JP6305218B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御する車両用走行制御装置に関する。
特許文献1では、車両に搭載され、1つの操作ペダルの操作量に応じて自車両の加減速を制御する車両用走行制御装置が開示されている。当該走行制御装置では、操作ペダルの操作量についてその大きさに応じて少ない方から順に、減速領域、定常/微小加減速領域及び加速領域を連続的に設定する(要約、図3〜図7)。
特許文献2では、アクセルペダル踏込量、ブレーキペダル踏込量、ハンドル操作量、ギアシフト位置等の車両操作入力量に基づき制御対象を制御する車両制御装置を備えた自動車の運転支援装置が開示されている(請求項1)。当該運転支援装置では、車両環境判断手段で車両の周囲環境を判断し、周囲環境に応じて制御対象の制御量を補償、修正することにより、刻一刻と変化する道路状況に対して周囲環境に応じた運転支援が行われ、運転者の負担を軽減するとされている(第2頁右下欄第15行〜第20行、請求項1)。
ここでの車両の周囲環境としては、高速道路上での走行であるか否か(請求項2)、曲がりの多い坂道の登坂走行であるか否か(請求項3)、後進走行であるか否か(請求項4)及び坂道の登坂走行又は下降走行であるか否か(請求項5)が開示されている。また、制御対象の制御量としては、ハンドル操作量に対するステアリング角度変化量(請求項2〜4)及びアクセルペダル踏込量に対するスロットル開度変化量(請求項5)が挙げられている。
特許文献2の請求項5について、より詳細には、坂道の登坂走行又は下降走行であるかどうかを判断し、登坂走行であると判断された場合、アクセルペダル踏込量に対するスロットル開度変化量を増大させる。また、下降走行であると判断された場合、アクセルペダル踏込量に対するスロットル開度変化量を減少させる。
特開2006−117020号公報 特開平02−085067号公報
上記のように、特許文献1では、1つの操作ペダルで加速及び減速を制御する構成が開示されている(要約)。しかしながら、特許文献1では、車両の走行環境、走行状況及び運転者の運転状態については考慮されていない。
また、特許文献2では、登坂走行又は下降走行であるかに応じて、アクセルペダル踏込量に対するスロットル開度変化量を変化させる(請求項5)。しかしながら、特許文献2では、1つの操作ペダルで加速及び減速を制御する構成での制御については検討されていない。例えば、1つの操作ペダルとしてアクセルペダルが用いられる場合、アクセルペダルの操作のみでも(ブレーキペダルを操作せずとも)、車両の減速を有効に制御可能となる。特許文献2では、車両の減速特性の制御については触れられていない。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、1つの操作ペダルで車両の加減速を制御する構成において、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じた好適な制御を行うことが可能な車両用走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用走行制御装置は、1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御するものであって、前記走行制御装置は、相対的に小さい前記操作量に対応する減速領域と、相対的に大きい前記操作量に対応する加速領域とを前記操作量について設定し、前記減速領域においては、前記操作量が減少するほど前記車両の減速度が大きくなるように制御し、前記加速領域においては、前記操作量が増加するほど前記車両の加速度が大きくなるように制御し、前記減速領域における最大減速度又は前記加速領域における最大加速度を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて変更することを特徴とする。
本発明によれば、減速領域における最大減速度又は加速領域における最大加速度を、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて変更する。このため、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じた適切な加減速を、操作ペダルの操作で実現可能とし、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記走行制御装置は、勾配検出手段により検出された走行路の勾配に応じて前記減速領域における減速特性及び前記加速領域における加速特性の少なくとも一方を変更してもよい。これにより、走行路の勾配に応じた減速特性及び加速特性の少なくとも一方を実現することで、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記走行制御装置は、前記勾配が登坂路を示す場合の前記最大減速度を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記最大減速度よりも小さくしてもよい。これにより、車両が登坂路を走行している際、操作ペダルの操作で発生可能な最大減速度を小さくする。このため、運転者の意図以上に車両が減速することを抑制し、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記減速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が前記登坂路を示す場合の前記操作量に対する前記減速度の増加割合を、前記勾配が前記平坦路を示す場合の前記減速度の増加割合よりも小さくしてもよい。これにより、車両が登坂路を走行している際、減速のための操作ペダルの微調整を可能とし、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記加速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が前記登坂路を示す場合の前記操作量に対する前記加速度の増加割合を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記加速度の増加割合と等しくしてもよい。これにより、登坂路において加速する際には平坦路と加速特性が変化しない。このため、運転者の違和感の観点からすれば、車両の操作性を向上することが可能となる。
或いは、前記加速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が前記登坂路を示す場合の前記操作量に対する前記加速度の増加割合を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記加速度の増加割合よりも大きくしてもよい。これにより、登坂路において加速する際には平坦路よりも少ない操作量で同じ加速度を実現することができる。このため、加速のし易さの観点からすれば、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記加速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が降坂路を示す場合の前記操作量に対する前記加速度の増加割合を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記加速度の増加割合よりも小さくしてもよい。これにより、降坂路において平坦路と同じ加速度を得るためにはより多くの操作量を要することとなる。その一方、車両の重量(重力)の関係で、降坂路では平坦路よりも加速し易い。このため、同じ操作量に基づいて実際に実現される車両の加速度を、降坂路と平坦路で近付けることが可能となる。従って、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記勾配が前記降坂路を示す場合、前記走行制御装置は、前記減速領域と前記加速領域との境界となる前記操作量の閾値である境界閾値から、前記境界閾値を超える所定値までを弱加速領域とし、前記所定値から最大操作量までを強加速領域とし、前記弱加速領域では、前記強加速領域に対し、前記操作量に対する前記加速度の増加割合を小さくしてもよい。
これにより、境界閾値から所定値以下が弱加速領域となるため、運転者は、降坂路での加速度の調整が行い易くなる。加えて、運転者は、強加速領域まで踏み込むことで、降坂路でも大きな加速度を発生させることができるため、車両の操作性を向上させることが可能となる。
本発明に係る車両用走行制御装置は、1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御するものであって、前記走行制御装置は、相対的に小さい前記操作量に対応する減速領域と、相対的に大きい前記操作量に対応する加速領域とを前記操作量について設定し、前記減速領域においては、前記操作量が減少するほど前記車両の減速度が大きくなるように制御し、前記加速領域においては、前記操作量が増加するほど前記車両の加速度が大きくなるように制御し、前記減速領域と前記加速領域との境界となる前記操作量の閾値である境界閾値を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて変更することを特徴とする。
本発明によれば、減速領域と加速領域との境界となる操作量の閾値である境界閾値を、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて変更する。このため、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じた加減速特性を設定し、車両の操作性を向上することが可能となる。
前記走行制御装置は、勾配検出手段により検出された走行路の勾配が登坂路を示す場合の前記境界閾値を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記境界閾値よりも小さくし、前記勾配が降坂路を示す場合の前記境界閾値を、前記勾配が前記平坦路を示す場合の前記境界閾値よりも大きくし、前記勾配が前記登坂路、前記平坦路及び前記降坂路のいずれを示す場合も、前記減速領域における最大減速度及び前記加速領域における最大加速度を等しく設定し、前記境界閾値から前記最大減速度又は前記最大加速度までの前記操作量に対する加減速特性を、前記勾配が前記登坂路、前記平坦路及び前記降坂路のいずれを示すかに応じて変更してもよい。
上記構成によれば、境界閾値から最大減速度又は最大加速度までの操作量に対する加減速特性と境界閾値とを走行路の勾配に応じて変更する。これにより、走行路の勾配に応じた加減速特性を簡易に実現することが可能となる。
本発明に係る車両用走行制御装置は、1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御するものであって、前記走行制御装置は、相対的に小さい前記操作量に対応する減速領域と、相対的に大きい前記操作量に対応する加速領域とを前記操作量について設定し、前記減速領域においては、前記操作量が減少するほど前記車両の減速度が大きくなるように制御し、前記加速領域においては、前記操作量が増加するほど前記車両の加速度が大きくなるように制御し、舵角検出手段が検出した前記車両のステアリング舵角又は車輪の転舵角である対象舵角を取得し、前記減速領域と前記加速領域との境界となる前記操作量の閾値である境界閾値から所定範囲内における前記操作量に対する前記減速度又は前記加速度の増加割合を、前記対象舵角が大きくなるほど小さくすることを特徴とする。
これにより、対象舵角(ステアリング舵角又は車輪の転舵角)が大きいほど、境界閾値付近で急激な加速又は減速の変化を起こり難くすることが可能となる。対象舵角が大きい状態で加速又は減速する場合でも、操縦安定性を向上することが可能となる。
前記走行制御装置は、ペダル操作量検出手段により検出された前記操作ペダルの前記操作量を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて補正した補正操作量を算出する補正操作量算出手段と、前記補正操作量と前記減速度及び前記加速度との関係を規定した加減速特性マップとを備え、さらに、前記走行制御装置は、前記補正操作量算出手段が算出した前記補正操作量に対応する前記減速度又は前記加速度を前記加減速特性マップから特定して用いてもよい。
これにより、加減速特性マップは、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態によらずに共通のものを用いることが可能となる。このため、操作量(補正操作量)から減速度又は加速度を設定する際の処理を軽減することが可能となる。
本発明によれば、1つの操作ペダルで車両の加減速を制御する構成において、車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じた好適な制御を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両用走行制御装置としての電子制御装置を搭載した車両のブロック図である。 前記実施形態のワンペダルモードで用いる基本的な加減速特性(基準特性)の一例を示す図である。 前記実施形態のワンペダルモードにおいて加減速特性を選択するフローチャートである。 前記車両が登坂中に用いる加減速特性(登坂時特性)の一例を示す図である。 前記車両が降坂中に用いる加減速特性(降坂時特性)の一例を示す図である。 前記車両がワインディング路の走行中に用いる加減速特性(ワインディング路用特性)の例を示す図である。 前記実施形態のワンペダルモードにおいて目標トルクを算出するフローチャートである。 登坂時におけるアクセルペダル操作量(以下「AP操作量」という。)と補正AP操作量との関係(登坂時操作量変換特性)の一例を示す図である。 降坂時における前記AP操作量と前記補正AP操作量との関係(降坂時操作量変換特性)の一例を示す図である。 ワインディング路の走行時における前記AP操作量と前記補正AP操作量との関係(ワインディング路用操作量変換特性)の一例を示す図である。 前記車両が登坂中に用いる加減速特性(登坂時特性)及び前記車両が降坂中に用いる加減速特性(降坂時特性)の変形例を示す図である。
A.一実施形態
[1.車両10の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用走行制御装置としての電子制御装置36(以下「ECU36」という。)を搭載した車両10のブロック図である。本実施形態の車両10は、エンジン車両であるが、後述するようにその他の種類の車両としてもよい。
車両10は、ECU36に加え、エンジン12と、ブレーキ機構14と、アクセルペダル16と、ブレーキペダル18と、アクセルペダルセンサ20(以下「APセンサ20」ともいう。)と、ブレーキペダルセンサ22(以下「BPセンサ22」ともいう。)と、車速センサ24と、前方センサ26と、勾配センサ28と、舵角センサ30と、ナビゲーション装置32と、モード切替スイッチ34とを備える。これらに加え、図示しない反力生成用アクチュエータ(モータ等)を設け、特許文献1と同様に、アクセルペダル16に反力を付与し、後述する減速領域及び加速領域の境界を運転者に通知してもよい(特許文献1の図3〜図7参照)。
エンジン12は、車両10の駆動源であり、ECU36により制御される。ブレーキ機構14は、図示しない油圧装置、ブレーキパッド等の構成要素を備え、図示しない車輪に対して制動力を付与する。
APセンサ20は、アクセルペダル16の原位置からの踏込み量(以下「操作量θap」又は「AP操作量θap」という。)[deg]を検出し、ECU36に出力する。BPセンサ22は、ブレーキペダル18の原位置からの踏込み量(以下「操作量θbp」又は「BP操作量θbp」という。)[deg]を検出し、ECU36に出力する。車速センサ24は、車両10の車速V[km/h]を検出してECU36に出力する。
前方センサ26は、図示しないフロントグリル部等に設けられたレーザレーダであり、車両10の前方に向けてミリ波等の電磁波を送信波として送信する。前方センサ26は、送信波の反射波に基づいて前方の障害物又は外部物体(例えば、先行車等)までの距離(前方相対距離Df)[m]、車両10(自車)からの方向及び当該前方の障害物又は外部物体の大きさを検出し、ECU38に送信する。前方センサ26は、画像センサ等のセンサにより構成してもよい。
勾配センサ28は、車両10の走行路の勾配A[deg]を検出してECU36に出力する。本実施形態では、上り坂の勾配Aを正の値とし、下り坂の勾配Aを負の値とするが、逆であってもよい。舵角センサ30は、ステアリング40の舵角θstr(以下「ステアリング舵角θstr」ともいう。)を検出してECU36に出力する。
ナビゲーション装置32は、運転者に経路案内を行うと共に、ECU36に対して地図情報Imを提供する。ナビゲーション装置32は、地図情報Imを記憶した地図データベース42(以下「地図DB42」という。)を備える。ここでの地図情報Imには、道路情報(登坂路、降坂路、ワインディング路等の道路の種類等)が含まれる。
モード切替スイッチ34は、アクセルペダル16による操作モード(以下「AP操作モード」ともいう。)を切り替えるためのスイッチであり、例えば、ステアリング40又はその周辺に配置される。AP操作モードには、通常モードと、ワンペダルモードとが含まれる。
ワンペダルモードは、AP操作量θap(操作ペダルの操作量)に応じて車両10の加速及び減速を制御するモードである。AP操作量θapが取り得る範囲のうち、例えば、20〜40%が減速に用いられる。通常モードは、AP操作量θapに応じて車両10の加速を制御するモードであり、アクセルペダル16の原位置及びその周辺部分を除く略全ての領域が、基本的に車両10の加速に用いられる。但し、通常モードにおいて、いわゆるエンジンブレーキは機能する。
ECU36は、操作量θap、θbp等の入力情報に基づいてエンジン12及びブレーキ機構14を制御するものであり、入出力部50、演算部52及び記憶部54を有する。
演算部52は、目標トルク設定モジュール60と、エンジン制御モジュール62と、ブレーキ制御モジュール64とを備える。
目標トルク設定モジュール60は、車両10のトルク(図示しない車輪に伝達するトルク)の目標値(以下「目標トルクTtar」という。)を設定する。モジュール60は、環境判定部70と、補正AP操作量算出部72(以下「θapc算出部72」ともいう。)と、目標加減速度算出部74(以下「atar算出部74」ともいう。)と、目標トルク算出部76(以下「Ttar算出部76」ともいう。)とを備える。
環境判定部70は、車両10の走行環境又は走行状況を判定する。θapc算出部72は、車両10の走行環境等に基づいてAP操作量θapを補正した補正AP操作量θapcを算出する。atar算出部74は、車両10の加減速度a[m/s/s]の目標値(以下「目標加減速度atar」という。)を算出する。ここでの加減速度aは、加速度と減速度を含む意味で用いており、本実施形態では、加速度を正の値で処理し、減速度を負の値で処理する。但し、「減速度が大きい」という場合、減速度の絶対値が大きくなることを意味する。Ttar算出部76は、目標加減速度atarに基づいて目標トルクTtarを算出する。
エンジン制御モジュール62は、目標トルクTtarに基づいてエンジン12を制御する。ブレーキ制御モジュール64は、BP操作量θbp又は目標トルクTtarに基づいてブレーキ機構14を制御する。
記憶部54は、図示しない不揮発性メモリ及び揮発性メモリを有する。不揮発性メモリは、例えば、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)であり、演算部52における処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。揮発性メモリは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、演算部52が処理を実行する際に用いられる。
[2.ワンペダルモードにおける目標加減速度atarの設定]
(2−1.ワンペダルモードでの基本的な加減速特性)
図2は、本実施形態のワンペダルモードで用いる基本的な加減速特性(基準特性Cref)の一例を示す図である。図2において、横軸はAP操作量θap及び補正AP操作量θapcであり、縦軸は目標加減速度atarである。AP操作量θap及び補正AP操作量θapcを合わせて、以下では、AP操作量θap等ともいう。基準特性Crefは、車速V毎に変化させる。
なお、本実施形態では、目標加減速度atarを車速Vの時間微分値[m/s/s]としているが、これに限らない。例えば、目標加減速度atarを、車両10の目標トルクTtarの時間微分値[N・m/s]とすることも可能である。
上記のように、ワンペダルモードは、AP操作量θap等(操作ペダルの操作量)に応じて車両10の加速及び減速を制御するモードである。図2に示すように、AP操作量θap等について、減速領域及び加速領域が設けられる。減速領域は、相対的に小さいAP操作量θap(0≦θap<θref)に対応し、加速領域は、相対的に大きいAP操作量(θref<θap≦θmax)に対応する。以下では、減速領域と加速領域の閾値を境界閾値θref又は閾値θrefともいう。また、AP操作量θap等が取り得る最大値を最大操作量θmaxという。
減速領域のうち閾値θ1よりも大きく閾値θref未満の範囲においては、ECU36は、AP操作量θapが減少するほど車両10の減速度(加減速度aの絶対値)が大きくなるようにエンジン12を制御する。減速領域のうち0以上θ1以下の範囲においては、ECU36は、車両10の目標加減速度atar(減速度)が最小目標加減速度atar_min_ref(=最大減速度)で一定となるようにエンジン12を制御する。エンジン12に加えて又はエンジン12の代わりにブレーキ機構14を制御して減速度を調整してもよい。
加速領域のうち境界閾値θrefよりも大きく閾値θ2未満の範囲においては、ECU36は、AP操作量θap等が増加するほど車両10の加速度(加減速度a)が大きくなるようにエンジン12を制御する。加速領域のうち閾値θ2以上且つ最大操作量θmax以下の範囲においては、ECU36は、車両10の目標加減速度atarが最大目標加減速度atar_max_refで一定となるようにエンジン12を制御する。
(2−2.車両10の走行環境又は走行状況及び運転者の運転状態に応じた加減速特性)
(2−2−1.加減速特性の選択方法)
本実施形態のワンペダルモードでは、車両10の走行環境又は走行状況及び運転者の運転状態を考慮して加減速特性を変更する。ここでの車両10の走行環境又は走行状況としては、車両10が登坂中若しくは降坂中であるか否か又はワインディング路を走行中であるか否かを用いる。また、運転者の運転状態としては、ステアリング40の操作状態(すなわち、ステアリング舵角θstr)を用いる。
図3は、本実施形態のワンペダルモードにおいて加減速特性を選択するフローチャートである。ステップS1において、ECU36は、各種センサから各種情報を取得する。ここでの各種情報には、車速センサ24からの車速V、勾配センサ28からの勾配A、舵角センサ30からのステアリング舵角θstr等が含まれる。
ステップS2において、ECU36(環境判定部70)は、車両10が登坂中であるか否か(換言すると、車両10の走行路が登坂路であるか否か)を判定する。当該判定は、勾配センサ28が検出した勾配Aに基づいて判定する。或いは、ナビゲーション装置32の地図情報Imに基づいて勾配Aを判定してもよい。或いは、車両10又はエンジン12のトルク(検出値又は目標値)と車速Vとの関係から勾配Aを推定することも可能である。勾配Aが所定の閾値(第1勾配閾値THa1)を上回る場合、登坂中であると判定し、勾配Aが第1勾配閾値THa1を上回らない場合、登坂中でないと判定する。
車両10が登坂中である場合(S2:YES)、ステップS3において、ECU36は、車速V及び勾配Aに基づいて登坂時の加減速特性Cup(以下「特性Cup」又は「登坂時特性Cup」ともいう。)(図4)を設定する。車両10が登坂中でない場合(S2:NO)、ステップS4に進む。
ステップS4において、ECU36(環境判定部70)は、車両10が降坂中であるか否か(換言すると、車両10の走行路が降坂路であるか否か)を判定する。当該判定は、勾配センサ28が検出した勾配Aに基づいて判定する。すなわち、勾配Aが所定の閾値(第2勾配閾値THa2)を下回る場合(換言すると、勾配Aの絶対値が第2勾配閾値THa2の絶対値を上回る場合)、降坂中であると判定し、勾配Aが第2勾配閾値THa2を下回らない場合、降坂中でないと判定する。なお、ここでは、下り坂の勾配Aは、負の値としている。勾配Aは、ステップS2と同様に判定することが可能である。
車両10が降坂中である場合(S4:YES)、ステップS5において、ECU36は、車速V及び勾配Aに基づいて降坂時の加減速特性Cdown(以下「特性Cdown」又は「降坂時特性Cdown」ともいう。)(図5)を選択する。車両10が降坂中でない場合(S4:NO)、ステップS6に進む。
ステップS6において、ECU36(環境判定部70)は、車両10がワインディング路を走行中であるか否かを判定する。当該判定は、ナビゲーション装置32が記憶している地図情報Imに基づいて判定する。或いは、車両10の加減速度aの変化(例えば、第1所定時間内における加速と減速の発生頻度)に基づいて判定することも可能である。或いは、車両10のヨーレートに基づいて判定することも可能である。或いは、ステアリング舵角θstrの変化(例えば、第2所定時間内における左旋回操作若しくは右旋回操作の発生回数)を用いることもできる。或いは、AP操作量θap等の変化(例えば、第3所定時間内における減速領域の利用回数)を用いてもよい。
車両10がワインディング路を走行中である場合(S6:YES)、ステップS7において、ECU36は、車速V及び舵角θstrに応じてワインディング路用加減速特性Cw(以下「ワインディング路用特性Cw」又は「特性Cw」ともいう。)(図6)を設定する。なお、図6では特性Cwの例として、特性Cw1、Cw2が示されている(詳細は後述する。)。車両10がワインディング路を走行中でない場合(S6:NO)、ステップS8において、ECU36は、車速Vに基づいて基準特性Cref(図2)を選択する。
(2−2−2.加減速特性の具体例)
(2−2−2−1.登坂時特性Cup)
図4は、車両10が登坂中に用いる加減速特性(登坂時特性Cup)の一例を示す図である。図4において、横軸はAP操作量θap及び補正AP操作量θapcであり、縦軸は目標加減速度atarである。登坂時特性Cupは、車速V毎に変化させる。図4における矢印80は、基準特性Crefから登坂時特性Cupに変化する様子を示している。
図4に示すように、加速領域において基準特性Cref及び登坂時特性Cupは等しい。また、基準特性Crefと比較して、登坂時特性Cupでは、減速領域における傾き(すなわち、補正AP操作量θapcに対する目標加減速度atarの変化量)を小さくする。また、登坂時特性Cupの最小加減速度atar_min1(目標減速度の最大値)の絶対値は、基準特性Crefの最小加減速度atar_min_ref(目標減速度の最大値)の絶対値よりも小さくする。最小加減速度atar_min1は、AP操作量θapがゼロ以上且つ閾値θ11の範囲で設定される。これらにより、登坂時には、車両10を減速し難くすることができる。
なお、登坂時特性Cupに関し、減速領域における傾き及び最小加減速度atar_min1は、車速Vに加え、勾配Aによっても変化させる。
なお、図8を参照して後述するように、本実施形態では、補正AP操作量θapcを用いることで図4の特性Cupを実現する。
(2−2−2−2.降坂時特性Cdown)
図5は、車両10が降坂中に用いる加減速特性(降坂時特性Cdown)の一例を示す図である。図5において、横軸はAP操作量θap及び補正AP操作量θapcであり、縦軸は目標加減速度atarである。降坂時特性Cdownは、車速V毎に変化させる。図5における矢印82は、基準特性Crefから降坂時特性Cdownに変化する様子を示している。
図5に示すように、減速領域において基準特性Cref及び降坂時特性Cdownは等しい。また、基準特性Crefと比較して、降坂時特性Cdownは、加速領域の略全域において目標加減速度atarを低く設定する。これにより、降坂時には、車両10を加速し難くすることができる。
さらに、基準特性Crefと比較して、降坂時特性Cdownは、加速領域のうち境界閾値θrefよりも大きく閾値θ21以下の範囲(弱加速領域)における傾きを小さくする。これにより、境界閾値θrefから閾値θ21以下が弱加速領域となるため、運転者は、降坂路での加減速度a(加速度)の調整が行い易くなる。
加えて、閾値θ21を上回り且つ最大操作量θmax以下の範囲(強加速領域)における傾きを大きくする。これにより、運転者は、強加速領域まで踏み込むことで、降坂路でも大きな加減速度a(加速度)を発生させることができるため、車両10の操作性を向上させることが可能となる。
(2−2−2−3.ワインディング路用特性Cw)
図6は、車両10がワインディング路の走行中に用いる加減速特性(ワインディング路用特性Cw)の例を示す図である。図6において、横軸はAP操作量θap及び補正AP操作量θapcであり、縦軸は目標加減速度atarである。また、特性Cw1は、舵角θstrがゼロであるときの特性Cwであり、特性Cw2は、舵角θstrが大きいときの特性Cwである。ワインディング路用特性Cwは、車速V毎に変化させる。
図6に示すように、ステアリング舵角θstrに応じて特性Cwを変化させる。図6における矢印84、86は、舵角θstrに応じて特性Cwを変化させる様子を示している。
例えば、舵角θstrがゼロである場合、特性Cw1では、減速領域及び加速領域の略全域において、目標加減速度atarの絶対値を基準特性Crefよりも大きくする。これにより、AP操作量θapに対する目標加減速度atarの大きさを相対的に大きくし、車両10の旋回を容易にすることが可能となる。
また、境界閾値θrefを含む閾値θ12以上且つ閾値θ22以下の範囲で、基準特性Crefよりも傾きを急にする。これにより、アクセルペダル16の操作に対する目標加減速度atarの変化(すなわち、応答性)を高めることが可能となる。
加えて、特性Cw1の最小加減速度atar_min2の絶対値(減速度の最大値)は、基準特性Crefの最小加減速度atar_min_refの絶対値よりも大きい。最小加減速度atar_min2は、AP操作量θapがゼロ以上且つ閾値θ12の範囲で設定される。これにより、ワインディング路(カーブ路)の手前等での減速を円滑に行うことが可能となる。
舵角θstrがゼロ以外の比較的小さい値の場合も舵角θstrがゼロの場合と同様である。
また、舵角θstrが大きい場合(特定の値θstr1である場合)、特性Cw2では、減速領域及び加速領域の略全域において、目標加減速度atarの絶対値を基準特性Crefよりも小さくする。さらに、境界閾値θrefを含む閾値θ13以上且つ閾値θ23以下の範囲(弱減速領域及び弱加速領域)で、基準特性Crefよりも傾きを緩やかにする。加えて、特性Cw2の最小加減速度atar_min3(減速度の最大値)の絶対値は、基準特性Crefの最小加減速度atar_min_refの絶対値よりも小さくする。最小加減速度atar_min3は、AP操作量θapがゼロ以上且つ閾値θ13の範囲で設定される。これらにより、AP操作量θapに対する目標加減速度atarの絶対値(又は減速度)の大きさを相対的に小さくし、車両10の走行安定性を確保することが可能となる。
なお、ワインディング路が登坂路又は降坂路である場合、図6の特性Cwを図4の特性Cup又は図5の特性Cdownと組み合わせることも可能である。
(2−3.ワンペダルモードでの目標トルクTtarの算出)
(2−3−1.概要)
次に、上記のような各加減速特性Cref、Cup、Cdown、Cwを用いて、実際に目標トルクTtarを算出する方法を説明する。上記のように、図4〜図6に示す特性Cup、Cdown、Cwを実現するため、本実施形態では、補正AP操作量θapcを用いる。
図7は、本実施形態のワンペダルモードにおいて目標トルクTtarを算出するフローチャートである。図7のフローチャートは、モード切替スイッチ34によりワンペダルモードが選択されている際、所定の制御周期(例えば、数マイクロ秒〜数百ミリ秒の周期)で繰り返される。
ステップS11において、ECU36は、各種センサから各種情報を取得する。ここでの各種情報には、APセンサ20からのAP操作量θap、車速センサ24からの車速V、勾配センサ28からの勾配A、舵角センサ30からのステアリング舵角θstr等が含まれる。
ステップS12において、ECU36(環境判定部70)は、AP操作量θapの補正を要するか否かを判定する。換言すると、加減速特性として基準特性Cref(図2)以外を用いるか否か(図3のS2、S4、S6のいずれかがYESであるか否か)を判定する。
AP操作量θapの補正を要する場合(S12:YES)、ステップS13において、ECU36(θapc算出部72)は、補正AP操作量θapcを算出する(詳細は、図8〜図10を参照して後述する。)。
ステップS12においてAP操作量θapの補正を要さない場合(S12:NO)又はステップS13の後、ステップS14において、ECU36は、AP操作量θap(S12:NOの場合)又は補正AP操作量θapc(S12:YESの場合)及び車速Vに基づいて目標加減速度atarを算出する。
ステップS14において用いる加減速特性は、基準特性Crefのみである。換言すると、本実施形態では、基準特性Crefを記憶したマップ90(図2)を記憶部54に記憶しておき、ステップS14においてマップ90を用いて目標加減速度atarを算出する。
ステップS15において、ECU36は、ステップS14で算出した目標加減速度atarに基づいて目標トルクTtarを算出する。そして、ECU36は、算出した目標トルクTtarに基づいてエンジン12を制御する。
(2−3−2.補正AP操作量θapcの算出)
上記のように、図4〜図6の加減速特性Cup、Cdown、Cwを実現するため、本実施形態では、補正AP操作量θapcを用いる。
図8は、登坂時におけるAP操作量θapと補正AP操作量θapcとの関係(登坂時操作量変換特性Rup(以下「特性Rup」ともいう。))の一例を示す図である。図8において、基準特性Rrefは、AP操作量θapと補正AP操作量θapcが等しい特性である(図9及び図10においても同様である。)。
これに対し、登坂時の特性Rupは、AP操作量θapが境界閾値θref未満の領域(減速領域)において、補正AP操作量θapcがAP操作量θapよりも大きく設定される。図8における矢印92は、基準特性Rrefから登坂時の特性Rupに変化する様子を示している。減速領域における補正AP操作量θapcの最小値は、ゼロよりも大きいθapc_min1である。また、加速領域における補正AP操作量θapcの最大値θapc_max_refは、AP操作量θapの最大操作量θmaxと等しい。これらにより、補正AP操作量θapcと目標加減速度atarとの関係は、図4に示すようなものとすることが可能となる(但し、最小目標加減速度atar_minの設定は、ECU36が別途行っている。)。登坂時の特性Rupは、車速V毎に変化させる。
図9は、降坂時におけるAP操作量θapと補正AP操作量θapcとの関係(降坂時操作量変換特性Rdown(以下「特性Rdown」ともいう。))の一例を示す図である。図9において、降坂時の特性Rdownは、AP操作量θapが境界閾値θrefを上回る領域(加速領域)の略全域において、補正AP操作量θapcがAP操作量θapよりも小さく設定される。また、AP操作量θapが境界閾値θrefを上回り且つ閾値θ21以下の領域では、特性Rdownの傾きを、基準特性Rrefよりも小さくする。さらに、AP操作量θapが閾値θ21を上回る領域では、特性Rdownの傾きを、基準特性Rrefよりも大きくする。これらにより、補正AP操作量θapcと目標加減速度atarとの関係は、図5に示すようなものとすることが可能となる。図9における矢印94は、基準特性Rrefから降坂時の特性Rdownに変化する様子を示している。降坂時の特性Rdownは、車速V毎に変化させる。
図10は、ワインディング路の走行時におけるAP操作量θapと補正AP操作量θapcとの関係(ワインディング路用操作量変換特性Rw(以下「特性Rw」ともいう。))の一例を示す図である。図10において、特性Rw1は、舵角θstrがゼロであるときの特性Rwであり、特性Rw2は、舵角θstrが大きいときの特性Rwである。図10における矢印96、98は、舵角θstrに応じて特性Rwを変化させる様子を示している。特性Rwは、車速V毎に変化する。
図10に示すように、ステアリング舵角θstrに応じて特性Rwを変化させる。すなわち、舵角θstrがゼロである場合、特性Rw1では、AP操作量θapが0より大きく且つ境界閾値θref未満の範囲において、補正AP操作量θapcをAP操作量θapよりも小さくする。また、AP操作量θapが境界閾値θrefよりも大きい範囲の略全域において、補正AP操作量θapcをAP操作量θapよりも大きくする。これらにより、補正AP操作量θapcと目標加減速度atarとの関係は、図6の特性Cw1に示すようなものとすることが可能となる。
また、舵角θstrが大きい場合(特定の値θstr1である場合)、特性Rw2では、AP操作量θapが0より大きく且つ境界閾値θref未満の範囲において、補正AP操作量θapcをAP操作量θapよりも大きくする。また、AP操作量θapが境界閾値θrefよりも大きい範囲の略全域において、補正AP操作量θapcをAP操作量θapよりも小さくする。これらにより、補正AP操作量θapcと目標加減速度atarとの関係は、図6の特性Cw2に示すようなものとすることが可能となる(但し、最小目標加減速度atar_min及び最大目標加減速度atar_maxの設定は、ECU36が別途行っている。)。
[3.本実施形態の効果]
以上のように、本実施形態によれば、減速領域における最小加減速度atar_min_ref、atar_min1、atar_min2、atar_min3(最大減速度)を、車両10が登坂路を走行中であるか否か、又はワインディング路を走行中であるか否か及びステアリング舵角θstrの組合せに応じて変更する(図4及び図6)。このため、車両10の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じた適切な加減速を、アクセルペダル16(操作ペダル)の操作で実現可能とし、車両10の操作性を向上することが可能となる。
本実施形態において、ECU36(走行制御装置)は、勾配センサ28又はナビゲーション装置32(勾配検出手段)により検出された走行路の勾配Aに応じて減速領域における減速特性及び加速領域における加速特性を変更する(図4及び図5)。これにより、走行路の勾配Aに応じた減速特性及び加速特性を実現することで、車両10の操作性を向上することが可能となる。
本実施形態において、ECU36は、勾配Aが登坂路を示す場合の最小加減速度atar_min1の絶対値(最大減速度)を、勾配Aが平坦路を示す場合の最小目標加減速度atar_min_refの絶対値よりも小さくする(図4)。これにより、車両10が登坂路を走行している際、アクセルペダル16の操作で発生可能な最大減速度を小さくする。このため、運転者の意図以上に車両10が減速することを抑制し、車両10の操作性を向上することが可能となる。
本実施形態の減速領域に関し、ECU36は、勾配Aが登坂路を示す場合のAP操作量θapに対する目標加減速度atarの減少割合(減速度の増加割合)を、勾配Aが平坦路を示す場合の目標加減速度atarの減少割合よりも小さくする(図4)。これにより、車両10が登坂路を走行している際、減速のためのアクセルペダル16の微調整を可能とし、車両10の操作性を向上することが可能となる。
本実施形態の加速領域に関し、ECU36は、勾配Aが登坂路を示す場合のAP操作量θapに対する目標加減速度atarの増加割合を、勾配Aが平坦路を示す場合の目標加減速度atarの増加割合と等しくする(図4)。これにより、登坂路において加速する際には平坦路と加速特性が変化しない。このため、運転者の違和感の観点からすれば、車両10の操作性を向上することが可能となる。
本実施形態の加速領域に関し、ECU36は、勾配Aが降坂路を示す場合のAP操作量θapに対する目標加減速度atarの増加割合を、勾配Aが平坦路を示す場合の目標加減速度atarの増加割合よりも小さくする(図5の境界閾値θrefよりも大きく閾値θ21以下の領域)。
これにより、降坂路において平坦路と同じ目標加減速度atarを得るためにはより多くのAP操作量θapを要することとなる。その一方、車両10の重量(重力)の関係で、降坂路では平坦路よりも加速し易い。このため、同じAP操作量θapに基づいて実際に実現される車両10の加速度を、降坂路と平坦路で近付けることが可能となる。従って、車両10の操作性を向上することが可能となる。
本実施形態において、勾配Aが降坂路を示す場合、ECU36は、境界閾値θrefから閾値θ21(所定値)までを弱加速領域とし、閾値θ21から最大操作量θmaxまでを強加速領域とする。そして、ECU36は、弱加速領域では、強加速領域に対し、AP操作量θapに対する目標加減速度atarの増加割合を小さくする(図5)。
これにより、境界閾値θrefから閾値θ21以下が弱加速領域となるため、運転者は、降坂路での車両10の加減速度a(加速度)の調整が行い易くなる。加えて、運転者は、強加速領域まで踏み込むことで、降坂路でも大きな加速度を発生させることができるため、車両10の操作性を向上させることが可能となる。
本実施形態において、ECU36(走行制御装置)は、相対的に小さい補正AP操作量θapcに対応する減速領域と、相対的に大きい補正AP操作量θapcに対応する加速領域とを補正AP操作量θapcについて設定する(図10参照)。ECU36は、減速領域においては、補正AP操作量θapcが減少するほど車両10の減速度が大きくなるように制御する(図6)。また、ECU36は、加速領域においては、補正AP操作量θapcが増加するほど車両10の加速度が大きくなるように制御する(図6)。さらに、ECU36は、舵角センサ30(舵角検出手段)が検出したステアリング舵角θstr(対象舵角)を取得する(図7のS11)。ECU36は、境界閾値θrefから所定範囲内(特性Cw1について閾値θ12よりも大きく且つ閾値θ22未満、特性Cw2について閾値θ13よりも大きく且つ閾値θ23未満)における傾き(補正AP操作量θapcに対する目標加減速度atarの増加割合)を、舵角θstrが大きくなるほど小さくする(図6)。
これにより、ステアリング舵角θstrが大きいほど、境界閾値θref付近で急激な加速又は減速の変化を起こり難くすることが可能となる。舵角θstrが大きい状態で加速又は減速する場合でも、操縦安定性を向上することが可能となる。
本実施形態において、ECU36は、APセンサ20(ペダル操作量検出手段)により検出されたAP操作量θapを、車両10の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて補正した補正AP操作量θapc(補正操作量)を算出するθapc算出部72(補正操作量算出手段)と、補正AP操作量θapcと目標加減速度atarとの関係を規定した基準特性Crefを備えるマップ90(加減速特性マップ)(図2)とを備える。さらに、ECU36は、θapc算出部72が算出した補正AP操作量θapcに対応する目標加減速度atarを基準特性Crefから特定して用いる(図7のS14)。
これにより、基準特性Crefは、車両10の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態によらずに共通のものを用いることが可能となる。このため、AP操作量θap(補正AP操作量θapc)から目標加減速度atarを設定する際の処理を軽減することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[1.適用対象]
上記実施形態では、車両10をエンジン車両とした(図1)。しかしながら、例えば、加減速特性Cref、Cup、Cdown、Cwに着目すれば、これに限らない。例えば、車両10は、ハイブリッド車又は燃料電池車を含む電動車両であってもよい。車両10が電動車両である場合、減速領域では、走行モータの回生電力を調整することで目標加減速度atar(減速度)を制御することが可能である。また、車両10がハイブリッド車である場合、減速領域では、エンジン12の制動力(エンジンブレーキ)及び走行モータの制動力(回生電力の生成を伴うもの)の少なくとも一方を用いることで目標加減速度atar(減速度)を制御することが可能である。
[2.AP操作モード]
上記実施形態では、AP操作モードとして通常モードとワンペダルモードを用いた。しかしながら、例えば、ワンペダルモードに着目すれば、通常モードを省略することも可能である。
上記実施形態のワンペダルモードでは、減速領域と加速領域を設定した(図2、図4〜図6)。しかしながら、減速領域と加速領域に加え、特許文献1のような定常領域(目標加減速度atarがゼロになる領域又は目標加減速度atarがゼロを含む所定範囲内になる領域)を設けることも可能である。或いは、目標加減速度atarを設定せずに車両10の慣性走行を可能とするニュートラル領域を、減速領域と加速領域の間又は減速領域とニュートラル領域の間に設けてもよい。
上記実施形態のワンペダルモードでは、AP操作量θap及び補正AP操作量θapcと目標加減速度atarとを関連付けて用いた(図2、図4〜図6)。しかしながら、例えば、減速領域と加速領域の機能に着目すれば、これに限らない。例えば、AP操作量θap及び補正AP操作量θapcと目標トルクTtarとを関連付けてもよい。
[3.目標加減速度atarの設定]
(3−1.車両10の走行環境、走行状況又は運転者の運転状態)
上記実施形態では、車両10の走行環境として登坂路、降坂路及びワインディング路を挙げた(図3)。換言すると、車両10の走行状況として、車両10が、登坂路、降坂路又はワインディング路を走行中であることを用いた。しかしながら、例えば、車両10の走行環境又は走行状況に基づいて加減速特性を設定する観点からすれば、これに限らない。
例えば、前方センサ26により検出した先行車又は障害物の存在を走行環境又は走行状況としてもよい。この場合、例えば、先行車又は障害物までの相対距離Dfに応じて最小加減速度atar_min(最大減速度)又は最大加減速度atar_max(最大加速度)を変更することができる。例えば、相対距離Dfが相対的に短い場合、最小加減速度atar_minを大きくし又は最大加減速度atar_maxを小さくする。反対に、相対距離Dfが相対的に長い場合、最小加減速度atar_minを小さくし又は最大加減速度atar_maxを大きくする。
なお、単純な距離[m]としての相対距離Dfの代わりに、車両10(自車)が先行車又は障害物に最接近するまでの余裕時間(TTC:Time to Collision)を用いることも可能である。
或いは、車両10の車速V、加減速度a及びヨーレートの少なくとも1つを車両10の走行状況として用いることも可能である。車速Vを走行状況として用いる場合、例えば、車速Vが高くなるほど、最小加減速度atar_min(最大減速度)又は最大加減速度atar_max(最大加速度)を大きくすることができる。また、加減速度aを走行状況として用いる場合、例えば、加減速度aの絶対値が大きくなるほど、最小加減速度atar_min又は最大加減速度atar_maxの絶対値を大きくしてもよい。さらに、ヨーレートを走行状況として用いる場合、例えば、ヨーレートの絶対値が大きくなるほど、最小加減速度atar_min又は最大加減速度atar_maxの絶対値を小さくしてもよい。
或いは、特許文献2と同様、車両10の走行環境として高速道路を用いること(換言すると、車両10の走行状況として高速道路を走行中であることを用いること)も可能である。また、特許文献2と同様、車両10の走行状況として、車両10が後進中であることを用いることも可能である。
上記実施形態では、運転者の運転状態として、ステアリング舵角θstrを用いた(図6)。しかしながら、例えば、運転者の運転状態として加減速特性を設定する観点からすれば、これに限らない。例えば、運転者の運転状態として、シフトレバーの位置(シフト位置又はギア段)を用いてもよい。
(3−2.加減速特性)
上記実施形態では、基準特性Cref(図2)以外の加減速特性として、登坂時の特性Cup(図4)、降坂時の特性Cdown(図5)及びワインディング路走行時の特性Cw(図6)を用いた。しかしながら、例えば、車両10の走行環境又は走行状況に基づいて加減速特性を設定する観点からすれば、これに限らない。例えば、特性Cup、Cdown、Cwのいずれか1つ又は2つのみを用いることも可能である。
また、上記実施形態では、図3に示す順番で特性Cref、Cup、Cdown、Cwを選択した。しかしながら、例えば、車両10の走行環境又は走行状況に基づいて加減速特性を設定する観点からすれば、これに限らない。例えば、図3のステップS2、S3の組合せ、ステップS4、S5の組合せ及びステップS6、S7の組合せを相互に入れ替え可能である。また、ワインディング路が登坂路又は降坂路でもある場合、特性Cwと特性Cup、Cdownとを組み合わせた加減速特性とすることも可能である。
上記実施形態では、特性Cref、Cup、Cdown、Cwそれぞれを車速Vに応じて変化させたが、車速Vに応じて変化させないこと(例えば、車速Vにかかわらず固定された加減速特性とすること)も可能である。
上記実施形態では、補正AP操作量θapcを用いることで、特性Cup、Cdown、Cwを実現した(図8〜図10)。しかしながら、例えば、車両10の走行環境又は走行状況に基づいて加減速特性を設定する観点からすれば、これに限らない。登坂時又は降坂時については、例えば、AP操作量θapと目標加減速度atarとの関係を規定したマップを、車速V及び勾配A毎に切り替える加減速特性とすることも可能である。また、ワインディング路走行時については、例えば、AP操作量θapと目標加減速度atarとの関係を規定したマップを、車速V、勾配A及び舵角θstr毎に切り替える加減速特性とすることも可能である。
上記実施形態では、登坂時特性Cupの加速領域は、基準特性Crefと共通としたが(図4)、これに限らない。例えば、登坂時特性Cupの加速領域に関し、ECU36(走行制御装置)は、勾配Aが登坂路を示す場合のAP操作量θapに対する目標加減速度atarの増加割合を、勾配Aが平坦路を示す場合(すなわち、基準特性Cref)の目標加減速度atarの増加割合よりも大きくしてもよい。これにより、登坂路において加速する際には平坦路よりも少ないAP操作量θapで同じ加速度を実現することができる。このため、加速のし易さの観点からすれば、車両10の操作性を向上することが可能となる。
上記実施形態では、降坂時特性Cdownの加速領域は、境界閾値θrefよりも大きく閾値θ21以下の弱加速領域と、閾値θ21よりも大きい強加速領域に区分した(図5)。しかしながら、例えば、降坂時の車両10を加速し難くするとの観点からすれば、これに限らない。例えば、強加速領域を設けず、弱加速領域の範囲を広げることも可能である。
上記実施形態では、ワインディング路用の特性Cwを車速V及び舵角θstrに応じて変化させた(図6)。しかしながら、例えば、ワインディング路を走行中であるか否かに応じて加減速特性を変化させる観点からすれば、これに限らない。例えば、ステアリング舵角θstrの代わりに、車輪の転舵角に応じて特性Cwを変化させてもよい。或いは、特性Cwを舵角θstr又は車輪の転舵角(対象舵角)に応じて変化させなくてもよい。
上記実施形態では、ワインディング路用の特性Cwのみでステアリング舵角θstrを用いた。しかしながら、例えば、舵角θstrに応じて加減速特性を変化させる観点からすれば、これに限らない。
上記実施形態では、AP操作量θap又は補正AP操作量θapcがゼロからゼロよりも大きな値(閾値θ1、θ11、θ12、θ13)までであるとき、目標加減速度atarを最低値(最大減速度)とした(図2、図4、図6)。しかしながら、AP操作量θap又は補正AP操作量θapcがゼロであるときのみに、目標加減速度atarを最低値(最大減速度)とすることも可能である。
上記実施形態では、境界閾値θrefの位置を固定し、減速領域又は加速領域の特性を変化させた(図4〜図6)。しかしながら、例えば、車両10の走行環境又は走行状況に基づいて加減速特性を設定する観点からすれば、これに限らない。
図11は、車両10が登坂中に用いる加減速特性(登坂時特性Cup)及び車両10が降坂中に用いる加減速特性(降坂時特性Cdown)の変形例を示す図である。図11の例において、ECU36(走行制御装置)は、走行路の勾配Aが登坂路を示す場合(特性Cup)の境界閾値θref(図11中のθref1)を、勾配Aが平坦路を示す場合(基準特性Cref)の境界閾値θrefよりも小さくする。また、ECU36は、勾配Aが降坂路を示す場合(特性Cdown)の境界閾値θref(図11中のθref2)を、基準特性Crefの境界閾値θrefよりも大きくする。
さらに、ECU36は、勾配Aが登坂路、平坦路及び降坂路のいずれを示す場合も、減速領域における最小目標加減速度atar_min_ref(最大減速度)及び加速領域における最大目標加減速度atar_max_ref(最大加速度)を等しく設定する(図11)。そして、ECU36は、境界閾値θref、θref1、θref2から最小目標加減速度atar_min_ref又は最大目標加減速度atar_max_refまでのAP操作量θap又は補正AP操作量θapcに対する加減速特性を、勾配Aが登坂路、平坦路及び降坂路のいずれを示すかに応じて変更する(図11)。図11における矢印100は、基準特性Crefから登坂時特性Cupに変化する様子を示し、矢印102は、基準特性Crefから降坂時特性Cdownに変化する様子を示している。
図11の本変形例によれば、境界閾値θref、θref1、θref2から最小目標加減速度atar_min_ref又は最大目標加減速度atar_max_refまでのAP操作量θap又は補正AP操作量θapcに対する加減速特性と、境界閾値θref、θref1、θref2とを走行路の勾配A(及び車速V)に応じて変更する。これにより、走行路の勾配Aに応じた加減速特性を簡易に実現することが可能となる。
10…車両 16…アクセルペダル(操作ペダル)
20…APセンサ(ペダル操作量検出手段)
28…勾配センサ(勾配検出手段) 30…舵角センサ(舵角検出手段)
32…ナビゲーション装置(勾配検出手段)
36…ECU(車両用走行制御装置) 40…ステアリング
72…補正AP操作量算出部(補正操作量算出手段)
90…マップ(加減速特性マップ) A…勾配
a…加減速度
atar_max_ref…基準特性での最大目標加減速度(最大加速度)
atar_min1…登坂時特性での最小加減速度(最大減速度)
atar_min2、atar_min3…ワインディング路用特性での最小加減速度(最大減速度)
atar_min_ref…基準特性での最小目標加減速度(最大減速度)
Cdown…降坂時特性 Cref…基準特性
Cup…登坂時特性
Cw、Cw1、Cw2…ワインディング路用特性
θap…AP操作量(操作ペダルの操作量)
θapc…補正AP操作量(補正操作量)
θmax…最大操作量
θref、θref1、θref2…境界閾値
θstr…ステアリング舵角
θ1、θ11、θ12、θ13…閾値
θ21…閾値(所定値)

Claims (10)

  1. 1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御する車両用走行制御装置であって、
    前記走行制御装置は、
    相対的に小さい前記操作量に対応する減速領域と、相対的に大きい前記操作量に対応する加速領域とを前記操作量について設定し、
    前記減速領域においては、前記操作量が減少するほど前記車両の減速度が大きくなるように制御し、
    前記加速領域においては、前記操作量が増加するほど前記車両の加速度が大きくなるように制御し、
    前記減速領域における最大減速度又は前記加速領域における最大加速度を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて変更し、
    車速検出手段により検出された車速及び勾配検出手段により検出された走行路の勾配に応じて、前記減速領域における減速特性及び前記加速領域における加速特性の少なくとも一方を変更し、
    ペダル操作量検出手段により検出された前記操作ペダルの前記操作量を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて補正した補正操作量を算出する補正操作量算出手段と、
    前記補正操作量と前記減速度及び前記加速度との関係を規定した加減速特性マップと
    を備え、
    さらに、前記走行制御装置は、前記補正操作量算出手段が算出した前記補正操作量に対応する前記減速度又は前記加速度を前記加減速特性マップから特定して用いる
    ことを特徴とする走行制御装置。
  2. 請求項記載の走行制御装置において、
    前記走行制御装置は、前記勾配が登坂路を示す場合の前記最大減速度を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記最大減速度よりも小さくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  3. 請求項記載の走行制御装置において、
    前記減速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が前記登坂路を示す場合の前記操作量に対する前記減速度の増加割合を、前記勾配が前記平坦路を示す場合の前記減速度の増加割合よりも小さくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行制御装置において、
    前記加速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が登坂路を示す場合の前記操作量に対する前記加速度の増加割合を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記加速度の増加割合と等しくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の走行制御装置において、
    前記加速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が登坂路を示す場合の前記操作量に対する前記加速度の増加割合を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記加速度の増加割合よりも大きくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の走行制御装置において、
    前記加速領域に関し、前記走行制御装置は、前記勾配が降坂路を示す場合の前記操作量に対する前記加速度の増加割合を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記加速度の増加割合よりも小さくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  7. 請求項記載の走行制御装置において、
    前記勾配が前記降坂路を示す場合、前記走行制御装置は、
    前記減速領域と前記加速領域との境界となる前記操作量の閾値である境界閾値から、前記境界閾値を超える所定値までを弱加速領域とし、
    前記所定値から最大操作量までを強加速領域とし、
    前記弱加速領域では、前記強加速領域に対し、前記操作量に対する前記加速度の増加割合を小さくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  8. 1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御する車両用走行制御装置であって、
    前記走行制御装置は、
    相対的に小さい前記操作量に対応する減速領域と、相対的に大きい前記操作量に対応する加速領域とを前記操作量について設定し、
    前記減速領域においては、前記操作量が減少するほど前記車両の減速度が大きくなるように制御し、
    前記加速領域においては、前記操作量が増加するほど前記車両の加速度が大きくなるように制御し、
    前記減速領域と前記加速領域との境界となる前記操作量の閾値である境界閾値を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて変更し、
    勾配検出手段により検出された走行路の勾配が登坂路を示す場合の前記境界閾値を、前記勾配が平坦路を示す場合の前記境界閾値よりも小さくし、
    前記勾配が降坂路を示す場合の前記境界閾値を、前記勾配が前記平坦路を示す場合の前記境界閾値よりも大きくし、
    前記勾配が前記登坂路、前記平坦路及び前記降坂路のいずれを示す場合も、前記減速領域における最大減速度及び前記加速領域における最大加速度を等しく設定し、
    前記境界閾値から前記最大減速度又は前記最大加速度までの前記操作量に対する加減速特性を、前記勾配が前記登坂路、前記平坦路及び前記降坂路のいずれを示すかに応じて変更する
    ことを特徴とする走行制御装置。
  9. 1つの操作ペダルの操作量に応じて車両の加速及び減速を制御する車両用走行制御装置であって、
    前記走行制御装置は、
    相対的に小さい前記操作量に対応する減速領域と、相対的に大きい前記操作量に対応する加速領域とを前記操作量について設定し、
    前記減速領域においては、前記操作量が減少するほど前記車両の減速度が大きくなるように制御し、
    前記加速領域においては、前記操作量が増加するほど前記車両の加速度が大きくなるように制御し、
    舵角検出手段が検出した前記車両のステアリング舵角又は車輪の転舵角である対象舵角を取得し、
    前記減速領域と前記加速領域との境界となる前記操作量の閾値である境界閾値から所定範囲内における前記操作量に対する前記減速度の増加割合を、前記対象舵角が大きくなるほど小さくする
    ことを特徴とする走行制御装置。
  10. 請求項8または9に記載の走行制御装置において、
    前記走行制御装置は、
    ペダル操作量検出手段により検出された前記操作ペダルの前記操作量を、前記車両の走行環境若しくは走行状況又は運転者の運転状態に応じて補正した補正操作量を算出する補正操作量算出手段と、
    前記補正操作量と前記減速度及び前記加速度との関係を規定した加減速特性マップと
    を備え、
    さらに、前記走行制御装置は、前記補正操作量算出手段が算出した前記補正操作量に対応する前記減速度又は前記加速度を前記加減速特性マップから特定して用いる
    ことを特徴とする走行制御装置。
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