JP2007192112A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラッシュアジャスタの油圧が低下した場合にも安定して動作する内燃機関の動弁装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の動弁装置は、内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタ30と、油圧式ラッシュアジャスタ30の先端部に基端部が回動自在に支持され、カム13の回転によりバルブをリフトさせるロッカアーム16と、カム13とロッカアーム16との間に設けられ、吸気バルブ11のリフト量を変化させるバルブリフト可変機構10と、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧を検出する油圧センサと、バルブリフト可変機構10を制御するECUとを備える。ECUは、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧が所定値以下であることが油圧センサにより検出されたことに基づいて、吸気バルブ11のリフト量を増大させるようにバルブリフト可変機構10を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の動弁装置に関し、特に、油圧式ラッシュアジャスタを含む内燃機関の動弁装置に関する。
油圧式ラッシュアジャスタを含む内燃機関の動弁装置が従来から知られている。
たとえば、実開平5−50002号公報(特許文献1)において、ロッカアームの一方端に設けられ、支点として機能するとともにバルブクリアランスの調整を油圧により自動に行なう油圧式ラッシュアジャスタが開示されている。
また、特開2001−263015号公報(特許文献2)において、油圧式ラッシュアジャスタが適用される可変動弁機構が開示されている。
実開平5−50002号公報 特開2001−263015号公報
リフト可変機構に油圧式ラッシュアジャスタを適用した場合、ラッシュアジャスタに通じるラッシュアジャスタ油路の油圧が低下したときに、油圧式ラッシュアジャスタのプランジャの沈み込みが発生し(すなわち、ラッシュアジャスタが十分に伸長せず)、リフト量が小さくなる。ここで、リフト可変機構によりバルブリフト量が低く設定されている場合には、各気筒ごとのリフト量のばらつきの影響が大きく、内燃機関の振動やエンジンストップなどの現象が生じやすくなる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ラッシュアジャスタの油圧が低下した場合にも安定して動作する内燃機関の動弁装置を提供することにある。
本発明に係る内燃機関の動弁装置は、内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタと、油圧式ラッシュアジャスタの先端部に基端部が回動自在に支持され、カムの回転によりバルブをリフトさせるロッカアームと、カムとロッカアームとの間に設けられ、バルブのリフト量を変化させるリフト量可変機構と、油圧式ラッシュアジャスタの油圧を検出する油圧検出手段と、リフト量可変機構を制御するコントローラとを備える。コントローラは、油圧式ラッシュアジャスタの油圧が所定値以下であることが油圧検出手段により検出されたことに基づいて、バルブのリフト量を増大させるようにリフト量可変機構を制御する。
上記構成によれば、バルブリフト量を大きくすることで、油圧式ラッシュアジャスタの油圧が低下し、該ラッシュアジャスタの伸長が制限された場合にも、バルブリフト量の低減の影響を抑制することができる。この結果、安定して動作する内燃機関の動弁装置が得られる。
上記内燃機関の動弁装置は、好ましくは、バルブの上流側に空気流入量を調整するスロットルバルブをさらに備え、リフト量を増大させる制御が行なわれる際に空気流入量を制限するようにスロットルバルブが制御される。
これにより、バルブリフト量が必要空気量に対応する高さ以上に増大しても、スロットルバルブにより燃焼室への空気流入量を抑制することができるので、気筒間の空気流入量のばらつきをさらに小さくすることが可能になる。
本発明によれば、ラッシュアジャスタの油圧が低下した場合にも安定して動作する内燃機関の動弁装置を提供することができる。
以下に、本発明に基づく内燃機関の動弁装置の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る内燃機関の動弁装置を示す正面図である。また、図2は、図1に示される動弁装置に含まれるバルブリフト可変機構を部分的に示す斜視図である。図2中では、内部構造が明確に把握できるように一部が破断されて表わされている。
図1および図2を参照して、動弁装置は、バルブリフト可変機構10を含んで構成される。バルブリフト可変機構10は、内燃機関のバルブ(本実施の形態では、吸気バルブ11)のバルブリフト量を可変とする機構である。内燃機関は、ガソリンエンジンであっても良いし、ディーゼルエンジンであっても良い。内燃機関は車両に搭載される。
バルブリフト可変機構10は、内燃機関のシリンダヘッド内に設けられている。そのシリンダヘッド内には、カム13が形成されたカムシャフト12、揺動可能に軸支されたロッカアーム16およびロッカアーム16の揺動に応じて開閉駆動される吸気バルブ11が配設されている。バルブリフト可変機構10は、一方向に延びる駆動軸20と、駆動軸20の外周面を覆う支持パイプ18と、支持パイプ18の外周面上で駆動軸20の軸方向に並んで配置された入力アーム14および揺動カム15とを備える。
なお、この内燃機関では、各気筒にそれぞれ一対の吸気バルブ11およびロッカアーム16が設けられており、一対の吸気バルブ11が、1つのカム13によって開閉駆動される。バルブリフト可変機構10には、各気筒に設けられた1つのカム13に対応して、1つの入力アーム14が設けられている。入力アーム14の両側には、各気筒に設けられた一対の吸気バルブ11のそれぞれに対応して、2つの揺動カム15が設けられている。
支持パイプ18は、中空円筒状に形成されており、カムシャフト12に対して平行に配置されている。支持パイプ18は、軸方向へ移動したり、回転したりしないようにシリンダヘッドに固定されている。支持パイプ18の内部には、その軸方向に摺動可能なように駆動軸20が挿入されている。支持パイプ18の外周面上には、駆動軸20の軸芯を中心として揺動可能で、かつ、その軸方向には移動しないように、入力アーム14および2つの揺動カム15が設けられている。
入力アーム14は、支持パイプ18の外周面から離れる方向に突出するアーム部14Aと、アーム部14Aの先端に回転可能に接続されたローラ部14Bとを有する。入力アーム14は、ローラ部14Bがカム13に当接可能な位置に配置されるように設けられている。
揺動カム15は、支持パイプ18の外周面から離れる方向に突出する略三角形状のノーズ部15Aを有する。ノーズ部15Aの一辺(図1中の下方側の辺)には、凹状に湾曲したカム面15Bが形成されている。吸気バルブ11には、バルブスプリングが設けられている。その付勢力によって、カム面15Bには、ロッカアーム16に回転可能に取り付けられたローラ16Aが押し付けられる。
入力アーム14および揺動カム15は、一体となって駆動軸20の軸芯を中心として揺動する。このため、カムシャフト12が回転すると、カム13に当接された入力アーム14が揺動し、この入力アーム14の動きに連動して揺動カム15も揺動する。この揺動カム15の動きが、ロッカアーム16を介して吸気バルブ11に伝わり、これによって吸気バルブ11が開閉駆動される。
バルブリフト可変機構10は、さらに、支持パイプ18の軸芯周りにおいて、入力アーム14と揺動カム15との相対位相差を変更する機構を備えており、この機構によって、吸気バルブ11のバルブリフト量を適宜変更する。つまり、両者の相対位相差を拡大すれば、入力アーム14および揺動カム15の揺動角に対するロッカアーム16の揺動角が拡大され、吸気バルブ11のバルブリフト量が増大される。また、両者の相対位相差を縮小すれば、入力アーム14および揺動カム15の揺動角に対するロッカアーム16の揺動角が縮小され、吸気バルブ11のバルブリフト量が低減される。
次に、上記の相対位相差を変更する機構について、より詳細な説明を行なう。図2に示されるように、入力アーム14および2つの揺動カム15と、支持パイプ18の外周面との間に規定された空間には、支持パイプ18に対して、回転可能で、かつ軸方向に摺動可能に支持されたスライダギア17が収容されている。
スライダギア17には、その軸方向の中央部に位置して、右ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されたヘリカルギア17Bが設けられている。また、スライダギア17には、ヘリカルギア17Bの両側に位置して、ヘリカルギア17Bとは逆に左ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されたヘリカルギア17Cがそれぞれ設けられている。
一方、スライダギア17を収容する空間を規定する入力アーム14および2つの揺動カム15の表面には、ヘリカルギア17B,17Cに対応したヘリカルスプラインがそれぞれ形成されている。つまり、入力アーム14には、右ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されており、そのヘリカルスプラインがヘリカルギア17Bに噛み合っている。また、揺動カム15には、左ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されており、そのヘリカルスプラインがヘリカルギア17Cに噛み合っている。
スライダギア17には、一方のヘリカルギア17Cとヘリカルギア17Bとの間に位置して、周方向に延びる長穴17Aが形成されている。また、支持パイプ18には、長穴17Aの一部と重なるように、軸方向に延びる長穴18Aが形成されている。支持パイプ18の内部に挿通された駆動軸20には、これら2つの長穴17A,18Aの重なった部分を通じて突出する係止ピン20Aが一体に設けられている。
駆動軸20は、リフト量可変アクチュエータ21により図2中の矢印方向に駆動される。駆動軸20がその軸方向に移動すると、スライダギア17が係止ピン20Aにより押されるため、ヘリカルギア17B,17Cが同時に駆動軸20の軸方向に移動する。このようなヘリカルギア17B,17Cの移動に対して、これらにスプライン係合された入力アーム14および揺動カム15は、軸方向に移動しないため、ヘリカルスプラインの噛み合いを通じて駆動軸20の軸芯周りに回動する。このとき、入力アーム14と揺動カム15とでは、形成されたヘリカルスプラインの向きが逆であるため、回動方向が互いに逆方向となる。これにより、入力アーム14と揺動カム15との相対位相差が変化し、既に説明したように吸気バルブ11のバルブリフト量が変更される。
図3は、油圧式ラッシュアジャスタ30の側面断面図である。図3を参照して、油圧式ラッシュアジャスタ30は、ボディ31を有している。そして、ボディ31の内部には、プランジャスプリング32と、ボールリテーナ33と、チェックボールスプリング34と、チェックボール35と、プランジャ36とが配設されている。ボディ31の底とプランジャ36の底との間には高圧室37が形成され、プランジャ36の内部には低圧室38が形成されている。そして、高圧室37には内燃機関の潤滑用のオイルが満たされている。また、高圧室37と低圧室38とはプランジャ36の低部に位置する仕切り部39Aに形成された連通路39を介して連通しており、低圧室38にはボディ31およびプランジャ36に形成されたオイル穴31A,36Aを介してオイルが供給される。なお、低圧室38に供給されるオイルは、内燃機関の運転に伴ない駆動されるオイルポンプから吐出され、オイル通路を通じてオイル穴31A,36Aに到達する。
高圧室37には、プランジャスプリング32およびボールリテーナ33が配設されている。そして、このプランジャスプリング32の付勢力がボールリテーナ33を介してプランジャ36に作用することで、プランジャ36は、常にボディ31から突出する方向に付勢されている。また、高圧室37において、ボールリテーナ33とプランジャ36の底との間には、チェックボールスプリング34およびチェックボール35が配設されている。そして、このチェックボールスプリング34の付勢力がチェックボール35に作用することで、チェックボール35が連通路39を遮断する位置に保持されている。
したがって、内燃機関運転中における吸気バルブ11の閉弁開始後に、カム13が揺動カム15から離れようとすると、プランジャスプリング32が伸びてプランジャ36がボディ31から進出する(すなわち、油圧式ラッシュアジャスタ30が伸長する)。そのプランジャ36によってロッカアーム16が揺動カム15側に押付けられる。そして、揺動カム15がカム13側に押付けられる。このように、揺動カム15がカム13に追従して変位することで、カム13と揺動カム15との間にクリアランスが生じることが抑制される。
なお、上記のように油圧式ラッシュアジャスタ30が伸長するときには、高圧室37の容積が拡大しようとして高圧室37の圧力が低下し、高圧室37と低圧室38との差圧に基づく力がチェックボール35に作用する。そして、上記差圧に基づく力によってチェックボール35がチェックボールスプリング34の付勢力に抗して連通路39の遮断を解除する位置まで変位すると、低圧室38から高圧室37にオイルが流れるようになる。その後、上記差圧に基づく力の大きさがチェックボールスプリング34の付勢力以下になると、チェックボール35が連通路39を遮断する位置へと戻される。
一方、吸気バルブ11が開弁される際にカム13によって揺動カム15が押されると、その力がロッカアーム16を介してプランジャ36に伝達され、プランジャ36がボディ31内に進入しようとする。この際、連通路39がチェックボール35によって遮断されているため、高圧室37から低圧室38へのオイル流出が抑制される。そして、高圧室37内に満たされたオイルにより、高圧室37の容積を縮小する方向へのプランジャ36の移動、換言するとプランジャ36のボディ31内への進入が抑制される。
なお、このようにプランジャ36がボディ31内に進入しようとするとき、高圧室37内のオイルが僅かながらボディ31の内周面とプランジャ36の外周面との間を通って油圧式ラッシュアジャスタ30の外部に漏出するため、プランジャ36がボディ31内に僅かに沈み込むようになる。しかしながら、このプランジャ36のボディ31内への進入は、上述した吸気バルブ11の閉弁開始後における油圧式ラッシュアジャスタ30の動作により回復される。
図4は、油圧式ラッシュアジャスタ30にオイルを供給する油路の構成を示した図である。図4を参照して、シリンダヘッドには、複数の油圧式ラッシュアジャスタ30が設けられており、これらの油圧式ラッシュアジャスタ30はラッシュアジャスタ油路50により互いに接続されている。ラッシュアジャスタ油路50は、メイン油路40と接続されている。メイン油路40は、オイルパン41、オイルポンプ42、オイルフィルタ43およびブロック44を接続し、エンジンオイルの主たる流路となる。メイン油路40内のオイルはオイルポンプ42により循環する。メイン油路40とラッシュアジャスタ油路50との境界部分にはバルブ49が設けられ、オイルの流れの切断、接続、切換えを行なうことが可能である。ラッシュアジャスタ油路50の末端には、油圧センサ60が設けられる。メイン油路40は、可変バルブタイミング機構入口45、チェーン46および可変バルブタイミング機構出口47も潤滑する。また、メイン油路40は、動弁系部品の上方に設けられたシャワーパイプ48にも導かれる。さらに、カム軸受12Aもメイン油路40により潤滑される。油圧センサ60は、ECU(Electrical Control Unit)70に接続されている。ECU70は、リフト量可変アクチュエータ21の動作を制御可能である。
ラッシュアジャスタ油路50の油圧は、油圧センサ60により継続的に検出されている。そして、ラッシュアジャスタ油路50の油圧が所定値よりも低いことが油圧センサ60により検知されると、その信号がECU70に取り込まれる。この時、ECU70は、リフト量可変アクチュエータ21を動作させ、バルブリフト可変機構10を大作用角側に動かす。このようにすることで、ラッシュアジャスタ油路50の油圧が低下した際に、バルブリフト量を増大させることができる。ラッシュアジャスタ油路の油圧が低下した場合は、油圧式ラッシュアジャスタ30のプランジャの沈み込みが大きくなるため、バルブリフト量が低減される傾向にある。これに対し、上記のように、油圧の低下を検知した際にバルブリフト量を増大させることで、プランジャの沈み込みによってバルブリフト量が低減されたとしても、気筒ごとのリフト量のばらつきによる影響を低減し、エンジン振動やエンジンストップを抑制することができる。
図5は、内燃機関の吸気系の空気の流れを説明する図である。図5を参照して、内燃機関のインレットポート80には、図5中の矢印方向に沿って空気が供給される。インレットポート80の上流側にはスロットルバルブ90が設けられている。スロットルバルブ90の開閉は、ECU70により制御される。
上述したように、本実施の形態においては、ラッシュアジャスタ油路50の油圧が低い場合には、ECU70によりリフト量可変アクチュエータ21を動作させ、内燃機関に取り込まれるバルブリフト量を増大させている。この際、ECU70は、スロットルバルブ90を制御し、インレットポート80へと向かう空気量を低減させる。これにより、バルブリフト量が必要空気量に対応する高さ以上に増大しても、スロットルバルブ90により内燃機関への空気流入量を抑制することができるので、気筒間の空気流入量のばらつきをさらに小さくすることが可能になる。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る内燃機関の動弁装置は、内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタ30と、油圧式ラッシュアジャスタ30の先端部に基端部が回動自在に支持され、カム13の回転によりバルブをリフトさせるロッカアーム16と、カム13とロッカアーム16との間に設けられ、吸気バルブ11のリフト量を変化させるバルブリフト可変機構10と、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧を検出する「油圧検出手段」としての油圧センサ60と、バルブリフト可変機構10を制御する「コントローラ」としてのECU70とを備える。ECU70は、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧が所定値以下であることが油圧センサ60により検出されたことに基づいて、吸気バルブ11のリフト量を増大させるようにバルブリフト可変機構10を制御する。
上記内燃機関の動弁装置は、吸気バルブ11の上流側に空気流入量を調整するスロットルバルブ90をさらに備える。ECU70は、上述したリフト量を増大させる制御が行なわれる際に、空気流入量を制限するようにスロットルバルブ90を制御する。
本実施の形態では、バルブリフト可変機構を含む動弁機構の例について説明したが、油圧式ラッシュアジャスタ30は、バルブリフト可変機構を含まない動弁機構に適用されてもよい。また、本実施の形態では、吸気系の動弁機構の例について説明したが、油圧式ラッシュアジャスタ30は、排気系の動弁機構に適用されてもよい。
本実施の形態に係る内燃機関の動弁装置によれば、バルブリフト量を大きくすることで、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧が低下し、該ラッシュアジャスタの伸長が制限された場合にも、バルブリフト量の低減の影響を抑制することができる。この結果、安定して動作する内燃機関の動弁装置が得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係る内燃機関の動弁装置を示す正面図である。 図1に示される動弁装置に含まれるバルブリフト可変機構を部分的に示す斜視図である。 図1に示される油圧式ラッシュアジャスタの側面断面図である。 図1に示される油圧式ラッシュアジャスタにオイルを供給する油路の構成を示した図である。 図1に示される内燃機関の吸気系の空気の流れを説明する図である。
符号の説明
10 バルブリフト可変機構、11 吸気バルブ、12 カムシャフト、12A カム軸受、13 カム、14 入力アーム、14A アーム部、14B ローラ部、15 揺動カム、15A ノーズ部、15B カム面、16 ロッカアーム、16A ローラ、17 スライダギヤ、17A 長穴、17B,17C ヘリカルギヤ、18 支持パイプ、18A 長穴、20 駆動軸、21 リフト量可変アクチュエータ、30 油圧式ラッシュアジャスタ、31 ボディ、31A オイル穴、32 プランジャスプリング、33 ボールリテーナ、34 チェックボールスプリング、35 チェックボール、36 プランジャ、36A オイル穴、37 高圧室、38 低圧室、39 連通路、39A 仕切り部、40 メイン油路、41 オイルパン、42 オイルポンプ、43 オイルフィルタ、44 ブロック、45 可変バルブタイミング機構入口、46 チェーン、47 可変バルブタイミング機構出口、48 シャワーパイプ、49 バルブ、50 ラッシュアジャスタ油路、60 油圧センサ、70 ECU、80 インレットポート、90 スロットルバルブ。

Claims (2)

  1. 内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタと、
    前記油圧式ラッシュアジャスタの先端部に基端部が回動自在に支持され、カムの回転によりバルブをリフトさせるロッカアームと、
    前記カムと前記ロッカアームとの間に設けられ、前記バルブのリフト量を変化させるリフト量可変機構と、
    前記油圧式ラッシュアジャスタの油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記リフト量可変機構を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記油圧式ラッシュアジャスタの油圧が所定値以下であることが前記油圧検出手段により検出されたことに基づいて、前記バルブのリフト量を増大させるように前記リフト量可変機構を制御する、内燃機関の動弁装置。
  2. 前記バルブの上流側に空気流入量を調整するスロットルバルブをさらに備え、
    前記リフト量を増大させる制御が行なわれる際に空気流入量を制限するように前記スロットルバルブが制御される、請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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