JP2015197090A - エンジンの潤滑油供給機構 - Google Patents

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正明 小柳
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Abstract

【課題】オイルポンプの駆動トルクを低減することが可能なエンジンの潤滑油供給機構を提供する。
【解決手段】オイルパン2に貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するエンジンの潤滑油供給機構1であって、オイルパン2に貯溜された潤滑油を圧送する可変容量型のオイルポンプ6と、下流側の油圧の上昇に伴って潤滑油の流路を絞ることで、当該潤滑油の流量を調整する流量制御弁50と、流量制御弁50の下流側に配置され、前記流量制御弁50を流通した潤滑油の油圧によって作動し、バルブクリアランスの発生を抑えるラッシュアジャスター20及びラッシュアジャスター24と、を具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、オイルパンに貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するエンジンの潤滑油供給機構の技術に関する。
従来、オイルパンに貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するエンジンの潤滑油供給機構の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、オイルパンに貯溜された潤滑油をオイルポンプで圧送し、エンジンの各部(例えば、ラッシュアジャスタ等)へと供給するエンジンの潤滑油供給機構が記載されている。ラッシュアジャスタは、供給された潤滑油の油圧によってバルブクリアランスを抑制することができる。
また、特許文献1に記載の技術では、ラッシュアジャスタの上流側にリリーフ路(油路)が接続され、当該リリーフ路に圧力調整弁(リリーフ弁)が設けられている。ラッシュアジャスタへと供給される潤滑油が高圧になった場合には圧力調整弁が開き、当該潤滑油がリリーフ路を介してオイルパンへと戻される。これによってラッシュアジャスタに供給される潤滑油の流量を制限(すなわち、当該潤滑油の圧力上昇を制限)し、ポンプアップ現象の発生を抑制することができる。またこれと同時に、ラッシュアジャスタへ過剰な潤滑油が供給されるのを防止することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ラッシュアジャスタに供給される潤滑油の流量を制限することはできても、オイルポンプの駆動トルク自体を低減することができない点で改善の余地があった。
特開2012−219725号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、オイルポンプの駆動トルクを低減することが可能なエンジンの潤滑油供給機構を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、オイルパンに貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するエンジンの潤滑油供給機構であって、前記オイルパンに貯溜された潤滑油を圧送する可変容量型のオイルポンプと、下流側の油圧の上昇に伴って潤滑油の流路を絞ることで、当該潤滑油の流量を調整する流量制御弁と、前記流量制御弁の下流側に配置され、前記流量制御弁を流通した潤滑油の油圧によって作動し、バルブクリアランスの発生を抑えるラッシュアジャスターと、を具備するものである。
請求項2においては、前記流量制御弁が潤滑油の流路を絞る際の前記下流側の油圧は、前記ラッシュアジャスターを作動させるために必要な油圧よりも高い値になるように設定されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ラッシュアジャスターに過剰な潤滑油が供給されるのを防止しながらも、オイルポンプの駆動トルクを低減することができ、ひいては燃費の向上を図ることができる。
請求項2においては、ラッシュアジャスターを作動させるために必要な油圧を確保しつつ、オイルポンプの駆動トルクを低減することができる。
本発明の一実施形態に係る潤滑油供給機構の構成を示した模式図。 流量制御弁の構成を示した断面図。 (a)流量制御弁によって潤滑油の流量(下流側の油圧)が制限される様子を示した図。(b)オイルポンプ単体の特性を示した図。 (a)流量制御弁によって潤滑油の流量が制限された場合のオイルポンプの下流側の油圧の変化を示した図。(b)流量制御弁によって潤滑油の流量が制限される様子を示した図。(c)オイルポンプの特性を変更した場合の、オイルポンプの下流側の油圧の変化を示した図。 本発明の他の実施形態に係る潤滑油供給機構の構成を示した模式図。
以下の説明では、図中に示した矢印に従って左右方向を定義する。
以下では、図1を用いて、本発明の一実施形態に係るエンジンの潤滑油供給機構1の構成について説明する。潤滑油供給機構1は、オイルパン2に貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するものである。
オイルパン2に貯溜された潤滑油は、オイルストレーナ4を介してオイルポンプ6によって吸入される。オイルポンプ6は、1回転当たりの潤滑油の吐出量を変更可能な可変容量型に形成される(詳細については後述する)。オイルポンプ6は前記エンジンによって駆動されると共に、当該エンジンの回転数に応じた回転数で駆動される。オイルポンプ6内には、当該オイルポンプ6の吐出圧に応じて、当該オイルポンプ6の吐出側から吸入側へと潤滑油を戻すリリーフバルブ6aが設けられる。
オイルポンプ6に吸入された潤滑油は、当該オイルポンプ6によって圧送され、サブオイルホール8及びオイルフィルター10を介してメインオイルホール12へと供給される。オイルフィルター10には、当該オイルフィルター10に目詰まりが生じた際に潤滑油を流通させるためのリリーフバルブ10aが設けられる。
メインオイルホール12へと供給された潤滑油は、さらにシリンダヘッド14、チェーンテンショナー28、オイルジェット30、ピストンジェット34及びクランクジャーナル38へとそれぞれ分岐して供給される。
シリンダヘッド14へと供給された潤滑油は、さらにOCV16、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24へとそれぞれ分岐して供給される。
ここで、シリンダヘッド14から吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24へと潤滑油を供給するための油路の中途部には、流量制御弁50が設けられる。当該流量制御弁50の構成については後述する。
OCV(オイルコントロールバルブ)16は、バルブタイミング変更装置18への潤滑油の供給及び当該バルブタイミング変更装置18からの潤滑油の排出を制御するものである。シリンダヘッド14から供給されてきた潤滑油は、OCV16によって、適宜バルブタイミング変更装置18へと供給され、またバルブタイミング変更装置18から排出される。また、OCV16から排出された潤滑油は、再度オイルパン2へと戻される。
ここで、バルブタイミング変更装置18は、供給される潤滑油の油圧によって作動し、吸気弁(不図示)の開閉タイミングを変更させる油圧機器である。バルブタイミング変更装置18は、前記吸気弁を開閉駆動させるカムが形成された吸気側のカムシャフト(インテークカムシャフト(不図示))の一端に設けられる。バルブタイミング変更装置18の進角室に潤滑油を供給すると、クランクシャフト(不図示)に対する前記インテークカムシャフトの位相を進角させ、前記吸気弁の開閉タイミングを早くすることができる。一方、バルブタイミング変更装置18の遅角室に潤滑油を供給すると、クランクシャフト(不図示)に対する前記インテークカムシャフトの位相を遅角させ、前記吸気弁の開閉タイミングを遅くすることができる。
なお、本実施形態においては、バルブタイミング変更装置18をインテークカムシャフトにのみ設ける構成としたが、排気弁(不図示)を開閉駆動させるカムが形成された排気側のカムシャフト(エキゾーストカムシャフト(不図示))にも設ける(インテークカムシャフト及びエキゾーストカムシャフトのうち少なくとも一方に設ける)ことが可能である。
また、シリンダヘッド14において分岐された潤滑油は、吸気側のラッシュアジャスタ20を作動させると共にインテークカムシャフトジャーナル22を潤滑し、再度オイルパン2へと戻される。
ここで、ラッシュアジャスタ20は、吸気側のバルブクリアランス(例えば、前記吸気弁と前記インテークカムシャフトのカムとの間のクリアランス)の発生を抑える油圧機器である。ラッシュアジャスタ20は、供給される潤滑油の油圧及び内部に設けられたスプリングによる付勢力によって前記吸気弁と前記インテークカムシャフトのカムとの間のクリアランスの発生を抑えることができる。
また、シリンダヘッド14において分岐された潤滑油は、排気側のラッシュアジャスタ24を作動させると共にエキゾーストカムシャフトジャーナル26を潤滑し、再度オイルパン2へと戻される。
ここで、ラッシュアジャスタ24は、排気側のバルブクリアランス(例えば、前記排気弁と前記エキゾーストカムシャフトのカムとの間のクリアランス)の発生を抑える油圧機器である。ラッシュアジャスタ24は、供給される潤滑油の油圧及び内部に設けられたスプリングによる付勢力によって前記排気弁と前記エキゾーストカムシャフトのカムとの間のクリアランスの発生を抑えることができる。
また、メインオイルホール12において分岐された潤滑油は、チェーンテンショナー28を介して再度オイルパン2へと戻される。
ここで、チェーンテンショナー28は、前記インテークカムシャフト及び前記エキゾーストカムシャフトに駆動力を伝達するためのタイミングチェーン32に張力を付与する油圧機器である。チェーンテンショナー28は、供給される潤滑油の油圧によってタイミングチェーン32に所定の張力を付与し、当該タイミングチェーン32の振動や弛みを抑制することができる。
また、メインオイルホール12において分岐された潤滑油は、オイルジェット30によってタイミングチェーン32へと噴射される。当該潤滑油は、タイミングチェーン32を潤滑した後、再度オイルパン2へと戻される。
また、メインオイルホール12において分岐された潤滑油は、ピストンジェット34によってピストン36へと噴射される。当該潤滑油は、ピストン36を潤滑した後、再度オイルパン2へと戻される。
また、メインオイルホール12において分岐された潤滑油は、クランクジャーナル38及びクランクピン40を順に潤滑した後、再度オイルパン2へと戻される。
以下では、図2を用いて、流量制御弁50の構成について説明する。
流量制御弁50は、主として弁本体51、スプール52、スプリング53及び調圧スクリュ54を具備する。
弁本体51は、略円筒状の部材である。弁本体51には、摺動部51a、第一ポート51b、第二ポート51c、連通油路51d及びめねじ部51eが形成される。
摺動部51aは、弁本体51の内部を長手方向に貫通するように形成される孔である。摺動部51aは円形断面を有するように形成される。摺動部51aの一端部(右端部)は、適宜閉塞部材によって閉塞される。
第一ポート51bは、摺動部51aと弁本体51の外部とを連通するように形成される孔である。第一ポート51bは、流量制御弁50の上流側の油路と対向する位置に形成され、当該上流側の油路に連通される。
第二ポート51cは、摺動部51aと弁本体51の外部とを連通するように形成される孔である。第二ポート51cは、流量制御弁50の下流側の油路と対向する位置に形成され、当該下流側の油路に連通される。
連通油路51dは、摺動部51aの右端部近傍と流量制御弁50の下流側の油路とを連通するように形成される。
めねじ部51eは、弁本体51の他端部(左端部)近傍に形成される。めねじ部51eは、摺動部51aと同一軸線上の孔の内側にねじを切ることで形成される。
スプール52は、流量制御弁50を流通する潤滑油の流路を適宜に絞るためのものである。スプール52は略円柱状の部材である。スプール52は、弁本体51の摺動部51aの内部に配置される。より詳細には、スプール52は、弁本体51の摺動部51aの右端部近傍から左端部近傍に亘って配置される。スプール52には、第一拡径部52a及び第二拡径部52bが形成される。
第一拡径部52aは、その径が他の部分よりも大きくなるように形成される部分である。第一拡径部52aは、スプール52の左端部近傍に形成される。第一拡径部52aの径(外径)は、弁本体51の摺動部51aの径(内径)と略同一となるように形成される。
第二拡径部52bは、その径が他の部分よりも大きくなるように形成される部分である。第二拡径部52bは、スプール52の右端部近傍に、第一拡径部52aと所定距離だけ離間して形成される。第二拡径部52bの径(外径)は、弁本体51の摺動部51aの径(内径)と略同一となるように形成される。
また、第二拡径部52bは、弁本体51の第一ポート51bの一部と対向する位置に形成される。すなわち、第一ポート51bは、第二拡径部52bによってその一部が閉塞された(絞られた)状態になる。
このように構成されたスプール52の第一拡径部52a及び第二拡径部52bが弁本体51の摺動部51aに対して左右方向に摺動可能に接することにより、当該スプール52が弁本体51の摺動部51aの内部において左右方向に摺動可能となるように配置される。また、スプール52が左右方向に摺動することによって、弁本体51の第一ポート51bの第二拡径部52bによる閉塞具合(絞り具合)が変化する。すなわち、当該第一ポート51bの開口面積が変更される。
スプリング53は、スプール52の左方(スプール52と後述する調圧スクリュ54との間)に配置され、当該スプール52を所定の力で右方に向かって付勢するものである。
調圧スクリュ54は、スプリング53を左方から支持し、当該スプリング53によってスプール52に加えられる付勢力を調整するためのものである。調圧スクリュ54は、弁本体51のめねじ部51eに固定される。
このように構成された流量制御弁50において、スプール52の第一拡径部52a、第二拡径部52b及び弁本体51の摺動部51aによって囲まれた部分に、潤滑油が満たされる第一油室R1が形成される。また、スプール52の第二拡径部52b及び弁本体51の摺動部51aによって囲まれた部分に、潤滑油が満たされる第二油室R2が形成される。
第一油室R1と第二油室R2とは、スプール52の第二拡径部52bによって区画されると共に、連通油路51d及び第二ポート51cによって接続されることになる。
以下では、図2及び図3(a)を用いて、流量制御弁50によって当該流量制御弁50を流通する潤滑油の流量が調整される様子について説明する。
流量制御弁50(流量制御弁50の第二ポート51c)を流通する潤滑油の流量は、第二拡径部52bによって第一ポート51bが絞られた部分(絞り)の後と油圧機器(図2においては、当該油圧機器による配管抵抗を記号Eで示している)の後(大気圧)との圧力の差(差圧)、すなわち、流量制御弁50の下流側と大気圧との差圧に応じて変化する。流量制御弁50は、当該流量制御弁50の下流側の油圧が所定の圧力に達すると、当該差圧が略一定となるように絞りを調節する。以下、具体的に説明する。
前記エンジンが始動し、その回転数(エンジン回転数)が上昇すると、オイルポンプ6の回転数が上昇し、流量制御弁50へと供給される潤滑油の量も増加する。エンジン回転数が低い場合には、スプリング53によってスプール52が右方へと押され、第一ポート51bの開口面積は広く確保されている。このため、エンジン回転数の増加に伴って流量制御弁50の下流側の油圧も上昇する。
ここで、流量制御弁50の下流側の油圧は、連通油路51dを介して第二油室R2にも付与されている。したがって、さらにエンジン回転数が増加して流量制御弁50の下流側の油圧(すなわち、第二油室R2内の油圧)が高くなると、スプリング53の付勢力に抗してスプール52が左方へと摺動されることになる。これによって、第一ポート51bの開口面積が小さく絞られる。
このように、エンジン回転数が所定の値(図3(a)におけるN1)まで増加して、流量制御弁50の下流側の油圧が所定の値(図3(a)におけるP1)に達した後は、当該流量制御弁50を流通する潤滑油の流量が制限されるため、当該流量制御弁50の下流側の油圧の増加量が著しく低下する(ごく少量になる)ことになる。これによって、流量制御弁50の下流側へと供給される潤滑油の流量を調整(制限)することができる。
このように潤滑油の流量が制限されることになる下流側の油圧の値(所定の値P1)は、調圧スクリュ54の位置を変更したり、スプリング53を特性の異なるものに変更したりすることで任意に設定することができる。
なお、図3(a)には、上述のような潤滑油の流量の制限が行われなかったと想定した場合の流量制御弁50の下流側の油圧を、破線で示している。
以下では、本実施形態の如く、流量制御弁50をシリンダヘッド14から吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24へと潤滑油を供給するための油路の中途部に設けた場合の効果について説明する。
上述の如く、流量制御弁50によって、当該流量制御弁50を流通する潤滑油の流量が制限される。このため、シリンダヘッド14から吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24へと供給される潤滑油の流量が制限されることになる。これによって、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24へと過剰な潤滑油が供給されるのを防止することができる。
特に、流量制御弁50によって潤滑油の流量が制限されることになる下流側の油圧の値(所定の値P1)を、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24を適切に作動させるために必要な油圧と同等(より詳細には、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24を適切に作動させるために必要な油圧よりも高い値で、かつ当該油圧に近い値)になるように設定することで、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24を適切に作動させながらも、当該吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24に過剰な潤滑油が供給されるのを防止することができる。
また、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24よりもさらに下流側に配置されたインテークカムシャフトジャーナル22及びエキゾーストカムシャフトジャーナル26に過剰な潤滑油が供給されるのを防止することもできる。これによって、当該インテークカムシャフトジャーナル22及びエキゾーストカムシャフトジャーナル26における摩擦損失を低減することができ、ひいては燃費の向上を図ることができる。
また、流量制御弁50をシリンダヘッド14から吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24へと潤滑油を供給するための油路の中途部に設けることで、オイルポンプ6の駆動トルクの低減を図ることができる。以下、具体的に説明する。
まず、オイルポンプ6単体の特性について説明する。図3(b)に示すように、オイルポンプ6は、1回転当たりの潤滑油の吐出量を変更可能な可変容量型に形成されている。
具体的には、オイルポンプ6は、エンジン回転数が低い領域(低回転域L)では、エンジン回転数(すなわち、オイルポンプ6の回転数)に対するオイルポンプ6の下流側の油圧(吐出圧)の増加量が比較的高くなるように設定されている。
また、オイルポンプ6は、エンジン回転数が中程度の領域(中回転域)の前半(中回転域前半M1)では、エンジン回転数に対するオイルポンプ6の吐出圧の増加量が著しく低下する(ごく少量になる)ように設定されている。
また、オイルポンプ6は、エンジン回転数が中程度の領域の後半(中回転域後半M2)(エンジン回転数がN2からN3まで)では、エンジン回転数に対するオイルポンプ6の吐出圧の増加量が比較的高くなるように設定されている。
また、オイルポンプ6は、エンジン回転数が高い領域(高回転域H)では、エンジン回転数に対するオイルポンプ6の吐出圧の増加量が著しく低下する(ごく少量になる)ように設定されている。
このように、特に中回転域(中回転域前半M1及び中回転域後半M2)でオイルポンプ6の吐出圧を抑制することで、過剰な潤滑油の供給を抑制し、エネルギー損失の削減を図ることができる。上述のオイルポンプ6の特性(潤滑油の吐出量が変化する点(吐出圧))は、オイルポンプ6内に設けられる制御弁やスプリング等の設計を変更することで、任意に変更することができる。
このようなオイルポンプ6を本実施形態に係る潤滑油供給機構1に用いた場合、図4(a)及び図4(b)に示すように、流量制御弁50によって当該流量制御弁50を流通する潤滑油の流量が制限されると、オイルポンプ6の下流側の油圧(吐出圧)の増加量が高くなる。すなわち、流量制御弁50による潤滑油の流量の制限が行われない場合(図4(a)の破線参照)に比べて、早い段階で(比較的低いエンジン回転数で)オイルポンプ6の吐出圧が高くなる。例えば、中回転域後半M2(N2’からN3’まで)は、流量制御弁50による潤滑油の流量の制限が行われない場合(N2からN3まで)に比べて低いエンジン回転数に遷移する。
一方、エンジン回転数が中程度の領域(例えば、中回転域前半M1及び中回転域後半M2)では、エンジンの各部への潤滑油の供給量が十分確保されている。したがって、当該エンジン回転数が比較的高い領域において早い段階でオイルポンプ6の吐出圧が高くなることは、前記エンジンの各部へ潤滑油が過剰に供給されることになるため好ましくない。また、オイルポンプ6の駆動トルクも上昇し、ひいては燃費が悪化することになるため好ましくない。
そこで、オイルポンプ6の特性を変更することで、オイルポンプ6の駆動トルクを低減(削減)することができる。具体的には、中回転域後半M2が、流量制御弁50による潤滑油の流量の制限が行われない場合と同程度のエンジン回転数域(N1からN2まで)となるように変更する(図4(c)の実線参照)。これによって、図4(c)に破線で示した領域に対応するオイルポンプ6の駆動トルクを低減することができ、ひいては燃費の向上を図ることができる。
以上の如く、本実施形態に係るエンジンの潤滑油供給機構1は、オイルパン2に貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するエンジンの潤滑油供給機構1であって、オイルパン2に貯溜された潤滑油を圧送する可変容量型のオイルポンプ6と、下流側の油圧の上昇に伴って潤滑油の流路を絞ることで、当該潤滑油の流量を調整する流量制御弁50と、流量制御弁50の下流側に配置され、前記流量制御弁50を流通した潤滑油の油圧によって作動し、バルブクリアランスの発生を抑えるラッシュアジャスター20及びラッシュアジャスター24と、を具備するものである。
このように構成することにより、ラッシュアジャスター20及びラッシュアジャスター24に過剰な潤滑油が供給されるのを防止しながらも、オイルポンプ6の駆動トルクを低減することができ、ひいては燃費の向上を図ることができる。
また、流量制御弁50が潤滑油の流路を絞る際の前記下流側の油圧は、ラッシュアジャスター20及びラッシュアジャスター24を作動させるために必要な油圧よりも高い値になるように設定されるものである。
このように構成することにより、ラッシュアジャスター20及びラッシュアジャスター24を作動させるために必要な油圧を確保しつつ、オイルポンプ6の駆動トルクを低減することができる。
なお、本実施形態において説明した潤滑油供給機構の構成(すなわち、エンジンの各部へと供給される潤滑油の経路や、潤滑油が供給される機器等)は一例であり、本発明はこれに限るものではない。すなわち、潤滑油の経路や当該潤滑油が供給される機器等は任意に変更することが可能である。
また、本実施形態においては、オイルポンプ6を例示したが、本発明に係る可変容量型のオイルポンプの構成はこれに限るものではない。例えば、本発明に係るオイルポンプとして、潤滑油の吐出量を変更可能な電動オイルポンプを用いても良い。また、本実施形態においては、潤滑油の吐出量を段階的(低回転域L、中回転域(中回転域前半M1及び中回転域後半M2の3段階)及び高回転域H)に変更可能なオイルポンプ6を例示して説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、潤滑油の吐出量を連続的に変更可能な可変容量型のオイルポンプを用いることも可能である。
また、本実施形態においては、吸気側のラッシュアジャスタ20及び排気側のラッシュアジャスタ24の上流側に1つの流量制御弁50を設ける構成(図1参照)を例示したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図5に示すように、吸気側のラッシュアジャスタ20の上流側と、排気側のラッシュアジャスタ24の上流側に、それぞれ流量制御弁50を1つずつ設ける構成とすることも可能である。
1 潤滑油供給機構
2 オイルパン
6 オイルポンプ
16 OCV
18 バルブタイミング変更装置
20 ラッシュアジャスタ
24 ラッシュアジャスタ
28 チェーンテンショナー
32 タイミングチェーン
50 流量制御弁

Claims (2)

  1. オイルパンに貯溜された潤滑油をエンジンの各部へと供給するエンジンの潤滑油供給機構であって、
    前記オイルパンに貯溜された潤滑油を圧送する可変容量型のオイルポンプと、
    下流側の油圧の上昇に伴って潤滑油の流路を絞ることで、当該潤滑油の流量を調整する流量制御弁と、
    前記流量制御弁の下流側に配置され、前記流量制御弁を流通した潤滑油の油圧によって作動し、バルブクリアランスの発生を抑えるラッシュアジャスターと、
    を具備する、
    エンジンの潤滑油供給機構。
  2. 前記流量制御弁が潤滑油の流路を絞る際の前記下流側の油圧は、
    前記ラッシュアジャスターを作動させるために必要な油圧よりも高い値になるように設定される、
    請求項1に記載のエンジンの潤滑油供給機構。
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