JP2008026299A - ガスセンサ - Google Patents

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公良 李
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圭三 古崎
Chie Hayashi
千栄 林
Yasuo Okuyama
康生 奥山
Hiroya Ishikawa
浩也 石川
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Abstract

【課題】被検出ガス中の特定ガスの濃度の検出精度をより高めることができるガスセンサを提供する。
【解決手段】ジルコニア固体電解質体131上に一対の電極132および電極133を形成し、それぞれ基準酸素室170内および第2検出室160内に配置する。ジルコニア固体電解質体131および電極132,133は、第2検出室160から基準酸素室170に酸素の汲み出しを行うIp2セル130として働く。さらに、第2検出室160内に配置した電極133の表面上に、NOxを選択的に吸着しNとOとに直接分解(還元)できる触媒層134を形成する。Ip2セル130を流れる電流は排気ガス中の酸素濃度の変動の影響を受け難くなるため、第2検出室160内に導入された排気ガス中のNOx濃度を精確に検出することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の内燃機関やコンロ、ボイラー等の燃焼機器などから排出される被検出ガス中の特定成分の濃度を検出するガスセンサに関するものである。
内燃機関等から排出される排気ガスにはCOやHCの他にNOxが含まれており、この有害なNOxを無害なガスに還元してから排出するシステムが提案されている。例えば自動車には、エンジンから排出される排気ガスの排気通路の途中にNOx選択還元触媒を配設し、還元剤溶液としての尿素水を排気ガスに噴射してからNOx選択還元触媒を通過させることで、NOxをHOやNなどの無害なガスに還元して排出するシステムが搭載されている。また、上記NOx選択還元触媒に代えてNOx吸蔵還元触媒を配設し、NOx排出量を低減するシステムも利用されている。NOx吸蔵還元触媒は、燃焼前の混合気の空燃比がリーンのときに排気ガス中のNOxを吸蔵し、空燃比がリッチとなったときに吸蔵したNOxを還元して放出する特性を有する。このNOx吸蔵還元触媒を利用したシステムでは、リーン運転中に間欠的に空燃比がリッチとなるように排気ガスに対し燃料の噴射を行い、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵したNOxを無害なガスに還元して排出する処理が行われる。
このように、排気ガス中の有害ガス成分の一つであるNOxを還元してから排出するシステムでは、そのフィードバック制御に用いるため、NOxの濃度を測定することができるNOxセンサが利用されている。NOxセンサとしては2室限界電流式NOxセンサが開発されており、この2室限界電流式NOxセンサは、例えば、Ip1セル、Ip2セルと呼ばれる2枚以上の板状ジルコニア固体電解質体(固体電解質層)を積層した構成を有する。内部には、排気ガスが導入される第1検出室(第一の内部空所)と、第1検出室で酸素の汲み出しが行われた排気ガスがさらに導入される第2検出室(第二の内部空所)とが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
上記のように第1検出室に導入された排気ガスは、Ip1セルにより含有する酸素のほとんどが外部に汲み出され、第2検出室に導入された際には、排気ガス中の酸素濃度が非常に低い状態となっている。この第2検出室では、PtやRh等の貴金属からなる電極(内部ポンプ電極)に電圧が印加されており、この電極が触媒となって第2検出室に導入された排気ガス中のNOxが還元される。そして、このとき還元されたNOx由来の酸素(もともとNOxを構成していた酸素)がIp2セルにより汲み出され、酸素イオンに運搬される電子が電流Ip2として検出されることにより、NOx由来の酸素の濃度、すなわちNOx濃度の検出が行われるのである。
ところで、特許文献1に記載のNOxセンサでは、第1検出室において排気ガス中から汲み出ししきれなかった残留酸素が第2検出室に導入されると、その残留酸素もNOxと共にIp2セルにより汲み出されることになる。従って、Ip2セルを流れる電流Ip2には、NOx由来の電流に残留酸素由来の電流がオフセットとして重畳されるため、NOx濃度の検出の際、オフセットの補正計算処理を行う必要がある。
特許第2885336号公報
しかしながら、特許文献1では、第2検出室内に配置された電極(内部ポンプ電極)がPt等の貴金属から構成されているので、この電極における酸素の吸着性および反応性が検出対象のNOxよりも高い。このため、排気ガス中の酸素濃度の変動に伴い、第2検出室に導入される残留酸素濃度が変動すると、電流Ip2における残留酸素由来の電流(オフセット)も変動してしまい、NOx濃度を精度良く検出することが困難であった。特に、排気ガス中のNOx濃度が低い状態では、残留酸素由来の電流に対しNOx由来の電流が極めて微少となるため、排気ガス中の酸素濃度の変動に伴う残留酸素由来の電流の変動影響が大きく現れることになり、NOx濃度の検出精度を高めることが難しいという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、被検出ガス中の特定ガスの濃度の検出精度をより高めることができるガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガスセンサは、第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、第1固体電解質体および前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、第2固体電解質体および前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうち一方の電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルとを備えたガスセンサにおいて、前記第2電極のうち前記一方の電極は、少なくとも前記第2検出室内に露出した表面に、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物、および特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物のうち、少なくとも1種の金属酸化物を含有した触媒層を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスセンサは、第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、第1固体電解質体および第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、第2固体電解質体および第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうち一方の電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルとを備えたガスセンサにおいて、前記第2拡散抵抗部、前記第2検出室、前記第2拡散抵抗部と前記第2検出室との間の何れかの部位に、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物、および特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物のうち、少なくとも1種の金属酸化物を含有した触媒部を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のガスセンサは、第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、第1固体電解質体および前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、第2固体電解質体および前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうち一方電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルとを備えたガスセンサにおいて、前記第2電極のうち前記一方の電極は、特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物から形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記複合酸化物のAサイトを構成する元素は、希土類元素、アルカリ土類金属元素、およびアルカリ金属元素から選ばれる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のガスセンサは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記Aサイトを構成する元素が2種以上の元素であり、前記Aサイトを構成する元素のうち組成比の最も大きい第一元素の陽イオンの価数よりも、それ以外の元素の陽イオンの価数の方が小さいことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記複合酸化物のBサイトを構成する元素は、遷移金属元素から選ばれる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記複合酸化物の前記Aサイトを構成する元素はLaおよびBaであり、前記Bサイトを構成する元素はMnおよびMgであることを特徴とする。
さらに、請求項8に係る発明のガスセンサは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、第3固体電解質体および前記第3固体電解質体上に形成された一対の第3電極を有し、前記一対の第3電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室内の酸素濃度に応じて前記第3電極間で電圧を発生する酸素濃度検知セルを、さらに備え、前記第1検出室は、前記第1酸素ポンプセルと前記酸素濃度検知セルとの間に配置されており、前記第2検出室は、前記第2酸素ポンプセルと前記酸素濃度検知セルとの間に配置されており、前記第1酸素ポンプセルは、前記第3電極間に発生する電圧の出力信号が一定値になるように前記第1検出室における酸素濃度を調整することを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスセンサでは、第2酸素ポンプセルの有する一対の第2電極のうち、第2検出室内に配置された電極の表面に、特定ガス直接分解触媒能を有する金属酸化物を含有した触媒層が形成されているので、第2検出室内に導入された被検出ガスに含まれる特定ガスを優先的に吸着させて直接分解(還元)し、酸素を単離することができる。そして、単離した酸素に電極から電子を供給することでイオン化させ、第2酸素ポンプセルによって第2検出室外へ汲み出すことができる。ここで、第1検出室では第1酸素ポンプセルにより被検出ガス中の余剰酸素を第1検出室外に汲み出すことができるので、第2検出室内に導入された被検出ガス中の酸素濃度は減少されているものの、第1検出室において汲み残された酸素が残った状態となっている。しかし、特定ガス直接分解触媒能を有する金属酸化物を含有した触媒層は、特定ガスに対する高い選択性と高い分解活性とを備えているため、残留酸素の共存下においても、酸素に対し特定ガスを優先的に吸着して分解することができる。このため、残留酸素の濃度が変動しても、この変動が特定ガス由来の電流に与える影響は小さくなる。従って、排気ガス中の酸素濃度が変動しても、残留酸素由来の電流の変動は小さくなり、被検出ガス中の特定ガスの濃度を精確に測定することができる。このように、被検出ガスに含まれる特定ガスを選択的に吸着させて直接分解(還元)し、特定ガスを構成する酸素を単離させることができる触媒層には、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物、および特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物のうち、少なくとも1種の金属酸化物を含有させることができる。なお、特定ガス直接分解触媒能とは、被検出ガス中において、特定ガスを選択的に吸着し、特定ガスを分解(還元)する能力である。
請求項2に係る発明のガスセンサでは、第2拡散抵抗部、第2検出室、第2拡散抵抗部と第2検出室との間の何れかの部位に、特定ガス直接分解触媒能を有する金属酸化物を含有した触媒部が設けられている。この触媒部は、特定ガスに対する高い選択性と高い分解活性とを備えているため、第1ポンプセルで汲み残された残留酸素の共存下においても、酸素に対し特定ガスを優先的に吸着して分解し、酸素を単離させることができる。従って、排気ガス中の酸素濃度が変動しても、残留酸素由来の電流の変動を小さくすることができ、被検出ガス中の特定ガスの濃度を精確に測定することができる。
また、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物は、電子導電性と酸素イオン導電性を有するため、請求項3に係る発明のように、第2酸素ポンプセルにおける一方の電極全体を、特定ガス直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物で形成すれば、被検出ガスに含まれる特定ガスを選択的に吸着させて直接分解(還元)することができる機能を有する電極を一工程で形成することができる。つまり、特定ガスを直接分解する機能を有しない電極を形成し、その電極の表面上に特定ガス直接分解触媒からなる層を形成する場合と比べ、製造過程における手間を軽減することができる。
一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物のAサイトを構成する元素としては、請求項4に係る発明のように、希土類元素、アルカリ土類金属元素、およびアルカリ金属元素から選ばれる1種の元素あるいは2種以上の元素を選ぶことができる。
特に、Aサイトを構成する元素が2種以上の元素である場合、請求項5に係る発明のように、Aサイトを構成する元素のうち組成比の最も大きい第一元素の陽イオンの価数よりも、それ以外の元素の陽イオンの価数の方が小さいことが望ましい。
一方で、Bサイトを構成する元素としては、請求項6に係る発明のように、遷移金属元素から選ばれる1種の元素あるいは2種以上の元素を選ぶことができる。このような組成からなる、特定ガス直接分解触媒能を有するペロブスカイト型の複合酸化物を用いて触媒層を構成すれば、被検出ガス中の酸素濃度にかかわらず、特定ガスを選択的に吸着させて直接分解(還元)することができる。このため、被検出ガス中の特定ガスの濃度を精確に測定することができる。
また、触媒層に含有させる、特定ガス直接分解触媒能を有するペロブスカイト型の複合酸化物として、請求項7に係る発明によれば、Aサイトを構成する元素にLaおよびBaを用い、Bサイトを構成する元素にMnおよびMgを用いた、化学式、(La,Ba)(Mn,Mg)Oで表されるペロブスカイト型の複合酸化物を利用することができる。
また、請求項8に係る発明では、第1酸素ポンプセルと第2酸素ポンプセルとの間に、第3電極を有する酸素濃度検知セルが設けられ、第3電極間に発生する電圧が一定になるように、第1検出室の酸素濃度を調整している。よって、第3電極間に発生する電圧を所定の値で一定となるようにすることで、第1検出室内の被検出ガス中の酸素濃度を所定の値に近づけてから第2検出室に導入させ、特定ガス濃度の検出精度を高めることができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明を具体化したガスセンサの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照し、特定ガスとしてNOxの濃度を検出することができるNOxセンサ1を第1の実施形態として、その概略的な構成について説明する。図1は、センサ制御装置5に接続されたNOxセンサ1の概略的な構成を示す図である。なお、図1において、NOxセンサ1のセンサ素子10は、先端側部分における内部構造を示す断面図をもって図示しており、図中左側がセンサ素子10の先端側となっている。
図1に示す、本実施の形態のNOxセンサ1は、自動車のエンジンの排気通路(図示外)に取り付けられ、排気通路を流通する排気ガス中のNOx濃度を検出するためのセンサであり、細長で長尺な板状体の形状をなすセンサ素子10をハウジング(図示外)内で保持した構造を有する。NOxセンサ1からは、このセンサ素子10の出力する信号を取り出すための信号線が引き出されており、NOxセンサ1とは離れた位置に取り付けられるセンサ制御装置5に電気的に接続されている。
まず、センサ素子10の構造について説明する。センサ素子10は、3枚の板状ジルコニア固体電解質体111,121,131を、間にアルミナ等からなる絶縁体140,145をそれぞれ挟んで積層した構造を有する。また、ジルコニア固体電解質体111側の外層には、アルミナを主体とする絶縁層の内部にPtを主体とするヒータパターン162を埋設したヒータ素子161が積層されている。このヒータ素子161とジルコニア固体電解質体111との間には、排気ガスが出入り自由な間隙が形成されている。
ジルコニア固体電解質体111,121,131は固体電解質であるジルコニアからなり、酸素イオン導電性を有する。センサ素子10の積層方向においてジルコニア固体電解質体111の両面には、ジルコニア固体電解質体111を挟むように多孔質性の電極112,113がそれぞれ設けられており、そのうちの電極112は、ヒータ素子161と向き合う側の面に形成されている。この電極112,113は、PtまたはPt合金あるいはPtとセラミックスを含むサーメットなどから形成されている。Ptは酸素を吸着すると共に触媒として機能することが知られており、排気ガス中の未燃焼ガスは燃焼(酸化)が促進される。また、電極112,113の表面上にはセラミックスからなる多孔質性の保護層114が設けられており、電極112,113が排気ガスに含まれる被毒性ガス(還元雰囲気)に曝されることによりPtが昇華しないように保護している。
ジルコニア固体電解質体111は、両電極112,113間に電圧を印加することで、電極112の接する雰囲気(センサ素子10の外部の雰囲気)と電極113の接する雰囲気(後述する第1検出室150内の雰囲気)との間で酸素の汲み出しおよび汲み入れ(酸素ポンピング)を行うことができる。本実施の形態では、ジルコニア固体電解質体111および電極112,113を、Ip1セル110と称することとする。なお、Ip1セルが、本発明における「第1酸素ポンプセル」に相当する。
次に、ジルコニア固体電解質体121は、絶縁体140を挟んでジルコニア固体電解質体111と向き合うように配置されている。センサ素子10の積層方向におけるジルコニア固体電解質体121の両面にも、ジルコニア固体電解質体121を挟むように多孔質性の電極122,123がそれぞれ設けられており、同様に、PtまたはPt合金あるいはPtとセラミックスを含むサーメットなどから形成されている。そのうちの電極122は、ジルコニア固体電解質体111と向き合う側の面に形成されている。
また、ジルコニア固体電解質体111とジルコニア固体電解質体121との間には小空間としての第1検出室150が形成されており、ジルコニア固体電解質体111側の電極113と、ジルコニア固体電解質体121側の電極122とが第1検出室150内に配置されている。この第1検出室150は、排気通路内を流通する排気ガスがセンサ素子10内に最初に導入される小空間であり、第1検出室150のセンサ素子10における先端側には、第1検出室150内外の仕切りとして、第1検出室150内への排気ガスの単位時間あたりの流通量を制限する多孔質性の第1拡散抵抗部151が設けられている。同様に、第1検出室150のセンサ素子10における後端側にも、後述する第2検出室160につながる開口部141と第1検出室150との仕切りとして、排気ガスの単位時間あたりの流通量を制限する第2拡散抵抗部152が設けられている。
ジルコニア固体電解質体121および両電極122,123は、主として、ジルコニア固体電解質体121により隔てられた雰囲気(電極122の接する第1検出室150内の雰囲気と、電極123の接する後述する基準酸素室170内の雰囲気)間の酸素分圧差に応じて起電力を発生することができるものであり、本実施の形態ではVsセル120と称することとする。なお、Vsセルが、本発明における「酸素濃度検知セル」に相当する。
次に、ジルコニア固体電解質体131は、絶縁体145を挟んでジルコニア固体電解質体121と向き合うように配置されている。ジルコニア固体電解質体131のジルコニア固体電解質体121側の面にも同様に、PtまたはPt合金あるいはPtとセラミックスを含むサーメットなどから形成された多孔質性の電極132,133がそれぞれ設けられている。そして、電極133の表面上には、NOxを選択的に吸着して分解することができるNOx直接分解触媒を含有した触媒層134が形成されている。なお、触媒層134については後述する。
電極132が形成された位置には絶縁体145が配置されておらず、独立した小空間としての基準酸素室170が形成されている。この基準酸素室170内には、Vsセル120の電極123が配置されている。なお、図示しないが、基準酸素室170内には、多孔質体が充填されている。また、電極133が形成された位置にも絶縁体145が配置されておらず、基準酸素室170との間に絶縁体145を隔て、独立した小空間としての第2検出室160が形成されている。そして、この第2検出室160に連通するように、ジルコニア固体電解質体121および絶縁体140のそれぞれに開口部125,141が設けられており、前述したように、第1検出室150と開口部141とが、間に第2拡散抵抗部152を挟んで接続されている。
ジルコニア固体電解質体131および両電極132,133は、上記のIp1セル110と同様に、絶縁体145により隔てられた雰囲気(電極132の接する基準酸素室170内の雰囲気と、電極133の接する第2検出室160内の雰囲気)間にて酸素の汲み出しを行うことができるものであり、本実施の形態ではIp2セル130と称することとする。なお、Ip2セルが、本発明における「第2酸素ポンプセル」に相当する。
前述したように、本実施の形態のNOxセンサ1では、センサ素子10を構成するIp2セル130の電極133の表面上に、触媒層134が形成された構造を有する。触媒層134には、NOxに対する高い選択性と分解活性を備えるNOx直接分解触媒が含有されている。具体的なNOx直接分解触媒の例としては、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物が挙げられる。また、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物(以下、ペロブスカイト型複合酸化物と略称する)のうち、NOx直接分解触媒能を有するものを触媒層134に含有させてもよい。上記の金属酸化物の中では、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型の複合酸化物が、触媒活性および耐熱性に優れており、かつ酸素イオン導電性と電子導電性とを有しているので、特に好ましい。なお、触媒層134は、これらの金属酸化物の何れか1種のみを含有してもよいし、何種類かの金属酸化物を含有してもよい。また、これらの金属酸化物からなるNOx直接分解触媒については公知であるためその説明を省略するが、例えば、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物に関しては、「石原達己(Tatsumi Ishihara)、他6名,「Direct decomposition of NO into N and O over La(Ba)Mn(In)O perovskite oxide」,JOURNAL OF CATALYSIS,(オランダ),エルゼビア(Elsevier)社,2003年,第220号,p.104−114」等を参照されたい。
上述の金属酸化物のうち、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型の複合酸化物を触媒層134に用いる場合、ペロブスカイト型複合酸化物のAサイトを構成する元素は、Laなどの希土類元素、アルカリ土類金属元素、およびアルカリ金属元素から選ばれる1種の元素、あるいは2種以上の元素であることが好ましい。Aサイトが2種以上の元素から構成される場合、最も多く含有される第一元素としては、Laなどの希土類元素、アルカリ土類金属元素、アルカリ金属元素から選ばれる1種の元素であることが望ましい。そしてAサイトは、第一元素の他に、Sr,Ca,Pd,Kなどの希土類元素、アルカリ土類金属元素、アルカリ金属元素から選ばれる1種以上の元素を含有して構成されるとよい。この場合、第一元素以外の陽イオンの価数が、第一元素の陽イオンの価数よりも小さいことが望ましい。また、Aサイトを構成する第一元素の含有量(wt%)をA1とし、第一元素以外の元素をA2,A3,・・・(wt%)とした場合、(A2+A3+・・・)/A1で示されるAサイトにおける第一元素の組成比が0.01〜0.8であることが望ましく、0.1〜0.4であればより望ましい。具体的に、Aサイトは、第一元素としてLa70wt%、第二元素としてBa30wt%から構成されることが望ましい。
また、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物のBサイトを構成する元素は、遷移金属元素から選ばれる1種の元素、あるいは2種以上の元素であることが好ましい。Bサイトが2種以上の元素から構成される場合、最も多く含有される第一元素としては、Co,Fe,Mn,Cu,Vなどの遷移金属元素から選ばれる1種の元素であることが望ましい。そしてBサイトは、第一元素の他に、Co,Fe,Mn,Cu,Vなどの遷移金属元素から選ばれる1種以上の元素を含有して構成されるとよい。また、Bサイトを構成する第一元素の含有量(wt%)をB1とし、第一元素以外の元素をB2,B3,・・・(wt%)とした場合、(B2+B3+・・・)/B1で示されるBサイトにおける第一元素の組成比が0.01〜0.8であることが望ましく、0.1〜0.4であればより望ましい。具体的に、Bサイトは、第一元素としてMn80wt%、第二元素としてMg20wt%から構成されることが望ましい。
以上より、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物の特に好ましい組成は、La0.7Ba0.3Mn0.8Mg0.2となる。この構成のペロブスカイト型複合酸化物は、NOxが数ppmから数%に対して酸素分圧が非常に高い雰囲気下においても、その表面上に選択的にNOxを吸着して、NとOに直接分解することができる。
なお、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物を作製するには、まず、AサイトとBサイトの第一元素および他の構成元素の酢酸塩あるいは硝酸塩を溶かした水溶液を、蒸発乾固する。その後、焼成による固相反応で、脱酢酸あるいは脱硝酸し、ABOペロブスカイト型複合酸化物を得るとよい。この製法によると、原料の混合に水溶液を用いるため、通常の固相反応よりも各元素を均一に混合することが可能である。
次に、NOxセンサ1のセンサ素子10と電気的に接続されたセンサ制御装置5の構成について説明する。センサ制御装置5は、CPU、ROM、RAM、信号入出力部等、公知の構成を有するマイクロコンピュータ(図示外)を主要部とし、基準電圧比較回路51、Ip1ドライブ回路52、Vs検出回路53、Icp供給回路54、Ip2検出回路55およびVp2印加回路56から構成される電気回路部の制御を行い、NOxセンサ1のセンサ素子10を用いた排気ガス中の酸素濃度およびNOx濃度の検出を行う。また、図示しないヒータパターン162の駆動回路や、濃度の検出結果を自動車のECU(エンジン制御装置)に出力する回路等も備えている。
Ip1セル110の第1検出室150側の電極113と、Vsセル120の基準酸素室170側の電極123と、Ip2セル130の第2検出室160側の電極133とは接地されている。Icp供給回路54は、Vsセル120の電極122,123間に電流Icpを供給し、第1検出室150内から基準酸素室170内への酸素の汲み出しを行っている。Vs検出回路53は、電極122,123間の電圧を検出するための回路であり、その検出結果を基準電圧比較回路51に対し出力している。基準電圧比較回路51は、Vs検出回路53に検出されたVsセル120の電極122,123間の電圧を、基準となる基準電圧(例えば425mV)と比較するための回路であり、その比較結果をIp1ドライブ回路52に対し出力している。
Ip1ドライブ回路52は、Ip1セル110の電極112,113間に電流Ip1を供給するための回路である。電流Ip1の大きさや向きは、基準電圧比較回路51によるVsセル120の電極122,123間の電圧の比較結果に基づいてVsセル120の電極122,123間の電圧が基準電圧と略一致するように調整されている。その結果Ip1セル110により、第1検出室150内からセンサ素子10外部への酸素の汲み出し、あるいはセンサ素子10外部から第1検出室150内への酸素の汲み入れが行われる。
また、Vp2印加回路56は、Ip2セル130の電極132,133間へ電圧Vp2(例えば450mV)を印加するための回路であり、第2検出室160内から基準酸素室170内へ酸素の汲み出しが行われる。Ip2検出回路55は、Ip2セル130の電極133から電極132に流れた電流Ip2の値の検出を行う回路である。
このような構成のセンサ制御装置5によって、NOxセンサ1のセンサ素子10を用いた排気ガス中の酸素濃度の検出とNOx濃度の検出とが行われる。本実施の形態のNOxセンサ1では、第2検出室160に配置されるIp2セル130の電極133の表面上に触媒層134が形成されており、これにより、NOx濃度の検出を精度よく行うことができる。以下、NOxセンサ1を用いた酸素濃度およびNOx濃度の検出の際の動作について、図1、図2を参照しながら説明する。図2は、図1におけるセンサ素子10の第2検出室160付近を拡大してみた断面図である。
NOxセンサ1のセンサ素子10を構成するジルコニア固体電解質体111,121,131は、図示外の駆動回路から駆動電圧を印加されたヒータパターン162の昇温に伴い加熱され、活性化する。これにより、Ip1セル110,Vsセル120およびIp2セル130は、動作するようになる。
排気通路(図示外)内を流通する排気ガスは、第1拡散抵抗部151による流通量の制限を受けつつ第1検出室150内に導入される。ここで、Icp供給回路54によりVsセル120には電極123側から電極122側へ微弱な電流Icpが流されている。このため排気ガス中の酸素は、負極側となる第1検出室150内の電極122から電子を受け取ることができ、酸素イオンとなってジルコニア固体電解質体121内を流れ、基準酸素室170内に移動する。つまり、電極122,123間で電流Icpが流されることによって、第1検出室150内の酸素が基準酸素室170内に送り込まれている。
Vs検出回路53では電極122,123間の電圧が検出されており、基準電圧比較回路51により基準電圧(425mV)と比較されて、その比較結果がIp1ドライブ回路52に対し出力されている。ここで、電極122,123間の電位差が425mV付近で一定となるように、第1検出室150内の酸素濃度を調整すれば、第1検出室150内の排気ガス中の酸素濃度は所定値(10−8〜10−9atm)に近づくこととなる。
そこで、Ip1ドライブ回路52では、第1検出室150内に導入された排気ガスの酸素濃度が所定値より薄い場合、電極112側が負極となるようにIp1セル110に電流Ip1を流し、センサ素子10外部から第1検出室150内へ酸素の汲み入れを行う。一方、第1検出室150内に導入された排気ガスの酸素濃度が所定値より濃い場合、Ip1ドライブ回路52は、電極113側が負極となるようにIp1セル110に電流Ip1を流し、第1検出室150内からセンサ素子10外部へ酸素の汲み出しを行う。このとき、Ip1セル110により第1検出室150内からセンサ素子10外部へ酸素を汲み出すために流れた電流Ip1の値が、酸素濃度の所定値(10−8〜10−9atm)に対し余剰となる酸素の量に比例することとなる。センサ制御装置5では、Ip1セル110に流した電流Ip1の値と向きから、排気ガス中の酸素濃度の検出を行うことができる。
このように、第1検出室150において酸素濃度が調整された排気ガスは、第2拡散抵抗部152を介し、第2検出室160内に導入される。ここで、図2に示すように、第2検出室160内に配置された電極133の表面上には、触媒層134が形成されている。触媒層134に接触したNOxは優先的に吸着され、NとOに直接分解(還元)される。そして単離された酸素は、電極133から電子を受け取り、酸素イオンとなってジルコニア固体電解質体131内を流れ、基準酸素室170内に移動する。
一方、触媒層134における酸素の吸着の選択性はNOxに比べて低く、かつPtなどの貴金属電極に比べても低いので、第1検出室150で汲み残された残留酸素の濃度が変動しても、この変動がNOx由来の電流に与える影響は小さい。すなわち、NOx由来の電流に対して、残留酸素由来の電流は略一定とみなすことができる。また、電極132,133間に印加されている電圧Vp2は450mV程度と小さいため、NOx以外の燃焼ガス(COやHOなど)は還元されず、酸素が単離されない。このため、Ip2セル130を流れる電流は、NOx由来の電流および残留酸素由来の電流となり、NOx濃度に比例することとなる。図1に示す、センサ制御装置5では、Ip2検出回路55によりIp2セル130を流れる電流Ip2を検出し、その電流値から、残留酸素由来のオフセット電流の補正計算処理を行い、排気ガス中のNOx濃度の検出を行うのである。
以下、本実施形態に係るNOxセンサ1の実施例1及び比較例1を用いて行ったNO選択率の評価試験について説明する。
まず、実施例1として、1枚の板状の固体電解質体と、固体電解質体の板厚方向の両面に配置した一対の電極からなるセンサ素子を作製した。固体電解質体には、ジルコニアにイットリア(Y)を添加したイットリア安定化ジルコニア(以下、YSZと略称する)を主成分として用い、電極はPtで構成した。そして、一対のPt電極の一方の表面に、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物の一つであるLa0.6Sr0.4MnO(以下、LSMと略称する)によって、触媒層を形成した。なお、Pt電極の表面積は、0.882cmであった。
一方、比較例1として、いずれのPt電極の表面にも触媒層が形成されていない以外は、実施例1と同様の構成を有するセンサ素子を作製し、これら実施例1及び比較例1のNO選択率を、以下の要領で算出した。
まず、炉内温度800℃で、500ppmO/Heと1,000ppmNO/Heとを同量流し(実質500ppmNO)、実施例1および比較例1のセンサ素子にそれぞれ0.45Vの電圧を印加して、YSZ固体電解質体を挟むPt電極の間を流れた酸素ポンプ電流の電流密度を測定した。なお、酸素ポンプ電流とは、酸素ポンプの働きによって、酸素イオンが電子を運搬して電極間を移動することにより流れる電流のことをいう。また、電圧印加前後でのNOの濃度を、株式会社堀場製作所製ポータブルガス分析計「PG−200」(以下、NO分析計と称す)を用いて測定した。
ここで、実施例1および比較例1のセンサ素子に0.45Vの電圧を印加することで流れる酸素ポンプ電流には、500ppmO由来の酸素イオンに起因するものと、1,000ppmNO由来の酸素イオンに起因するものの2種類がある。そのうち、NO分析計により測定された電圧印加前後でのNOの変化率(減少分)に対応する酸素ポンプ電流が、1,000ppmNOが分解されて生じた酸素イオンに起因するものである。よって、この変化率から、以下の要領でNO由来の酸素ポンプ電流密度を求めた。
まず、気体の状態方程式PV=nRT(P:圧力(気圧)、V:体積(l)、n:モル数(mol)、R:気体定数、T:絶対温度)を用いて、流量0.5l/min中の減少したNOのモル数nを求める。また、NO+2e=1/2N+O2−であるから、1つのNOが分解されて酸素イオンが生じるには、2つの電子が必要である。そこで、導体の断面を1秒間(s)に1クーロン(C)の電荷が流れる場合の電流(A)を示すA=C/sおよび電子1モルの電荷を示すファラデー定数F=96,485(C/mol)を用いて、nモルのNOが生じる酸素ポンプ電流I(mA)は、I(mA)=2×n(mol)×96,485(C/mol)/60(s)により求められる。そして、ここで得たI(mA)を電極面積(cm)で割ることにより、NO由来の酸素ポンプ電流密度J(mA/cm)が得られる。そして、0.45Vの電圧を印加したときの、YSZ固体電解質体を挟むPt電極の間を流れた酸素ポンプ電流の電流密度に対する、NO由来の電流密度Jの割合が、NO選択率となる。
このようにして得られた実施例1及び比較例1の評価結果を、以下の表1に示す。
Figure 2008026299
表1に示すように、LSMからなる触媒層で一方のPt電極の表面をコーティングした実施例1は、何もコーティングを施さないPt電極のみを用いた比較例1に比べ、NO選択率が約85%向上している。すなわち、LSMからなる触媒層が、NOxを選択的に吸着、還元し、酸素を単離していることがわかった。
また、実施例1の変形例として、固体電解質体としてYSZを用い、電極にPtを用い、さらに一方の電極の表面にコバルト酸化物(Co)をコーティングしたセンサ素子を作製した。この場合も、良好なNO選択率を有するセンサ素子が得られた。
<第2の実施形態>
次に、図3を参照して、本発明を具体化したガスセンサの第2の実施の形態について、第1の実施形態と異なる点を主として説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成要素については、同一の符号を使用するものとする。図3は、センサ制御装置5に接続されたNOxセンサ2の概略的な構成を示す図である。図3において、NOxセンサ2のセンサ素子20は、先端側部分における内部構造を示す断面図をもって図示しており、図中左側がセンサ素子20の先端側となっている。
第1の実施形態に係るNOxセンサ1では、電極133の表面にNOx直接分解触媒を含有する触媒層134が形成されていたが、本実施形態に係るNOxセンサ2は、電極133上に触媒層134は設けず、第2検出室160の側壁面に、NOxを選択的に吸着して分解することができるNOx直接分解触媒を含有する触媒部210が設けられている点に特徴を有する。
図3に示すように、絶縁体145によって区分される第2検出室160の側壁面には、層状の触媒部210が設けられている。触媒部210には、NOxに対する高い選択性と分解活性を備えるNOx直接分解触媒が含有されている。触媒部210に含有されるNOx直接分解触媒としては、第1の実施形態における触媒層134と同様、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物、およびNOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物を使用することができる。この中では、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物が、触媒活性及び耐熱性に優れており、特に好ましい。なお、触媒部210は、これらの金属酸化物の何れか1種のみを含有してもよいし、何種類かの金属酸化物を含有してもよい。
上述の金属酸化物のうち、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物をNOx直接分解触媒として用いる場合、そのAサイト、Bサイトを各々構成する元素の好ましい種類及び含有量、並びに触媒の作製方法は、前述した触媒層134の場合と同様である。
以下、本実施形態に係るNOxセンサ2を用いた酸素濃度およびNOx濃度の検出の際の動作について、図3を参照しながら説明する。第1の実施形態と同様にして、第1検出室150において酸素濃度が調整された排気ガスは、第2拡散抵抗部152を介し、第2検出室160内に導入される。ここで、図3に示すように、第2検出室160の側壁面には、NOx直接分解触媒を含有した層状の触媒部210が設けられている。触媒部210に接触したNOxは優先的に吸着され、NとOに直接分解(還元)される。そして触媒部210によって単離された酸素は、電極133から電子を受け取り、酸素イオンとなってジルコニア固体電解質体131内を流れ、基準酸素室170内に移動する。
一方、触媒部210における酸素の吸着の選択性はNOxに比べて低く、かつPtなどの貴金属電極に比べても低いので、第1検出室150で汲み残された残留酸素の濃度が変動しても、この変動がNOx由来の電流に与える影響は小さい。すなわち、NOx由来の電流に対して、残留酸素由来の電流は略一定とみなすことができる。また、電極132,133間に印加されている電圧Vp2は450mV程度と小さいため、NOx以外の燃焼ガス(COやHOなど)は還元されず、酸素が単離されない。このため、Ip2セル130を流れる電流は、NOx由来の電流および残留酸素由来の電流となり、NOx濃度に比例することとなる。
以上説明したように、本実施形態では、第2検出室160の側壁面に形成された触媒部210によって、NOxを選択的に吸着、還元し、酸素を単離することができる。これにより、第1検出室150で汲み残された残留酸素の濃度が変動しても、この変動がNOx由来の電流に与える影響をさらに小さくすることができ、高精度なNOx濃度の検出が可能となる。
なお、本実施形態では、触媒部210を、第2検出室160の壁面に層状に形成したが、他の構成とすることも可能である。すなわち、第2拡散抵抗部152から第2検出室160までの間で、排気ガス中のNOxが還元されて酸素が単離され、電極133から電子を受け取れる状態となっていればよい。よって、例えば、第2拡散抵抗部152と第2検出室160とを結ぶ通路(開口部141および開口部125)の一部にNOx直接分解を含有する触媒部を設けてもよいし、第2検出室160をNOx直接分解触媒からなる多孔質体で充填した構成とすることも可能である。
<第3の実施形態>
次に、図4を参照して、本発明を具体化したガスセンサの第3の実施の形態について、第1の実施形態と異なる点を主として説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成要素については、同一の符号を使用するものとする。図4は、センサ制御装置5に接続されたNOxセンサ3の概略的な構成を示す図である。図4において、NOxセンサ3のセンサ素子30は、先端側部分における内部構造を示す断面図をもって図示しており、図中左側がセンサ素子30の先端側となっている。
本実施形態に係るNOxセンサ3は、第1の実施形態において、第2検出室160内に設けられていた電極133及び触媒層134に変えて、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物からなる電極310のみを設けた点に特徴を有する。
図4に示すように、NOxセンサ3のセンサ素子30は、ジルコニア固体電解質体131のジルコニア固体電解質体121側の面に、電極132及び310を備えている。このうち、第1基準室170内に設けられた電極132は、第1の実施形態と同様に、PtまたはPt合金あるいはPtとセラミックスを含むサーメットなどから形成された多孔質性の電極である。一方、第2検出室160内に設けられた電極310は、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物から形成されている。ペロブスカイト型複合酸化物は、酸素イオン導電性のみならず、電子導電性を併せ持つため、このように単独で電極を構成することができる。
本実施形態においては、ジルコニア固体電解質体131、電極132及び電極310が、電極132の接する基準酸素室170内の雰囲気と、電極310の接する第2検出室160内の雰囲気間にて酸素の汲み出しを行うことができるIp2セル330を構成している。なお、Ip2セル330が、本発明における「第2酸素ポンプセル」に相当する。
以下、本実施形態に係るNOxセンサ3を用いた酸素濃度およびNOx濃度の検出の際の動作について、図4を参照しながら説明する。第1の実施形態と同様にして、第1検出室150において酸素濃度が調整された排気ガスは、第2拡散抵抗部152を介し、第2検出室160内に導入される。ここで、図4に示すように、第2検出室160内に配置されたNOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物からなる電極310により、NOxは優先的に吸着され、NとOに直接分解(還元)される。それと同時に、単離された酸素は、電極310から電子を受け取り、酸素イオンとなってジルコニア固体電解質体131内を流れ、基準酸素室170内に移動する。第1の実施形態と同様に、このときのIp2セル330を流れる電流を検出することにより、NOx濃度を高精度に検出することができる。
以上説明したように、本実施形態のように第2検出室160内に配置する電極をNOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物で構成することにより、排気ガスに含まれるNOxを選択的に吸着させて直接分解(還元)する機能を有する電極を一工程で形成することができる。つまり、NOx直接分解触媒能を有しない電極を形成し、その電極の表面上にNOx直接分解触媒能を有する触媒層を形成する場合と比べ、製造過程における手間を軽減することができる。
<第4の実施形態>
次に、図1を参照して、本発明を具体化したガスセンサの第4の実施の形態について、第1の実施形態と異なる点を主として説明する。なお、第1の実施形態と共通の構成要素については、同一の符号を使用するものとする。また、図については、第1の実施形態と略同一であるので、省略する。
本実施形態に係るNOxセンサ1は、第1の実施形態において、第2検出室160内に形成された触媒層134の構成材料である、NOx直接分解触媒能を有するペロブスカイト型複合酸化物に変えて、コバルト酸化物を構成材料とした点に特徴を有する。
本実施形態では、第2検出室160内に形成された触媒層134によって、NOxを選択的に吸着、還元し、酸素を単離することができる。これにより、第1検出室150で汲み残された残留酸素の濃度が変動しても、この変動がNOx由来の電流に与える影響をさらに小さくすることができ、高精度なNOx濃度の検出が可能となる。
以上、本発明に係るガスセンサの例として、NOxセンサ1〜3について説明したが、本発明は上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、NOxセンサ1〜3は自動車の排気ガス中のNOx濃度の検出に用いたが、ボイラー等、その他各種の燃焼機器の排気ガス中の特定ガスを検出する用途に用いてもよい。
また、特定ガス直接分解触媒として、本実施の形態ではNOxをNとOに直接分解することができるNOx直接分解触媒を用いたが、その他の特定ガス(例えばNO,Nなど)に対し、選択的に還元することができるものを用いてもよい。
また、本実施の形態では、触媒層134は、Ip2セル130の第2検出室160内に配置された電極133の表面上に形成したが、他の電極の表面上に形成してもよい。
自動車等の内燃機関やコンロ、ボイラー等の燃焼機器などの排気ガス中の特定ガス(本実施形態ではNOx)を検出する用途などに用いられるガスセンサに適用することができる。
第1の実施形態に係るNOxセンサ1の概略的な構成を示す図である。 図1におけるセンサ素子10の第2検出室160付近を拡大してみた断面図である。 第2の実施形態に係るNOxセンサ2の概略的な構成を示す図である。 第3の実施形態に係るNOxセンサ3の概略的な構成を示す図である。
符号の説明
1,2,3 NOxセンサ
10,20,30 センサ素子
110 Ip1セル
111 ジルコニア固体電解質体
112,113 電極
120 Vsセル
130,330 Ip2セル
131 ジルコニア固体電解質体
132,133 電極
134 触媒層
150 第1検出室
151 第1拡散抵抗部
152 第2拡散抵抗部
160 第2検出室
170 基準酸素室
210 触媒部
310 電極

Claims (8)

  1. 第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、
    第1固体電解質体および前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、
    前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、
    第2固体電解質体および前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうち一方の電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルと
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記第2電極のうち前記一方の電極は、少なくとも前記第2検出室内に露出した表面に、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物、および特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物のうち、少なくとも1種の金属酸化物を含有した触媒層を有することを特徴とするガスセンサ。
  2. 第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、
    第1固体電解質体および第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、
    前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、
    第2固体電解質体および第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうち一方の電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルと
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記第2拡散抵抗部、前記第2検出室、前記第2拡散抵抗部と前記第2検出室との間の何れかの部位に、コバルト酸化物、マンガン酸化物、インジウム酸化物、ストロンチウム酸化物、ロジウム酸化物、銅酸化物、および特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物のうち、少なくとも1種の金属酸化物を含有した触媒部を有することを特徴とするガスセンサ。
  3. 第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、
    第1固体電解質体および前記第1固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、
    前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、
    第2固体電解質体および前記第2固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうち一方の電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルと
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記第2電極のうち前記一方の電極は、特定ガス直接分解触媒能を有する、一般式、ABOで表されるペロブスカイト型の複合酸化物から形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  4. 前記複合酸化物のAサイトを構成する元素は、希土類元素、アルカリ土類金属元素、およびアルカリ金属元素から選ばれる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 前記Aサイトを構成する元素が2種以上の元素であり、前記Aサイトを構成する元素のうち組成比の最も大きい第一元素の陽イオンの価数よりも、それ以外の元素の陽イオンの価数の方が小さいことを特徴とする請求項4に記載のガスセンサ。
  6. 前記複合酸化物のBサイトを構成する元素は、遷移金属元素から選ばれる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガスセンサ。
  7. 前記複合酸化物の前記Aサイトを構成する元素はLaおよびBaであり、前記Bサイトを構成する元素はMnおよびMgであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のガスセンサ。
  8. 第3固体電解質体および前記第3固体電解質体上に形成された一対の第3電極を有し、前記一対の第3電極のうち一方の電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室内の酸素濃度に応じて前記第3電極間で電圧を発生する酸素濃度検知セルを、さらに備え、
    前記第1検出室は、前記第1酸素ポンプセルと前記酸素濃度検知セルとの間に配置されており、前記第2検出室は、前記第2酸素ポンプセルと前記酸素濃度検知セルとの間に配置されており、前記第1酸素ポンプセルは、前記第3電極間に発生する電圧の出力信号が一定値になるように前記第1検出室における酸素濃度を調整する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のガスセンサ。
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