JP2012052478A - 動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法 - Google Patents

動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オイルポンプの大型化および高コスト化を防止しつつ、吐出ポートから分配されるオイル量の最適化を容易に図ることができる動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法を提供すること。
【解決手段】動力伝達装置のオイルポンプ構造は、動力伝達装置のケース11と別体に設けられたポンプカバー55が、作動室に対向するとともにインナーロータ53の回転方向に所定長に亘って延在して設けられ、作動室によって加圧されたオイルを吐出する吐出ポート59を有し、吐出ポート59のインナーロータ53の回転方向の上流端側に、吐出ポート59からオイルを分配する分岐ポート60の入口開口端と分岐ポート61の入口開口端とが分岐される。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法に関し、特に、動力伝達装置のケースに収納された被供給部に冷却および潤滑用のオイルを供給するための動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法に関する。
従来、駆動源と、この駆動源の動力を電動機および出力軸に分配する遊星歯車装置からなる動力分配機構を備えたハイブリッド車両の動力伝達装置が知られている。
このような動力伝達装置にあっては、電動機を駆動すると、電動機を構成しているステータおよびロータの電磁コイルで発熱し、また、動力分配機構の遊星歯車装置においても摩擦によって発熱するため、オイルポンプを設けてオイルを電動機と動力分配機構に循環させ、電動機の冷却と遊星歯車装置の潤滑とを行うようにしている。
従来のこの種のオイルポンプとしては、吸入ポートから吸入したオイルをハウジングに収容してあるアウターロータの内歯とインナーロータの外歯との間に形成された複数の作動室にそのまま流入させ、アウターロータとインナーロータの回転により作動室が吐出ポート側に移動した後、吐出側の作動室の中のオイルをそのまま吐出ポートから吐出する構成となっている。
一方、オイルポンプから動力伝達装置の電動機と遊星歯車装置とにオイルを供給するために、電動機にオイルを供給するオイル供給通路(例えば、オイルパイプ)と遊星歯車装置にオイルを供給するオイル供給通路(例えば、遊星歯車装置のサンギヤと一体的に設けられた回転軸を貫通する貫通孔)とを動力伝達装置に設ける場合には、オイルポンプから吐出されるオイルを各オイル供給通路に分配することが考えられる。
オイルポンプから吐出されるオイルを分配することが可能なオイルポンプとしては、アウターロータとインナーロータを収納するハウジングに、インナーロータの回転方向に離隔した複数の吐出ポートを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このオイルポンプにあっては、インナーロータの外歯がアウターロータの内歯に内接して回転することにより、外歯と内歯の間に画成される複数の作動室の容積をインナーロータの回転方向の下流側になる程小さくすることにより、吸入されたオイルを順次加圧して複数の吐出ポートを介してオイル供給通路に連通し、オイルを電動機と遊星歯車装置に供給することが考えられる。
特開平9−126153号公報
しかしながら、このような従来のオイルポンプにあっては、複数の吐出ポートがインナーロータの回転方向に離隔して設けられているため、以下のような課題が発生する可能性がある。
上流側の吐出ポートに関しては、吐出されるオイルの吐出圧力を大きくすることができるが、下流側の吐出ポートから吐出されるオイル圧力は、上流側の吐出ポートから吐出されるオイルの圧力よりも小さくなるため、上流側の吐出ポートと下流側の吐出ポートから分配されるオイルの圧力勾配が発生してしまう。
このため、下流側の吐出ポートから吐出されるオイル量を確保するために、オイルポンプの駆動トルクを大きくする必要があり、結果的に、大きい駆動トルクを発生させるための大型なオイルポンプが必要になってしまう。
また、オイルの圧力勾配が発生することから、吐出ポートから分配されるオイル油量の最適化を図るためには、複数の吐出ポートの内径等を厳密に管理して複数の吐出ポートを加工することで、吐出ポートから分配されるオイル量の最適化を図る必要がある。この結果、オイルポンプの加工が面倒となってしまい、オイルポンプの製造コストが増大してしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、オイルポンプの大型化および高コスト化を防止しつつ、吐出ポートから分配されるオイル量の最適化を容易に図ることができる動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造は、上記目的を達成するため、(1)動力伝達装置のケースと別体に取付けられ、前記ケースの一部と共にロータ室を画成するポンプカバーを有し、前記ケースに収納された被供給部にオイルを供給するオイルポンプ構造であって、前記ロータ室に収納され、複数の外歯を有するとともに前記ケース内に設けられた回転軸の駆動力で回転するインナーロータと、前記外歯と噛み合う複数の内歯を有し、前記外歯と前記内歯との間で容積を増減する複数の作動室を画成するアウターロータと、前記ポンプカバーに設けられ、前記作動室にオイルを吸入する吸入ポートと、前記インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在して設けられ、前記作動室によって加圧されたオイルを吐出する吐出ポートと、前記吐出ポートの前記インナーロータの回転方向の上流端側に開口する入口開口端を有し、前記入口開口端から前記ポンプカバーの半径方向に沿って延在する第1の分岐ポートと、前記第1の分岐ポートから分岐し、前記ケース側に形成された第1のオイル供給通路に連通する第2の分岐ポートと、前記吐出ポートの前記インナーロータの回転方向の上流端側に開口する入口開口端を有し、前記入口開口端から前記ポンプカバーの半径方向に沿って延在する第3の分岐ポートと、前記第3の分岐ポートから分岐し、前記ケース側に形成された第2のオイル供給通路に連通する第4の分岐ポートとを含んで構成されている。
この動力伝達装置のオイルポンプ構造は、動力伝達装置のケースと別体に設けられたポンプカバーが、インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在して設けられ、作動室によって加圧されたオイルを吐出する吐出ポートを有し、吐出ポートのインナーロータの回転方向の上流端側に、吐出ポートからオイルを分配する第1分岐ポートの入口開口端と第3分岐ポートの入口開口端とが分岐されるので、吐出ポートの中でオイルの吐出圧力が最も高いインナーロータの回転方向の上流端側から略同一の圧力でオイルを分配することができ、吐出ポートから分配されるオイルの圧力勾配を小さくすることができる。
このため、オイルポンプの駆動トルクを大きくするのを防止することができ、オイルポンプが大型化してしまうのを防止することができる。また、第1分岐ポートおよび第2の分岐ポートの内径等を厳密に管理して第1の分岐ポートおよび第2の分岐ポートを加工するのを不要にして、吐出ポートから第1分岐ポートおよび第3の分岐ポートに分配されるオイル量を予測することができ、オイルの分配量の最適化を図ることができる。このため、ポンプカバーの加工を容易に行うことができ、オイルポンプの製造コストが増大してしまうのを防止することができる。
したがって、分配量が最適化されたオイルを第1の分岐ポートおよび第2の分岐ポートを介して動力伝達装置の第1のオイル供給通路に供給することができるとともに、第3の分岐ポートおよび第4の分岐ポートを介して動力伝達装置の第2のオイル供給通路に供給することができる。この結果、被供給部に最適な量のオイルを供給することができ、被供給部を適切に冷却および潤滑することができる。
上記(1)に記載の動力伝達装置のオイルポンプ構造において、(2)前記吐出ポートは、前記インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在する外周壁面と、前記外周壁面に対して前記インナーロータの半径方向内方に対向して前記インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在する内周壁面とを有し、前記第1の分岐ポートの入口開口端が、前記外周壁面に形成され、前記第3の分岐ポートの入口開口端が、前記インナーロータの回転方向に対して同じ位置で前記第1の分岐ポートの入口開口端に対向するようにして前記内周壁面に形成され、前記第1の分岐ポートおよび前記第3の分岐ポートが、前記ポンプカバーの半径方向に同軸上に形成されるものから構成されている。
この動力伝達装置のオイルポンプ構造は、吐出ポートの上流端側に設けられた第1の分岐ポートの入口開口端が、吐出ポートの外周壁面に形成され、吐出ポートの上流端側に設けられた第3の分岐ポートの入口開口端が、インナーロータの回転方向に対して同じ位置で第1の分岐ポートの入口開口端に対向するようにして吐出ポートの内周壁面に形成され、第1の分岐ポートおよび第3の分岐ポートが、ポンプカバーの半径方向に同軸上に形成されるので、吐出ポートの中でオイルの吐出圧力が最も高いインナーロータの回転方向の上流端側から略同一の圧力でオイルを分配することができるとともに、オイルの分配量の最適化を容易に図ることができる。
上記(1)または(2)に記載の動力伝達装置のオイルポンプ構造において、(3)前記第1の分岐ポートが、前記吐出ポートから前記ポンプカバーの半径方向の上方に延在するとともに、前記第2の分岐ポートが前記第1の分岐ポートの上方に連通し、前記第3の分岐ポートが、前記吐出ポートから前記ポンプカバーの半径方向の下方に延在するとともに、前記第4の分岐ポートが前記第3の分岐ポートの下方に連通し、前記第2の分岐ポートの内径が、前記第1の分岐ポートおよび前記第4の分岐ポートの内径よりも小径に形成されるものから構成されている。
この動力伝達装置のオイルポンプ構造は、第1の分岐ポートが、吐出ポートからポンプカバーの半径方向の上方に延在するとともに、第2の分岐ポートが第1の分岐ポートの上方に連通し、第3の分岐ポートが、吐出ポートからポンプカバーの半径方向の下方に延在するとともに、第4の分岐ポートが第3の分岐ポートの下方に連通するので、吐出ポートから分配されたオイルを第1、2の分岐ポートを介して上方に吐出し、吐出ポートから分配されたオイルを第3、4の分岐ポートを介して下方に吐出することで、ケース内で異なる位置に設置された被供給部材にオイルを供給することができる。
また、第2の分岐ポートの内径を第1の分岐ポートおよび第4の分岐ポートの内径よりも小径に形成したので、オイルを上方に吐出する第1、2の分岐ポートを流れるオイルを第2の分岐ポートで絞ることにより、オイルの圧力を高くすることができ、オイルを上方に円滑に吐出して第1のオイル供給通路に高い圧力で供給することができる。
上記(1)ないし(3)に記載の動力伝達装置のオイルポンプ構造において、(4)前記動力伝達装置は、前記回転軸と同軸上に設けられた回転電機からの動力を、前記回転軸と同軸上に設けられた遊星歯車装置を介して出力側に伝達するように構成され、前記第1のオイル供給通路が、前記第2の分岐ポートに連通するように前記ケースに形成され、前記回転電機にオイルを供給する通路を構成し、前記第2のオイル供給通路が、前記第4の分岐ポートに連通するように前記回転軸の内方に形成され、前記回転軸の外周部に取付けられた前記遊星歯車装置にオイルを供給する通路から構成される。
この動力伝達装置のオイルポンプ構造は、吐出ポートから分配された最適な量のオイルを第1のオイル供給通路および第2のオイル供給通路を介して回転電機と遊星歯車装置とに供給することができ、回転電機の冷却と遊星歯車装置の潤滑とを適切に行うことができる。
また、本発明に係るポンプカバーの加工方法は、上記目的を達成するため、(5)上述したポンプカバーに前記第1分岐ポートないし前記第4の分岐ポートを加工するポンプカバーの加工方法であって、前記吐出ポートおよび前記第4の分岐ポートを形成した後、前記ポンプカバーの半径方向外周部から前記吐出ポートを貫通して前記第4の分岐ポートに連通する同一径の穴を形成することにより、前記第1の分岐ポートおよび前記第3の分岐ポートを加工する第1の工程と、前記ポンプカバーの軸線方向の一方の面から前記第1の分岐ポートに連通する穴を形成することにより、前記第2の分岐ポートを加工する第2の工程とを含んでなる。
このポンプカバーの加工方法にあっては、ポンプカバーの半径方向外周部から吐出ポートを貫通した後に第4の分岐ポートに連通する同一径の穴を形成することにより、第1の分岐ポートと第3の分岐ポートとをインナーロータの回転方向に対して上流端側の同じ位置に1回の作業で加工することができる。
このため、第1の分岐ポートおよび第3の分岐ポートの加工工数を低減することができ、ポンプカバーの加工を容易に行うことができる。この結果、オイルポンプの製造コストを低減することができる。
上記(5)に記載のポンプカバーの加工方法において、(6)前記第1の工程の終了後に、前記同一径の穴の半径方向外周部の開口端にネジ穴を加工し、前記第2の工程の終了後に、前記ネジ穴にシール部材を介してプラグを嵌合する工程を含む。
このポンプカバーの加工方法にあっては、第1の工程の終了後において、同一径の穴の半径方向外周部の開口端にネジ穴を加工した後に、第2の工程の終了後に、ネジ穴にシール部材を介してプラグを嵌合するので、ネジ穴をプラグとシール部材によって密閉することができる。このため、第1ないし第4の分岐ポートからオイルが漏出するのを防止することができる。
本発明によれば、オイルポンプの大型化および高コスト化を防止しつつ、吐出ポートから分配されるオイル量の最適化を容易に図ることができる動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法を提供することができる。
本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、オイルポンプを備えた動力伝達装置の断面図である。 本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、インナーロータおよびアウターロータと吸入ポートおよび吐出ポートとの位置関係を示す図である。 本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、ポンプカバーの正面図である。 本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、図3のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、ポンプカバーの加工手順を示す図である。 本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、図5に後続するポンプカバーの加工手順を示す図である。 本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造の一実施の形態を示す図であり、エンジン回転数とオイルポンプの駆動トルクとの関係を示す図である。
以下、本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1ないし図7は、本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両用の動力伝達装置は、トランスミッションケース10の一部を構成するケース11内に変速機構を構成する被供給部としての遊星歯車装置20と、左右駆動軸31、32への差動出力が可能なディファレンシャル機構30とを収納しており、遊星歯車装置20の入力要素を駆動するモータ型駆動手段40を装着したトランスアクスルタイプのものである。
また、モータ型駆動手段40は、ケース11の一端側に位置する回転電機および被供給部としての駆動用モータ41と、内燃機関であるエンジンからの動力により発電可能なモータジェネレータ42とを含んで構成されている。
ケース11の一端側(図1中、左端側)にはカバー12が液体密に装着されており、ケース11の他端側には、図示しないエンジンブロック側に締結支持されたハウジング13が締結されている。
また、ハウジング13内は、カバー14によりモータジェネレータ42の収納部分とエンジンからの駆動力伝達機構であるダンパー要素5の収納部分とに区画されている。そして、これらケース11、カバー12、14およびハウジング13によってトランスミッションケース10が構成されている。なお、トランスミッションケース10は、動力伝達装置のケースを構成している。
遊星歯車装置20は、駆動用モータ41の出力減速用の第1の遊星歯車装置21と、エンジン側からの動力をモータジェネレータ42とカウンタドライブギヤ23とに分配する動力分配機能を有する第2の遊星歯車装置22とによって構成されており、それら第1の遊星歯車装置21および第2の遊星歯車装置22は、外周側のリングギヤ部分で出力要素であるカウンタドライブギヤ23と一体化されている。
なお、図1においては、第1の遊星歯車装置21は、駆動用モータ41のロータ41aにスプライン結合したサンギヤ(入力要素)21sと、サンギヤ21sを取り囲む内歯のリングギヤ21rと、サンギヤ21sの周りに周方向等間隔に設けられてサンギヤ21sおよびリングギヤ21rに噛合する複数のピニオン21pと、複数のピニオン21pを予め設定された公転半径位置に回転自在に支持するキャリア21c(固定要素)とによって構成されている。
また、第2の遊星歯車装置22は、モータジェネレータ42のロータ42aにスプライン結合したサンギヤ22sと、このサンギヤ22sを取り囲む内歯のリングギヤ22rと、サンギヤ22sの周りに周方向等間隔に設けられてサンギヤ22sおよびリングギヤ22rに噛合する複数のピニオン22pと、複数のピニオン22pを自転可能に支持するとともにインプットシャフト1に固定、若しくは回転方向一体に連結されたキャリア22c(反力要素)とを有している。
そして、第1の遊星歯車装置21および第2の遊星歯車装置22のリングギヤ21r、22rと一体化されたカウンタドライブギヤ23の一端部は、ケース11の環状支持部15に回転自在に支持されており、カウンタドライブギヤ23の他端部は、環状支持部15に対向するハウジング13の環状肉厚部分に回転自在に支持されている。このカウンタドライブギヤ23は、カウンタドリブンギヤ33に噛合している。
カウンタドリブンギヤ33は、ファイナルドライブギヤ34が一体に形成されたカウンタシャフト35にスプライン結合しており、ファイナルドライブギヤ34は、ディファレンシャル機構30のデフケース36に締結・外装されたファイナルギヤであるディファレンシャルリングギヤ37に噛合している。
また、デフケース36内には、一対のディファレンシャルピニオン38a、38bと、左右一対のディファレンシャルサイドギヤ39a、39bが設けられている。なお、このような複数のギヤ23、33、34、37による減速やディファレンシャル機構30の機能等は公知であり、ここでは詳述しない。
駆動用モータ41は、例えば、永久磁石41mが装着されたロータ41aと、三相コイル41cが巻回されたステータ41bとを有する永久磁石同期電動機として構成されており、ロータ41aはケース11の軸穴部11aにベアリング43を介して回転自在に支持されるとともに、そのケース11の内方側の端部で第1の遊星歯車装置21のサンギヤ21sにスプライン結合している。
また、ロータ41aの軸方向外端部はカバー12の軸受保持部12aにベアリング44を介して回転自在に支持されている。
モータジェネレータ42は、例えば、永久磁石42mが装着されたロータ42aと、三相コイル42cが巻回されたステータ42bとを有する永久磁石同期発電電動機として構成されており、ロータ42aは、インプットシャフト1に回転自在に支持されるとともにハウジング13にベアリング45を介して回転自在に支持され、そのケース11の内方側の端部で第2の遊星歯車装置22のサンギヤ22sにスプライン結合している。
また、ロータ42aのエンジン側の端部はハウジング13内のカバー14にベアリング46を介して回転自在に支持されている。
また、モータジェネレータ42および第2の遊星歯車装置22の回転中心部分には、モータジェネレータ42のロータ42aおよび第2の遊星歯車装置22のサンギヤ22sを貫通するように延在するインプットシャフト1が配設されており、駆動用モータ41および第1の遊星歯車装置21の回転中心部分には、駆動用モータ41のロータ41aおよび第1の遊星歯車装置21のサンギヤ21sを貫通するように延在するオイルポンプ駆動軸51が配設されている。なお、インプットシャフト1およびオイルポンプ駆動軸51は、回転軸を構成している。
インプットシャフト1は、一端部がエンジンのクランクシャフト16に回転方向一体に係合されるとともに、他端部が第2の遊星歯車装置22に接続されており、エンジンからの動力を第2の遊星歯車装置22に伝達するようになっている。
オイルポンプ駆動軸51は、一端部がインプットシャフト1に回転方向一体に係合されるとともに、他端部がオイルポンプ52に接続されており、インプットシャフト1からの動力をオイルポンプ52に伝達するようになっている。
また、オイルポンプ駆動軸51およびインプットシャフト1内には、油路51aおよび油路1aが形成されており、この油路51aおよび油路1aを通じてオイルポンプ52により汲み上げられたオイルが第1の遊星歯車装置21および第2の遊星歯車装置22に送り出されるようになっている。なお、油路51aおよび油路1aは、オイルポンプ駆動軸51およびインプットシャフト1の半径方向に延在する油路も含む。
一方、オイルポンプ52は、オイルポンプ駆動軸51の端部に装着されたインナーロータ53と、インナーロータ53の半径方向外方に設けられたアウターロータ54と、ポンプカバー55およびケース11の端部(ケース11の一部)によって画成されるロータ室56に回転自在に収納されている。
オイルポンプ52は、所謂、トロコイド式のオイルポンプであり、図2に示すように、アウターロータ54には内歯54aが形成され、インナーロータ53には外歯53aが形成されている。
アウターロータ54の内歯54aは、インナーロータ53の外歯53aより一本多く形成されており、インナーロータ53の回転軸、すなわち、オイルポンプ駆動軸51は、アウターロータ54の回転軸に対して偏心して設けられている。
この偏心状態において、アウターロータ54の内歯54aとインナーロータ53の外歯53aとが接触することにより、外歯53aと内歯54aとの間にオイルを収容する作動室57が形成される。
作動室57は、インナーロータ53の回転方向(矢印A方向)に見て徐々に容積が増加する膨張作動室と徐々に容積が減少する圧縮作動室とから構成されており、作動室57の数は、アウターロータ54の内歯54aおよびインナーロータ53の外歯53aの数によって決定される。
そして、アウターロータ54およびインナーロータ53が図2中、矢印A方向に回転すると、作動室57の容積増加および容積減少が連続して発生し、これによりオイルポンプ52は、オイルを吸入および吐出することができる。なお、インナーロータ53の回転方向は、アウターロータ54の回転方向でもあるが、説明の便宜上、回転方向は、インナーロータ53の回転方向に特定して説明を行う。
図3に示すように、ポンプカバー55は、ケース11と別体に設けられており、図示しないボルトが挿通される複数のボルト穴55aが形成され、ボルトによってロータ室56を塞ぐようにケース11に液密に取付けられている。
図1ないし図3に示すように、ポンプカバー55には、インナーロータ53の軸線方向の一方の面に対向するようにして吸入ポート58が設けられており、吸入ポート58の半径方向の外周壁面58aと半径方向の内周壁面58bは、それぞれ外歯53a、内歯54aの歯底円と略一致している。
この吸入ポート58には、図示しない吸入通路を介して図示しないリザーバからのオイルが導入されるようになっている。この吸入ポート58は、インナーロータ53およびアウターロータ54の回転に伴い作動室57の容積が次第に増大する吸入領域においてインナーロータ53の回転方向に所定長に亘って延在している。
また、ポンプカバー55には、インナーロータ53の軸線方向の一方の面に対向し、かつ、吸入ポート58に対してインナーロータ53の回転方向に離隔するようにして吐出ポート59が設けられている。
この吐出ポート59は、インナーロータ53およびアウターロータ54の回転に伴い作動室57の容積が次第に減少する吐出領域においてインナーロータ53の回転方向に所定長に亘って延在しており、吐出ポート59の半径方向の外周壁面59aと半径方向の内周壁面59bは、それぞれ外歯53a、内歯54aの歯底円と略一致している。
また、図3、図4に示すように、吐出ポート59の外周壁面59aには第1の分岐ポートとしての分岐ポート60の入口開口端60aが開口しており、この入口開口端60aは、吐出ポート59からインナーロータ53の回転方向の上流端側に開口し、分岐ポート60は、入口開口端60aからポンプカバー55の半径方向上方に沿って延在している。
また、吐出ポート59の内周壁面59bには第3の分岐ポートとしての分岐ポート61の入口開口端61aが開口しており、この入口開口端61aは、インナーロータ53の回転方向に対して同じ位置、すなわち、吐出ポート59の上流端側で分岐ポート60の入口開口端60aに対向し、分岐ポート61は、吐出ポート59からインナーロータ53の半径方向下方に沿って延在している。
また、入口開口端60a、61aは、インナーロータ53の回転方向に対して同じ位置で吐出ポート59から分岐することにより、分岐ポート60、61は、ポンプカバー55の半径方向に同軸上で、かつ同径に形成されている。
ここで、吐出ポート59のインナーロータ53の回転方向の上流端側とは、吐出ポート59の外周壁面59aと内周壁面59bとを連通する吐出ポート59の上流端59cに近接する部位であり、上流端59cは、含まない。
分岐ポート60の上方には第2の分岐ポートとしての分岐ポート62が分岐しており、この分岐ポート62は、分岐ポート62からケース11に向かって延在し、ケース11に形成された第1のオイル供給通路としてのオイル供給通路64の入口開口端に連通している。
このオイル供給通路64は、ケース11の上方に向かって延在しており、出口開口端にオイルパイプ65の一端部が挿通されている。このオイルパイプ65には駆動用モータ41のステータ41bに対向する下方側に噴射孔65a、65b、65cが形成されており、吐出ポート59から分岐ポート60、62、オイル供給通路64を介してオイルパイプ65に供給されたオイルは、噴射孔65a、65b、65cからステータ41bに供給されることで駆動用モータ41が冷却される。
本実施の形態では、オイル供給通路64およびオイルパイプ65が、分岐ポート62に連通するようにケース11に形成され、駆動用モータ41にオイルを供給する通路を構成している。
また、分岐ポート61の下方には第4の分岐ポートとしての分岐ポート63が形成されており、この分岐ポート63は、分岐ポート61からオイルポンプ駆動軸51に向かって延在し、第2のオイル供給通路としての油路51aおよび油路1aに連通している。また、分岐ポート63の出口開口端63aは、大径に形成されており、この出口開口端63aにはオイルポンプ駆動軸51の端部が収納されている。
したがって、吐出ポート59から分岐ポート62、63を介して油路51aおよび油路1aに供給されたオイルは、オイルポンプ駆動軸51の回転による遠心力によって遊星歯車装置20に供給されることで、遊星歯車装置20が潤滑される。
本実施の形態では、油路51aおよび油路1aが、分岐ポート63に連通するようにオイルポンプ駆動軸51およびインプットシャフト1の内方に形成され、オイルポンプ駆動軸51およびインプットシャフト1の外周部に取付けられた遊星歯車装置20にオイルを供給する通路を構成している。
また、分岐ポート61の内径は、分岐ポート60、62、63の内径よりも小さく形成されており、分岐ポート60から上方に供給されるオイルは、分岐ポート61で絞られることにより、オイルの圧力が高圧となり、オイルを上方に円滑に吐出してオイル供給通路64に高い圧力で供給することができる。
次に、作用を説明する。
インナーロータ53およびアウターロータ54の回転に伴って容積が減少する作動室57から吐出ポート59に吐出されたオイルは、インナーロータ53の回転方向の上流側の同じ位置で分岐された一方の入口開口端60aから分岐ポートは60に導入される。
分岐ポート60に導入されたオイルは、分岐ポート60よりも小径の分岐ポート62によって絞られてオイル供給通路64に導入され、オイル供給通路64を通してケース11の上方に導かれる。
オイル供給通路64によってケース11の上方に導かれたオイルは、オイルパイプ65に導入され、噴射孔65a、65b、65cから駆動用モータ41のステータ41bに向かって噴射されることにより、駆動用モータ41が冷却される。
一方、他方の入口開口端61aは、インナーロータ53の回転方向の上流側の同じ位置で一方の入口開口端60aから分岐されているため、吐出ポート59から分岐ポート61に吐出されるオイルの圧力は、分岐ポート60に吐出されるオイルの圧力と略同一の圧力となり、吐出ポート59から分岐ポート60、61から分配されるオイル量は、略同一となる。
入口開口端61aから分岐ポート61に導入されたオイルは、分岐ポート60ないし分岐ポート62よりも大径の分岐ポート63からオイルポンプ駆動軸51の油路51aおよびインプットシャフト1の油路1aに導入される。
分岐ポート61は、ポンプカバー55の半径方向下方に延在し、分岐ポート63は、分岐ポート61の下方から分岐しているため、分岐ポート63を分岐ポート60ないし分岐ポート62よりも大径に形成してもオイルは、自重によって下方に導かれる。
そして、分岐ポート63から油路51aおよび油路1aに供給されたオイルは、オイルポンプ駆動軸51およびインプットシャフト1の回転による遠心力によって遊星歯車装置20に供給されることで、遊星歯車装置20が潤滑される。
このように本実施の形態では、動力伝達装置のケース11と別体に設けられたポンプカバー55が、作動室57に対向するとともにインナーロータ53の回転方向に所定長に亘って延在して設けられ、作動室57によって加圧されたオイルを吐出する吐出ポート59を有し、吐出ポート59のインナーロータ53の回転方向の上流端側に、吐出ポート59からオイルを分配する分岐ポート60の入口開口端60aと分岐ポート61の入口開口端61aとが分岐されるので、吐出ポート59の中でオイルの吐出圧力が最も高いインナーロータ53の回転方向の上流端側から略同一の圧力でオイルを分配することができる。
このため、オイルポンプ52の駆動トルクを大きくするのを防止することができ、オイルポンプ52が大型化してしまうのを防止することができる。
ここで、図7は、オイルの吐出圧を0.03MPaとし、油温を50℃としたときのエンジン回転数とオイルポンプ52の駆動トルクとの関係を示す図である。図7において、本実施の形態のオイルポンプ52の特性を実線で示すように、破線で示す従来のオイルポンプに対してオイルポンプ52の駆動トルクを全てのエンジン回転数の領域に亘って低減することができることが実験によって確認された。
また、分岐ポート60、61の内径等を厳密に管理して分岐ポート60、61を加工するのを不要にして、吐出ポート59から分岐ポート60、61に分配されるオイル量を予測することができ、オイルの分配量の最適化を図ることができる。このため、ポンプカバー55の加工を容易に行うことができ、オイルポンプ52の製造コストが増大してしまうのを防止することができる。
したがって、分配量が最適化されたオイルを分岐ポート60、62を介してケース11のオイル供給通路64に供給することができるとともに、分岐ポート61、63を介してオイルポンプ駆動軸51の油路51aおよびインプットシャフト1の油路1aに供給することができる。
この結果、駆動用モータ41および遊星歯車装置20に最適な量のオイルを供給することができ、駆動用モータ41および遊星歯車装置20を適切に冷却および潤滑することができる。
また、本実施の形態では、吐出ポート59が、インナーロータ53の回転方向に所定長に亘って延在する外周壁面59aと、外周壁面59aに対してインナーロータ53の半径方向に対向してインナーロータ53の回転方向に所定長に亘って延在する内周壁面59bとを有し、分岐ポート60の入口開口端60aが、外周壁面59aに形成されるとともに、分岐ポート61の入口開口端61aが、インナーロータ53の回転方向に対して同じ位置で分岐ポート60の入口開口端60aに対向するようにして内周壁面59bに形成され、分岐ポート60、61が、ポンプカバー55の半径方向に同軸上に形成される。
このため、吐出ポート59の中でオイルの吐出圧力が最も高いインナーロータ53の回転方向の上流端側から略同一の圧力でオイルを分配することができ、吐出ポート59から分岐されるオイルの圧力勾配を小さくすることができる。
また、分岐ポート60が、吐出ポート59からポンプカバー55の半径方向の上方に延在するとともに、分岐ポート62が分岐ポート60の上方に連通し、分岐ポート61が、吐出ポート59からポンプカバー55の半径方向の下方に延在するとともに、分岐ポート63が分岐ポート61の下方に連通するので、吐出ポート59から分配されたオイルを分岐ポート60、62を介して上方に吐出し、吐出ポート59から分配されたオイルを分岐ポート61、63を介して下方に吐出することで、トランスミッションケース10内で異なる位置に設置された駆動用モータ41および遊星歯車装置20にオイルを供給することができる。
また、分岐ポート62の内径を分岐ポート60、61、62の内径よりも小径に形成したので、オイルを上方に吐出する分岐ポート60、62を流れるオイルを分岐ポート62で絞ることにより、オイルの圧力を高くすることができ、オイルを上方に円滑に吐出してオイル供給通路64に高い圧力で供給することができる。
また、本実施の形態では、駆動用モータ41と遊星歯車装置20にオイルを分配しているが、分岐ポート63の内径を分岐ポート60ないし分岐ポート62の内径よりも小径にすることで、遊星歯車装置20に分配されるオイル量を駆動用モータ41に分配されるオイル量よりも多く設定することができる。
換言すれば、分岐ポート63の内径を分岐ポート60ないし分岐ポート62の内径に対して調整することで、駆動用モータ41と遊星歯車装置20に分配されるオイル量を調整することができる。
したがって、遊星歯車装置20に分配されるオイル量を駆動用モータ41に分配されるオイル量よりも少なく設定したい場合には、分岐ポート63の内径を分岐ポート60ないし分岐ポート62の内径に対して大きくすればよい。
また、本実施の形態では、ケース11と別体のポンプカバー55内に複数の分岐ポート60ないし分岐ポート63を設け、ポンプカバー55内で吐出ポート59からオイルを分配するようにしているため、すなわち、全ての分岐ポート60ないし分岐ポート63をポンプカバー55内に設けているため、オイルポンプ52の小型化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、吐出ポート59からオイルを分配する分岐ポート60、62と分岐ポート61、63とをポンプカバー55内に設けているが、例えば、オイルを分配する一方の分岐ポート60、62をポンプカバー55の外部を通してオイル供給通路64に接続してもよい。
また、本実施の形態では、ポンプカバー55内にオイルを分配する2系統の分岐ポート60、62と分岐ポート61、63とを設けているため、一方の系統の分岐ポート(例えば、分岐ポート60、62)が詰まった場合に、他方の分岐ポート(例えば、分岐ポート61、63)からオイルを油路51aおよび油路1aに導入し、油路51aおよび油路1aから遊星歯車装置20に供給されたオイルをオイルパン等に戻すことができる。
このため、リリーフバルブを不要にすることができ、オイルポンプ52をより一層小型化してオイルポンプ52の製造コストをより一層低減することができる。なお、ポンプカバー55内に分岐ポート61、62内のオイルの圧力が一定圧以上となった場合に、オイルをオイルパン等に戻すリリーフバルブを設けてもよい。
次に、図5、図6に基づいて、ポンプカバー55に分岐ポート60ないし分岐ポート63の加工手順について説明する。
図5(a)に示すように、ドリル等の工具を用いてポンプカバー55の軸線方向の一方の面からポンプカバー55に吐出ポート59と分岐ポート63を形成した後、図5(b)に示すように、ドリル等の工具を用いてポンプカバー55の半径方向外周部から吐出ポート59を貫通した後、分岐ポート63に連通する同一径の穴71を加工する(第1の工程)。
この結果、インナーロータ53の上流端側の吐出ポート59の外周壁面59aおよび内周壁面59bに入口開口端60a、61aが開口する同軸上で、かつ、同一径の分岐ポート60、61が形成される。
次いで、図5(c)に示すように、分岐ポート60の半径方向外周部の開口端にネジ穴66を加工する。次いで、図6(a)に示すように、ドリル等の工具を用いてポンプカバー55の軸線方向の一方の面から分岐ポート60に連通する穴を加工することにより、分岐ポート62を加工する(第2の工程)。
次いで、図6(b)に示すように、ネジ穴66をシール部材としてのOリング68を介してプラグ67によって閉塞する。次いで、ロータ室56にインナーロータ53およびアウターロータ54が収納された状態のケース11の端部に、ボルト等によってポンプカバー55を取付けることにより、分岐ポート60ないし分岐ポート63がプラグ67およびOリング68によって液密的に閉塞される。
このポンプカバー55の加工方法にあっては、ポンプカバー55の半径方向外周部から吐出ポート59を貫通した後に分岐ポート63に連通する同一径の穴を加工することにより、分岐ポート61、62をインナーロータ53の回転方向に対して上流端側の同じ位置に1回の作業で加工することができる。
このため、分岐ポート61、62の加工工数を低減することができ、ポンプカバー55の加工を容易に行うことができる。この結果、オイルポンプ52の製造コストを低減することができる。
また、このポンプカバー55の加工方法にあっては、第1の工程の終了後に、分岐ポート60の半径方向外周部の開口端にネジ穴66を加工した後、第2の工程の終了後に、ネジ穴66にOリング68を介してプラグ67を嵌合する工程を含むので、ネジ穴66をプラグ67とOリング68によって密閉することができ、分岐ポート60ないし分岐ポート63からオイルが漏出するのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、動力伝達装置として駆動用モータ41、モータジェネレータ42およびエンジンを併用するハイブリッド車両にオイルポンプ構造を適用しているが、回転電機によって駆動される電気自動車の動力伝達装置、自動変速機の動力伝達装置、手動変速機の動力伝達装置等にオイルポンプ構造を適用してもよい。
また、本実施の形態では、インナーロータ53がオイルポンプ駆動軸51によって回転される機械式のオイルポンプ52から構成されているが、電動モータの回転軸によってインナーロータ53が回転される電動式のオイルポンプであってもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法は、オイルポンプの大型化および高コスト化を防止しつつ、吐出ポートから分配されるオイル量の最適化を容易に図ることができるという効果を有し、動力伝達装置のケースに収納された被供給部に冷却および潤滑用のオイルを供給するための動力伝達装置のオイルポンプ構造およびポンプカバーの加工方法等として有用である。
1 インプットシャフト(回転軸)
1a 油路(第2のオイル供給通路)
10 トランスミッションケース(ケース)
20 遊星歯車装置(被供給部)
41 駆動用モータ(被供給部、回転電機)
51 オイルポンプ駆動軸(回転軸)
51a 油路(第2のオイル供給通路)
52 オイルポンプ
53 インナーロータ
53a 外歯
54 アウターロータ
54a 内歯
55 ポンプカバー
56 ロータ室
57 作動室
58 吸入ポート
59 吐出ポート
59a 外周壁面
59b 内周壁面
60 分岐ポート(第1の分岐ポート)
60a、61a 入口開口端
61 分岐ポート(第3の分岐ポート)
62 分岐ポート(第2の分岐ポート)
63 分岐ポート(第4の分岐ポート)
64 オイル供給通路(第1のオイル供給通路)
66 ネジ穴
67 プラグ
68 Oリング(シール部材)

Claims (6)

  1. 動力伝達装置のケースと別体に取付けられ、前記ケースの一部と共にロータ室を画成するポンプカバーを有し、前記ケースに収納された被供給部にオイルを供給するオイルポンプ構造であって、
    前記ロータ室に収納され、複数の外歯を有するとともに前記ケース内に設けられた回転軸の駆動力で回転するインナーロータと、前記外歯と噛み合う複数の内歯を有し、前記外歯と前記内歯との間で容積を増減する複数の作動室を画成するアウターロータと、
    前記ポンプカバーに設けられ、前記作動室にオイルを吸入する吸入ポートと、
    前記インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在して設けられ、前記作動室によって加圧されたオイルを吐出する吐出ポートと、
    前記吐出ポートの前記インナーロータの回転方向の上流端側に開口する入口開口端を有し、前記入口開口端から前記ポンプカバーの半径方向に沿って延在する第1の分岐ポートと、
    前記第1の分岐ポートから分岐し、前記ケース側に形成された第1のオイル供給通路に連通する第2の分岐ポートと、
    前記吐出ポートの前記インナーロータの回転方向の上流端側に開口する入口開口端を有し、前記入口開口端から前記ポンプカバーの半径方向に沿って延在する第3の分岐ポートと、
    前記第3の分岐ポートから分岐し、前記ケース側に形成された第2のオイル供給通路に連通する第4の分岐ポートとを含んで構成されることを特徴とする動力伝達装置のオイルポンプ構造。
  2. 前記吐出ポートは、前記インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在する外周壁面と、前記外周壁面に対して前記インナーロータの半径方向内方に対向して前記インナーロータの回転方向に所定長に亘って延在する内周壁面とを有し、
    前記第1の分岐ポートの入口開口端が、前記外周壁面に形成され、前記第3の分岐ポートの入口開口端が、前記インナーロータの回転方向に対して同じ位置で前記第1の分岐ポートの入口開口端に対向するようにして前記内周壁面に形成され、前記第1の分岐ポートおよび前記第3の分岐ポートが、前記ポンプカバーの半径方向に同軸上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置のオイルポンプ構造。
  3. 前記第1の分岐ポートが、前記吐出ポートから前記ポンプカバーの半径方向の上方に延在するとともに、前記第2の分岐ポートが前記第1の分岐ポートの上方に連通し、
    前記第3の分岐ポートが、前記吐出ポートから前記ポンプカバーの半径方向の下方に延在するとともに、前記第4の分岐ポートが前記第3の分岐ポートの下方に連通し、
    前記第2の分岐ポートの内径が、前記第1の分岐ポートおよび前記第4の分岐ポートの内径よりも小径に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置のオイルポンプ構造。
  4. 前記動力伝達装置は、前記回転軸と同軸上に設けられた回転電機からの動力を、前記回転軸と同軸上に設けられた遊星歯車装置を介して出力側に伝達するように構成され、
    前記第1のオイル供給通路が、前記第2の分岐ポートに連通するように前記ケースに形成され、前記回転電機にオイルを供給する通路を構成し、
    前記第2のオイル供給通路が、前記第4の分岐ポートに連通するように前記回転軸の内方に形成され、前記回転軸の外周部に取付けられた前記遊星歯車装置にオイルを供給する通路から構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の動力伝達装置のオイルポンプ構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の前記ポンプカバーに前記第1分岐ポートないし前記第4の分岐ポートを加工するポンプカバーの加工方法であって、
    前記吐出ポートおよび前記第4の分岐ポートを形成した後、前記ポンプカバーの半径方向外周部から前記吐出ポートを貫通して前記第4の分岐ポートに連通する同一径の穴を形成することにより、前記第1の分岐ポートおよび前記第3の分岐ポートを加工する第1の工程と、
    前記ポンプカバーの軸線方向の一方の面から前記第1の分岐ポートに連通する穴を形成することにより、前記第2の分岐ポートを加工する第2の工程とを含んでなることを特徴とするポンプカバーの加工方法。
  6. 前記第1の工程の終了後に、前記同一径の穴の半径方向外周部の開口端にネジ穴を加工し、前記第2の工程の終了後に、前記ネジ穴にシール部材を介してプラグを嵌合する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載のポンプカバーの加工方法。
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