JP4052220B2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射ポンプに関し、例えばディーゼル機関用の蓄圧式燃料噴射装置に用いられる燃料噴射ポンプに適用して好適なものである。
燃料噴射ポンプとしては、軸上に断面円形のカムを有する主軸と、カムの外周にブッシュを介して回転自在に嵌合するカムリングと、シリンダ内に往復移動可能に支持されたプランジャとを備え、主軸がエンジンに駆動されて回転すると、カムの回転運動がカムリングを介してプランジャに伝達され、プランジャがシリンダ内を往復運動して燃料を圧送するものがある(特許文献1、2参照)。なお、往復動する二つプランジャによって交互に加圧される燃料加圧室を有しており、これら燃料加圧室で加圧された燃料を交互に吐出する吐出弁が備えられている。
特許文献1の開示による技術では、低速回転時に、燃料加圧室内に燃料を充填するのに必要なフィード圧を確保するため、フィードポンプからカム室へのバイパス通路に絞り部を設けることで、カム室への潤滑燃料の規制を行なっている。なお、この絞り部に、燃料中に含まれる異物が流れたとしても、絞り経路の一部を閉塞するにとどまるように構成されている。
特許文献2の開示による技術では、燃料加圧室に燃料を供給し、プランジャで加圧圧送する燃料量を調整する吸入調量制御用電磁弁において、弁体およびアーマチャにはそれらの軸方向に貫通する貫通路が形成され、制御燃料の上流側通路とアーマチャ室とを連通する連通路が設けられている。アーマチャ室内に燃料の流れが発生するため、アーマチャ周囲には燃料が滞留せず、燃料中の異物等がアーマチャ室内に存在したとしてもその異物が燃料の流れに従って外部に流出する。
特開2003−148295号公報 特開2002−250459号公報
従来技術では、燃料中に含まれる異物等に起因するカム室への燃料潤滑用バイパス通路の遮断の防止あるいは吸入調量制御用電磁弁の作動不良を防止することは可能である。しかしながら、燃料潤滑用バイパス通路の燃料流れの下流側に配置され、カム室に収容されるカム、カムリング、プランジャ等や、吸入調量制御用電磁弁の燃料流れの下流側に配置される、吸入弁、プランジャ、吐出弁等の回転あるいは往復運動等の作動を行なう作動部材間に異物を噛み込むおそれがある。また、誤って燃料中に水等が混入すると、カム室内のプランジャ等の摺動部材間や、吸入調量制御用電磁弁の燃料流れの下流側にあるプランジャ等の摺動部材間で貧潤滑状態に陥るおそれがある。この貧潤滑状態により例えばプランジャとプランジャ摺動孔との間で貧潤滑を引き起こしてプランジャ焼き付きの一つの要因となる。このプランジャ焼付きが生じると、公転運動するカムリングとプランジャとの摺動面にて焼付きを生じるようになる。その結果、カムリングに過大なスラスト力が作用してプランジャの折損を生じるおそれがある。
また、異物等を作動部材である吸入弁や吐出弁のシート部で噛み込んでしまうと、シール部の気密が保たれず適正な燃料圧送量(吐出量)が得られなくなったり、プランジャに常時加圧された高圧燃料が加わることになる。プランジャに常時高圧燃料が加わるようになると、プランジャとプランジャ摺動孔の間で貧潤滑を引き起こしてプランジャ焼付きのもう一つの要因となる。その結果、カムリングに過大なスラスト力が作用してプランジャの折損を生じるおそれがある。
これらのプランジャ折損が生じた場合に、プランジャの折損によって発生した破片がカム室内を移動し、ハウジングとカムリングとの隙間に挟まってしまうと、例えばアルミ製のハウジングでは、ハウジングが破損して損傷が拡大する可能性があった。
これを予防するために、ハウジングとカムリングとの隙間を大きくすることも考えられる。しかしながらこの場合、大幅な体格アップが要求されるため、コストアップを招くだけではなく、車両等への搭載性の低下が懸念される。
なお、誤って燃料中に水等が含まれる場合には、ユーザ等がドラム缶等に燃料を貯留し、ドラム缶から給油する場合も含まれる。ドラム缶の底側には水等が溜り易く、ドラム缶から給油した場合には、水等の多く混入した燃料を燃料噴射ポンプに使用するおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、燃料中に誤って混入した水、異物等によりプランジャ等の作動不良を生じさせたときに、損傷を拡大させることなく、安全性の高い燃料噴射ポンプを提供することにある。
本発明の請求項1によると、内燃機関に駆動されて回転する主軸と、主軸とは別体に設けられるとともに、主軸と接合する接合部を有して主軸と一体に回転可能なカムと、カムの外周に沿ってカムに対して回転可能に主軸の周りを公転するカムリングと、カムおよびカムリングを回転可能に収容し燃料加圧室を有するハウジングと、カムリングの公転に追従して往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャとを備え、接合部の強度は、ハウジングの破損強度より低く形成されていることを特徴とする。
これによると、内燃機関に駆動されて回転する主軸と、主軸と一体となった回転動作がカムリングを介してプランジャの往復運動として伝達されるカムとが別体構造で形成されるとともに、主軸とカムとの間を接合する接合部が設けられている。この接合部の強度をハウジングの破損強度より低く形成するので、ハウジングが破損する前に、主軸とカムとを分離することが可能である。例えば接合状態が解消されて主軸とカムとが分離することにより、主軸が空回りする。そのため、主軸が内燃機関に駆動されても、その回転動作がカムに伝わることはなく、燃料噴射ポンプの機能が停止する。その結果、ハウジングが破損して損傷が拡大することを防止することができる。
本発明の請求項2によると、接合部は、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じたときに接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする。
ハウジングの破損は、内蔵するプランジャ等の作動部材の折損等の破損によって生じた作動部材の破片が、カムリングあるいはカムとハウジングとの隙間に挟まると発生する。
これに対して本発明の請求項2に記載の燃料噴射ポンプは、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じると、接合部の接合状態が解消されるつまり主軸とカムとに分離する。これにより、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じた結果引き起こされるプランジャ折損等の作動部材の破損自体を防止することができる。
本発明の請求項3によると、接合部は、プランジャとで燃料加圧室を区画するプランジャ摺動孔とプランジャとの間で焼付きが生じたときに接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする。
これによると、プランジャとプランジャ摺動孔との間で焼付きが生じると、接合部の接合状態が解消されるつまり主軸とカムとに分離する。したがって、プランジャ焼付発生によって主軸とカムとに分離されて主軸が空回りするため、プランジャの破片発生を抑制できる。
本発明の請求項4によると、内燃機関に駆動されて回転する主軸と、主軸とは別体に設けられるとともに、主軸と接合する接合部を有して主軸と一体に回転可能なカムと、カムの外周に沿ってカムに対して回転可能に主軸の周りを公転するカムリングと、カムおよびカムリングを回転可能に収容し燃料加圧室を有するハウジングと、カムリングの公転に追従して往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャとを備え、接合部は、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じたときに接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする。
ハウジングの破損は、内蔵するプランジャ等の作動部材の折損等の破損によって生じた作動部材の破片が、カムリングあるいはカムとハウジングとの隙間に挟まると発生する。
これに対して本発明の請求項4に記載の燃料噴射ポンプは、内燃機関に駆動されて回転する主軸と、主軸と一体となった回転動作がカムリングを介してプランジャの往復運動として伝達されるカムとが別体構造で形成されるとともに、主軸とカムとの間を接合する接合部が設けられている。この接合部は、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じたときに接合部の接合状態が解消される程度の強度を有する。これにより、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じると、接合部の接合状態が解消されるつまり主軸とカムとに分離する。したがって、カムリングとプランジャとの摺動面に焼付きが生じた結果引き起こされるプランジャ折損等の作動部材の破損自体を防止することができる。
本発明の請求項5によると、内燃機関に駆動されて回転する主軸と、主軸とは別体に設けられるとともに、主軸と接合する接合部を有して主軸と一体に回転可能なカムと、カムの外周に沿ってカムに対して回転可能に主軸の周りを公転するカムリングと、カムおよびカムリングを回転可能に収容し燃料加圧室を有するハウジングと、カムリングの公転に追従して往復移動することにより燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャとを備え、接合部は、プランジャとで燃料加圧室を区画するプランジャ摺動孔とプランジャとの間で焼付きが生じたときに接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする。
ハウジングの破損は、内蔵するプランジャ等の作動部材の折損等の破損によって生じた作動部材の破片が、カムリングあるいはカムとハウジングとの隙間に挟まると発生する。
これに対して本発明の請求項5に記載の燃料噴射ポンプは、内燃機関に駆動されて回転する主軸と、主軸と一体となった回転動作がカムリングを介してプランジャの往復運動として伝達されるカムとが別体構造で形成されるとともに、主軸とカムとの間を接合する接合部が設けられている。この接合部は、プランジャとで燃料加圧室を区画するプランジャ摺動孔とプランジャとの間で焼付きが生じたときに接合部の接合状態が解消される程度の強度を有する。これにより、プランジャとプランジャ摺動孔との間で焼付きが生じると、接合部の接合状態が解消されるつまり主軸とカムとに分離する。したがって、プランジャ焼付発生によって主軸とカムとに分離されて主軸が空回りするため、プランジャの破片発生を抑制できる。
本発明の請求項6によると、接合部は、主軸とカムとの間を螺合により接合することができる。
本発明の請求項7によると、接合部は、主軸とカムとの間に形成されたスプライン嵌合により接合することができる。
本発明の請求項8によると、ハウジングには、プランジャの移動により燃料加圧室内で加圧し圧送された燃料を高圧状態で蓄えるコモンレールと、燃料加圧室との間に、燃料加圧室内の燃料圧力がコモンレール内の燃料圧力より高くなるとコモンレールへ高圧燃料を流通する吐出弁が配設されていることを特徴とする。
これによると、ハウジングには、プランジャの移動により燃料加圧室内で加圧し圧送された燃料を高圧状態で蓄えるコモンレールと、燃料加圧室との間に、燃料加圧室内の燃料圧力がコモンレール内の燃料圧力より高くなるとコモンレールへ高圧燃料を流通する吐出弁が配設されている燃料噴射ポンプに適用して好適である。例えば二つの燃料加圧室で加圧された燃料を交互に吐出する吐出弁の一方のシート部に異物が噛み込んでしまうと常時開弁状態に陥り、その常開状態側のプランジャは貧潤滑状態に陥るおそれがある。これに対して、プランジャの貧潤滑によってプランジャの作動不良を生じたときに、ハウジング破損して損傷が拡大しないように、主軸とカムとを分離して燃料噴射ポンプの機能を停止することができる。
以下、本発明の燃料噴射ポンプを、コモンレール式燃料噴射装置のサプライポンプに適用して、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の燃料噴射ポンプを適用するコモンレール式燃料噴射装置のシステム構成を示す部分的断面図である。図2は、図1中の燃料噴射ポンプを構成する主軸とカムの構造を示す図であって、図2(a)は部分的軸方向断面図、図2(b)は図2(a)のIIB−IIBからみた径方向断面図である。図3は、図1中の燃料噴射ポンプの横断面図である。
図1に示すように、コモンレール式燃料噴射装置(蓄圧式燃料噴射装置)は、多気筒(図1では4気筒)ディーゼル機関等の内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)に用いられ、コモンレール1内に蓄圧された高圧燃料を、エンジンの各気筒に対応して搭載された複数のインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)2を介してエンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給するように構成されている。なお、図1において、4気筒エンジンの一つの気筒に対応するインジェクタ2のみを図示しており、図面作成の都合上、その他の気筒についてはインジェクタの図示を省略する。
このコモンレール式燃料噴射装置は、高圧燃料を蓄圧するコモンレール1と、エンジンの各気筒毎に設けられ、コモンレール1内に蓄圧された高圧燃料をその気筒の燃料室内に噴射する複数のインジェクタ2と、燃料を加圧してコモンレール1に向けて吐出供給する燃料噴射ポンプ(以下、サプライポンプと呼ぶ)4と、複数のインジェクタ2(詳しくは、後述の電磁弁3)およびサプライポンプ4(詳しくは、後述の吸入調量制御用電磁弁5)の開弁および閉弁動作等を制御する制御手段としての制御装置(以下、ECUと呼ぶ)(図示せず)とを含んで構成されている。
コモンレール1には、燃料噴射圧力に相当する高圧燃料を常時蓄圧するために、サプライポンプ4から高圧燃料配管6を経て高圧燃料が圧送されている。そして、コモンレール1には、コモンレール1内の燃料圧力(以下、コモンレール圧と呼ぶ)を検出する燃料圧力センサ(図示せず)、およびコモンレール圧が限界設定圧力を超えたときに開弁動作してコモンレール圧を限界設定圧力以下に制限するプレッシャリミッタ7が設けられている。
インジェクタ2から燃焼室への燃料噴射は、ノズルニードル(図示せず)と連動するコマンドピストン(図示せず)を駆動動作する背圧制御室(図示せず)内の燃料圧力を制御する電磁弁3への通電および通電停止によって制御される。つまり、インジェクタ2の電磁弁3が通電されてノズルニードルが開弁している間、コモンレール1内に蓄圧された高圧燃料がエンジンの各気筒の燃焼室に噴射供給され、エンジンの運転が継続される。
なお、インジェクタ2、サプライポンプ4、およびプレッシャリミッタ7の高圧燃料系におけるリーク燃料等の余剰燃料は、燃料還流路8を経由して燃料タンク9に戻される。
次に、サプライポンプ4の構成について、図1、図2および図3に従って説明する。サプライポンプ4は、図1に示すように、ポンプ駆動軸として主軸11と、主軸11と一体に回転可能なカム44と、カムの外周に沿って主軸11の周りを公転するカムリング45と、プランジャ42と、回転式ポンプ12と、制御弁としての吸入調量制御用電磁弁5と、吸入弁として逆止弁31と、吐出弁61と、これらを内蔵または装着するハウジング30とを含んで構成されている。
図1に示すように、ハウジング30内には、エンジンによって回転駆動されるポンプ駆動軸としての主軸(以下、カムシャフトと呼ぶ)11が回転可能に保持されている。このカムシャフト11の両端部のうちの一方の先端部(図1では左端部)(以下、大径軸部と呼ぶ)11aの外周に、図示しないエンジンのクランクシャフトのクランクプーリとベルト等の駆動力伝達部材を介して駆動連結されるドライブプーリ(図示せず)が取付けられている。カムシャフト11の他方の先端部(図1では右端部)(以下、小径軸部と呼ぶ)11b側には、低圧燃料供給用の回転式ポンプ(以下、フィードポンプ)12が連結されている。カムシャフト11の中間部外周には、図1および図2に示すように、カム(以下、エキセンカムと呼ぶ)44が小径軸部11bに接合されており、エキセンカム44がカムシャフト11と一体回転可能に構成されている。エキセンカム44は、カムシャフト11の軸心に対して偏心して設けられ、略円形状の断面を有している。小径軸部11bの外周、エキセンカム44の内周には、図2(a)および図2(b)に示すように、それぞれ雄ねじ11bs、雌ねじ44sが形成されており、小径軸部11bの雄ねじ11bsとエキセンカム44の雌ねじ44sは螺合可能である。なお、カムシャフト11の回転方向とねじ11bs、44sのねじ方向は同じ方向に設定されている。外径の異なる大径軸部11aと小径軸部11bはカムシャフト11を構成する。
接合部11bs、44sの強度は、ハウジング30(詳しくは、アルミ製の第1ハウジング30a)の破損強度より弱くなるように形成されている。なお、接合部11bs、44sは、後述するカムリング45とプランジャ41、42(詳しくはプレート部材46、47)との摺動面に焼付きが生じたときに、接合部11bs、44sの接合状態が解消される程度の強度を有することが好ましい。さらになお、接合部11bs、44sは、後述するプランジャ41、42と摺動孔33a、34aとの間で焼付きが生じたときに接合部11bs、44sの接合状態が解消される程度の強度を有することが好ましい。
なお、ここで、雄ねじ11bsと雌ねじ44sは螺合により接合する接合部を構成する。カムシャフト11とエキセンカム44は接合部を介して一体回転可能な別体構造体を構成する。接合部は、所定の接合許容強度以上の負荷(駆動)トルクがカムシャフト11に加わる、あるいは所定の接合許容強度以上の破壊力がエキセンカム44に加わると、接合部の接合状態つまりカムシャフト11とエキセンカム44の接合状態を解消するヒューズ機能を有する。カムシャフト11とエキセンカム44は、プランジャ41、42等の作動部材の作動不良が生じたときに、ハウジング30破損等の損傷の拡大防止のために燃料噴射ポンプの機能停止が可能ないわゆるヒューズ付きカムシャフトを構成する。
フィードポンプ12はカムシャフト11と一体に回転し、燃料タンク9から燃料供給経路10を経て燃料を汲み上げる。なお、図1において、フィードポンプ12はカムシャフト11に一体的に回転可能な構成で実際には紙面と直交する方向に配置されているが、燃料経路を示すための作図の都合上、90度だけ展開された状態で図示している。なお、フィードポンプ11は、図1に示すインナギヤ式ポンプに限らず、ベーン式ポンプ等のいずれのポンプ構造であってもよい。インナギヤ式ポンプ12は、カムシャフト11に遊嵌合されるインナロータ12aと、インナロータ12aによって遊星するアウタロータ12bとを有する。
なお、燃料供給経路10途中には、燃料タンク9からフィードポンプ12に吸入される燃料中に含まれる不純物を濾過または捕捉するための燃料フィルタ13が設けられている。
具体的には、図1に示すように、フィードポンプ12の吸入側には、ハウジング30内に、外部から燃料を供給するためのスリーブニップルとスクリュとからなるインレット(燃料入口部)14と、インレット14とフィードポンプ12との間を接続する燃料導入経路15が設けられている。なお、インレット14には、図1に示すように、フィルタ14aが内蔵されている。フィードポンプ12の吐出側は、燃料導出経路16aを介して吸入調量制御用電磁弁5(詳しくは、吸入調量制御用電磁弁5の先端部側の燃料溜り室17a)に接続している。なお、燃料溜り室17aは、ハウジング40に形成された吸入調量制御用電磁弁用収容孔17とこの収容孔17に組付けられた吸入調量制御用電磁弁5の先端部(図1では左端部)とで区画された空間からなる。この収容孔17は後述の弁ハウジング21と略同じ外径を有する有底孔部と、有底孔部より外径が大きい制御燃料貯留部とを有する段付き有底孔である。弁ハウジング21と制御燃料貯留部とで区画される空間は、制御燃料(低圧燃料)貯留室17bを構成する。
フィードポンプ12の近傍には、図1に示すように、フィードポンプ12より吸入調量制御用電磁弁5の燃料溜り室17a内へ吐出される低圧燃料の吐出圧力が所定の燃料圧力を超えないようにするための圧力調整弁(以下、レギュレートバルブと呼ぶ)18が設けられている。
吸入調量制御用電磁弁5は、図1に示すように、ノーマリオープンタイプ(常開型)の電磁式流量制御弁であって、スリーブ状の弁ハウジング21内に摺動可能に保持される弁体(以下、バルブと呼ぶ)22と、このバルブ22を閉方向に駆動する弁体駆動手段としての電磁駆動部23と、バルブ22を開弁方向に付勢する弁体付勢手段としてのコイルスプリング24とを有している。なお、電磁駆動部23は、通電により電磁力を発生し、バルブ22と連動する可動体(以下、アーマチャと呼ぶ)26を電磁力によって吸引するものである。バルブ22は、電磁駆動部23へ通電していない状態では、コイルスプリング24の付勢力によって開弁し、電磁駆動部23を通電すると、コイルスプリング24の付勢力に抗して開弁する。なお、ここで、バルブ22と弁ハウジング21は開弁および閉弁を行なう弁部を構成する。
なお、吸入調量制御用電磁弁5は、図1に示す電磁式流量制御弁に限らず、制御燃料を流通、遮断する弁部21、22と、弁部の開弁および閉弁動作を駆動する電磁駆動部23を有するものであればいずれの電磁弁であってもよい。なお、弁部を構成するバルブ22と弁ハウジング21の隙間、および電磁駆動部23におけるアーマチャ26を収容するアーマチャ室(図示せず)は、燃料が滞留することなく、燃料の流れが発生する構造が好ましい。
図1に示すように、吸入調量制御用電磁弁5の燃料流量の制御によって余剰した余剰燃料は、吸入調量制御用電磁弁5に接続された燃料還流経路12h、燃料導入経路15を経てフィードポンプ12の吸入側に戻される。また、フィードポンプ12より吐出される燃料の一部は、フィードポンプ12に接続された燃料潤滑用経路12rを介して、カム室50に導入されて、後述のプランジャ41、42等の各部摺動部を燃料潤滑した後に、スリーブニップルとスクリュとからなるアウトレット(燃料出口部)19からサプライポンプの外部へ流出する。なお、アウトレット19から流出する燃料は、燃料還流経路8を介して燃料タンク9に戻される。なお、燃料還流経路12hと燃料導入経路15とはフィードポンプ12に燃料を吸入する燃料吸入経路を構成する。燃料潤滑用経路12rとカム室50とは各作動部材の摺動部を潤滑し、かつ余剰燃料を戻すリターン燃料経路を構成する。
また、図1に示すように、吸入調量制御用電磁弁5の制御によって制御された制御燃料(低圧燃料)は、制御燃料貯留室17bに流出する。そして、この低圧燃料は、複数(図1では二つ)の制御燃料経路16bを経由し、複数の吸入弁31、32を経て複数の燃料加圧室51、52内に吸入される。具体的には、制御燃料貯留室17bは、制御燃料経路16b、燃料吸入経路20の順で連通しており、燃料吸入経路20は吸入弁31、32に接続している。燃料加圧室51、52は、プランジャ41、42と吸入弁31、32とで区画される燃料を収容する空間である。なお、制御燃料経路16bおよび燃料吸入経路20は、燃料加圧室51、52(詳しくは、プランジャ41、42)の個数に応じてこの燃料加圧室51、52の数だけ形成される。
なお、ここで、説明の便宜上、第1プランジャ41に対応する吸入弁および燃料加圧室を、第1吸入弁31、第1燃料加圧室51と呼ぶ。また、第2プランジャ42に対応する吸入弁および燃料加圧室を、第2吸入弁32、第1燃料加圧室52と呼ぶ。
なお、ここで、燃料導出経路16a、燃料溜り室17a、制御燃料貯留室17b、制御燃料経路16b、および燃料吸入経路20は、低圧燃料経路を構成する。吸入調量制御用電磁弁5は低圧燃料経路の途中に配設されている。
吸入弁31、32は、図1に示すように、フィードポンプ12から燃料加圧室51、52に向かう燃料の流れ方向を順方向とする逆止弁であって、弁体31a、32aと、弁座31b、32bに着座する方向に弁体31a、32aを付勢する付勢手段としてのコイルスプリング31c、32cとを備えている。この吸入弁31、32は、燃料加圧室51、52から吸入調量制御用電磁弁5方向への燃料の逆流を防止する逆止弁として機能する。各弁体31a、32aは、通常状態では、それぞれコイルスプリング31c、32cの付勢力によって図示上下方向の外側に向かって付勢され、弁座31b、32bに着座して閉弁している。吸入調量制御用電磁弁5から燃料吸入経路20を経て低圧燃料が流入すると、その低圧燃料の燃料圧力で弁体31a、32aが開弁し、燃料加圧室51、52に燃料が流入して吸入される。プランジャ41、42の移動により燃料加圧室41、42内の燃料の加圧されると、吸入弁31、32の弁体31a、32aは、燃料加圧室41、42内の燃料圧力で閉弁し、燃料の圧送が終了するまでこの状態を保持する。
なお、本実施形態では吸入弁31、32の配置位置として、低圧燃料経路における燃料加圧室51、52に接続する直前の部位、すなわちプランジャ41、42とで燃料加圧室51、52とを区画する部位に配置した構成で説明したが、低圧燃料経路における燃料加圧室51、52に接続する直前の部位に限らず、燃料加圧室51、52に接続する燃料吸入経路20の途中に配置されていてもよい。
ここで、カムシャフト11の中間部外周には、図1に示すように、エキセンカム44を挟んで図示上下方向の略対称位置に、二つのプランジャ41、42が配置されている。
エキセンカム44の外周には、外形形状が略四角形状(図3参照)のカムリング45が円環状のブッシュ43を介して摺動可能に支持されている。このカムリング45の内部には、略円形状の断面を有する中空部が形成されており、ブッシュ43およびエキセンカム44が収容されている。また、カムリング45の図示上下端面45a(図3参照)には、二つのプランジャ41、42とそれぞれ一体化されたプレート部材46、47が配置されている。プレート部材46、47は、プランジャ41、42の外周側に配置されたコイルスプリング48、49の付勢力によってカムリング45の図示上下端面にそれぞれ押付けられている。プレート部材46、47とカムリング45は、カムリング45の公転運動により互いに平面接触してスライド可能(図3に示す左右方向に移動可能)に当接している。なお、エキセンカム44およびカムリング45は、金属材料よりなり、ハウジング40の内部に形成されるカム室50に回転可能に収容されている。
プランジャ41、42は、図1に示すように、ハウジング30のプランジャ摺動孔(以下、摺動孔と呼ぶ)(詳しくは、第2ハウジング部33、34の摺動孔33a、34a)内に、それぞれ往復摺動可能に収容されている。第1プランジャ41の図示上端面側には、摺動孔33aの内周面と吸入弁31(詳しくは弁体31a)とで区画される第1燃料加圧室51が形成される。また、第2プランジャ42の図示下端面側には、摺動孔34aの内周面と吸入弁32(詳しくは弁体32a)とで区画される第2燃料加圧室52が形成される。
吐出弁(第1吐出弁)61は、第1燃料圧送経路35を介して第1燃料加圧室51に接続されている。また、図示しない第2燃料圧送経路を介して第2吐出弁が第2燃料加圧室52に接続されている。これらの第1吐出弁61および第2吐出弁は、第1吐出孔63および図示しない第2吐出孔からそれぞれ第1燃料加圧室51および第2燃料加圧室52への高圧燃料の逆流を防止する逆止弁として機能するものであり、ボール弁35とコイルスプリング62とを有している。なお、第1吐出孔63および第2吐出孔から吐出される高圧燃料は、第1配管継手(以下、デリバリバルブホルダと呼ぶ)65内の燃料圧送経路67および第2デリバリバルブホルダ内の燃料圧送経路(図示せず)を経て高圧燃料配管6内に流入した後にコモンレール1内に供給される。なお、燃料圧送経路35と吐出孔63と燃料圧送経路67とは高圧燃料圧送経路を構成する。吐出弁65は高圧燃料圧送経路の途中に配設されている。
ハウジング30は金属材料よりなり、第1ハウジング部30aと、第2ハウジング部33、34とを有する。第1ハウジング部30aは、カムシャフト11、カムリング45、およびフィードポンプ12を回転可能に収容する。第2ハウジング部33、34はプランジャ31、32を往復移動可能に収容する。具体的には、第1ハウジング部30a内には、カムシャフト11の大径軸部11aが挿通可能に配置されおり、軸受を介して回転可能に収容されている。ハウジング30内に形成される低圧燃料経路のうち、第1ハウジング部30aには、燃料導出経路16a、燃料溜り室17a、制御燃料貯留室17b、および制御燃料経路16bが形成されている。また、第1ハウジング部30a内には、燃料吸入経路12h、15、およびリターン燃料経路12r、50のうちの燃料潤滑用経路12rが形成されている。
なお、ここで、燃料導出経路16a、燃料溜り室17a、制御燃料貯留室17b、および制御燃料経路16bは、第1低圧燃料経路を構成する。吸入調量制御用電磁弁5は第1低圧燃料経路の途中に配設されている。
さらになお、第1ハウジング部30aは、図1に示すように、カムシャフト11を回転可能に軸受け収容する軸受ハウジング部(以下、軸受け部と呼び)30bと、小径軸部11bおよびフィードポンプ12を回転可能に収容する本体部30cに分割され、軸受け部30bと本体部30cにカムシャフト11を挿通した後に軸受け部30bと本体部30cとを一体組付けする構成を有する。第1ハウジング部30aは、軸受け部30bと本体部30cとを有する構成に限らず、一体形成されるものであってもよい。なお、本実施形態では、本体部30cには、第1低圧燃料経路16a、17a、17b、16b、燃料吸入経路12h、15、および燃料潤滑用経路12rが形成されている。本体部30cは、吸入調量制御用電磁弁5、インレット14、およびアウトレット19が取付け可能である。
第1ハウジング部30aの図示上下端面には、二つの第2ハウジング33、34をそれぞれ液密に固定されている。第2ハウジング部33、34間と、第1ハウジング30aとでカム室50を区画している。カム室50内には、エキセンカム44およびカムリング45等の摺動部と、プランジャ41、42およびプレート部材46、47をカムリング45に押付けるコイルスプリング48、49が収容されている。具体的には、カム室50の環状内周面と、エキセンカム44のスラスト方向(軸方向)の両端面との間に、エキセンカム44、ブッシュ43、カムリング45、およびプレート部材46、47が回転方向に動き易いように、また、カムリング45のスラスト方向(軸方向)の位置決めを行なうための二つのスラストワッシャ(以下、ワッシャと呼ぶ)71が介在している。これらのワッシャ71は、カムリング45の公転運動範囲に対応した外径寸法を有する。なお、ワッシャ71は、カムリング45と一緒に共回りすることを防止するため、カム室50のスラスト方向(軸方向)の両端面に固定されるように構成されていることが好ましい。
第2ハウジング部33、34は、図1に示すように、それぞれ摺動孔33a、34aを有しており、各摺動孔33a、34a内には、プランジャ41、42が往復摺動可能にそれぞれ収容されている。第2ハウジング33、34には、プランジャ41、42の端面、摺動孔33a、34aの内周、および吸入弁31、32(詳しくは弁体31a、32a)で区画される燃料加圧室51、52を有する。ハウジング30内に形成される低圧燃料経路のうち、第2ハウジング部33、34には、燃料吸入経路20が形成されている。具体的には、第2ハウジング部33、34内に吸入弁31、32を収容する収容孔37、38が形成されており、この収容孔37、38に燃料吸入経路20が接続するように形成されている。また、第2ハウジング部33、34には、高圧燃料圧送経路35、63、67が形成されており、高圧燃料圧送経路35、63、67の途中に吐出弁31、32およびデリバリバルブホルダ65が配設されている。なお、ここで、燃料吸入経路20は第2低圧燃料経路を構成する。
なお、ここで、第2ハウジング部33、34およびプランジャ41、42は、それぞれサポライポンプ4のポンプエレメント(高圧供給ポンプ)を構成する。このポンプエレメントを構成する第2ハウジング部33、34はいわゆるシリンダヘッドである。なお、ハウジング30に使用する金属材料としては、第2ハウジング部33、34は、耐磨耗性、耐焼付性等の機械強度を考慮した金属材料よりなり、第1ハウジング部30aは、カムシャフト11を回転可能に支持する軸受等を除き、アルミダイカスト等のアルミニウムまたはアルミニウム合金材よりなる。
上述した構成を有するサプライポンプ4の作動について以下説明する。カムシャフト11がエンジンにより駆動されて回転すると、カムシャフト11の回転動作によってフィードポンプ12が駆動される。フィードポンプ12が駆動を開始すると、燃料タンク9内の燃料は、燃料供給経路10および燃料フィルタ13を経由し、インレット(燃料入口部)14を経て燃料導入経路15内に導入されて、フィードポンプ12の吸入側に吸い込まれる。そして、フィードポンプは、吸入された燃料を所定の圧力に加圧して燃料導出経路16aを経て吸入調量制御用電磁弁5の燃料溜り室17a内に低圧燃料を送出する。このとき、カムシャフト11と一体化されたエキセンカム44が回転することで、カムリング45がカム44の所定の略円形経路に沿って公転する。その結果、プレート部材46、47がカムリング45の図示上下端面上を往復移動する。これに伴って、二つの第1および第2プランジャ41、42は、摺動孔33a、34a内を図示上下方向に往復移動して第1および第2燃料加圧室51、52内の燃料を加圧して高圧燃料を圧送する。なお、具体的には、プランジャ41,42が摺動孔33a、34a内を上死点から下死点へ向かって移動するいわゆる吸入行程にて、フィードポンプ12から吐出された低圧燃料が吸入弁31、32を開弁動作させて燃料加圧室41、42に流入する。その後、下死点に達したプランジャ41、42が上死点に向かって摺動孔33a、34a内を移動するいわゆる圧送行程にて、プランジャ41、42のリフト量の増加に従って燃料加圧室51、52の燃料圧力が上昇する。上昇した燃料圧力により吐出弁61が開弁動作すると、燃料加圧室51、52内で加圧された高圧燃料が、燃料圧送経路35、吐出孔63を経て、デリバリバルブホルダ65内の燃料圧送経路67から流出する。そして、燃料圧送経路67から流出した高圧燃料は高圧燃料配管6を経てコモンレール1に圧送される。
なお、エキセンカム44はカムシャフト11に対して偏心しているため、図1に示すように、第1プランジャ31および第2プランジャ32は交互に往復移動する。図1では、第1プランジャ31が図示上方に移動して最大カムリフト(最大プランジャリフト)状態(いわゆる上死点状態)にあり、第2プランジャが図示上方に移動して最小カムリフト(最小プランジャリフト)状態(いわゆる下死点状態)にあることを示している。
なお、サプライポンプ4は、フィードポンプ12によって汲み上げられた低圧燃料の一部が、燃料潤滑用経路12rを介してカム室50に潤滑用燃料として供給される。カム室50内には、エキセンカム44、カムリング45等の摺動部と、プランジャ41、42およびプレート部材46、47等の往復運動部材とが収容され、摺動部や往復運動部材等の作動部材間が潤滑用燃料によって潤滑されている。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)誤って燃料中に水等が混入すると、カム室50内のプランジャ41、42等の摺動部や往復運動部材等の作動部材間が貧潤滑状態に陥る場合がある。この貧潤滑状態に陥ると、プランジャ41、42が摺動孔33a、34aとの間で貧潤滑を引き起こしてプランジャ41、42の作動不良(詳しくは、プランジャ41、42の軽度の焼付き)が生じる。このプランジャ41、42の作動不良度合(焼付き度合)によってはプランジャ41、42(詳しくはプレート部材46、47)とカムリング45との摺動面に焼付きを生じるようになる。その焼付き度合が大きくなると、カムリング45に過大なスラスト荷重が作用してプランジャ41、42が折損する(例えばプランジャ41、42と一体化されているプレート部材46、47の一部が折損して脱落する)おそれがある。ここで、図5に示す従来のカムシャフト11を用いるサプライポンプの場合には、折損したプランジャ41、42の一部(以下、破片と呼ぶ)がカム室50内を移動してカムリング45とハウジング30(詳しくは第1ハウジング30aのカム室内周面)との隙間に挟まると、エンジンにより回転駆動されるエキセンカム44の回転動作が伝達されるカムリング45が破片を挟みながら強引に回転しようとするため、アルミ製の第1ハウジング30aが破損して損傷が拡大する可能性があった。
これに対して、本実施形態のサプライポンプ4では、カムシャフト11とエキセンカム44とが別体構造で形成されるとともに、安全装置としてのヒューズ機能を有する接合部11bs、44sを介してカムシャフト11とエキセンカム44とが一体回転可能に接続されている。具体的には、接合部11bs、44sの強度が、ハウジング30(詳しくは、アルミ製の第1ハウジング30a)の破損強度より弱くなるように形成されている。これにより、ハウジング30が破損する前に、カムシャフト11とエキセンカム44との接合部11bs、44sの接合状態が解消されてカムシャフト11とエキセンカム44とが分離するため、カムシャフト11が空回りする。その結果、カムシャフト11がエンジンに駆動されても、その回転動作がエキセンカム44に伝わることはなく、サプライポンプ4の燃料噴射ポンプ機能が停止する。したがって、ハウジング30が破損して損傷が拡大することを防止することができる。
(2)なお、接合部11bs、44sの強度を、カムリング45とプランジャ41、42(詳しくはプレート部材46、47)との摺動面に焼付きが生じたときに、接合部11bs、44sの接合状態が解消される程度とすることが好ましい。これにより、カムリング45とプランジャ41、42との摺動面に焼付きが生じた結果引き起こされるプランジャ41、42折損等の作動部材の破損自体を防止することができる。したがって、プランジャ41、42の作動不良(プランジャ41、42の軽度な焼付き等)が生じたとしても、ハウジング破損を引き起こすおそれはない。
カムリング45とプランジャ41、42との摺動面が焼付いた場合でも、それ以上の損傷を防止できるので、安全性の高いサプライポンプを提供できる。
(3)さらになお、接合部11bs、44sの強度を、プランジャ41、42と摺動孔33a、34aとの間で焼付きが生じたときに接合部11bs、44sの接合状態が解消される程度とすることが好ましい。これによると、プランジャ41、42と摺動孔33a、34aとの間で焼付きが生じると、接合部11bs、44sの接合状態が解消されてカムシャフト11とエキセンカム44とに分離する。したがって、プランジャ41、42焼付発生によってカムシャフト11とエキセンカム44とに分離されてカムシャフト11が空回りするため、プランジャ41、42の破片発生を抑制できる。
プランジャ41、42と摺動孔33a、34aとの間で焼付いた場合でも、それ以上の損傷を防止できるので、安全性の高いサプライポンプを提供できる。
(4)また、燃料中に異物等が混入する場合、例えば本実施例のサプライポンプ4のように、二つの燃料加圧室51、52で加圧された燃料を交互に吐出する吐出弁61の一方のシート部に異物が噛み込んでしまう場合、そのシート部に異物が噛み込んだ吐出弁61は常時開弁状態に陥り、コモンレール1内に蓄圧された高圧燃料がその常開状態側のプランジャに、コモンレール1内に蓄圧された高圧燃料が常時加わることになる。その結果、そのプランジャは貧潤滑状態に陥るおそれがある。
これに対して、本実施形態のサプライポンプ4では、プランジャの貧潤滑によってプランジャの作動不良を生じたときに、ハウジング破損して損傷が拡大しないように、カムシャフト11とエキセンカム44とを分離して燃料噴射ポンプの機能を停止することができる。
(5)なお、本実施形態では、ハウジング30(詳しくは第1ハウジング30aのカム室内周面)とカムリング45との隙間を大きくする必要はないので、大幅な体格アップが要求されることはなく、コストアップを抑制できる。さらに、車両等への搭載性が低下することはない。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態では、安全装置としてのヒューズ機能を有する接合部として、第1の実施形態で説明した雄ねじ、雌ねじによる螺合構造に代えて、図4に示すように、スプライン歯と溝による嵌合構造とする。図4は、本実施形態に係わる主軸とカムの構造を示す図であって、図4(a)は部分的軸方向断面図、図4(b)は図4(a)のIVB−IVBからみた径方向断面図である。
具体的には、小径軸部11bの外周、エキセンカム44の内周には、図4(a)および図4(b)に示すように、それぞれスプライン歯丈11bs、スプライン溝44sが複数個(図4(b)では5個)形成されており、スプライン歯丈11bsとスプライン溝44sとは互いに嵌合可能である。また、図4(b)に示すように、エキセンカム44の内周と小径軸部11bの外周とは径方向に隙間を有する。
これによると、スプライン歯丈11bsがせん断破壊されると、接合部11bs、44sの接合状態が解消されて、カムシャフト11とカム44が分離される。そして、カムシャフト11とカム44の分離により、カムシャフト11が空回りする。
この様な構成であっても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、以上説明した本実施形態において、二つのプランジャを有するもので説明したが、複数のプランジャを有するものであれば、本発明の実施形態を適用して同様な効果を得ることができる。
さらになお、本実施形態では、コモンレール式燃料噴射装置のサプライポンプで説明したが、カムシャフト11がエンジンにより駆動されて回転すると、エキセンカム44の回転運動がカムリングにより公転運動され、カムリングの公転運動に追従して往復運動するプランジャの移動によって燃料加圧室内の低圧燃料を加圧して高圧燃料(燃料噴射圧力相当の燃料圧力)を吐出する構成を有する燃料噴射ポンプであれば、いずれのものであってもよい。
本発明の第1の実施形態の燃料噴射ポンプを適用するコモンレール式燃料噴射装置のシステム構成を示す部分的縦断面図である。 図1中の燃料噴射ポンプを構成する主軸とカムの構造を示す図であって、図2(a)は部分的軸方向断面図、図2(b)は図2(a)のIIB−IIBからみた径方向断面図である。 図1中の燃料噴射ポンプの横断面図である。 第2の実施形態に係わる主軸とカムの構造を示す図であって、図4(a)は部分的軸方向断面図、図4(b)は図4(a)のIVB−IVBからみた径方向断面図である。 従来技術のカム軸を示す外観図である。
符号の説明
1 コモンレール
2 インジェクタ
4 サプライポンプ(燃料噴射ポンプ)
5 吸入調量制御用電磁弁(制御弁)
11 カムシャフト(主軸)
11a 大径軸部
11b 小径軸部
11bs 雄ねじ
12 フィードポンプ(回転式ポンプ)
16a 燃料導出経路(第1低圧燃料経路)
16b 制御燃料経路(第1低圧燃料経路)
17a 燃料溜り室(第1低圧燃料経路)
17b 制御燃料貯留室(第1低圧燃料経路)
18 レギュレートバルブ(圧力調整弁)
20 燃料吸入経路(第2低圧燃料経路)
30 ハウジング
30a 第1ハウジング
31、31 吸入弁(逆止弁)
31a、32a 弁体
31b、34b 弁座(シート部)
33、34 第2ハウジング部(ポンプエレメント)
35 燃料圧送経路
37、38 収容孔
41、42 プランジャ(ポンプエレメント)
43 ブッシュ
44 エキセンカム(カム)
44s 雌ねじ
45 カムリング
46、47 プレート部材
51、52 燃料加圧室
61 吐出弁
81、82 フィルタ

Claims (8)

  1. 内燃機関に駆動されて回転する主軸と、
    前記主軸とは別体に設けられるとともに、前記主軸と接合する接合部を有して前記主軸と一体に回転可能なカムと、
    前記カムの外周に沿って前記カムに対して回転可能に前記主軸の周りを公転するカムリングと、
    前記カムおよび前記カムリングを回転可能に収容し燃料加圧室を有するハウジングと、
    前記カムリングの公転に追従して往復移動することにより前記燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャとを備え、
    前記接合部の強度は、前記ハウジングの破損強度より低く形成されていることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 前記接合部は、前記カムリングと前記プランジャとの摺動面に焼付きが生じたときに前記接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 前記接合部は、前記プランジャとで前記燃料加圧室を区画するプランジャ摺動孔と前記プランジャとの間で焼付きが生じたときに前記接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  4. 内燃機関に駆動されて回転する主軸と、
    前記主軸とは別体に設けられるとともに、前記主軸と接合する接合部を有して前記主軸と一体に回転可能なカムと、
    前記カムの外周に沿って前記カムに対して回転可能に前記主軸の周りを公転するカムリングと、
    前記カムおよび前記カムリングを回転可能に収容し燃料加圧室を有するハウジングと、
    前記カムリングの公転に追従して往復移動することにより前記燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャとを備え、
    前記接合部は、前記カムリングと前記プランジャとの摺動面に焼付きが生じたときに前記接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  5. 内燃機関に駆動されて回転する主軸と、
    前記主軸とは別体に設けられるとともに、前記主軸と接合する接合部を有して前記主軸と一体に回転可能なカムと、
    前記カムの外周に沿って前記カムに対して回転可能に前記主軸の周りを公転するカムリングと、
    前記カムおよび前記カムリングを回転可能に収容し燃料加圧室を有するハウジングと、
    前記カムリングの公転に追従して往復移動することにより前記燃料加圧室に吸入した燃料を加圧し圧送するプランジャとを備え、
    前記接合部は、前記プランジャとで前記燃料加圧室を区画するプランジャ摺動孔と前記プランジャとの間で焼付きが生じたときに前記接合部の接合状態が解消される程度の強度を有することを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  6. 前記接合部は、前記主軸と前記カムとの間を螺合により接合していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料噴射ポンプ。
  7. 前記接合部は、前記主軸と前記カムとの間に形成されたスプライン嵌合により接合していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の燃料噴射ポンプ。
  8. 前記ハウジングには、前記プランジャの移動により前記燃料加圧室内で加圧し圧送された燃料を高圧状態で蓄えるコモンレールと、前記燃料加圧室との間に、前記燃料加圧室内の燃料圧力が前記コモンレール内の燃料圧力より高くなると前記コモンレールへ高圧燃料を流通する吐出弁が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の燃料噴射ポンプ。
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