JP6317297B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に関する。
内燃機関のシリンダヘッドには給油路が形成されており、この給油路を通じてオイルポンプから汲み上げられたオイルが内燃機関の各部に供給される。
特許文献1に記載の内燃機関では、シリンダヘッドに油圧式のラッシュアジャスタが設けられている。そして、このラッシュアジャスタに給油路を通じてオイルを供給することにより、カムシャフトに設けられたカムとロッカアームとのクリアランスを調節している。
また、特許文献2に記載の内燃機関には、負圧を生成するバキュームポンプが設けられている。バキュームポンプはカムシャフトと一体に回転するロータを備えている。このため、バキュームポンプには、こうした回転体を円滑に回転させるためのオイルがシリンダヘッドに形成された給油路を通じて供給される。
特開2009‐121258号公報 特開2007‐278205号公報
ところで、バキュームポンプを備える内燃機関では、機関停止によってバキュームポンプの駆動が停止すると、バキュームポンプ内に残存する負圧によって、シリンダヘッドの給油路からバキュームポンプ内にオイルが吸い込まれることがある。このため、内燃機関を停止した後、再度始動したときには、給油路内に残留するオイルの量が少なくなっている場合がある。
このため、内燃機関にバキュームポンプと油圧式のラッシュアジャスタとの双方を設け、シリンダヘッドの給油路からそれぞれにオイルを供給するようにした場合には、内燃機関を停止した後、再度始動したときに、給油路からラッシュアジャスタに迅速にオイルを供給することができず、ラッシュアジャスタが動作不良になるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バキュームポンプとラッシュアジャスタとの双方を備える場合であっても、ラッシュアジャスタの動作不良が生じ難い内燃機関を提供することにある。
上記課題を解決するための内燃機関は、シリンダヘッドと、シリンダヘッドの内部に形成されてオイルポンプから汲み上げられたオイルが供給される給油路と、シリンダヘッドに組み付けられたカムシャフトと、カムシャフトに連結されて同カムシャフトと一体に回転するロータ、及び同ロータを収容するハウジングを有し、ロータ及びハウジングによって区画された負圧室が給油路に接続されており、ロータの回転に伴い負圧室内に負圧を生成するバキュームポンプと、給油路に接続され、同給油路から供給されたオイルを利用してカムシャフトに設けられたカムとロッカアームとのクリアランスを調節する油圧式のラッシュアジャスタと、給油路から分岐した分岐路と、を備え、分岐路の先端には、大気に開放された開放孔が設けられており、運転中に開放孔からカムシャフトにオイルを供給する一方、停止中に開放孔からバキュームポンプに空気を導入する。
上記構成によれば、内燃機関が停止して、給油路内のオイルがバキュームポンプに吸い込まれると、給油路内には分岐路の開放孔を通じて空気が導入される。そして、開放孔から導入された空気がバキュームポンプに引き込まれてバキュームポンプと大気とが連通状態になると、それ以降はバキュームポンプ内に空気が吸引されるようになり、それ以上オイルが引き込まれることが抑制される。このため、内燃機関の停止中にバキュームポンプ内に吸い込まれるオイルの量が抑えられる。
一方、内燃機関の運転中には、給油路に供給されたオイルが分岐路を通じて開放孔からカムシャフトに供給されるようになる。
したがって、上記構成によれば、給油路からバキュームポンプに吸い込まれるオイルの量を抑えて、給油路内に残留するオイルの量が少なくなることを抑えることができる。このため、内燃機関を再度始動したときにラッシュアジャスタに迅速にオイルを供給することができる。したがって、バキュームポンプとラッシュアジャスタとの双方を備える場合であっても、ラッシュアジャスタの動作不良が生じ難くなる。
また、この内燃機関の一態様では、シリンダヘッドには、カムシャフトを支持する軸受け部が形成され、軸受け部には、カムキャップが組み付けられ、軸受け部及びカムキャップによってカムシャフトを軸受けする軸受け孔が構成され、開放孔は、カムシャフトに向かって開口した状態でカムキャップに形成され、分岐路は、軸受け部及びカムキャップの内部を通じて給油路から開放孔まで延びている。
また、上記態様では、シリンダヘッドには、カムシャフトの中心軸の延伸方向に並んだ状態で複数のカムキャップが組み付けられ、複数のカムキャップのうち、前記延伸方向において最もバキュームポンプ側に位置するカムキャップに開放孔が設けられていることが望ましい。
これにより、他のカムキャップに比べてバキュームポンプに近い位置にあるカムキャップに開放孔が設けられるため、バキュームポンプから開放孔までの距離が短くなり、バキュームポンプが大気に連通するまでに給油路からバキュームポンプ内に吸い込まれるオイルの量を抑えることができる。したがって、内燃機関の停止中に給油路内に残留するオイルの量が少なくなることを一層抑えることができる。
内燃機関の一実施形態の構成を模式的に示す断面図。 同内燃機関の動弁機構の構成を示す断面図。 同動弁機構のラッシュアジャスタの構成を示す断面図。 同内燃機関に設けられたバキュームポンプの構成を示す断面図。 同バキュームポンプの分解斜視図。 同バキュームポンプのカバーを外した状態を示す側面図。 内燃機関の運転中に給油路内に供給されたオイルの流れを示す断面図。 内燃機関が停止しているときの給油路内のオイルの流れ及び分岐路内の空気の流れを模式的に示す断面図。 内燃機関が停止しているときであって、給油路内に分岐路から空気が導入されたときの給油路内のオイルの流れ及び空気の流れ示す断面図。 内燃機関が停止しているときであって、分岐路を通じてバキュームポンプ内に空気が導入されているときの状態を模式的に示す断面図。
以下、内燃機関の一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関1のシリンダヘッド2には、カムシャフト3を支持する複数の軸受け部4が設けられている。軸受け部4には、半円形状の凹部5が形成されている。各軸受け部4には、カムキャップ6がそれぞれ組み付けられている。各カムキャップ6には、軸受け部4の凹部5と対称な半円形状の凹部7が形成されている。このため、軸受け部4にカムキャップ6が組み付けられた状態では、軸受け部4及びカムキャップ6によってカムシャフト3を軸受けする軸受け孔8が構成されている。
各軸受け孔8には、カムシャフト3が挿通されており、各軸受け部4及び各カムキャップ6によってカムシャフト3が回転可能に支持されている。このように、複数のカムキャップ6は、カムシャフト3の中心軸の延伸方向に並んだ状態でシリンダヘッド2に組み付けられている。
カムシャフト3は、同カムシャフト3と一体に回転する複数のカム9を有しており、その一端(図1における右端)には、タイミングプーリー10が接続されている。また、クランクシャフト11の一端(図1における右端)には、クランクプーリー12が接続されている。各プーリー10,12には、タイミングベルト13が巻き掛けられている。このため、クランクシャフト11が回転すると、クランクシャフト11と連動してカムシャフト3が回転する。
また、クランクシャフト11の他端(図1における左端)には、機関駆動式のオイルポンプ14が接続されている。オイルポンプ14は、クランクシャフト11の回転に伴い駆動され、オイルパン15に貯留されたオイルを汲み上げて内燃機関1の各部に供給する。
シリンダヘッド2の内部には、オイルポンプ14から汲み上げられたオイルが供給される給油路16が形成されている。給油路16は、シリンダヘッド2の内部をカムシャフト3の軸方向(図1の左右方向)に延びる第1給油路17と、同第1給油路17とシリンダブロックの内部に形成された油路とを接続する第2給油路18とを有している。給油路16は、シリンダブロックの内部に形成された油路を介して、オイルポンプ14に接続されている。
次に、図2及び図3を参照して、内燃機関1の動弁機構について説明する。
図2に示すように、カムシャフト3に固定された複数のカム9には、それぞれロッカアーム19が当接している。ロッカアーム19は、その一端部(図2の左端部)が機関バルブ20によって支持されており、その他端部(図2の右端部)がラッシュアジャスタ21に支持されている。このため、カムシャフト3の回転に伴ってカム9が回転すると、ロッカアーム19がラッシュアジャスタ21により支持された他端部を支点として揺動する。カム9のノーズ部22によってロッカアーム19を押し下げる力が作用しているときには、バルブスプリング23の付勢力に抗して機関バルブ20が押し下げられる。これにより、機関バルブ20の傘部24がシリンダヘッド2から離間して開弁状態になる。また、カム9のノーズ部22がロッカアーム19を押し下げた後は、バルブスプリング23の付勢力によって機関バルブ20は傘部24がシリンダヘッド2に当接するまで押し上げられて、閉弁状態になる。こうして機関バルブ20が押し上げられることに伴い、ロッカアーム19も押し上げられる。
また、図3に示すように、ラッシュアジャスタ21は、シリンダヘッド2に取り付けられる有底筒状のボディ25と、同ボディ25の内部に挿通されて同ボディ25の軸方向(図3の上下方向)に往復動する有底筒状のプランジャ26とを有している。このプランジャ26の内部には低圧室27が形成されている。低圧室27は、プランジャ26に設けられた連通孔28を通じてボディ25の供給孔29と連通している。また、図1に示すように、各ラッシュアジャスタ21はシリンダヘッド2に設けられた給油路16に接続されている。図3に示すように、給油路16にはボディ25の供給孔29が接続されている。このため、供給孔29及び連通孔28を通じて給油路16は低圧室27と連通しており、低圧室27には給油路16内からオイルが供給される。
また、プランジャ26の頂部には、流出口30が設けられている。プランジャ26の頂部にはロッカアーム19が接続される。これにより、流出口30は、ロッカアーム19によって覆われた状態になる。低圧室27に供給されたオイルのうち余剰なオイルは流出口30から漏れ出て、プランジャ26とロッカアーム19との隙間を通じて外部に排出される。
また、ラッシュアジャスタ21には、プランジャ26の底部とボディ25の内壁とによって区画される高圧室31も設けられている。プランジャ26の底部には逆止弁32により開閉される弁孔33が形成されている。この逆止弁32が開弁すると低圧室27と高圧室31とが連通され、低圧室27から高圧室31にオイルが流入する。
高圧室31には、プランジャ26をボディ25から突出する方向(図3の上方)に付勢するばね34が設けられている。このため、ロッカアーム19の他端部は、プランジャ26の頂部によって常に上方に付勢される。また、ロッカアーム19の一端部は、機関バルブ20のバルブスプリング23の作用により常に上方に付勢される。これにより、ロッカアーム19がカム9に押しつけられ、カム9やロッカアーム19が摩耗した場合であっても、これらのクリアランスが零に調節される。
また、クリアランスを零に調節すべく、ばね34の付勢力によってプランジャ26がボディ25から更に突出すると、高圧室31の容積が増大してその内圧が低下する。このため、逆止弁32が開弁して低圧室27から高圧室31にオイルが流入する。そして、高圧室31における容積の増大分に相当する量のオイルが低圧室27から高圧室31に流入すると、逆止弁32が閉弁する。こうした状態でカム9の回転によりプランジャ26を押し下げる方向(図3の下方)の荷重がロッカアーム19を介してプランジャ26に作用した場合には、高圧室31のオイルによってプランジャ26の沈み込みが規制され、プランジャ26はその位置に保持される。その結果、機関バルブ20はカム9のノーズ部22の形状に対応した所定のリフトプロフィールにて開閉される。このように、このラッシュアジャスタ21は、給油路16から供給されたオイルを利用してカム9とロッカアーム19とのクリアランスを調節する油圧式のラッシュアジャスタ21である。
また、図1に示すように、カムシャフト3の他端には、バキュームポンプ35が接続されている。バキュームポンプ35には、カムシャフト3に連結されて同カムシャフト3と一体に回転するロータ36が設けられている。シリンダヘッド2には、このロータ36を支持するロータ軸受け部37が設けられている。ロータ軸受け部37には、半円形状の凹部38が形成されている。また、ロータ軸受け部37には、ロータキャップ39が組み付けられている。ロータキャップ39には、ロータ軸受け部37の凹部38と対称な半円形状の凹部40が形成されている。このため、このロータ軸受け部37及びロータキャップ39によって、ロータ36を回転可能に支持するロータ軸受け孔41が構成されている。
次に、図4〜図6を参照して、バキュームポンプ35の構成について説明する。
図4及び図5に示すように、バキュームポンプ35のハウジング42は、筒形状をなしており、収容部43及び同収容部43よりも直径の小さい支持部44を有している。図5に示すように、収容部43の断面は略楕円形状であり、支持部44の断面は円形状である。また、支持部44は収容部43に対して偏心した位置に設けられている。支持部44の端部には拡径したフランジ45が設けられている。図4に示すように、支持部44のフランジ45は、シリンダヘッド2のロータ軸受け部37及びロータキャップ39に固定される。支持部44の内径はロータ軸受け孔41の直径と略同一であり、こうしてハウジング42が組み付けられると、支持部44とロータ軸受け孔41とが連通した状態になる。
図5に示すように、ハウジング42に収容されるロータ36は、円柱形状をなしている。ロータ36は、ハウジング42の支持部44に挿通される軸部46と、軸部46よりも直径の大きい摺動部47とを有している。軸部46の軸方向における長さは、支持部44の同軸方向における長さよりも長い。このため、支持部44に軸部46が挿通されると、軸部46の一端部は支持部44から飛び出した状態になる。このため、図4に示すように、バキュームポンプ35が組み付けられた状態では、ロータ36は支持部44とロータ軸受け孔41とに挿通された状態になり、これら支持部44及びロータ軸受け孔41によって回転可能に支持される。
また、図5に戻って、摺動部47には、径方向に延びる摺動溝48が形成されている。摺動溝48には、同摺動溝48に沿ってロータ36の径方向に摺動可能にベーン49が組み付けられる。
また、バキュームポンプ35はカバー50を有している。カバー50は、ハウジング42の収容部43の断面形状と略同形状をなしており、ベーン49及びロータ36がハウジング42の内部に収容された状態でハウジング42に取り付けられる。
図6に示すように、ロータ36及びベーン49がハウジング42に組み付けられると、ハウジング42の収容部43の内部には、ロータ36及びベーン49によって仕切られた空間R1,R2,R3が形成される。ロータ36の中心軸と支持部44の中心軸とはほぼ重なっており、ロータ36は収容部43に対して偏心している。また、上述したように収容部43の断面が略楕円形状に形成されているため、ハウジング42内においてロータ36及びベーン49が回転すると、ベーン49は収容部43にその両端が当接した状態を維持しつつ摺動溝48内を摺動して空間R1,R2,R3の容積を変化させる。
図6に示す状態において、ハウジング42における空間R1と空間R2との境界部分には、ハウジング42の内部の空間とブレーキの真空倍力装置内の空間とを連通する吸入口51が設けられている。このため、図6に示す状態から反時計回りにロータ36が回転すると、空間R1とブレーキの真空倍力装置内の空間とが連通された状態になる。空間R1の容積は、ロータ36の回転に伴い増大するため、空間R1内には負圧が生じる。そして、空間R1内に生じた負圧により、吸入口51を介して空間R1内に真空倍力装置内の空気が吸引され、真空倍力装置内に負圧が生成される。
また、図6に示す状態から反時計回りにロータ36が回転すると、空間R2と吸入口51との連通が遮断された状態になる。そして、ロータ36の回転に伴い空間R2の容積が減少していく。このため、ロータ36の回転に伴い空間R2では空気が圧縮される。
また、図4に示すように、ハウジング42には、空気の排出口52も設けられている。この排出口52は、図6に示す状態において空間R3に接続されている。このため、図6における反時計回りにロータ36が回転して空間R3の容積が減少していく過程で、空間R3内の圧縮された空気は排出口52を通じて排出される。
このように、バキュームポンプ35では、ロータ36を回転させることにより、空気を吸い込む吸気行程(図6の空間R1)と、吸い込んだ空気を圧縮する圧縮行程(図6の空間R2)と、圧縮した空気を排出する排出行程(図6の空間R3)とを繰り返し実行し、負圧を生成する。すなわち、バキュームポンプ35が駆動されると、ハウジング42の収容部43及びロータ36によって区画された各空間R1,R2,R3は、吸気行程、圧縮行程、及び排出行程をそれぞれ繰り返し、それぞれが負圧を生成する負圧室となる。
なお、図4に示すように、排出口52には、リードバルブ53が設けられている。リードバルブ53は、例えば金属からなる板状部材であり、排出口52を塞いでいる。リードバルブ53は、ストッパ部材54が重ねられた状態でボルト55を介してハウジング42に固定されている。ストッパ部材54は、図4における上方に位置する部分がリードバルブ53から離間するように屈曲して延びている。このため、リードバルブ53は、ハウジング42とストッパ部材54とによって挟まれた部分を支点としてその反対側の部分がストッパ部材54側に弾性変形可能になっている。
そのため、各空間R1,R2,R3のうち、排出口52と連通している空間内の空気が圧縮されて同空間内の圧力が高まると、リードバルブ53の一端がストッパ部材54に当接するまで弾性変形して排出口52を開放する。一方、空気が排出されてこの空間内の圧力が弱まると、リードバルブ53が弾性復帰して排出口52を塞ぐ。これにより、排出口52を通じてハウジング42から空気を排出することが可能になるとともに、排出口52を通じてハウジング42内に空気が流入することが抑えられている。
また、図4に示すように、ロータ36の軸部46には、円柱状のカップリング56が連結される。図5に示すように、ロータ36の軸部46には、矩形状の突部57が形成されており、カップリング56には、同突部57と略同型の溝58が形成されている。このため、ロータ36の軸部46に形成された突部57をカップリング56の溝58に差し込んで係止することにより、ロータ36とカップリング56とが連結される。
また、カップリング56には、カムシャフト3が連結される。カップリング56の一端部には矩形状の突起59が形成されている。カムシャフト3の端部には、この突起59と略同型の溝60が形成されており、この溝60にカップリング56の突起59を差し込んで係止することにより、カップリング56とカムシャフト3とが連結されている。これにより、ロータ36は、カップリング56を介してカムシャフト3に連結されている。
図4に示すように、バキュームポンプ35には、ベーン49やロータ36などの回転体が摺動する部分にオイルを供給するために、負圧室61と連通したポンプ油路62が形成されている。なお、負圧室61は上述した空間R1,R2,R3である。このポンプ油路62は、ロータ36の軸方向(図4の左右方向)に延びて摺動溝48に開口した第1油路63と、第1油路63からロータ36の径方向(図4の上下方向)に延びて外周面に開口した第2油路64とからなる。
ロータキャップ39の凹部40には、ロータ36の軸方向に延びる給油溝65が形成されている。図4に示す状態において、給油溝65の一端部は、ロータ36の第2油路64の開口と対向しており、給油溝65の他端部は、第2油路64よりもカムシャフト3側まで延びている。また、ロータキャップ39の凹部40には、周方向全周、すなわちロータ軸受け孔41の上半周に亘って延びる上側溝66が形成されている。上側溝66は、給油溝65の他端部に接続されている。
また、ロータ軸受け部37の凹部38には、周方向全周、すなわちロータ軸受け孔41の下半周に亘って延びる下側溝67が形成されている。下側溝67は上側溝66に接続している。これにより、下側溝67は、上側溝66及び給油溝65を通じてポンプ油路62に接続されている。
図1に示すように、ロータ軸受け部37の内部には、給油路16と下側溝67とを接続する導入通路68が設けられている。このため、給油路16内のオイルは、導入通路68、下側溝67、及び上側溝66を通じて給油溝65に供給される。内燃機関1の運転中には、ロータ36が回転して、第2油路64と給油溝65とが間欠的に連通する。そして、図4に示すように、第2油路64と給油溝65が連通したときには、給油溝65内のオイルがポンプ油路62に供給される。ポンプ油路62に供給されたオイルは、第1油路63の開口から摺動溝48を通じて負圧室61に流出する。これにより、ベーン49とハウジング42との間や、ロータ36とハウジング42との間が潤滑される。このように、負圧室61と給油路16とは、ポンプ油路62、給油溝65、上側溝66、下側溝67、及び導入通路68を介して接続されている。なお、負圧室61に供給されたオイルは、ハウジング42内の空気と共に排出口52から排出される。
また、図1に示すように、給油路16には、各軸受け部4の内部を通じて軸受け孔8に開口するジャーナル油路69がそれぞれ接続されている。
また、複数のカムキャップ6のうち、カムシャフト3の延伸方向において最もバキュームポンプ35側(図1における左方)に位置するカムキャップ601には、その上端部にカム9の上方を覆うように屈曲して延びる屈曲部70が設けられている。カムキャップ6の内部には、軸受け孔8から上方に延びるカムキャップ油路71が形成されている。カムキャップ油路71は、その上端部で折り返されて屈曲部70の内部を通り、その先端に屈曲部70におけるカムシャフト3と対向する下面72に開口した開放孔73を有している。このように、開放孔73は、大気に開放されているとともに、カムシャフト3に向かって開口した状態で設けられている。
また、軸受け孔8によって支持されるカムシャフト3のジャーナル部74のうち、カムキャップ601と軸受け部4とによって支持されるジャーナル部741には、全周に亘って延びるリング溝75が形成されている。このため、ジャーナル油路69を通じて給油路16から軸受け孔8に供給されたオイルは、ジャーナル部741のリング溝75を通じてカムキャップ油路71に供給される。カムキャップ油路71内のオイルは、開放孔73から排出されて、カムシャフト3に供給される。したがって、本実施形態では、ジャーナル油路69、リング溝75、カムキャップ油路71により、給油路16から分岐して先端に大気開放された開放孔73を有する分岐路76が構成されている。この分岐路76は軸受け部4及びカムキャップ601の内部を通じて給油路16から開放孔73まで延びている。
なお、カムシャフト3の他のジャーナル部74には、リング溝75が形成されていない。このジャーナル部74を支持する軸受け孔8では、カムシャフト3が回転しているときには、その回転によってジャーナル油路69から少量のオイルが引き込まれる。一方で、カムシャフト3の回転が停止しているときには同カムシャフト3によってジャーナル油路69の開口が塞がれた状態になる。
次に、図7〜図10を参照して、本実施形態の内燃機関1の作用について説明する。
図7に示すように、内燃機関1の運転中にはオイルポンプ14が駆動されるため、給油路16内にオイルが供給される。給油路16内のオイルは、図7に実線の矢印で示すように同給油路16に接続された各通路を通じて各部に供給される。すなわち、給油路16に接続された導入通路68に流れたオイルは、下側溝67、上側溝66、及び給油溝65を通じてポンプ油路62に流れ込み、バキュームポンプ35内に供給される。また、給油路16に接続されたジャーナル油路69に流れたオイルは、軸受け孔8に供給される。なお、最もバキュームポンプ35側に位置する軸受け部4では、ジャーナル油路69に流れたオイルが、カムシャフト3のリング溝75を通じてカムキャップ油路71に供給される。そして、カムキャップ油路71の開放孔73からカムシャフト3にオイルが供給される。このように、内燃機関1の運転中には、給油路16に供給されたオイルが分岐路76を通じて開放孔73からカムシャフト3に供給される。また、給油路16にはラッシュアジャスタ21も接続されているため、同給油路16を通じてラッシュアジャスタ21の内部にオイルが供給される。このように、内燃機関1の運転中には給油路16及び各通路がオイルで満たされた状態になる。
一方、内燃機関1が停止すると、バキュームポンプ35の負圧室61には負圧が残留した状態になる。このため、図8に実線の矢印で示すように、負圧室61と連通している給油路16内のオイルがバキュームポンプ35に吸い込まれる。
本実施形態では、給油路16から分岐して先端に大気開放された開放孔73が設けられた分岐路76を備えている。このため、給油路16からバキュームポンプ35内にオイルが吸い込まれると、図8に破線の矢印で示すように、給油路16内には分岐路76の開放孔73を通じて空気が導入される。
そして、図9に示すように、分岐路76を通じて給油路16内に空気が導入されると、給油路16内のオイルが空気によって分断された状態になる。同一通路内を同一条件下で流れる場合には、空気の圧力損失に比べてオイルの圧力損失の方が大きくなる。すなわち、給油路16内では、オイルよりも空気の方が流れやすい。このため、こうして空気によって給油路16内のオイルが分断された後は、図9に破線の矢印で示すように、分岐路76から給油路16に優先的に空気が流れるようになり、空気によって分断されて負圧室との接続が途切れた給油路16内のオイルは吸引が停止される。
そして、図10に示すように、更にオイルが吸い込まれて、開放孔73から導入された空気がバキュームポンプ35に達すると、バキュームポンプ35と大気とが連通状態になる。図10に破線の矢印で示すように、この状態では、それ以降はバキュームポンプ35内に空気が吸引されるようになり、それ以上オイルが引き込まれることが抑制される。そして、空気が吸引されてバキュームポンプ35内の負圧が消費されると、空気の引き込みが停止する。
ところで、給油路16に分岐路76を備えない従来の構成では、内燃機関1が停止しているときに給油路16からオイルのみを吸い込んでバキュームポンプ35内の負圧を消費するため、バキュームポンプ35内に吸い込まれるオイルの量が多くなる。
本実施形態では、上述したように、開放孔73を有する分岐路76を通じてバキュームポンプ35内に空気を導入しているため、従来の構成に比べて、給油路16からバキュームポンプ35内に吸い込まれるオイルの量が抑えられる。
なお、従来の構成のように、給油路16からバキュームポンプ35に多くのオイルが吸い込まれてしまうと、給油路16内に残留するオイルの量が少なくなる。こうした状態で内燃機関1を始動すると、給油路16内をオイルで満たすまでに時間がかかり、すぐにラッシュアジャスタ21にオイルを供給することができないおそれがある。こうした場合には、カム9とロッカアーム19とのクリアランスを調節するためにプランジャ26が突出しても、高圧室31内にオイルを補充することができず、ロッカアーム19からプランジャ26に荷重が作用したときに、プランジャ26はその位置に保持されずボディ25内に沈み込んでしまう。その結果、ラッシュアジャスタ21が動作不良となり、カム9のノーズ部22の形状に対応した所定のリフトプロフィールにて機関バルブ20を開閉することができなくなるおそれがある。
本実施形態では、バキュームポンプ35に吸い込まれるオイルの量が抑えられ、給油路16内に残留するオイルの量が少なくなることが抑えられる。このため、内燃機関1を再度始動したときに、オイルポンプ14の駆動に伴い給油路16内がすぐにオイルで満たされて、迅速にラッシュアジャスタ21にオイルが供給されるようになる。その結果、内燃機関1の始動後にラッシュアジャスタ21がすぐに動作可能になる。
また、大気に開放された開放孔73を有する分岐路76を給油路16に接続すると、内燃機関1の運転中に開放孔73を通じてオイルが漏れ出てしまう。本実施形態では、開放孔73をカムキャップ6に設けて、この開放孔73からカムシャフト3にオイルを供給するようにしたため、内燃機関1の運転中に開放孔73から漏れ出るオイルを有効に活用することができる。
また、複数のカムキャップ6のうち、カムシャフト3の延伸方向において最もバキュームポンプ35側に位置するカムキャップ6に開放孔73を設けているため、バキュームポンプ35から開放孔73までの距離が短くなり、バキュームポンプ35が大気に連通するまでに給油路16からバキュームポンプ35内に吸い込まれるオイルの量が抑えられる。
以上説明した上記実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)給油路16から分岐し、先端に開放孔73を有する分岐路76を備え、内燃機関1の運転中に開放孔73からカムシャフト3にオイルを供給する一方、停止中に開放孔73からバキュームポンプ35に空気を導入するようにした。このため、内燃機関1が停止しているときに、給油路16からバキュームポンプ35内に吸い込まれるオイルの量が抑えられ、給油路16内に残留するオイルの量が少なくなってしまうことを抑えることができる。これにより、内燃機関1を再始動したときにラッシュアジャスタ21に迅速にオイルを供給することができる。したがって、バキュームポンプ35とラッシュアジャスタ21との双方を備える場合であっても、ラッシュアジャスタ21の動作不良が生じ難くなる。
(2)複数のカムキャップ6のうち、カムシャフト3の延伸方向において最もバキュームポンプ35側に位置するカムキャップ601に開放孔73を設けたため、バキュームポンプ35から開放孔73までの距離が短くなり、バキュームポンプ35が大気に連通するまでに給油路16からバキュームポンプ35内に吸い込まれるオイルの量が抑えられる。したがって、内燃機関1の停止中に給油路16内に残留するオイルの量が少なくなることを一層抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・開放孔73が形成されるカムキャップ6は、カムシャフト3の延伸方向において最もバキュームポンプ35側に位置するものに限られない。例えば、同方向においてバキュームポンプ35に2番目に近い位置にあるカムキャップ6や、それよりも遠い位置にあるカムキャップ6に開放孔73を形成してもよい。こうした場合には、開放孔73が形成されたカムキャップ6の内部に開放孔73と軸受け孔8とを連通するカムキャップ油路71を形成し、このカムキャップ油路71が形成されたカムキャップ6によって支持されるカムシャフト3のジャーナル部74にリング溝75を形成すればよい。こうした構成であっても、ジャーナル油路69、リング溝75、カムキャップ油路71によって分岐路76が構成されるため、内燃機関1の停止中に分岐路76を通じてバキュームポンプ35内に空気を導入することができる。また、例えば、最もバキュームポンプ35側に位置するカムキャップ6とバキュームポンプ35に2番目に近い位置にあるカムキャップ6との双方に開放孔73を形成するなど、開放孔73が形成されたカムキャップ6を複数設けてもよい。すなわち、複数の分岐路76を備えるようにしてもよい。
・分岐路76を、ジャーナル油路69、リング溝75、及びカムキャップ油路71によって構成したが、リング溝75は省略することができる。例えば、軸受け孔8に周方向に延びてジャーナル油路69とカムキャップ油路71とを接続する接続溝を形成するようにすれば、必ずしもリング溝75を設ける必要はない。
・カムキャップ6において、カムシャフト3にオイルを供給できるのであれば、開放孔73の位置は適宜変更してもよい。
・分岐路76及び開放孔73の構成は上述したものに限られない。例えば、給油路16におけるバキュームポンプ35に近い位置にある部分に、カムシャフト3の延伸方向に延びる管状のカムシャワーワイプを接続する。カムシャワーパイプには、大気に開放され、オイルを滴下することによってカムシャフト3にオイルを供給する滴下孔が形成されている。このカムシャワーパイプを通じて、内燃機関1の運転中に、給油路16から供給されたオイルをカムシャワーパイプを通じて滴下孔からカムシャフト3に供給する一方、内燃機関1の停止中に滴下孔から吸い込まれた空気をカムシャワーパイプを通じて給油路16に導入してバキュームポンプ35に供給する。こうした構成によっても、上記(1)と同様の効果を得ることはできる。なお、この構成では、カムシャワーパイプが分岐路として機能し、滴下孔が開放孔として機能する。
・ロータ軸受け部37の下側溝67は、周方向全周に亘って設けられていなくてもよく、導入通路68と上側溝66とを連通できるものであればよい。
・ロータキャップ39の上側溝66は、周方向全周に亘って設けられていなくてもよく、給油溝65と下側溝67とを連通できるものであればよい。
・カムシャフト3の駆動方法は上記実施形態のものに限られない。例えば、クランクシャフト11の一端にクランクプーリー12に代えてクランクスプロケットを設け、カムシャフト3の一端にタイミングプーリー10に代えてタイミングスプロケットを設ける。そして、各スプロケットにタイミングチェーンを巻き掛ける。こうした構成によっても、クランクシャフト11に連動させてカムシャフト3を駆動することができる。また、クランクシャフト11の一端にクランクギアを設け、このクランクギアに噛み合うタイミングギアを、カムシャフト3の一端に設けるようにしてもよい。この構成では、クランクシャフト11の回転に伴いクランクギアを介してタイミングギアが回転する。このため、こうした構成によってもクランクシャフト11に連動させてカムシャフト3を駆動することができる。
1…内燃機関、2…シリンダヘッド、3…カムシャフト、4…軸受け部、5…凹部、6…カムキャップ、7…凹部、8…軸受け孔、9…カム、10…タイミングプーリー、11…クランクシャフト、12…クランクプーリー、13…タイミングベルト、14…オイルポンプ、15…オイルパン、16…給油路、17…第1給油路、18…第2給油路、19…ロッカアーム、20…機関バルブ、21…ラッシュアジャスタ、22…ノーズ部、23…バルブスプリング、24…傘部、25…ボディ、26…プランジャ、27…低圧室、28…連通孔、29…供給孔、30…流出口、31…高圧室、32…逆止弁、33…弁孔、34…ばね、35…バキュームポンプ、36…ロータ、37…ロータ軸受け部、38…凹部、39…ロータキャップ、40…凹部、41…ロータ軸受け孔、42…ハウジング、43…収容部、44…支持部、45…フランジ、46…軸部、47…摺動部、48…摺動溝、49…ベーン、50…カバー、51…吸入口、52…排出口、53…リードバルブ、54…ストッパ部材、55…ボルト、56…カップリング、57…突部、58…溝、59…突起、60…溝、61…負圧室、62…ポンプ油路、63…第1油路、64…第2油路、65…給油溝、66…上側溝、67…下側溝、68…導入通路、69…ジャーナル油路、70…屈曲部、71…カムキャップ油路、72…下面、73…開放孔、74…ジャーナル部、75…リング溝、76…分岐路、601…カムキャップ、741…ジャーナル部。

Claims (3)

  1. シリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドの内部に形成されてオイルポンプから汲み上げられたオイルが供給される給油路と、
    前記シリンダヘッドに組み付けられたカムシャフトと、
    前記カムシャフトに連結されて同カムシャフトと一体に回転するロータ、及び同ロータを収容するハウジングを有し、前記ロータ及び前記ハウジングによって区画された負圧室が前記給油路に接続されており、前記ロータの回転に伴い前記負圧室内に負圧を生成するバキュームポンプと、
    前記給油路に接続され、同給油路から供給されたオイルを利用して前記カムシャフトに設けられたカムとロッカアームとのクリアランスを調節する油圧式のラッシュアジャスタと、
    前記給油路から分岐した分岐路と、を備え、
    前記分岐路の先端には、大気に開放された開放孔が設けられており、運転中に同開放孔から前記カムシャフトにオイルを供給する一方、停止中に前記開放孔から前記バキュームポンプに空気を導入する内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記シリンダヘッドには、前記カムシャフトを支持する軸受け部が形成され、
    前記軸受け部には、カムキャップが組み付けられ、
    前記軸受け部及び前記カムキャップによってカムシャフトを軸受けする軸受け孔が構成され、
    前記開放孔は、前記カムシャフトに向かって開口した状態で前記カムキャップに形成され、
    前記分岐路は、前記軸受け部及び前記カムキャップの内部を通じて前記給油路から前記開放孔まで延びている
    内燃機関。
  3. 請求項2に記載の内燃機関において、
    前記シリンダヘッドには、前記カムシャフトの中心軸の延伸方向に並んだ状態で複数のカムキャップが組み付けられ、
    前記複数のカムキャップのうち、前記延伸方向において最もバキュームポンプ側に位置するカムキャップに前記開放孔が設けられている
    内燃機関。
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