JP2004028005A - 内接歯車式オイルポンプおよびこれを備えた自動変速機 - Google Patents

内接歯車式オイルポンプおよびこれを備えた自動変速機 Download PDF

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Abstract

【課題】内接歯車式オイルポンプにおける騒音、摩擦抵抗による動力損失および漏れによる吐出量の低下を少なくする。
【解決手段】ケーシングHに形成したギヤ室G内に、互いに噛合する外歯のドライブギヤ30と内歯のドリブンギヤ31を配設して、吸入ポート20a,20bから作動油を吸入して吐出ポート25aから吐出する。ギヤ室の内周面の吐出ポート側に形成されて吐出ポート内の吐出圧力が導入される凹溝27は、その内部の吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向内向きに押す力と吐出ポート内の吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向外向きに押す力との合力が、吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間において両ギヤの歯の間に閉じ込められる作動油の圧縮によりドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力を打ち消す向きに作用するように配置する。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の自動変速機などに作動油を供給する内接歯車式オイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の内接歯車式オイルポンプには、図5および図6に示すように、収容凹部2を形成したポンプボデー1とこれを液密に覆うポンプカバー3により形成されたギヤ室G内にドライブギヤ30とこれに噛合する内歯のドリブンギヤ31を収納したものがある。ポンプボデー1およびポンプカバー3の各内面には、互いに噛合する両ギヤ30,31の回転にともない各歯の間に形成される作動室Rの容積が次第に増大する吸入領域と対応する位置に互いに対向する1対の吸入ポート4a,4bが開口され、また作動室Rの容積が次第に減少する吐出領域と対応する位置に互いに対向する吐出ポート6aおよびバランス溝6bが開口され、各吸入ポート4a,4bと吐出ポート6aにはそれぞれ吸入通路5および吐出通路7が設けられている。この内接歯車式オイルポンプは自動変速機に適用したものであり、ドライブギヤ30は、軸受ブッシュ9を介してポンプボデー1の中心孔に支持されて駆動源であるエンジンの動力が伝達されるインペラハブ8の先端に支持されて、ドライブギヤ30の内面から突出するキー30aをインペラハブ8の先端に形成したキー溝8aに係合して回転駆動され、これと噛合するドリブンギヤ31は収容凹部2の内周面により回転自在に支持されている。トルクコンバータのタービンランナの回転を多段変速機構に伝達する入力軸(図1参照)は記載が省略されている。
【0003】
この内接歯車式オイルポンプの両ギヤ30,31がインペラハブ8により回転駆動されれば、吸入ポート4a,4b内の作動油は吸入領域にある作動室R内に吸入され、吐出領域にある作動室Rから吐出ポート6a内に吐出される。吸入ポート4a,4b内の作動油の圧力は大気圧であるが、吐出ポート6a内の圧力は相当な吐出圧力になるので、ドリブンギヤ31の吐出ポート6aと対応する範囲には半径方向外向きの力P1が作用し、この力P1によりドリブンギヤ31の外周面と収容凹部2の内周面との間に摩擦抵抗が生じて動力損失をまねき、あるいは吐出圧が変動するとポンプ騒音やポンプ振動を引き起こすという問題がある。これに対しては、収容凹部2の内周面の吐出ポート6aと対応する範囲に円弧状の凹溝2a(図6の二点鎖線参照)を形成し、連通路2bにより吐出ポート6a内の吐出圧力を導入して力P1と逆向きで同じ大きさの力P3を生じさせ、力P1を打ち消して動力損失をなくし、あるいはポンプ騒音やポンプ振動を低減するという技術が知られている(例えば実開昭63−182号公報および特開平3−342482号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した内接歯車式オイルポンプのドリブンギヤ31には、前述した力P1の他に、吸入ポート4a,4bの終端部(両ギヤの回転方向側となる端部)と吐出ポート6aの始端部の間において半径方向外向きに変動(増減)する力Q1が加わる。すなわち、両ギヤ30,31の歯の間の各作動室Rに吸入された作動油は、吸入ポート4a,4bに連通される範囲では大気圧であるが、吸入ポート4a,4bの終端部と吐出ポート6aの始端部の間で作動室Rが実質的に各ポートから遮断された範囲では、ポンプボデー1およびポンプカバー3と両ギヤ30,31の歯の間に閉じ込められ圧縮されて圧力が急激に上昇し、吐出ポート6aに連通されれば圧力は吐出圧力になるので、吸入ポート4a,4bの終端部と吐出ポート6aの始端部の間となるドリブンギヤ31の部分には、周期的に増減する半径方向外向きの力Q1が作用する。この力Q1のため、ドリブンギヤ31の外周面は収容凹部2の内周面に周期的に当接されて騒音を生じ、摩擦抵抗により動力損失を生じ、またドライブギヤ30とドリブンギヤ31の歯の間の隙間が増大して漏れが増えるので吐出量が低下するという問題を生じる。
【0005】
本発明は、収容凹部の内周面に形成されて吐出ポート25a内の圧力が導入される凹溝の配置を工夫することにより、このような各問題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による内接歯車式オイルポンプは、吸入ポートおよび吐出ポートを有するギヤ室が形成されたケーシングと、互いに噛合してギヤ室内に配設されその回転により吸入ポートから作動油を吸入して吐出ポートから吐出する外歯のドライブギヤと内歯のドリブンギヤと、このドリブンギヤの外周面と摺動するギヤ室の内周面の吐出ポート側となる位置に同内周面の円周方向に沿って形成されて吐出ポート内の吐出圧力が導入される凹溝を備えてなる内接歯車式オイルポンプにおいて 凹溝は、その内部に導入される吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向内向きに押す力と吐出ポート内の吐出圧力により同ドリブンギヤを半径方向外向きに押す力との合力が、吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間において両ギヤの歯の間に閉じ込められる作動油の圧縮によりドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力を打ち消す向きに作用するように配置したことを特徴とするものである。
【0007】
前項に記載の内接歯車式オイルポンプは、吐出ポート内の吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向外向きに押す力と凹溝内に導入される吐出圧力により同ドリブンギヤを半径方向内向きに押す力との合力を、吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間においてドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力の最大値よりも大とすることが好ましい。
【0008】
前各項に記載の内接歯車式オイルポンプにおける、ギヤ室の内周面に沿って形成された凹溝の円周方向中央位置と吐出ポートの円周方向中央位置を、前者の中央位置が後者の中央位置よりも吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間に近づくように配置することが好ましい。
【0009】
前各項に記載の内接歯車式オイルポンプは、凹溝に吐出ポート内の吐出圧力を導入する連通路を同凹溝の円周方向両端部にそれぞれ形成することが好ましい。
【0010】
前各項に記載の内接歯車式オイルポンプは、ケーシングはギヤ室を形成する収容凹部が形成されたポンプボデーと、このポンプボデーに結合固定されたポンプカバーよりなるものとするとともに、ポンプボデーとポンプカバーの材質を互いに異なるものとし、凹溝に吐出ポート内の吐出圧力を導入する連通路は、ポンプボデーとポンプカバーのうち耐摩耗性、耐キャビテーション性または耐キャビテーションエロージョン性が低い方の内面に形成することが好ましい。
【0011】
前項に記載の内接歯車式オイルポンプは、ポンプボデーは鉄製とし、ポンプカバーは軽合金製として、連通路はポンプカバーの内面に形成することが好ましい。
【0012】
本発明による自動変速機は、前各項に記載の内接歯車式オイルポンプを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の作用および効果】
本発明の内接歯車式オイルポンプによれば、ドリブンギヤの外周面と摺動するギヤ室の内周面の吐出ポート側となる位置に円周方向に沿って形成されて吐出ポート内の吐出圧力が導入される凹溝は、その内部に導入される吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向内向きに押す力と吐出ポート内の吐出圧力により同ドリブンギヤを半径方向外向きに押す力との合力が、吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間において両ギヤの歯の間に閉じ込められる作動油の圧縮によりドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力を打ち消す向きに作用するように配置したので、前述のように両ギヤの間に閉じ込められる作動油の圧縮によりドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力はこの合力により打ち消されて減少する。従ってドリブンギヤの外周面が収容凹の内周面に周期的に当接されることにより生じる騒音は減少し、ドリブンギヤの外周面と収容凹部の内周面との間の摩擦抵抗による動力損失も減少し、またドライブギヤとドリブンギヤの歯の間の隙間の増大も少なくなって漏れが減少するので吐出量の低下もなくなる。
【0014】
吐出ポート内の吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向外向きに押す力と凹溝内に導入される吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向内向きに押す力との合力を、吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間においてドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力の最大値よりも大とした内接歯車式オイルポンプによれば、後者の半径方向外向きに加わる力にかかわらずドリブンギヤは前者の合力により押し付けられている収容凹部の内周面から離れることはなくなる。従って、前項で述べた騒音、摩擦抵抗による動力損失および漏れによる吐出量の低下は一層減少する。
【0015】
ギヤ室の内周面に沿って形成された凹溝の円周方向中央位置と吐出ポートの円周方向中央位置を、前者の中央位置が後者の中央位置よりも吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間に近づくように配置した内接歯車式オイルポンプによれば、吐出ポート内の吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向外向きに押す力と凹溝内に導入される吐出圧力によりドリブンギヤを半径方向内向きに押す力との合力の向きは、吸入ポートの終端部と吐出ポートの始端部との間においてドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力の向きと逆向きになり、また両円周方向中央位置の間の距離を調整することにより前者の合力の作用線と後者の半径方向外向きに加わる力の作用線をほゞ一致させることができる。
【0016】
凹溝に吐出ポート内の吐出圧力を導入する連通路を凹溝の円周方向両端部にそれぞれ形成した内接歯車式オイルポンプによれば、作動油は一方の連通路から凹溝内に入って他方の連通路から出る。これにより凹溝内に作動油が貫流されて異物が溜まることがなくなるので、そのような異物により作動不良が生じるおそれは減少する。
【0017】
ケーシングをギヤ室を形成する収容凹部が形成されたポンプボデーと、このポンプボデーに結合固定されたポンプカバーよりなるものとするとともに、ポンプボデーとポンプカバーの材質を互いに異なるものとし、凹溝に吐出ポート内の吐出圧力を導入する連通路は、ポンプボデーとポンプカバーのうち耐摩耗性、耐キャビテーション性または耐キャビテーションエロージョン性が低い方の内面に形成した内接歯車式オイルポンプによれば、ドリブンギヤは連通路内の吐出圧力により連通路が形成されていない方のポンプボデーまたはポンプカバー側に押し付けられ、連通路を形成する方のポンプボデーまたはポンプカバーは上述した各耐性を考慮する必要がなくなるので、材質の選定が容易になる。
【0018】
ポンプボデーは鉄製とし、ポンプカバーは軽合金製として、連通路はポンプカバーの内面に形成した内接歯車式オイルポンプによれば、ドリブンギヤはポンプカバーの内面に形成した連通路内の吐出圧力によりポンプボデー側に押し付けられ、ポンプカバー側に押し付けられる力は減少するので、軽合金製のポンプカバーの摩耗やキャビテーションによるエロージョンは防止される。
【0019】
上述した各内接歯車式オイルポンプを備えた自動変速機によれば、自動変速機としても上述した各効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図3に示す実施の形態により本発明の説明をする。この実施の形態による内接歯車式オイルポンプは自動車の自動変速機に作動油を供給するもので、主としてドライブギヤ30と、これと噛合する内歯のドリブンギヤ31と、この両ギヤ30,31を回転自在に収納するギヤ室Gが形成されたハウジングHよりなるもので、ハウジングHは互いに接合されたポンプボデー10とポンプカバー15により形成されている。自動変速機は、ポンプインペラ36とタービンランナ37とステータ38を備えたトルクコンバータ35と、遊星歯車式の多段変速機構よりなるものであるが、多段変速機構は入力軸40を除き記載を省略してある。
【0021】
主として図1に示すように、鋳鉄よりなるポンプボデー10の平坦な一側面には、両ギヤ30,31を回転自在に収納する円形で浅い一定の深さの収容凹部11が形成され、収容凹部11の内底面には収容凹部11の中心に対し、両ギヤ30,31の間の偏心量と同じ量だけ偏心して、ポンプボデー10を貫通する中心孔12が形成されている。アルミニウムよりなるポンプカバー15は平坦な一側面により両ギヤ30,31が収納された収容凹部11を液密に覆うようにポンプボデー10にボルト止めされ、このポンプカバー15とポンプボデー10の収容凹部11により両ギヤ30,31を収納するギヤ室Gが形成されている。
【0022】
ポンプボデー10の中心孔12と同軸的にポンプカバー15に形成された中心孔16に圧入固定された管状のステータシャフト17は中心孔12との間に隙間をおいてポンプボデー10内を通り抜けている。駆動源であるエンジン(図示省略)の動力が伝達されるトルクコンバータ35のポンプインペラ36のインペラハブ36aは、中心の管状部がステータシャフト17と中心孔12の間に差し込まれ、ポンプボデー10の中心孔12の内周面に固定した軸受ブッシュ13により回転自在に支持され、インペラハブ36aとポンプボデー10の間はオイルシール39によりシールされている。多段変速機構の入力軸40は、ステータシャフト17先端部の内周面に固定した軸受ブッシュ18により回転自在に支持され、タービンランナ37は入力軸40の先端にスプライン嵌合されて取り付けられている。またステータ38は、ステータシャフト17の先端部にワンウェイクラッチ38aを介して支持されている。
【0023】
外歯のドライブギヤ30と、これより歯数が1歯大きい内歯のドリブンギヤ31は同一の厚さで、互いに噛合するトロコイド歯形の歯を有しており、それらの両側面とポンプボデー10およびポンプカバー15により形成されるギヤ室Gの両内側面は作動油が実質的に洩れない程度の小さい隙間をおいて相対的に摺動回転自在である。ドライブギヤ30は、その内周面から突出する1対のキー30aがインペラハブ36aの先端に形成された1対のキー溝36bと係合するように、インペラハブ36aの先端部に嵌合支持されて回転駆動されるようになっている。ドリブンギヤ31の外周面は収容凹部11の内周面に回転自在に嵌合支持されている。なお両ギヤ30,31の間の歯形はトロコイドに限らず、インボリュート、サイクロイドなど、任意のものが使用可能である。
【0024】
主として図2に示すように、両ギヤ30,31とギヤ室Gの内面の間の空間は、互いに噛合する各歯によりドライブギヤ30の外周に沿った多数の作動室Rに仕切られ、各作動室Rは両ギヤ30,31の回転とともに移動しながら容積が増減する。そして、両ギヤ30,31のピッチ線の接触位置から両ギヤ30,31の回転方向で180度にわたる範囲には回転に伴い作動室Rの容積が次第に増大する吸入領域が形成され、またピッチ線の接触位置から回転方向と逆向きに180度にわたる範囲には回転に伴い作動室Rの容積が次第に減少する吐出領域が形成されている。
【0025】
ポンプボデー10の収容凹部11の内底面およびこれと対応するポンプカバー15の内面には、図1および図2に示すように、吸入領域と対応する相当な角度範囲に沿って開口部の形状および面積が同一の1対の吸入ポート20a,20bが互いに対向して形成されており、各吸入ポート20a,20bの内側縁と外側縁はそれぞれ各ギヤ30,31の歯底円とほゞ一致している。この各吸入ポート20a,20bには、ポンプボデー10とポンプカバー15内に形成されてリザーバ(図示省略)からの作動油を導入する吸入通路21が連通されている。
【0026】
また収容凹部11の内底面およびこれと対応するポンプカバー15の内面には、図2および図3に示すように、吐出領域と対応する相当な角度範囲に沿って開口部の形状および面積が同一の吐出ポート25aおよびバランス溝25bが互いに対向して形成されている。吐出ポート25aとバランス溝25bの内側縁と外側縁はそれぞれ各ギヤ30,31の歯底円とほゞ一致している。吐出ポート25aにはポンプボデー10とポンプカバー15内に形成されて作動油を供給先に供給する吐出通路26が連通されている。しかしバランス溝25bは、ポンプカバー15内に形成する流体通路(図示省略)を避けるために吐出ポート25aより浅くし、吐出通路26には連通されていない。
【0027】
なおこの実施の形態では、1対の吸入ポート20a,20bをポンプボデー10およびポンプカバー15に設け、吐出ポート25aはポンプボデー10にのみ設け、吐出ポート25aと対向するバランス溝25bをポンプカバー15に設けた例につき説明したが、吸入ポートはポンプボデー10とポンプカバー15の何れか一方にのみ設けるようにしてもよいし、吐出ポートはポンプカバー15に設けあるいはポンプボデー10とポンプカバー15の両方に設け(この場合はバランス溝は不要となる)るようにしてもよい。
【0028】
図2および図3に示すように、収容凹部11の内周面の吐出ポート25aおよびバランス溝25b側となる位置には、軸線方向の幅が収容凹部11の深さより小さい円弧状の凹溝27が形成されて、ポンプカバー15の内面に形成された連通路28により吐出ポート25aおよびバランス溝25b内の吐出圧力が導入されるようになっている。この実施の形態では、凹溝27は、吐出ポート25aおよびバランス溝25bの始端部付近からそれらの終端部よりかなり手前の位置までの範囲にわたって形成されているので、ギヤ室Gの内周面に沿って形成された凹溝27の円周方向中央位置と、同じ内周面に沿ってしかしそれより多少内側に形成された吐出ポート25aおよびバランス溝25bの円周方向中央位置は、凹溝27の中央位置の方が吐出ポート25aおよびバランス溝25bの中央位置よりも吸入ポート20a,20bの終端部と吐出ポート25aの始端部との間に近づくように配置される。
【0029】
トルクコンバータ35のインペラハブ36aによりドライブギヤ30が回転駆動されて内接歯車式オイルポンプが作動された状態では、図2に示すように、ドリブンギヤ31には、吐出ポート25a側の部分に、吐出ポート25aおよびバランス溝25bの間となる各作動室R内に加わる吐出圧力による半径方向外向きの力P1と、連通路28を介して凹溝27内に導入された吐出圧力による半径方向内向きの力P2が加わり、また前述のように吸入ポート20a,20bの終端部と吐出ポート25aおよびバランス溝25bの始端部の間には半径方向外向きに周期的に変動する力Q1が加わる。前述のように、凹溝27の円周方向中央位置は、吐出ポート25aの円周方向中央位置よりも、吸入ポート20a,20bの終端部と吐出ポート25aの始端部との間に近づいているので、力P1と力P2の合力Q2は、図2に示すように変動する力Q1を打ち消す向きとなる。そして、収容凹部11の内周面における凹溝27の面積および円周方向中央位置を調整することにより、合力Q2を力Q1と180度逆向きで力Q1の最大値より多少大きい値とすることができる。
【0030】
そのようにすることにより、力Q1が周期的に増減してもドリブンギヤ31は合力Q2により押し付けられている収容凹部11の内周面から離れることはなくなる。従って、吸入ポート20a,20bの終端部と吐出ポート25aの始端部の間となるドリブンギヤ31の外周面が収容凹部11の内周面に周期的に当接されることはなくなるので、それによる騒音、摩擦抵抗による動力損失、および両ギヤ30,31の間の隙間の変動による漏れの増大もなくなる。またこのようにすれば力P1も打ち消されるので、前述したような力P1による動力損失もなくすることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、合力Q2は周期的に変動する力Q1を打ち消す向きに作用するものであれば力Q1の最大値より大きくする必要は必ずしもなく、そのようにしてもドリブンギヤ31が力Q1により収容凹部11の内周面に周期的に当接される力は減少するので、そのような周期的当接による騒音、摩擦抵抗による動力損失、および両ギヤ30,31の間の隙間の変動による漏れの増大は減少する。
【0031】
またこの実施の形態では、収容凹部11を形成した鋳鉄製のポンプボデー10を覆うポンプカバー15は軽量化のためにアルミニウム製とし、作動室Rおよびバランス溝25bを介して吐出ポート25a内の吐出圧力を凹溝27に導入する連通路28をポンプカバー15の内面に形成しており、このようにすればドリブンギヤ31は、連通路28内の吐出圧力により耐摩耗性、耐キャビテーション性および耐キャビテーションエロージョン性が高い鋳鉄製のポンプボデー10側に押し付けられ、上述した各耐性の低いアルミニウム製のポンプカバー15側に押し付けられる力は減少するのでポンプカバー15の摩耗やキャビテーションによるエロージョンは防止される。しかしながら本発明はこのような材質のものに限られるものではなく、ポンプボデー10とポンプカバー15を構成する物質(通常は金属)の材料組成を異なるものとして、耐摩耗性、耐キャビテーション性および耐キャビテーションエロージョン性が低い方の材料よりなるポンプボデー10またはポンプカバー15の方の内面に連通路28を形成し、上記各耐性が高い方の材料よりなるポンプボデー10またはポンプカバー15側にドリブンギヤ31を押し付けるようにしても同様の効果が得られる。あるいはまたポンプボデー10とポンプカバー15を同材質としてもよく、その場合は図3の二点鎖線28aに示すように連通路をポンプボデー10側に形成してもよいし、ポンプボデー10側とポンプカバー15側の両方に設けてもよい。
【0032】
上述した実施の形態では、凹溝27内に吐出ポート25a内の吐出圧力を導入する連通路28は凹溝27の円周方向中央付近の1箇所だけに設けたが、図4に示す変形例のように凹溝27の円周方向両端付近に各1個の連通路28を設けてもよい。このようにすれば、吐出ポート25aからの作動油は、一方の連通路28Aから凹溝27内に入り、凹溝27内を貫流して他方の連通路28から出るようになり、凹溝27内に異物が溜まることがなくなるので、そのような異物により作動不良が生じるおそれは減少する。
【0033】
なお上述した実施の形態では、自動車の自動変速機に作動油を供給する内接歯車式オイルポンプに適用した例につき説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、自動車の無段変速機その他の種々の機器に使用する作動油の供給源として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内接歯車式オイルポンプの一実施形態の全体構造を示す断面図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った部分断面図である。
【図4】図1に示す実施形態の凹溝を吐出ポートに連通する連通路の変形例を示す図2に相当する断面図である。
【図5】従来技術による内接歯車式オイルポンプの一例の図1に相当する断面図である。
【図6】図5の6−6断面図である。
【符号の説明】
10…ポンプボデー、11…収容凹部、15…ポンプカバー、20a,20b…吸入ポート、21…吸入通路、25a…吐出ポート、26…吐出通路、27…凹溝、28,28A…連通路、30…ドライブギヤ、31…ドリブンギヤ、G…ギヤ室、H…ケーシング。

Claims (7)

  1. 吸入ポートおよび吐出ポートを有するギヤ室が形成されたケーシングと、互いに噛合して前記ギヤ室内に配設されその回転により前記吸入ポートから作動油を吸入して前記吐出ポートから吐出する外歯のドライブギヤと内歯のドリブンギヤと、このドリブンギヤの外周面と摺動する前記ギヤ室の内周面の前記吐出ポート側となる位置に同内周面の円周方向に沿って形成されて前記吐出ポート内の吐出圧力が導入される凹溝を備えてなる内接歯車式オイルポンプにおいて、
    前記凹溝は、その内部に導入される吐出圧力により前記ドリブンギヤを半径方向内向きに押す力と前記吐出ポート内の吐出圧力により同ドリブンギヤを半径方向外向きに押す力との合力が、前記吸入ポートの終端部と前記吐出ポートの始端部との間において前記両ギヤの歯の間に閉じ込められる作動油の圧縮により前記ドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力を打ち消す向きに作用するように配置したことを特徴とする内接歯車式オイルポンプ。
  2. 請求項1に記載の内接歯車式オイルポンプにおいて、前記吐出ポート内の吐出圧力により前記ドリブンギヤを半径方向外向きに押す力と前記凹溝内に導入される吐出圧力により同ドリブンギヤを半径方向内向きに押す力との合力を、前記吸入ポートの終端部と前記吐出ポートの始端部との間において前記ドリブンギヤに半径方向外向きに加わる力の最大値よりも大としたことを特徴とする内接歯車式オイルポンプ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内接歯車式オイルポンプにおいて、前記ギヤ室の内周面に沿って形成された前記凹溝の円周方向中央位置と前記吐出ポートの円周方向中央位置を、前者の中央位置が後者の中央位置よりも前記吸入ポートの終端部と前記吐出ポートの始端部との間に近づくように配置したことを特徴とする内接歯車式オイルポンプ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の内接歯車式オイルポンプにおいて、前記凹溝に前記吐出ポート内の吐出圧力を導入する連通路は同凹溝の円周方向両端部にそれぞれ形成したことを特徴とする内接歯車式オイルポンプ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の内接歯車式オイルポンプにおいて、
    前記ケーシングは前記ギヤ室を形成する収容凹部が形成されたポンプボデーと、このポンプボデーに結合固定されたポンプカバーとからなり、前記ポンプボデーとポンプカバーの材質が互いに異なるものにおいて、
    前記凹溝に前記吐出ポート内の吐出圧力を導入する連通路は、前記ポンプボデーとポンプカバーのうち耐摩耗性、耐キャビテーション性または耐キャビテーションエロージョン性が低い方の内面に形成したことを特徴とする内接歯車式オイルポンプ。
  6. 請求項5に記載の内接歯車式オイルポンプにおいて、
    前記ポンプボデーは鉄製とし、前記ポンプカバーは軽合金製として、
    前記連通路は前記ポンプカバーの内面に形成したことを特徴とする内接歯車式オイルポンプ。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の内接歯車式オイルポンプを備えたことを特徴とする自動変速機。
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