JP4872684B2 - 燃料供給ポンプ - Google Patents

燃料供給ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4872684B2
JP4872684B2 JP2007018253A JP2007018253A JP4872684B2 JP 4872684 B2 JP4872684 B2 JP 4872684B2 JP 2007018253 A JP2007018253 A JP 2007018253A JP 2007018253 A JP2007018253 A JP 2007018253A JP 4872684 B2 JP4872684 B2 JP 4872684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
fuel
lubricating oil
plunger
drive shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007018253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008184953A (ja
Inventor
崇 富永
嘉宣 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007018253A priority Critical patent/JP4872684B2/ja
Publication of JP2008184953A publication Critical patent/JP2008184953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872684B2 publication Critical patent/JP4872684B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、燃料を圧送する燃料供給ポンプに関する。
従来、燃料タンクと内燃機関との間に配置され、内部に駆動軸とともに回転するカム、カムの外周側に周方向に配置され、往復移動することにより燃料を加圧し、内燃機関に圧送するプランジャ、および駆動軸を回転可能に支持するとともにプランジャを往復移動可能に支持するハウジングを有する燃料供給ポンプが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1の燃料供給ポンプでは、駆動軸とハウジングとの間の焼付きを抑制すべく、駆動軸を支持するハウジングの内壁面に潤滑油としての燃料を流通する溝が形成されている。この溝に燃料を流通させることにより、駆動軸の表面に油膜を形成させ、駆動軸の焼付きを抑制している。
また、特許文献2の燃料供給ポンプでは、駆動軸およびカムの内部に、一端が駆動軸およびカムの表面に開口する開口部を有する通路が形成されている。この通路に潤滑油としての燃料を流通させることにより、駆動軸およびカムの表面に油膜を形成させ、駆動軸およびカムの焼付きを抑制している。
特開2003−172231号公報 特開2002−4978号公報
上記特許文献1や2に記載されているような、カムを回転させることにより往復移動させ、燃料を加圧、圧送するプランジャを備える燃料供給ポンプでは、カムおよびカムを回転させる駆動軸およびカムは、プランジャが往復移動するたびにプランジャから径方向の力を受ける。
上述したように、特許文献1や2では、駆動軸やカムの焼付きを抑制すべく、駆動軸を支持するハウジングの内壁面に燃料を流通する溝や、駆動軸およびカムの内部に、駆動軸およびカムの表面に開口する開口部を有する通路を形成することにより駆動軸およびカムの表面に潤滑油としての燃料を供給している。
耐焼付性を向上させるには、駆動軸またはカムの表面に供給される燃料量を多くするということが考えられる。ところが、燃料の供給量を多くすべく、溝の幅を広げたり、開口部の開口面積を大きくしたりすると、駆動軸またはカムが、プランジャが往復移動したときに発生する径方向の力を受ける部位と、上記溝や上記開口部の場所とが一致したとき、駆動軸とハウジングとの間の面圧、またはカムとカムを支持する部位との間の面圧が増大する。面圧が増大すると、大量に燃料を供給したとしても油膜切れをおこすおそれがある。したがって、溝の幅を広げたり、開口部の開口面積を大きくしたりするのには限界がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、駆動軸またはカムの耐焼付性を向上させることができる燃料供給ポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、駆動軸とともに回転するカムと、カムの外周側に複数配置され、カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、カムを収容するカム室、駆動軸を回転可能に支持する軸孔、およびプランジャを往復移動可能に支持するシリンダ、および内周面に軸孔を形成する軸受を有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
プランジャは、所定の挟み角でカムの外周側に周方向に配置される第1、第2プランジャを有し、カム室には、燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、ハウジングにおいて前記軸受を固定する部位と、軸受との両方に跨って、駆動軸の表面に潤滑油を供給する第1潤滑油通路が形成され、第1潤滑油通路は、第1プランジャと第2プランジャとの間の角度の狭い側に対応する周方向範囲内で軸受における軸孔の側壁に開口する第1開口部を有し、カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を第1潤滑油通路を介して駆動軸と軸受との間に供給し、その燃料により駆動軸と軸受との間の潤滑を行うことを特徴としている。
第1、第2プランジャが所定の挟み角でカムの外周側に周方向に並んで配置される燃料供給ポンプでは、駆動軸を回転させて第1、第2プランジャを往復移動させると、カムは第1、第2プランジャからプランジャの軸方向に沿った力を受ける。
カムに連結された駆動軸は、カムが押された方向と同方向に移動しようとするため、駆動軸と駆動軸を支持するハウジングとの間の面圧は、第1、第2プランジャ間の角度の広い側に対応する周方向範囲で高まり、第1、第2プランジャ間の角度の狭い側に対応する周方向範囲で低くなる。
請求項1に記載の発明では、上述の面圧が低くなる部位、すなわち、第1、第2プランジャ間の角度の狭い側に対応する周方向範囲内で、軸孔の側壁に第1開口部を開口させているので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、第1開口部の開口面積を大きくすることができる。これにより、駆動軸の表面への潤滑油の供給量が増大するので、駆動軸の耐焼付性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1潤滑油通路は、カム室に開口する第2開口部を有することを特徴としている。この構成よれば、カム室に蓄積した燃料を潤滑油として利用することができる上に、カム室と駆動軸とは近接して形成されているため、ハウジングに加工する第1潤滑油通路の形成が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、第1潤滑油通路は、底部と対向する位置に第1開口部を有し、軸方向端部に第2開口部を有する軸孔に沿った方向に延びる凹溝であることを特徴としている。この構成によれば、第1潤滑油通路の形状が凹溝という非常に簡単な構造であるため、ハウジングへの第1潤滑油通路の加工が容易となる。
請求項4に記載の発明によれば、第1開口部は、軸受の軸方向中央部のみに形成されていることを特徴としている。
ハウジングに軸受を圧入させて、軸受にて駆動軸を支持するような構成の場合、軸受の側壁に第1開口部を開口させるべく、ハウジングおよび軸受に第1潤滑油通路を形成すると、ハウジングと軸受との間の抜け荷重が低下する。
この構成によれば、最も焼付きが発生しやすい場所である駆動軸の軸方向中央部のみに潤滑油を供給できるような第1開口部を形成しているので、ハウジングと軸受との間の抜け荷重の低下を抑制しつつ、駆動軸の焼付きを抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、駆動軸とともに回転するカムと、カムの外周側に複数配置され、カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、カムを収容するカム室、駆動軸を回転可能に支持する軸孔、およびプランジャを往復移動可能に支持するシリンダを有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
プランジャは、所定の挟み角でカムの外周側に周方向に配置される第1、第2プランジャを有し、駆動軸の回転軸の周りを公転する第1カムリングがカムとプランジャとの間に設けられるとともに、第1カムリングの内周壁に固定され、カムと摺動可能なブッシュが設けられ、カム室には、燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、第1カムリングとブッシュとの両方には、第1プランジャと第2プランジャとの間の角度の広い側に対応する周方向範囲内で第1カムリングの外周壁とブッシュの内周壁とを連通する第2潤滑油通路が形成されており、カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を第2潤滑油通路を介してカムとブッシュとの間に供給し、その燃料によりカムとブッシュとの間の潤滑を行うことを特徴としている。
駆動軸を回転させて第1、第2プランジャを往復移動させると、カムは、第1、第2プランジャからプランジャの軸方向に沿った力を受ける。カムと第1カムリングとの間の面圧は、第1、第2プランジャ間の角度の狭い側に対応する周方向範囲の面圧が高まり、第1、第2プランジャ間の角度の広い側に対応する周方向範囲の面圧が低くなる。
請求項5に記載の発明では、上述の面圧が低くなる部位、すなわち、第1、第2プランジャ間の角度の広い側に対応する周方向範囲内で、第1カムリングの外周壁と内周壁とを連通する第2潤滑油通路が形成されているので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、第2潤滑油通路の開口面積を大きくすることができる。これにより、カムの表面への潤滑油としての燃料の供給量が増大するので、カムの耐焼付性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、駆動軸とともに回転するカムと、
カムの外周側に複数配置され、カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、カムを収容するカム室、駆動軸を回転可能に支持する軸孔、およびプランジャを往復移動可能に支持するシリンダ、および内周面に軸孔を形成する軸受を有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
プランジャは、ほぼ対向するようにカムの外周側に周方向に配置される第3、第4プランジャを有し、カム室には、燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、ハウジングにおいて軸受を固定する部位と、軸受との両方に跨って、駆動軸の表面に潤滑油を供給する第3潤滑油通路が形成され、第3潤滑油通路は、第3プランジャと第4プランジャとの間に対応する周方向範囲内で軸受における軸孔の側壁に開口する第3開口部を有し、カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を第3潤滑油通路を介して駆動軸と軸受との間に供給し、その燃料により駆動軸と軸受との間の潤滑を行うことを特徴としている。
第3、第4プランジャがほぼ対向するようにカムの外周側に周方向に配置される燃料供給ポンプでは、駆動軸を回転させて第3、第4プランジャを往復移動させると、カムは第3、第4プランジャからプランジャの軸方向に沿った力を受ける。
カムに連結された駆動軸は、カムが押された方向と同方向に移動しようとするため、駆動軸と駆動軸を支持するハウジングとの間の面圧は、第3、第4プランジャの真下に対応する部分で高まり、第3、第4プランジャ間の周方向範囲では第3、第4プランジャの真下に対応する部分ほど高まらない。
請求項6に記載の発明では、上述の面圧が高まらない部位、すなわち、第3、第4プランジャ間の周方向範囲内で、軸孔の側壁に第3開口部を開口させているので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、第3開口部の開口面積を大きくすることができる。これにより、駆動軸の表面への潤滑油の供給量が増大するので、駆動軸の耐焼付性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、第3潤滑油通路は、カム室に開口する第4開口部を有することを特徴としている。カム室に蓄積した燃料を潤滑油として利用することができる上に、カム室と駆動軸とは近接して形成されているため、ハウジングに加工する第3潤滑油通路の形成が容易となる。
請求項8に記載の発明によれば、第3潤滑油通路は、底部と対向する位置に第3開口部を有し、軸方向端部に第4開口部を有する軸孔に沿った方向に延びる凹溝であることを特徴としている。この構成によれば、第3潤滑油通路の形状が凹溝という非常に簡単な構造であるため、ハウジングへの第3潤滑油通路の加工が容易となる。
請求項9に記載の発明によれば、第3開口部は、軸受の軸方向中央部のみに形成されていることを特徴としている。
ハウジングに軸受を圧入させて、軸受にて駆動軸を支持するような構成の場合、軸受の側壁に第3開口部を開口させるべく、ハウジングおよび軸受に第3潤滑油通路を形成すると、ハウジングと軸受との間の抜け荷重が低下する。
この構成によれば、最も焼付きが発生しやすい場所である駆動軸の軸方向中央部のみに潤滑油を供給できるような第3開口部を形成しているので、ハウジングと軸受との間の抜け荷重の低下を抑制しつつ、駆動軸の焼付きを抑制できる。
請求項10に記載の発明によれば、駆動軸とともに回転するカムと、カムの外周側に複数配置され、カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、カムを収容するカム室、駆動軸を回転可能に支持する軸孔、およびプランジャを往復移動可能に支持するシリンダを有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
プランジャは、ほぼ対向するようにカムの外周側に周方向に配置される第3、第4プランジャを有し、駆動軸の回転軸の周りを公転する第2カムリングがカムとプランジャとの間に設けられるとともに、第2カムリングの内周壁に固定され、カムと摺動可能なブッシュが設けられ、カム室には、燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、第2カムリングとブッシュとの両方には、第3プランジャと第4プランジャとの間の周方向範囲内で第2カムリングの外周壁とブッシュの内周壁とを連通する第4潤滑油通路が形成されており、カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を第4潤滑油通路を介してカムとブッシュとの間に供給し、その燃料によりカムとブッシュとの間の潤滑を行うことを特徴としている。
駆動軸を回転させて第3、第4プランジャを往復移動させると、カムは、第3、第4プランジャからプランジャの軸方向に沿った力を受ける。カムと第2カムリングとの間の面圧は、第3、第4プランジャの真下に位置する部分では高まり、第3、第4プランジャ間の周方向の範囲では上記部分ほど高まらない。
請求項10に記載の発明では、上述の面圧が高くならない部位、すなわち、第3、第4プランジャ間の周方向の範囲内で、第2カムリングの外周壁と内周壁とを連通する第4潤滑油通路が形成されているので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、第4潤滑油通路の開口面積を大きくすることができる。これにより、カムの表面への潤滑油としての燃料の供給量が増大するので、カムの耐焼付性を向上させることができる。
以下、本発明をコモンレール式燃料噴射装置に用いられる燃料供給ポンプに適用した複数の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一若しくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料供給ポンプ1を図1および図2に示す。燃料供給ポンプ1は、駆動軸80とともに回転するカム83の外周に所定の挟み角で2つのプランジャ35、45が配置されている形式の燃料供給ポンプである。図1は、図2中のI−I線断面の燃料供給ポンプ1の構成、すなわち、1つのプランジャ35の軸断面を見る方向から見た燃料供給ポンプ1の構成を示している。図2は、図1中のII−II線の断面の燃料供給ポンプ1の構成を示している。
図1および図2に示すように、燃料供給ポンプ1のポンプハウジングは、ハウジング本体20、第1、第2シリンダヘッド30、40、および軸受カバー50を有する。図1に示すように、第1シリンダヘッド30は、内部に第1シリンダ31を有しており、この第1シリンダ31にて、第1プランジャ35を往復移動可能に支持している。第1シリンダ31の内壁面と、逆止弁37の弁部材37aの端面と、第1プランジャ35の端面とにより燃料加圧室としての第1加圧室32が形成されている。
図2に示すように、第2シリンダヘッド40は、内部に第2シリンダ41を有しており、この第2シリンダ41にて、第2プランジャ45を往復移動可能に支持している。第2シリンダ41の内壁面と、逆止弁47の弁部材47aの端面と、第2プランジャ45の端面とにより燃料加圧室としての第2加圧室42が形成されている。
軸受カバー50は、図示しないボルト等でハウジング本体20に固定されており、駆動軸80の大径部81の軸受である大径軸受51を収容している。駆動軸80の小径部82の軸受である小径軸受52は、ハウジング本体20に収容されている。大径軸受51は、軸受カバー50に圧入固定され、請求項に記載のハウジングの一部を構成し、小径軸受52は、ハウジング本体20に圧入固定され、請求項に記載のハウジングの一部を構成している。大径軸受51および小径軸受52が請求項に記載の軸孔に相当する。軸受カバー50と駆動軸80との間はオイルシール53によりシールされている。
駆動軸80は、大径部81、小径部82、およびカム83を有し、ハウジング本体20および軸受カバー50に収容され、大径部81が大径軸受51に、小径部82が小径軸受52に回転可能に支持されている。カム83は、カム輪郭が円形で、かつ大径部81および小径部82の中心軸に対し偏心して、大径部81と小径部82との間に形成されている。
ハウジング本体20の内壁、および軸受カバー50の側壁には、それぞれカム83の軸方向端面に摺接する環状のワッシャ92、93が設けられている。カム83の周囲には、所定の挟み角で第1、第2プランジャ35、45が配置されている。カム83と第1、第2プランジャ35、45との間には、第1カムリングとしてのカムリング90が設けられている。
カムリング90は、外周壁が直線と円弧曲線とからなる特殊な台形形状に形成され、内周壁が円形に形成されている。カムリング90の内周壁にカム83と摺動可能に環状のブッシュ91が設けられている。ブッシュ91はカムリング90の内周壁に圧入固定されている。
カム83、カムリング90およびブッシュ91は、ハウジング本体20、第1、第2シリンダヘッド30、40および軸受カバー50にて形成されるカム室21に収容される。カム室21は、燃料で満たされている。
カムリング90およびブッシュ91は、カム83に回転可能に嵌め込まれている。第1、第2プランジャ35、45と対向するカムリング90の外周面と、第1、第2プランジャ35、45の端面とは平面状に形成され、互いに平面で接触している。
カムリング90は、駆動軸80の回転によるカム83の動きに従って、駆動軸80の中心軸の周りを軌道運動、すなわち公転する。カムリング90は、カム83に対して相対的に回転可能であるが、第1、第2プランジャ35、45に常に押さえ付けられているので、カムリング90自体は回転せず、カム83のみがカムリング90内で回る。
図2に示すように、第1シリンダヘッド30のカム83側端部と第1プランジャ35との間、第2シリンダヘッド40のカム83側端部と第2プランジャ45との間には、それぞれ第1、第2スプリング36、46が設けられている。第1、第2スプリング36、46は、常に、第1、第2プランジャ35、45をカムリング90方向に付勢する。これにより、第1、第2プランジャ35、45は、カムリング90の公転に追従する。カムリング90が駆動軸80の回転にともない公転すると、第1、第2プランジャ35、45は、第1、第2シリンダ31、41に沿って往復移動する。
図1、図2に示すように、第1シリンダヘッド30には、第1加圧室32に接続される第1燃料流入通路33および第1燃料吐出通路34が形成されている。第1燃料吐出通路34の下流側には、図示しないコモンレールに接続される燃料配管と接続する接続部材27が設けられている。第1燃料流入通路33途中には、第1加圧室32への燃料の流通のみを許容する逆止弁37が設けられ、第1燃料吐出通路34途中には、接続部材27への燃料の流通のみを許容する逆止弁38が設けられている。
図2に示すように、第2シリンダヘッド40にも、第1シリンダヘッド30と同様に、第2燃料流入通路43および図示しない第2燃料吐出通路が形成されている。第2燃料流入通路43途中には、第2加圧室42への燃料の流通のみを許容する逆止弁47が設けられ、第2燃料吐出通路途中には、第2加圧室への燃料の逆流を防止する図示しない逆止弁が設けられている。
これにより、カムリング90が公転して第1、第2プランジャ35、45が往復移動すると、第1加圧室32には、第1燃料流入通路33から逆止弁37を介して燃料が流入し、第2加圧室42には、第2燃料流入通路43から逆止弁47を介して燃料が流入する。そして、第1、第2プランジャ35、45は、両加圧室32、42に流入した燃料を加圧する。加圧された燃料は、第1燃料吐出通路34、第2燃料吐出通路を通り、接続部材27から燃料配管(図示せず)を介してコモンレールに供給される。
図2に示すように、駆動軸80の小径部82側の端部には、図示しない燃料タンク内の燃料を吸引し、第1、第2加圧室32、42に送る給送ポンプ22が設けられている。給送ポンプ22はインナロータ23、アウタロータ24および両ロータ23、24を収容するカバー26を有している。図2に示すように、ハウジング本体20と給送ポンプ22との間には、ワッシャ25が設けられている。
このワッシャ25には、図示しない吸入口と吐出口とが形成されている。吸入口には、図示しない燃料タンクから燃料供給ポンプ1へ燃料を供給するための図示しない燃料通路が接続され、吐出口には、給送ポンプ22にて加圧された燃料を第1、第2加圧室32、42に給送するための第1、第2燃料流入通路33、43が接続されている。また、ハウジング本体20には、吐出口から第1、第2加圧室32、42へ給送される燃料の一部をカム室21に給送する図示しない燃料通路が形成されている。
ハウジング本体20には、カム室21に接続されるリターン通路28aが形成されている。リターン通路28aの下流側には、図示しない燃料タンクと接続される燃料配管と接続する接続部材28が設けられている。
インナロータ23およびアウタロータ24は相対回転可能に設けられており、インナロータ23が駆動軸80とともに回転することにより、図示しない燃料タンクの燃料が吸引され、吸引された燃料が第1、第2加圧室32、42へ送られる。
図2に示すように、第1、第2燃料流入通路33、43の途中には、調量弁29が設けられている。調量弁29は、給送ポンプ22から第1、第2加圧室32、42に給送される燃料の流量を調整する。
次に、駆動軸80の潤滑について詳細に説明する。駆動軸80の大径部81は大径軸受51に支持されている。大径部81の潤滑性を確保するため、図1に示す如く、軸受カバー50には、潤滑油を大径部81の表面に供給するための請求項に記載の第1潤滑油通路としての大径側潤滑油通路60が形成されている。
大径側潤滑油通路60は、カム室21と大径軸受51とを連通する通路であり、カム室21に蓄積された燃料を潤滑油として大径軸受51に供給する。大径側潤滑油通路60は、図1に示すように、開口部が大径軸受51の内壁に開口し、底部がその開口部に対向するように大径軸受51の軸方向に沿って延びる凹溝である。大径軸受51の内壁に開口する開口部が大径側潤滑油通路60内を流通する燃料を大径部81に連通する出口開口部61であり、請求項に記載の第1開口部に相当する。大径側潤滑油通路60は、カム室21からオイルシール53近傍まで延びている。
大径側潤滑油通路60のカム室21側側面には、カム室21内の燃料を大径側潤滑油通路60に供給する請求項に記載の第2開口部としての入口開口部62が形成されている。出口開口部61のカム室21側端部と、入口開口部62の大径部81側端部とは、繋がっている。このため、大径側潤滑油通路60が簡単な凹溝状となるため、軸受カバー50への大径側潤滑油通路60の形成が容易となる。
図3は、図1中のIII−III線の断面を示している。図3に示すように、大径側潤滑油通路60の出口開口部61は、周方向の所定の範囲内で大径軸受51の内壁に開口している。出口開口部61は、図3中の破線で示すような第1プランジャ35の中心軸と第2プランジャ45の中心軸との間の角度の内、狭い側、つまり、角度αに対応する周方向範囲内で大径軸受51の内壁に開口している。
ハウジング本体20にも、駆動軸80の小径部82に潤滑油としての燃料を供給する小径側潤滑油通路70が形成されている。小径側潤滑油通路70の形状は、大径側潤滑油通路60の形状と同じ凹溝状であり、小径軸受52の内壁に開口する出口開口部71と、カム室21に開口する入口開口部72とを有している。
また、小径軸受52の内壁に開口する出口開口部71の周方向の範囲も、大径軸受51の内壁に形成されている出口開口部71と同じく、第1プランジャ35と第2プランジャ45との間の角度の内、狭い側に対応する周方向の範囲となっている。
ここで、燃料供給ポンプ1の作動について説明する。駆動軸80の回転にともない給送ポンプ22のインナロータ23が回転し、インナロータ23とアウタロータ24とが相対的に回転することにより、給送ポンプ22が駆動される。給送ポンプ22が駆動されることにより、図示しない燃料タンクに蓄えられている燃料は、燃料通路を経由して給送ポンプ22へ流入する。
給送ポンプ22では、インナロータ23とアウタロータ24との相対的な回転により燃料が加圧される。加圧された燃料は、吐出口に接続される第1、第2燃料流入通路33、43へ流出し第1、第2加圧室32、42へ給送される。給送ポンプ22から給送され第1、第2加圧室32、42へ流入する燃料は、調量弁29により流量が調整される。吐出口から流出する加圧された燃料の一部は、カム室21に供給される。
調量弁29を通過した燃料は、駆動軸80の回転にともない第1、第2プランジャ35、45が第1、第2シリンダ31、41内を下降することにより第1、第2加圧室32、42に吸入される。このとき、燃料は逆止弁37、47を開弁して第1、第2加圧室32、42へ流入する。
第1、第2プランジャ35、45が第1、第2シリンダ31、41内を上昇することにより、第1、第2加圧室32、42の燃料は加圧される。そして、第1、第2加圧室32、42の燃料が所定の圧力に達すると、第1、第2加圧室32、42に接続される第1燃料吐出通路34の逆止弁38、および第2燃料吐出通路の逆止弁が開弁し、第1、第2加圧室32、42の燃料は、図示しないコモンレールへ吐出される。コモンレールでは、燃料供給ポンプ1から供給された圧力変動を含む燃料が蓄圧状態で一定圧力に保持される。
一方、給送ポンプ22からカム室21に供給された燃料は、軸受カバー50に形成された大径側潤滑油通路60を通り大径部81の表面に供給されるとともに、ハウジング本体20に形成された小径側潤滑油通路70を通り小径部82の表面に供給される。大径部81および小径部82の表面には、供給された燃料によって油膜が形成され、大径部81と小径部82との回転を滑らかにするとともに焼付きを抑制する。
本実施形態では、大径部81および小径部82の潤滑油として燃料を利用しているので、別に潤滑油を用意する必要が無い。
燃料供給ポンプ1を作動させると、カムリング90は、第1、第2プランジャ35、45から、図1の矢印で示す方向の力を受ける。すると、駆動軸80は、図1の矢印に示す方向に移動しようとするため、図3に示す第1、第2プランジャ35、45間の角度の内、広い側の範囲、すなわち角度βの範囲の大径部81と大径軸受51の内壁との面圧、小径部82と小径軸受52の内壁との面圧が高まる。それとは反対に、上述した角度αの範囲の大径部81と大径軸受51の内壁との面圧、小径部82と小径軸受52の内壁との面圧は低下する。
燃料供給ポンプ1を作動させると、角度αの範囲内における駆動軸80とそれを支持する軸受との面圧は低下するので、駆動軸80を支持する面積がこの範囲内で減少しても、面圧が高まることによる駆動軸表面の油膜切れの問題を引き起こすおそれが少ない。
第1実施形態では、大径側潤滑油通路60の出口開口部61および小径側潤滑油通路70の出口開口部71を、油膜切れの問題を引き起こすおそれの少ない場所、すなわち角度αの範囲内に形成したので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、出口開口部61、71の軸方向および周方向の長さを長くでき、開口面積を大きくすることができる。これにより、駆動軸80の表面への燃料の供給量を増大させることができ、駆動軸80の耐焼付性を向上させることができる。
また、大径側潤滑油通路60は、図4に示すように、出口開口部61の周方向の形成範囲は、図3と同様、第1、第2プランジャ35、45間の角度の狭い側に対応する範囲であり、出口開口部61に対向する底部の幅を出口開口部61の幅よりも大きくしたような大径側潤滑油通路60としてもよい。図4は、大径側潤滑油通路60のみを示しているが、小径側潤滑油通路70も図4と同様な形状としてもよいことは勿論である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る燃料供給ポンプ1を、図5を用いて以下に説明する。
上記第1実施形態に係る燃料供給ポンプ1では、大径側潤滑油通路60が軸受カバー50に凹溝状に形成され、小径側潤滑油通路70がハウジング本体20に凹溝状に形成されている。これに対し、第2実施形態に係る燃料供給ポンプ1aでは、大径側潤滑油通路601に形成される出口開口部611が、大径側潤滑油通路601内を流通する燃料が大径軸受51の軸方向中央部のみに開口するように形成され、小径側潤滑油通路701に形成される出口開口部711が、小径側潤滑油通路701内を流通する燃料が小径軸受52の軸方向中央部のみに開口するように形成されている。
第1実施形態では、出口開口部61、71が大径軸受51および小径軸受52の軸方向に沿って形成されているため、非常に大きな開口面積を確保することができ、大径部81および小径部82に大量の燃料を供給することができ、駆動軸80の耐焼付性を格段に向上させることができる。
しかしながら、出口開口部61、71の開口面積を大きくすると大径軸受51と軸受カバー50、小径軸受52とハウジング本体20との間の抜け荷重が低下する可能性がある。第2実施形態では、その抜け荷重をも考慮して各出口開口部611、711を最適な場所に形成することを特徴とする。
その特徴とは、大径側潤滑油通路601の出口開口部611の軸方向位置を、大径軸受51の軸方向中央部のみに、また、小径側潤滑油通路701の出口開口部711の軸方向位置を、小径軸受52の軸方向中央部のみに形成することである。大径側潤滑油通路601の入口開口部612および小径側潤滑油通路701の入口開口部712は、カム室21に開口している。
このように各出口開口部611、711を形成することにより、上述した抜け荷重の低減を抑制することができる。各出口開口部611、711の軸方向長さは、第1実施形態の出口開口部61、71の軸方向長さよりも短くなり、開口面積が小さくなるものの、周方向の長さは従来技術より長くできるので、大径部81および小径部82に供給される燃料の量は、十分に確保できる。また、各出口開口部611、711は、大径軸受51および小径軸受52の軸方向中央部のみに形成されているので、最も焼付きが発生しやすい場所に燃料を供給することができ、駆動軸80の耐焼付性を従来技術よりも向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る燃料供給ポンプ1bを、図6を用いて以下に説明する。図6は、図1のII−II線の断面を示している。
第3実施形態では、カムリング901に第2潤滑油通路としての貫通路94が形成されている。貫通路94は、カムリング901の外周壁と内周壁とを連通させ、カム室21に蓄積されている燃料をカム83の表面に供給する通路である。
この貫通路94は、図6に示すように第1プランジャ35と第2プランジャ45との間の角度の内、広い側に対応する周方向の範囲内、すなわち角度γの範囲内に形成されている。
燃料供給ポンプ1bが作動し、第1、第2プランジャ35、45が往復移動する際、カムリング901は、第1、第2プランジャ35、45から、図6の矢印で示す方向の力を受ける。したがって、角度γの範囲におけるカムリング901とカム83との間の面圧は、低下する。
燃料供給ポンプ1bを作動させると、角度γの範囲内におけるカムリング901とカム83との間の面圧は低下するので、カム83を支持するカムリング901の面積がこの範囲内で減少しても、面圧が高まることによるカム83の表面の油膜切れの問題を引き起こすおそれが少ない。
第3実施形態では、カムリング901の外周壁と内周壁とを貫通する貫通路94を油膜切れの問題を引き起こすおそれが少ない場所、すなわち、角度γの範囲内に形成したので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、貫通路94の開口面積を大きくすることができる。これにより、カム83の表面への燃料の供給量を増大させることができ、カム83の耐焼付性を向上させることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る燃料供給ポンプ1cを、図7および図8を用いて以下に説明する。
上記第1実施形態に係る燃料供給ポンプ1は、第1、第2プランジャ35、45が所定の挟み角にてカム83の外周に周方向に配置されている形式のものであったが、第4実施形態に係る燃料供給ポンプ1cは、図7に示すように、第3、第4プランジャ351、451が約180°、すなわち、第3、第4プランジャ351、451が対向してカム83の外周に周方向に配置されている。他の構成部品の機能については、第1実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
図8は、図7中のVIII−VIII線のハウジング本体201のみの断面を示している。図8に示すように、ハウジング本体201は、一端面と他端面とが貫通する貫通孔202を有している。貫通孔202は、図8中の上側から下側に向かうにしたがい径が小さくなるように形成されている。貫通孔202の一端側、図8中の上側の端部には、軸受カバー50を収容する軸受カバー収容部203が形成され、その下側にはカム83が収容されるカム室21が形成され、更に、その下側には、小径軸受52が設けられている。小径軸受52が設けられている側の端面には、給送ポンプ22が取り付けられる給送ポンプ取付面203が形成されている。
カム室21の側壁には、シリンダ孔204が図8の奥側に形成されている。そのシリンダ孔204には、第3シリンダヘッド302が挿入されるようになっている。図8には、1つのシリンダ孔204のみが開示されているが、そのシリンダ孔204の反対側にもシリンダ孔が形成されており、そこには第4シリンダヘッド402が挿入されるようになっている。
図8に示すように、ハウジング本体201には、カム室21と小径軸受52とを連通する第3潤滑油通路としての小径側潤滑油通路702が形成され、カム室21に蓄積された燃料を潤滑油として小径軸受52に供給する。小径側潤滑油通路702は、図8に示すように、凹溝状に形成され、小径軸受52の内壁に開口する第3開口部としての出口開口部712と、カム室21に開口する第4開口部としての入口開口部722とを有している。
第3、第4プランジャ352、452が対向して配置されるような形式の燃料供給ポンプ1cでは、第3、第4プランジャ352、452が駆動軸80の回転とともに往復移動すると、カムリング902は、第3、第4プランジャ352、452から図7の矢印で示す方向の力を受ける。すると、駆動軸80は、図7の矢印に示す方向、すなわち第3、第4プランジャ352、452の往復移動方向に沿った方向に移動しようとするため、その方向の大径部81と大径軸受51、小径部82と小径軸受52との間の面圧が高まる。一方、第3プランジャ352から第4プランジャ452までの間の大径部81と大径軸受51、小径部82と小径軸受52との間の面圧は上述した部位ほどは高まらない。
燃料供給ポンプ1cを作動させると、第3プランジャ352と第4プランジャ452との間に対応する範囲内における駆動軸80とそれを支持する軸受との面圧は、油膜切れを引き起こすほど高まらないので、駆動軸80を支持する面積がこの範囲内で減少しても、面圧が高まることによる駆動軸80表面の油膜切れの問題を引き起こすおそれが少ない。
本実施形態では、図8に示すように、小径側潤滑油通路702の出口開口部712を、油膜切れの問題を引き起こすおそれが少ない場所、すなわち、第3プランジャ352と第4プランジャ452との間に対応する周方向範囲内に形成したので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、出口開口部712の軸方向および周方向の長さを長くでき、開口面積を大きくすることができる。これにより、駆動軸80の表面への燃料の供給量を増大させることができ、駆動軸80の耐焼付性を向上させることができる。
本実施形態では、上述した面圧が低下する場所は、2箇所存在するため、図8に示すように、それぞれの箇所に小径側潤滑油通路702を形成することができる。これによれば、更に駆動軸80の表面への燃料の供給量を増大させることができる。また、大径軸受51を設けている軸受カバー50にも、上述した小径側潤滑油通路702と同様な形状、同様な位置に大径側潤滑油通路を形成することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る燃料供給ポンプ1dを、図9を用いて以下に説明する。図9は、図7のVIII−VIII線のハウジング本体201のみの断面を示している。ハウジング本体201には、第4実施形態に係る燃料供給ポンプ1cのハウジング本体201と同様の位置(図8参照)に小径側潤滑油通路703が形成されている。図9に示されていない他の部分の構成については、図7および図8に示す燃料供給ポンプと同じであるため、説明は省略する。
第5実施形態における小径側潤滑油通路703は、第4実施形態における小径側潤滑油通路702のように凹溝状ではなく、小径側潤滑油通路703に形成される出口開口部713が、小径側潤滑油通路703内を流通する燃料が小径軸受52の軸方向中央部のみに開口するように形成されている。小径側潤滑油通路703のカム室21側には、カム室21に開口する入口開口部723が形成されている。
このように出口開口部713を形成することにより、出口開口部713の面積を第4実施形態での出口開口部712の開口面積よりも小さくできるので、小径軸受52の抜け荷重の低減を抑制することができる。出口開口部713の軸方向長さは、第4実施形態の出口開口部712の軸方向長さよりも短くなり、開口面積が小さくなるものの、周方向の長さは従来技術より長くできるので、小径部82(図7参照)に供給される燃料の量は、十分に確保できる。また、出口開口部713は、小径軸受52の軸方向中央部のみに形成されているので、最も焼付きが発生しやすい場所に燃料を供給することができ、駆動軸80の耐焼付性を従来技術よりも向上させることができる。
本実施形態では、ハウジング本体201に形成された小径側潤滑油通路703のみを示しているが、軸受カバーにも小径側潤滑油通路703と同様な考え方でカム室21と大径軸受51とを連通する潤滑通路を形成してもよいことは勿論である。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態に係る燃料供給ポンプ1eを、図10を用いて以下に説明する。図10は、図7のX−X線の断面を示している。図10に示されていない他の部分の構成については、図7に示す燃料供給ポンプと同じであるため、説明は省略する。
第6実施形態に係る燃料供給ポンプ1eの第2カムリングとしてのカムリング903は、第1実施形態のカムリング90とは異なり、外周壁が4つの平面を有する略四角形状に形成され、内周壁が円形に形成されている。カムリング903の内周壁にカム83と摺動可能に環状のブッシュ91が設けられている。ブッシュ91はカムリング903の内周壁に圧入固定されている。
カム83、カムリング903およびブッシュ91は、ハウジング本体201、第3、第4シリンダヘッド302、402および図示しない軸受カバーにて形成されるカム室21に収容される。カム室21は、燃料で満たされている。カムリング903およびブッシュ91は、カム83に回転可能に嵌め込まれている。第3、第4プランジャ352、452は、カムリング903の対向する2面に接触している。
カムリング903は、駆動軸80の回転によるカム83の動きに従って、駆動軸80の中心軸の周りを公転する。カムリング903は、カム83に対して相対的に回転可能であるが、第3、第4プランジャ352、452に常に押さえ付けられているので、カムリング903自体は回転せず、カム83のみがカムリング903内で回る。
第6実施形態では、カムリング903に第4潤滑油通路としての貫通路941が形成されている。貫通路941は、カムリング901の外周壁と内周壁とを連通させ、カム室21に蓄積されている燃料をカム83の表面に供給する通路である。この貫通路941は、図10に示すように第3プランジャ352と第4プランジャ452との間の周方向の範囲内に形成されている。
燃料供給ポンプ1eが作動し、第3、第4プランジャ352、452が往復移動する際、カムリング903は、第3、第4プランジャ352、452から、図10の矢印で示す方向の力を受ける。第3、第4プランジャ352、452間の範囲におけるカムリング903とカム83との間の面圧は、第3、第4プランジャ352、452の真下に位置するカムリング903とカム83との間の面圧ほど高まらない。
燃料供給ポンプ1eを作動させると、第3、第4プランジャ352、452間の周方向の範囲内では、カムリング903とカム83との間の面圧が、第3、第4プランジャ352、452の真下に位置する部分ほど高まらないので、カム83を支持するカムリング903の面積がこの範囲内で減少しても、面圧が高まることによるカム83の表面の油膜切れの問題を引き起こすおそれが少ない。
第6実施形態では、カムリング903の外周壁と内周壁とを貫通する貫通路941を油膜切れの問題を引き起こすおそれの少ない場所、すなわち、第3、第4プランジャ352、452間の範囲内に形成したので、従来技術で問題となっていた油膜切れの問題の発生を抑えつつ、貫通路941の開口面積を大きくすることができる。これにより、カム83の表面への燃料の供給量を増大させることができ、カム83の耐焼付性を向上させることができる。
本実施形態では、上述したような場所、すなわち、第3、第4プランジャ352、452間の範囲は、2箇所存在するため、図10に示すように、それぞれの箇所に貫通路941を形成することができる。これによれば、更にカム83の表面への燃料の供給量を増大させることができる。
第1実施形態による燃料供給ポンプの断面図である。 図1中のII−II線の断面図である。 図1中のIII−III線の断面図である。 第1実施形態による燃料供給ポンプの変形例を示す要部断面図である。 第2実施形態による燃料供給ポンプの断面図である。 第3実施形態による燃料供給ポンプの断面図である。 第4実施形態による燃料供給ポンプの断面図である。 第4実施形態による燃料供給ポンプのハウジング本体の断面図である。 第5実施形態による燃料供給ポンプのハウジング本体の断面図である。 第6実施形態による燃料供給ポンプの断面図である。
符号の説明
1 燃料供給ポンプ
20 ハウジング本体(ハウジング)
21 カム室
22 給送ポンプ
27 接続部材
28 接続部材
29 調量弁
30 第1シリンダヘッド(ハウジング)
31 第1シリンダ(シリンダ)
32 第1加圧室(燃料加圧室)
33 第1燃料流入通路
35 第1プランジャ(プランジャ)
36 第1スプリング
37 逆止弁
37a 弁部材
40 第2シリンダヘッド(ハウジング)
41 第2シリンダ(シリンダ)
42 第2加圧室(燃料加圧室)
43 第2燃料流入通路
45 第2プランジャ(プランジャ)
46 第2スプリング
47 逆止弁
47a 弁部材
50 軸受カバー(ハウジング)
51 大径軸受(軸孔)
52 小径軸受(軸孔)
60 大径側潤滑油通路(第1潤滑油通路)
61 出口開口部(第1開口部)
62 入口開口部(第2開口部)
70 小径側潤滑油通路(第1潤滑油通路)
71 出口開口部(第1開口部)
72 入口開口部(第2開口部)
80 駆動軸
81 大径部
82 小径部
83 カム
90 カムリング(第1カムリング)
91 ブッシュ
94 貫通路(第2潤滑油通路)

Claims (10)

  1. 駆動軸とともに回転するカムと、
    前記カムの外周側に複数配置され、前記カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、
    前記カムを収容するカム室、前記駆動軸を回転可能に支持する軸孔、前記プランジャを往復移動可能に支持するシリンダ、および内周面に前記軸孔を形成する軸受を有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
    前記プランジャは、所定の挟み角で前記カムの外周側に周方向に配置される第1、第2プランジャを有し、
    前記カム室には、前記燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、
    前記ハウジングにおいて前記軸受を固定する部位と、前記軸受との両方に跨って、前記駆動軸の表面に潤滑油を供給する第1潤滑油通路が形成され、
    前記第1潤滑油通路は、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の角度の狭い側に対応する周方向範囲内で前記軸受における前記軸孔の側壁に開口する第1開口部を有し、
    前記カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を前記第1潤滑油通路を介して前記駆動軸と前記軸受との間に供給し、その燃料により前記駆動軸と前記軸受との間の潤滑を行うことを特徴とする燃料供給ポンプ。
  2. 記第1潤滑油通路は、前記カム室に開口する第2開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給ポンプ。
  3. 前記第1潤滑油通路は、底部と対向する位置に前記第1開口部を有し、軸方向端部に前記第2開口部を有する前記軸孔に沿った方向に延びる凹溝であることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給ポンプ。
  4. 記第1開口部は、前記軸受の軸方向中央部のみに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給ポンプ。
  5. 駆動軸とともに回転するカムと、
    前記カムの外周側に複数配置され、前記カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、
    前記カムを収容するカム室、前記駆動軸を回転可能に支持する軸孔、および前記プランジャを往復移動可能に支持するシリンダを有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
    前記プランジャは、所定の挟み角で前記カムの外周側に周方向に配置される第1、第2プランジャを有し、
    前記駆動軸の回転軸の周りを公転する第1カムリングが前記カムと前記プランジャとの間に設けられるとともに、前記第1カムリングの内周壁に固定され、前記カムと回転可能なブッシュが設けられ
    前記カム室には、前記燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、
    前記第1カムリングと前記ブッシュとの両方には、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の角度の広い側に対応する周方向範囲内で前記第1カムリングの外周壁と前記ブッシュの内周壁とを連通する第2潤滑油通路が形成されており、
    前記カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を前記第2潤滑油通路を介して前記カムと前記ブッシュとの間に供給し、その燃料により前記カムと前記ブッシュとの間の潤滑を行うことを特徴とする燃料供給ポンプ。
  6. 駆動軸とともに回転するカムと、
    前記カムの外周側に複数配置され、前記カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、
    前記カムを収容するカム室、前記駆動軸を回転可能に支持する軸孔、および前記プランジャを往復移動可能に支持するシリンダ、および内周面に前記軸孔を形成する軸受を有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
    前記プランジャは、ほぼ対向するように前記カムの外周側に周方向に配置される第3、第4プランジャを有し、
    前記カム室には、前記燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、
    前記ハウジングにおいて前記軸受を固定する部位と、前記軸受との両方に跨って、前記駆動軸の表面に潤滑油を供給する第3潤滑油通路が形成され、
    前記第3潤滑油通路は、前記第3プランジャと前記第4プランジャとの間に対応する周方向範囲内で前記軸受における前記軸孔の側壁に開口する第3開口部を有し、
    前記カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を前記第3潤滑油通路を介して前記駆動軸と前記軸受との間に供給し、その燃料により前記駆動軸と前記軸受との間の潤滑を行うことを特徴とする燃料供給ポンプ。
  7. 記第3潤滑油通路は、前記カム室に開口する第4開口部を有することを特徴とする請求項6に記載の燃料供給ポンプ。
  8. 前記第3潤滑油通路は、底部と対向する位置に前記第3開口部を有し、軸方向端部に前記第4開口部を有する前記軸孔に沿った方向に延びる凹溝であることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給ポンプ。
  9. 記第3開口部は、前記軸受の軸方向中央部のみに形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の燃料供給ポンプ。
  10. 駆動軸とともに回転するカムと、
    前記カムの外周側に複数配置され、前記カムの回転にともない往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し、圧送するプランジャと、
    前記カムを収容するカム室、前記駆動軸を回転可能に支持する軸孔、および前記プランジャを往復移動可能に支持するシリンダを有するハウジングと、を備える燃料供給ポンプであって、
    前記プランジャは、ほぼ対向するように前記カムの外周側に周方向に配置される第3、第4プランジャを有し、
    前記駆動軸の回転軸の周りを公転する第2カムリングが前記カムと前記プランジャとの間に設けられるとともに、前記第2カムリングの内周壁に固定され、前記カムと回転可能なブッシュが設けられ
    前記カム室には、前記燃料加圧室から圧送されない燃料が潤滑油として蓄積され、
    前記第2カムリングと前記ブッシュとの両方には、前記第3プランジャと前記第4プランジャとの間の周方向範囲内で前記第2カムリングの外周壁と前記ブッシュの内周壁とを連通する第4潤滑油通路が形成されており、
    前記カム室に蓄積された潤滑油としての燃料を前記第4潤滑油通路を介して前記カムと前記ブッシュとの間に供給し、その燃料により前記カムと前記ブッシュとの間の潤滑を行うことを特徴とする燃料供給ポンプ。
JP2007018253A 2007-01-29 2007-01-29 燃料供給ポンプ Active JP4872684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018253A JP4872684B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 燃料供給ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018253A JP4872684B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 燃料供給ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008184953A JP2008184953A (ja) 2008-08-14
JP4872684B2 true JP4872684B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=39728171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007018253A Active JP4872684B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 燃料供給ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872684B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8122811B2 (en) 2007-11-12 2012-02-28 Denso Corporation Fuel injection pump and method for assembling the same
DE102010062678A1 (de) * 2010-12-09 2012-06-14 Robert Bosch Gmbh Pumpe, insbesondere Kraftstoffhochdruckpumpe
JP5533740B2 (ja) 2011-03-03 2014-06-25 株式会社デンソー 高圧燃料ポンプ
DE102011082583A1 (de) * 2011-09-13 2013-03-14 Robert Bosch Gmbh Pumpenanordnung für ein Hochdruckeinspritzsystem
CN103047100A (zh) * 2013-01-10 2013-04-17 无锡开普机械有限公司 具有凸轮轴轴套的转子泵
EP3234356B1 (en) * 2014-12-17 2020-08-05 Delphi Technologies IP Limited Fuel pump assembly
JP2017025880A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 ポンプ装置
CN107420239A (zh) * 2017-07-31 2017-12-01 成都威特电喷有限责任公司 单柱塞高压油泵

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5348215A (en) * 1976-10-13 1978-05-01 Hitachi Ltd Lubricating device for enclosed electric compressor
JPH11303872A (ja) * 1998-04-22 1999-11-02 Honda Motor Co Ltd 油溝付き軸受構造
DE19907311A1 (de) * 1999-02-22 2000-08-31 Bosch Gmbh Robert Hydraulikpumpeneinheit
JP2001041162A (ja) * 1999-07-26 2001-02-13 Hitachi Ltd 容積形流体機械
JP3852753B2 (ja) * 2001-12-04 2006-12-06 株式会社デンソー 燃料噴射ポンプ
JP2003286975A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Mitsubishi Electric Corp スクロール圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008184953A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4872684B2 (ja) 燃料供給ポンプ
JP4134896B2 (ja) 燃料供給ポンプ
JP4172422B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JP4428327B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JPH1172014A (ja) 燃料加圧用ポンプ
JP4052220B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
US6725843B2 (en) Fuel injection pump having feed pump assembly
JP2015505011A (ja) 燃料ポンプ用のポンプヘッド
JP2008163826A (ja) 燃料噴射ポンプ
JP2007154711A (ja) 燃料噴射ポンプ
JP2006510835A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置のための高圧ポンプ
JP3849928B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
EP1484504B1 (en) Fuel supply apparatus
JP2008163829A (ja) 燃料噴射ポンプ
JP2008169746A (ja) 燃料供給装置
JP5019134B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JP4840348B2 (ja) ポンプ
JP3861835B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JP3829824B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JP5126106B2 (ja) 燃料供給装置
JP5316110B2 (ja) 燃料噴射ポンプ
JP4941262B2 (ja) ポンプ
JP5287701B2 (ja) 回転軸保持構造およびそれを用いたポンプ
JP4941272B2 (ja) ポンプ
EP1156207A1 (en) Pump for feeding fuel to an internal combustion engine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4872684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250