JP2008019720A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

内燃機関の可変動弁機構 Download PDF

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Abstract

【課題】可変動弁機構の構造を簡単にする。
【解決手段】可変動弁機構9の回動位相差可変機構41は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア44と、揺動可能に支持した入力部21及び出力部31とは別体的に長さ方向F,Rへスライドするシャフト20xと、シャフト20xにその長さ方向F,Rへ間隔をおいて突設された一対の連結部材53b,53aがスライダギア44に該シャフト20xの長さ方向F,R両側から摺接することによって、スライダギア44をシャフト20xにその長さ方向F,Rへは拘束し且つ周方向O,Cへは摺動可能に連結した連結機構52とを含み構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブのリフト量及びタイミングを変化させる可変動弁機構に関する。
この種の可変動弁機構の中には、図6に示す従来例の可変動弁機構90のように、同一の支持シャフト92xに並べて揺動可能に支持された入力部93と出力部94とを備え、回転カム91により入力部93が駆動されると出力部94にてバルブ8を駆動する仲介駆動機構92と、入力部93と出力部94との相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構95とを備えたものがある(特許文献1)。
この回動位相差可変機構95は、入力部93及び出力部94との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア96と、パイプ状の上記支持シャフト92xの内部に挿入され、長さ方向F,Rへスライドするコントロールシャフト97とを含み構成され、該スライダギア96に設けられた周方向へ延びるスリット孔99に、コントロールシャフト97から支持シャフト92xを貫通して突出した係合ピン98が挿入されることによって、スライダギア96がコントロールシャフト97に、その長さ方向F,Rへは拘束され且つ周方向O,Cへは摺動可能に係合している。
特開2001−263015公報
ところが、上記従来例では、支持シャフト92x内にコントロールシャフト97が挿入されるシャフトの二重構造を採用しているのに加え、係合ピン98やスリット孔99等の細かい部品や部位を含み構成されているため可変動弁機構90の構造が複雑であり、その製造や組立て等に多くの労力や費用が必要となる。また、該可変動弁機構90は、該細かい部品や部位を含み構成されているため小型化するには信頼性上不安もあり、幾分全体的に大きくなってしまうといった問題もある。
そこで、シャフトの二重構造や細かい部品や部位をなくし、可変動弁機構の構造を簡単にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、同一のシャフトに並べて揺動可能に支持された入力部と出力部とを備え、回転カムにより前記入力部が駆動されると前記出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、前記入力部と前記出力部との相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構とを備えた内燃機関の可変動弁機構において、前記回動位相差可変機構は、前記入力部及び前記出力部との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギアと、前記入力部及び前記出力部とは別体的に長さ方向へスライドする前記シャフトと、前記シャフトにその長さ方向へ間隔をおいて突設された一対の連結部材が前記スライダギアに前記シャフトの長さ方向両側から摺接することによって、前記スライダギアを前記シャフトにその長さ方向へは拘束し且つ周方向へは摺動可能に連結した連結機構とを含み構成されたことを特徴とする。
前記連結部材の一部又は全部は、特に限定されないが、前記スライダギアの前記シャフトの長さ方向側の端面に凹設された凹部内に収納され、前記連結部材が摺接する摺接面は、前記凹部の底面に設けられていることが好ましい。回動位相差可変機構がコンパクトになるからである。また、更に、前記連結部材は、特に限定されないが、前記シャフトの外周面に沿って環状に凹設された取付溝に取り付けられた環状又は略環状の部材であることが好ましい。前記環状又は略環状の部材は、特に限定されないが、OリングやCリング等を例示する。
本発明によれば、上記構造にすることによって、従来例では採用していたシャフトの二重構造や、係合ピンやスリット孔等のような細かい部品や部位をなくし、可変動弁機構の構造を簡単にすることができる。
本発明の内燃機関5の可変動弁機構9は、同一のシャフト20xに並べて揺動可能に支持された入力部21と出力部31とを備え、回転カム10により入力部21が駆動されると出力部31にてバルブ8を駆動する仲介駆動機構20と、入力部21と出力部31との相対回動位相差gを変動させる回動位相差可変機構41とを備えている。
回動位相差可変機構41は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア44と、入力部21及び出力部31とは別体的に長さ方向F,Rへスライドする前述のシャフト20xと、シャフト20xにその長さ方向へ間隔をおいて突設された一対の連結部材53b,53aがスライダギア44に該シャフト20xの長さ方向F,R両側から摺接することによって、スライダギア44をシャフト20xにその長さ方向F,Rへは拘束し且つ周方向O,Cへは摺動可能に連結した連結機構52とを含み構成されている。
連結部材53b,53aの一部又は全部は、スライダギア44のシャフト20xの長さ方向F,R側の端面44b,44aに凹設された凹部56b,56a内に収納され、連結部材53b,53aが摺接する摺接面57b,57aは、凹部56b,56aの底面に設けられている。
本実施例の図1〜図5に示す可変動弁機構9は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を連続的に変化させる機構であって、ここでは、内燃機関5の吸気用のバルブ8に対して取り付けられている。詳しくは、該可変動弁機構9は、各シリンダ6毎に1つずつ存在し、各可変動弁機構9は、シリンダヘッド7に各シリンダ6毎に2ずつ設置された前述の吸気用のバルブ8を2つ同時に押圧している。
可変動弁機構9は、内燃機関5が稼動するのに従って回転駆動される回転カム10と、動力が伝えられると揺動してバルブ8を開閉するロッカアーム15と、回転カム10とロッカアーム15との間に介在して、回転カム10からの動力をロッカアーム15へ伝達量可変に伝えることによって、バルブ8の開閉量を調節する仲介駆動機構20とを含み構成されている。
回転カム10は、シリンダヘッド7の上方に回転可能に設置されたカムシャフト10xに形成されており、基本部分となるベース円部11と、該ベース円部11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。そして、該回転カム10の外周面には、仲介駆動機構20を押圧するカム面10sが形成されている。
ロッカアーム15は、各可変動弁機構9毎に2つずつ存在しており、各バルブ8に対して1つずつ設置されている。各ロッカアーム15は、基端部15aがラッシュアジャスタ17に揺動可能に支持され、先端部15bが各バルブ8のステムエンド8eに当接している。また、該ロッカアーム15の中間部には、仲介駆動機構20に押圧されるローラ16が軸着されている。
仲介駆動機構20は、同一のシャフト20xに並べて揺動可能に支持された入力部21と出力部31とを備え、回転カム10により入力部21が駆動されると出力部31にてバルブ8を駆動する機構であって、その内部には、入力部21と出力部31との相対回動位相差gを変動させる回動位相差可変機構41が設けられている。なお、以下においては、シャフト20xの長さ方向のうちの一方を前方F、他方を後方Rとし、シャフト20xを軸とした回動方向(周方向)のうち、仲介駆動機構20がロッカアーム15を駆動してバルブ8を開く側の方向を開方向Oとし、その反対側の方向を閉方向Cとする。
シャフト20xは、複数の可変動弁機構9が共有する一本のパイプ状のシャフトであって、シリンダヘッド7に上部に前後方向F,Rに間隔を置いて並設された複数の立壁部7vに、前後方向F,Rへスライド可能に支持されている。そして、該複数の立壁部7vのうちの2つの相互間に、一の仲介駆動機構20の入力部21と出力部31とが互いに端面を合わせた状態で並べて支持されている。そして、これら入力部21と出力部31とは、その並びの両端が両側の立壁部7vに当接することによって、前後方向F,Rへの移動が抑止されている。そのため、シャフト20xのみが、該入力部21及び出力部31とは別体的に両者から独立して前後方向F,Rへスライド可能となっている。
入力部21は、立壁部7vの相互間における略中央に配設されている。該入力部21は、基本部分となる円筒状のベース円部22と、回転カム10に当接する入力ローラ25を支持した入力アーム24と、リターンスプリング28が取り付けられたリターンアーム27とを含み構成され、ベース円部22の中心部には、スライダギア44を挿通させるための軸穴が形成されている。入力アーム24は、ベース円部22の外周面に2本平行に突出形成されており、両入力アーム24の先端における相互間には、軸棒26を介し前述の入力ローラ25が軸着されている。また、リターンアーム27は、両入力アーム24に対する入力部21の径方向の略反対側に突出形成されており、外部のスプリング取付部29との間には、該リターンアーム27を閉方向Cへ付勢することによって、入力ローラ25を回転カム10のカム面10sに常に当接させる前述のリターンスプリング28が取り付けられている。なお、該入力部21は、上記の仕組みによって、常に回転カム10に当接するため、出力部31との相対回動位相差gが変化した際にも、該入力部21の基本位置が変化することはない。但し、該基本位置とは、開閉方向O,Cへ揺動する中で位置する最も閉方向C側の位置をいうものとし、このことは出力部31においても同様とする。
出力部31は、入力部21の前後方向F,R両側に1づずつ配設されている。各出力部31は、基本部分となる円筒状のベース円部32と、ロッカアーム15を押圧するための出力カム面34sを備えた出力ノーズ34とを含み構成され、ベース円部32の中心部には、シャフト20x及び回動位相差可変機構41を挿通させるための軸穴が形成されている。また、各出力部31の入力部側とは反対側の端には、シャフト20xを挿通させるための中心孔を備えた円盤状の軸受部33が本体から分離可能に取り付けられている。各出力部31の出力ノーズ34は、ベース円部32の外周面に突出形成されており、該出力ノーズ34の頂部よりも開方向O側の外周面には、凹状に湾曲した前述の出力カム面34sが形成されている。
回動位相差可変機構41は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア44と、前後方向F,Rへスライドする前述のシャフト20xと、シャフト20xに前後方向F,Rへ間隔をおいて突設された一対の連結部材53b,53aがスライダギア44に前後方向F,R両側から摺接することによって、スライダギア44をシャフト20xに前後方向F,Rへは拘束し且つ開閉方向O,Cへは摺動可能に連結した連結機構52とを含み構成されている。
スライダギア44は、シャフト20xと入力部21及び出力部31との相互間に挿入されており、該スライダギア44の外周面には、入力部21の内周面に形成された入力部ヘリカルスプライン42と噛み合う入力用ヘリカルスプライン45と、出力部31の内周面に形成された出力部ヘリカルスプライン43と噛み合う出力用ヘリカルスプライン46とが設けられている。これらヘリカルスプラインの詳細は、入力用ヘリカルスプライン45及びそれと噛み合う入力部ヘリカルスプライン42が、前方Fから後方Rに進むに従って閉方向Cへ旋回する螺旋状(図においては右ねじの螺旋状)に形成されており、出力用ヘリカルスプライン46及びそれと噛み合う出力部ヘリカルスプライン43が、前方Fから後方Rに進むに従って開方向Oへ旋回する螺旋状(図においては左ねじの螺旋状)に形成されている。該スライダギア44の形状は、略円筒状であって、内周面はシャフト20xに摺接し、外周面には、前述の入力用ヘリカルスプライン45と出力用ヘリカルスプライン46とが前後方向F,Rへ間隔をおいて形成されている。そして、それら両ヘリカルスプライン45,46の相互間には、他の部分に比べて径が小さくなった小径部47が形成されている。
シャフト20xは、仲介駆動機構20を支持するための支持シャフトとしての機能の他、スライダギア44を前後方向F,Rへ駆動してバルブ8の開閉量を調節するコントロールシャフトとしての機能も兼ね備えている。そのため、該シャフト20xは、その一端にリフト量可変アクチュエータ49が連結され、必要に応じて前後方向F,Rへ駆動される仕組みとなっている。
連結機構52は、前述の一対の連結部材53b,53aと、スライダギア44の前後方向F,R両側の端面44b,44aにそれぞれ凹設され、内側に各連結部材53b,53aを収納した収納凹部56b,56aとを含み構成されている。
連結部材53a,53bは、中心部にシャフト20xを挿通させるための軸孔を備えたCリングであって、シャフト20xの外周面に沿って環状に凹設された取付溝55a,55bにそれぞれ取り付けられている。そして、後方R側の連結部材53aの開閉方向O,Cへ延びる前方F側の端面54a及び前方F側の連結部材53bの同じく開閉方向O,Cへ延びる後方R側の端面54bが、上記の通りスライダギア44に両側から摺接することによって、該スライダギア44をシャフト20xに前後方向F,Rへは拘束し且つ開閉方向O,Cへは摺動可能に連結している。これら連結部材53a,53bの大きさは、外力が加わっていない自然な状態において、内径がシャフト20xの外径よりも小さく、外径がシャフト20xの外径よりも大きくなっている。また、取付溝55a,55bは、その前後方向F,Rへの幅及び底面での径が、連結部材53a,53bの前後方向F,Rへの厚さ及び内径とそれぞれ略等しくなっている。
収納凹部56a,56bは、スライダギア44の端面44a,44bの内周側に環状に凹設されており、該収納凹部56a,56bの底面には、連結部材53a,53bの端面54a,54bが摺接する開閉方向O,Cへ延びる摺接面57a,57bが形成されている。該収納凹部56a,56bの外径は、連結部材53a,53bの外径よりも幾分、詳しくは、連結部材53a,53bの内側にシャフト20xが挿入され押し広げられた際にも該連結部材53a,53bを内側に収められる程度、大きくなっており、該収納凹部56a,56bの前後方向F,Rへの深さは、連結部材53a,53bの前後方向F,Rへの厚さと略等しくなっている。
以上に示した仲介駆動機構20を組み立てる際の様子を、次の(1)〜(4)の手順に示す。
(1)まず、スライダギア44に入力部21及び軸受部33が取り外された状態の両出力部31本体を所定の角度で外挿した後、図4に示すように、それらが外挿されている該スライダギア44をシャフト20xに外挿する。
(2)次に、シャフト20xの各端に各連結部材53a,53bを押し広げて嵌めた後、各連結部材53a,53bを該シャフト20xに沿ってスライドさせていくことによって各取付溝55a,55bがある所にまで移動させて、各連結部材53a,53bを各取付溝55a,55bに嵌合させる。
(3)次に、シャフト20xの各端に各軸受部33を外挿した後、各軸受部33を該シャフト20xに沿ってスライドさせていくことによって各出力部31本体がある所にまで移動させて、各軸受部33を各出力部31本体に取り付ける。
(4)最後に、シャフト20xを立壁部7vに前後方向F,Rへスライド可能に取り付け、該シャフト20xの一端にリフト量可変アクチュエータ49を接続する。
以上に示した可変動弁機構9が、バルブ8を開閉する際の様子を、(ア)バルブ開閉量一定時、(イ)バルブ開閉量増加時、(ウ)バルブ開閉量減少時の3通りに分けて、以下に順に説明する。
(ア)バルブ開閉量一定時
バルブ8の開閉量を一定に保つ際には、入力部21と出力部31との相対回転位相差gを変動させる必要はないため、リフト量可変アクチュエータ49によってシャフト20xが前後方向F,Rへ駆動されることがない。そのため、入力部21と出力部31とは、相対回動位相差gを固定したまま、ヘリカルスプラインの噛み合いによって結合されているスライダギア44と一体的に揺動して、開閉量を一定に保ったままバルブ8を開閉する。
(イ)バルブ開閉量増加時
バルブ8の開閉量を増加させるときは、図5(a)に示すように、リフト量可変アクチュエータ49によってシャフト20xが前方Fへ押圧されスライドするのに従い、スライダギア44も、後方R側の摺接面57aが後方R側の連結部材53aによって前方Fへ押圧され、開閉方向O,Cへ揺動つつも前方Fへスライドする。これにより、入力部21と出力部31とは、ヘリカルスプラインの噛み合いよって互いに反対方向へ回動し、両者間の相対回転位相差gが増大する。このとき、入力部21は、前述のように、リターンスプリング28と回転カム10とによってその基本位置が固定されるため、該入力部21の位置を基準に、スライダギア44が開方向Oに回動し、更に該回動するスライダギア44に対して出力部31が開方向Oへ回動することにより、出力部31が相対回動位相差gの増大分だけ、開閉方向O,Cへ揺動しつつもその基本位置を開方向Oへシフトさせる。これにより、回転カム10によるロッカアーム15の駆動量が増大し、バルブ8の開閉量が増大する。
(ウ)バルブ開閉量減少時
バルブ8の開閉量を減少させるときは、図5(b)に示すように、リフト量可変アクチュエータ49によってシャフト20xが後方Rへ押圧されスライドするのに従い、スライダギア44も、前方F側の摺接面57bが前方F側の連結部材53bによって後方Rへ押圧され、開閉方向O,Cへ揺動つつも後方Rへスライドする。これにより、入力部21と出力部31とは、ヘリカルスプラインの噛み合いよって互いに反対方向へ回動し、両者間の相対回転位相差gが減少する。このとき、入力部21は、(イ)の場合と同じく、その基本位置が固定されるため、該入力部21の位置を基準に、スライダギア44が閉方向Cに回動し、更に該回動するスライダギア44に対して出力部31が閉方向Cへ回動することにより、出力部31が相対回動位相差gの減少分だけ、開閉方向O,Cへ揺動しつつもその基本位置を閉方向Cへシフトさせる。これにより、回転カム10によるロッカアーム15の駆動量が減少し、バルブ8の開閉量が減少する。
本実施例では、従来例では採用されていた、支持シャフト92x内にコントロールシャフト97が挿入されるシャフトの二重構造や、係合ピン98やスリット孔99のような細かい部品や部位をなくしているため、回動位相差可変機構41の構造が従来例のものに比べて簡単である。そのため、回動位相差可変機構の製造や組立てに要する労力や費用を削減することができる。また、それに加え、同じく係合ピン98やスリット孔99等を設ける必要がないため、スライダギア44の径方向への小型化や、それに伴い該スライダギア44に外挿される入力部21や出力部31の径方向への小型化も実現できる。また、連結部材53a,53bは、収納凹部56a,56b内にそれぞれ収納されているため、該連結部材53a,53bが、スライダギア44の後方R又は前方Fへ突出して邪魔になるといったこともない。
また、軸受部33は、出力部31本体に対して分離可能なため、回動位相差可変機構41を組立てる際には、各出力部31本体から軸受部33を外しておき、該外した側の端から連結部材53a,53bを各出力部31の内側へそれぞれ挿入することによって、該連結部材53a,53bをシャフト20xの所定位置(取付溝55a,55b)に簡単に取り付けることができる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
本発明の実施例の可変動弁機構を示す側面図である。 同実施例の仲介駆動機構、及びその周辺を示す斜視図である。 同実施例の仲介駆動機構を示す分解斜視図である。 同実施例の回動位相差可変機構を組み立てる際の様子を示す斜視図である。 同実施例において、(a)はバルブ開閉量を増大させた際の様子を示す、(b)は減少させた際の様子を示す上面断面図である。 従来例の可変動弁機構を示す斜視図である。
符号の説明
5 内燃機関
8 バルブ
9 可変動弁機構
10 回転カム
20 仲介駆動機構
20x シャフト
21 入力部
31 出力部
41 回動位相差可変機構
44 スライダギア
44a スライダギアの端面
44b スライダギアの端面
52 連結機構
53a 連結部材
53b 連結部材
56a 収納凹部(凹部)
56b 収納凹部(凹部)
57a 摺接面
57b 摺接面
g 相対回動位相差
F 前方(シャフトの長さ方向)
R 後方(シャフトの長さ方向)
O 開方向(シャフトの周方向)
C 閉方向(シャフトの周方向)

Claims (2)

  1. 同一のシャフトに並べて揺動可能に支持された入力部と出力部とを備え、回転カムにより前記入力部が駆動されると前記出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、前記入力部と前記出力部との相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構とを備えた内燃機関の可変動弁機構において、
    前記回動位相差可変機構は、前記入力部及び前記出力部との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギアと、前記入力部及び前記出力部とは別体的に長さ方向へスライドする前記シャフトと、前記シャフトにその長さ方向へ間隔をおいて突設された一対の連結部材が前記スライダギアに前記シャフトの長さ方向両側から摺接することによって、前記スライダギアを前記シャフトにその長さ方向へは拘束し且つ周方向へは摺動可能に連結した連結機構とを含み構成されたことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記連結部材の一部又は全部は、前記スライダギアの前記シャフトの長さ方向側の端面に凹設された凹部内に収納され、前記連結部材が摺接する摺接面は、前記凹部の底面に設けられた請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
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