともいずれか一方は、あらかじめ決められていてもよい。
上述の実施形態および変形例においてHDD150に記憶されているデータ、情報およびパラメータの類は、HDD150以外の装置に記憶されていてもよい。例えば、属性情報は、文書編集装置100以外の他の装置に記憶されていてもよい。この場合、文書編集装置100は、ネットワークを介した通信または直接接続により他の装置から属性情報を取得する。なおこの場合文書編集装置100はあらかじめ属性情報を記憶している必要はない。あるいは、データ、情報およびパラメータの類は、ユーザにより入力されてもよい。
Claims (13)
- テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、
前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段と
を有する文書編集装置。 - 前記縦横比が、
√2≦r≦2または(1/2)≦r≦(1/√2)の範囲にある
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。 - 各オブジェクトに含まれるテキストのフォントサイズおよび行間を示すオブジェクト属性情報を記憶した属性記憶手段から、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する属性取得手段をさらに有し、
前記四角形のサイズが、前記テキストの文字数および前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に基づいて決定される
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。 - 前記文書編集装置により編集される文書の出力単位に相当する領域であるレイアウト領域のうち、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトが配置される領域を限定するオブジェクト領域を示す情報を取得するオブジェクト領域取得手段をさらに有し、
前記四角形のサイズが、前記オブジェクト領域取得手段により取得されたオブジェクト領域に収まるように決定される
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。 - 前記四角形を、前記オブジェクト領域内に配置するレイアウト決定手段をさらに有する請求項5に記載の文書編集装置。
- テキストのフォントサイズおよび行間を示すオブジェクト属性情報を記憶した属性記憶手段から、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する属性取得手段と、
前記オブジェクト領域において、長辺または短辺の長さがそのオブジェクト領域のいずれかの辺の長さに等しい四角形である最大四角形を決定する最大四角形決定手段と、
前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に従って配置された、前記オブジェクトにより示されるテキストが、前記最大四角形決定手段により決定された最大四角形内に収まるか、または、前記最大四角形内の余白がしきい値以下であるか判断する判断手段と
をさらに有し、
前記判断手段により前記オブジェクトが前記最大四角形内に収まらない、または、前記最大四角形内の余白がしきい値以上であると判断された場合、前記オブジェクト編集手段が、前記オブジェクト属性情報を変更する
ことを特徴とする請求項7に記載の文書編集装置。 - 前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、
前記オブジェクトが、自身の属性を示す属性情報を含み、
前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記オブジェクトに含まれる属性情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、
前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。 - 前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、
編集対象となる文書が、前記文書に含まれるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含み、
前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記文書に含まれるレイアウト情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、
前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。 - 前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、
編集対象となる文書が、背景を示す背景情報を含み、
前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記文書に含まれる背景情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、
前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する
ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。 - コンピュータ装置を、
テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、
前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段と
して機能させるプログラム。 - コンピュータ装置を、
テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、
前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段と
して機能させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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