JP2008002292A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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芳彦 濱村
Koki Yamaguchi
弘毅 山口
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真之 山本
Yuji Yoshihara
裕二 吉原
Koichi Shimizu
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Abstract

【課題】スライダギアをコントロールシャフトに連結する連結部材を、せり上がり難くする。
【解決手段】
本発明の可変動弁機構の回動位相差可変機構41は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア44と、軸線X上を軸線方向F,Rにスライドするコントロールシャフト48と、スライダギア44に設けられた一対の係合面57a,57bが、コントロールシャフト48に凹設された有底の取付穴54に挿入され支持された連結部材53に、周方向O,Cへ摺動可能に係合してなる連結機構52とを含み構成されている。そして、コントロールシャフト48には、取付穴54からコントロールシャフト48の外部にまで連通したオイル抜き穴55が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブのリフト量、作用角及びタイミングを連続的又は段階的に変化させる可変動弁機構に関する。
この種の可変動弁機構の中には、図7に示す可変動弁機構88のように、同一の軸線X上に並べて揺動可能に支持された入力部91と出力部92とを備え、回転カム89により入力部91が駆動されると出力部92にてバルブ87を駆動する仲介駆動機構90と、入力部91と出力部92との相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構93とを備えたものがある(特許文献1)。
この回動位相差可変機構93は、入力部91及び出力部92との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア94と、軸線X上を軸線方向にスライドするコントロールシャフト95とを含み構成されている。そして、該コントロールシャフト95に凹設された有底の取付穴97に基端が挿入され支持されたピン96の先端が、スライダギア94に設けられた周方向へ延びるスリット孔98に挿入され、該ピン96の外周面に該スリット孔98の両内側面99a,99bが摺接することにより、スライダギア94がコントロールシャフト95に、軸線方向へは拘束され且つ周方向へは摺動可能に係合している。
特開2001−263015公報
ところが、上記のように、有底の取付穴97にピン96が取り付けられている場合、次のような問題が発生する。すなわち、ピン96がスライダギア94を軸線方向へ押圧する回動位相差可変機構93の実働時には、図7(c)に示すように、ピン96がスリット孔98の内側面99a,99bとの摺動摩擦によって回転又は回動方向へ揺動することによって浮き上がってしまうことがある。その際、該ピン96を支持している取付穴97の穴底付近には、空隙が形成されるため、取付穴97の内周面とピン96の外周面との間の隙間を通って、該穴底付近へ仲介駆動機構90の各部材を滑り易くするためのオイルpが流入する。その後、実働が終了すると、ピン96は自重で初期の位置の戻ろうとするが、このとき、該取付穴97には、図7(d)に示すように、オイルpが溜まっているため、該ピン96の下方への戻りが悪い。なぜなら、オイルpの穴底付近での圧力P1と穴の上方におけるオイルpの上面での圧力P2との圧力差によって、常時、該ピン96には浮力が発生する他、該ピン96が下方へ戻ろうとする際には、取付穴97内に入ったオイルpを取付穴97の内周面とピン96の外周面との間の隙間を通して逆流させ穴の外に押し出そうとする際に発生する抵抗によって、穴底付近のオイルpの圧力P1が更に上昇するからである。そして、このように、ピン96の戻りが悪くなることにより、回動位相差可変機構93が実働する度にピン96が徐々にせり上げられていき、ピン96の姿勢及び安定が悪くなってしまうことがある。
そこで、スライダギアをコントロールシャフトに連結する連結部材を、せり上がり難くすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、同一の軸線上に並べて揺動可能に支持された入力部と出力部とを備え、回転カムにより前記入力部が駆動されると前記出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、前記入力部と前記出力部との相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構とを備えた内燃機関の可変動弁機構において、前記回動位相差可変機構は、前記入力部及び前記出力部との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギアと、前記軸線上を軸線方向にスライドするコントロールシャフトと、前記スライダギアに設けられた周方向へ延びる一対の係合面が、前記コントロールシャフトに凹設された有底の取付穴に挿入され支持された連結部材に、前記軸線方向へは拘束され且つ前記周方向へは摺動可能に係合してなる連結機構とを含み構成され、前記コントロールシャフトには、前記取付穴からコントロールシャフトの外部にまで連通したオイル抜き穴が設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、取付穴にオイルが流入した際にも、該流入したオイルをオイル抜き穴から抜くことができるため、取付穴にオイルを溜まり難くすることができ、また、溜まった際にも該溜まったオイルの圧力を低減することができる。そのため、連結部材を下方へ戻り易くし、せり上がり難くすることができる。
本発明の内燃機関5の可変動弁機構9は、同一の軸線X上に並べて揺動可能に支持された入力部21と出力部31とを備え、回転カム10により入力部21が駆動されると出力部31にてバルブ8を駆動する仲介駆動機構20と、入力部21と出力部31との相対回動位相差gを変動させる回動位相差可変機構41とを備えている。
回動位相差可変機構41は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア44と、軸線X上を軸線方向F,Rにスライドするコントロールシャフト48と、スライダギア44に設けられた周方向O,Cへ延びる一対の係合面57a,57bが、コントロールシャフト48に凹設された有底の取付穴54に挿入され支持された連結部材53に、軸線方向F,Rへは拘束され且つ周方向O,Cへは摺動可能に係合してなる連結機構52とを含み構成されている。
そして、コントロールシャフト48には、取付穴54からコントロールシャフト48の外部にまで連通したオイル抜き穴55が設けられている。
本実施例1の図1〜図5に示す可変動弁機構9は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を連続的に変化させる機構であって、ここでは、内燃機関5の吸気用のバルブ8に取り付けられている。詳しくは、該可変動弁機構9は、各シリンダ6毎に1つずつ存在し、各可変動弁機構9は、シリンダヘッド7に各シリンダ6毎に2ずつ設けられた前述の吸気用のバルブ8を2つ同時に押圧している。
可変動弁機構9は、内燃機関5が稼動するに従って回転駆動される回転カム10と、該回転カム10からの動力が伝えられると揺動しバルブ8を開閉するロッカアーム15と、回転カム10とロッカアーム15との間に介在し、回転カム10によるロッカアーム15の駆動量を調節することによりバルブ8の開閉量を調節する仲介駆動機構20とを含み構成されている。
回転カム10は、内燃機関5が稼動するのに従って回転駆動され仲介駆動機構20を駆動する部材であって、シリンダヘッド7の上方に回転可能に設置されたカムシャフト10xに形成されている。該回転カム10は、基本部分となるベース円部11と、該ベース円部11から突出形成されたカムノーズ12とからなり、該回転カム10の外周面には、仲介駆動機構20の入力ローラ25を押圧するカム面10aが形成されている。
ロッカアーム15は、仲介駆動機構20を介し伝えられる回転カム10からの動力によって揺動し、バルブ8を開閉する部材であって、該バルブ8の上方に設置されている。該ロッカアーム15はバルブ8毎に存在し、各ロッカアーム15は、基端部15aがラッシュアジャスタ17に揺動可能に支持され、先端部15bが各バルブ8のステムエンド8aに当接している。また、中間部には、仲介駆動機構20の出力カム面35に押圧されるローラ16が軸着されている。
仲介駆動機構20は、回転カム10とロッカアーム15との間に介在し、回転カム10によるロッカアーム15の駆動量を調節することによりバルブ8の開閉量を調節する機構である。詳しくは、該仲介駆動機構20は、支持パイプ20xによって同一の軸線X上に並べて揺動可能に支持された入力部21と出力部31とを備え、回転カム10により入力部21が駆動されると出力部31にてバルブ8を駆動する機構であって、その内部には、入力部21と出力部31との相対回動位相差gを変動させる回動位相差可変機構41が設けられている。なお、以下においては、軸線Xの長さ方向(軸線方向)を前方F及び後方Rとし、該軸線Xを軸とした回動方向(周方向)のうち、仲介駆動機構20がロッカアーム15を押圧しバルブ8を開く側の方向を開方向Oとし、その反対側の方向を閉方向Cとする。
支持パイプ20xは、複数の仲介駆動機構20に共通の回動軸となるパイプであって、シリンダヘッド7に前後方向F,Rに間隔を置いて並設された複数の立壁部7aに回動不能に固定されている。そして、該複数の立壁部7aのうちの2つの相互間に、一の仲介駆動機構20の入力部21と出力部31とが互いに端面を合わせた状態で並べて支持されている。なお、該並べて支持された入力部21と出力部31とは、その並びの両端が両側の立壁部7aに当接することによって、前後方向F,Rへのスライドが規制されている。
入力部21は、回転カム10に押圧されることによって動力を仲介駆動機構20に入力する部材であって、立壁部7aの相互間における略中央に配設されている。該入力部21は、基本部分となるベース円部22と、回転カム10に当接する入力ローラ25を支持した入力アーム24とを含み構成され、ベース円部22の中心部には、支持パイプ20x及び回動位相差可変機構41を挿通させるための軸穴が形成されている。入力アーム24は、ベース円部22の外周面から2本平行に突出形成されており、両入力アーム24の先端における相互間には、シャフト26を介し前述の入力ローラ25が軸着されている。また、一方の入力アーム24とシリンダヘッド7との間には、該入力アーム24を回転カム10に付勢することにより、入力部21の入力ローラ25を回転カム10のカム面10aに常に当接させるリターンスプリング27が取り付けられている。なお、該入力部21は、上記のように、常に回転カム10に当接するため、出力部31との相対回動位相差gが変化した際にも、該入力部21の基本位置が変化することはない。但し、該基本位置とは、開閉方向O,Cへ揺動する中で位置する最も閉方向C側の位置をいうものとし、このことは出力部31においても同様とする。
出力部31は、ロッカアーム15を押圧し駆動することによって動力を仲介駆動機構20から出力する部材であって、入力部21の前後F,R両側に1づずつ配設されている。各出力部31は、基本部分となるベース円部32と、ロッカアーム15を押圧するための出力カム面35を備えた出力ノーズ34とを含み構成され、ベース円部32の中心部には、支持パイプ20x及び回動位相差可変機構41を挿通させるための軸穴が形成されている。また、両出力部31の入力部21側とは反対側のそれぞれの端面には、支持パイプ20xを挿通させるための中心孔を備えた軸受部33が設けられている。各出力部31の出力ノーズ34は、ベース円部32の外周面から突出形成されており、該出力ノーズ34の頂部よりも開方向O側の外周面には、凹状に湾曲した出力カム面35が形成されている。
回動位相差可変機構41は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギア44と、軸線X上を前後方向F,Rにスライドするコントロールシャフト48と、スライダギア44とコントロールシャフト48とを連結した連結機構52とを含み構成されている。
スライダギア44は、入力部21及び出力部31との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをしつつ前後方向F,Rへスライドすることによって、入力部21と出力部31との相対回転位相差gを変動させる部材であって、支持パイプ20xと入力部21との相互間、及び支持パイプ20xと出力部31との相互間に跨って挿入されている。詳しくは、入力部21と出力部31との内周面には、互いに角度の異なる入力部ヘリカルスプライン42と出力部ヘリカルスプライン43とがそれぞれ設けられており、該スライダギア44の外周面には、入力部ヘリカルスプライン42と噛み合う入力用ヘリカルスプライン45と、出力部ヘリカルスプライン43と噛み合う出力用ヘリカルスプライン46とが設けられている。そして、更に、これらヘリカルスプラインの詳細は、入力部ヘリカルスプライン42と入力用ヘリカルスプライン45とが、前方Fから後方Rに進むに従って閉方向Cへ旋回する螺旋状(図においては右ねじの螺旋状)に形成されており、出力部ヘリカルスプライン43と出力用ヘリカルスプライン46とが、前方Fから後方Rに進むに従って開方向Oへ旋回する螺旋状(図においては左ねじの螺旋状)に形成されている。該スライダギア44の形状は、略円筒状であって、内周面は支持パイプ20xに摺接し、外周面には、前述の入力用ヘリカルスプライン45と出力用ヘリカルスプライン46とが前後方向F,Rへ間隔を空けて形成されている。そして、それらヘリカルスプライン45,46の相互間には、他の部分に比べて径が小さくなった小径部47が形成されている。
コントロールシャフト48は、スライダギア44を前後方向F,Rへ駆動するための部材であって、支持パイプ20xの内部に前後方向F,Rへ摺動可能に挿入されている。このコントロールシャフト48は、支持パイプ20xと同じく、複数の仲介駆動機構20に共通の一本のシャフトであって、一端には、該コントロールシャフト48を前後方向F,Rへ駆動するリフト量可変アクチュエータ49が連結されている。
連結機構52は、コントロールシャフト48にスライダギア44を、前後方向F,Rへは相対移動不能、且つ開閉方向O,Cへは相対移動可能に連結するための機構であって、スライダギア44に設けられた開閉方向O,Cへ延びるスリット孔56と、コントロールシャフト48に設けられた、スリット孔56に係合する連結部材53とを含み構成されている。
スリット孔56は、その内部に連結部材53を挿入することにより、スライダギア44を連結部材53に、前後方向F,Rへは相対移動不能、且つ開閉方向O,Cへは相対移動可能に連結するための孔であって、スライダギア44に貫設されている。詳しくは、該スリット孔56は、スライダギア44の小径部47に円弧状に細長く設けられており、該スリット孔56の両内側面には、連結部材53に摺接することによって、該連結部材53に前後方向F,Rへは拘束され且つ開閉方向O,Cへは摺動可能に係合する一対の係合面57a,57bが設けられている。
連結部材53は、コントロールシャフト48にスライダギア44を連結するためのピンであって、コントロールシャフト48に各仲介駆動機構20毎に1本ずつ突設されている。詳しくは、該連結部材53は、基端側の部分が、コントロールシャフト48に凹設された有底の取付穴54に挿入され支持されており、先端側の突出した部分が、支持パイプ20xに貫設された軸線X方向へ延びる長孔58を挿通するとともに、スライダギア44のスリット孔56内に挿入されている。また、該連結部材53が取り付けられたコントロールシャフト48には、取付穴54からコントロールシャフト48の外部にまで連通した圧抜き用のオイル抜き穴55が設けられている。詳しくは、該オイル抜き穴55は、取付穴54の底面から鉛直下方へコントロールシャフト48を貫通し形成されている。
以上に示した可変動弁機構9が、バルブ8を開閉する際の様子を、(1)バルブ開閉量一定時、(2)バルブ開閉量増加時、(3)バルブ開閉量減少時の3通りに分けて、以下に順に説明する。
(1)バルブ開閉量一定時
バルブ8の開閉量を一定に保つ際には、入力部21と出力部31との相対回転位相差gを変動させる必要はないため、リフト量可変アクチュエータ49によってコントロールシャフト48が前後F,Rへ駆動されることがない。そのため、入力部21と出力部31とは、相対回動位相差gを固定したまま、ヘリカルスプラインの噛み合いによって結合されているスライダギア44と一体的に回動することによって、回転カム10の動力をロッカアーム15に伝え、バルブ8を、開閉量を略一定に開閉する。
(2)バルブ開閉量増加時
バルブ8の開閉量を増加させるときは、図5(a)に示すように、リフト量可変アクチュエータ49によってコントロールシャフト48が前方Fへ押圧されスライドするのに従い、スライダギア44も、前方F側の係合面57aが連結部材53に押圧されることによって、開閉方向O,Cへ揺動つつも、前方Fへスライドする。これにより、入力部21と出力部31とは、ヘリカルスプラインの噛み合いよって互いに反対方向へ回動し、両者間の相対回転位相差gが増大する。このとき、入力部21は、前述のように、リターンスプリング27と回転カム10とによってその基本位置が固定されるため、該入力部21の位置を基準に、スライダギア44が開方向Oへ回動し、更に該回動するスライダギア44に対し出力部31が開方向Oへ回動することにより、出力部31が相対回動位相差gの増大分だけ、開閉方向O,Cへ揺動しつつもその基本位置を開方向Oへシフトさせる。これにより、回転カム10によるロッカアーム15の駆動量が増大し、バルブ8の開閉量が増大する。
(3)バルブ開閉量減少時
バルブ8の開閉量を減少させるときは、図5(b)に示すように、リフト量可変アクチュエータ49によってコントロールシャフト48が後方Rへ押圧されスライドするのに従い、スライダギア44も、後方R側の係合面57bが連結部材53に押圧されることによって、開閉方向O,Cへ揺動つつも、後方Rへスライドする。これにより、入力部21と出力部31とは、ヘリカルスプラインの噛み合いよって互いに反対方向へ回動し、両者間の相対回転位相差gが減少する。このとき、入力部21は、(2)の場合と同じく、その基本位置が固定されるため、該入力部21の位置を基準に、スライダギア44が閉方向Cへ回動し、更に該回動するスライダギア44に対し出力部31が閉方向Cへ回動することにより、出力部31が相対回動位相差gの減少分だけ、開閉方向O,Cへ揺動しつつもその基本位置を閉方向Cへシフトさせる。これにより、回転カム10によるロッカアーム15の駆動量が減少し、バルブ8の開閉量が減少する。
なお、これら(2)(3)に示した回動位相差可変機構41の実働時には、図5(c)に示すように、連結部材53が係合面57a,57bとの摺動摩擦によって回転又は回動方向へ揺動することによって浮き上がり、仲介駆動機構20の各部材を滑り易くするためのオイルpが、取付穴54の内周面と連結部材53の外周面との間の隙間から取付穴54内に流入してしまうこともあるが、その際にも、該流入したオイルpは、オイル抜き穴55から速やかに取付穴54の外部へ流出することとなる。そのため、図5(d)に示すように、実働終了後にオイルpが取付穴54内に長く留まることはない。
本実施例1によれば、取付穴54に流入したオイルpをオイル抜き穴55から抜くことができるため、取付穴54にオイルpを溜まり難くすることができ、また、溜まった際にも該溜まったオイルpの圧力を低減することができる。そのため、実働終了時に連結部材53を下方へ戻り易くし、連結部材53をせり上がり難くすることができる。
本実施例2の図6に示す可変動弁機構60は、実施例1の可変動弁機構9と略同様に、回転カム61とロッカアーム62と仲介駆動機構63とを含み構成されているが、仲介駆動機構63のみが、実施例1の仲介駆動機構20と相違している。詳しくは、本実施例2の仲介駆動機構63は、実施例1のものと略同様に、同一の軸線X上に並べて揺動可能に支持された入力部64及び出力部65と、それらの相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構66とを含み構成されているが、その回動位相差可変機構66のみが、実施例1のものとは相違している。更に詳しくは、回動位相差可変機構66は、実施例1のものと基本的な構造は略同様のスライダギア67及びコントロールシャフト69と、実施例1のものとは構造的に若干異なる連結機構70とを含み構成されている。そして、その連結機構70は、スライダギア67の内周面に設けられた周方向へ延びるスリット溝77と、コントロールシャフト69に設けられた、スリット溝77に係合する連結部材71とを含み構成されている。
スリット溝77は、その内部に連結部材71を挿入することにより、スライダギア67を連結部材71に、軸線方向へは相対移動不能、且つ周方向へは相対移動可能に連結するための溝であって、スライダギア67の内周面に凹設されている。詳しくは、該スリット溝77は、スライダギア67における入力用ヘリカルスプライン68が形成された部分の内周側に全周に渡ってループ状に設けられており、該スリット溝77の両内側面には、連結部材71に摺接することによって、該連結部材71に軸線方向へは拘束され且つ周方向へは摺動可能に係合する一対の係合面78a,78bが設けられている。
連結部材71は、コントロールシャフト69にスライダギア67を連結するため部材であって、コントロールシャフト69に各仲介駆動機構63毎に1本ずつ設けられている。該連結部材71は、コントロールシャフト69に突設された係合ピン72と、該係合ピン72の先端に外挿されてスリット溝77の係合面78a,78bに摺接するブッシュ75とを含み構成されている。
係合ピン72は、基端側の部分が、コントロールシャフト69に凹設された有底の取付穴73に挿入され支持されており、先端側の突出した部分が、支持パイプ63xに貫設された軸線X方向へ延びる長孔79を挿通するとともに、スライダギア67のスリット溝77内に挿入されている。また、該係合ピン72が取り付けられたコントロールシャフト69には、取付穴73からコントロールシャフト69の外部にまで連通した圧抜き用のオイル抜き穴74が設けられている。詳しくは、該オイル抜き穴74は、取付穴73の底面から鉛直下方へコントロールシャフト69を貫通し形成されている。
ブッシュ75は、スライダギア67と係合ピン72との間に発生する振動を逃がすことによってスライダギア67を円滑に摺動させるための部材であって、係合ピン72の先端に対して回動可能に外挿されている。そして、該ブッシュ75の上記一対の係合面78a,78bに対する摺接面76a,76bには、クラウニング加工が施されている。
本実施例2によれば、実施例1の効果に加えて、次の効果を得ることができる。すなわち、連結部材71は、ブッシュ75を備えているため、スライダギア67と係合ピン72との間に発生する振動は、該ブッシュ75によって逃がされ、スライダギア67が円滑に摺動し易くなる。そのため、連結部材71及び係合面78a,78bの摩耗を低減することができる。
また、スライダギア67には、実施例1のスリット孔56の代わりに、有底のスリット溝77が形成されているため、同じ幅のスリット孔を形成した場合に比べスライダギア67の強度が強い。そのため、係合ピン72の先端に該係合ピン72よりも一回り大きいブッシュ75を外挿することにより、例え必然的に、該スリット溝77の幅が、実施例1のスリット孔56の幅より大きくなってしまったとしても、スライダギア67は充分な強度を維持することができる。また、該スリット溝77は、スライドギア67の中でも一番太い入力用ヘリカルスプライン68が形成された部分の内側に形成されているため、これによっても、スライダギア67は、より高い強度が得られるように図られている。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
本発明の実施例1の可変動弁機構を示す全体側面図である。 同実施例の仲介駆動機構、及びその周辺を示す斜視図である。 同実施例の仲介駆動機構を示す分解斜視図である。 同実施例の仲介駆動機構、及びその周辺を示す(a)は上面断面図、(b)は正面断面図、(c)は側面断面図である。 同実施例において、(a)はバルブ開閉量を増大させる際の、(b)はバルブ開閉量を減少させる際の仲介駆動機構、及びその周辺の様子を示す正面断面図、(c)(d)はその部分拡大図である。 実施例2の仲介駆動機構、及びその周辺を示す(a)は上面断面図、(b)は正面断面図、(c)は側面断面図である。 従来例の仲介駆動機構、及びその周辺を示す(a)は正面断面図、(b)(c)(d)はその動きを示す部分拡大図である。
符号の説明
5 内燃機関
8 バルブ
9 可変動弁機構
10 回転カム
20 仲介駆動機構
21 入力部
31 出力部
41 回動位相差可変機構
44 スライダギア
48 コントロールシャフト
52 連結機構
53 連結部材
57a 係合面
57b 係合面
60 可変動弁機構
61 回転カム
63 仲介駆動機構
64 入力部
65 出力部
66 回動位相差可変機構
67 スライダギア
69 コントロールシャフト
70 連結機構
71 連結部材
73 取付穴
74 オイル抜き穴
78a 係合面
78b 係合面
g 相対回動位相差
X 軸線
F 前方(軸線方向)
R 後方(軸線方向)
O 開方向(周方向)
C 閉方向(周方向)

Claims (1)

  1. 同一の軸線上に並べて揺動可能に支持された入力部と出力部とを備え、回転カムにより前記入力部が駆動されると前記出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、前記入力部と前記出力部との相対回動位相差を変動させる回動位相差可変機構とを備えた内燃機関の可変動弁機構において、
    前記回動位相差可変機構は、前記入力部及び前記出力部との間でそれぞれ互いに角度の異なるヘリカルスプラインの噛み合いをするスライダギアと、前記軸線上を軸線方向にスライドするコントロールシャフトと、前記スライダギアに設けられた周方向へ延びる一対の係合面が、前記コントロールシャフトに凹設された有底の取付穴に挿入され支持された連結部材に、前記軸線方向へは拘束され且つ前記周方向へは摺動可能に係合してなる連結機構とを含み構成され、
    前記コントロールシャフトには、前記取付穴からコントロールシャフトの外部にまで連通したオイル抜き穴が設けられたことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
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