JP4970134B2 - 車両の運転支援装置 - Google Patents

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本発明は、自車両に対する目標減速度を演算し、当該目標減速度に基づいて走行制御を行う車両の運転支援装置に関する。
近年、車載したミリ波レーダや赤外線レーザレーダ等のレーダ手段、ステレオカメラや単眼カメラ等の撮像手段、或いは、これらレーダ手段と撮像手段との併用によって車両前方の車外情報を認識し、認識した車外情報に基づいて車両の各種制御等を行う運転支援装置については様々な提案がされている。このような運転支援装置の機能の一つとして、自車前方での先行車の捕捉状態に応じて、追従走行制御と定速走行制御とを選択的に行う車間距離制御付クルーズコントロール(ACC;Adaptive Cruise Control)機能が広く実用化されている。
この場合、運転支援装置では、例えば、追従走行制御時において、自車両と先行車との相対距離及び相対速度に基づいて自動制動(ブレーキの自動介入)による減速の必要性があるか否かを判定し、減速の必要性があると判定したときには、相対距離(車間距離)及び相対速度に基づき自車両の目標減速度を演算し、目標減速度と実際の減速度との偏差に基づいて各車輪の目標制動圧を演算することが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−182149号公報
ところで、この種の運転支援装置において、自動制動による減速の可否を判定するための閾値や目標減速度を演算するためのマップ等は、一般に、自車両が予め設定した走行条件下(例えば、所定の冷却水温、空気抵抗等の各種条件下)で平地等を走行しているときの走行抵抗等に基づいて設定されている。
従って、例えば、登坂路走行時には、平地走行時よりも走行抵抗が大きくなり、特に、自動制動介入の初期段階の減速度が目標減速度よりも大きくなって乗員に違和感を与える虞がある。また、走行抵抗が大きな登坂路走行時に、平地走行時と同様の判定によって減速の可否判定を行うと、実際に必要とされるタイミングよりも早いタイミングで減速が行われたり、不要な減速が行われる等の虞がある。
逆に、例えば、降坂路走行時には、平地走行時よりも走行抵抗が小さくなり、特に、自動制動介入の初期段階の減速度が目標減速度よりも小さくなって乗員に違和感を与える虞がある。また、走行抵抗が小さな降坂路走行時に、平地走行時と同様の判定によって減速の可否判定を行うと、実際に必要とされるタイミングよりも遅いタイミングで減速が行われたり、必要な減速が行われない等の虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、適切なタイミングで円滑な走行制御の介入を行うことができる車両の運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態による車両の運転支援装置は、自車両に対する目標減速度を演算し、当該目標減速度に基づいてブレーキの自動介入を伴う走行制御を行う車両の運転支援装置において、実際の自車両の走行状態で、予め設定された基準条件下で基準路を走行していると仮定した場合に自車両に発生することが予測される発生予測減速度を演算する発生予測減速度演算手段と、前記発生予測減速度と自車両に実際に発生する減速度との偏差を演算する偏差演算手段と、前記偏差を用いて前記目標減速度を補正する補正手段と、を備え、前記偏差演算手段は、ドライバの操作或いは前記ブレーキの自動介入によるブレーキ介入時における前記偏差の値を、当該ブレーキ介入がされる直前の値に保持するものである
本発明の車両の運転支援装置によれば、適切なタイミングで円滑な走行制御の介入を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1は車両に搭載した運転支援装置の概略構成図、図2はブレーキ制御プログラムのフローチャート、図3は要求減速度マップの概念図、図4は発生予測減速度マップの概念図、図5はブレーキの出力液圧マップの概念図、図6は要求減速度と指示減速度と減速度との関係を示すタイミングチャートである。
図1において、符号1は自動車等の車両(自車両)で、この車両1には、車両用運転支援装置の一例として、クルーズコントロールシステム(ACC(Adaptive Cruise Control)システム)2が搭載されている。
このACCシステム2は、ステレオカメラ3、ステレオ画像認識装置4、走行制御ユニット5等を有して要部が構成され、このACCシステム2では、基本的に、先行車が存在しない定速走行制御時にはドライバが設定した車速を保持した状態で走行し、先行車が存在する場合には、この先行車に対して自動追従制御を行う。
ステレオカメラ3は、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた1組の(左右の)CCDカメラで構成され、これら左右のCCDカメラは、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する。
ステレオ画像認識装置4には、ステレオカメラ3からの画像が入力されるとともに、例えば、CAN(Controller Area Network)通信等の車内通信回線18を通じて、トランスミッション制御ユニット(T/M_ECU)16から自車速Vown等が入力される。そして、ステレオ画像認識装置4では、ステレオカメラ3からの画像に基づき自車両1の前方の立体物データや白線データ等の前方情報を検出し、自車両1の進行路(自車進行路)を推定する。さらに、自車両1前方の先行車検出を行い、先行車が存在する場合には、先行車距離(車間距離)Dnow、先行車速Vfwd(=(車間距離Dnowの変化量)+(自車速Vown))、先行車との相対速度Vrel、先行車減速度Gfwd(=先行車速Vfwdの微分値)等を演算する。
ここで、ステレオ画像認識装置4における、ステレオカメラ3からの画像の処理は、例えば以下のように行われる。まず、ステレオカメラ3のCCDカメラで撮像した自車両1の進行方向の環境の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって距離情報を生成する。そして、この距離情報に対して周知のグルーピング処理を行い、予め記憶しておいた三次元的な道路形状データ、立体物データ等と比較することにより、白線データ、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データ、車両等の立体物データを抽出する。立体物データとしては、立体物までの距離、この距離の時間的変化(自車両1に対する相対速度)等が求められ、特に自車進行路上にある最も近い車両で、自車両1と略同じ方向に所定の速度(例えば、0Km/h以上)で走行するものが先行車として抽出される。尚、先行車の中で速度Vfwdが0Km/hである車両は、停止した先行車として認識される。また、自車両1の前方に存在する障害物も上述の先行車と同様に扱われる。
走行制御ユニット5には、定速走行スイッチ8が接続されている。この定速走行スイッチ8は、例えば、ステアリングコラムの側部等に設けられた定速走行操作レバーに連結される複数のスイッチ類で構成されている。具体的には、この定速走行スイッチ8は、定速走行時の車速(設定車速Vset)を設定する車速セットスイッチ、主に設定車速Vsetを下降側へ変更するコーストスイッチ、主に設定車速Vsetを上昇側へ変更するリジュームスイッチ等のスイッチ類を備えて構成されている。さらに、この定速走行操作レバーの近傍には、ACC制御(定速走行制御及び自動追従制御)のON/OFFを行うメインスイッチ(図示せず)が配設されている。そして、ドライバが図示しないメインスイッチをONし、定速走行操作レバーにより、希望する車速(設定車速Vset)をセットすると、定速走行スイッチ8からの信号が走行制御ユニット5に入力される。
また、走行制御ユニット5には、例えば、車内通信回線18を通じて、ステレオ画像認識装置4から各種先行車情報(車間距離Dnow、先行車速Vfwd、相対速度Vrel、先行車減速度Gfwd等)が入力される。さらに、走行制御ユニット5には、例えば、車内通信回線18を通じて、エンジン制御ユニット(E/G_ECU)15からエンジン発生トルクEt等が入力されるとともに、T/M_ECU16から自車速Vown、現在の変速段等が入力される。
これらの各種入力情報に基づき、走行制御ユニット5は、先行車が存在しない定速走行制御時には、E/G_ECU15を通じた電子制御スロットル弁10の開度制御(エンジンの出力制御)、或いは、ブレーキ制御装置(BRK_ECU)17を通じたアクティブブースタ11からの出力液圧Paの制御(ブレーキ12の自動介入制御)を行い、自車速Vownを設定車速Vsetに収束させる。
また、走行制御ユニット5は、定速走行制御を行っている際に、ステレオ画像認識装置4にて先行車を認識した場合には、追従走行制御へと移行する。そして、追従走行制御に移行すると、走行制御ユニット5は、E/G_ECU15を通じた電子制御スロットル弁10の開度制御(エンジンの出力制御)、或いは、BRK_ECU17を通じたアクティブブースタ11からの出力液圧Paの制御(ブレーキ12の自動介入制御)を行い、車間距離Dnowを目標距離Dtuibiに収束させる。なお、目標距離Dtuibiは、例えば、予め設定されたマップ等に基づき、自車速Vown等に応じて可変設定される。
ここで、本実施形態において、出力液圧Paの制御によって実現されるブレーキ12の自動介入制御(自動制動制御)は、自車両1に対して設定される要求減速度(目標減速度)Gaに基づいて行われる。
この要求減速度Gaは、自車両1の走行状態に基づいて設定されるもので、例えば、定速走行制御時には自車速Vownと設定車速Vsetとに基づいて設定され、追従走行制御時には車間距離Dnowと相対速度Vrelとに基づいて設定される。すなわち、走行制御ユニット5には、例えば、自車速Vownと設定車速Vsetとに基づいて定速走行制御時の要求減速度Gaを設定するための定速走行用要求減速度マップと、車間距離Dnowと相対速度Vrelとに基づいて追従走行制御時の要求減速度Gaを設定するための追従走行用要求減速度マップとが格納されており、走行制御ユニット5は各要求減速度マップを適宜参照して要求減速度Gaを演算する。
なお、好適な要求減速度Gaの設定を実現するため、本実施形態において、追従走行用要求減速度マップには、目標距離Dtuibi及び先行車減速度Gfwdに基づく補正が行われている。すなわち、例えば、図3に示すように、追従走行用要求減速度マップは、目標距離Dtuibiと車間距離Dnowとの偏差ΔDと、予測相対速度Vpr-rel(=(相対速度Vrel)+(先行車減速度Gfwd)×(時定数))とに基づいて、要求減速度Gaを演算するよう設定されている。
ところで、本実施形態において、上述の各要求減速度マップは、例えば、自車両1が予め設定された基準走行条件下(例えば、所定の冷却水温、所定の空気抵抗等等の各種条件下)で基準路(例えば平坦路)を走行しているときに発生する走行抵抗等に基づく実験やシミュレーション等により設定されている。従って、各種走行条件や路面勾配等によっては、走行抵抗が大きく変化し、上述の各要求減速度マップから演算される要求減速度Gaが必ずしも適正な値とならない場合がある。
そこで、走行制御ユニット5は、自車両1が各種走行条件や路面勾配が基準路と異なる路面を走行している際に、自車両1に対し実際に発生しているエンジン発生トルクEtや自車速Vownで上述の基準走行条件下で基準路を走行していると仮定した場合に発生することが予測される発生予測減速度Ghを演算するとともに、当該発生予測減速度Ghと自車両1に実際に発生する減速度G0との偏差ΔGを演算し、偏差ΔGに基づいて要求減速度Gaを補正することにより、最終的な目標減速度である指示減速度Grを演算する。すなわち、本実施形態において、自動制動制御の制御パラメータには、要求減速度Gaを自車両1の減速度G0と発生予測減速度Ghとの偏差ΔGに基づいて補正した指示減速度Grが用いられる。そして、走行制御ユニット5は、指示減速度Grに基づいて、ブレーキ12の自動介入の可否を判定するとともに、ブレーキ12の自動介入を判定した場合の出力液圧Paを演算する。このように、本実施形態において、走行制御ユニット5は、発生予測減速度演算手段、偏差演算手段、及び、補正手段としての各機能を有する。
次に、走行制御ユニット5で実行されるブレーキ制御について、図2のブレーキ制御プログラムのフローチャートに従って説明する。このプログラムがスタートすると、走行制御ユニット5は、先ず、ステップS101において、例えば、自車速Vownを微分することにより、現在、自車両1に発生している減速度G0を演算する。
続くステップS102において、走行制御ユニット5は、前回演算された偏差ΔGの値をΔGprとして保持した後、ステップS103に進み、現在、ブレーキ12がONされているか否かを判定する。ここで、ステップS103で判定するブレーキ12のONとは、ACC制御のON時にブレーキ12が自動介入によってONされた場合は勿論のこと、ACC制御のOFF時にドライバによってブレーキ12がONされた場合も含む。
そして、ステップS103において、ブレーキ12がOFFされていると判定した場合、走行制御ユニット5は、ステップS104に進み、自車両1の運転状態と走行状態とに基づいて発生予測減速度Ghを演算する。具体的には、走行制御ユニット5には、例えば、エンジン発生トルクEtと自車速Vownとをパラメータとする発生予測減速度マップ(図4参照)が変速段毎に予め設定されて格納されており、走行制御ユニット5は、現在の変速段に対応する発生予測減速度マップを参照して、発生予測減速度Ghを演算する。なお、発生予測減速度Ghの演算においては、自車両1の運転状態を表すパラメータとして、例えば、エンジン発生トルクEtに代えて、スロットル開度等を用いてもよい。
そして、ステップS105に進むと、走行制御ユニット5は、発生予測減速度Ghと減速度G0との偏差ΔGを演算した後(ΔG=Gh−G0)、ステップS107に進む。
一方、ステップS103において、ブレーキ12がONされていると判定した場合、走行制御ユニット5は、ステップS106に進み、ステップS102で保持した偏差の前回値ΔGprを、そのまま、今回の偏差ΔGにセットした後(ΔG=ΔGpr)、ステップS107に進む。
ステップS105或いはステップS106からステップS107に進むと、走行制御ユニット5は、ACC制御がONされているか否かを調べ、ACC制御がOFFされていると判定した場合には、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS105において、ACC制御がONされていると判定すると、走行制御ユニット5は、ステップS108に進み、要求減速度Gaを演算する。すなわち、現在定速走行制御が行われている場合、走行制御ユニット5は、定速走行用要求減速度マップを参照し、自車速Vownと設定車速Vsetとに基づいて要求減速度Gaを演算する。また、現在追従走行制御が行われている場合、走行制御ユニット5は、追従走行用減速度マップを参照し、車間距離Dnowと相対速度Vrelとに基づいて要求減速度Gaを演算する。
そして、ステップS109に進むと、走行制御ユニット5は、以下の(1)式に基づいて指示減速度Grを演算する。
Gr=Ga−ΔG+Gf …(1)
ここで、(1)式においてGfは、自車両1の減速度G0を要求減速度Gaへと収束させるためのフィードバック補正項であり、このフィードバック補正項Gfは、例えば、ブレーキ12の非介入時には「0」に設定され、ブレーキ12の介入時にのみ、例えば、PID(比例積分微分)制御やPI(比例積分)制御等により可変設定される。
そして、ステップS110に進むと、走行制御ユニット5は、指示減速度Grが予め設定された閾値Gtよりも大きいか否かを調べる。ここで、閾値Gtは、ブレーキ12による制動を介入させるか否かを判定するための閾値であり、この閾値Gtは、発生予測減速度Ghに対応して設定されるものである。
そして、ステップS110において、指示減速度Grが閾値Gt以下であると判定した場合、走行制御ユニット5は、ステップS111に進み、ブレーキ12を非介入とすべく、アクティブブースタ11の出力液圧Paを「0」に設定した後、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS110において、指示減速度Grが閾値Gtよりも大きいと判定した場合、走行制御ユニット5は、ステップS112に進み、指示減速度Grに応じた制動力でブレーキ12を介入すべく、アクティブブースタ11の出力液圧Paを指示減速度Grに対応した値に設定した後、ルーチンを抜ける。ここで、走行制御ユニット5には、例えば、図5に示すように、指示減速度Grと出力液圧Paとの関係を示すマップが格納されており、走行制御ユニット5は、このマップを参照して、指示減速度Grに応じた出力液圧Paを演算する。
上述のようにACCの制御ON時に走行制御ユニット5で演算された出力液圧Paは、BRK_ECU17に入力される。そして、ACC制御のON時には、BRK_ECU17が、アクティブブースタ11からブレーキ12への出力液圧をPaに制御することにより、ブレーキ12の自動介入による自動制動制御が実現される。尚、ACC制御のOFF時には、ドライバによるブレーキペダルの踏み込み量に応じた制動が行われる。
このような実施形態によれば、ACC制御時の目標減速度(要求減速度Ga)の演算を予め設定されたマップ等の演算情報を用いて行い、演算した目標減速度に基づいてブレーキ12の自動介入等の走行制御を行う運転支援装置2において、自車両1が基準条件下で基準路を走行していると仮定した場合に発生することが予測される発生予測減速度Ghを演算するとともに、発生予測減速度Ghと実際の減速度G0との偏差ΔGを演算し、この偏差ΔGを用いて要求減速度Gaを補正して最終的な目標減速度である指示減速度Grを演算することにより、適切なタイミングで円滑な走行制御の介入を行うことができる。
すなわち、偏差ΔGで補正された最終的な目標減速度(指示減速度Gr)と閾値Gtとの比較に基づいてブレーキ12の介入の可否判定を行うことにより、走行抵抗等の変化にも対応した適切なタイミングでのブレーキ12の自動介入を実現することができる。
しかも、指示減速度Grは偏差ΔGで補正されているため、特に、ブレーキ12の自動介入の初期において、走行抵抗等の影響を受けることなく、適切な減速度で減速を行うことができる。さらに、ブレーキ12の介入中は、偏差ΔGの値をブレーキ介入時の値(前回値ΔGpr)に保持することにより、指示減速度Grに対する適切なフィードバック制御を実現することができる。
ここで、上述のフローチャートの説明からも明らかなように、例えば、ドライバ自身がブレーキ12を介入させながら走行し、ACC制御をONしたことにより、ドライバによるブレーキ12の介入に引き続いてブレーキ12の自動介入がなされた場合には、ドライバ自身がブレーキ12を介入させた時点での減速度の偏差ΔGが指示減速度Grの演算に用いられることとなる。これにより、ブレーキ12の自動介入は、ドライバ自身がブレーキ12を介入させたときの走行条件等に基づいて行われるので、ドライバによるブレーキ12の介入時と違和感のない適切な減速度でブレーキ12の自動介入を行うことができる。
ここで、ACC制御ON時の登坂路走行時における要求減速度Gaと指示減速度Grと減速度G0との関係の一例を図6のタイミングチャートに示す。同図に示されているように、走行抵抗が大きい登坂路では、基準路走行時にブレーキ12の自動介入を必要とするタイミングt1よりも遅いタイミングt2でブレーキ12の自動介入がなされる。しかも、ブレーキ12の自動介入の初期においても、減速度G0が急減に増大することなく円滑な減速が行われ、その後も、減速度G0は、要求減速度Gaに略沿った挙動で推移される。
なお、上述の実施形態においては、ACC制御で行われる走行制御の一例として、要求減速度Gaを偏差ΔGで補正した指示減速度Grに基づいてブレーキ12の自動介入(自動制動制御)を行う場合の一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電子制御スロットル弁10の開度を上述の指示減速度Gr(或いは、指示減速度Grと同様の概念で演算されたスロットル開度制御用の指示減速度)に基づいて制御し、自車両1の自動加減速制御等を行ってもよい。
また、本実施形態では、先行車等の認識をステレオカメラからの画像を基に行うようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ミリ波レーダと単眼カメラからの情報を基に先行車等を認識してもよく、さらに、レーザレーダからの情報を基に先行車等を認識してもよい。
車両に搭載した運転支援装置の概略構成図 ブレーキ制御プログラムのフローチャート 要求減速度マップの概念図 発生予測減速度マップの概念図 ブレーキの出力液圧マップの概念図 要求減速度と指示減速度と減速度との関係を示すタイミングチャート
符号の説明
1 … 車両(自車両)
2 … クルーズコントロールシステム(運転支援装置)
3 … ステレオカメラ
4 … ステレオ画像認識装置
5 … 走行制御ユニット
8 … 定速走行スイッチ
10 … 電子制御スロットル弁
11 … アクティブブースタ
12 … ブレーキ
18 … 車内通信回線
Dnow … 車間距離
Dtuibi … 目標距離
Et … エンジン発生トルク
G0 … 自車両に発生する減速度
Ga … 要求減速度(目標減速度)
Gf … フィードバック補正項
Gfwd … 先行車減速度
Gh … 発生予測減速度
Gr … 指示減速度(補正された目標減速度)
Gt … 閾値
Pa … 出力液圧
Vfwd … 先行車速
Vown … 自車速
Vpr-rel … 予測相対速度
Vrel … 相対速度
Vset … 設定車速
ΔG … 偏差
ΔGpr … 前回値

Claims (3)

  1. 自車両に対する目標減速度を演算し、当該目標減速度に基づいてブレーキの自動介入を伴う走行制御を行う車両の運転支援装置において、
    実際の自車両の走行状態で、予め設定された基準条件下で基準路を走行していると仮定した場合に自車両に発生することが予測される発生予測減速度を演算する発生予測減速度演算手段と、
    前記発生予測減速度と自車両に実際に発生する減速度との偏差を演算する偏差演算手段と、
    前記偏差を用いて前記目標減速度を補正する補正手段と、を備え
    前記偏差演算手段は、ドライバの操作或いは前記ブレーキの自動介入によるブレーキ介入時における前記偏差の値を、当該ブレーキ介入がされる直前の値に保持することを特徴とする車両の運転支援装置。
  2. 前記発生予測減速度は、エンジン出力と車速とに基づいて演算されることを特徴とする請求項1記載の車両の運転支援装置。
  3. 前記補正手段は、前記ブレーキ介入時には、前記目標減速度に対し、前記偏差を用いた補正に加え、自車両の減速度を前記目標減速度に収束させるためのフィードバック補正を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の運転支援装置。
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