JP6982803B2 - 燃料ポンプ駆動構造 - Google Patents
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Description
本開示は、エンジンの燃焼室側へ燃料を供給する燃料ポンプ駆動構造に関する。
特許文献1には、ディーゼル機関車のエンジンが記載されている。このエンジンでは、低圧燃料ポンプによって燃料を燃料タンクから高圧燃料ポンプへ送給し、高圧燃料ポンプによって燃料レールを高い圧力に維持し、燃料レールから受けた燃料を噴射ノズルから噴射する。エンジンのカムシャフトには、吸気及び排気弁を動かすための弁ローブが設けられ、弁ローブに機械的エネルギーを供給して吸気及び排気弁を動かすために、各カムシャフトの被駆動端部における駆動歯車からトルクが伝達される。カムシャフトには、燃料レールに対して燃料供給圧力を与えるための燃料ローブが設けられる。
特許文献1に記載のエンジンでは、吸気弁及び排気弁を開閉するための弁ローブ(弁駆動カム)を有するカムシャフトの端部に燃料ローブ(高圧ポンプ駆動カム)を設け、この高圧ポンプ駆動カムによって高圧燃料ポンプを駆動している。一方、低圧燃料ポンプの駆動方法については不明である。低圧燃料ポンプを駆動するために専用の装置(例えば、低圧燃料ポンプ専用の歯車やシャフト等)をエンジンに対して取り付けて、前記装置を用いてエンジンの回転を取り出して低圧燃料ポンプを駆動する場合には、前記装置を介して低圧燃料ポンプを駆動するので、前記装置によって機械損失が増大してエネルギー効率が低下する可能性がある。また、前記装置の分だけ部品点数が多くなるので、製造コストの増大や重量の増大を招くとともに、エンジン周辺に前記装置を設置するスペースを確保する必要が生じ、エンジン周辺のスペースの縮小等を招く可能性がある。
そこで、本開示は、部品点数を抑え、且つエネルギー効率の低下を抑えることが可能な燃料ポンプ駆動構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、エンジンの燃焼室側へ燃料を供給する燃料ポンプ駆動構造であって、エンジンのカムシャフトと高圧燃料ポンプと低圧燃料ポンプとを備える。エンジンのカムシャフトは、複数のカムを有する。高圧燃料ポンプは、燃料を加圧して燃焼室側へ供給する。低圧燃料ポンプは、燃料タンク側から高圧燃料ポンプへ燃料を供給する。複数のカムは、燃焼室への吸気用の吸気弁及び燃焼室からの排気用の排気弁の少なくとも一方を駆動するための弁駆動カムと、高圧燃料ポンプを駆動するための高圧ポンプ駆動カムと、低圧燃料ポンプを駆動するための低圧ポンプ駆動カムとを含む。高圧燃料ポンプ及び低圧燃料ポンプは、カムシャフトの回転に伴って回転する高圧ポンプ駆動カム及び低圧ポンプ駆動カムによって駆動される。
上記構成では、カムシャフトの複数のカムが、弁駆動カムと高圧ポンプ駆動カムと低圧ポンプ駆動カムとを含み、高圧燃料ポンプ及び低圧燃料ポンプが、カムシャフトの回転に伴って回転する高圧ポンプ駆動カム及び低圧ポンプ駆動カムによって駆動される。このように、吸気弁または排気弁を駆動するための弁駆動カムを有するカムシャフトにポンプ駆動カム(高圧ポンプ駆動カム及び低圧ポンプ駆動カム)を設け、カムシャフトの回転を利用して高圧燃料ポンプ及び低圧燃料ポンプを駆動するので、高圧燃料ポンプ及び低圧燃料ポンプを駆動するためのポンプ専用の駆動装置(例えば、エンジンの回転を取り出すシャフトや歯車)を設ける必要がなく、部品点数を抑えることができ、エネルギー効率の低下を抑えることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の燃料ポンプ駆動構造であって、カムシャフトの一端側には、カムシャフトを回転させるための力が入力する入力部が設けられる。高圧ポンプ駆動カムと入力部との間の距離は、低圧ポンプ駆動カムと入力部との間の距離よりも短い。
上記構成では、高圧ポンプ駆動カムと入力部との間の距離は、低圧ポンプ駆動カムと入力部との間の距離よりも短い。このように、低圧燃料ポンプよりもカムシャフトに対する負荷が高い高圧燃料ポンプ用の高圧ポンプ駆動カムを、低圧ポンプ駆動カムよりもカムシャフトの入力部に近い位置に配置するので、カムシャフトの入力部に入力した力を高圧燃料ポンプ側に効率よく伝達することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の燃料ポンプ駆動構造であって、複数のカムは、複数の弁駆動カムを含む。高圧ポンプ駆動カム及び低圧ポンプ駆動カムの少なくとも一方は、複数の弁駆動カムのうちの2つの弁駆動カム間に配置される。
上記構成では、高圧ポンプ駆動カム及び低圧ポンプ駆動カムの少なくとも一方(一方のポンプ駆動カム)が、複数の弁駆動カムのうちの2つの弁駆動カム間に配置されるので、カムシャフトの一端(又は他端)と一端(又は他端)から最も近い位置にある弁駆動カムとの間の領域(以下、端部領域という。)に、前記一方のポンプ駆動カムを配置する領域を確保する必要が無い。このため、カムシャフトの端部領域を短く抑えることができるので、カムシャフトに対して高圧ポンプ駆動カム及び低圧ポンプ駆動カムを設ける際のカムシャフトの長さを抑えることができる。
本開示によれば、部品点数を抑え、且つエネルギー効率の低下を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、CL1はクランクシャフト9の回転軸を、CL2はカムシャフト13の回転軸を、CL3はサプライポンプ12のタペットローラ23の回転軸をそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る燃料ポンプ駆動構造は、例えば、コモンレール式燃料噴射システムを備えるディーゼルエンジン1(以下、単にエンジン1という。)に適用される。コモンレール式燃料噴射システムでは、燃料タンク3内の燃料をフィードポンプ(低圧ポンプ)11によってサプライポンプ(高圧ポンプ)12側へ供給し、サプライポンプ12によって燃料を加圧してコモンレール4(燃料の流通方向における燃焼室2側のコモンレール4)へ供給し、サプライポンプ12によって加圧された高圧の燃料をコモンレール4に貯留し、コモンレール4に貯留された高圧の燃料を複数(本実施形態では、4つ)のインジェクタ5からエンジン1の複数(本実施形態では、4つ)の燃焼室2へ噴射する。
エンジン1は、燃焼室2への吸気を制御する吸気弁6と、燃焼室2からの排気を制御する排気弁7と、燃焼室2に設けられるピストン8と、クランクシャフト9と、カムシャフト13とを有する。インジェクタ5から燃焼室2へ噴射された燃料は、燃焼室2内でピストン8によって圧縮された高温の空気によって着火して燃焼し、この燃焼によって膨張したガスが、ピストン8を押し下げてエンジン1のクランクシャフト9を回転させる。吸気弁6及び排気弁7は、アーム14を介してプッシュロッド15に連結され、後述するようにカムシャフト13の回転によって駆動される。なお、図2では、吸気弁6側のアーム14及びプッシュロッド15を図示し、排気弁7側のアーム14及びプッシュロッド15の図示を省略している。
本実施形態に係る燃料ポンプ駆動構造は、エンジン1のカムシャフト13とフィードポンプ11とサプライポンプ12とを備える。
図1〜図3に示すように、カムシャフト13は、棒状部材であって、複数のカムを一体的に有し、エンジン1のシリンダブロック1aに回転自在に支持される。複数のカムには、複数(本実施形態では、4つ)の吸気弁駆動カム(弁駆動カム)16と、複数(本実施形態では、4つ)の排気弁駆動カム(弁駆動カム)17と、フィードポンプ駆動カム(低圧ポンプ駆動カム)18と、サプライポンプ駆動カム(高圧ポンプ駆動カム)19とが含まれる。カムシャフト13は、カムシャフト13の軸方向(延設方向)に延びる回転軸CL2を有し、カムシャフト13の回転軸CL2がクランクシャフト9の回転軸CL1と略平行になるように配置される。カムシャフト13の一端側の端部には、入力ギア(入力部)20が固定的に設けられる。カムシャフト13の入力ギア20は、クランクシャフト9に対してギアまたはチェーン等を介して連結される。この連結によって、カムシャフト13の入力ギア20には、カムシャフト13を回転させるための力がクランクシャフト9から入力し、カムシャフト13は、クランクシャフト9の回転に伴って回転する。
複数の吸気弁駆動カム16及び複数の排気弁駆動カム17は、カムシャフト13の回転軸CL2から吸気弁駆動カム16及び排気弁駆動カム17の外周面までの距離が一定ではない板カムであって、カムシャフト13に対して、カムシャフト13の軸方向に所定間隔を空けて交互に設けられる。本実施形態では、カムシャフト13の一端側(入力ギア20側)から他端側へ、吸気弁駆動カム16、排気弁駆動カム17、吸気弁駆動カム16、...、排気弁駆動カム17の順に交互に配置される。カムシャフト13の入力ギア20から1番目及び2番目の弁駆動カム16,17は、入力ギア20に最も近い燃焼室2の吸気弁6及び排気弁7(以下、弁6,7と称する。)に対応し、入力ギア20から3番目及び4番目の弁駆動カム16,17は、入力ギア20から2番目の燃焼室2の弁6,7に対応し、入力ギア20から5番目及び6番目の弁駆動カム16,17は、入力ギア20から3番目の燃焼室2の弁6,7に対応し、入力ギア20から7番目及び8番目の弁駆動カム16,17は、入力ギア20から4番目の燃焼室2の弁6,7に対応する。各吸気弁駆動カム16の外周面には、吸気弁6に連結されるプッシュロッド15の先端が当接し(図2参照)、各排気弁駆動カム17の外周面には、排気弁7に連結されるプッシュロッド15の先端が当接している(図示省略)。複数の吸気弁駆動カム16及び複数の排気弁駆動カム17は、カムシャフト13の回転によって回転軸CL2を中心として回転し、吸気弁6または排気弁7のプッシュロッド15をプッシュロッド15の軸方向に沿って往復運動させる。プッシュロッド15は、往復運動することによってアーム14を介して吸気弁6または排気弁7を駆動する。複数の吸気弁駆動カム16及び複数の排気弁駆動カム17は、複数の吸気弁6及び複数の排気弁7毎に予め定められた所定の開閉タイミングに応じて各弁6,7が開閉するように、それぞれ設定される。なお、図2には、吸気弁駆動カム16のみを図示し、他のカム(排気弁駆動カム17、フィードポンプ駆動カム18、及びサプライポンプ駆動カム19)の図示を省略している。また、弁駆動カム16,17間の上記所定間隔は、吸気弁6及び排気弁7間の距離やエンジン1の複数の燃焼室2間の距離に基づいて定まる。
フィードポンプ駆動カム18は、カムシャフト13の回転軸CL2からフィードポンプ駆動カム18の外周面までの距離が一定ではない板カムであって、カムシャフト13の弁駆動カム16,17のうち、カムシャフト13の入力ギア20に対して2番目に近い位置に配置される弁駆動カム(本実施形態では、入力ギア20に最も近い位置に配置される燃焼室2に対応する排気弁駆動カム17)と、入力ギア20に対して3番目に近い位置に配置される弁駆動カム(本実施形態では、入力ギア20から2番目の燃焼室2に対応する吸気弁駆動カム16)との間に配置される。フィードポンプ駆動カム18の外周面には、フィードポンプ11の後述するタペットローラ21が当接している(図3参照)。フィードポンプ駆動カム18は、カムシャフト13の回転によって回転軸CL2を中心として回転し、フィードポンプ11の後述するロッド22を往復運動させることによってフィードポンプ11を駆動させる。
サプライポンプ駆動カム19は、カムシャフト13の回転軸CL2からサプライポンプ駆動カム19の外周面までの距離が一定ではない板カムであって、カムシャフト13の弁駆動カム16,17のうち、カムシャフト13の入力ギア20に最も近い位置に配置される弁駆動カム(本実施形態では、入力ギア20に最も近い位置に配置される燃焼室2に対応する吸気弁駆動カム16)と、入力ギア20に対して2番目に近い位置に配置される弁駆動カム(本実施形態では、入力ギア20に最も近い位置に配置される燃焼室2に対応する排気弁駆動カム17)との間に配置される。すなわち、サプライポンプ駆動カム19と入力ギア20との間の距離L1は、フィードポンプ駆動カム18と入力ギア20との間の距離L2よりも短い。サプライポンプ駆動カム19の外周面には、サプライポンプ12の後述するタペットローラ23が当接している(図3参照)。サプライポンプ駆動カム19は、カムシャフト13の回転によって回転軸CL2を中心として回転し、サプライポンプ12の後述するプランジャ24を往復運動させることによってサプライポンプ12を駆動させる。
フィードポンプ11は、フィードポンプ11に要求される圧力がサプライポンプ12に要求される圧力よりも低い低圧燃料ポンプであって、エンジン1のシリンダブロック1aに固定され、燃料タンク3内の燃料をサプライポンプ12側へ供給する。シリンダブロック1aには、カムシャフト13のフィードポンプ駆動カム18に向かって開口する貫通孔(図示省略)が形成され、該貫通孔には、フィードポンプ11のロッド22が挿通する。ロッド22が前記貫通孔を挿通した状態で、ロッド22の先端のタペットローラ21は、カムシャフト13のフィードポンプ駆動カム18に当接する。フィードポンプ11は、カムシャフト13の回転運動をロッド22の往復運動に変換し、ロッド22の往復運動によってピストン(図示省略)を往復運動させて、燃料タンク3内の燃料をサプライポンプ12側へ供給する。
図4に示すように、サプライポンプ12は、サプライポンプ12に要求される圧力がフィードポンプ11に要求される圧力よりも高い高圧燃料ポンプであって、エンジン1のシリンダブロック1aに対してアダプタ30を介して固定され、フィードポンプ11からの燃料を加圧して燃焼室2側のコモンレール4へ供給する。シリンダブロック1aには、所定方向(図4における上下方向)に沿って延びて、カムシャフト13のサプライポンプ駆動カム19に向かって貫通する貫通孔25が形成され、貫通孔25には、略筒状のアダプタ30が挿入される。アダプタ30が挿入される貫通孔25は、フィードポンプ11のロッド22が挿通するシリンダブロック1aの貫通孔よりもカムシャフト13の軸方向の入力ギア20側に配置される。なお、カムシャフト13に対する負荷は、フィードポンプ11よりもサプライポンプ12の方が高い。
アダプタ30は、上記所定方向に沿って延びてシリンダブロック1aの貫通孔25に挿入される筒状部31と、筒状部31の一端側(図4における上端側)から径方向の外側へ突出する鍔状のフランジ部32とを有する。筒状部31の内径部は、上記所定方向に沿って延びてサプライポンプ12を挿入可能なポンプ挿入孔30aを形成する。フランジ部32は、シリンダブロック1aの外面に対して固定される。
サプライポンプ12は、例えば、ポンプ本体26とプランジャ24とタペット27とタペットローラ23とを有するピストン式ポンプであって、フィードポンプ11と同様に、カムシャフト13の回転運動をタペットローラ23及びタペット27の往復運動に変換し、タペット27の往復運動によってポンプ本体26内のプランジャ24を往復運動させて、フィードポンプ11から供給される燃料をコモンレール4側へ供給する。
上記のように構成された燃料ポンプ駆動構造では、カムシャフト13が、複数の吸気弁駆動カム16と複数の排気弁駆動カム17とフィードポンプ駆動カム18とサプライポンプ駆動カム19とを有し、フィードポンプ11及びサプライポンプ12が、カムシャフト13の回転に伴って回転するフィードポンプ駆動カム18及びサプライポンプ駆動カム19によって駆動される。このように、弁6,7を駆動するための弁駆動カム16,17を有するカムシャフト13にポンプ駆動カム18,19(フィードポンプ駆動カム18及びサプライポンプ駆動カム19)を設け、カムシャフト13の回転を利用してフィードポンプ11及びサプライポンプ12を駆動するので、クランクシャフト9やカムシャフト13の回転を取り出すためのポンプ専用のシャフトや歯車(以下、ポンプ専用の駆動装置という。)を別途設ける必要がなく、部品点数を抑えることができる。このため、エンジン1の製造コストを抑えることができ、また車両重量を抑えることができる。
また、上記ポンプ専用の駆動装置を介することなくフィードポンプ11及びサプライポンプ12を駆動するので、その分だけエネルギー効率の低下を抑えることができる。
また、サプライポンプ駆動カム19と入力ギア20との間の距離L1は、フィードポンプ駆動カム18と入力ギア20との間の距離L2よりも短い。このように、カムシャフト13に対する負荷がフィードポンプ11よりも高いサプライポンプ12用のサプライポンプ駆動カム19を、フィードポンプ駆動カム18よりもカムシャフト13の入力ギア20に近い位置に配置するので、カムシャフト13の入力ギア20に入力した力をサプライポンプ12側に効率よく伝達することができる。
従って、本実施形態によれば、部品点数を抑え、且つエネルギー効率の低下を抑えることができる。
また、フィードポンプ11またはサプライポンプ12を機械的な方法を用いて駆動するので、電気的な方法を用いて駆動する場合に比べて車両の電気負荷を低減することができる。
また、フィードポンプ11及びサプライポンプ12を駆動するための上記ポンプ専用の駆動装置を設けなくてもよいので、エンジン1をコンパクト化することができる。
また、フィードポンプ駆動カム18及びサプライポンプ駆動カム19の双方が、弁駆動カム16,17間に配置されるので、カムシャフト13の一端(又は他端)と一端(又は他端)から最も近い位置にある弁駆動カム16,17との間の領域38(以下、端部領域38という。)に、ポンプ駆動カム18,19を配置する領域を確保する必要が無い。このため、弁駆動カム16,17を有するカムシャフト13に対してポンプ駆動カム18,19を設ける際に、カムシャフト13を延長することなく(全長を変えることなく)ポンプ駆動カム18,19を設けることができる。
なお、本実施形態では、吸気弁駆動カム16及び排気弁駆動カム17の双方を有するカムシャフト13に対してポンプ駆動カム18,19を設けたが、吸気弁駆動カム16及び排気弁駆動カム17の少なくとも一方を有するカムシャフト13に対してポンプ駆動カム18,19を設けてもよい。
また、カムシャフト13の複数のカムには、吸気弁駆動カム16及び排気弁駆動カム17の少なくとも一方のカム、フィードポンプ駆動カム18、及びサプライポンプ駆動カム19が含まれていればよく、上記カム16,17,18,19以外のカムが含まれていてもよい。
また、本実施形態では、サプライポンプ12を、エンジン1のシリンダブロック1aに対してアダプタ30を介して固定したが、アダプタ30を介することなく固定してもよい。フィードポンプ11もサプライポンプ12と同様に、エンジン1のシリンダブロック1aに対してアダプタを介して固定してもよいし、アダプタを介することなく固定してもよい。
また、本実施形態では、互いに別体のフィードポンプ11とサプライポンプ12とを設けたが、上述したフィードポンプ11とサプライポンプ12とをエンジン1の外部で一体化した燃料ポンプを設けてもよい。
また、本実施形態では、フィードポンプ駆動カム18を、弁駆動カム16,17のうち、入力ギア20に対して2番目に近い位置に配置される弁駆動カムと、入力ギア20に対して3番目に近い位置に配置される弁駆動カムとの間に配置したが、これに限定されるものではなく、他の弁駆動カム16,17間に配置することができる。また、本実施形態では、サプライポンプ駆動カム19を、弁駆動カム16,17のうち、入力ギア20に最も近い位置に配置される弁駆動カムと、入力ギア20に対して2番目に近い位置に配置される弁駆動カムとの間に配置したが、これに限定されるものではなく、他の弁駆動カム16,17間に配置することができる。
また、本実施形態では、フィードポンプ駆動カム18及びサプライポンプ駆動カム19の双方を、弁駆動カム16,17間に配置したが、これに限定されるものではない。例えば、フィードポンプ駆動カム18のみを弁駆動カム16,17間に配置し、サプライポンプ駆動カム19をカムシャフト13の入力ギア20と、入力ギア20に最も近い位置に配置される弁駆動カム(本実施形態では、入力ギア20に最も近い位置に配置される燃焼室2に対応する吸気弁駆動カム16)との間に配置してもよい。この場合であっても、フィードポンプ駆動カム18を弁駆動カム16,17間に配置する分だけカムシャフト13の端部領域38を短く抑えることができ、カムシャフト13の長さを抑えることができる。或いは、フィードポンプ駆動カム18及びサプライポンプ駆動カム19の双方を、弁駆動カム16,17間に配置することなく、カムシャフト13の端部領域38に配置してもよい。この場合であっても、上記ポンプ専用の駆動装置を介することなくフィードポンプ11及びサプライポンプ12を駆動するので、部品点数を抑え、且つエネルギー効率の低下を抑えることができる。
また、本実施形態では、サプライポンプ駆動カム19と入力ギア20との間の距離L1を、フィードポンプ駆動カム18と入力ギア20との間の距離L2よりも短くしたが、これに限定されるものではない。
また、エンジン1の燃焼室2に対する各弁6,7の数や弁駆動カム16,17の数は、上記に限定されるものではない。また、各弁6,7の配置位置や弁駆動カム16,17の配置位置は、上記に限定されるものではない。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係る燃料ポンプ駆動構造を、複数の燃焼室2を有するエンジン1に適用したが、1つの燃焼室2を有するエンジンに適用してもよい。
また、上記実施形態では、本開示に係る燃料ポンプ駆動構造を、ディーゼルエンジン1に適用したが、ガソリンエンジンに適用してもよい。また、コモンレール式燃料噴射システムを備えないエンジンに適用してもよい。
1:ディーゼルエンジン(エンジン)
2:燃焼室
3:燃料タンク
6:吸気弁
7:排気弁
11:フィードポンプ(低圧燃料ポンプ)
12:サプライポンプ(高圧燃料ポンプ)
13:カムシャフト
16:吸気弁駆動カム(弁駆動カム)
17:排気弁駆動カム(弁駆動カム)
18:フィードポンプ駆動カム
19:サプライポンプ駆動カム
20:入力ギア(入力部)
2:燃焼室
3:燃料タンク
6:吸気弁
7:排気弁
11:フィードポンプ(低圧燃料ポンプ)
12:サプライポンプ(高圧燃料ポンプ)
13:カムシャフト
16:吸気弁駆動カム(弁駆動カム)
17:排気弁駆動カム(弁駆動カム)
18:フィードポンプ駆動カム
19:サプライポンプ駆動カム
20:入力ギア(入力部)
Claims (3)
- エンジンの燃焼室側へ燃料を供給する燃料ポンプ駆動構造であって、
複数のカムを有する前記エンジンのカムシャフトと、
燃料を加圧して前記燃焼室側へ供給する高圧燃料ポンプと、
燃料タンク側から前記高圧燃料ポンプへ燃料を供給する低圧燃料ポンプと、を備え、
前記複数のカムは、前記燃焼室への吸気用の吸気弁及び前記燃焼室からの排気用の排気弁の少なくとも一方を駆動するための弁駆動カムと、前記高圧燃料ポンプを駆動するための高圧ポンプ駆動カムと、前記低圧燃料ポンプを駆動するための低圧ポンプ駆動カムとを含み、
前記高圧燃料ポンプ及び前記低圧燃料ポンプは、前記カムシャフトの回転に伴って回転する前記高圧ポンプ駆動カム及び前記低圧ポンプ駆動カムによって駆動される
ことを特徴とする燃料ポンプ駆動構造。 - 請求項1に記載の燃料ポンプ駆動構造であって、
前記カムシャフトの一端側には、前記カムシャフトを回転させるための力が入力する入力部が設けられ、
前記高圧ポンプ駆動カムと前記入力部との間の距離は、前記低圧ポンプ駆動カムと前記入力部との間の距離よりも短い
ことを特徴とする燃料ポンプ駆動構造。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料ポンプ駆動構造であって、
前記複数のカムは、複数の前記弁駆動カムを含み、
前記高圧ポンプ駆動カム及び前記低圧ポンプ駆動カムの少なくとも一方は、前記複数の弁駆動カムのうちの2つの弁駆動カム間に配置される
ことを特徴とする燃料ポンプ駆動構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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