JP2008033892A - 文書編集装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力されるオブジェクトの量が変わっても、それに応じて文書、具体的には文書に含まれるオブジェクトを自動的に編集すること。
【解決手段】文書編集装置は、テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、文書を編集する際にレイアウトを自動的に行う技術に関する。
データ化されたテキスト(文字列)または画像などのオブジェクト(デジタルコンテンツ)を含む文書を編集する技術が知られている。例えば特許文献1には、規定のテキスト領域にテキストを配置する技術が開示されている。また、特許文献2〜5には、人間に美しいと感じられる、審美性に優れた、またはバランスの取れた配置で文書を作成あるいはその支援をする技術が開示されている。さらに特許文献6には、マンガの吹き出しの大きさを、中に入る文字列に応じて決める技術が開示されている。
特開2002−297571号公報 特開平8−180037号公報 特開平10−289262号公報 特開平10−301980号公報 特開2000−200354号公報 特開平4−347779号公報
ここで、特許文献1〜5のように、規定の領域にオブジェクトを配置するだけでは、生成される文書の審美性あるいは配置のバランスは配置されるオブジェクトの量によって変わってしまうという問題があった。また、特許文献6によってはオブジェクトが編集されなかった。すなわち、これらの技術によっては、オブジェクトの量に応じて自動的に文書を編集、特にオブジェクトを編集することはできなかった。
本発明は、入力されるオブジェクトの量が変わっても、それに応じて文書、具体的には文書に含まれるオブジェクトを自動的に編集する技術を提供する。
上述の課題を解決するため、本発明は、テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段とを有する文書編集装置を提供する。
この文書編集装置によれば、テキストの外接矩形が、黄金比を含む所定の範囲にある縦横比を有する四角形となるように、テキストが編集される。
好ましい態様において、この文書編集装置は、前記縦横比が、√2≦r≦2または(1/2)≦r≦(1/√2)の範囲にあってもよい。
この文書編集装置によれば、テキストの外接矩形が、ある範囲にある縦横比を有する四角形となるように、テキストが編集される。
好ましい態様において、この文書編集装置は、前記縦横比が、
Figure 2008033892

または
Figure 2008033892

の範囲にあってもよい。
この文書編集装置によれば、縦横比は、黄金比を基準とした所定の範囲になる。
別の好ましい態様において、この文書編集装置は、前記縦横比が
Figure 2008033892

または
Figure 2008033892

であってもよい。
この文書編集装置によれば、縦横比は、黄金比になる。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、各オブジェクトに含まれるテキストのフォントサイズおよび行間を示すオブジェクト属性情報を記憶した属性記憶手段から、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する属性取得手段をさらに有し、前記四角形のサイズが、前記テキストの文字数および前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に基づいて決定されてもよい。
この文書編集装置によれば、四角形のサイズが、前記テキストの文字数および前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に基づいて決定される。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、前記文書編集装置により編集される文書の出力単位に相当する領域であるレイアウト領域のうち、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトが配置される領域を限定するオブジェクト領域を示す情報を取得するオブジェクト領域取得手段をさらに有し、前記四角形のサイズが、前記オブジェクト領域取得手段により取得されたオブジェクト領域に収まるように決定されてもよい。
この文書編集装置によれば、四角形のサイズが、オブジェクト領域に収まるように決定される。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、前記四角形を、前記オブジェクト領域内に配置するレイアウト決定手段をさらに有してもよい。
この文書編集装置によれば、四角形はオブジェクト領域内に収まるように配置される。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、テキストのフォントサイズおよび行間を示すオブジェクト属性情報を記憶した記憶手段から、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する属性取得手段と、前記オブジェクト領域において、長辺または短辺の長さがそのオブジェクト領域のいずれかの辺の長さに等しい四角形である最大四角形を決定する最大四角形決定手段と、前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に従って配置された、前記オブジェクトにより示されるテキストが、前記最大四角形決定手段により決定された最大四角形内に収まるか、または、前記最大四角形内の余白がしきい値以下であるか判断する判断手段とをさらに有し、前記判断手段により前記オブジェクトが前記最大四角形内に収まらない、または、前記最大四角形内の余白がしきい値以上であると判断された場合、前記オブジェクト編集手段が、前記オブジェクト属性情報を変更してもよい。
この文書編集装置によれば、最大四角形に適合するように、オブジェクトが編集される。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、前記オブジェクトが、自身の属性を示す属性情報を含み、前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記オブジェクトに含まれる属性情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集してもよい。
この文書編集装置によれば、複数の縦横比の中から属性に応じた縦横比が用いられる。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、前記文書が、前記文書に含まれるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含み、前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記文書に含まれるレイアウト情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集してもよい。
この文書編集装置によれば、複数の縦横比の中からレイアウトに応じた縦横比が用いられる。
さらに別の好ましい態様において、この文書編集装置は、前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、前記文書が、背景を示す背景情報を含み、前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記文書に含まれる背景情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集してもよい。
この文書編集装置によれば、複数の縦横比の中から背景に応じた縦横比が用いられる。
また、本発明は、コンピュータ装置を、テキストを示すデータであるオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、√2≦r≦2または(1/2)≦r≦(1/√2)の範囲にある縦横比rを記憶する縦横比記憶手段と、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段として機能させるプログラムを提供する。
さらに本発明は、上記のプログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
このプログラムによれば、テキストの外接矩形がある縦横比を有する四角形となるように、テキストの配置が変更される。
1.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る文書編集装置100の機能構成を示すブロック図である。文書編集装置100は、編集対象となる文書(以下「対象文書」という)に含まれるオブジェクトに応じて、文書を自動的に編集する。「文書」とは、レイアウト領域内に配置される少なくとも1のオブジェクトおよびレイアウト領域におけるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含むデータ、またはそのデータに従って出力された結果物をいう。「オブジェクト」とは、テキスト(文字列)もしくは画像の少なくとも一方を示すデータ、またはそのデータにより示されるテキストもしくは画像をいう。「レイアウト領域」とは、オブジェクトが配置される領域、すなわち文書の出力単位に相当する領域、具体的には、出力される文書の物理的な境界をいう。レイアウト領域は、例えば、文書が印刷される1または複数の紙、1つのページ、連続する複数のページ、ページのうち一部分の領域、または版面をいう。
オブジェクト取得部101は、処理対象となるオブジェクトを取得する。オブジェクト属性記憶部106は、少なくとも一のオブジェクトについて、そのオブジェクトの属性を示すオブジェクト属性情報を記憶する。オブジェクト属性取得部102は、オブジェクト属性記憶部106から、処理対象のオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する。縦横比記憶部107は、少なくとも1つの縦横比、本実施形態では黄金比を記憶している。オブジェクト編集部104は、オブジェクトの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が縦横比記憶部107に記憶された縦横比である四角形、ここでは黄金矩形となるように、少なくともテキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する。レイアウト部105は、編集されたオブジェクトを配置する。なお、「黄金矩形」とは、隣り合う2辺の長さの比が次式(1)で示される比(いわゆる黄金比)である四角形をいう。なお、式(1)の右項と左項とは入れ替えられてもよい。
Figure 2008033892
図2は、文書編集装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)110は、文書編集装置100の各構成要素を制御する制御装置である。ROM(Read Only Memory)120は、文書編集装置100の起動に必要なデータおよびプログラムを記憶する記憶装置である。RAM(Random Access Memory)130は、CPU110がプログラムを実行する際の作業領域として機能する記憶装置である。I/F(Interface)140は、種々の入出力装置や記憶装置との間でデータおよび制御信号の入出力をするインターフェースである。HDD(Hard Disk Drive)150は、各種プログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。本実施形態に関して、HDD150は、文書の編集を行う文書編集プログラムを記憶している。キーボード・マウス160は、ユーザが文書編集装置100に対して指示入力を行うための入力装置である。ディスプレイ170は、データの内容あるいは処理の状況などを表示する出力装置である。ネットワークIF180は、ネットワーク(図示略)を介して接続された他の装置との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。文書編集装置100は、例えば、ネットワークおよびネットワークIF180を介して文書(正確には、文書を示す電子データ)を受信することができる。CPU110、ROM120、RAM130、およびI/F140は、バス190を介して接続されている。CPU110が文書編集プログラムを実行することにより、文書編集装置100は、図1に示される機能構成を備える。
図3は、文書編集装置100の動作を示すフローチャートである。ステップS100において、CPU110は、処理対象となるオブジェクトを取得する。本実施形態において、CPU110は、対象文書に含まれた状態でオブジェクトを取得する。対象文書は、HDD150に記憶されている。CPU110は、HDD150から対象文書を読み出す。本実施形態において、処理対象のオブジェクトとして、以下の文字列を含むテキストデータが取得される。「次世代プリンタXXXをYY月ZZ日に発売します。このプリンタは、高速印刷を可能とし、2way給紙や両面印刷機能にも標準対応しながら、省スペース省エネルギーを実現した画期的な製品となっています。」
ステップS110において、CPU110は、オブジェクト属性情報を取得する。本実施形態において、各オブジェクトは自身の属性を示すオブジェクト属性情報を含んでいる。CPU110は、取得したオブジェクトからオブジェクト属性情報を抽出する。あるいは、CPU110は、HDD150からオブジェクト属性情報を取得してもよい。この場合、HDD150は、複数のオブジェクトについて、各オブジェクトのオブジェクト属性情報を記憶している。また、各オブジェクトは、対応するオブジェクト属性情報を特定する識別子を含んでいる。CPU110は、処理対象のオブジェクトに含まれる識別子に基づいて対応するオブジェクト属性情報を取得する。
図4は、本実施形態において取得されるオブジェクト属性情報を例示する図である。オブジェクト属性情報は複数のデータセットを含んでいる。各データセットは、属性の種類を示す属性識別子と、その属性の値(設定値)を含んでいる。図4に示される例では、オブジェクト属性情報は、属性識別子として、「行間」、「フォントサイズ」、「フォント種別」および「スタイル」を、これらの属性の値として、「1.5行」、「24ポイント」、「ゴシック」および「Bold」という情報を含んでいる。属性「行間」は、テキストの行間を示す。属性「フォントサイズ」はフォントの大きさを示す。属性「フォント種別」はフォントの種類を示す。属性「スタイル」は表示される際のスタイル、すなわち、標準、斜体、太字のいずれかを示す。
再び図3を参照して説明する。ステップS120において、CPU110は、黄金矩形を生成する。ここでは、処理対象のオブジェクトを配置したときに、その外接図形が黄金矩形となるように、オブジェクトの配置情報が生成される。
図5は、第1実施形態に係る黄金矩形形成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS121において、CPU110は、処理対象のオブジェクトを仮レイアウトする。処理対象のオブジェクトがレイアウトされる領域、すなわちレイアウト領域は、あらかじめ決められている。あるいは、レイアウト領域は、ユーザの指示入力に応じて決定されてもよい。あるいは、レイアウト領域は、あらかじめ決められたアルゴリズムに従ってCPU110により決定されてもよい。
図6は、仮レイアウトされたオブジェクトを例示する図である。レイアウト領域Dは、例えば、A4サイズの大きさを有する。オブジェクト領域Lは、レイアウト領域Dのうち一部の領域、この例では、処理対象のオブジェクトが配置される領域を示す。すなわち、オブジェクト領域は、レイアウト領域のうち、オブジェクトが配置される領域を限定するものである。本実施形態において、オブジェクト領域Lは、処理対象のオブジェクトの量(例えば、テキストの文字数)およびオブジェクト属性情報に基づいて決定される。例えば、オブジェクト領域Lは、レイアウト領域Dのうちある点(例えば、中心点)を基準として、テキストをオブジェクト属性情報に従って配置することにより決定される。具体的には、オブジェクトの文字列は、オブジェクト属性情報で指定される行間、フォントサイズ、フォント種別およびスタイルで配置される。このとき、仮レイアウトに行間の影響を反映させるため、オブジェクト領域Lは、文字列が複数行に表示されるように決定される。例えば、仮レイアウト時において文字列は4行に配置されるというルールがあらかじめ決められている。CPU110は、このルールに従って文字列を配置し、オブジェクト領域Lを決定する。仮レイアウトは、RAM130上で仮想的に行われる。すなわち、仮レイアウトの結果はディスプレイ170に表示されない。あるいは、仮レイアウトの結果は、ディスプレイ170に表示されてもよい。
再び図5を参照して説明する。ステップS122において、CPU110は、オブジェクト領域Lの2辺の長さ、すなわち幅wおよび高さhを測定する。具体的には、まず、CPU110は、オブジェクト(テキスト)の外接矩形を求める。CPU110は、得られた外接矩形の幅および高さを測定する。このとき、CPU110は、オブジェクトの周囲にあらかじめ決められた余白を設けてもよい。CPU110は、余白も含めて外接矩形を求めてもよい。あるいは、CPU110は、仮レイアウトされたテキストが収まるようなテキストボックスを設定し、その幅および高さを求めてもよい。
ステップS123において、CPU110は、次式(2)に従って黄金矩形の一辺の長さAを算出する。
Figure 2008033892
なお、式(2)は、次式(3)に基づいて得られたものである。式(3)は、黄金矩形とオブジェクト領域Lの面積が等しいという条件から導かれる。
Figure 2008033892
ステップS124において、CPU110は、黄金矩形の他辺の長さA’を次式(4)に従って算出する。
Figure 2008033892
ステップS125において、CPU110は、黄金矩形内に配置されるようにオブジェクトを編集する。これは例えば以下のように行われる。CPU110は、処理対象のオブジェクトに含まれる文字を先頭から順番に配置する。配置された文字の幅がA’に達すると、CPU110は、改行を挿入する。同様に文字列を2行目にも配置し、2行目に配置された文字の幅がA’に達すると、CPU110は、再び改行を挿入する。このようにして、黄金矩形に配置されたオブジェクトが得られる。
あるいは、CPU110は、高さA、幅A’の大きさを有する領域をテキスト領域あるいはテキストボックスとして決定してもよい。CPU110は、テキスト領域に、オブジェクトに含まれる文字列を流し込む、すなわち、テキスト領域内に収まるように文字を配置することにより黄金矩形に配置されたオブジェクトを得てもよい。
図7は、形成された黄金矩形を例示する図である。このように、オブジェクトは黄金矩形に収まるように配置される。
図8は、黄金矩形の別の例を示す図である。図7では、横長の黄金矩形を例示したが、黄金矩形は縦長であってもよい。長辺を縦横いずれの辺にするかは、あらかじめ決められている。あるいは、長辺を縦横いずれの辺にするかは、ユーザの指示入力に応じて決定されてもよい。さらにあるいは、長辺を縦横いずれの辺にするかは、あらかじめ決められたアルゴリズムに従ってCPU110により決定されてもよい。あらかじめ決められたアルゴリズムとしては、例えば、レイアウト領域またはオブジェクト領域の形状に応じて長辺を縦横いずれの辺にするかを決定するアルゴリズムが用いられる。
再び図3を参照して説明する。ステップS130において、CPU110は、黄金矩形に配置されたオブジェクトを、レイアウト領域Dに配置する。オブジェクトを配置する位置は、あらかじめ決められている。あるいは、オブジェクトを配置する位置は、ユーザの指示入力に応じて決定されてもよい。処理対象のオブジェクトが配置されることにより、文書が編集すなわち生成される。
図9は、生成された文書を例示する図である。このように、オブジェクトに応じて文書が自動的に生成される。特に本実施形態においては、所定の縦横比として黄金比が用いられるので、この配置を美しいと感じる人も多い。
2.第2実施形態
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下において、第1実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。また、第1実施形態と共通する要素については共通の参照符号が用いられる。第1実施形態においては、オブジェクトの量および対応するオブジェクト属性情報に基づいて黄金矩形の大きさが変化した。本実施形態においては、まず黄金矩形の大きさが決められ、次に黄金矩形に適合するようにオブジェクトが編集される。
図10は、第2実施形態に係る文書編集装置200の機能構成を示すブロック図である。オブジェクト領域取得部201は、オブジェクト領域Lを示す情報を取得する。それ以外の要素は第1実施形態の文書編集装置100と共通するので説明を省略する。また、ハードウェア構成も第1実施形態と共通するので説明を省略する。
図11は、第2実施形態に係る文書編集装置200の動作を示すフローチャートである。図11に示されるフローが図3に示されるフローと異なっている点は、ステップS110の後に、オブジェクト領域を取得する処理(ステップS210)が追加されている点である。また、黄金矩形形成処理(ステップS220)の詳細も第1実施形態で説明したものと異なる。
図12は、本実施形態におけるコンテンツ属性情報を例示する図である。本実施形態において、コンテンツ属性情報は、第1実施形態で説明した属性識別子およびその設定値に加え、設定値の取りうる範囲、設定値の変化量(ステップ)および優先度を含んでいる。優先度は、オブジェクトを編集する際、変更の対象となる属性を特定するために用いられる。優先度は、「1」が最も優先度が高く、「2」がその次に優先度が高いことを示す。また、優先度「−1」は、その属性の設定値が固定であることを示す。この優先度によれば、まずフォントサイズが変更され、次に行間が変更される。フォント種別およびスタイルは変更されない。
ステップS210において、CPU110は、オブジェクト領域Lを示す情報を取得する。オブジェクト領域Lを示す情報は、あらかじめHDD150に記憶されている。あるいは、CPU110は、ユーザの指示入力に応じてオブジェクト領域Lを示す情報を取得してもよい。さらにあるいは、オブジェクト領域Lを示す情報は、文書編集装置200以外の他の装置に記憶されていてもよい。
図13は、オブジェクト領域Lを例示する図である。オブジェクト領域Lは、レイアウト領域Dにおいてある一部分を占める。例えば、レイアウト領域DはJIS規格A4サイズの領域である。また、オブジェクト領域Lは、レイアウト領域Dの中心に位置する、15cm×15cmの正方形の領域である。
図14は、第2実施形態に係る黄金矩形生成処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS221において、CPU110は、最大黄金矩形を抽出する。「最大黄金矩形」とは、オブジェクト領域L内に収まる黄金矩形のうち、長辺または短辺の長さがオブジェクト領域Lのいずれかの辺の長さに等しいものをいう。例えば、横長の黄金矩形を生成する場合、CPU110は、黄金矩形の長辺の長さA’を、オブジェクト領域Lの水平方向の辺の長さと等しくなるように決定する。すなわち、A’=15cmである。次に、CPU110は、黄金矩形の短辺の長さAを、式(4)に従って算出する。こうして、長辺および短辺の長さがA’およびAである最大黄金矩形が得られる。
ステップS222において、CPU110は、オブジェクトに含まれる文字を最大黄金矩形内に仮レイアウトする。仮レイアウトとは、オブジェクトの属性はそのままの状態で最大黄金矩形内に配置することをいう。この例で、オブジェクトのフォントサイズは24ポイントであり、行間は1.5行である。
図15は、仮レイアウトされたオブジェクトを例示する図である。図15に示されるように、仮レイアウトの結果、「現した画期的な製品となっています。」という文字が最大黄金矩形からはみ出している。
再び図14を参照して説明する。ステップS223において、CPU110は、オブジェクトが最大黄金矩形に適合するか判断する。オブジェクトが最大黄金矩形に「適合する」とは、オブジェクトの外接矩形と最大黄金矩形とのずれが、許容範囲内にあることをいう。外接矩形が最大黄金矩形よりも大きい場合、ずれは「はみ出し」であり、外接矩形が最大黄金矩形よりも小さい場合、ずれは「余白」である。具体的には、CPU110は、オブジェクトに含まれる文字が最大黄金矩形内に収まるか判断する。あるいは、CPU110は、最大黄金矩形内の余白の大きさがしきい値以上であるか判断してもよい。「余白」とは、最大黄金矩形のうちオブジェクト(本実施形態では文字)が占める領域以外の領域をいう。
オブジェクトが黄金矩形に適合しないと判断された場合(S223:NO)、ステップS224において、CPU110は、コンテンツ属性情報を変更する。この処理は、例えば以下のように行われる。CPU110は、コンテンツ属性情報(図12)に含まれる優先度に基づいて、変更対象となる属性を決定する。ここでは、まず、最も高い優先度に対応する属性「フォントサイズ」が対象として選択される。CPU110は、選択された属性の設定値を、1段階減少させる。コンテンツ属性情報は、属性「フォントサイズ」のステップが「2」であるという情報が含まれている。したがって、CPU110は、属性「フォントサイズ」の設定値を24ポイントから2ポイント減少させて22ポイントに変更する。CPU110は、変更された設定値を用いてコンテンツ属性情報を更新する。また、CPU110は、属性「フォントサイズ」が変更済みであることを示すフラグをRAM130に記憶する。ステップS225において、CPU110は、更新されたコンテンツ属性情報に基づいて、オブジェクトを再び仮レイアウトする。
図16は、フォントサイズが変更された後のオブジェクトを例示する図である。フォントサイズが縮小されたが、まだ、「製品となっています。」という文字の一部が最大黄金矩形からはみ出している。
再び図14を参照して説明する。次に、ステップS223において、CPU110は、オブジェクトが最大黄金矩形に適合するか判断する。図16に示されるように、オブジェクトは最大黄金矩形に適合していない(ステップS223:NO)。ステップS224において、CPU110は、コンテンツ属性情報を変更する。優先度が最大の属性「フォントサイズ」についてはすでに変更済みであることを示すフラグが記憶されているので、CPU110は、優先度が2番目に高い属性「行間」を変更対象の属性として決定する。CPU110は、選択された属性の設定値を、1段階減少させる。コンテンツ属性情報は、属性「行間」のステップが「0.05」であるという情報が含まれている。したがって、CPU110は、属性「行間」の設定値を1.5行から0.05行減少させて1.45行に変更する。CPU110は、変更された設定値を用いてコンテンツ属性情報を更新する。また、CPU110は、属性「行間」が変更済みであることを示すフラグをRAM130に記憶する。ステップS225において、CPU110は、更新されたコンテンツ属性情報に基づいて、オブジェクトを再び仮レイアウトする。
図17は、行間が変更された後のオブジェクトを例示する図である。最大黄金矩形内に、オブジェクト(文字列)が収められている。すなわち、オブジェクトは最大黄金矩形に適合している。CPU110は、ステップS223において、オブジェクトが黄金矩形に適合していると判断し(ステップS223:YES)、図14に示される処理を終了する。
再び図11を参照して説明する。黄金矩形を生成すると、ステップS130において、CPU110は、オブジェクトをレイアウトする。この処理は第1実施形態で説明したものと同様に行われる。
以上で説明したように本実施形態によれば、オブジェクトが黄金矩形に適合しない場合には、オブジェクトの属性が変更され、黄金矩形に適合するようにオブジェクトが編集される。なお、第1実施形態と第2実施形態が用いられてもよい。また、図14の処理、特にステップS223〜S225のループにおいて処理が収束しない場合、あるしきい値以上の回数ループしたときに処理が中断されてもよい。
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。なお、以下において実施形態と共通する事項についてはその説明を省略する。また、実施形態と共通する要素については共通の参照番号を用いて説明する。以下の変形例のうち2つ以上のもの、または以下の変形例のうち少なくとも1つ、並びに第1実施形態および第2実施形態のうち少なくとも1つが組み合わせて用いられてもよい。
3−1.変形例1
オブジェクトがその中に収まるように配置される図形は、黄金矩形に限定されない。所定の縦横比を有する四角形であれば、どのような四角形が用いられてもよい。例えば、縦横比rは、√2≦r≦2または(1/2)≦r≦(1/√2)の範囲にあってもよい。1:√2はいわゆる「白銀比」である。なお以上の範囲が好適であることは、例えば「数学セミナー」、第42巻7号、p.32、2003年7月発行、日本評論社、の記載に基づいている。あるいは、縦横比rは、黄金比を基準とする所定範囲、例えば±10%の範囲にあってもよい。±10%は、誤差の許容範囲として広く用いられている。具体的には、縦横比rは以下の式(5)または式(6)で表される範囲にあってもよい。なお、縦横比として黄金比以外の比が用いられる場合、式(2)〜(4)において黄金比ではなくその縦横比が用いられる。
Figure 2008033892

または
Figure 2008033892
3−2.変形例2
HDD150は、複数の縦横比を記憶していてもよい。この場合において、CPU110は、複数の縦横比の中から1つの縦横比を、処理に用いる縦横比として選択する。縦横比の選択は、例えば対象オブジェクトの属性に基づいて行われる。属性とは、以下に例示するようにオブジェクトの性質を示すものである。(a)オブジェクトの種類(「テキスト」、「画像」など)、(b)オブジェクトのカテゴリ(「タイトル」、「サブタイトル」、「本文」、「メイン画像」、「サブ画像」など)、(c)フォントサイズ、(d)フォントの種類(「明朝」、「ゴシック」など)、(e)フォントのスタイル(「標準」、「太字」、「斜体」など)、(f)オブジェクトのサイズ(面積、文字数、画素数など)、(g)オブジェクトの優先度(「高」、「中」、「低」、または指数など)、(h)画像の内容(「人物」、「風景」、「山」、「花」など)、(i)オブジェクトの形状(「三角形」、「四角形」、「五角形」、「星型」、「楕円形」など)、(j)オブジェクトの色(平均色、代表色など)、(k)オブジェクトとグリッド線の関係(オブジェクトがグリッド線の上方に配置されるか下方に配置されるか、など)。以下、オブジェクトの属性に応じて縦横比を選択する具体例を説明する。
ここでは、対象オブジェクトの色に応じて縦横比を選択する例について説明する。この例において、HDD150は、縦横比としてr=√2およびr=1.618の2つの縦横比を記憶している。また、HDD150は、オブジェクトの属性と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)オブジェクトの色が赤、オレンジ、黄色など彩度の高い暖色系の色である場合には縦横比rを用いること、および(b)オブジェクトの色が緑、青、紫など寒色系の色である場合には縦横比rを用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
オブジェクトOの色が暖色系である場合、誘目性が高くなる。すなわち、オブジェクトが目立つので、縦横比として黄金比が採用される。逆に寒色系の色は誘目性が低いので、縦横比として黄金比以外の比率が採用される。
3−3.変形例3
HDD150が複数の縦横比を記憶している場合において、縦横比の選択はレイアウトに基づいて行われてもよい。この場合、HDD150は、レイアウトと縦横比を対応させるテーブルを記憶している。具体的には、例えば以下のとおりである。以下、HDD150が、縦横比としてr=√2およびr=1.618の2つの縦横比を記憶している例について説明する。
(1)オブジェクトの数に応じて縦横比を選択する例
この例において、HDD150は、文書に含まれるオブジェクトの数と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)オブジェクトの数がしきい値(例えば5個)以上である場合には縦横比rを用いること、および(b)オブジェクトの数がしきい値未満である場合には縦横比rを用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
(2)オブジェクトの配置に応じて縦横比を選択する例
この例において、対象文書は、オブジェクトの大まかな配置を示すレイアウト情報を含んでいる。レイアウト情報は、レイアウト領域におけるオブジェクトの大まかな配置、例えば、「オブジェクトTはレイアウト領域の上部1/3の領域に配置され、オブジェクトIはレイアウト領域の下半分に配置される」という情報を含んでいる。また、HDD150は、オブジェクトの配置と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)オブジェクトがレイアウト領域の上半分に配置される場合には縦横比rを用いること、および(b)オブジェクトがレイアウト領域の下半分に配置される場合には縦横比rを用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
3−4.変形例4
HDD150が複数の縦横比を記憶している場合において、縦横比の選択は背景に基づいて行われてもよい。この場合、対象文書は、背景情報を含んでいる。背景情報は、文書の背景を示す情報である。この場合、HDD150は、背景と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。具体的には、例えば以下のとおりである。以下、HDD150が、縦横比としてr=√2およびr=1.618の2つの縦横比を記憶している例について説明する。
(1)背景の周波数成分に応じて縦横比を選択する例
この例において、CPU110は、背景の画像の周波数特性を取得する。CPU110は、取得した周波数特性から、背景の特徴周波数を取得する。特徴周波数は、周波数特性の特徴を示す周波数、例えば、強度がしきい値以上となる周波数の境界値である。HDD150は、特徴周波数と縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)特徴周波数がしきい値より低い高周波領域にある場合には縦横比rを用いること、および(b)特徴周波数がしきい値より高い高周波領域にある場合には縦横比rを用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
特徴周波数が低周波領域にある場合、すなわち、背景において低周波成分が支配的である場合、背景はプレーンな画像、または模様があったとしても大まかな模様からなる画像である。この場合、視覚的にオブジェクトの配置は敏感に認識されるので、縦横比として黄金比が用いられる。逆に、特徴周波数が高周波領域にある場合、すなわち、背景において高周波成分が支配的である場合、背景は複雑な模様からなる画像である。この場合、視覚的にオブジェクトの配置は敏感には認識されないので、縦横比として黄金比以外の比が用いられる。
(2)背景とオブジェクトの色のコントラストに応じて縦横比を選択する例
この例において、CPU110は、対象オブジェクトの色と、背景色のコントラストを算出する。HDD150は、コントラストと縦横比を対応させるテーブルを記憶している。このテーブルには、(a)コントラストがしきい値より低い場合には縦横比rを用いること、および(b)コントラストがしきい値より高い場合には縦横比rを用いることが記載されている。CPU110は、このテーブルに従って縦横比を選択する。
コントラストが高い場合、視覚的にオブジェクトの配置は敏感に認識されるので、縦横比として黄金比が用いられる。逆にコントラストが低い場合、視覚的にオブジェクトの配置は敏感に認識されないので、縦横比として黄金比以外の比が用いられる。
なお変形例2〜4において、複数の縦横比として、r=√2およびr=1.618を例示したが、縦横比はこれに限定されるものではない。変形例1で説明した縦横比であれば、これら以外のどのような縦横比が用いられてもよい。また、変形例2〜4で説明した縦横比と属性の関係もあくまで例であって、縦横比と属性の関係はこれらに限定されるものではない。例えば変形例4において、コントラストが高い場合に黄金比以外の比が、コントラストが低い場合に黄金比が用いられてもよい。
3−5.変形例5
オブジェクトの外接多角形は、必ずしも視覚的にオブジェクトに外接していなくてもよい。データ上、オブジェクトはある領域を有するので、その領域に外接する多角形であれば外接多角形として用いられる。例えば、データ上、文字の周辺に余白が設けられている場合、外接多角形は、余白も含めた領域に外接する多角形である。
3−6.変形例6
黄金矩形はオブジェクトを編集する際の仮想的なガイド図形であるので、ユーザが視認できるように表示される必要は必ずしもない。しかし、CPU110は、黄金矩形に対応する図形をディスプレイ170に表示させてもよい。例えばCPU110は、黄金矩形に対応する図形として四角形を、黄金矩形に重なるように表示してもよい。しかし、黄金矩形に重なるように表示される図形は直線に限定されない。線分、破線、ドット、その他の図形が表示されてもよい。これらの図形は、黄金矩形に重なるように、かつ、所定の間隔で配置されてもよい。
3−7.変形例7
ステップS100においてオブジェクトを取得する方法は、上述の実施形態で説明したものに限定されない。オブジェクトは、対象文書に含まれた状態で、すなわち、対象文書と一緒に取得されてもよい。また、オブジェクトは属性情報を含んでいなくてもよい。属性情報は、オブジェクトとは別のデータとして取得および処理されてもよい。
3−8.変形例8
オブジェクトの数は上述の実施形態で説明したものに限定されない。上述の実施形態では、配置を決定する対象となるオブジェクトが1つずつである例を説明した。しかし、配置を決定する対象となるオブジェクトの数は複数であってもよい。この場合、CPU110は、複数のオブジェクトの中から実際に処理を行う対象となるオブジェクトを1つずつ順番に特定する。CPU110は、処理の対象として特定されたオブジェクトに対して上述の実施形態で説明した処理を行う。
3−9.変形例9
文書編集装置の機能構成は図1に示されるものに限定されない。図1に示される機能の一部は省略されてもよい。また、文書編集装置のハードウェア構成は図2に示されるものに限定されない。図2に示される構成の一部は省略されてもよい。特に、キーボード・マウス160、ディスプレイ170およびネットワークIF180は省略されてもよい。これらの機能は、文書編集装置とは別の装置により提供されてもよい。また、複数の装置を含むシステムが、図1に示される機能構成および図2に示されるハードウェア構成を有していてもよい。
3−10.変形例10
なお、上述の実施形態においては、オブジェクトがテキストを示すデータである例を説明したが、オブジェクトは画像を示すデータであってもよい。CPU110は、オブジェクトからトリミングにより黄金矩形の形状を有する画像を切り出してもよい。あるいは、オブジェクトが黄金矩形となるようにサイズ変更をしてもよい。
3−11.変形例11
オブジェクト領域の大きさおよび位置の少なくともいずれか一方は、あらかじめ決められていてもよい。
3−12.他の変形例
上述の実施形態および変形例においてHDD150に記憶されているデータ、情報およびパラメータの類は、HDD150以外の装置に記憶されていてもよい。例えば、属性情報は、文書編集装置100以外の他の装置に記憶されていてもよい。この場合、文書編集装置100は、ネットワークを介した通信または直接接続により他の装置から属性情報を取得する。なおこの場合文書編集装置100はあらかじめ属性情報を記憶している必要はない。あるいは、データ、情報およびパラメータの類は、ユーザにより入力されてもよい。
上述の実施形態および変形例において「あらかじめ決められている」とされたデータ、情報およびパラメータの類は、ユーザの指示に応じて決定されてもよい。あるいは、これらのデータ、情報およびパラメータの類は、あらかじめ決められたアルゴリズムに従ってCPU110により決定されてもよい。
上述の実施形態および変形例において、動画生成プログラムはHDD150に記憶されていた。しかし、動画生成プログラムは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)など、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体により提供されてもよい。
第1実施形態に係る文書編集装置の機能構成を示すブロック図である。 文書編集装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。 文書編集装置100の動作を示すフローチャートである。 本実施形態において取得されるオブジェクト属性情報を例示する図である。 第1実施形態に係る黄金矩形形成処理の詳細を示すフローチャートである。 仮レイアウトされたオブジェクトを例示する図である。 形成された黄金矩形を例示する図である。 黄金矩形の別の例を示す図である。 生成された文書を例示する図である。 第2実施形態に係る文書編集装置の機能構成を示すブロック図である。 文書編集装置200の動作を示すフローチャートである。 本実施形態におけるコンテンツ属性情報を例示する図である。 オブジェクト領域Lを例示する図である。 第2実施形態に係る黄金矩形生成処理を示すフローチャートである。 仮レイアウトされたオブジェクトを例示する図である。 フォントサイズが変更された後のオブジェクトを例示する図である。 行間が変更された後のオブジェクトを例示する図である。
符号の説明
100…文書編集装置、101…オブジェクト取得部、102…オブジェクト属性取得部、104…オブジェクト編集部、105…レイアウト部、106…オブジェクト属性記憶部、110…CPU、120…ROM、130…RAM、140…I/F、150…HDD、160…キーボード・マウス、170…ディスプレイ、180…ネットワークIF、190…バス、201…オブジェクト領域取得部

Claims (13)

  1. テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
    黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、
    前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段と
    を有する文書編集装置。
  2. 前記縦横比が、
    √2≦r≦2または(1/2)≦r≦(1/√2)の範囲にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
  3. 前記縦横比が、
    Figure 2008033892
    または
    Figure 2008033892

    の範囲にある
    ことを特徴とする請求項2に記載の文書編集装置。
  4. 前記縦横比が
    Figure 2008033892

    または
    Figure 2008033892

    であることを特徴とする請求項3に記載の文書編集装置。
  5. 各オブジェクトに含まれるテキストのフォントサイズおよび行間を示すオブジェクト属性情報を記憶した属性記憶手段から、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する属性取得手段をさらに有し、
    前記四角形のサイズが、前記テキストの文字数および前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
  6. 前記文書編集装置により編集される文書の出力単位に相当する領域であるレイアウト領域のうち、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトが配置される領域を限定するオブジェクト領域を示す情報を取得するオブジェクト領域取得手段をさらに有し、
    前記四角形のサイズが、前記オブジェクト領域取得手段により取得されたオブジェクト領域に収まるように決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
  7. 前記四角形を、前記オブジェクト領域内に配置するレイアウト決定手段をさらに有する請求項5に記載の文書編集装置。
  8. テキストのフォントサイズおよび行間を示すオブジェクト属性情報を記憶した属性記憶手段から、前記オブジェクト取得手段により取得されたオブジェクトに対応するオブジェクト属性情報を取得する属性取得手段と、
    前記オブジェクト領域において、長辺または短辺の長さがそのオブジェクト領域のいずれかの辺の長さに等しい四角形である最大四角形を決定する最大四角形決定手段と、
    前記属性取得手段により取得されたオブジェクト属性情報に従って配置された、前記オブジェクトにより示されるテキストが、前記最大四角形決定手段により決定された最大四角形内に収まるか、または、前記最大四角形内の余白がしきい値以下であるか判断する判断手段と
    をさらに有し、
    前記判断手段により前記オブジェクトが前記最大四角形内に収まらない、または、前記最大四角形内の余白がしきい値以上であると判断された場合、前記オブジェクト編集手段が、前記オブジェクト属性情報を変更する
    ことを特徴とする請求項7に記載の文書編集装置。
  9. 前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、
    前記オブジェクトが、自身の属性を示す属性情報を含み、
    前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記オブジェクトに含まれる属性情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、
    前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
  10. 前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、
    編集対象となる文書が、前記文書に含まれるオブジェクトの配置を示すレイアウト情報を含み、
    前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記文書に含まれるレイアウト情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、
    前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
  11. 前記縦横比記憶手段が、複数の縦横比を記憶し、
    編集対象となる文書が、背景を示す背景情報を含み、
    前記縦横比記憶手段に記憶された複数の縦横比から、前記文書に含まれる背景情報に基づいて、1つの縦横比を選択する縦横比選択手段を有し、
    前記オブジェクト編集手段が、前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記選択手段により選択された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集する
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書編集装置。
  12. コンピュータ装置を、
    テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
    黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、
    前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段と
    して機能させるプログラム。
  13. コンピュータ装置を、
    テキストを示すデータを含むオブジェクトを取得するオブジェクト取得手段と、
    黄金比を含む所定の範囲の範囲にある縦横比を記憶する縦横比記憶手段と、
    前記テキストの外接矩形が、隣り合う2辺の長さの比が前記縦横比記憶手段に記憶された縦横比である四角形となるように、前記テキストの配置を変更することによりオブジェクトを編集するオブジェクト編集手段と
    して機能させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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