JP2014165525A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 出力条件の選択の利便性を向上させた画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 複数の色票を含むカラーチャートの情報と、複数の出力条件により画像を出力可能な画像出力装置における各出力条件下の色再現範囲の情報とを取得し、指定されたカラーチャートに含まれる各色票が、画像出力装置の各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かを判定し(S505)、指定されたカラーチャートの再現可能性を算出し(S706)、算出結果を通知する(S507)。
【選択図】 図5
【解決手段】 複数の色票を含むカラーチャートの情報と、複数の出力条件により画像を出力可能な画像出力装置における各出力条件下の色再現範囲の情報とを取得し、指定されたカラーチャートに含まれる各色票が、画像出力装置の各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かを判定し(S505)、指定されたカラーチャートの再現可能性を算出し(S706)、算出結果を通知する(S507)。
【選択図】 図5
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関し、特に、カラープリンタ等の画像出力装置に画像を出力する際に、所望の色票による色再現に適した出力条件を決定可能な画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
画像の表示や印刷等の出力の際には、指定された色は画像出力装置に依存せずに、異なる画像出力装置であっても同じ色で出力することが求められている。また、元画像の色と画像出力装置の出力の色とを一致させることが求められている。
ところで、従来、元画像の色と出力画像の色を近づけるため、例えば、数十〜数百の色票を含んでいる色票セット(以下、カラーチャートという)が用いられている。このカラーチャートを用いて特定の部分の色票を指定することにより、厳密な色の指定が可能となる。しかしながら、厳密な色の指定が可能となっても、画像出力装置には表現できる色に限界があり、必ずしも全ての画像出力装置が全ての色票を再現できるほどの色の表現能力を持っている訳ではない。このため、色票を用いて厳密な色の指定を行ったつもりでも、実際の印刷上は表現できず、結果的に求める色と異なった印刷がなされてしまう場合がある。
そこで、カラーチャートの中で所定の色が指定された際に、その色が画像出力装置の色再現範囲の中に入っているか否かを判定し、ユーザーに通知する手段を備えた画像処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の画像処理装置によれば、指定された出力条件において、PantoneやDIC等の色票のうち、いずれが色再現範囲内であるかを判定することができる。すなわち、色票が指定された場合、その色が出力装置の表現できる範囲の色かどうかを印刷の前に判断することができる。
しかしながら、出力装置によっては出力条件を変更できることがあり、表現できる色再現範囲が異なる。例えば、プリンタでは、印刷に使用する印刷メディア、印刷モード等の出力条件により色再現範囲が変わる。このため、従来の画像処理装置では、好適な出力条件を決定するのが難しいという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、出力条件の決定の利便性を向上させた画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することを目的としたものである。
上記課題を解決する本発明に係る画像処理装置は、色票の情報を取得する第1取得手段と、複数の出力条件により画像を出力可能な画像出力装置における各出力条件下の色再現範囲の情報を取得する第2取得手段と、色票を指定する指定手段と、前記第1取得手段により取得された色票の情報及び前記第2取得手段により取得された色再現範囲の情報に基づき、前記指定手段により指定された色票が、各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された結果に基づく再現可能性を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置ことを特徴とする。
本発明によれば、各出力条件下における色票の再現可能性を簡単に知ることができる。これにより、使用したい色票や使用したい色票を含むカラーチャートなどに適した出力条件を決定することが容易になる。
(実施形態1)
図1は、本実施形態における画像処理システムの構成の一例を示すイメージ図である。
図示するように、本実施形態の画像処理システムは、ディスプレイ101と、入力装置102と、ホストコンピュータ103と、カラー画像を出力する画像出力装置の一例であるカラープリンタ104とを備えている。そして、ディスプレイ101、入力装置102、及びカラープリンタ104は、それぞれがホストコンピュータ103に接続されている。
図1は、本実施形態における画像処理システムの構成の一例を示すイメージ図である。
図示するように、本実施形態の画像処理システムは、ディスプレイ101と、入力装置102と、ホストコンピュータ103と、カラー画像を出力する画像出力装置の一例であるカラープリンタ104とを備えている。そして、ディスプレイ101、入力装置102、及びカラープリンタ104は、それぞれがホストコンピュータ103に接続されている。
表示装置としてのカラーディスプレイ101は、ユーザーに対する各種情報を表示するユーザーインターフェースである。本実施形態に係るカラーディスプレイ101は、ユーザーがカラーチャートの決定を行うためのユーザーインターフェースとなり、また、後述する再現可能性の結果を表示するユーザーインターフェースとなる。すなわち、カラーディスプレイ101は、ユーザーが実際に出力条件の決定を行う際に、カラーチャートの各出力条件の再現可能性の結果を表示する。ユーザーはカラーディスプレイ101の画面に対して、キーボードやマウス等の入力装置102により指示を与える。
入力装置102は、ユーザーが入力を行うものであり、キーボード、マウス等で構成される。この入力装置102は、ユーザーが情報の切り替えや出力条件の選択等を入力する際に使用される。
カラープリンタ104は、ホストコンピュータ103からの指示により、インクを吐出させる記録ヘッドを走査させながら画像を印刷するインクジェット方式により印刷メディア上に画像の印刷出力を行うものである。本実施形態では、カラープリンタ104は、ホストコンピュータ103とローカルインターフェースを介して接続されているが、ネットワークを介して接続されていてもよく、無線によって接続されていてもよい。このカラープリンタ104は、種々の印刷メディアや種々の印刷品位(印刷モードともいう)により、複数の異なる出力条件で画像を印刷可能(出力可能)である。
ホストコンピュータ103は、ROM(リードオンリーメモリー)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクドライブ等の記憶装置と、CPU(中央演算処理装置)等の演算装置とを備える。
ここで、ホストコンピュータ103の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、本実施形態のホストコンピュータ103の構成を示す図である。
ホストコンピュータ103は、記憶装置として、ディスプレイメモリ203と、ROM/RAM206と、画像用メモリのフレームメモリ208と、画像データの一時登録や各種データ記憶のためのハードディスク210と、を備えている。そして、ディスプレイメモリ203には、ディスプレイ101が接続されている。CPU201は、ROM/RAM206又はハードディスク210に記憶されているプログラムを実行することによって、以下に示す処理を含むホストコンピュータ103全体の制御を行う。
また、ホストコンピュータ103は、ディスプレイ101のコントロールを行うディスプレイコントローラ204と、キーボード/マウスのコントロールを行うキーボード/マウスコントローラ205と、を備えている。このキーボード/マウスコントローラ205には、入力装置102であるマウス1021及びキーボード1022が接続されている。
さらに、ホストコンピュータ103は、印刷対象の画像のレイアウト・編集を行う画像編集コントローラ202と、コード情報をフレームメモリ208上に展開して画像を作成するラスタライザコントローラ207と、を備えている。そして、画像編集コントローラ202、ラスタライザコントローラ207、フレームメモリ208等をCPU201で制御することにより、ホストコンピュータ103上で画像編集を行うことができる。ホストコンピュータ103は編集された画像をラスタライザコントローラ207を通してフレームメモリ208に保存する。
また、ホストコンピュータ103は、ハードディスクコントローラ209と、カラープリンタ104へ印刷データを送るためのインターフェースコントローラ211と、を備えている。入力装置102から入力された信号は、キーボード/マウスコントローラ205を介してCPU201に送信され、所定の演算処理が行われる。また、CPU201による演算処理の結果等は、インターフェースコントローラ211を介してカラープリンタ104へ送信される。
ハードディスク210には、各色票の情報、各カラーチャートの情報、及びカラープリンタ104によって印刷する際に選択可能な各出力条件下における色再現範囲の情報が格納されている。
ハードディスク210に格納されるカラーチャートの情報としては、カラーチャート名、カラーチャートID、それぞれのカラーチャートに含まれる各色票の名称、各色票のLab値等の色情報、色票番号などが挙げられる。なお、カラーチャートは、各印刷会社より複数出されており、それぞれのカラーチャートは数十〜数百の色票を含んでいる。表1及び表2は、ハードディスク210内に格納されているカラーチャートの情報の例を示したものである。表1には、カラーチャート名とカラーチャートIDの情報の例を示し、表2には、各カラーチャートに含まれる色票名と、各色票のLab値の情報の例を示す。
また、ハードディスク210に格納される各出力条件下における色再現範囲の情報としては、例えば、Lab空間内での各出力条件下での色再現範囲の最外郭の情報、色再現範囲の重心の情報などが挙げられる。詳しくは後述するが、これらの情報は、各色票が色再現範囲に含まれるか否かの演算に用いられる。なお、出力条件としては、印刷メディア、印刷品位、カラープロファイル等が挙げられる。ここで、カラープリファイルとは、ホストコンピュータ103等から入力された画像データ(輝度データ)をカラープリンタ104が扱う印刷データ(濃度データ)に変換するためのテーブルを指す。
図3は、カラープリンタ104のある出力条件下における色再現範囲の例を示す概念図であり、Lab空間上にプロットしたある出力条件下の色再現範囲をab表面上に投影したものである。例えば、図中の41は、厚口光沢紙の標準モードの色再現範囲であり、図中の42は、標準光沢紙の高品位モードの色再現範囲である。図3に示すように、印刷に使用する印刷メディアや印刷モードなどの出力条件により、色再現範囲が異なる場合がある。したがって、指定されたカラーチャートが所定の出力条件下で表現できる範囲のものであるか否かは、単に色再現領域の大きさのみで決まるのではなく、色再現領域の形状やカラーチャートに含まれる色票の分布によっても変わる。
図4を用いて、色再現範囲についてさらに詳細に説明する。図4は、図3の色再現範囲(以下、色域ともいう)に、ハードディスク210に格納されている色票を数点プロットしたものである。図中、図3と同一符号を付すものについては説明を省略する。図4において、色票A及び色票Bは、標準光沢紙の高品位モードの色再現範囲にあり且つ厚口光沢紙の標準モードの色再現範囲にある。したがって、色票A及び色票Bは、いずれの光沢紙でも表現することができることがわかる。これに対し、色票Cは、厚口光沢紙の標準モードの色再現範囲外であるため、厚口光沢紙の標準モードでは表現できず、色票Dは、標準光沢紙の高品位モードの色再現範囲外であるため、標準光沢紙の高品位モードでは表現できない。このように、カラーチャートには、出力条件下における色再現範囲との相性が存在する。
表3は、本実施形態の各出力条件に対するIDの割り振り方の例を示す図である。本実施形態では、表3に示すように、印刷メディア、印刷品位毎に色再現範囲の情報が管理されており、個別にIDが割り振られている。この印刷品位は、走査速度、走査数、印刷解像度等のパラメータの変更により適宜変更することができ、印刷品位毎に色再現範囲は異なる。例えば、走査速度を遅くすればインクの着弾精度が向上して印刷品位は高くなり、単位領域の印刷を複数回の記録ヘッドの走査により行う場合、その走査数(パス数ともいう)が多くなれば印刷品位は高くなり、印刷解像度を高くすれば印刷品位は高くなる。
また、例えば、色票やカラーチャートを出力する出力装置の種類に応じたカラープロファイル毎、オブジェクトの種類(例えば、写真、文字、図形等)に応じたカラープロファイル毎に色再現範囲の情報が管理されるようにしてもよい。さらに、印刷メディア、印刷品位、カラープロファイルのうち1以上の出力条件毎に色再現範囲の情報を管理するようにしてもよい。 ここで、図5及び図6を用いて、所定色を含む画像をカラープリンタ104により出力する際の各カラーチャートの再現可能性の表示の流れについて説明する。図5は、CPU201で実行される本実施形態での再現可能性の表示処理のフローチャートであり、図6は、ディスプレイ101に表示される本実施形態のユーザーインターフェースの例を示すイメージ図である。
ユーザーは、ディスプレイ101、キーボード等の入力装置102、及びホストコンピュータ103を用いて画像の編集を行う。そして、画像の編集後、カラープリンタ104により印刷する際に、以下の画像処理を行う。
まず、本処理を行うためのソフトウェアにより、入力画面を起動する(S501)。入力画面を起動することにより、ユーザーがカラーチャートを選択して入力できるように、ディスプレイ101に各種情報が表示される。本実施形態では、図6に示すように、ディスプレイ101には、カラーチャート表示・選択部61と、使用メディア種別表示・選択部64と、判定精度表示・選択部65と、が表示される。また、図6は、後述する判定処理・算出処理前の状態を例示しているため、結果表示部67はグレーアウトされている。なお、カラーチャート表示・選択部61は、カラーチャートの全てを表示することができない場合には、カラーチャートの一部のみを表示し、スクロールバー63でスクロールさせることにより、カラーチャートの全てを順に表示することができるようになっている。
次に、印刷に使用するカラーチャートを選択する(S502)。本実施形態では、ユーザーが、カラーチャート表示・選択部61に選択ポインタ62を合わせて選択操作を行うことによって、カラーチャートを選択する。本実施形態では、カラーチャート表示・選択部61では、選択した部分が着色されるものとした。図6は、カラーチャートとして「Type2」が選択されている状態を示している。
次に、印刷に使用する印刷メディアの種類(大分類)を選択する(S503)。本実施形態では、ユーザーが選択ポインタ62を用いて使用メディア種別表示・選択部64において所望の使用メディア種別に合わせて選択操作を行うことによって選択する。本実施形態では、選択した部分が着色されるものとした。カラープリンタ104において使用可能な印刷メディアの種類は、カラープリンタ104の種類によって異なるが、本実施形態では、光沢紙、普通紙、コート紙を使用可能なものとした。図6は、使用メディア種別として「光沢紙」が選択されている状態を示している。ここで、各印刷メディアには、さらに複数の印刷メディアが含まれている。例えば、表3に示すように、光沢紙であれば、標準光沢紙、厚口光沢紙、上質光沢紙などの印刷メディアが含まれている。本実施形態では、印刷メディアは、複数の小分類を含む大分類毎に管理されており、ステップ503では、印刷メディアの大分類を選択する。
次に、判定精度の指定を行う(S504)。本実施形態では、ユーザーが選択ポインタ62を用いて、判定精度表示・選択部65において所望の判定精度に合わせて選択操作を行うことによって選択する。本実施形態では、ユーザーが、厳密に色を合わせたい場合は「標準」を選択し、目視でほぼ同じような色になれば良い場合には「緩め」を選択し、これらの中間の精度とする場合は「少し緩め」を選択するようにすればよい。
次に、判定処理を実行する(S505)。本実施形態では、カラーチャート、印刷メディア、及び判定精度を選択した後、選択ポインタ62を用いて、判定開始66に合わせて選択する。これにより、指定されたカラーチャートに含まれる各色票がカラープリンタ104の各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かの判定処理が実行される。
ここで、図7及び図8を用いて、判定処理について詳細に説明する。図7は、本実施形態のハードディスク210の判定処理を示すフローチャートである。本実施形態において、判定処理は、演算装置であるCPU201でプログラムを実行することにより行われる。
まず、ステップ502において指定されたカラーチャートのIDを取得する(S701)。ここでいうカラーチャートのIDとは、表1を用いて説明したものである。
次に、そのハードディスク210のデータベースより、カラーチャートの情報を取得する(S702)。本実施形態に係るカラーチャートの情報は、表2を用いて説明したように、指定されたカラーチャートに含まれる色票名、各色票のLab値等の色情報、色票番号等である。
次に、ステップ503において指定された印刷メディアの種類(大分類)の情報を取得する(S703)。本実施形態では、一種類の印刷メディア種を指定できる仕様について説明するが、複数のメディア種を指定できるようにしてもよい。
次いで、指定された印刷メディア種に属する小分類の印刷メディアの先頭の出力条件IDを取得する(S704)。印刷メディア種の先頭の出力条件IDとは、選択された印刷メディア種(大分類)において管理順が先頭の小分類の印刷メディアの出力条件IDである。本実施形態では、選択されたメディア種が光沢紙であれば、表3に示すように、標準光沢紙の標準モードのID、すなわち、「51」が印刷メディア種の先頭の出力条件IDとなる。
ステップ702で取得されたカラーチャートID及びステップ704で取得された出力条件IDに従って、ハードディスク210に格納されたデータベースから該当する各種情報を読み出す(S705)。具体的には、ハードディスク210は、カラーチャートのIDに従い色情報を読み出し、出力条件IDに従って色再現範囲の情報を読み出す。
次に、読み出された色票のデータのうち、先頭の色票IDをフラグにセットする(S706)。
その色票IDに対応する色票の色情報及び色再現範囲情報から、カラープリンタ104の指定した出力条件において指定されたカラーチャートの各色票が色域に含まれるか否か、すなわち、色再現範囲に含まれるか否かの判定を行う(S707)。
ここで、指定されたカラーチャートに含まれる色票が色再現範囲に含まれるか否かの判定方法について図8を用いて説明する。図8は、指定されたカラーチャートの各色票が色再現範囲に含まれるか否かの判定方法の説明図である。
本実施形態では、図8(a)に示すように、指定されたカラーチャートに含まれる各色票と、データベースから読み出した色再現範囲の情報から求められた色域の重心とを結んだ直線が色域の最外殻と交わるか否かにより、色再現範囲含まれるか否かを判定する。色票と色域の重心を結んだ直線が色域の最外殻と交われば、色票は色域の外にある、すなわち、色再現範囲に含まれないと判定する。直線が色域の最外殻と交わらなければ、色票は色域の範囲内にある、すなわち、色再現範囲に含まれると判定する。図8(a)では、色票Aは、色域に入っている、すなわち、色再現範囲に含まれていると判定される。一方、色票Cは、色域に入っていない、すなわち、色再現範囲に含まれていないと判定される。
また、上述した色再現範囲に含まれるか否かの判定の際に許容値を設けたい場合は、判定の精度を調整することができるようにしてもよい。本実施形態では、判定精度表示・選択部85において、判定精度を調整することができるものとした。図8(b)を用いて判定精度の調整方法について説明する。まず、図8(b)に示すように、各色票の位置から最も近い色域までの色差を求める。
このとき、色差としては、例えば、CIEで定義されているLabの値を用いた色差(ΔE)、ΔE2000等の改良された色差の算出式から求められる色差が挙げられる。本実施形態では、Labの値を用いた色差(ΔE)とした。本実施形態では、判定精度が「緩め」と指定された場合は、ΔEが2未満であれば色再現範囲に含まれると判定し、「少し緩め」であればΔEが1未満であれば色再現範囲に含まれるとした。なお、勿論、これらの閾値は、適宜設定することができる。このような判定を行うことで、視覚的には許容範囲内となるように判定を緩めることができる。
図14に、判定精度の調整を伴う、色域内外判定処理のフローチャートの一例を示す。図14に示すフローチャートは、図7のS707の色域内外判定の際に判定を緩める機能を追加したものである。
まず、色域内外判定を行う(S1401)。この色域内外判定処理は、S707の色域内外判定に対応する。
色域内外判定の結果、色票が色域内である場合は、結果を「色域内である」と設定して(S1404)処理を終了する。色域内外判定処理の結果、色票が色域外である場合は、判定に用いる色差の閾値に0を設定し(S1403)、S1405へ進む。
S1405では、精度の設定が「緩め」に設定されているか否か判定する。「緩め」に設定されていれば、S1406へ進み閾値に2を設定し直し、S1409へ進む。「緩め」に設定されていなければ、S1407へ進む。
S1407では、精度の設定が「少し緩い」に設定されているか否か判定する。「少し緩め」に設定されていれば、S1408へ進み閾値を1に設定し直し、S1409へ進む。「少し緩め」に設定されていなければ、S1409へ進む。
S1409では、図8を用いて説明した方法により、色票と色域の外郭の距離より色差を算出する。
S1410では、色差と設定された閾値との比較を行い、色差が閾値以下か否かを判定する。色差が閾値以下である場合は、S1404で結果を色域内と設定し、閾値より大きいならS1411で結果を色域外であると設定とする。
以上により、現在指定されている番号の色票が色再現範囲か否かの判定(色域内外判定)は終了する。
次に、色再現範囲か否かの判定が終了した色票(今処理した色票)が、選択されたカラーチャートに含まれる最後の色票か否かの判定を行う(S708)。
まだ処理していない色票がある場合は、色票番号に1を加算し(S709)、次の色票に対する色域内外判定処理を継続する。
今処理した色票が選択されたカラーチャートに含まれる最後の色票である場合は、現在処理している出力条件が、指定された印刷メディアの種類(大分類)に含まれる最後の出力条件か否かを判断する(S710)。すなわち、出力条件IDが印刷メディアの種類に含まれる最後のIDか否かを判断する。本実施形態では、上質光沢紙のIDである「56」がメディア種に含まれる最後のIDにあたる(表3参照)。
出力条件が指定された印刷メディアの種類(大分類)に含まれる最後のものである場合は、処理を終了する。出力条件が指定された印刷メディアの種類(大分類)に含まれる最後のものでない場合は、出力条件IDに1を加算し(S711)、ステップ705から次の出力条件における判定を継続する。
図5に戻って、判定処理が終了した後、判定結果に基づいて、指定されたカラーチャートの再現可能性を算出する(S506)。本実施形態では、上述した判定処理が終了した後に、各出力条件下においてカラーチャートに含まれる色の色域内の割合、言い換えれば、色再現範囲に存在する割合(包含率)を求める算出処理を行った。本実施形態では、CPU201が、各カラーチャートにおいて、色再現範囲に存在する色票の割合(包含率)の算出を行うものとした。
最後に、算出された再現可能性を結果表示部67に表示する(S506)。
図9は、上述した算出結果を示すユーザーインターフェース(ディスプレイ101への表示)の一例である。
図9に示すように、指定されたカラーチャートの各出力条件における再現可能性の算出結果(本実施形態では包含率)が結果表示部67に表示される。
結果表示部67の表示方法は、特に限定されないが、本実施形態では、指定されたカラーチャートに含まれる色票が色再現範囲に含まれる割合(包含率)に基づいて算出結果の表示順を変更するようにした。図9では、判定表示部11は、包含率を降順にソートしたが、包含率を昇順にソートしてもよい。図9には、Type2というカラーチャートに含まれる色票の包含率が最も高いのは、上質光沢紙の高品位モードであり、Type2に属する色票の92%を表現できることが示されている。包含率の高さは、上質光沢紙の高品位モード、厚口光沢紙の高品位モード、上質光沢紙のきれいモードと続く。
ユーザーは、ディスプレイ101の表示を元に、自分の使用したい出力条件を選択することができる。具体的には、ユーザーは、再現可能性の算出結果を結果表示部67で確認し、出力条件の候補の中から選択ポインタ62を使用して所定の出力条件を選択する。その後、OKボタン68を押下することで、出力条件(本実施形態では、印刷メディア及び印刷モード)が設定される。また、キャンセルボタン69が押下されると、出力条件は設定されずに終了する。
その後の画像処理については、公知の方法により行えばよいので、詳細な説明は省略する。
図3及び図4に示すように、カラーチャートの再現可能性は、単に、印刷メディア等の出力条件毎の色域体積で決まるのではなく、その形状に依存する。これは、カラーチャート毎に含まれる色票の色の分布が異なるためである。例えば、ある印刷メディアですべて表現することができたカラーチャートが、他の印刷メディアでは表現することができないことがある。
従来は、あるカラーチャートを用いて画像を出力する場合、いずれの出力条件がそのカラーチャートと相性が良いか判断するのが非常に煩雑であった。しかしながら、本実施形態では、出力条件によって再現できる色再現領域が異なるカラープリンタ104を用いた場合、ユーザーが容易に適切な出力条件を決定することができる。
また、本実施形態では、カラーチャートに含まれる色票の色再現範囲に存在する割合を算出し、これを表示することができるようにしたので、そのカラーチャートを再現するのに適した出力条件を提示することができる。ユーザーは、カラーチャートをどの程度再現することができるか、カラーチャートの再現の度合いを簡単に知ることができるため、容易に出力条件を決定することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、再現可能性の表示処理以外は実施形態1と同様であるので、重複する説明は省略する。図10は、本実施形態での再現可能性の表示処理のフローチャートであり、図11は、本実施形態のユーザーインターフェースの例を示すイメージ図である。
本実施形態では、再現可能性の表示処理以外は実施形態1と同様であるので、重複する説明は省略する。図10は、本実施形態での再現可能性の表示処理のフローチャートであり、図11は、本実施形態のユーザーインターフェースの例を示すイメージ図である。
まず、入力画面を起動する(S1001)。入力画面を起動することにより、ユーザーが色票を選択して入力できるように、ディスプレイ101に各種情報が表示される。本実施形態では、図11に示すように、ディスプレイ101としてのディプレイには、カラーチャート表示・選択部81と、色票表示・選択部82と、使用メディア種別表示・選択部84と、判定精度表示・選択部85と、が表示される。色票表示・選択部82は、カラーチャート表示・選択部81で選択したカラーチャートに含まれる色票を表示・選択する部分である。色票表示・選択部82は、選択されたカラーチャートにおける色票の全てを表示することができない場合には、色票の一部のみを表示し、スクロールバーをスクロールすることにより、色票の全てを順に表示することができるようになっている。
次に、印刷に使用するカラーチャートを選択する(S1002)。本実施形態では、ユーザーが、カラーチャート表示・選択部81から選択ポインタ83を用いてカラーチャートを選択する。この選択に従い、ディスプレイ101には、そのカラーチャートに含まれる色票を色票表示・選択部82に表示する。図11では、カラーチャートとして「Type1」という名前のカラーチャートが選択されている。
次に、印刷に使用する色票を選択する(S1003)。本実施形態では、ユーザーが、色票表示・選択部82から選択ポインタ83を用いて色票を選択する。図11では、この選択に従い、選択した部分が着色されるものとした。図11では、カラーチャート「Type1」の中に含まれる「Type1−No2 Yellow」という色票が選択されている。なお、本実施形態では、図11に示すように、色票を選択すると、Lab値表示部87に選択した色票のLab値の情報が表示される。
次に、印刷に使用する印刷メディアの種類(大分類)を選択する(S1004)。本実施形態では、ユーザーが選択ポインタ83を用いて使用メディア種別表示・選択部84において使用メディア種別を選択する。本実施形態では、選択した部分が着色されるものとした。カラープリンタ104において使用可能な印刷メディアの種類は、カラープリンタ104の種類によって異なるが、本実施形態では、光沢紙、普通紙、コート紙を使用可能なものとした。図11は、使用メディア種別として「光沢紙」が選択されている状態を示している。ここで、各印刷メディアには、さらに複数の印刷メディアが含まれている。例えば、表3に示すように、光沢紙であれば、標準光沢紙、厚口光沢紙、上質光沢紙などの印刷メディアが含まれている。本実施形態では、印刷メディアは、複数の小分類を含む大分類毎に管理されており、ステップ1004では、印刷メディアの大分類を選択する。
次に、判定精度の指定を行う(S1004)。本実施形態では、ユーザーが選択ポインタ83を用いて、判定精度表示・選択部85において判定精度を選択する。本実施形態では、ユーザーが、厳密に色を合わせたい場合は「標準」を選択し、目視でほぼ同じような色になれば良い場合には「緩め」を選択し、これらの中間の精度とする場合は「少し緩め」を選択するようにすればよい。なお、判定精度については、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、出力条件探索処理を実行する(S1006)。本実施形態では、カラーチャート、カラーチャートの色票、印刷メディア、及び判定精度を選択した後に、選択ポインタ83を用いて、OKボタン86を選択する。これにより、指定されたカラーチャートに含まれる指定された色票がカラープリンタ104の各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かの判定処理の結果に基づいて、出力条件の探索処理が実行される。
最後に、出力条件の探索処理の結果が表示される(S1007)。
ここで、図12を用いて、出力条件の探索処理について説明する。図12は、出力条件の探索処理のフローチャートである。
まず、S1003で指定された色票番号を取得する(S1201)。
次に、そのハードディスク210内のデータベースよりその色票番号に対応する色情報などを読み出す(S1202)。
次に、S1004で指定された印刷メディア種別情報を取得する(S1203)。
次に、指定されたメディア種別に属するメディアの先頭のIDを取得する(S1204)。実施形態1において、表3を用いて説明したように定義されているものであり、例えば、選択されたメディア種別が光沢紙であれば、標準光沢紙の標準モードのIDである51が先頭のIDとなる。
取得されたIDに従い、ハードディスク210内に格納されたデータベースより該当する色域情報を読み出す(S1205)。
その色域情報を元に、色域内外判定、すなわち、指定された色票が色域の内か外かの判定を行う(S1206)。なお、色域内外判定処理は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、色域内外判定処理を行った出力条件が最後の出力条件か否かを判定する(S1207)。すなわち、指定されたメディア種別に属するもので、まだ判定が行われていない出力条件が無いか判定を行う。指定されたメディア種別に属するもので、まだ判定が行われていない出力条件がある場合は、S1208へ進む。なお、S1208では、IDを一つ進めて、S1205へ戻って次の出力条件に対し判定を行う。一方、色域内外判定処理を行った出力条件が最後の出力条件であれば処理を終了する。本実施形態では、上質光沢紙のIDである56が最後にあたる。
図13は、出力条件探索処理の結果を表示するユーザーインターフェースの一例である。
図13では、出力条件探索処理の結果を各種設定画面の上に判定結果表示部111を表示するものとした。図13では、判定結果表示部111に、指定された色票は、指定メディア種を「光沢紙」とした場合、標準光沢紙の高品位、厚口光沢紙の高品位、上質光沢紙の標準、高品位の各条件で再現可能であることが表示されている。
本実施形態では、指定した色票を再現可能な出力条件の中から画像を出力する際に使用する出力条件を選択できるものとした。図13において、選択ポインタ112を使用して、判定結果表示部111に表示された色票を再現可能な出力条件の中から使用する出力条件を選択・指定する。その後、出力条件指定ボタン113を押下することにより、出力条件を設定することができる。
さらに、本実施形態では、容易に次の色票の出力条件探索処理を実行できるようにした。ここでは、図13において、指定した色票を再現可能な出力条件を表示した後、次ボタン114を押下することにより、別の色票に対しての判定操作に移行することができるようにした。
本実施形態では、実施形態1のようにカラーチャート全体の色再現可能性を判定するのではなく、カラーチャートのうち一部の色票の色再現可能性を判定するものとした。
本実施形態では、出力条件によって再現できる色再現領域が異なるような出力装置において、指定された色票を再現するのに適した出力条件を自動的に提示することができる。ユーザーは、指定した色票に適した出力条件を簡単に知ることができるため、容易に出力条件を決定することができる。例えば、ある特定の色票を確実に再現したい場合、各出力条件において再現が可能か否かを容易に判断することができる。
(他の実施形態)
以上、実施形態を用いて本発明について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、実施形態1及び2では、結果表示部67や結果表示部112に表示された判定結果を元に、自分の使用したい出力条件を選択することができるものとしたが、これに限定されるものではない。結果表示部67や結果表示部111には、単に、判定結果を表示するだけとしてもよい。
以上、実施形態を用いて本発明について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、実施形態1及び2では、結果表示部67や結果表示部112に表示された判定結果を元に、自分の使用したい出力条件を選択することができるものとしたが、これに限定されるものではない。結果表示部67や結果表示部111には、単に、判定結果を表示するだけとしてもよい。
また、実施形態1及び2では、カラーチャート、印刷メディア種別、判定精度の順に選択するようにしたが、これらの選択順は特に限定されるものではない。
実施形態1及び2では、判定精度を調整可能なものとしたが、勿論、判定精度を調整できないように設定してもよい。この場合は、ディスプレイ101に判定精度表示・選択部85等を設ける必要はない。
実施形態1及び2では、ディスプレイ101により、処理の結果(実施形態1のS506の算出結果や、実施形態2の出力条件探索処理の結果)を表示するようにしたが、ユーザーに結果を通知できるものであればこれに限定されるものではない。例えば、警告音やアナウンス等の音声により処理の結果を通知するようにしてもよい。
実施形態1及び2では、ユーザーが出力条件を選択できる構成としたが、出力条件を選択できない構成としてもよい。例えば、画像を出力する際に、算出した結果に基づいて、適切な出力条件に自動で切り替えるようにしてもよい。
また、実施形態1及び2では、選択されたメディア種別の全ての出力条件について判定処理を行うようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、メディアを選択する際に小分類まで指定できる場合は、選択されたメディア種についてのみ判定処理を行うようにすればよい。
実施形態1では、カラーチャートに含まれる色票の包含率を求めることにより、指定されたカラーチャートの再現可能性を算出するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、指定されたカラーチャートに含まれる色票が全て色再現範囲に含まれるか否かのみで再現可能性を算出するようにしてもよい。この場合は、指定されたカラーチャートに含まれる色票が全て再現可能か否かをユーザーに通知するようにしてもよいし、指定されたカラーチャートに含まれる色票が全て再現可能な出力条件をユーザーに通知するようにすればよい。また、色再現範囲に含まれないと判定された色票の数により、再現可能性を算出するようにしてもよい。すなわち、色再現範囲に含まれないと判定された色票の数が、所定の数未満であれば再現可能、所定の数以上であれば再現可能と算出するようにしてもよく、閾値を複数設けて数段階で再現可能性を評価するようにしてもよい。
また、実施形態2では、結果表示部111に選択指定された出力条件のうち再現可能な出力条件を表示するようにしたが、結果表示部111には、選択指定された出力条件で指定された色票が再現可能か否かを表示してもよい。
また、実施形態1では、色再現可能性として、指定されたカラーチャートに含まれる色票が色再現範囲に含まれる割合を通知するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、指定されたカラーチャートに含まれる色票が色再現範囲に含まれる割合に基づいて、単に、再現可能性の高い順に出力条件を表示するようにしてもよいし、再現可能な出力条件又は再現できない出力条件のみを表示するようにしてもよい。
実施形態1及び2では、印刷メディア、印刷モード毎にIDを割り振ってハードディスク210に格納し、印刷メディア種類毎に判定処理を行うようにしたが、小分類の印刷メディア毎に判定処理を行うようにしてもよい。
また、出力条件として印刷メディア及び印刷モードの両方を指定する場合を例示したが、出力条件はこれに限定されるものではない。出力条件として、印刷メディア、印刷モード、カラープロファイルのいずれか1つのみを指定してもよく、勿論、2以上を指定してもよく、他の出力条件を指定してもよい。
また、実施形態1では、包含率が100%ではない場合、すなわち、色再現範囲外である色票が存在する場合に、ホストコンピュータ103によって色空間圧縮を行うようにしてもよい。
実施形態2では、一種類の色票を指定できる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、複数の色票を指定できるようにしてもよい。なお、複数の色票を指定できるようにした場合は、出力条件探索処理は別々に行って表示してもよく、出力条件探索処理をまとめて行って表示するようにしてもよい。
上述した実施形態では、色票やカラーチャートの情報をハードディスクから取得するものとしたが、サーバー等の外部機器からネットワーク等を介して取得するようにしてもよい。
実施形態1及び2では、画像出力装置としてインクジェット方式のカラープリンタを例示したが、画像出力装置はこれに限定されるものではなく、複数の出力条件を有するものであればよい。例えば、電子写真等の印刷装置、ディスプレイ、液晶表示装置であってもよい。
上述した実施形態では、画像処理装置として機能する外部機器(ホストコンピュータ)と、カラープリンタ等の画像出力装置を組み合わせた画像処理システムを説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像処理装置と画像出力装置が一体化したものであってもよい。すなわち、上述した実施形態では、ホストコンピュータ103を画像処理装置としたが、ホストコンピュータ103が行う処理とプリンタ104が行う処理とを統合した画像処理装置としてもよい。
また、上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
41 厚口光沢紙の標準モードの色域の一例
42 標準光沢紙の高品位モードの色域の一例
61 カラーチャート表示・選択部
62 選択ポインタ
63 スクロールバー
64 メディア種類表示・選択部
65 判定精度表示・選択部
66 判定実行ボタン
67 結果表示部
68 出力条件確定ボタン
69 キャンセルボタン
42 標準光沢紙の高品位モードの色域の一例
61 カラーチャート表示・選択部
62 選択ポインタ
63 スクロールバー
64 メディア種類表示・選択部
65 判定精度表示・選択部
66 判定実行ボタン
67 結果表示部
68 出力条件確定ボタン
69 キャンセルボタン
Claims (10)
- 色票の情報を取得する第1取得手段と、
複数の出力条件により画像を出力可能な画像出力装置における各出力条件下の色再現範囲の情報を取得する第2取得手段と、
色票を指定する指定手段と、
前記第1取得手段により取得された色票の情報及び前記第2取得手段により取得された色再現範囲の情報に基づき、前記指定手段により指定された色票が、各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された結果に基づく再現可能性を通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記判定手段による判定結果に基づき、前記指定手段により指定された色票の前記各出力条件下における再現可能性を算出する算出手段をさらに備え、
前記通知手段は、前記算出手段により算出された再現可能性を通知することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 複数の色票を含むカラーチャートの情報を取得する第3取得手段をさらに備え、
前記指定手段は、1以上の色票を含むカラーチャートを指定するものであり、
前記判定手段は、前記第1取得手段により取得された色票の情報、前記第2取得手段により取得された色再現範囲の情報、及び前記第3取得手段により取得されたカラーチャートの情報に基づき、前記指定手段により指定されたカラーチャートに含まれる色票が各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かを判定し、
前記算出手段は、前記判定手段による判定結果に基づき、指定されたカラーチャートの再現可能性を判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段における判定の精度を調整する調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
- 前記算出手段は、前記カラーチャートに含まれる色票が色再現範囲に含まれる割合を算出することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記通知手段は、前記判定手段により判定された結果に基づく再現可能性を表示する表示部を備え、
前記表示部は、前記算出手段により算出された割合に基づいて前記再現可能性の表示順を変更して表示することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記画像を出力する際に出力条件を選択する選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記出力条件が、印刷メディア、印刷モード、及びカラープロファイルの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 色票の情報を取得し、
複数の出力条件により画像を出力可能な画像出力装置における各出力条件下の色再現範囲の情報を取得し、
色票を指定し、
取得された色票の情報及び取得された色再現範囲の情報に基づき、指定された色票が、各出力条件下の色再現範囲に含まれるか否かを判定し、
判定された結果に基づく再現可能性を通知することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項9に記載の画像処理方法をコンピュータにより実行することを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013032145A JP2014165525A (ja) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068358A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 大日本印刷株式会社 | 印刷方法及び印刷システム |
JP7435525B2 (ja) | 2021-03-31 | 2024-02-21 | ブラザー工業株式会社 | 色設定プログラム、色設定方法、および色設定装置 |
JP7521474B2 (ja) | 2021-03-31 | 2024-07-24 | ブラザー工業株式会社 | 色設定プログラム、色設定方法、および色設定装置 |
-
2013
- 2013-02-21 JP JP2013032145A patent/JP2014165525A/ja active Pending
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