JPH09126153A - オイルポンプ装置 - Google Patents
オイルポンプ装置Info
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- JPH09126153A JPH09126153A JP28225595A JP28225595A JPH09126153A JP H09126153 A JPH09126153 A JP H09126153A JP 28225595 A JP28225595 A JP 28225595A JP 28225595 A JP28225595 A JP 28225595A JP H09126153 A JPH09126153 A JP H09126153A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
Abstract
を作用させないようにすると共に吐出ポートの有効面積
を確保して圧力損失を低減させ、ポンプ馬力の低減を図
る。 【解決手段】 インナーロータの回転数が小さくてメイ
ン吐出ポートからの油圧が小さな時には、制御弁の合流
ポートが開放し、メイン吐出ポートからの第1油路の油
と、サブ吐出ポートからの第2油路の油とが合流域で合
流し、必要油圧が確保される。一方、インナーロータの
回転数が増してメイン吐出ポートからの油圧が大きくな
ると、制御弁の弁体はB2方向へ移動し、合流ポートを
閉鎖して合流を阻止し、第2ポートと帰還ポートとを連
通させ、第2油路の作動油を帰還ポートを経て帰還油路
に帰還させる。メイン及びサブ吐出ポート(の先端部及
び後端部)が、仕切部の形状(ロータのプロフィール)
に沿った形状に形成され、有効面積を確保する。
Description
に関し、駆動源、例えば車両の内燃機関のクランクシャ
フトの回転数の増加に伴い、油圧が増大する特性をもつ
オイルポンプ装置に適用できる。
ロータの回転数が増加すると、吐出ポートから吐出され
る作動油の吐出量が増加するため、オイルポンプ装置に
より生じる油圧が増大する。
的に装備したオイルポンプ装置が知られている(実開昭
61ー23485号公報)。このものは、油圧が小さく
なりがちな低速回転領域では、2台のギアポンプを駆動
させて作動油の吐出量を確保し、これにより必要油圧を
確保する。一方、高速回転領域では、吐出量が増大して
油圧の増大が期待できるので、1台のギアポンプのみを
駆動させ、必要以上の油圧を回避し、仕事効率を向上さ
せている。 また、従来よりリリーフ弁を備えたオイル
ポンプ装置も知られている。このものでは、円筒形のロ
ータ室を有するハウジングと、該ロータ室内に回転可能
に嵌挿されると共にその内孔の周面に複数の内歯を有す
るアウターロータと、該アウターロータの内孔内に嵌挿
されると共に前記アウターロータの内孔に内接し、駆動
源により回転駆動されることにより容積を増減する複数
のポンプ室を前記アウターロータとの間に形成する複数
の外歯を有するインナーロータと、前記ハウジングに形
成され、前記アウターロータ及び前記インナーロータの
回転に伴い前記ポンプ室に作動油を吸い込む吸込みポー
トと、前記ハウジングに形成され、前記アウターロータ
及び前記インナーロータの回転に伴い前記ポンプ室から
作動油を吐出する吐出ポートと、吐出ポートからの作動
油の油圧に応答して作動するリリーフ弁とを有する。
ロータの回転数が増加すると、吐出ポートからの作動油
の吐出量が増加するので、オイルポンプ装置により生じ
る油圧が増大するものである。そして、インナーロータ
の回転数が増加して基準圧以上の油圧が生じた場合に
は、吐出ポートからの作動油の油圧がリリーフ弁のばね
の付勢力に打ち勝つので、リリーフ弁が開放作動し、こ
れにより余剰の作動油をリリーフ弁のリリーフポートか
ら外部に排出するようにしている。
開昭61ー23485号公報に係わるオイルポンプ装置
によれば、ギアポンプを2台必要とするので、小型化の
面で不利であり、車体などの基体に搭載する場合には搭
載性の面で不利である。
答して作動するリリーフ弁とを有するオイルポンプ装置
によれば、前述した様に基準圧以上の油圧が生じた場合
には、余剰の作動油をリリーフポートから外部に排出す
るものであるため、外部に排出される余剰の作動油につ
いても、基準圧以上の大きな油圧が作用しているので、
オイルポンプ装置は余分の仕事をしていることになり、
オイルポンプ装置における仕事効率の面で好ましくな
い。
ート先端部のハウジングのロータ室への開口形状は、イ
ンナーロータの回転中心からの放射線に沿うように形成
されているため、4葉5節、5葉6節等のインナー及び
アウターローターの歯数が少ない小型のオイルポンプ装
置では、吐出ポートの有効面積を確保することが困難と
なり、その結果、圧力損失が増大し、ポンプ馬力が増大
する。
ので、その課題は、インナーロータの回転数が増加して
必要油圧が確保された場合において、排出される余剰の
作動油には大きな圧力を作用させないで吸込みポート側
に帰還させる(吸込みポートに直接或いは油貯蔵部を介
して吸込みポートに帰還させる)手段及び、吐出ポート
の有効面積を確保し圧力損失を低減させる手段を採用す
ることにより、仕事効率の向上を図り得、これによりオ
イルポンプの駆動馬力の低減に有利であり、更に小型化
の面で有利であり、車体等の基体に搭載する場合におい
て搭載性の向上を図り得るオイルポンプ装置を提供する
ことにある。
に講じた本発明の技術的手段は、当該オイルポンプ装置
を、円筒形のロータ室を有するハウジングと、該ロータ
室内に回転可能に嵌挿されると共にその内孔の周面に複
数の内歯を有するアウターロータと、該アウターロータ
の内孔内に嵌挿されると共に前記アウターロータの内孔
に内接し、駆動源により回転駆動されることにより容積
を増減する複数のポンプ室を前記アウターロータとの間
に形成する複数の外歯を有するインナーロータと、前記
ハウジングに形成され、前記アウターロータ及び前記イ
ンナーロータの回転に伴い前記ポンプ室に作動油を吸い
込む吸込みポートと、前記ハウジングに形成され、前記
アウターロータ及び前記インナーロータの回転に伴い前
記ポンプ室から作動油を吐出する第1及び第2吐出ポー
トとを有し、該第1吐出ポート先端部の前記ハウジング
のロータ室への開口形状が前記ポンプ室の最大時におけ
る仕切形状に沿うように形成され、前記第1吐出ポート
後端部の前記ハウジングのロータ室への開口形状及び第
2吐出ポート先端部の前記ハウジングのロータ室への開
口形状が、前記ポンプ室が容積最大時から所定量容積が
減少した時点での仕切形状に沿うように形成されたオイ
ルポンプと、作動油被送給部に作動油を送給する送給油
路と前記オイルポンプの第1吐出ポートとを連通し、該
第1吐出ポートからの作動油を前記送給油路に送給する
第1油路と、前記送給油路と前記オイルポンプの第2吐
出ポートとを連通し、前記第2吐出ポートからの作動油
を前記送給油路に送給する第2油路と、該第2油路に連
通されると共に前記吸込ポート側に連通する帰還油路
と、前記第1油路、前記第2油路及び前記帰還油路に連
通されて配置され、前記第1油路の作動油の油圧に応答
して作動する弁体を備え、前記第1油路の油圧が所定域
よりも小さいときには前記第1油路と前記第2油路とを
合流させて両者の作動油を前記送給油路に送給する第1
形態と、前記第1油路の油圧が所定域よりも大きいとき
には前記合流を阻止し、前記第1油路の作動油を前記送
給油路に送給すると共に前記第2油路の作動油を前記帰
還油路に帰還させる第2形態とに切換可能な制御弁とを
具備している構成とすることである。
に伴いインナーロータの回転数が増加すると、第1吐出
ポートからの作動油の吐出量が増加し、これにより第1
油路の油圧が増大する。駆動源の回転数及びインナーロ
ータの回転数が小さくて第1油路の油圧が所定域よりも
小さなときには、制御弁は第1形態となり、第1油路の
作動油と第2油路の作動油とが合流する。したがって、
両者の合流した作動油が送給油路に送給され、インナー
ロータの回転数が小さくても、作動油被送給部に送給さ
れる必要油圧は確保される。
て、第1吐出ポートからの吐出量が増加し、第1油路の
油圧が所定域よりも大きくなったときには、制御弁は第
2形態となり、前記した合流は阻止される。従って、第
1油路の作動油は送給油路に送給されるものの、第2油
路の作動油は帰還油路に帰還される。換言すれば、駆動
源及びインナーロータの回転数が増加して第1吐出ポー
トからの吐出量が増し、第1油路の油圧が所定域よりも
大きくなり、第1油路のみで必要油圧が確保される場合
には、合流により油圧を増加させる必要がなくなる。よ
って、第2吐出ポートから送給された第2油路における
余剰の作動油を、帰還油路を介して吸込みポート側(吸
込みポート自体、或いは油貯蔵部を経て吸込みポート)
に帰還させる。
プ装置の実施形態を図面に基づき、説明する。
図1に示すオイルポンプ装置に係わるオイルポンプ1
は、金属製(例えば、アルミ系合金、鉄系合金)のハウ
ジング11を備えている。該ハウジング11は、円筒形
のロータ室11aを有し、該ロータ室11a内には回転
可能にアウターロータ12が嵌挿されている。アウター
ロータ12は、その内孔の周面に5個の内歯12aを有
し、該アウターロータ12の内孔内には、駆動源として
の内燃機関のクランクシャフト(図示しない)により回
転駆動されるインナーロータ13が嵌挿されている。イ
ンナーロータ13は、アウターロータ12の内孔に内接
し、駆動源により回転駆動されることにより容積を増減
する5個のポンプ室20a、20b、20c、20d、
20eをアウターロータ12との間に形成する4個の外
歯13aを有する。これらアウターロータ12の内歯1
2aとインナーロータ13の外歯13aはトロコイド曲
線で規定されている。尚、インナーロータ13の回転数
は一般的には600〜7000rpm程度となるように
設定されている。
方向であり、インナーロータ13の回転に伴い外歯13
aがアウターロータ12の内歯12aに次々と入り込
み、アウターロータ12も同方向に回転する。これによ
り、ポンプ室20a、20b、20c、20d、20e
は、回転によりその容積を増減される。図1に示すポン
プ室20aは最も容積が大きなものであり、ポンプ室2
0aよりも下流のポンプ室20b、20cは、次第に容
積が小さくなるため、吐出圧が発生し、作動油の吐出作
用が得られ、またポンプ室20aよりも上流のポンプ室
20d、20eは、次第に容積が大きくなるため吸込圧
が生じ、作動油の吸込作用が得られる。
1吐出ポートとしてのサブ吐出ポート31と第2吐出ポ
ートとしてのメイン吐出ポート32がロータ室11aに
開口して形成されている。矢印A1方向において、メイ
ン吐出ポート32はサブ吐出ポート31よりも下流に位
置しており、両ポートは周方向に連通しておらず、よっ
て互いに独立した吐出機能及び吐出特性を有する。
先端部31aのハウジング11のロータ室11aへの開
口形状は、ポンプ室への開口開始時期を変更することな
く、最大容積時のポンプ室20aの仕切形状M(アウタ
ー及びインナーロータ12、13のプロフィールにより
区画形成されるポンプ室20aの形状)(及び図1に2
点鎖線で示すインナーロータ13の歯底円)に沿うよう
に形成されている。また、図1の状態から所定角度ロー
タが回転した状態を示す図2に示すように、サブ吐出ポ
ート31の後端部31bのハウジング11のロータ室1
1aへの開口形状及びメイン吐出ポート32先端部32
aのハウジング11のロータ室11aへの開口形状は、
ポンプ室への開口開始及び閉鎖時期を変更することな
く、ポンプ室が容積最大時から所定量容積が減少した時
点での仕切形状Sに沿うように形成されている。尚、サ
ブ吐出ポート31の後端部31bは2点鎖線で示すイン
ナーロータ13の歯底円にも沿わされている。尚、本実
施例においては、図2に示す仕切形状Sの容積は、図1
に示す最大時の仕切形状Mの容積のほぼ1/2とされて
おり、またメイン及びサブ吐出ポート32、31はほぼ
同じ開口面積を有している。
には、給油を必要とするベアリング等の潤滑装置、内燃
機関の動弁機構、内燃機関のシリンダーやピストン等の
駆動機構)に送給する作動油の油圧を送給する通路であ
る。
送給通路40とを連通する通路であり、従ってメイン吐
出ポート32から吐出された作動油を送給油路40に送
給する機能を有する。 第2油路52は、送給油路40
とサブ吐出ポート31を連通する通路であり、従ってサ
ブ吐出ポート31から吐出された作動油を送給通路40
に送給する機能を有する。
ると共に作動油を吸込ポート33に送給する油路54を
介して吸込ポート33に連通される油路である。尚、油
路54は作動油をオイルパン55から吸込む通路であ
る。
2、第2弁ポート63、帰還ポート64、合流ポート6
5を備えている。第1弁ポート62は、中間油路51a
を介して第1油路51に連通している。第2弁ポート6
3は、第2油路52に連通している。帰還ポート64は
帰還油路53に連通している。合流ポート65は、送給
油路40の合流領域40aに連通している。制御弁60
の弁室61には、弁体66がばね67により矢印B1方
向に付勢された状態で嵌入されている。
吐出ポート32から吐出された第1油路51の作動油の
油圧は、中間油路51a及び制御弁60の第1弁ポート
62を介して弁体66に作用する。これにより、弁体6
6は駆動させる弁体駆動力F1が生じる。弁体駆動力F
1がばね67の付勢力F3よりも小さなときには(F1
<F3)、図1に示すようにばね67により弁体66は
矢印B1方向に移動して、第1形態とされている。即
ち、弁体66の第1弁部66aが第1弁ポート62を閉
鎖しており、更に、弁体66の第2弁部66bは帰還ポ
ート64を閉鎖し且つ、第2弁ポート63及び合流ポー
ト65を連通している。 また弁体駆動力F1が増加し
てばね67の付勢力F3に打ち勝つと(F1>F3)、
F1とF3とが均衡するまで弁体66は矢印B2方向に
移動し、図4に示す第2形態となる。
に移行する途中の状態を示す。図5に示すように、第1
弁部66aが合流ポート65をΔS1開くと共に第2弁
部66bが帰還ポート64をΔS2開く中間形態が存在
する。このような中間形態では、図4から理解できるよ
うに第2弁ポート63と合流ポート65との双方が帰還
ポート64に連通している。
説明する。駆動源である内燃機関のクランクシャフトの
回転数の増加に伴い、インナーロータ13の回転数が増
加し、これによりメイン吐出ポート32からの作動油の
吐出量が増加し、第1油路51の油圧が増大する特性が
得られる。またサブ吐出ポート31からの作動油の吐出
量が増加し、第2油路52の油圧が増加する特性が得ら
れる。
(適宜選択できるが、例えば3000rpm)未満であ
り、インナーロータ13の回転数が小さな場合には、メ
イン吐出ポート32から吐出される作動油が多くないた
め、第1油路51の油圧が所定域(Pm:例えば、Pm
=5kg/cm2)よりも小さい。この場合には、弁体
駆動力F1とばね67の付勢力F3との関係はF1<F
3の関係となり、制御弁60の弁体66はばね67に付
勢されて矢印B1方向に移動して第1弁ポート62を閉
鎖している。即ち、制御弁60の弁体66は第1形態と
されている。
帰還ポート64が閉鎖していると共に第2弁ポート63
と合流ポート65とが連通している。この結果、第2油
路52からの作動油は第2弁ポート63、合流ポート6
5を経て合流域40aに流れ、第1油路51からの作動
油と合流する。従って、送給油路40において必要油圧
が確保される。このように、内燃機関の回転数が小さい
場合であっても、合流により必要油圧は十分確保され
る。
(内燃機関の回転数が例えば3000rpmを超えた場
合)には、インナーロータ13の回転数も増す。この場
合には、メイン吐出ポート32からの作動油の吐出量が
増加するので、第1油路51の作動油の油圧が所定域
(Pm)よりも大きくなる。この場合には、弁体駆動力
F1が増加する。よって、弁体駆動力F1がばね67の
付勢力F3に打ち勝ち、図4から理解できるように、弁
体66がばね67の付勢力に抗して矢印B2方向に移動
する。即ち、制御弁60の弁体66は第2形態となる。
よって、弁体66の第1弁部66aは合流ポート65を
閉鎖するので、前記合流は阻止される。
うに、第2弁ポート63と帰還ポート64とが連通する
ので、第2油路52からの作動油は矢印Y1方向に示す
ように第2弁ポート63、帰還ポート64を経て帰還油
路53に帰還する。そして、帰還油路53に帰還した作
動油は通路54を経て吸込ポート33に直接吸い込まれ
る。
転数及びインナーロータ13の回転数が増してメイン吐
出ポート32から吐出される作動油の油圧が所定域(P
m)よりも大きくなり、第1油路51からの作動油だけ
で送給油路40の必要油圧が確保された場合には、第1
油路51からの作動油と第2油路52からの作動油を合
流させる必要がなくなる。
た第2油路52における余剰の作動油は、第2弁ポート
63、帰還ポート64、帰還油路53を経て吸込ポート
33側に帰還する。
転数とオイルポンプ装置の吐出量との関係を模式的に示
す。図6の点線Aは、メイン吐出ポート32とサブ吐出
ポート31との双方からの総吐出量の特性を示す。図6
の一点鎖線Bは、メイン吐出ポート32からの吐出量の
特性、または、サブ吐出ポート31からの吐出量の特性
を示す。図6から理解されるように、本実施形態では、
メイン及びサブ吐出ポート32、31からの吐出特性は
同等とされている。
が所定回転数(N1)未満である間は、オイルポンプ装
置の吐出量は点線Aで示される特性となり、メイン吐出
ポート32の吐出量とサブ吐出ポート31の吐出量との
双方が合流した総吐出量となる。更に内燃機関の回転数
が所定回転数(N1)を超えるY点からは、上述した中
間形態となり、図5に示すように第2弁ポート63と合
流ポート65の双方が帰還ポート64に連通する。この
ため回転数の増加に対する吐出量の増加割合が小さくな
る。
すZ点に到達すると、図4に示すように弁体66が合流
ポート65を閉鎖し、合流ポート65と帰還ポート64
の連通を遮断する。すると、吐出量は図6に示す一点鎖
線Bまで上昇し、その後は一点鎖線Bに示される特性と
なる。一点鎖線と実線の間の差は油漏れ等帰因する。な
お、Z点の位置は、合流ポート65を閉鎖するまでの弁
体66の移動量を適宜変更することにより変更できる。
1のみで必要油圧が確保された場合には、第2油路52
における余剰の作動油を送給油路40に送給することな
く、帰還油路53に帰還させれば、余剰の作動油には大
きな油圧が作用せず、したがってその油圧は例えば0.
3〜0.5kg/cm2程度でおさまる。よって必要油
圧が確保された場合には、余分の仕事は低減、回避さ
れ、そのぶんオイルポンプ10の駆動馬力は低減され
る。またオイルポンプ10における負荷が小さくなるの
で、オイルポンプ10の小型化ひいては軽量化に有利で
ある。よって、オイルポンプ10を車体等の基体に搭載
する際における搭載性の向上に有利である。
の先端部31aのハウジング11のロータ室11aへの
開口形状は、ポンプ室への開口開始時期を変更すること
なく、最大容積時のポンプ室20aの仕切形状M(アウ
ター及びインナーロータ12、13のプロフィールによ
り区画形成されるポンプ室20aの形状)(及び図1に
2点鎖線で示すインナーロータ13の歯底円)に沿うよ
うに形成されている。また、図1の状態から所定角度ロ
ータが回転した状態を示す図2に示すように、サブ吐出
ポート31の後端部31bのハウジング11のロータ室
11aへの開口形状及びメイン吐出ポート32先端部3
2aのハウジング11のロータ室11aへの開口形状
は、ポンプ室への開口開始及び閉鎖時期を変更すること
なく、ポンプ室が容積最大時から所定量容積が減少した
時点での仕切形状Sに沿うように形成されている。よっ
て、各吐出ポート31、32の有効面積を限られたハウ
ジング11の面積の中で確保することができ、これによ
り吐出時に吐出ポートで絞られることによる圧力損失を
低減することができる。また、図2に示す状態から15
°回転した状態を示す図3に示されるように、微小回転
時において、ポンプ室からの吐出面積を瞬時に拡大する
ことができ、同様に圧力損失を低減することができる。
よって、圧力損失による余分の仕事は低減、回避され、
そのぶんオイルポンプ10の駆動馬力は低減される。
動油を送給油路に送給することなく、第2油路から帰還
油路に帰還させれば、余剰の作動油には大きな油圧が作
用しない。よって、第1油路のみで必要油圧が確保され
た場合において、オイルポンプ装置における余分の仕事
は低減または回避され、オイルポンプ装置の駆動馬力を
低減できる。また、実開昭61―23485号公報に係
わる装置とは異なり、2台一体的に装備せずともよく、
オイルポンプ装置の小型化及び軽量化をはかることがで
きる。
部、及び第2吐出ポートの先端部を仕切部の形状に沿う
形状としたので、各吐出ポートの有効面積を確保するこ
とができ、また微小回転時における瞬時の吐出面積の拡
大化をはかることができる。よって、各吐出ポートによ
る圧力損失を低減することができ、オイルポンプ装置の
駆動馬力を低減できる。
の構成図である。
びアウターロータが微小回転したときの状態を示すオイ
ルポンプの側面図である。
タが微小回転したときの状態を示すオイルポンプの側面
図である。
る制御弁の構成図である。
る制御弁の構成図である。
の特性図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒形のロータ室を有するハウジング
と、該ロータ室内に回転可能に嵌挿されると共にその内
孔の周面に複数の内歯を有するアウターロータと、該ア
ウターロータの内孔内に嵌挿されると共に前記アウター
ロータの内孔に内接し、駆動源により回転駆動されるこ
とにより容積を増減する複数のポンプ室を前記アウター
ロータとの間に形成する複数の外歯を有するインナーロ
ータと、前記ハウジングに形成され、前記アウターロー
タ及び前記インナーロータの回転に伴い前記ポンプ室に
作動油を吸い込む吸込みポートと、前記ハウジングに形
成され、前記アウターロータ及び前記インナーロータの
回転に伴い前記ポンプ室から作動油を吐出する第1及び
第2吐出ポートとを有し、該第1吐出ポート先端部の前
記ハウジングのロータ室への開口形状が前記ポンプ室の
最大時における仕切形状に沿うように形成され、前記第
1吐出ポート後端部の前記ハウジングのロータ室への開
口形状及び第2吐出ポート先端部の前記ハウジングのロ
ータ室への開口形状が、前記ポンプ室が容積最大時から
所定量容積が減少した時点での仕切形状に沿うように形
成されたオイルポンプと、 作動油被送給部に作動油を送給する送給油路と前記オイ
ルポンプの第1吐出ポートとを連通し、該第1吐出ポー
トからの作動油を前記送給油路に送給する第1油路と、 前記送給油路と前記オイルポンプの第2吐出ポートとを
連通し、前記第2吐出ポートからの作動油を前記送給油
路に送給する第2油路と、 該第2油路に連通されると共に前記吸込ポート側に連通
する帰還油路と、 前記第1油路、前記第2油路及び前記帰還油路に連通さ
れて配置され、前記第1油路の作動油の油圧に応答して
作動する弁体を備え、前記第1油路の油圧が所定域より
も小さいときには前記第1油路と前記第2油路とを合流
させて両者の作動油を前記送給油路に送給する第1形態
と、前記第1油路の油圧が所定域よりも大きいときには
前記合流を阻止し、前記第1油路の作動油を前記送給油
路に送給すると共に前記第2油路の作動油を前記帰還油
路に帰還させる第2形態とに切換可能な制御弁とを具備
していることを特徴とするオイルポンプ装置。
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