JP2007092754A - 燃料ポンプアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンへの高圧燃料の供給に使用するための、改良された燃料ポンプアセンブリを提供する。
【解決手段】ポンプ室22内で燃料が加圧されるように、対応する駆動装置24、26の作用により使用時に往復運動するポンピングプランジャ14を有し、駆動装置が、シュー24と、被駆動カム28と協働するローラ26とを備え、使用時に被駆動カム28が駆動されたときにシュー24に往復運動が付与されるように構成されており、ローラ26が第1表面粗さを備えた第1表面領域52と、第1表面粗さよりも粗い第2表面粗さを備えた第2表面領域54とを有し、ローラ26とカム28の間の静摩擦が、ローラ26とシュー24の間の静摩擦より大きくなるように構成してある。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮点火内燃機関の燃料噴射システムに高圧燃料を供給するためのポンプアセンブリに関する。
圧縮点火内燃機関で用いられる従来の燃料ポンプでは、複数のプランジャが各プランジャ孔内で往復運動して、各ポンプ室内で燃料を加圧し、エンジンに連設された燃料噴射システムへ送るようになっている。一般的に、3本のプランジャが、駆動軸の周囲に等角度間隔で設けられている。各プランジャは、カム駆動装置の作用によってポンピングストロークを行い、ポンプ室内で燃料が加圧される。プランジャ復帰バネによってプランジャの復帰ストロークが実現され、プランジャがプランジャ孔から退避する。
カム駆動装置は、共通の偏心カム面を有しており、3個のすべてのプランジャと協働して、プランジャを、それぞれのプランジャ孔内において、同期的且つ周期的に往復運動させる。各プランジャは、中間駆動部材を介してカム装置によって駆動される。例えば、各プランジャは、孔内で対応するプランジャを駆動させる筒状のタペット部材に連結されていてもよい。しかし、このタイプのポンプ装置は組み立てが難しい。さらに、タペットは、比較的大きい収容空間を必要とし、しかも、比較的高価な部品である。また、油圧タペット作動では、寄生ポンプ力損失の問題が生来的に付きまとう。
特許文献1として下記に取り上げたヨーロッパ特許出願EP1223334Aは、我々の別出願であるが、各プランジャの中間駆動装置が、タペット駆動装置ではなく、ローラとシューの装置(“ローラ・シュー”駆動構成)である複式プランジャ燃料ポンプを記載している。ローラはカム装置のカム面と協働し、駆動軸が回転すると、シューに往復運動を付与する。他方、各シューは、カム装置が駆動された時にポンプ室内で燃料を加圧するプランジャに連結されている。ポンプは、一体型の主ポンプハウジング内に収容された3基のポンプアセンブリを有している。
筒部材状のポンプハウジング部は、主ポンプハウジング内に駆動軸と同心となるように収容されている。筒部材には複数の開口が設けられており、それぞれの開口は、ローラがカム面に乗り上げたときに、対応するシューの往復運動を案内する形状を有している。各プランジャに連設されたシューは、矩形または正方形の断面を有している。
カムが回転する間に、補充段階とポンピング段階という2つのポンプ作動段階がある。補充段階は、復帰バネ力によりプランジャがその孔内から退避して燃料がポンプ室内に入る際に生じる。ポンピング段階は、燃料が高圧で(少なくとも1600バール)噴射システムに送り込まれる際に生じる。主ポンプハウジング内に形成された流路には、ポンプ室への燃料の流入及び流出を制御する吸気弁及び排気弁が設けられている。
ヨーロッパ特許出願EP1223334A公報
このようなローラ/シュー構成は、上述したようなタペット装置に改良を加えても未だ、特に補充段階において、信頼性のレベルが不十分である可能性がある。
本発明の目的は、高圧燃料の供給に使用するための、改良されたポンプアセンブリを提供することにある。
本発明は、エンジンに用いる燃料ポンプアセンブリを提供するものであり、この燃料ポンプアセンブリは、使用時に、ポンプ室内で燃料を加圧するべく、対応する駆動装置の作用により往復運動するポンピングプランジャを有している。前記駆動装置はシューとローラを備え、ローラは被駆動カムと協働して、使用時に被駆動カムが駆動されるとシューに往復運動を付与する。このポンプアセンブリは、前記ローラが第1表面粗さを備えた第1表面領域と、前記第1表面粗さよりも粗さの高い第2表面粗さを備えた第2表面領域とを有することを特徴としている。
シューは、ローラとカムの間の静摩擦が、ローラとシューの間の静摩擦より大きくなるよう構成されている。したがって、ローラがカム面上で滑る危険性が低減される。このローラは、均一の表面粗さをもつローラと較べて、早く臨界回転速度に達することができるという利点を有する。また、この臨界速度かそれを超えるローラ回転が、エンジン作動条件の全域、特に補充段階の全域にわたって維持される。
前記第1表面領域及び第2表面領域は、ローラの外周面に設けられているのが好ましい。シューがローラのためのベアリング面を備え、前記ベアリング面は、使用時に第2表面領域がベアリング面と接触しないような形状になっていると有利である。これにより、ローラとシューとの間の磨耗が最小限となる。ベアリング面が、ローラの第2表面領域に略対応する凹部を備えるように形成されていると好都合である。
好ましくは、凹部の大きさが、第2表面領域の幅と略同じ、或いはこれより大きい幅を有しており、第2表面領域がローラの周囲に延びる帯となっている。或る実施形態においては、第2表面領域は、ローラの長さ方向の略中央にある。
また、或いは、ローラは、第2表面領域と略同じ表面粗さを有する第3表面領域を有し、第2及び第3表面領域は、第1表面領域のいずれかの側部に位置しており、第2及び第3表面領域の両方の表面粗さが第1表面粗さよりも高くなっていても良い。
次に例として、添付の図面を参照して、本発明を説明する。
以下に本発明による最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1〜3は、圧縮点火内燃機関の燃料噴射システムに適した高圧燃料ポンプアセンブリを示している。詳しくは、この燃料ポンプアセンブリは、コモンレール用燃料噴射システムのコモンレールに高圧燃料を送るのに適している。図1の燃料ポンプアセンブリのうち、公知の部分については簡単な記載に止める。
ポンプアセンブリは主ポンプハウジング10を有しており、カム駆動軸12が紙面に直交する駆動軸芯に沿ってこの主ポンプハウジング10を貫通している。第1、第2、第3ポンプヘッド13a,13b,13cが、駆動軸芯の周囲の略等角度間隔の径方向位置において、主ポンプハウジング10上に設けられており、駆動軸12は主ポンプハウジング10に形成された中央貫通孔40を貫通している。各ポンプヘッド13a,13b,13cは、それぞれポンプヘッドハウジング18a,18b,18cを備えている。
図2および図3から最も明確に理解されるように、ポンプヘッド13a,13b,13cは互いに略同一であり、第1ポンプヘッド13aは、ポンピングストローク(つまり往路ストローク)と復路ストロークとを持つポンピングサイクルを実行するよう、閉塞孔16内で往復するポンピングプランジャ14を備えている。
閉塞孔16の一部はポンプヘッドハウジング18a内に、他の一部はポンプヘッドハウジング18aの下面から延びるプランジャ支持管20内に形成されている。孔16の閉塞端部は、ポンプヘッドハウジング18aとともに、ポンプ室22を形成している。ポンピングストローク中には、孔16内でプランジャ14が往復運動することにより、ポンプ室22内で燃料が加圧される。使用時には、ポンピングプランジャ14は、シュー24及びこれに対応するローラ26からなる駆動装置の作用を受けて、孔16内で軸方向に駆動する。
ローラ26及びシュー24を図4及び5にさらに詳細に示す。ローラ26は略筒状であり、長手軸芯に沿って延びる長さと、その長さに対して横断方向の略円形の断面を有している。シュー24は、ローラの長さと略同じ長手軸芯に沿って延びる長さを有している。シュー24は、その長さに対して横断方向の断面において略矩形である。別実施例として、断面が正方形のシューを用いてもよい。
シュー24は、窪んだ、使用時のローラ26の長手方向部分を受ける形状のベアリング面49を備えている。ベアリング面49の断面輪郭つまり形状は略半円であるとともに、ローラ26の断面の直径よりわずかに大きい径を有するので、ローラ26は、シュー24のベアリング面内にて長手軸芯周りで回転自在となる。
また、ローラ26は駆動軸12に備えられたカム部材28のカム面27とも協働するようになっている。軸12が使用時に回転すると、ローラ26がカム面27に乗り上げて、シュー24に動きを伝える結果、ポンピングプランジャ14に軸芯運動(つまり主プランジャ軸に沿って)を伝えて、ポンピングストロークを引き起こす。
本発明のポンプアセンブリは、シュー及びローラ装置の形状において従来のポンプと異なる。上記タイプの従来の燃料ポンプでは、シューとローラは同じように配置されているが、ローラ外周面と協働するベアリング面の表面粗さは略滑らかになるよう設定されている。
本発明者は、ローラ26の表面粗さが、ローラ26の長さ方向に沿って変化するように選択することが有利であるという驚くべき発見をした。
使用時には、ローラ26は、カム面27に乗り上げる、つまり転動可能となるように、シュー24に組み付けられた状態で回転しなければならないことが理解されるであろう。もし、作動状態によって、ローラ26の回転がカムに対して遅くなったり、結局停止してしまったりすると、カム部材28が静止ローラ26上を摺動して、その結果、部材間の磨耗が増大し、エンジンの寿命が縮まってしまう。
ローラ/シュー間の境界面及びローラ/カム間の境界面はいずれも燃料に浸漬されるが、弾性流体力学域で潤滑されるのはローラ/カム間の境界面である。ローラが一旦充分な回転速度に達すると、ローラ/シュー間の境界面において流体力学潤滑域が作動し、このとき、ローラ/シュー駆動装置が最も効率化する。カムとローラ間での摺動を防ぐために、エンジン始動後、ローラができるだけ早くこの充分な速度に達して、少なくともこの速度を全ての作動条件(例えば、全体エンジン速度、レール全体における圧力)において維持することが重要である。これらの部材間での摺動を防ぐことにより、磨耗を最小限に維持でき、ポンプの寿命が長くなる。
ローラがカム面を回転して転動するためには、ローラとカムの間の粘性/静摩擦力が、ローラとシューの間の抵抗力よりも大きくなければならない。エンジン始動時など、状況によっては、ローラとカムの間の静摩擦力は、ローラとシューの間の抵抗力よりも小さい。その結果、ローラが回転せず、カムが静止したローラに対して摺動し、当該部材間の磨耗が増大することになる。
ローラとカム間の粘性摩擦力または静摩擦力は、両面間の接触圧に影響される。ポンピング段階の間、接触圧は、ポンプ室内の燃料圧からプランジャに作用する力のために高くなっている。しかし、補充段階においては、カムが1回転する間ずっとローラがカム面との接触し続けるように、シューとローラとをカムの方へ付勢する役目を果たす復帰バネによって提供される力が唯一の力であるので、接触圧は低い。ローラがその回転速度を減らされ、極端な場合には完全に回転を停止する虞があるのは、この後者の条件においてである。従って、最大の効率を得るためには、補充段階及びポンピング段階の両方でローラが確実に回転し続けることが望ましい。
使用中、ローラ26をシュー24内で確実に回転させ続けるために、ローラ26の外周面50の一部に、隣接する外周面領域よりも高い表面粗さを設けてある。この表面粗さがより高い領域は、ローラ26の円形外周面50の回りの、そして、ローラ26の長さ方向の略中央領域にわたる帯54として延びている。従って、ローラの外周面50は、互いに隣接配置された第1の標準表面粗さ帯52、高度表面粗さ帯54、及び第2の標準表面粗さ帯52という、ローラ26に沿って横断する3つの領域または帯を有すると考えることができる。すなわち、高度表面粗さ帯54を第1及び第2の標準表面粗さ帯52よりも粗くしてあるので、高度表面粗さ帯54では、カム面27に対する静摩擦係数が第1及び第2の標準表面粗さ帯52よりも高くなっている。その結果、ローラ26の高度表面粗さ帯54によって、ローラ26がカム面27を転動する際におけるローラ26とカム部材28の間の静摩擦が増大する。
ローラ26の高度表面粗さ帯54がシュー24のベアリング面49に接触しないことを確実にするために、シュー24はベアリング面49に凹部(または逃がし)56を備えている。凹部56は、高度表面粗さ帯領域54の寸法及び形状に対応する寸法及び形状を有しているか、或いは、凹部56の寸法が高度表面粗さ領域54より大きくてもよい。このようにすると、ローラ26の標準表面粗さ領域52のみがシュー24のベアリング面49と接触する。カム面27には変更が加えられないので、ローラの3つの領域52、54のすべてがカム面27に接触する(つまり、ローラ26はローラの全長にわたってカム面27に接触する)。
ローラ26に高度表面粗さ領域54を設けたため、ローラ26とカム面27間の粘性/静摩擦力は、ローラ26とシュー24間の抵抗力よりも大きくなる。この利点は2点ある。第1に、エンジンが始動すると、ローラ26は、表面粗さが均一のローラよりも短時間でその臨界速度(ローラ/シュー間の境界面で流体力学潤滑が生じる速度)に達する。第2に、この臨界速度かそれを超えるローラ回転速度が、エンジン作動条件(エンジン速度またはコモンレール圧)の全範囲にわたって維持される。特に、カムにかかる負荷が比較的低く、ローラがカムに対して摺動する危険性が高くなる補充中において、本発明ではカム/ローラ摩擦がローラ/シュー摩擦より確実に高くなる。従って、補充段階中にローラ26がカム面に対して摺動する危険性は低くなる。
高度表面粗さ領域54がシュー24に接触しないように、対応凹部56がシュー24のベアリング面49に設けられていれば、高度表面粗さ領域54はローラ26の長さ方向の中央に位置している必要はなく、長さ方向のどの部分に位置していてもよい。さらに別の形態として、ローラに複数の高度表面粗さ領域を設け、これら各領域に対応する凹部をシューに設けてもよい。
さらに別の実施形態では、ローラ26の外側両端部に高度表面粗さ領域を設けて、中心つまり中央領域を標準表面粗さにしてもよい。これは、ローラ26にかかる負荷分布が中央領域において最大である場合に有利であり、この実施例では、この領域でローラ/シュー間のベアリング境界面が維持される。
ポンプヘッド13a,13b,13cの各々において、シューとローラからなる構成がカム面27と協働し、この協働は3つのポンプヘッドのすべてに共通するということが理解されるであろう。当該技術分野の当業者によって理解されるように、駆動軸12が回転すると、各ローラが共通のカム面27と協働し、そのカム面の形状に基づく同期的、周期的な形態でシューを往復運動させる。
完璧を期すため、次に、シューがアセンブリ内で如何に支持され、如何に案内されるかについて例示する。図6を見ると、主ポンプハウジング10には、径方向に延びる開口部32が径方向に延びる孔状に設けられている。開口部32は略円筒状の内面を備え、第1ポンプヘッド13aと対応する第1の中空挿入体30aが、筒状の開口部32内に孔16と同軸になるよう配置されている。
この挿入体30aは略円筒状の外周面を有しており、これは、主ポンプハウジング10の開口部32の内面形状に対応する。挿入体30aの内面は(プランジャ14及びシュー24の移動軸芯と直交する平面内において)略矩形の断面形状を有する。従って、挿入体30aの内面は、略平行な互いに対向する第1対及び第2対の壁面34,36を形成し、これらが、使用時に往復運動する矩形断面を備えたシュー24のための適切な形状を備えた案内経路となる。
第1対の対向内面34は、第2対である対向内面36よりも、プランジャ軸芯に直交する軸芯に沿って、長さが短い。挿入体30aは、プランジャの軸芯に沿って、第1対の内面34が第2対の内面36より長くなるように形成されているので、この部分で挿入体30aの上端部領域130は軸方向に高くなっている。
挿入案内経路の断面は正確な矩形ではないが(例えば、図6に示すように、連結コーナー領域230は湾曲形状になっている)、シュー24の略矩形断面のための適切な案内面となるように、略矩形断面を備えた案内経路が形成されていることが理解されるであろう。
第2及び第3ポンプヘッド13b,13cにもそれぞれ同様の挿入体30b,30cが設けられており、各挿入体30b,30cが、主ポンプハウジング10において対応する形状の径方向開口部または孔部(32のような)内に挿入されている。図3に示すように、第1、第2、第3挿入体30a,30b,30cのそれぞれは、それらの径方向内側の端部が、主ポンプハウジング10に設けられた主軸孔38内に開口するよう配置されている。
図2に示すように、挿入体30aは、シュー24の上方に(図示する方向で)位置するバネ用スペース74を備えており、このバネ用スペース74の中に復帰バネ84が配置されている。駆動軸12が1回転する間中ずっとローラ26がカム面27との接触を維持するように、復帰バネ84はシュー24及びローラ26を径方向内側へ付勢している。復帰バネ84による力は、主ポンプ室22内での燃料の圧力による力に援助されて、ポンピングプランジャ14に作用し、復帰ストロークを行うべく、ポンピングプランジャ14を孔16から外側に付勢するための復帰力を提供する。これは、ポンプが、最大排出量すなわち最大補充量において作動している時にのみ生じることが理解されるであろう。
本発明は、複式プランジャ型ポンプに使用するための装置として説明したが、このローラ/シュー装置は、単式プランジャ型ポンプにも同様に採用することができることが理解されるであろう。複式プランジャ型ポンプにおいても、単式プランジャ型ポンプにおいても、中でプランジャが往復するポンプヘッドは、(前述したように)主ポンプハウジングと別体になっていてもよいし、あるいは、主ポンプハウジングと一体形成されていてもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造に限定されるものではない。
本発明の一実施形態における燃料ポンプアセンブリの斜視図 図1のポンプ装置の一部破断縦断面図 図1及び図2のポンプアセンブリの一部破断横断面図 本発明のローラ及びシューの断面図 図4のローラ及びシューの一部破断側面図 主ポンプアセンブリのハウジングの一部の斜視図
符号の説明
10 主ポンプハウジング
12 カム駆動軸
13a 第1ポンプヘッド
13b 第2ポンプヘッド
13c 第3ポンプヘッド
14 ポンピングプランジャ
16 閉塞孔
18a 第1ポンプヘッドハウジング
18b 第2ポンプヘッドハウジング
18c 第3ポンプヘッドハウジング
20 プランジャ支持管
22 ポンプ室
24 シュー
26 ローラ
27 カム面
28 カム部材
30a 中空挿入体
32 筒状の開口部
34 第1対の壁面
36 第2対の壁面
38 主軸孔
40 中央貫通孔
49 ベアリング面
50 外周面
52 標準表面粗さ帯
54 高度表面粗さ帯
74 バネ用スペース
84 復帰バネ
130 上端部領域
230 連結コーナー領域

Claims (9)

  1. エンジンに用いる燃料ポンプアセンブリであって、
    ポンプ室(22)内で燃料が加圧されるように、対応する駆動装置(24、26)の作用により、使用時に往復運動するポンピングプランジャ(14)を有し、前記駆動装置が、シュー(24)と、被駆動カム(28)と協働するローラ(26)とを備え、使用時に前記被駆動カム(28)が駆動されたときに前記シュー(24)に往復運動が付与されるように構成されている燃料ポンプアセンブリにおいて、
    前記ローラ(26)が第1表面粗さを備えた第1表面領域(52)と、前記第1表面粗さよりも粗さの高い第2表面粗さを備えた第2表面領域(54)とを有すること、及び、前記ローラ(26)と前記カム(28)の間の静摩擦が、前記ローラ(26)と前記シュー(24)の間の静摩擦より大きくなるように構成したことを特徴とする燃料ポンプアセンブリ。
  2. 前記第1表面領域(52)及び前記第2表面領域(54)が、前記ローラ(26)の外周面に設けられている請求項1に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  3. 前記シュー(24)が、前記ローラ(26)を枢支するベアリング面(49)を備えており、前記ベアリング面(49)が、使用時に前記第2表面領域(54)が前記ベアリング面(49)と接触しない形状となっている請求項1または2に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  4. 前記ベアリング面(49)が、前記ローラ(26)の前記第2表面領域(54)に略対応する凹部(56)を備える形状になっている請求項3に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  5. 前記凹部(56)の大きさが、前記第2表面領域(54)の幅と略同じ、或いはこれより大きい幅を有している請求項4に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  6. 前記第2表面領域(54)が前記ローラ(26)の周囲に延びる帯である請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  7. 前記ローラが、前記第2表面領域と略同じ表面粗さを有する第3表面領域を有しており、前記第2及び第3表面領域が、前記第1表面領域のいずれかの側部に位置している請求項1から6のいずれか一項に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  8. 前記第2及び第3表面領域の両方の表面粗さが前記第1表面粗さよりも高い請求項7に記載の燃料ポンプアセンブリ。
  9. 前記第1表面領域が、前記ローラの長さ方向の略中央部に位置する請求項7または8に記載の燃料ポンプアセンブリ。
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