JP2019049444A - NOxセンサ素子及びNOxセンサ - Google Patents

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Toshihiko Harada
敏彦 原田
真哉 寺西
Shinya Teranishi
真哉 寺西
裕明 世登
Hiroaki Seto
裕明 世登
日比野 高士
Takashi Hibino
高士 日比野
征洋 長尾
Yukihiro Nagao
征洋 長尾
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Abstract

【課題】測定ガス中のNOx濃度を選択的に検出することが可能なNOxセンサ素子及びNOxセンサを提供する。【解決手段】プロトン導電体2と、プロトン導電体2の表面に形成された検知電極3及び基準電極4とを有する、NOxセンサ素子1である。また、NOxセンサ素子1を備えたNOxセンサである。プロトン導電体2はプロトン導電性電解質を含有する。検知電極3はn型半導体を含有する。n型半導体はIn2O3及びWO3の少なくとも一方からなることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、プロトン導電体と、n型半導体を含有する検知電極とを有するNOxセンサ素子及びNOxセンサに関する。
一酸化窒素(つまり、NO)、二酸化窒素(つまり、NO2)等の窒素酸化物(つまり、NOx)は、大気汚染物質であることが知られている。自動車や生産プロセス等を通して排出されるNOxは、全排出量の90%以上を占めることが知られている。そのため、全球的なNOx排出規制の強化が進められており、車両の内燃機関等から排出される排ガス中に含まれるNOx等の特定ガス成分を検出するNOxセンサが用いられる。
例えば特許文献1には窒素酸化物と化学反応して発生する電流を測定することにより、窒素酸化物を検知する電気化学素子が提案されている。この電気化学素子は、酸素イオン導電性固体電解質と、その両面にそれぞれ形成されたカソード電極とアノード電極とを有する。そして、カソード電極が窒素酸化物吸蔵性金属酸化物と貴金属を含有し、アノード電極が窒素酸化物吸蔵性金属酸化物及び貴金属の少なくとも一方を含有する。
特開平6−160344号公報
しかしながら、電気化学素子の固体電解質が酸素イオン導電性である以上、電気化学素子は酸素に対して感度をもつ。つまり、従来の電気化学素子は、NOxだけでなく、酸素を検出してしまう。
その結果、測定ガス中のNOxを選択的に検出したくても、検出結果が測定ガス中のO2の影響を受けてしまう。したがって、NOxを選択的に検出することができず、NOx濃度を正確に検出することができないという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、測定ガス中のNOx濃度を選択的に検出することが可能なNOxセンサ素子及びNOxセンサを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、プロトン導電性電解質を含有するプロトン導電体(2)と、
上記プロトン導電体の表面に形成された検知電極(3)及び基準電極(4)と、を有し、
上記検知電極(3)がn型半導体を含有する、NOxセンサ素子(1)にある。
本発明の他の態様は、上記NOxセンサ素子を備える、NOxセンサ(6)にある。
上記NOxセンサ素子は、プロトン導電性電解質を含有するプロトン導電体を有している。そのため、酸素イオン導電性の電解質を用いた従来の素子のように、酸素に対して感度を持つことを防止できる。その結果、測定ガス中のNOxに対する感度を高めることができる。
また、NOxセンサ素子は、プロトン導電体の表面に形成された検知電極及び基準電極を有し、検知電極がn型半導体を含有する。つまり、プロトン導電体を電解質とするNOxセンサ素子において、n型半導体を含有する検知電極を形成している。このような構成のNOxセンサ素子において、検知電極と基準電極との間に例えば電圧を印加すると、検知電極に吸着される酸素原子量の変動が十分に小さくなる。その結果、酸素の感度を十分に小さくしながら、NOx流通時の抵抗値が変化する。そのため、NOxに対する感度が高められ、NOxを選択的に検出することができる。したがって、NOx濃度を正確に検出することが可能になる。
上記NOxセンサは、NOxセンサ素子が上述のごとくNOxを選択的に検出できる。そのため、NOxセンサもNOxを選択的に検出でき、NOx濃度を正確に検出することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、測定ガス中のNOx濃度を選択的に検出することが可能なNOxセンサ素子及びNOxセンサを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、NOxセンサ素子の長手方向の断面図。 図1におけるII−II線矢視断面図。 図1におけるIII−III線矢視断面図。 図1におけるIV−IV線矢視断面図。 実験例1における、プロトン導電体の両面に貴金属電極がそれぞれ形成された試験用素子の断面図。 実験例1における、試験用素子(具体的には、試験体A1)における印加電圧と、電極表面の酸素分圧との関係を示す図。 実験例1における、n型半導体の断面図。 実験例1における、WO3よりなるn型半導体に電圧を印加したときにおける酸素分圧と電気抵抗との関係を示す図。 実験例1における、In23よりなるn型半導体に電圧を印加したときにおける酸素分圧と電気抵抗との関係を示す図。 実験例1における、プロトン導電体の両面にそれぞれn型半導体からなる電極と、貴金属からなる電極とが形成された試験用素子の断面図。 実験例1における、試験用素子(具体的には、試験体A2)における印加電圧と、電極表面の酸素分圧との関係を示す図。 実験例1における、試験用素子(具体的には、試験体A3)における印加電圧と、電極表面の酸素分圧との関係を示す図。 実験例2における簡易素子の断面図。 実験例2におけるNOx検出試験装置の模式図。 実験例2における、WO3からなる検知電極を有する簡易素子の印加電圧2.0Vでの電気抵抗値の変化を示す図。 実験例2における、WO3からなる検知電極を有する簡易素子の印加電圧1.5Vでの電気抵抗値の経時変化を示す図。 実験例2における、WO3からなる検知電極を有する簡易素子の印加電圧1.0Vでの電気抵抗値の経時変化を示す図。 実験例2における、WO3からなる検知電極を有する簡易素子の印加電圧0.5Vでの電気抵抗値の経時変化を示す図。 実験例2における、In23からなる検知電極を有する簡易素子の印加電圧2.0Vでの電気抵抗値の経時変化を示す図。 変形例1における、NOxセンサ素子の長手方向の断面図。 図20におけるXXI−XXI線矢視断面図。 図20におけるXXII−XXII線矢視断面図。 変形例2における、NOxセンサ素子の長手方向の断面図。 図23におけるXXIV−XXIV線矢視断面図。 図23におけるXXV−XXV線矢視断面図。 図8におけるXXVI−XXVI線矢視断面図。 変形例3における、NOxセンサ素子の長手方向の断面図。 図27におけるXXVIII−XXVIII線矢視断面図。 図27におけるXXIX−XXIX線矢視断面図。 変形例4における、NOxセンサ素子の長手方向の断面図。 実施形態2におけるNOxセンサの断面図。
(実施形態1)
NOxセンサ素子に係る実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1〜図4に例示されるように、NOxセンサ素子1は、プロトン導電体2と検知電極3と基準電極4とを有している。NOxセンサ素子1は、測定ガス中に含まれるNOxを検出するために用いることができる。
測定ガスとしては、例えば排ガスのようなNOxを含み得る混合ガスが挙げられる。測定ガスが排ガスの場合には、測定ガスは、酸素、窒素、二酸化炭素、窒素酸化物、アンモニア、水素、炭化水素、水などを含みうる。
NOxセンサ素子1の形状は特に限定されるわけではないが、図1に例示されるように、例えば長尺の板状である。本明細書においては、NOxセンサ素子1の長尺方向Xにおける両端のうち、測定ガスに曝される側の端部を先端111といい、その反対側の端部を基端112という。長尺方向は軸方向という場合がある。
図1においては、左側が軸方向Xの先端111側であり、右側が軸方向Xの基端112側である。また、軸方向Xに直交し、プロトン導電体2、検知電極3、基準電極4等が積層された方向を厚み方向Yという。厚み方向Yは、積層方向という場合がある。また、軸方向X及び厚み方向Yの両方に直交する方向を幅方向Zという。以下に、本形態を詳説する。
プロトン導電体2はプロトン導電性電解質を含有する。プロトン導電性電解質は、特に限定されるものではないが、リン酸系化合物、ペロブスカイト型酸化物、及びガーネット型酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。この場合には、プロトン導電体2が優れたプロトン導電性を示すため、NOxセンサ素子1の感度が向上する。
リン酸系化合物としては、リン酸ランタン、ピロリン酸スズ、ピロリン酸ジルコニウム、リン酸スズ、及びリン酸ジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。この場合には、プロトン導電体2が優れたプロトン導電性を示すため、NOxセンサ素子1の感度が向上する。ピロリン酸スズは、スズにM1元素がドープされていてもよく、リン酸スズは、スズにM2元素がドープされていてもよい。M1、M2としては、インジウム、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、イットリウム、スカンジウム、チタン、及びジルコニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
ペロブスカイト型酸化物としては、YやYb等の希土類元素をドープしたジルコン酸ストロンチウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸バリウム、セリウム酸ストロンチウム、セリウム酸カルシウム、セリウム酸バリウム等が例示される。
プロトン導電体2の形状は、特に限定されず、図1〜図4に例示されるように例えば板状である。また、形状の図示を省略するが、プロトン導電体2の形状を有底筒状にすることも可能である。この場合には、所謂コップ型のNOxセンサ素子を形成することができる。
検知電極3はn型半導体を含有する。n型半導体としては、特に限定されるわけではなく、例えば、In23、WO3、TiO2、SnO2、ZnO、Fe23、Nb23、Bi23、V25、PbO等が例示される。n半導体としては、1種の材料であっても2種以上の混合材料であってもよい。
n型半導体は、In23及びWO3の少なくとも一方からなることが好ましい。この場合には、酸素の感度をほとんどなくすことができる。そのため、酸素の濃度に依存せずに、NOxをより選択的に検出することができる。
n型半導体がWO3からなる場合には、NOとNO2を分離して検出することは困難であるものの、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧に大きく依存せずにNOxを検出することができる。一方、n型半導体がIn23からなる場合には、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧を所定の幅に制御する必要があるものの、NOとNO2とを区別して、これらをそれぞれ検出することができる。NOとNO2とは、検知電極3と、基準電極4との間に電圧を印加したときにおける抵抗値の違いから区別することができる。
検知電極3は、さらにプロトン導電性電解質を含有することが好ましい。この場合には、検知電極3とプロトン導電体2との密着性を向上させることができる。
基準電極4は貴金属を含有することが好ましい。この場合には、NOxの検出感度をより向上させることができる。貴金属としては、例えばPt、Rh、Pd等を用いることができる。貴金属は、担体であっても、合金であってもよい。
検知電極3及び基準電極4はプロトン導電体2の表面に形成される。検知電極3及び基準電極4は、図1及び図2に例示されるように、プロトン導電体2の同じ面に形成することができる。つまり、検知電極3及び基準電極4は、例えばプロトン導電体2のガス接触面21に形成することができる。ガス接触面21は、プロトン導電体2において測定ガスが接触する面である。また、検知電極3及び基準電極4は、板状のプロトン導電体の主面に形成することができる。
また、図示を省略するが、検知電極3及び基準電極4をプロトン導電体2におけるそれぞれ異なる面に形成してもよい。具体的には、プロトン導電体2における検知電極3の形成面とは反対側の面に基準電極4を形成してもよい。例えば板状のプロトン導電体2の一対の主面のうちの一方に検知電極3を形成し、他方に基準電極4を形成することができる。なお、上述の一対の主面のうちの一方を表面といい、他方を裏面ということができる。
NOxセンサ素子1は、プロトン導電体2を加熱するヒータ5を有することが好ましい。この場合には、プロトン導電体を加熱して例えば所定温度に制御することができる。これにより、NOxを検出に最適な温度に調整することができ、NOxセンサ素子1の感度をより向上させることができる。
図1、図3、図4に例示されるように、ヒータ5は、例えばプロトン導電体2に内蔵させることができる。また、後述の変形例において例示するように、セラミックスヒータをプロトン導電体2に近接形成してもよい。
図1に例示されるように、NOxセンサ素子1は、検知電極3と基準電極4との間に電圧を印加した状態で流通する測定ガスの抵抗値を検出するように構成されていることが好ましい。この場合には、抵抗値の変化、大きさ等によりNOxを検出することができる。
NOxセンサ素子1は、例えば、プロトン導電体2を形成するためのセラミックスシートに、検知電極3、基準電極4を形成するための各種電極ペーストを塗布し、焼成することにより製造される。プロトン導電体2にヒータ5を内蔵させるためには、例えば、プロトン導電体2を形成するためのセラミックスシートの間に、発熱部や発熱部に電圧を印加するための各種リード部を形成するための電極ペーストを焼成前に塗布しておく。
本実施形態のNOxセンサ素子1はプロトン導電体2を有する。そのため、NOxセンサ素子1が酸素に対して感度を持つことを防止できる。したがって、酸素に対する影響を小さくしながら、NOxを検出することができる。
また、NOxセンサ素子1は、プロトン導電体2の表面に形成された検知電極3及び基準電極4を有し、検知電極3がn型半導体からなる。NOxセンサ素子1がこのような構成を有しているため、検知電極3と基準電極4との間に例えば電圧を印加すると、検知電極3に吸着される酸素原子量の変動が十分に小さくなる。つまり、検知電極3の酸素原子の吸着量を例えば一定値に制御することができる。これは、プロトン導電体2に形成された検知電極がn型半導体を含有するからである。
その結果、NOxセンサ素子1においては、酸素の感度を小さくしながら、NOx流通時の抵抗値が変化する。したがって、NOxに対する感度が高められ、NOxを選択的に検出することが可能になる。つまり、NOx濃度を正確に検出することができる。
(実験例1)
本例においては、プロトン導電体、n型半導体、NOxセンサ素子の酸素に対する応答性を評価する例である。なお、実験例1以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
まず、図5に例示されるように、板状のプロトン導電体2と、その両面にそれぞれ作動極31と、対極41とを形成した試験用素子100を準備した。対極41は、作動極31の形成面とは反対側の面に形成されている。プロトン導電体2は、ピロリン酸スズからなり、作動極31及び対極41はいずれもPtからなる。かかる構成の試験用素子100を、以下試験体A1という。
次いで、試験体A1における作動極31と対極41との間の電圧Eを印加して、作動極31における酸素分圧PO2を測定した。酸素分圧は、マイクロ酸素センサにより測定できる。その結果を図6に示す。
図6より知られるように、プロトン導電体2の印加電圧Eを変えると、その表面に形成された電極の酸素分圧PO2が変化する。つまり、酸素濃度が変化する。したがって、プロトン導電体2の表面に貴金属電極を形成すると、酸素に対して感度をもつことがわかる。
次に、図7に例示されるように、板状のn型半導体300を準備した。そして、このn型半導体300に酸素ガスを流通させながらn型半導体に所定電圧を印加し、酸素濃度(具体的には、酸素分圧PO2)を変化させたときの電気抵抗Rの変化を測定した。その結果を図8及び図9に示す。
つまり、図8及び図9は、酸素ガス流通下において単独のn型半導体に対して電圧を印加した結果である。図8は、n型半導体としてWO3を用いたときの結果を示す。図9は、n型半導体としてIn23を用いたときの結果を示す。
図8及び図9より知られるように、単独のn型半導体に対して酸素ガスを流通させると、酸素分圧PO2の変化とともに、電気抵抗Rが変化する。つまり、n型半導体自体は酸素濃度に対して依存性があることがわかる。
次に、図10に例示されるように、作動極31にn型半導体300を用い、その他は上述の試験体A1と同様の構成の試験用素子100を準備した。n型半導体としてWO3を用いた試験用素子100を試験体A2とする。また、n型半導体としてIn23を用いた試験用素子100を試験体A3とする。これらの試験用素子100は、プロトン導電体2と、n型半導体300からなる検知電極3と、貴金属からなる基準電極4を有するため、実施形態1におけるNOxセンサ素子1に相当する。
次に、試験体A2及び試験体A3に酸素ガスを流通させながら、作動極31と対極41との間に所定電圧を印加し、酸素濃度(具体的には、酸素分圧PO2)を変化させたときの電気抵抗Rの変化を測定した。その結果を図11及び図12に示す。図11がn型半導体としてWO3を用いた試験体A2の結果であり、図12がn型半導体としてIn23を用いた試験体A3の結果である。
図11及び図12より知られるように、プロトン導電体の表面にn型半導体からなる作動極を形成すると、酸素分圧PO2が変化しても、電気抵抗Rがほとんど変化しなくなる。つまり、n型半導体300からなる検知電極3とプロトン導電体2とを組み合わせることにより、酸素濃度に対する依存性を十分に小さくでき、ほとんどなくすことが可能になる。
このように、本例によれば、プロトン導電体を用いた電気化学セルにおいては、電極の一方にn型半導体を用いることにより、電極の局所的な酸素濃度を常時制御することができる。その結果、測定ガス中の酸素濃度の影響をキャンセルできる。
したがって、実施形態1のように、プロトン導電体と、n型半導体よりなる検知電極3と、基準電極4とを有するNOxセンサ素子1においては、検知電極3に吸着される酸素原子量の変動を十分に小さくすることができる。したがって、NOxに対する感度が高められ、NOxを選択的に検出できる。つまり、NOx濃度を正確に検出することができる。
(実験例2)
n型半導体よりなる検知電極3と、貴金属からなる基準電極4と、プロトン導電体を有するNOxセンサ素子を用いて、NOxを検出する例について説明する。本例においては、NOxセンサ素子として、図13に例示される簡易素子10を用いる。
図13に例示されるように、簡易素子10は、プロトン導電体2と、検知電極3と、基準電極4とを有する。したがって、本例の簡易素子10と実施形態1におけるNOxセンサ素子1とは、実質的に同じである。
簡易素子10において、プロトン導電体2は、Sn0.9In0.127とポリテトラフルオロエチレン(つまり、PTFE)との複合体からなる。プロトン導電体2は、直径16mm、厚み250μmの円盤のフィルム状である。
プロトン導電体2の一方の面には、検知電極3が形成されている。検知電極3は、n型半導体からなる。本例においては、n型半導体としてWO3又はIn23を用いた。また、検知電極3の表面には、さらにPt網からなる集電体301が形成されており、集電体301にはリード線302が接続されている。検知電極3、集電体301は直径16mmの円板状である。
プロトン導電体2における検知電極3の形成面とは反対側の面には、基準電極4が形成されている。基準電極4としては、Pt網を用いた。基準電極4には、リード線402が接続されている。基準電極4は、直径16mmの円板状である。
簡易素子10は、次のようにして作製した。まず、Sn0.9In0.127を既報の方法にしたがって合成した。このSn0.9In0.127に少量のPTFE粉末を加えて混練した。混練物をローラにて圧延することにより、フィルム状のプロトン導電体2を作製した。
次いで、WO3粉末とエタノールを混合し、電極インクを作製した。この電極インクを噴霧器に入れてプロトン導電体2の表面に噴射し、80℃で1時間乾燥した。これにより、プロトン導電体2の表面にWO3からなる検知電極3を形成した。さらに、検知電極3に、予めリード線302を接続した集電体301を取り付けた。集電体301としては、Pt網を用いた。
また、プロトン導電体2における検知電極3の形成面とは反対側の面に、集電体301と同様のPt網を取り付けた。このPt網が基準電極4である。
次いで、検知電極3、基準電極4、集電体301が形成されたプロトン導電体2を直径16mmのサイズに切り出した。このようにして、図10に例示される簡易素子10を作製した。
次に、簡易素子10を用いて、NOxの検出を行った。まず、リード線302、402に延長用リードをそれぞれ取り付けた簡易素子10を、図14に例示されるように石英管810内の中央に挿入した。そして、石英管810の両端をシリコーンゴム栓820、830により封止した。シリコーンゴム栓820、830には、ゴム栓を貫通するガラス管840、850が挿入されている。
石英管810を電気管状炉860に設置した後、電気管状炉860による加熱により石英管内810内の温度を200℃に調整した。次いで、アルゴンガスを石英管810内に所定時間供給した。続いてアルゴンガスを供給しながら、さらに147体積ppmのNOガス、100体積ppmのH2、100体積ppmのCO、及び100体積ppmのn−C410を含む第1混合ガスを石英管内に供給した。ガスの流速は75mL/minである。ガスは、上流側のガラス管840から石英管810内に流入し、下流側のガラス管850から外部に排出される。
次に、アルゴンガスの供給を続けながら第1混合ガスの供給を停止し、第1混合ガス停止から所定時間経過後に、さらに77体積ppmのNOガス、100体積ppmのH2、100体積ppmのCO、及び100体積ppmのn−C410を含む第2混合ガスを石英管内に供給した。ガスの流速は75mL/minである。
第1混合ガス及び第2混合ガスの流通時に簡易素子10の検知電極3と基準電極4との間に所定の電圧を印加した状態における電気抵抗Rの経時的な変化を測定した。その結果図15〜図19に示す。測定は、ポテンショスタットにより行った。
図15〜図18は、検知電極3におけるn型半導体としてWO3を用いた場合の結果である。図15は、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧が2.0Vのときの結果を示す。図16は、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧が1.5Vのときの結果を示す。図17は、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧が1.0Vのときの結果を示す。図18は、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧が0.5Vのときの結果を示す。
図19は、検知電極3におけるn型半導体としてIn23を用いた場合の結果である。図19は、検知電極3と基準電極4との間の印加電圧が2.0Vのときの結果を示す。
図15〜図19より知られるように、WO3、In23等のn型半導体を含有する検知電極3をプロトン導電体と組み合わせて用いると、NOxに対して十分に感度を示すことがわかる。したがって、プロトン導電体とn型半導体を含有する検知電極3とを組み合わせる7ことにより、NOxを精度よく検出することができる。上述の実験例1の結果から、酸素に対する感度をほとんどなくすことができるため、酸素の影響をほとんど受けることなく、NOxを正確に検出できることがわかる。
図15〜図19より知られるように、n型半導体としてWO3を用いた場合には、さまざまな印加電圧にてNOxに対する感度を示す。したがって、n型半導体としてWO3を用いることにより、幅広い印加電圧に対応可能なNOxセンサの実現が可能になる。
また、n型半導体としてIn23を用いた簡易素子10について、各ガス種を流す前の電気抵抗R0と、各ガス種を流した時の電気抵抗Rとの関係から、各ガス種に対する感度を調べた。感度は、電気抵抗Rを電気抵抗R0で除することにより算出される。その結果を表1に示す。
Figure 2019049444
表1より知られるように、n型半導体としてIn23を用いた場合には、NO及びNO2に対して感度を示すが、他のガスに対しては感度を示さないことがわかる。
また、n型半導体としてWO3を用いた簡易素子10についても、上述のIn23の場合と同様に、各ガス種に対する感度を調べた。その結果を表2に示す。
Figure 2019049444
表2より知られるように、n型半導体としてWO3を用いた場合も、NO及びNO2に対して感度を示すが、他のガスに対しては感度を示さないことがわかる。
また、表1及び図19より知られるように、n型半導体としてIn23を用いた場合には、NOとNO2とに対する感度が異なる。つまり、n型半導体としてIn23を用いることにより、NOとNO2とを区別して検出することが可能になる。さらに、n型半導体としてIn23を用いることにより、NOxに対する感度がWO3を用いた場合に比べてより向上していた。
以上のように、本例によれば、プロトン導電体と、n型半導体を含有する検知電極と、基準電極とを有するNOxセンサ素子により、他のガス種によるノイズを抑制し、NOxを選択的に、正確に検出できることがわかる。
(変形例1)
本例は、実施形態1のNOxセンサ素子の変形例を示す。本例は、検知電極及び基準電極を被覆する多孔質保護層を有し、ヒータとしてセラミックスヒータを有するNOxセンサ素子の例である。
上述の実施形態1においては、検知電極3及び基準電極4がプロトン導電体2の表面に露出し、NOxセンサ素子1の外部のガス雰囲気に露出している。これに対し、図20〜図23に例示されるように、検知電極3及び基準電極4を多孔質保護層14により被覆することができる。この場合には、検知電極3及び基準電極4の被毒を防止することができる。例えば測定ガスが排ガスの場合には、被毒成分としてPb、P、Si、Mn、Fe等を含有する物質が挙げられ、これらの被毒成分による被毒を防止できる。
また、検知電極3及び基準電極4が多孔質保護層14により被覆されている場合には、例えば固形の飛来物が検知電極3及び基準電極4に衝突することを防止できる。その結果、検知電極3及び基準電極4の破損を防止できる。つまり、安定的なNOxの検出が可能になり、耐久性が向上する。
検知電極3と基準電極4とは、実施形態1と同様に、それぞれNOxセンサ素子1の軸方向Xに沿って配置されている。図20及び図21に例示されるように検知電極3は、先端111側に形成されており、基準電極4が検知電極3よりも基端112側に形成されている。構成の図示を省略するが、軸方向Xにおける検知電極3と基準電極4との位置は入れ替えることができる。つまり、基準電極4を先端111側に配置し、検知電極3を基準電極4よりも基端112側に配置してもよい。
多孔質保護層14は、多孔質セラミックスにより形成することができる。多孔質セラミックスの材質としては、アルミナ、酸化チタン、酸化タングステン、酸化スズ、酸化亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、耐熱性、絶縁性、耐食性などに優れたアルミナが好ましい。
また、実施形態1においては、プロトン導電体内にヒータを形成したが、図20、図22、図23に例示されるように、ヒータ5として、プロトン導電体2における例えば検知電極3及び基準電極4の形成面とは反対側の面にセラミックスヒータ50を配置することも可能である。
セラミックスヒータ50は、内部に発熱部501を有し、発熱部501の周囲はガスを実質的に透過させない緻密体によって形成される。具体的には、発熱部501が第1絶縁層502及び第2絶縁層503によって挟まれている。第1絶縁層502及び第2絶縁層503は例えばアルミナの緻密体からなる。
本例のように、検知電極3と基準電極4を被覆する多孔質保護層14を形成しても、実施形態1と同様の効果が得られる。つまり、酸素の感度を小さくしながら、NOx濃度を正確に検出することができる。また、プロトン導電体2の加熱にセラミックスヒータを用いても実施形態1と同様の効果が得られる。その他の構成、効果は実施形態1と同様である。
(変形例2)
本例は、変形例1の構成に対して、検知電極と基準電極の形成位置を変更した例である。変形例1においては、実施形態1と同様に、検知電極3と基準電極4とが、それぞれNOxセンサ素子1の軸方向Xに沿って配置されている。図24〜図26に例示されるように、検知電極3と基準電極4とを幅方向Zに並列に配置することができる。つまり、検知電極3と基準電極4の形成位置は変更可能である。
本例のように、検知電極3と基準電極4の形成位置を変更しても、変形例1と同様の効果が得られる。つまり、酸素の感度を小さくしながら、NOx濃度を正確に検出することができる。その他の構成、効果は変形例1と同様である。
(変形例3)
本例は、検知電極及び基準電極をNOxセンサ素子の内部に形成した例である。具体的には、図27〜図29に例示されるように、NOxセンサ素子1には測定ガス室16を形成することができ、検知電極3、基準電極4を測定ガス室16内に形成することができる。
プロトン導電体2は、測定対象となる測定ガスと接触するガス接触面21を有している。ガス接触面21は、測定ガス室16に面しており、ガス接触面21には検知電極3及び基準電極4が形成されている。
測定ガス室16は、測定ガスが導入される空間である。測定ガス室16は、例えばプロトン導電体2、第1スペーサ12、絶縁体13等によって囲まれた空間からなる。
第1スペーサ12、絶縁体13は、例えばアルミナのような電気絶縁性のセラミックスによって形成される。第1スペーサ12及び絶縁体13は、ガスを実質的に透過させない緻密体によって形成される。第1スペーサ12及び絶縁体13は一体的に焼結されていることが好ましい。
測定ガス室16は、ガス導入部161を有する。ガス導入部161は、測定ガス室16内への測定ガスの入口となる。図27に例示されるように、ガス導入部161は例えばNOxセンサ素子1の先端111に設けることができる。
ガス導入部161の形成位置は、適宜変更可能であり、先端111でなくてもよい。ガス導入部161は、例えばNOxセンサ素子1における測定ガスとの接触領域に設けることができる。好ましくは、NOxセンサ素子1の長尺方向Xにおける中央よりも先端111寄りにガス導入部161を設けることがよい。この場合には、測定ガスの流れを制御しなくても、ガス導入部161から測定ガスを容易に導入させるこができる。
本例のNOxセンサ素子1は、例えば、プロトン導電体2、第1スペーサ12、絶縁体13、ヒータ5を形成するための各種セラミックスシートを積層し、焼成することにより得られる。なお、積層前に、プロトン導電体2を形成するためのセラミックスシートには、検知電極3、基準電極4を形成するための各種電極ペーストを塗布しておく。また、ヒータ5の第1絶縁層502又は第2絶縁層503を形成するためのセラミックスシートには、発熱部501や発熱部に電圧を印加するための各種リード部等を形成するための電極ペーストを塗布しておく。
本例のように、測定ガス室16を形成し、測定ガス室16内に検知電極3及び基準電極4を形成することにより、例えば固形の飛来物が検知電極3及び基準電極4に衝突することを防止できる。その結果、検知電極3及び基準電極4の破損を防止でき、耐久性が向上する。
(変形例4)
本例は、図30に例示されるように、測定ガス室16のガス導入部161にガス拡散層165を有するNOxセンサ素子1の例である。ガス拡散層165は、ガス導入部161に設けられた多孔質の層である。ガス拡散層165は、例えば上述の多孔質保護層と同様の材質によって形成することができる。
ガス導入部161にガス拡散層165を有する場合には、測定ガスはガス拡散層165を通過して測定ガス室16内に導入される。このとき、測定ガス中に含まれる被毒成分をガス拡散層165に吸着させることができる。したがって、測定ガス室16内に形成された検知電極3及び基準電極4が被毒成分によって被毒することを防止できる。
また、ガス拡散層165は、測定ガス中に含まれる例えば固形の飛来物が測定ガス室16内に侵入することを防止できる。そのため、飛来物が検知電極3及び基準電極4に衝突することを防止して検知電極3及び基準電極4の破損を防止できる。したがって、NOxセンサ素子1の耐久性が向上する。
(実施形態2)
次に、NOxセンサの実施形態について図31を参照して説明する。図31に例示されるように、NOxセンサ6は、NOxセンサ素子1を備える。NOxセンサ素子1の構成は、既出の実施形態と同様にすることができる。図31は、NOxセンサ6の縦断面を示し、軸方向Xにおける右側を断面で示し、左側の一部は断面図ではなく外観図である。
NOxセンサ素子1は、インシュレータH2等を介して略筒状のハウジングH1内に組み付けられる。ハウジングH1の外周は、例えば排ガス管などの測定ガス管Pに固定される。これにより、NOxセンサ6の軸方向Xの先端が測定ガス管P内に配置され、管内を流れる測定ガスにさらされる。
NOxセンサ6の軸方向Xの先端側には、有底筒状の素子カバーC1が設けられている。NOxセンサ6の軸方向Xの先端側は、図31における下側である。NOxセンサ6においては、NOxセンサ素子1の軸方向Xの先端側がハウジングH1から突出し、素子カバーC1によって覆われている。素子カバーC1は、例えば内側カバーC11と外側カバーC12との二重構造により形成することができる。これにより、NOxセンサ素子1に水等が付着して破損することを防止できる。素子カバーC1は、ハウジングH1に加締め固定されている。
NOxセンサ6の軸方向Xにおける基端側は、ハウジングH1から突出し、大気側カバーC2内に収容されている。NOxセンサ6の軸方向Xにおける基端側は、図31における上側である。
NOxセンサ素子1における検知電極は、検出電極端子S11に電気的に接続されている。検出電極端子S11は、接続端子S12等を介して信号線S13に接続され、図示しない外部の電流差検出回路に接続されている。
NOxセンサ素子1における基準電極は、基準電極端子S21に電気的に接続されている。基準電極端子S21は、接続端子S22等を介して信号線S23に接続され、図示しない外部の電流差検出回路に接続されている。
信号線S13、S23は、大気側カバーC2の基端側の開口部においてゴムブッシュにより絶縁保持されている。
NOxセンサ素子1の内部のヒータのリード部には、図示しないヒータ電極端子に接続され、ヒータ電極端子は、図示しない接続端子を介して図示しない通電線に接続されている。通電線は、図示しないエンジンコントロールユニット(つまり、ECU)内のヒータ制御回路に接続されている。
本形態のNOxセンサ6は、実施形態1と同様の構成のNOxセンサ素子1を備えている。そのため、NOxセンサ6は、NOxを選択的に検出でき,NOx濃度を正確に検出することができる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、上述の実施形態及び変形例においては、板状のプロトン導電体を有する積層型のNOxセンサ素子について説明したが、本発明の構成は、コップ型のプロトン導電体を有する所謂コップ型のNOxセンサ素子に適用することも可能である。この場合には、コップ型のプロトン導電体の例えば外面に、n型半導体を含有する検知電極を形成することができる。基準電極は、コップ型のプロトン導電体の例えば外面に形成してもよいし、内面に形成してもよい。
1 NOxセンサ素子
2 プロトン導電体
3 検知電極
4 基準電極

Claims (9)

  1. プロトン導電性電解質を含有するプロトン導電体(2)と、
    上記プロトン導電体の表面に形成された検知電極(3)及び基準電極(4)と、を有し、
    上記検知電極(3)がn型半導体を含有する、NOxセンサ素子(1)。
  2. 上記n型半導体がIn23及びWO3の少なくとも一方からなる、請求項1に記載のNOxセンサ素子。
  3. 上記基準電極が貴金属を含有する、請求項1又は2に記載のNOxセンサ素子。
  4. 上記プロトン導電性電解質が、リン酸系化合物、ペロブスカイト型酸化物、及びガーネット型酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のNOxセンサ素子。
  5. 上記リン酸系化合物が、リン酸ランタン、ピロリン酸スズ、リンにM1元素がドープされたピロリン酸スズ、ピロリン酸ジルコニウム、リン酸スズ、リンにM2元素がドープされたリン酸スズ、及びリン酸ジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する(ただしM1、M2は、In、Al、Mg、Ca、Sr、Y、Sc、Ti、及びZrからなる群より選ばれる少なくとも1種である)、請求項4に記載のNOxセンサ素子。
  6. 上記検知電極が上記プロトン導電性電解質を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のNOxセンサ素子。
  7. 上記プロトン導電体を加熱するヒータ(5)を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のNOxセンサ素子。
  8. 上記検知電極と上記基準電極との間に電圧を印加した状態で測定ガスの抵抗値を検出するように構成された、請求項1〜7のいずれか1項に記載のNOxセンサ素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のNOxセンサ素子を備える、NOxセンサ(6)。
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