JP4941262B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、カムリングの公転に伴ってタペットおよびプランジャを往復動させて流体を圧送するポンプに関する。
従来のポンプは、図14に示すように、カムリング18がカム軸14の周りを自転することなく公転し、タペット202がカムリング18のカムリング摺動面
18cと摺動しつつ往復移動し、さらにプランジャ201がタペット202とともに往復移動して流体を圧送するようになっている(特許文献1、2参照)。なお、図14は従来のポンプにおける全量吐出時の圧送行程を示している。より詳細には、図14(a)は圧送開始時、図14(b)は圧送行程中間時、図14(c)は圧送終了時である。
そして、タペット202とカムリング18との摺動部の焼き付きを防止するために、タペット摺動面202aにカムリング摺動面18cと非接触となる凹部202bを設けて、タペット摺動面202aの面圧を分散させ、面圧の均一化を図っている。
特表2002−510015号公報 特開2003−74439号公報
上記構成になるポンプのカムリング18の公転運動は、タペット202およびプランジャ201の軸線C2方向に往復移動する運動成分と、タペット摺動面202aと平行(図中左右方向)に往復移動する運動成分とを含んでいる。ここで、タペット摺動面202aと平行なカムリング18の移動の向きは、圧送行程の途中で反転する。すなわち、図14(a)の圧送開始時から図14(b)の圧送行程中間時までは、カムリング18は図中左向きに移動し、図14(b)の圧送行程中間時から図14(c)の圧送終了時までは、カムリング18は図中右向きに移動する。以下、カムリング18がタペット摺動面202aと平行に移動する方向のうち、圧送行程前半におけるカムリング18の移動向きを圧送前半移動向きとし、圧送行程後半におけるカムリング18の移動向きを圧送後半移動向きとする。
そして、図14(b)の圧送行程中間時においてカムリング18の移動の向きが反転する際に、カムリング18とタペット202は一時的に静摩擦となるため、そのときにタペット202に大きなモーメントが加わってタペット202が傾く。その結果、圧送行程後半においては、上記したタペット202の傾きによって、タペット摺動面202aのうち圧送前半移動向き側の部位にプランジャ201から大きな荷重が作用することになる。
しかしながら、従来のポンプは、凹部202bの中心C1がプランジャ201の軸線C2と一致しているため、図4(b)に示すように、圧送行程後半においては、タペット摺動面202aのうち圧送前半移動向き側の部位の面圧がタペット摺動面202aのうち圧送後半移動向き側の部位の面圧よりも高くなり、タペット摺動面202aのうち圧送前半移動向き側の部位においてタペット202とカムリング18との摺動部の焼き付きが発生しやすくなるという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、タペット摺動面の面圧の均一化を図り、タペットとカムリングとの摺動部の焼き付きを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回転するカム軸(14)と、このカム軸(14)に対して偏心して配置されてカム軸(14)とともに一体に回転するカム(17)と、このカム(17)の外周側に配置され、カム(17)と摺動してカム軸(14)の周りを自転することなく公転するカムリング(18)と、このカムリング(18)のカムリング摺動面
(18c)と摺動しカムリング(18)の公転に伴って往復動するタペット(202)と、このタペット(202)とともに往復移動して流体を圧送するプランジャ(201)とを備え、さらにタペット(202)におけるカムリング摺動面(18c)と対向するタペット摺動面(202a)に、カムリング摺動面(18c)と非接触となる凹部(202b)を設けたポンプにおいて、カムリング(18)がタペット摺動面(202a)と平行に往復移動する方向(Z)のうち、圧送行程前半におけるカムリング(18)の移動向きを圧送前半移動向き(A)としたとき、凹部(202b)の中心(C1)が、プランジャ(201)の軸線(C2)よりも圧送前半移動向き(A)側にずれていることを特徴とする。
これによると、タペット摺動面(202a)のうち凹部(202b)の中心(C1)よりも圧送後半移動向き(B)側の部位は従来よりもプランジャ(201)の軸線(C2)に近づくため、その部位に作用するプランジャ(201)からの荷重は増加傾向になり、一方、タペット摺動面(202a)のうち凹部(202b)の中心(C1)よりも圧送前半移動向き(A)側の部位は従来よりもプランジャ(201)の軸線(C2)から遠ざかるため、その部位に作用するプランジャ(201)からの荷重は減少傾向になる。
したがって、タペット摺動面(202a)のうち凹部(202b)の中心(C1)よりも圧送前半移動向き(A)側の部位に作用するプランジャ(201)からの荷重は、圧送行程後半においてはタペット(202)の傾きによって増加傾向になるものの、その部位がプランジャ(201)の軸線(C2)から遠ざかることにより減少傾向になるため、圧送行程後半でのタペット摺動面(202a)の面圧は均一化される。よって、タペット(202)とカムリング(18)との摺動部の焼き付きを防止することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のポンプにおいて、タペット(202)の回転を防止する回転防止機構(18d、202c)を備えることを特徴とする。
これによると、凹部(202b)の中心(C1)がプランジャ(201)の軸線(C2)よりも圧送前半移動向き(A)側にずれている位置関係を、ポンプの運転中も維持することができる。
請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載のポンプにおいて、カムリング(18)に設けられ、カムリング(18)がタペット摺動面(202a)と平行に往復移動する方向(Z)に延びるガイド部(18d)と、タペット(202)に設けられ、ガイド部(18d)と摺動するガイド面(202c)とによって、回転防止機構を構成することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のポンプにおいて、ガイド面(202c)およびガイド部(18d)が1つであることを特徴とする。
ガイド面(202c)およびガイド部(18d)がプランジャ(201)の軸線(C2)を挟んで対称に設けられた場合は、誤組み付け(すなわち、凹部(202b)の中心(C1)とプランジャ(201)の軸線(C2)との位置関係が逆になる)の可能性があるが、ガイド面(202c)およびガイド部(18d)が1つであれば誤組み付けを防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1から4のいずれか1つに記載のポンプにおいて、カムリング(18)がタペット摺動面(202a)と平行に往復移動する方向(Z)のうち、圧送行程後半におけるカムリング(18)の移動向きを圧送後半移動向き(B)としたとき、タペット摺動面(202a)における凹部(202b)よりも圧送後半移動向き(B)側に、カムリング摺動面(18c)と非接触となる油膜保持溝(202d)を備えることを特徴とする。
タペット摺動面(202a)における凹部(202b)よりも圧送後半移動向き(B)側の面は、従来よりも面積が広くなるため油膜切れを起こしやすいが、油膜保持溝(202d)を設けることにより油膜切れを防止することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るポンプの断面図、図2は図1のX−X線に沿う断面図である。
本実施形態のポンプは、内燃機関(より詳細にはディーゼル機関)用の蓄圧式燃料噴射装置に用いられ、高圧燃料を蓄圧するコモンレールに燃料を加圧して供給するものである。
図1および図2に示すように、ポンプのハウジングは、アルミ製のハウジング本体11と鉄系金属製の一対のシリンダヘッド12とからなる。ハウジング本体11内には、後述するフィードポンプから燃料が供給されるカム室13が形成されており、このカム室13の両端はシリンダヘッド12によって閉塞されている。また、カム室13は図示しない燃料タンクに接続されている。
カム軸14は、鉄系金属製で、ジャーナル15を介してハウジング本体11に回転自在に支持され、図示しないディーゼル機関に駆動されて回転する。このカム軸14とハウジング本体11との間はオイルシール16によりシールされている。カム軸14における軸方向中間部には、断面円形状のカム17がカム軸14に対して偏心して一体に形成されている。
カム17の外周には、カム軸14の周りを公転するカムリング18が嵌合されている。このカムリング18は、カムリング本体18aと、このカムリング本体18aに一体化されたブッシュ18bとからなる。より詳細には、カムリング本体18aは、鉄系金属製よりなり、外形が四角柱形状で、円形状の貫通穴が形成されている。ブッシュ18bは、金属系(銅、アルミ、鉄系等)または樹脂にて円筒状に形成され、カムリング本体18aの貫通穴に圧入されており、カム17と摺動自在になっている。カムリング本体18aの外周面には、後述するタペット202と摺動するカムリング摺動面18cが2つ形成されている。なお、カム17およびカムリング18は、カム室13に収容されている。
カムリング18の両側には、カムリング18の公転に追従して往復移動する鉄系金属製の圧送部材20が配置されている。この圧送部材20は、シリンダヘッド12に形成されたシリンダ内に往復移動自在に挿入された円柱状のプランジャ201と、カム室13に配置された円形鍔状のタペット202とを備えている。タペット202は、その一端面の平坦なタペット摺動面202aがカムリング摺動面18cと対向配置され、タペット摺動面202aとカムリング摺動面18cが摺動する。
カム室13に配置されたスプリング21により、圧送部材20がカムリング18側に付勢されて、タペット202がカムリング18に押し付けられている。タペット摺動面202aとカムリング摺動面18cは平面に形成されており、これによりカムリング18の自転が阻止されるため、カム17の回転に伴いカムリング18はタペット202と摺動しながら自転することなく公転する。
シリンダヘッド12内には、プランジャ201の一端側(反タペット202側)に、後述するフィードポンプ25から燃料が供給される燃料加圧室22が形成されている。また、シリンダヘッド12内には、フィードポンプ25から燃料加圧室22への燃料の流れのみを許容する入口側逆止弁23、および、燃料加圧室22から図示しないコモンレールへの燃料の流れのみを許容する出口側逆止弁24が設けられている。
カム軸14の一端側には、インナギア式のフィードポンプ25が結合されている。このフィードポンプ25は、ポンプカバー26内に回転自在に収納されている。フィードポンプ25は、カム軸14に回転駆動されることにより、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して吐出する。
フィードポンプ25から吐出された燃料は、図示しない燃料通路および入口側逆止弁23を介して燃料加圧室22に供給されるようになっている。なお、その燃料通路の途中には、燃料加圧室22に供給される燃料量を内燃機関の運転状態に応じて調量する調量弁(図示せず)が設けられている。
また、フィードポンプ25から吐出された燃料の一部をカム室13に供給するために、ポンプは以下の構成を備えている。まず、ポンプカバー26には、フィードポンプ25から吐出された燃料をカム軸14の一端側端面に導くための連通路26aが形成されている。カム軸14には、カム軸14の軸方向に延びる穴形状の軸方向潤滑油経路14aが形成されている。この軸方向潤滑油経路14aは、カム軸14の一端側端面に開口して、連通路26aに連通している。また、カム軸14には、カム軸14の径方向に延びて軸方向潤滑油経路14aとカム17の外周面とを連通させる穴形状の径方向潤滑油経路14bが形成されている。
次に、本実施形態に係るポンプの要部の構成について説明する。図3は、カム軸14、カム17、カムリング18および圧送部材20の部分の断面図であり、圧送行程後半の状態を示している。
図3に示すように、タペット摺動面202aに、カムリング摺動面18cと非接触となる凹部202bを設けている。凹部202bの形状は、球面であり、プランジャ201からの荷重Fによるタペット摺動面202aの弾性変形を考慮し、数μm〜数十μm程度の深さに設定されている。また、凹部202bの中心C1は、プランジャ201の軸線C2よりも圧送前半移動向きA側にずれている。
次に、ポンプの作動について説明する。カム軸14がディーゼル機関に駆動されて回転すると、カム軸14の回転動作によってフィードポンプ25が駆動され、フィードポンプ25は燃料タンクから燃料を吸入し加圧して吐出する。また、カム軸14の回転に伴いカム17が回転し、カム17の回転に伴いカムリング18が自転することなく公転し、カムリング18の公転に伴い圧送部材20が往復移動する。
カムリング18の公転に伴い上死点にある圧送部材20が下死点に向けて移動すると、フィードポンプ25から吐出された燃料が入口側逆止弁23を介して燃料加圧室22に流入する。下死点に達した圧送部材20が再び上死点に向けて移動すると、入口側逆止弁23が閉じ、燃料加圧室22の燃料圧力が上昇する。燃料加圧室22の燃料圧力が上昇すると、出口側逆止弁24が開弁して、高圧の燃料がコモンレールに供給される。
一方、フィードポンプ25から吐出された燃料の一部は、連通路26aによりカム軸14の一端側端面に導かれ、軸方向潤滑油経路14aおよび径方向潤滑油経路14bを介してカム17とカムリング18のブッシュ18b間に導かれ、さらに、カム17とブッシュ18b間を通ってカム室13に流入する。これにより、カム17とブッシュ18bの摺動部が潤滑されるとともに、カムリング18とタペット202の摺動部(すなわち、カムリング摺動面18cおよびタペット摺動面202a)が潤滑される。
ここで、図4(a)は、本実施形態に係るポンプの圧送行程後半でのタペット摺動面202aの面圧分布を示し、図4(b)は、従来のポンプの圧送行程後半でのタペット摺動面202aの面圧分布を示す図である。
従来のポンプは、図4(b)に示すように、圧送行程後半においては、タペットの傾きによってタペット摺動面のうち圧送前半移動向きA側の部位の面圧がタペット摺動面のうち圧送後半移動向きBの部位の面圧よりも著しく高くなる傾向にあった。
これに対し、本実施形態に係るポンプは、タペット摺動面202aのうち凹部202bの中心C1よりも圧送後半移動向きB側の部位は従来よりもプランジャ201の軸線C2に近づくため、プランジャ201からの荷重Fにより、B側の部位に作用する力は増加傾向になり、一方、タペット摺動面202aのうち凹部202bの中心C1よりも圧送前半移動向きA側の部位は従来よりもプランジャ201の軸線C2から遠ざかるため、プランジャ201からの荷重Fにより、A側の部位に作用する力は減少傾向になる。
したがって、タペット摺動面202aのうち凹部202bの中心C1よりも圧送前半移動向きA側の部位に作用する荷重は、圧送行程後半においてはタペット202の傾きによって増加傾向になるものの、その部位がプランジャ201の軸線C2から遠ざかることにより減少傾向になるため、図4(a)に示すように、圧送行程後半でのタペット摺動面202aの面圧は均一化される。よって、タペット202とカムリング18との摺動部の焼き付きを防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図5は第2実施形態に係るポンプの要部の構成を示す断面図である。第1実施形態では、プランジャ201とタペット202が一体に形成された圧送部材20を用いたが、本実施形態は、プランジャとタペットを別体に形成している。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、円柱状のプランジャ201と有底円筒状のタペット202は別体に形成されている。プランジャ201は、縮径部201aに嵌入されるロアシート203を介して、スプリング21によりタペット202側に付勢されている。そして、タペット摺動面202aに凹部202bを設けており、これにより、圧送行程後半でのタペット摺動面202aの面圧は均一化される。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図6は第3実施形態に係るポンプの要部の構成を示す斜視図、図7は要部の平面図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6、図7に示すように、カムリング18のカムリング摺動面18cには、ガイド部18dが2つに設けられている。このガイド部18dは、カムリング18がタペット摺動面202a(図3参照)と平行に往復移動する方向Zに延びている。タペット202の外周部には、ガイド部18dと摺動する平面のガイド面202cが2つ形成されている。なお、ガイド部18dおよびガイド面202cは、本発明の回転防止機構を構成する。
これによると、ガイド部18dとガイド面202cが当接することによりタペット202の回転が防止されるため、凹部202b(図3参照)の中心C1(図3参照)がプランジャ201の軸線C2(図3参照)よりも圧送前半移動向きA(図3参照)側にずれている位置関係を、ポンプの運転中も維持することができる。
なお、プランジャ201の軸線C2からガイド部18d(またはガイド面202c)までの距離Lが両側で等しい場合、換言すると、ガイド部18dおよびガイド面202cがプランジャ201の軸線C2を挟んで対称に設けられた場合は、誤組み付け(すなわち、凹部202bの中心C1とプランジャ201の軸線C2との位置関係が逆になる)の可能性がある。
このような場合、図8に示すように、距離Lを両側で異ならせることにより、換言すると、ガイド部18dおよびガイド面202cをプランジャ201の軸線C2を挟んで非対称に設けることにより、誤組み付けを防止することができる。また、ガイド部18dおよびガイド面202cを1つにしても、誤組み付けを防止することができる。さらに、図9に示すように、凹部202bの位置を示すマーク209をプランジャ201もしくはタペット202に付けてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。図10は第4実施形態に係るポンプにおける圧送部材20の断面図、図11は図10のE矢視図である。なお、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10、図11に示すように、タペット摺動面202aにおける凹部202bよりも圧送後半移動向きB側に、カムリング摺動面180c(図3参照)と非接触となる油膜保持溝202dを設けている。この油膜保持溝202dは、カムリング18(図3参照)がタペット摺動面202aと平行に往復移動する方向Zに対して垂直方向に、直線的に延びている。
凹部202bの中心C1がプランジャ201の軸線C2よりも圧送前半移動向きA側にずれている場合、タペット摺動面202aにおける凹部202bよりも圧送後半移動向きB側の面は、従来よりも面積が広くなるため油膜切れを起こしやすいが、油膜保持溝202dを設けることにより油膜切れを防止することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、凹部202bの形状を球面にしたが、図12に示す第1変形例のように凹部202bの形状は円錐にしてもよい。
また、上記第4実施形態では、油膜保持溝202dを直線状にしたが、図13に示す第2変形例のように三日月状にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るポンプの断面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 第1実施形態に係るポンプの要部の断面図である。 (a)は第1実施形態に係るポンプの圧送行程後半でのタペット摺動面202aの面圧分布を示す図、(b)は従来のポンプの圧送行程後半でのタペット摺動面202aの面圧分布を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るポンプの要部の構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るポンプの要部の構成を示す斜視図である。 第3実施形態に係るポンプの要部の平面図である。 第3実施形態に係るポンプの変形例を示す要部の平面図である。 第3実施形態に係るポンプの他の変形例を示す要部の平面図である。 本発明の第4実施形態に係るポンプにおける圧送部材20の断面図である。 図10のE矢視図である。 本発明に係るポンプの第1変形例の要部を示す断面図である。 本発明に係るポンプの第2変形例の要部を示す図である。 (a)は従来のポンプにおける圧送開始時の状態を示す要部の断面図、(b)は圧送行程中間時の状態を示す要部の断面図、(c)は圧送終了時の状態を示す要部の断面図である。
符号の説明
14…カム軸、17…カム、18…カムリング、…、201…プランジャ、202…タペット、18c…カムリング摺動面、202a…タペット摺動面、202b…凹部。

Claims (5)

  1. 回転するカム軸(14)と、このカム軸(14)に対して偏心して配置されて前記カム軸(14)とともに一体に回転するカム(17)と、このカム(17)の外周側に配置され、前記カム(17)と摺動して前記カム軸(14)の周りを自転することなく公転するカムリング(18)と、このカムリング(18)のカムリング摺動面
    (18c)と摺動し前記カムリング(18)の公転に伴って往復動するタペット(202)と、このタペット(202)とともに往復移動して流体を圧送するプランジャ(201)とを備え、さらに前記タペット(202)における前記カムリング摺動面(18c)と対向するタペット摺動面(202a)に、前記カムリング摺動面(18c)と非接触となる凹部(202b)を設けたポンプにおいて、
    前記カムリング(18)が前記タペット摺動面(202a)と平行に往復移動する方向(Z)のうち、圧送行程前半における前記カムリング(18)の移動向きを圧送前半移動向き(A)としたとき、
    前記凹部(202b)の中心(C1)が、前記プランジャ(201)の軸線(C2)よりも前記圧送前半移動向き(A)側にずれていることを特徴とするポンプ。
  2. 前記タペット(202)の回転を防止する回転防止機構(18d、202c)を備えることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記回転防止機構は、前記カムリング(18)に設けられ、前記カムリング(18)が前記タペット摺動面(202a)と平行に往復移動する方向(Z)に延びるガイド部(18d)と、前記タペット(202)に設けられ、前記ガイド部(18d)と摺動するガイド面(202c)とからなることを特徴とする請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記ガイド面(202c)および前記ガイド部(18d)が1つであることを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記カムリング(18)が前記タペット摺動面(202a)と平行に往復移動する方向(Z)のうち、圧送行程後半における前記カムリング(18)の移動向きを圧送後半移動向き(B)としたとき、
    前記タペット摺動面(202a)における前記凹部(202b)よりも前記圧送後半移動向き(B)側に、前記カムリング摺動面(18c)と非接触となる油膜保持溝(202d)を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のポンプ。
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