JP2007187135A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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裕二 吉原
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佳明 宮里
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Abstract

【課題】内燃機関の高回転時の潤滑油の流れがより適正化されるとともにラッシュアジャスタのポンプアップが抑制された内燃機関の動弁装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の動弁装置は、油圧式ラッシュアジャスタ30と、動弁機構にオイルを供給するシャワーパイプ48と、シャワーパイプ48への潤滑油供給経路を開閉するバルブ49と、バルブ49の開閉を制御するECU70と、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧を検出する油圧センサ60とを備える。油圧式ラッシュアジャスタ30には、上記潤滑油供給経路を介してオイルが供給され、ECU70は、内燃機関の低回転時にはバルブ49を開弁、高回転時には閉弁し、かつ、高回転時にシャワーパイプ48への経路が遮断されている状態において、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧が所定値以上であることが検出されたことに基づいて、バルブ49を閉弁状態から開弁状態にする。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の動弁装置に関し、特に、油圧式ラッシュアジャスタを含む内燃機関の動弁装置に関する。
内燃機関の動弁機構に潤滑油を滴下するシャワーパイプが、たとえば特開2005−42657号公報(特許文献1)に記載されている。
また、特開2004−293509号公報(特許文献2)においては、運転状態によって電磁弁を開閉し、オイルジェットを行なうオイルジェット制御装置が開示されている。
また、特開2005−105886号公報(特許文献3)においては、運転状態によってオイルジェットギャラリとメインギャラリとに供給するオイル流量を可変にしたエンジンのオイル供給装置が開示されている。
特開2005−42657号公報 特開2004−293509号公報 特開2005−105886号公報
内燃機関の運転状態が高回転になるのに伴ない、バルブスプリングやカムに付着しているオイルの飛散が活発になる。この結果、内燃機関の運転状態が低回転の際には必要な潤滑油供給手段が、高回転の際には不要になる場合がある。その一方で、たとえば焼き付き防止の観点から、高回転時に潤滑油供給量を増大させたい部位(ベアリングなど)も存在する。他方、内燃機関の高回転時には、ラッシュアジャスタが過度に伸長する現象(以下、ポンプアップと称する場合がある。)が発生するとともに、機関弁を完全に閉弁させることができない状態(以下、不完全閉弁状態と称する場合がある。)が生じる場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、内燃機関の高回転時の潤滑油の流れがより適正化されるとともにラッシュアジャスタのポンプアップが抑制された内燃機関の動弁装置を提供することにある。
本発明に係る内燃機関の動弁装置は、動弁機構を有する内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタと、動弁機構にオイルを供給する潤滑油供給手段と、潤滑油供給手段への潤滑油供給経路を開閉する制御弁と、制御弁の開閉を制御するコントローラと、油圧式ラッシュアジャスタの油圧を検出する油圧検出手段とを備える。油圧式ラッシュアジャスタには、上記潤滑油供給経路を介してオイルが供給され、コントローラは、内燃機関の低回転時には制御弁を開弁、高回転時には閉弁し、かつ、高回転時に制御弁が閉弁している状態において、油圧式ラッシュアジャスタの油圧が所定値以上であることが油圧検出手段により検出されたことに基づいて、制御弁を閉弁状態から開弁状態にするような制御を行なう。
上記構成によれば、内燃機関の低回転時に動弁機構にオイルを供給する潤滑油供給手段への潤滑油供給経路を開通し、内燃機関の高回転時に該潤滑油供給経路を遮断することで、不要な部位への潤滑油の供給を抑制することができる。一方で、油圧式ラッシュアジャスタの油圧が高くなった際に潤滑油供給手段への潤滑油供給経路を開通することで、ラッシュアジャスタの油圧を低減し、ポンプアップを抑制することができる。
上記内燃機関の動弁装置において、好ましくは、潤滑油供給手段への潤滑油供給経路は、吸気系の動弁機構に向かう第1経路と、排気系の動弁機構に向かう第2経路とを含み、制御弁は、第1経路上に設けられる第1制御弁と、第2経路上に設けられる第2制御弁とを含む。ここで、コントローラは、内燃機関の低回転領域から高回転領域への遷移時に、第1と第2制御弁のいずれか一方を先に閉弁するような制御を行なう。
上記構成によれば、比較的潤滑要求の高くない側の潤滑油供給経路を先に遮断して、潤滑油が必要な他の部位への潤滑油供給量を増大させることができる。
上記内燃機関の動弁装置において、1つの例として、潤滑油供給手段は動弁機構の上方に設けられたシャワーパイプである。
本発明によれば、内燃機関の高回転時の潤滑油の流れがより適正化されるとともにラッシュアジャスタのポンプアップが抑制された内燃機関の動弁装置を提供することができる。
以下に、本発明に基づく内燃機関の動弁装置の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る油圧式ラッシュアジャスタが適用される動弁機構を示す正面図である。また、図2は、図1に示される動弁機構に含まれるバルブリフト可変機構を部分的に示す斜視図である。図2中では、内部構造が明確に把握できるように一部が破断されて表わされている。
図1および図2を参照して、動弁機構は、バルブリフト可変機構10を含んで構成される。バルブリフト可変機構10は、内燃機関のバルブ(本実施の形態では、吸気バルブ11)のバルブリフト量を可変とする機構である。内燃機関は、ガソリンエンジンであっても良いし、ディーゼルエンジンであっても良い。内燃機関は車両に搭載される。
バルブリフト可変機構10は、内燃機関のシリンダヘッド内に設けられている。そのシリンダヘッド内には、カム13が形成されたカムシャフト12、揺動可能に軸支されたロッカアーム16およびロッカアーム16の揺動に応じて開閉駆動される吸気バルブ11が配設されている。バルブリフト可変機構10は、一方向に延びる駆動軸20と、駆動軸20の外周面を覆う支持パイプ18と、支持パイプ18の外周面上で駆動軸20の軸方向に並んで配置された入力アーム14および揺動カム15とを備える。
なお、この内燃機関では、各気筒にそれぞれ一対の吸気バルブ11およびロッカアーム16が設けられており、一対の吸気バルブ11が、1つのカム13によって開閉駆動される。バルブリフト可変機構10には、各気筒に設けられた1つのカム13に対応して、1つの入力アーム14が設けられている。入力アーム14の両側には、各気筒に設けられた一対の吸気バルブ11のそれぞれに対応して、2つの揺動カム15が設けられている。
支持パイプ18は、中空円筒状に形成されており、カムシャフト12に対して平行に配置されている。支持パイプ18は、軸方向へ移動したり、回転したりしないようにシリンダヘッドに固定されている。支持パイプ18の内部には、その軸方向に摺動可能なように駆動軸20が挿入されている。支持パイプ18の外周面上には、駆動軸20の軸芯を中心として揺動可能で、かつ、その軸方向には移動しないように、入力アーム14および2つの揺動カム15が設けられている。
入力アーム14は、支持パイプ18の外周面から離れる方向に突出するアーム部14Aと、アーム部14Aの先端に回転可能に接続されたローラ部14Bとを有する。入力アーム14は、ローラ部14Bがカム13に当接可能な位置に配置されるように設けられている。
揺動カム15は、支持パイプ18の外周面から離れる方向に突出する略三角形状のノーズ部15Aを有する。ノーズ部15Aの一辺(図1中の下方側の辺)には、凹状に湾曲したカム面15Bが形成されている。吸気バルブ11には、バルブスプリングが設けられている。その付勢力によって、カム面15Bには、ロッカアーム16に回転可能に取り付けられたローラ16Aが押し付けられる。
入力アーム14および揺動カム15は、一体となって駆動軸20の軸芯を中心として揺動する。このため、カムシャフト12が回転すると、カム13に当接された入力アーム14が揺動し、この入力アーム14の動きに連動して揺動カム15も揺動する。この揺動カム15の動きが、ロッカアーム16を介して吸気バルブ11に伝わり、これによって吸気バルブ11が開閉駆動される。
バルブリフト可変機構10は、さらに、支持パイプ18の軸芯周りにおいて、入力アーム14と揺動カム15との相対位相差を変更する機構を備えており、この機構によって、吸気バルブ11のバルブリフト量を適宜変更する。つまり、両者の相対位相差を拡大すれば、入力アーム14および揺動カム15の揺動角に対するロッカアーム16の揺動角が拡大され、吸気バルブ11のバルブリフト量が増大される。また、両者の相対位相差を縮小すれば、入力アーム14および揺動カム15の揺動角に対するロッカアーム16の揺動角が縮小され、吸気バルブ11のバルブリフト量が低減される。
次に、上記の相対位相差を変更する機構について、より詳細な説明を行なう。図2に示されるように、入力アーム14および2つの揺動カム15と、支持パイプ18の外周面との間に規定された空間には、支持パイプ18に対して、回転可能で、かつ軸方向に摺動可能に支持されたスライダギア17が収容されている。
スライダギア17には、その軸方向の中央部に位置して、右ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されたヘリカルギア17Bが設けられている。また、スライダギア17には、ヘリカルギア17Bの両側に位置して、ヘリカルギア17Bとは逆に左ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されたヘリカルギア17Cがそれぞれ設けられている。
一方、スライダギア17を収容する空間を規定する入力アーム14および2つの揺動カム15の表面には、ヘリカルギア17B,17Cに対応したヘリカルスプラインがそれぞれ形成されている。つまり、入力アーム14には、右ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されており、そのヘリカルスプラインがヘリカルギア17Bに噛み合っている。また、揺動カム15には、左ねじ螺旋状のヘリカルスプラインが形成されており、そのヘリカルスプラインがヘリカルギア17Cに噛み合っている。
スライダギア17には、一方のヘリカルギア17Cとヘリカルギア17Bとの間に位置して、周方向に延びる長穴17Aが形成されている。また、支持パイプ18には、長穴17Aの一部と重なるように、軸方向に延びる長穴18Aが形成されている。支持パイプ18の内部に挿通された駆動軸20には、これら2つの長穴17A,18Aの重なった部分を通じて突出する係止ピン20Aが一体に設けられている。
駆動軸20がその軸方向に移動すると、スライダギア17が係止ピン20Aにより押されるため、ヘリカルギア17B,17Cが同時に駆動軸20の軸方向に移動する。このようなヘリカルギア17B,17Cの移動に対して、これらにスプライン係合された入力アーム14および揺動カム15は、軸方向に移動しないため、ヘリカルスプラインの噛み合いを通じて駆動軸20の軸芯周りに回動する。このとき、入力アーム14と揺動カム15とでは、形成されたヘリカルスプラインの向きが逆であるため、回動方向が互いに逆方向となる。これにより、入力アーム14と揺動カム15との相対位相差が変化し、既に説明したように吸気バルブ11のバルブリフト量が変更される。
図3は、油圧式ラッシュアジャスタ30の側面断面図である。図3を参照して、油圧式ラッシュアジャスタ30は、ボディ31を有している。そして、ボディ31の内部には、プランジャスプリング32と、ボールリテーナ33と、チェックボールスプリング34と、チェックボール35と、プランジャ36とが配設されている。ボディ31の底とプランジャ36の底との間には高圧室37が形成され、プランジャ36の内部には低圧室38が形成されている。そして、高圧室37には内燃機関の潤滑用のオイルが満たされている。また、高圧室37と低圧室38とはプランジャ36の低部に位置する仕切り部39Aに形成された連通路39を介して連通しており、低圧室38にはボディ31およびプランジャ36に形成されたオイル穴31A,36Aを介してオイルが供給される。なお、低圧室38に供給されるオイルは、内燃機関の運転に伴ない駆動されるオイルポンプから吐出され、オイル通路を通じてオイル穴31A,36Aに到達する。
高圧室37には、プランジャスプリング32およびボールリテーナ33が配設されている。そして、このプランジャスプリング32の付勢力がボールリテーナ33を介してプランジャ36に作用することで、プランジャ36は、常にボディ31から突出する方向に付勢されている。また、高圧室37において、ボールリテーナ33とプランジャ36の底との間には、チェックボールスプリング34およびチェックボール35が配設されている。そして、このチェックボールスプリング34の付勢力がチェックボール35に作用することで、チェックボール35が連通路39を遮断する位置に保持されている。
したがって、内燃機関運転中における吸気バルブ11の閉弁開始後に、カム13が揺動カム15から離れようとすると、プランジャスプリング32が伸びてプランジャ36がボディ31から進出する(すなわち、油圧式ラッシュアジャスタ30が伸長する)。そのプランジャ36によってロッカアーム16が揺動カム15側に押付けられる。そして、揺動カム15がカム13側に押付けられる。このように、揺動カム15がカム13に追従して変位することで、カム13と揺動カム15との間にクリアランスが生じることが抑制される。
なお、上記のように油圧式ラッシュアジャスタ30が伸長するときには、高圧室37の容積が拡大しようとして高圧室37の圧力が低下し、高圧室37と低圧室38との差圧に基づく力がチェックボール35に作用する。そして、上記差圧に基づく力によってチェックボール35がチェックボールスプリング34の付勢力に抗して連通路39の遮断を解除する位置まで変位すると、低圧室38から高圧室37にオイルが流れるようになる。その後、上記差圧に基づく力の大きさがチェックボールスプリング34の付勢力以下になると、チェックボール35が連通路39を遮断する位置へと戻される。
一方、吸気バルブ11が開弁される際にカム13によって揺動カム15が押されると、その力がロッカアーム16を介してプランジャ36に伝達され、プランジャ36がボディ31内に進入しようとする。この際、連通路39がチェックボール35によって遮断されているため、高圧室37から低圧室38へのオイル流出が抑制される。そして、高圧室37内に満たされたオイルにより、高圧室37の容積を縮小する方向へのプランジャ36の移動、換言するとプランジャ36のボディ31内への進入が抑制される。
なお、このようにプランジャ36がボディ31内に進入しようとするとき、高圧室37内のオイルが僅かながらボディ31の内周面とプランジャ36の外周面との間を通って油圧式ラッシュアジャスタ30の外部に漏出するため、プランジャ36がボディ31内に僅かに沈み込むようになる。しかしながら、このプランジャ36のボディ31内への進入は、上述した吸気バルブ11の閉弁開始後における油圧式ラッシュアジャスタ30の動作により回復される。
図4は、油圧式ラッシュアジャスタ30にオイルを供給する油路の構成を示した図である。図4を参照して、シリンダヘッドには、複数の油圧式ラッシュアジャスタ30が設けられており、これらの油圧式ラッシュアジャスタ30はラッシュアジャスタ油路50により互いに接続されている。ラッシュアジャスタ油路50は、メイン油路40と接続されている。メイン油路40は、オイルパン41、オイルポンプ42、オイルフィルタ43およびブロック44を接続し、エンジンオイルの主たる流路となる。メイン油路40内のオイルはオイルポンプ42により循環する。メイン油路40とラッシュアジャスタ油路50との境界部分にはバルブ49が設けられ、オイルの流れの切断、接続、切換えを行なうことが可能である。ラッシュアジャスタ油路50の末端には、油圧センサ60が設けられる。メイン油路40は、可変バルブタイミング機構入口45、チェーン46および可変バルブタイミング機構出口47も潤滑する。また、メイン油路40は、動弁系部品の上方に設けられたシャワーパイプ48にも導かれる。さらに、カム軸受12Aもメイン油路40により潤滑される。油圧センサ60は、ECU(Electrical Control Unit)70に接続されている。ECU70は、バルブ49の動作を制御可能である。
内燃機関の運転状態が低回転から高回転に遷移すると、ECU70はバルブ49を切換えてシャワーパイプ48への潤滑油の供給を遮断する。これにより、ベアリングなど他の部位への潤滑油供給量を増大させたり、オイルポンプ42の負荷を低減したりすることができる。
ラッシュアジャスタ油路50の油圧は、油圧センサ60により継続的に検出されている。内燃機関の高回転時に上記のようにシャワーパイプ48への潤滑油供給が遮断された状態において、ラッシュアジャスタ油路50の油圧が所定値よりも高いことが油圧センサ60により検知されると、その信号がECU70に取り込まれる。この時、ECU70は、バルブ49を切換えて、シャワーパイプ48への潤滑油の供給を再開させる。このようにすることで、ラッシュアジャスタ油路50の油圧を低減し、油圧式ラッシュアジャスタのポンプアップを抑制することができる。
図5は、シャワーパイプ48を示した図である。図5を参照して、シャワーパイプ48は、バルブ49を介してメイン油路40と接続されている。そして、シャワーパイプ48は、吸気側パイプ48INと排気側パイプ48EXとを有する。吸気側パイプ48INおよび排気側パイプ48EXは、それぞれ、開口48A,48Bを有する。開口48A,48Bは、内燃機関の各気筒の動弁装置の上方に設けられる。メイン油路40からシャワーパイプ48に流入したオイルが開口48A,48Bから吐出される。これにより、内燃機関の動弁装置が潤滑される。
図6は、シャワーパイプ48の変形例を模式的に示した図である。図6を参照して、本変形例においては、吸気側パイプ48INおよび排気側パイプ48EXのそれぞれにバルブ49A,49Bが設けられている。バルブ49A,49Bは、それぞれ、吸気側パイプ48INおよび排気側パイプ48EXの開閉を行なう。バルブ49A,49Bの開閉は、ECU70により制御される。内燃機関の高回転時には、バルブ49A,49Bが閉弁され、開口48A,48Bからの潤滑油の供給が停止される。ここで、たとえば排気側において吸気側よりも潤滑油の要求量が少ない場合に、吸気側パイプ48IN上のバルブ49Aよりも排気側パイプ48EX上のバルブ49Bを先に閉弁する。このようにすることで、潤滑油が必要な他の部位への潤滑油の供給を促進することができる。なお、吸気側において排気側よりも潤滑油の要求量が少ない場合には、排気側パイプ48EX上のバルブ49Bよりも吸気側パイプ48IN上のバルブ49A上を先に閉弁してもよい。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る内燃機関の動弁装置は、動弁機構を有する内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタ30と、動弁機構にオイルを供給する「潤滑油供給手段」としてのシャワーパイプ48と、シャワーパイプ48への潤滑油供給経路を開閉する「制御弁」としてのバルブ49と、バルブ49の開閉を制御する「コントローラ」としてのECU70と、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧を検出する「油圧検出手段」としての油圧センサ60とを備える。油圧式ラッシュアジャスタ30には、上記潤滑油供給経路を介してオイルが供給され、ECU70は、内燃機関の低回転時にはバルブ49を開弁(すなわち、シャワーパイプ48への経路を開通)、高回転時には閉弁(すなわち、シャワーパイプ48への経路を遮断)し、かつ、高回転時にシャワーパイプ48への経路が遮断されている状態において、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧が所定値以上であることが油圧センサ60により検出されたことに基づいて、バルブ49を閉弁状態(シャワーパイプ48への経路が遮断された状態)から開弁状態(シャワーパイプ48への経路が開通した状態)にするような制御を行なう。
シャワーパイプ48への潤滑油供給経路は、吸気系の動弁機構に向かう「第1経路」としての吸気側パイプ48INと、排気系の動弁機構に向かう「第2経路」としての排気側パイプ48EXとを含む。図6に示される変形例において、「制御弁」は、吸気側パイプ48IN上に設けられる「第1制御弁」としてのバルブ49Aと、排気側パイプ48EX上に設けられる「第2制御弁」としてのバルブ49Bとを含む。ここで、ECU70は、内燃機関の低回転領域から高回転領域への遷移時に、バルブ49A,49Bのいずれか一方を先に閉弁するような制御を行なう。
本実施の形態では、バルブリフト可変機構を含む動弁機構の例について説明したが、油圧式ラッシュアジャスタ30は、バルブリフト可変機構を含まない動弁機構に適用されてもよい。また、本実施の形態では、吸気系の動弁機構に適用される油圧式ラッシュアジャスタ30の例について説明したが、油圧式ラッシュアジャスタ30は、排気系の動弁機構に適用されてもよい。
本実施の形態に係る内燃機関の動弁装置によれば、内燃機関の低回転時にシャワーパイプ48への潤滑油供給経路を開通し、内燃機関の高回転時に該潤滑油供給経路を遮断することで、不要な部位への潤滑油の供給を抑制することができる。一方で、ラッシュアジャスタ油路50の油圧が高くなった際にシャワーパイプ48への潤滑油供給経路を開通することで、油圧式ラッシュアジャスタ30の油圧を低減し、該ラッシュアジャスタのポンプアップを抑制することができる。
また、図6に示される変形例によれば、比較的潤滑要求の高くない側の潤滑油供給経路を先に遮断して、潤滑油が必要な他の部位への潤滑油供給量を増大させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係る内燃機関の動弁装置を示す正面図である。 図1に示される動弁機構に含まれるバルブリフト可変機構を部分的に示す斜視図である。 図1に示される油圧式ラッシュアジャスタの側面断面図である。 図1に示される油圧式ラッシュアジャスタにオイルを供給する油路の構成を示した図である。 動弁装置の上方に設けられるシャワーパイプを示した図である。 図5に示されるシャワーパイプの変形例を模式的に示した図である。
符号の説明
10 バルブリフト可変機構、11 吸気バルブ、12 カムシャフト、12A カム軸受、13 カム、14 入力アーム、14A アーム部、14B ローラ部、15 揺動カム、15A ノーズ部、15B カム面、16 ロッカアーム、16A ローラ、17 スライダギヤ、17A 長穴、17B,17C ヘリカルギヤ、18 支持パイプ、18A 長穴、20 駆動軸、30 油圧式ラッシュアジャスタ、31 ボディ、31A オイル穴、32 プランジャスプリング、33 ボールリテーナ、34 チェックボールスプリング、35 チェックボール、36 プランジャ、36A オイル穴、37 高圧室、38 低圧室、39 連通路、39A 仕切り部、40 メイン油路、41 オイルパン、42 オイルポンプ、43 オイルフィルタ、44 ブロック、45 可変バルブタイミング機構入口、46 チェーン、47 可変バルブタイミング機構出口、48 シャワーパイプ、48A,48B 開口、48IN 吸気側パイプ、48EX 排気側パイプ、49,49A,49B バルブ、50 ラッシュアジャスタ油路、60 油圧センサ、70 ECU。

Claims (3)

  1. 動弁機構を有する内燃機関に取付けられた油圧式ラッシュアジャスタと、
    前記動弁機構にオイルを供給する潤滑油供給手段と、
    前記潤滑油供給手段への潤滑油供給経路を開閉する制御弁と、
    前記制御弁の開閉を制御するコントローラと、
    前記油圧式ラッシュアジャスタの油圧を検出する油圧検出手段とを備え、
    前記油圧式ラッシュアジャスタには、前記潤滑油供給経路を介してオイルが供給され、
    前記コントローラは、前記内燃機関の低回転時には前記制御弁を開弁、高回転時には閉弁し、かつ、前記高回転時に前記制御弁が閉弁している状態において、前記油圧式ラッシュアジャスタの油圧が所定値以上であることが前記油圧検出手段により検出されたことに基づいて、前記制御弁を閉弁状態から開弁状態にするような制御を行なう、内燃機関の動弁装置。
  2. 前記潤滑油供給手段への潤滑油供給経路は、吸気系の動弁機構に向かう第1経路と、排気系の動弁機構に向かう第2経路とを含み、
    前記制御弁は、前記第1経路上に設けられる第1制御弁と、前記第2経路上に設けられる第2制御弁とを含み、
    前記コントローラは、前記内燃機関の低回転領域から高回転領域への遷移時に、前記第1と第2制御弁のいずれか一方を先に閉弁するような制御を行なう、請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記潤滑油供給手段は前記動弁機構の上方に設けられたシャワーパイプである、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の動弁装置。
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