JP6480813B2 - 油量制御バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングの内部に往復移動可能に配置される弁体を具備する油量制御バルブに関する。
従来、ハウジングの内部に往復移動可能に配置される弁体を具備する油量制御バルブの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、エンジンのクランクシャフトに供給する油量を制御する油量制御装置が記載されている。具体的には、特許文献1には、ハウジング内を往復移動可能なバルブと、バルブを互いに反対方向に付勢する感温スプリング及びバイアススプリングを具備する油量制御装置が記載されている。特許文献1に記載の油量制御装置には、オイルが流出する第一流出通路と、前記第一流出通路よりも小流量な第二流出通路とが形成されている。前記油量制御装置は、低温時においては、バイアススプリングの付勢力によりバルブが第一流出通路を閉じ、第二流出通路をオイルが流れるように形成される。一方、前記油量制御装置は、高温時においては、感温スプリングの付勢力によりバルブが第一流出通路を開き、この第一流出通路をオイルが流れるように形成される。
これにより、特許文献1に記載の油量制御装置は、低温時に、供給する油量を減らすことができるので、摺動部を早期に昇温させることができる。このため、機械的摩擦損失を低減させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の油量制御装置においては、高温時は、常に第一流出通路を開いた状態となる。つまり、特許文献1に記載の油量制御装置は、油圧にかかわらず油温のみで油量の制御を行うものであるため、様々な状況に応じて適切な油量の制御を行うのは困難であった。
特開2014−152623号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、油温と油圧に応じて、供給する油量を制御することができる油量制御バルブを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、略筒状に形成され、オイルの吸入口と吐出口とを有するハウジングと、前記ハウジングの内部に前記ハウジングの軸方向に摺動可能に配置されると共に、前記吸入口及び前記吐出口と連通する軸方向一側の第一の空間と、軸方向他側の第二の空間とを区分し、前記吸入口、前記第一の空間、前記吐出口を流通する前記オイルの油圧により前記軸方向他側へ付勢される弁体と、前記弁体を前記軸方向他側へ付勢すると共に、温度に応じて付勢力を変化させる第一のばねと、前記弁体を前記軸方向一側へ付勢する第二のばねと、を具備し、前記弁体は、前記軸方向一側から他側へと摺動するに従い、前記オイルの流量が大きくなるように形成され、前記吸入口は、前記ハウジングの側面及び前記軸方向一側の底面のうちいずれか一方に形成され、前記吐出口は、前記ハウジングの側面及び前記軸方向一側の底面のうちいずれか他方に形成され、前記弁体が摺動して前記軸方向一側の底面に当接することにより、前記底面に形成される前記吸入口又は前記吐出口が閉じられ、前記弁体はさらに、前記ハウジングの側面を摺動する大径部と、前記大径部の前記軸方向一側に連続して形成されると共に、前記大径部よりも小径に形成される小径部と、を具備し、前記大径部は、常に、前記ハウジングの側面に形成される前記吸入口又は前記吐出口よりも前記軸方向他側にあり、前記小径部は、当該小径部の側面及び前記軸方向一側の頂面において開口するように形成されて、前記弁体が摺動して前記ハウジングの前記軸方向一側の前記底面に当接したときに、前記吸入口と前記吐出口とを連通する貫通孔を具備するものである。
請求項2においては、前記第一のばねは、温度が高くなるに従い前記軸方向他側への付勢力が増大し、温度が低くなるに従い前記軸方向他側への付勢力が減少するように形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、油温と油圧に応じて、供給する油量を制御することができる。また、吸入口又は吐出口が弁体により閉じられた場合にも、オイルを供給することができる。また、油圧を常に弁体に付与することができる。
請求項2においては、油温が低いときに、供給する油量を少なくすることができる。
本発明の一実施形態に係る油量制御バルブを具備する潤滑油供給機構の全体的な構成を示した模式図。 油量制御バルブの閉弁状態を示した断面図。 油量制御バルブの開弁状態を示した断面図。 開弁圧と油圧の関係を表すグラフを示した図。 オイルの流量と油圧の関係を表すグラフを示した図。 温度及びエンジンの回転数の違いによる、油量制御バルブの開閉状態を示した図。 開弁圧と油圧の関係の第二の態様を表すグラフを示した図。 第二の態様における温度及びエンジンの回転数の違いによる、油量制御バルブの開閉状態を示した図。
以下の説明においては、図中の矢印U、矢印D、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る油量制御バルブ100が用いられるエンジン1の構成の概要及びエンジン1におけるオイルの流れについて説明する。
エンジン1は、4つの気筒を具備する直列4気筒型である。エンジン1は、オイルポンプ11、オイルフィルタ12、メインギャラリ13、メインメタル/コンロッドメタル14、ピストンジェット15、チェーンジェット16、チェーンテンショナー17、可変バルブタイミング機構(VVT)18、ラッシュアジャスタ(HLA)19、カムジャーナル20、カムシャワー21及び油量制御バルブ100を具備する。
オイルポンプ11は、オイルパン(不図示)に貯溜されたオイルを吸入して当該オイルを下流へ圧送するものである。オイルポンプ11は前記エンジン1によって駆動されると共に、当該エンジン1の回転数に応じた回転数で駆動される。オイルポンプ11の下流には、オイルからゴミなどを取り除くためのオイルフィルタ12が配置される。
オイルフィルタ12を流通したオイルは、メインギャラリ13、及びクランク軸(不図示)を支持するメインメタルとコンロッド(不図示)を支持するコンロッドメタル(以下、メインメタル/コンロッドメタル14と称す)へと送られる。メインギャラリ13の中途部には、メインメタル/コンロッドメタル14へ供給される油量を制御する油量制御バルブ100が配置される。
また、オイルフィルタ12を流通したオイルは、ピストンジェット15、チェーンジェット16、チェーンテンショナー17、可変バルブタイミング機構18、ラッシュアジャスタ19、カムジャーナル20及びカムシャワー21へと送られる。
次に、図1から図3を用いて、本発明の一実施形態に係る油量制御バルブ100の構成について説明する。
油量制御バルブ100は、下流側へ供給(流通)するオイルの流量を制御するものである。具体的には、油量制御バルブ100は、オイルポンプ11からメインギャラリ13を介してメインメタル/コンロッドメタル14へ流通するオイルの流量を制御するものである。油量制御バルブ100は、メインギャラリ13の中途部に配置される。油量制御バルブ100は、ハウジング110、弁体120、形状記憶合金ばね130及びバイアスばね140を具備する。
ハウジング110は、油量制御バルブ100の外郭を形成するものである。ハウジング110は、軸線方向を上下方向に向けた有底円筒状に形成される。ハウジング110は、上部ハウジング111及び下部ハウジング112を具備する。
上部ハウジング111は、ハウジング110の上部を形成するものである。上部ハウジング111は、軸線方向を上下方向に向けた円筒状に形成される。上部ハウジング111の上端側には、底壁が形成される。上部ハウジング111の下端側は、開放される。上部ハウジング111には、吸入口111a及び吐出口111bが形成される。
吸入口111aは、上流のオイルポンプ11から流通してきたオイルをハウジング110の内部に吸入する開口部である。吸入口111aは、上部ハウジング111の側壁を左右方向(軸線方向と垂直な方向)に貫通するように形成される。吸入口111aは、断面視(左右方向から見て)略円形状に形成される。吸入口111aは、上部ハウジング111の上端部近傍に形成される。
吐出口111bは、ハウジング110の内部のオイルを下流のメインメタル/コンロッドメタル14へ吐出(排出)する開口部である。吐出口111bは、上部ハウジング111の底壁(上端側の壁)を上下方向に貫通するように形成される。吐出口111bは、断面視(上下方向から見て)略円形状に形成される。吐出口111bは、平面視において、上部ハウジング111の底壁の略中央に形成される。
下部ハウジング112は、ハウジング110の下部を形成するものである。下部ハウジング112は、軸線方向を上下方向に向けた円筒状に形成される。下部ハウジング112の上端側は、開放される。上部ハウジング111の下端側には、底壁が形成される。下部ハウジング112は、上部ハウジング111の下端側に配置されて、上部ハウジング111と嵌合される。下部ハウジング112には、嵌合部112a及びドレン孔112bが形成される。
嵌合部112aは、上部ハウジング111と嵌合する部分である。嵌合部112aは、下部ハウジング112の上端側に形成される。嵌合部112aは、上方に突出する円筒状に形成される。嵌合部112aの外径は、下部ハウジング112のその他の部分の外径よりも小さく、上部ハウジング111の内径と略同じに形成される。嵌合部112aは、その側壁の外側の面が上部ハウジング111の側壁の内側の面に接するようにして、上部ハウジング111に嵌合される。
ドレン孔112bは、ハウジング110と後述する弁体120との間から下方に漏れたオイルを、ハウジング110の外部へ排出するものである。ドレン孔112bは、下部ハウジング112の底壁(下端側の壁)を上下方向に貫通するように形成される。ドレン孔112bは、断面視(上下方向から見て)略円形状に形成される。ドレン孔112bは、平面視において、下部ハウジング112の底壁の略中央に形成される。
弁体120は、オイルの流量を制御するものである。弁体120は、軸線方向を上下方向に向けた略円柱状に形成される。弁体120は、ハウジング110の内部に、ハウジング110の軸線方向に摺動可能に配置される。具体的には、弁体120は、その上端部が上部ハウジング111の底壁の内側の面(以下、天井面という)と当接する位置と、その下端部が下部ハウジング112の上面と当接する位置との間を、ハウジング110の軸線方向に往復移動可能に配置される。弁体120は、大径部121及び小径部122を具備する。
大径部121は、弁体120の下部を形成するものである。大径部121の外径は、上部ハウジング111の内径と略同じに形成される。大径部121は、上部ハウジング111の側面(側壁の内側の面)を摺動可能に形成される。大径部121は、摺動可能範囲において、吸入口111aよりも常に下方に位置するように形成される。すなわち、大径部121は、弁体120が最も上方に位置するとき(弁体120の上端部が上部ハウジング111の天井面と当接するとき)において、吸入口111aの下端部よりも下方に位置するように形成される。大径部121には、凹部121aが形成される。
凹部121aは、大径部121の下方側の底面が上方に凹んで形成される部分である。凹部121aは、円柱状に凹んで形成される。
小径部122は、弁体120の上部を形成するものである。小径部122は、大径部121の上方に連続して形成される。小径部122の外径は、大径部121の外径よりも小さく形成される。つまり、小径部122は、その側面と上部ハウジング111の側壁の内側の面との間に隙間が空くように形成される。小径部122には、貫通孔1221が形成される。
貫通孔1221は、小径部122を貫通して形成される孔である。貫通孔1221は、第一貫通孔1221a及び第二貫通孔1221bを具備する。
第一貫通孔1221aは、吸入口111aと対向する側が開放され、小径部122を左右方向(吸入口111aの軸線方向と同じ方向)に貫通するように形成される。第一貫通孔1221aは、断面視(左右方向から見て)略円形状に形成される。
第二貫通孔1221bは、吐出口111bと対向する側が開放され、下方に延びるように形成される。第二貫通孔1221bは、第一貫通孔1221aと交わるところまで延び、当該第一貫通孔1221aと連通するように形成される。第二貫通孔1221bは、断面視(上下方向から見て)略円形状に形成される。
このように構成される弁体120により、ハウジング110の内部は、弁体120の上方に位置する第一の空間S1と、弁体120の下方に位置する第二の空間S2とに区分される。
第一の空間S1は、上部ハウジング111と弁体120との間に形成される空間である。より詳細には、第一の空間S1は、主に上部ハウジング111の側壁の内側の面及び天井面と、小径部122の側面と、大径部121の上面とにより囲まれて形成される。
第二の空間S2は、下部ハウジング112の内部と大径部121の凹部121aとにより形成される空間である。より詳細には、第二の空間S2は、主に下部ハウジング112の側壁の内側の面及び底壁の内側の面と、凹部121aの側壁の内側の面と底面とにより囲まれて形成される。
形状記憶合金ばね130は、Ni−Ti合金(形状記憶合金)製の圧縮コイルばねである。形状記憶合金ばね130は、圧縮した状態で第一の空間S1に配置される。より詳細には、形状記憶合金ばね130は、小径部122の側面を囲うように、大径部121の上面と上部ハウジング111の天井面との間に配置される。これにより、形状記憶合金ばね130は、弁体120を下方に付勢する。
形状記憶合金ばね130は、温度が高くなるに従いばね定数が大きく(硬く)なり、温度が低くなるに従いばね定数が小さく(柔らかく)なるように形成される。つまり、形状記憶合金ばね130は、温度が高くなるに従い下方への付勢力が増大し、温度が低くなるに従い下方への付勢力が減少するように形成される。
バイアスばね140は、ばね鋼製の圧縮コイルばねである。バイアスばね140は、圧縮した状態で第二の空間S2に配置される。より詳細には、バイアスばね140は、大径部121の凹部121aの底面と下部ハウジング112の底壁の内側の面との間に配置される。これにより、バイアスばね140は、弁体120を上方に付勢する。なお、バイアスばね140のばね定数は、温度によらず略一定である。
次に、図2から図4を用いて、本実施形態に係る油量制御バルブ100の開閉動作について説明する。
バイアスばね140は、弁体120(大径部121の凹部121aの底面)に対して、当該バイアスばね140の付勢力により、上方への圧力P1を加えている。前述の如く、バイアスばね140のばね定数は、オイルの温度によらず略一定である。このため、図2に示す如く、弁体120が上方に摺動して上部ハウジング111の天井面に当接しているとき、バイアスばね140による上方への圧力P1は略一定である。
形状記憶合金ばね130は、弁体120(大径部121の上面)に対して、当該形状記憶合金ばね130の付勢力により、下方への圧力P2を加えている。前述の如く、形状記憶合金ばね130のばね定数は、温度が高くなるに従い大きくなり、温度が低くなるに従い小さくなる。このため、形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2は、仮に変形量が同一であれば、形状記憶合金ばね130の温度が高くなるに従い増大し、前記温度が低くなるに従い減少する。形状記憶合金ばね130の温度は、第一の空間S1を流通するオイルの温度(油温)によって変化するので、形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2は、仮に変形量が同一であれば、油温が高くなるに従い増大し、油温が低くなるに従い減少する。
オイルが流通していないとき、形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2と、バイアスばね140による上方への圧力P1のみが、弁体120に加えられているとする。圧力P1と圧力P2とは、弁体120に対して、上下方向において互いに反対方向に力を加えている。したがって、弁体120は、圧力P1と圧力P2とが釣り合う位置まで、上下方向に摺動しようとする。
本実施形態においては、バイアスばね140による上方への圧力P1は、形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2よりも大きく設定される。よって、オイルが流通していないときには、弁体120は、バイアスばね140による上方への付勢力により、小径部122の上面が上部ハウジング111の天井面に当接するまで上方へ摺動する。このとき、吐出口111bは、弁体120により閉じられている。本明細書において、弁体120により吐出口111bが閉じられている状態を「閉弁状態」と称す。なお、閉弁状態において、上方への圧力P1は依然として下方への圧力P2よりも勝っており、弁体120は上方へ付勢されている。
吐出口111bが開かれるためには、弁体120を下方へ摺動させる必要がある。そのためには、下方へさらなる圧力が弁体120に加えられることで、下方への圧力が上方への圧力を上回る必要がある。つまり、形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2以外に、吐出口111bを開くために必要な下方へのさらなる圧力が、開弁圧となる。開弁圧は、上方への圧力P1から下方への圧力P2を引いた分の圧力となる。図4において、開弁圧は、太線の曲線で示されている。
形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2は、より詳細には、閉弁状態となるように圧縮した状態において、所定の温度T1までは緩やかに大きくなり、温度T1から温度T1よりも高い所定の温度T2までは、温度T1までに比べて急激に大きくなる。温度T2よりも高い温度においては、形状記憶合金ばね130による下方への圧力P2は、略一定となる。したがって、開弁圧は、温度T1までは緩やかに小さくなり、温度T1から温度T2までは、温度T1までに比べて急激に小さくなる。温度T2よりも高い温度においては、開弁圧は、略一定となる(図4参照)。
オイルポンプ11から流通するオイルは、吸入口111aを介して第一の空間S1内に流通する。このオイルの油圧P3により、大径部121の上面は下方へ押圧される。
この油圧P3が開弁圧を上回ったとき、弁体120は下方へ押し下げられ、吐出口111bは開かれる。本明細書において、弁体120により吐出口111bが開かれている状態を「開弁状態」と称す。
以下、図2及び図3を用いて、閉弁状態及び開弁状態におけるオイルの流れについて説明する。
図2に示す閉弁状態においては、吐出口111bは、弁体120により閉じられている。よって、吸入口111aと吐出口111bとの間において、第一の空間S1を介した連通は遮断されている。つまり、ハウジング110(の内側)と弁体120(の外側)との間には、油路は形成されない。
このとき、弁体120の第一貫通孔1221aは、第一の空間S1を介して吸入口111aと連通している。また、弁体120の第二貫通孔1221bは、直接、吐出口111bと連通している。つまり、弁体120の貫通孔1221は、吸入口111a及び吐出口111bと連通している。
したがって、吸入口111aから第一の空間S1に流通してきたオイルは、大径部121の上面に対して油圧P3を加えると共に、第一貫通孔1221aを流通する。第一貫通孔1221aを流通するオイルは、第二貫通孔1221bへと流通し、吐出口111bから排出され、下流のメインメタル/コンロッドメタル14へと流通する。
よって、弁体120により吐出口111bが閉じられていても、下流のメインメタル/コンロッドメタル14へオイルを供給することができる。この貫通孔1221を流通するオイルの流量は、比較的小さい。
一方、図3に示す開弁状態においては、吐出口111bは、弁体120により開かれている。よって、吸入口111aと吐出口111bとは、第一の空間S1を介して連通している。つまり、ハウジング110(の内側)と弁体120(の外側)との間に油路が形成される。
したがって、吸入口111aから第一の空間S1に流通してきたオイルは、大径部121の上面に対して油圧P3を加えると共に、ハウジング110と弁体120との間に形成される油路を流通する。ハウジング110と弁体120との間を流通するオイルは、吐出口111bから排出され、下流のメインメタル/コンロッドメタル14へと流通する。
開弁状態においては、閉弁状態のときと同じく弁体120の貫通孔1221は、吸入口111a及び吐出口111bと連通している。したがって、オイルの一部は、貫通孔1221を介して吐出口111bへと送られる。
開弁状態においては、オイルは、貫通孔1221に加えてハウジング110と弁体120との間を流通することができる。よって、閉弁状態よりも、下流へ流通させるオイルの流量を大きくすることができる。
また、開弁状態において弁体120が下方へ摺動するに従い、ハウジング110と弁体120との間に形成される油路は広くなる。したがって、弁体120が下方へ摺動するに従い、オイルの流量は大きくなる。
図5は、温度がある一定の値であるときの、オイルの流量と油圧の関係を表すグラフを示した図である。仮に本実施形態に係る油量制御バルブ100が配置されていないとすると、オイルの流量は、図5において点線の曲線で示す如く、油圧に応じて変化する。また、本実施形態の如く油量制御バルブ100が配置されていると、油圧が開弁圧以下のとき(すなわち図2に示す閉弁状態において)、同様にオイルの流量は油圧に応じて変化するが、このときのオイルの流量は、油量制御バルブ100が配置されていない場合と比較して小さくなる。
油圧が開弁圧よりも大きくなると、弁体120が下方に摺動する。この間は開弁状態となり、オイルの流量は急激に大きくなる。図3に示す如く弁体120が最も下方まで摺動すると、油量制御バルブ100は全開となる。油圧が、全開となった時の油圧(全開圧)よりも大きくなると、オイルの流量は、油圧に応じて緩やかに大きくなる。
再び図4を用いて、エンジン1の回転数及び油温によるオイルの流量の変化について説明する。
オイルポンプ11によるオイルの吐出量は、エンジン1の回転数に比例して増大する。よって、エンジン1が低回転である場合、オイルポンプ11から油量制御バルブ100へ送られるオイルの流量は、エンジン1が高回転である場合と比べて小さくなる。したがって、エンジン低回転時(エンジン1が低回転である時)の油圧P3は、エンジン高回転時(エンジン1が高回転である時)の油圧P3と比べて小さくなる。
図4に示す如く、油圧P3は、油温が高くなるに従い直線的に減少する。エンジン低回転時には、油圧P3は常に開弁圧よりも低い圧力となる。つまり、エンジン低回転時には、油温によらず、油量制御バルブ100は閉弁状態となる。
これに対し、エンジン高回転時において、オイルポンプ11から油量制御バルブ100へ送られるオイルの流量は、エンジン低回転時と比べて大きくなる。したがって、エンジン高回転時の油圧P3は、エンジン低回転時の油圧P3と比べて大きくなる。
エンジン高回転時には、油圧P3は、油圧P3を示す直線と開弁圧を示す曲線とが交わる温度T3において、閉弁状態から開弁状態に切り替わる。換言すれば、温度T3以下の領域では、油量制御バルブ100は、閉弁状態となる。一方、温度T3よりも高い温度の領域では、油量制御バルブ100は開弁状態となる。
つまり、図6に示す如く、油量制御バルブ100は、低温低回転時、高温低回転時及び低温高回転時には、閉弁状態となる。一方、油量制御バルブ100は、高温高回転時には、開弁状態となる。
このように、本実施形態に係る油量制御バルブ100は、油温と油圧の両方で開閉を制御している。よって、様々な状況に応じて適切な油量の制御を行うことができる。
具体的には、油温が低いときには、閉弁状態とすることにより、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部へ供給されるオイルの流量を小さくすることができる。これにより、エンジン1の立ち上がり直後において、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部を早期に昇温させることができる。これにより、エンジン1の立ち上がり直後における機械的摩擦損失を低減させることができる。
また、油温が高くエンジン高回転時の場合には、開弁状態とすることにより、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部へ供給されるオイルの流量を大きくすることができる。これにより、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部を潤滑することができる。
一方、油温が高くエンジン低回転時の場合には、閉弁状態とすることにより、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部へ供給されるオイルの流量を小さくすることができる。エンジン低回転時には、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部の潤滑のためにそれほど多くのオイルを必要としない。したがって、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部への、オイルの過剰な供給を防ぐことができる。
また、油温が高くエンジン低回転時の場合に、メインメタル/コンロッドメタル14の摺動部へ供給されるオイルの流量を小さくすることにより、オイルポンプ11から流通するオイルの多くをエンジン1の他の部品へ供給することができる。具体的には、オイルポンプ11から流通するオイルの多くを、特に油圧を必要とする可変バルブタイミング機構18へ供給することができる。よって、可変バルブタイミング機構18へ供給するオイルの量を確保するためにオイルポンプ11の容量を大きくする必要がなくなる。ひいては、燃費向上に寄与することができる。
以上の如く、本実施形態に係る油量制御バルブ100は、略筒状に形成され、オイルの吸入口111aと吐出口111bとを有するハウジング110と、前記ハウジング110の内部に前記ハウジング110の軸方向に摺動可能に配置されると共に、前記吸入口111a及び前記吐出口111bと連通する軸方向一側の第一の空間S1と、軸方向他側の第二の空間S2とを区分し、前記吸入口111a、前記第一の空間S1、前記吐出口111bを流通する前記オイルの油圧により前記軸方向他側へ付勢される弁体120と、前記弁体120を前記軸方向他側へ付勢すると共に、温度に応じて付勢力を変化させる形状記憶合金ばね130(第一のばね)と、前記弁体120を前記軸方向一側へ付勢するバイアスばね140(第二のばね)と、を具備し、前記弁体120は、前記軸方向一側から他側へと摺動するに従い、前記オイルの流量が大きくなるように形成されるものである。
このように構成することにより、油温と油圧に応じて、供給する油量を制御することができる。
また、本実施形態に係る油量制御バルブ100において、前記形状記憶合金ばね130は、温度が高くなるに従い前記軸方向他側への付勢力が増大し、温度が低くなるに従い前記軸方向他側への付勢力が減少するように形成されるものである。
このように構成することにより、油温が低いときに、供給する油量を少なくすることができる。
また、本実施形態に係る油量制御バルブ100において、前記吐出口111bは、前記ハウジング110の前記軸方向一側の底面に形成され、前記弁体120が摺動して前記軸方向一側の底面に当接することにより、前記底面に形成される前記吐出口111bが閉じられるものである。
このように構成することにより、吐出口111bからのオイルの吐出を止めることができる。
また、本実施形態に係る油量制御バルブ100において、前記弁体120は、摺動して前記軸方向一側の前記底面に当接したときに、前記吸入口111aと前記吐出口111bとを連通する貫通孔1221を具備するものである。
このように構成することにより、吐出口111bが弁体120により閉じられた場合にも、オイルを供給することができる。
また、本実施形態に係る油量制御バルブ100において、前記吸入口111aは、前記ハウジング110の側面に形成され、前記吐出口111bは、前記ハウジング110の前記軸方向一側の底面に形成され、前記弁体120は、前記ハウジング110の側面を摺動する大径部121と、前記大径部121の前記軸方向一側に連続して形成されると共に、前記大径部121よりも小径に形成される小径部122と、を具備し、前記大径部121は、常に、前記ハウジング110の側面に形成される前記吸入口111aよりも前記軸方向他側にあるものである。
このように構成することにより、油圧を常に弁体120に付与することができる。
なお、本実施形態に係る形状記憶合金ばね130は、本発明に係る第一のばねの実施の一形態である。
また、本実施形態に係るバイアスばね140は、本発明に係る第二のばねの実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、吸入口111aは上部ハウジング111の側壁に形成され、吐出口111bは上部ハウジング111の底壁(上端側の壁)に形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、吸入口111aが上部ハウジング111の底壁(上端側の壁)に形成され、吐出口111bが上部ハウジング111の側壁に形成されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、油量制御バルブ100は、メインメタル/コンロッドメタル14の上流側に配置されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、油量制御バルブ100は、チェーンジェット16の上流側に配置されていてもよい。
また、本実施形態においては、油温が低くエンジン高回転時の場合には、油量制御バルブ100は閉弁状態となるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。図7に示す如く、形状記憶合金ばね130及びバイアスばね140のばね定数の設定により、油温が低くエンジン高回転時の場合には、油量制御バルブ100は、開弁状態となるものとしてもよい。このとき、図8に示す如く、油量制御バルブ100は、低温低回転時及び高温低回転時には、閉弁状態となる。一方、油量制御バルブ100は、低温高回転時及び高温高回転時には、開弁状態となる。
100 油量制御バルブ
110 ハウジング
111a 吸入口
111b 吐出口
120 弁体
121 大径部
122 小径部
130 形状記憶合金ばね
140 バイアスばね
1221 貫通孔
S1 第一の空間
S2 第二の空間

Claims (2)

  1. 略筒状に形成され、オイルの吸入口と吐出口とを有するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に前記ハウジングの軸方向に摺動可能に配置されると共に、前記吸入口及び前記吐出口と連通する軸方向一側の第一の空間と、軸方向他側の第二の空間とを区分し、前記吸入口、前記第一の空間、前記吐出口を流通する前記オイルの油圧により前記軸方向他側へ付勢される弁体と、
    前記弁体を前記軸方向他側へ付勢すると共に、温度に応じて付勢力を変化させる第一のばねと、
    前記弁体を前記軸方向一側へ付勢する第二のばねと、
    を具備し、
    前記弁体は、
    前記軸方向一側から他側へと摺動するに従い、前記オイルの流量が大きくなるように形成され
    前記吸入口は、前記ハウジングの側面及び前記軸方向一側の底面のうちいずれか一方に形成され、
    前記吐出口は、前記ハウジングの側面及び前記軸方向一側の底面のうちいずれか他方に形成され、
    前記弁体が摺動して前記軸方向一側の底面に当接することにより、前記底面に形成される前記吸入口又は前記吐出口が閉じられ、
    前記弁体はさらに、
    前記ハウジングの側面を摺動する大径部と、
    前記大径部の前記軸方向一側に連続して形成されると共に、前記大径部よりも小径に形成される小径部と、
    を具備し、
    前記大径部は、常に、前記ハウジングの側面に形成される前記吸入口又は前記吐出口よりも前記軸方向他側にあり、
    前記小径部は、
    当該小径部の側面及び前記軸方向一側の頂面において開口するように形成されて、前記弁体が摺動して前記ハウジングの前記軸方向一側の前記底面に当接したときに、前記吸入口と前記吐出口とを連通する貫通孔を具備する、
    油量制御バルブ。
  2. 前記第一のばねは、
    温度が高くなるに従い前記軸方向他側への付勢力が増大し、温度が低くなるに従い前記軸方向他側への付勢力が減少するように形成される、
    請求項1に記載の油量制御バルブ。
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