JP2008025332A - スクリーン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクリーン枠1の横方向枠4,5のガイド部6a,6b,7a,7bにガイドさせた可動框11によりスクリーン60の開閉を行うスクリーン装置において、横方向枠におけるスクリーンの全張設状態において可動框11が位置する部位に、上記ガイド部によるガイドを解除して可動框を上下方向に移動可能にする非ガイド空隙25を設ける。上記スクリーン枠1と可動框11との間に、上記非ガイド空隙25内へ可動框端を挿入した該可動框の移動位置において、該可動框のガイド部に沿う方向への移動を阻止するための横方向枠側のストッパ部31と可動框側の当接部34,35とを備える。
【選択図】図4
Description
例えば、上記マグネットでロックする場合には、安定的なロックのためにマグネットの吸着力を大きくすると、ロック解除のためにマグネットを吸着状態から離脱させるのに比較的大きな力を必要とし、また、巻取軸内に設けたスプリングの付勢力でスクリーンを巻き取るようにした巻取式のスクリーン装置では、上記スプリングの巻取力の違いによりロック解除のためのマグネットの引離し荷重や、掛け鈎の離脱操作荷重が変化してしまうという問題がある。更に、錠を設けると部品点数が多くなるばかりでなく、高価なものになる。
本発明の他の技術的課題は、横引きのスクリーンの全張設位置において可動框のロックを行うに当たり、該可動框をその重量を利用して非ガイド空隙に落とし込む簡単な構成とし、その場合に可動框の落とし込みを安定的に行えるようにしたスクリーン装置を提供することにある。
本発明の更に他の技術的課題は、両開きのスクリーン装置に対しても好適に適用でき、特に片側のスクリーンの可動框だけでも中央部でロックすることを可能にしたスクリーン装置を提供することにある。
また、スクリーン枠の上部において横枠に固定される係止ブロックが、該横枠に固定するブロック基体に対し、両側の可動框の当接部がそれぞれ係止するストッパ部を備えたストッパ部材がスプリングにより上方に付勢して設けられ、上記ストッパ部に、それに接近する可動框の当接部を上方に導く傾斜ガイド面が形成される。
上記構成を有するスクリーン装置は、スクリーンを巻取軸内に設けたスプリングの付勢力で該巻取軸に巻き取るようにした巻取式に形成するのが適しているが、それに限るものではない。
また、本発明によれば、横引きのスクリーンの全張設位置において可動框のロックを行うに当たり、該可動框をその重量を利用して非ガイド空隙に落とし込むようにしているので、その構成が簡単であり、しかもその可動框の落とし込みを安定的に行うことができ、更に、両開きのスクリーン装置に対しても好適に適用でき、その場合に片側のスクリーンの可動框だけでも中央部でロックすることができる。
図1〜図7は、本発明に係るスクリーン装置の第1実施例を示し、図8及び図9はその一部を改変した第2実施例の要部を示している。このスクリーン装置におけるスクリーン枠1は、図1に明瞭に示すように、一対の縦枠2,3と上下の横方向枠4,5とを備えている。上記縦枠2,3は、その一方の縦枠2が内部にスクリーン10を巻き取るための巻取軸13を備えた巻取式スクリーン装置の巻取りボックスとして構成され、他方の縦枠3がスクリーン10の全張設状態において可動框11が当接する受け枠として構成されている。上記巻取りボックス内の巻取機構は、巻取軸13内に設けたスプリング14の付勢力でスクリーン10を該巻取軸13に巻き取るようにしたものである。このスクリーン装置10は、後述するように、スクリーン枠1の外形を実質的に上下対称形状に形成し、スクリーン枠1の枠面内における180°の回転により、スクリーン10の吊り元を左右逆に変更可能にしたものである。なお、上記スクリーン10は、網戸用のネットとして構成することができる。
また、可動框11の両端部表裏面側には、図2及び図7に示すように、上記横枠6,7のガイド部6a,6b,7a,7bが嵌入する一対のガイド溝17を備え、これらのガイド溝17に対する上記ガイド部6a,6b及び7a,7bの嵌入により、上記スクリーン10の一端を保持する可動框11の上下端をガイドするように構成している。
一方、上記可動框11には、上記取付部材22を挿入する取付溝24を設けると共に、該取付溝24の口縁内に上記係合鈎部22aを係止させる係止凹部24aを設けている。また、上記取付部材22の取り外しのため、取付溝24の口縁の一部に、係止凹部24aに係止した取付部材22の係合鈎部22aをドライバー等の工具の先端で該係止凹部24aから離脱させるための操作凹部24bを設けている。
なお、上記可動框11からのスクリーン10の着脱は、可動框11をスクリーン枠1に装着した状態で行うことができ、それによって、スクリーン枠1の全体または一部を取り外すことなくスクリーン10を交換することが可能になるばかりでなく、後述するスクリーン枠1からの可動框11の着脱も容易になる。
また、上記実施例では、係止手段をストッパ部31とそれに当接する可動框11の当接部34,35とによって形成しているが、該係止手段の設置は縦枠3でも横方向枠4,5でも、あるいは、後述する実施例のような係止ブロックに設けても差し支えない。要は、可動框11端を非ガイド空隙25に挿入したときに係合して可動框の横移動を阻止する手段であればよい。
また、ここでは、縦枠3の下端の連結部材9内のスペーサ26を取り外して可動框11を取り外す場合について説明したが、該縦枠3の上端の連結部材8内にも同様なスペーサ26を備えており、それを取り外しても上下が逆になるだけで同様の手順で可動框11を取り外すことができる。
このようにして、可動框11から予めスクリーン10を取り外しておけば、上述した操作により、建物開口部に設置されているスクリーン枠1から可動框11を取り外すことができる。
特に、巻取軸内に設けたスプリングの付勢力でスクリーンを巻き取るようにした巻取式のスクリーン装置のように、スクリーン10に巻取力が作用するスクリーン装置では、上記可動框を軽く持ち上げるだけの操作で容易にスクリーンを巻き取ることができる。
なお、この実施例の場合、左右の吊り元を変更する必要はないので、前記実施例のように、上下を実質的に対称の構造にする必要はない。
ここに図10を参照して説明した両開きのスクリーン装置のその他の構成及び作用は、図1〜図9を参照して説明した前記実施例のものと実質的に変わるところがないので、それらの説明を省略する。
そして、この可動框61においても、該可動框61に対するスクリーン60の上下方向の移動を許容するように形成され、すなわち、取付部材72のスリット72bにおいてスクリーン60が強く挟まれることなく保持され、それによって、スクリーン60の全張設状態において可動框61を後述の非ガイド空隙75に落とし込んだときに、該スクリーン60が可動框61に対して移動しやすく、スクリーン60に皺が生じたり破損したりするのが防止される。
即ち、この第5実施例においては、スクリーン枠51′における上下の横枠56A,57Aの中央部において、それらの横枠に沿ってその内部に収容したところの、スクリーン60A,60Bの側縁ガイド部材70A,70Bを切除することにより、その切除部分に左右の可動框61A,61Bの非ガイド空隙75A,75Bを形成し、この非ガイド空隙75A,75B内に、以下に説明するように、下方の非ガイド空隙75B内への可動框61A,61B端の落とし込み挿入時に、該可動框61A,61Bの上下端の当接部が当接するところの、図18及び図19に示すストッパ部を備えた係止ブロック77A,78Aを固定している。上記可動框61A,61B及びスクリーン60A,60Bの側縁ガイド部材70A,70Bは、前記第4実施例の場合と同じ形状を有するものである。
また、下部の横枠56Bに固定する係止ブロック78Aは、図17及び図19に示すように、上記横枠56Bに固定するブロック基体86Bに、両側の可動框61A,61Bの下部に形成した当接部84A,84B及び84C,84Dがそれぞれ係止するストッパ部88A,88B,88C,88Dを備えたものである。
なお、ここではスクリーン装置が巻取式である第1〜第5の実施例について示しているが、本発明はスクリーン10,10A,10B,60,60A,60Bの形態及びそれらの開閉機構の構成に拘わらず適用できるものである。
2,3,52,53 縦枠
4,5,54,55 横方向枠
6,7,56,57 横枠
6a,6b,7a,7b ガイド部
8,9,58,59 連結部材
8a,9a 横枠延長部
10,10A,10B,60 スクリーン
11,61 可動框
13,63 巻取軸
14 スプリング
20,70 側縁ガイド部材
25,75 非ガイド空隙
31 ストッパ部
34,35 当接部
26 スペーサ
77,78 係止ブロック
77a 傾斜ガイド面
31,81,82a,82b ストッパ部
34,35、84,85a,85b 当接部
94 固定子
Claims (15)
- スクリーン枠の上下横方向枠にガイドさせた可動框により該スクリーン枠に張設するスクリーンの開閉を行うスクリーン装置において、
上記横方向枠におけるスクリーンの全張設状態において可動框が位置する部位に、上記横方向枠によるガイドを解除して可動框を上下方向に移動可能にする非ガイド空隙を設け、
上記スクリーン枠と可動框との間に、上記非ガイド空隙内へ可動框端を挿入した該可動框の上下方向移動位置において、該可動框の横方向枠に沿う方向への移動を阻止する係止手段を備えている、
ことを特徴とするスクリーン装置。 - 上記スクリーン枠の外形を上下対称形状に形成すると共に、上記非ガイド空隙を上下の横方向枠に設け、
該スクリーン枠をその枠面内において180°回転させることにより、吊り元を左右逆に変更可能にした、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。 - 上記横方向枠が、スクリーン枠の縦枠と横枠とをコーナー部において連結する連結部材の横枠延長部及びそれに連結された上記横枠により構成され、上記非ガイド空隙が、上記連結部材の横枠延長部内に形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスクリーン装置。 - 上記係止手段が、上記連結部材の横枠延長部に連結された横枠における可動框のガイド部の端部に形成されたストッパ部と、上記非ガイド空隙内への可動框端の挿入時に該ストッパ部へ当接する該可動框上の当接部とにより形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスクリーン装置。 - スクリーン枠のコーナー部において縦枠と連結される横枠内に、該横枠に沿ってその内部に収容したスクリーンの側縁ガイド部材を切除することにより、上記非ガイド空隙が形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスクリーン装置。 - 上記係止手段が、スクリーン枠のコーナー部において横方向枠に固定した係止ブロックにおけるストッパ部と、上記非ガイド空隙内への可動框端の挿入時に該ストッパ部へ当接する該可動框上の当接部とにより形成されている、
ことを特徴とする請求項3または5に記載のスクリーン装置。 - 上記ストッパ部とそれに当接する可動框上の当接部とが、上記非ガイド空隙内へ可動框端を挿入した該可動框の上下移動時に、該可動框の上下端においてそれぞれ当接するように、スクリーン枠及び可動框の上下にそれぞれ設けられている、
ことを特徴とする請求項4または6に記載のスクリーン装置。 - 可動框をスクリーン枠にガイドさせた状態でスクリーンを可動框から離脱可能に形成すると共に、
上記非ガイド空隙の内底にスペーサを着脱自在に配設して、該スペーサの離脱により拡大される非ガイド空隙に一端を挿入した可動框の他端を、それがガイドされる横方向枠のガイド部から離脱可能に形成し、
結果的に可動框を設置状態にあるスクリーン枠から離脱可能にした、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスクリーン装置。 - 係止手段を構成する係止ブロックが、上下の横方向枠の非ガイド空隙に設けられ、上方の係止ブロックに、スクリーンの全張設位置において可動框を下方の横方向枠における非ガイド空隙に落とし込むための傾斜ガイド面が形成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載のスクリーン装置。 - 上下の係止ブロックが上下の横方向枠に同じ取付け構造で交換可能に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項9に記載のスクリーン装置。 - 横方向枠に対する上下の係止ブロックの取付けのための固定部材が、横方向枠における係止ブロックの固定位置に固定されて、それに設けた固定穴の内面に180°を超えない範囲内で一対の螺旋状溝を有するものとして構成され、上記固定部材に被設される係止ブロックの上記固定穴に対向する位置に設けた取付孔内に固定子が回転自在にスナップ固定され、この固定子の周面に、上記螺旋状溝に係止するピンの一対を突設している、
ことを特徴とする請求項10に記載のスクリーン装置。 - 一対のスクリーンを、スクリーン枠における左右の縦枠とそのそれぞれに対応する可動框との間に設け、両可動框によりそれぞれのスクリーンの開閉を独立に行い、中央部での両可動框の接合により両スクリーンを張設状態に保持するようにしたスクリーン装置において、
横方向枠における各スクリーンの全張設状態において各可動框が位置する部位に、それぞれ上記非ガイド空隙を設け、両可動框の端部を独立して上記非ガイド空隙内に挿脱可能にした、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。 - スクリーン枠における横枠の中央部において、該横枠に沿ってその内部に収容したスクリーンの側縁ガイド部材を切除することにより、上記非ガイド空隙が形成され、
上記非ガイド空隙内に、非ガイド空隙内への可動框端の挿入時に可動框の当接部が当接するストッパ部を備えた係止ブロックを固定している、
ことを特徴とする請求項12に記載のスクリーン装置。 - スクリーン枠の中央部における両可動框の接合位置の上部において横枠に固定する係止ブロックが、該横枠に固定するブロック基体に対し、両側の可動框の当接部がそれぞれ係止するストッパ部を備えたストッパ部材が、スプリングにより上方に付勢して設けられ、上記ストッパ部に、それに接近する可動框の当接部を上方に導く傾斜ガイド面が形成されている、
ことを特徴とする請求項13に記載のスクリーン装置。 - スクリーンを巻取軸内に設けたスプリングの付勢力で該巻取軸に巻き取るようにした巻取式であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のスクリーン装置。
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