JP2008030539A - 車両の運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御開始時以外であっても、また、制動する制御対象が移動する先行車であっても、レスポンス良く且つ円滑に制動制御が行われ、自然な感覚でドライバが利用することが可能となる。
【解決手段】自動追従制御プログラムは、現在の先行車の減速度afと速度Vfが属する領域の自車目標減速度演算式を選択し、この選択した自車目標減速度演算式により自車目標減速度aを演算する。そして、更に、この自車目標減速度aに対し、常時、自車目標減速度aの時間的変化量(時間微分値:傾き)を予め設定する第1の範囲内に制限し、且つ、自車目標減速度aの時間的変化量の更なる時間的変化量(2階時間微分値:傾きの時間変化量)を予め設定する第2の範囲内に制限する補正を行って出力し、自動ブレーキ制御(停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステレオカメラ、単眼カメラ、ミリ波レーダ等で検出した自車両前方の先行車等に対して適切な目標減速度を設定し、自動制動制御や自動追従制御を行う車両の運転支援装置に関する。
近年、車載したカメラやレーザレーダ装置等により前方の走行環境を検出し、この走行環境データから障害物や先行車を認識して、自車両の目標減速度を設定し、障害物に対する自動停止制御や、先行車に対する追従走行制御、或いは、先行車との車間距離等を一定以上に保つ車両の運転支援装置が開発され、実用化されている。
例えば、特開平7−257334号公報では、車速、及び、自車両と障害物との相対速度を含む走行状況情報から制動制御開始、及び、終了を判断して制御指令を生成し、この制御指令に応じて車速を低下させるための制動制御量を演算して、この制動制御量を制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変にするように補正する技術が開示されている。
特開平7−257334号公報
しかしながら、上述の特許文献1のように制御開始時の制動圧の立ち上げ速度を可変に補正する技術では、制御開始時以外の制動圧が補正されないため、制御開始時以外では、自然な制動制御ができずにドライバに不自然な感覚を与えてしまうという問題がある。また、特に、制動制御の対象が先行車等の移動する物体であった場合、この物体が制御開始直後に減速等を行った際に、この変化に素早く対応できないという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、制御開始時以外であっても、また、制動する制御対象が移動する先行車であっても、レスポンス良く且つ円滑に制動制御が行われ、自然な感覚でドライバが利用することができる車両の運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、自車両の前方立体物を認識する立体物認識手段と、上記立体物に対する自車両の目標減速度を演算する目標減速度演算手段と、上記目標減速度の時間的変化量を予め設定する第1の範囲内に制限することと、上記目標減速度の時間的変化量の更なる時間的変化量を予め設定する第2の範囲内に制限することの少なくとも一方を常時行って補正する目標減速度補正手段とを備えたことを特徴としている。
本発明による車両の運転支援装置は、制御開始時以外であっても、また、制動する制御対象が移動する先行車であっても、レスポンス良く且つ円滑に制動制御が行われ、自然な感覚でドライバが利用することが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図6は本発明の実施の一形態を示し、図1は車両に搭載した運転支援装置の概略構成図、図2は自動追従制御プログラムのフローチャート、図3は自車目標減速度演算処理ルーチンのフローチャート、図4は自車目標減速度補正処理ルーチンのフローチャート、図5は図4から続くフローチャート、図6は先行車減速度−先行車速の自車目標減速度演算式の領域マップの説明図、図7は数式において用いるパラメータの説明図、図8は第1の補正係数の特性説明図、図9は第3の補正係数の特性説明図、図10は第4の補正係数の特性説明図、図11は第5の補正係数の特性説明図、図12は第6の補正係数の特性説明図である。
図1において、符号1は自動車等の車両(自車両)で、この車両1には、車両用運転支援装置の一例としてのクルーズコントロールシステム(ACC(Adaptive Cruise Control)システム)2が搭載されている。
このACCシステム2は、ステレオカメラ3、ステレオ画像認識装置4、走行制御ユニット5等を有して主要に構成され、このACCシステム2では、基本的に、先行車が存在しない定速走行制御状態のときにはドライバが設定した車速を保持した状態で走行し、先行車が存在する場合には、後述の図2の自動追従制御プログラムにより制御される。
この自動追従制御プログラムは、詳細は後述するが、予め設定した2つの領域からなる先行車減速度af−先行車速Vfの自車目標減速度演算式の領域マップを参照し、現在の先行車の減速度afと速度Vfが属する領域の自車目標減速度演算式を選択し、この選択した自車目標減速度演算式により自車目標減速度aを演算する。そして、更に、この自車目標減速度aに対し、常時、自車目標減速度aの時間的変化量(時間微分値:傾き)を予め設定する第1の範囲内に制限し、且つ、自車目標減速度aの時間的変化量の更なる時間的変化量(2階時間微分値:傾きの時間変化量)を予め設定する第2の範囲内に制限する補正を行って出力し、自動ブレーキ制御(停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うものである。この自動追従制御プログラムは、走行制御ユニット5にて実行されるものであり、従って、走行制御ユニット5は目標減速度演算手段及び目標減速度補正手段としての機能を備えて構成されるものである。
ステレオカメラ3は、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた1組の(左右の)CCDカメラで構成され、これら左右のCCDカメラは、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像し、ステレオ画像認識装置4に出力される。
また、自車両1には、自車速V0を検出する車速センサ6が設けられており、この自車速V0は、ステレオ画像認識装置4と走行制御ユニット5とに出力される。更に、自車両1のブレーキスイッチ7からのブレーキペダルのON−OFF信号は、走行制御ユニット5に入力される。
ステレオ画像認識装置4は、ステレオカメラ3からの画像、車速センサ6からの自車速V0が入力され、ステレオカメラ3からの画像に基づき自車両1前方の立体物データと白線データの前方情報を検出し、自車両1の進行路(自車進行路)を推定する。そして、自車両1前方の先行車を抽出して、先行車距離(車間距離)L、先行車速((車間距離Lの変化量)+(自車速V0))Vf、先行車減速度(先行車速Vfの微分値)af、先行車以外の静止物位置、白線座標、白線認識距離、自車進行路座標等の各データを走行制御ユニット5に出力する。
ここで、ステレオ画像認識装置4における、ステレオカメラ3からの画像の処理は、例えば以下のように行われる。まず、ステレオカメラ3のCCDカメラで撮像した自車両1の進行方向の環境の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって距離情報を生成する。そして、この距離情報を基に、周知のグルーピング処理や、予め記憶しておいた三次元的な道路形状データ、立体物データ等と比較し、白線データ、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両等の立体物データを抽出する。立体物データでは、立体物までの距離と、この距離の時間的変化(自車両1に対する相対速度)が求められ、特に自車進行路上にあるもっとも近い車両で、自車両1と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行するものが先行車として抽出される。尚、先行車の中で速度Vfが略0km/hである車両は、停止した先行車として認識される。また、自車両の前方に存在する障害物も上述の先行車と同様に扱われる。このように、ステレオカメラ3及びステレオ画像認識装置4は、立体物認識手段として設けられている。
走行制御ユニット5は、ドライバの操作入力によって設定される走行速度を維持するよう定速走行制御を行う定速走行制御の機能、及び、後述の図2に示す自動追従制御の機能を実現するもので、ステアリングコラムの側部等に設けられた定速走行操作レバーに連結される複数のスイッチ類で構成された定速走行スイッチ8、ステレオ画像認識装置4、車速センサ6、ブレーキスイッチ7等が接続されている。
定速走行スイッチ8は、定速走行時の目標車速を設定する車速セットスイッチ、主に目標車速を下降側へ変更設定するコーストスイッチ、主に目標車速を上昇側へ変更設定するリジュームスイッチ等で構成されている。更に、この定速走行操作レバーの近傍には、定速走行制御及び自動追従制御のON/OFFを行うメインスイッチ(図示せず)が配設されている。
ドライバが図示しないメインスイッチをONし、定速走行操作レバーにより、希望する車速をセットすると、定速走行スイッチ8からの信号が走行制御ユニット5に入力される。そして、車速センサ6で検出した車速が、ドライバのセットした設定車速に収束するように、スロットル弁制御装置9に信号出力してスロットル弁10の開度をフィードバック制御し、自車両1を定速状態で自動的に走行させ、或いは、自動ブレーキ制御装置11に減速信号を出力して自動ブレーキを作動させる。
また、走行制御ユニット5は、定速走行制御を行っている際に、ステレオ画像認識装置4にて先行車を認識した場合には、所定の条件で後述する自動追従制御へ自動的に切り換えられる。尚、定速走行制御の機能、及び、自動追従制御の機能は、ドライバがブレーキを踏んだ場合や、自車速V0が予め設定しておいた上限値を超える場合、或いは、メインスイッチがOFFされた場合には、解除される。
すなわち、走行制御ユニット5における自動追従制御プログラムは、図2に示すように、まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で必要パラメータの読み込みを行い、S102に進んで、自車目標減速度aを演算する。尚、この自車目標減速度aの演算については、図3のフローチャートで詳述する。
その後、S103に進み、S102で演算する自車目標減速度aの補正処理を行い(図4、図5のフローチャートで詳述する)、S104に進んで、この目標減速度aを、スロットル弁制御装置9、或いは、自動ブレーキ制御装置11に指示信号を出力して加減速制御を行わせ、プログラムを抜ける。
上述のS102で実行される自車目標減速度aの演算処理は、図3のフローチャートに示すように、まず、S201で演算式選択フラグFaを参照し、判定が行われる。この演算式選択フラグFaは、前回、先行車の走行状態(減速度af、車速Vf)によって後述する第1の演算式が選択されている場合には「1」がセットされ、後述する第2の演算式が選択されている場合には「2」がセットされるフラグである。
ここで、本実施の形態において、予め設定した2つの領域からなる先行車減速度af−先行車速Vfの自車目標減速度演算式の領域マップと、それぞれの領域に設定される演算式(第1の演算式及び第2の演算式)について説明する。
先行車減速度af−先行車速Vfの自車目標減速度演算式の領域とは、例えば、図6(a)に示すように、先行車の減速度afと速度Vfとの関係において、Vf=1.0・afを境界線Tthとし、上側の領域(先行車の車速Vfが高いが減速度afが小さい領域)が第1の演算式を選択する第1の領域として設定され、下側の領域(先行車の車速Vfが低いが減速度afが高い領域)が第2の演算式を選択する第2の領域として予め設定されている。
そして、第1の演算式とは、先行車が走行を継続することを前提に自車両が予め設定した車間距離を先行車に対し維持して追従走行するための演算式であり、自車両1と先行車とが、図7に示すような関係、すなわち、現在、自車速V0、自車減速度a0、先行車速Vf、先行車減速度af、車間距離Lである状態が、t秒後に、自車両1が距離Ls前進し、先行車が先行車予測位置まで距離Lf前進し、自車両1との車間距離が目標車間距離Dtgt(マップ或いは演算により設定される距離)となるとすると、以下の(1)式が成立する。
L+Lf=Ls+Dtgt …(1)
ここで、
Lf=Vf・t−(1/2)・af・t …(2)
Ls=V0・t−(1/2)・a0・t …(3)
であるから、これら(2)式、(3)式を、上述の(1)式に代入し、tを削除してa0について解き、このa0を自車両1の目標減速度aとすると、以下の(4)式を得る。
a=af+((V0−Vf)/(L−Dtgt)) …(4)
従って、この(4)式が、第1の領域における第1の演算式として定められている。
同様に、第2の演算式とは、先行車が停止することを前提に自車両1が予め設定する車間距離で先行車に対して追従停止するための演算式であり、図7に示すような関係、すなわち、現在、自車速V0、自車減速度a0、先行車速Vf、先行車減速度af、車間距離Lである状態が、t秒後に、自車両1が距離Ls前進し、先行車が先行車予測位置まで距離Lf前進し、自車両1との車間距離が目標停止車間距離Dstop(一定値:例えば5m)となって停車すると仮定すると、以下の(5)式が成立する。
L+Lf=Ls+Dstop …(5)
ここで、
Lf=Vf/(2・af) …(6)
Ls=V0/(2・a0) …(7)
であるから、これら(6)式、(7)式を、上述の(5)式に代入し、a0について解き、このa0を自車両1の目標減速度aとすると、以下の(8)式を得る。
a=(af・V0)/(Vf+2・af・(L−Dstop)) …(8)
従って、この(8)式が、第2の領域における第2の演算式として定められている。尚、上述の全ての減速度は、減速方向の符号を正とする。
また、予め設定した2つの領域からなる先行車減速度af−先行車速度Vfの自車目標減速度演算式の領域マップは、図6(a)の例に限ることは無く、他のマップであっても良い。
図3のフローチャートのS201の判定の結果、演算式選択フラグFaが「1」であって、前回、第1の演算式が選択されている場合には、S202に進み、第1の領域から第2の領域に遷移するのにヒステリシス特性を持たせるため第1の領域を広げるようにS1だけ境界Tthを下方に移動させて補正設定する。例えば、図6(a)のように補正する。
逆に、S201の判定の結果、演算式選択フラグFaが「2」であって、前回、第2の演算式が選択されている場合には、S203に進み、第2の領域から第1の領域に遷移するのにヒステリシス特性を持たせるため第2の領域を広げるようにS2だけ境界Tthを上方に移動させて補正設定する。例えば、図6(b)のように補正する。ここで、ヒステリシスを設ける幅は、S1>S2であり、第1の演算式から第2の演算式への遷移の方が、第2の演算式から第1の演算式への遷移より、移行し難い特性に設定されている。
S202、或いは、S203でヒステリシスを考慮した領域補正を行った後は、S204に進み、現在の先行車の走行状態(先行車減速度af−先行車速Vf)が第1の領域内か否か判定する。
このS204の判定の結果、現在の先行車の走行状態(先行車減速度af−先行車速Vf)が第1の領域内の場合は、S205に進み、第1の演算式(上述の(4)式)により自車目標減速度aを演算し、S206に進んで、演算式選択フラグFaを「1」とし、S207に進んで、S205で演算した目標減速度aを出力して、ルーチンを抜ける。
また、S204の判定の結果、現在の先行車の走行状態(先行車減速度af−先行車速Vf)が第2の領域内の場合は、S208に進み、第2の演算式(上述の(8)式)により自車目標減速度aを演算し、S209に進んで、演算式選択フラグFaを「2」とし、S207に進んで、S208で演算した目標減速度aを出力して、ルーチンを抜ける。
このように、本実施の形態の自車目標減速度aの演算によれば、先行車の走行状態に応じて追従走行するための式を切り替えて追従走行制御させるようになっているので、制御が連続的に行われ、円滑な制御によりドライバが自然な感覚で利用することが可能となる。また、領域の設定も、境界線がヒステリシスを考慮して設定されるため、制御がハンチングすることもなく、安定した制御が行えるようになっている。
次に、上述のS103で実行される自車目標減速度aの補正処理は、図4、図5のフローチャートに示すように、まず、S301で今回の自車目標減速度aを読み込み、S302で前回の自車目標減速度an-1を読み込む。
次いで、S303に進み、自車目標減速度変化量ゲインKsを、例えば、以下の(10)式により設定し、S304に進んで、自車目標減速度変化量Sgを、例えば、以下の(9)式により、演算する。
Sg=(a−an-1)・Ks …(9)
自車目標減速度変化量ゲインKsは、
Ks=G1ks・G2ks・G4ks・G5ks・G6ks・Ks0 …(10)
ここで、Ks0は、予め実験・演算等により求めておいた一定の基準値(自車目標減速度変化量ゲイン基本値)である。
また、係数G1ksは、前回の自車目標減速度an-1に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図8に示すように、システムが発生しうる最大減速度近傍にて、自車目標減速度変化量ゲインKsが小さく設定されるようになっている。
また、係数G2ksは、今回の自車目標減速度aに応じて切り替え設定される補正係数であり、例えば、a=0のときに、通常よりも早くブレーキ力を無くすため、予め設定しておいた通常の値より高い値に設定される。
また、係数G4ksは、外気温(A.T.)に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図10に示すように、ブレーキが利き難くなる低温時においても、違和感なく制動力が得られるように、低温時に高く設定される。
また、係数G5ksは、自車速V0に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図11に示すように、低車速域での制動における乗員の違和感を低減するため、自車速V0が低い値で低くなるように設定される。
また、係数G6ksは、先行車減速度afに応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図12(a)に示すように、先行車が減速したときには自車両もレスポンス良く追従できるように、先行車減速度afが高い領域で高くなるように設定される。
S304で自車目標減速度変化量Sgを設定した後は、S305に進み、自車目標減速度変化量Sgの上限側(すなわち、第1の範囲の上限側)を規定する自車目標減速度変化量最大値Ksmaxを、例えば、以下の(11)式により設定する。
Ksmax=G1ksmax・G4ksmax・G5ksmax・G6ksmax・Ksmax0 …(11)
ここで、Ksmax0は、予め実験・演算等により求めておいた一定の基準値(自車目標減速度変化量最大基本値)である。
また、係数G1ksmaxは、前回の自車目標減速度an-1に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図8に示すように、システムが発生しうる最大減速度近傍にて、自車目標減速度変化量最大値Ksmaxが小さく設定されるようになっている。
また、係数G4ksmaxは、外気温(A.T.)に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図10に示すように、ブレーキが利き難くなる低温時においても、違和感なく制動力が得られるように、低温時に高く設定される。
また、係数G5ksmaxは、自車速V0に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図11に示すように、低車速域での制動における乗員の違和感を低減するため、自車速V0が低い値で低くなるように設定される。
また、係数G6ksmaxは、先行車減速度afに応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図12(a)に示すように、先行車が減速したときには自車両もレスポンス良く追従できるように、先行車減速度afが高い領域で高くなるように設定される。
その後、S306に進み、自車目標減速度変化量Sgの下限側(すなわち、第1の範囲の下限側)を規定する自車目標減速度変化量最小値Ksminを、例えば、以下の(12)式により設定する。
Ksmin=G1ksmin・G2ksmin・G3ksmin・G5ksmin・G6ksmin・Ksmin0
…(12)
ここで、Ksmin0は、予め実験・演算等により求めておいた一定の基準値(自車目標減速度変化量最小基本値)である。
また、係数G1ksminは、前回の自車目標減速度an-1に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図8に示すように、システムが発生しうる最大減速度近傍にて、自車目標減速度変化量最小値Ksminが小さく設定されるようになっている。
また、係数G2ksminは、今回の自車目標減速度aに応じて切り替え設定される補正係数であり、例えば、a=0のときに、通常よりも早くブレーキ力を無くすため、予め設定しておいた通常の値より高い値に設定される。
また、係数G3ksminは、自車速V0に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図9に示すように、クルーズコントロールがキャンセルされるときの下限車速V0LKでの急峻な減速感を無くすため、小さく設定される。
また、係数G5ksminは、自車速V0に応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図11に示すように、低車速域での制動における乗員の違和感を低減するため、自車速V0が低い値で低くなるように設定される。
また、係数G6ksminは、先行車減速度afに応じて可変設定される補正係数であり、その特性は、例えば、図12(b)に示すように、先行車が加速状態に移行した場合に自車両の減速度をレスポンス良く小さくできるように、先行車減速度afが低い領域で高くなるように設定される。
そして、S307に進み、自車目標減速度変化量Sgが自車目標減速度変化量最大値Ksmaxより大きいか否か判定し、Sg>Ksmaxの場合は、S308に進み、今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
すなわち、前述の(9)式を今回の自車目標減速度aについて変形すると、
a=(Sg+an-1・Ks)/Ks …(13)
この(13)式で、Sg=Ksmaxとおいて、以下の(14)式が得られる。そして、この(14)式で今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
a=(Ksmax+an-1・Ks)/Ks …(14)
また、S307の判定の結果、Sg≦Ksmaxの場合は、S309に進み、自車目標減速度変化量Sgが自車目標減速度変化量最小値Ksminより小さいか否か判定し、Sg<Ksminの場合は、S310に進み、今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
すなわち、前述の(13)式で、Sg=Ksminとおいて、以下の(15)式が得られる。そして、この(15)式で今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
a=(Ksmin+an-1・Ks)/Ks …(15)
また、S309の判定の結果、Sg≧Ksminの場合は、S311に進み、今回の自車目標減速度aをそのまま設定する。
すなわち、このように、今回の自車目標減速度aの自車目標減速度変化量Sgを、自車目標減速度変化量最大値Ksmaxと自車目標減速度変化量最小値Ksminとの間になるように制限補正することにより、ドライバの不快な急減速や急なブレーキ抜け感を無くすことができる。また、自車目標減速度変化量ゲインKs、自車目標減速度変化量最大値Ksmax、自車目標減速度変化量最小値Ksminを、前回の自車目標減速度an-1、今回の自車目標減速度a、自車速V0、外気温A.T.、先行車減速度af等に応じて細かく設定するようにしたので、更に、違和感の無い自然な制御が可能になっている。
上述のS308、S310、或いは、S311で今回の自車目標減速度aを設定した後は、S312に進み、前回の自車目標減速度変化量Sgn-1を読み込む。
次に、S313に進み、自車目標減速度変化量Sgの更なる変化量(すなわち、自車目標減速度の2階時間微分値:傾きの時間変化量であって第2の範囲としてのもの)の上限側を規定する自車目標減速度変化量最大増加許容値Ksdifmaxを設定する。
次いで、S314に進み、自車目標減速度変化量Sgの更なる変化量の下限側を規定する自車目標減速度変化量最大減少許容値Ksdifminを設定する。
尚、これら、自車目標減速度変化量最大増加許容値Ksdifmax、自車目標減速度変化量最大減少許容値Ksdifminは、予め実験・計算等により演算しておいた値であっても良く、或いは、前述の自車目標減速度変化量ゲインKs、自車目標減速度変化量最大値Ksmax、自車目標減速度変化量最小値Ksminの可変設定のように所定のパラメータに応じて細かく設定しても良い。
そして、S315に進み、Sg−Sgn-1が自車目標減速度変化量最大増加許容値Ksdifmaxより大きいか否か判定し、Sg−Sgn-1>Ksdifmaxの場合は、S316に進み、今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
すなわち、前述の(13)式で、Sg=Ksdifmax+Sgn-1とおいて以下の(16)式が得られる。そして、この(16)式で今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
a=(Ksdifmax+Sgn-1+an-1・Ks)/Ks …(16)
また、S315の判定の結果、Sg−Sgn-1≦Ksdifmaxの場合は、S317に進み、Sg−Sgn-1が、自車目標減速度変化量最大減少許容値Ksdifminより小さいか否か判定し、Sg−Sgn-1<Ksdifminの場合は、S318に進み、今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
すなわち、前述の(13)式で、Sg=Ksdifmin+Sgn-1とおいて以下の(17)式が得られる。そして、この(17)式で今回の自車目標減速度aを補正し設定する。
a=(Ksdifmin+Sgn-1+an-1・Ks)/Ks …(17)
また、S317の判定の結果、Sg−Sgn-1≧Ksdifminの場合は、S319に進み、今回の自車目標減速度aをそのまま設定する。
すなわち、このように、傾きの時間変化量(Sg−Sgn-1)を、自車目標減速度変化量最大増加許容値Ksdifmaxと自車目標減速度変化量最大減少許容値Ksdifminとの間になるように制限補正することにより、減速度増減の切り替わり時等にみられる急な減速度変化をなくすることができ、不要な減速度変化の防止ができ、フィーリングの悪化を防ぐことができるようになっている。
上述のS316、S318、或いは、S319で今回の自車目標減速度aを設定した後は、S320に進み、自車目標減速度aを出力して、ルーチンを抜ける。
このように本発明の実施の形態によれば、自車目標減速度aに対し、常時、自車目標減速度aの時間的変化量(時間微分値:傾き)を予め設定する第1の範囲内に制限し、且つ、自車目標減速度aの時間的変化量の更なる時間的変化量(2階時間微分値:傾きの時間変化量)を予め設定する第2の範囲内に制限する補正を行うようになっている。
このため、制御開始時以外であっても、また、制動する制御対象が移動する先行車であっても、レスポンス良く且つ円滑に制動制御が行われ、自然な感覚でドライバが利用することが可能となる。
すなわち、強い減速が必要なときは減速度を速く増加させ、弱い減速で十分なときはなるべく緩やかに減速度を増加させることができ、不要な急ブレーキ感をなくしてフィーリングを向上させ、システムへのドライバの信頼性を高めることが可能となっている。
また、制動制御中に、制動不要な状況に変われば減速度を速く減少させ、まだ必要なときはなるべく緩やかに減速度を減少させることも可能である。
更に、減速度の増加−減少の切り替わり時にも滑らかに応答することができ、車両、及び、ドライバの体が前後に揺れるのを防いでフィーリングを向上することが可能となっている。
尚、本実施の形態では、自車目標減速度aに対し、常時、自車目標減速度aの時間的変化量(時間微分値:傾き)を予め設定する第1の範囲内に制限し、且つ、自車目標減速度aの時間的変化量の更なる時間的変化量(2階時間微分値:傾きの時間変化量)を予め設定する第2の範囲内に制限する補正を行うようになっているが、どちらかの制限補正のみ行うようにしても良い。
また、自車目標減速度aは、上述のマップによりその演算式を選択するものに限るものではない。
更に、本実施の形態では、先行車の認識をステレオカメラからの画像を基に行うようになっているが、他の技術、例えば、ミリ波レーダと単眼カメラからの情報を基に認識するものや、レーザレーダからの情報で認識するものであっても良い。
車両に搭載した運転支援装置の概略構成図 自動追従制御プログラムのフローチャート 自車目標減速度演算処理ルーチンのフローチャート 自車目標減速度補正処理ルーチンのフローチャート 図4から続くフローチャート 先行車減速度−先行車速の自車目標減速度演算式の領域マップの説明図 数式において用いるパラメータの説明図 第1の補正係数の特性説明図 第3の補正係数の特性説明図 第4の補正係数の特性説明図 第5の補正係数の特性説明図 第6の補正係数の特性説明図
符号の説明
1 自車両
2 ACCシステム(運転支援装置)
3 ステレオカメラ(立体物認識手段)
4 ステレオ画像認識装置(立体物認識手段)
5 走行制御ユニット(目標減速度演算手段、目標減速度補正手段)
9 スロットル弁制御装置
10 スロットル弁
11 自動ブレーキ制御装置

Claims (3)

  1. 自車両の前方立体物を認識する立体物認識手段と、
    上記立体物に対する自車両の目標減速度を演算する目標減速度演算手段と、
    上記目標減速度の時間的変化量を予め設定する第1の範囲内に制限することと、上記目標減速度の時間的変化量の更なる時間的変化量を予め設定する第2の範囲内に制限することの少なくとも一方を常時行って補正する目標減速度補正手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の運転支援装置。
  2. 上記立体物認識手段は、自車両を追従走行させる先行車を認識するものであることを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。
  3. 上記第1の範囲は、前回演算した目標減速度と、今回演算した目標減速度と、自車速と、外気温と、上記目標減速度の対象とする立体物の減速度の少なくとも一つに応じて可変設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の運転支援装置。
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