JP6119748B2 - 歯車ポンプ又はモータ - Google Patents

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Description

本発明は、互いに噛み合うはすば歯車をそれぞれ利用した駆動歯車及び従動歯車からなる外接歯車対と、内部にこの外接歯車対を収納する歯車収納室を有するケーシングとを備えた歯車ポンプ又はモータに関する。
従来より、互いに噛み合う駆動歯車と従動歯車とからなる外接歯車対と、この外接歯車対を収納する歯車収納室を内部に有するケーシングとを備える歯車ポンプ又はモータが広く用いられている。このような歯車ポンプ又はモータの駆動歯車及び従動歯車は、軸芯に平行な歯が周囲に形成されている平歯車が主流である。しかし、駆動歯車及び従動歯車に平歯車を使用する場合、以下のような問題が存在する。具体的には、駆動歯車の歯と従動歯車の歯とが噛み合う際には歯幅全域にわたって同時に噛み合う。また、駆動歯車の歯と従動歯車の歯との噛み合いを終了する際には歯幅全域にわたって同時に噛み合いを終了する。このことにより、騒音や振動が発生することがある。この問題を解決するために、駆動歯車と従動歯車としてはすば歯車を採用する工夫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような歯車ポンプ又はモータは、例えば、以下に示すような構成を有する。すなわち、図2に示すように、互いに噛み合う駆動側はすば歯車X6及び従動側はすば歯車X7からなる外接歯車対X1と、この外接歯車対X1を収納する歯車収納室X2aを内部に有するとともに前記駆動側はすば歯車X6を軸支する駆動軸X8及び前記従動側はすば歯車X7を軸支する従動軸X9を収納するための軸受を有するケーシングX2と、このケーシングX2内に収納され前記外接歯車対X1の各はすば歯車X6、X7の両側面X6a、X6b、X7a、X7bにそれぞれ添接しそれぞれ対をなす側板を兼ねるリア側のベアリングケースX3a及びフロント側のベアリングケースX3bと、液圧室X41a、X41bを有しこの液圧室X41a、X41bに導入される液圧により前記駆動軸X8及び従動軸X9を反スラスト方向に押圧する液圧機構X4と、この液圧機構X4の液圧室X41a、X41bに高圧側から作動液を導く高圧作動液導入路X5とを具備してなる。前記ケーシングX2は、前記歯車収納室X2aを有する筒状のボディX23と、このボディX23の前面側に装着されたフロントカバーX22と、前記ボディX23の背面側に装着されたリアカバーX24とを有する。前記ボディX23の内部には、一方の側板を兼ね駆動軸X8の後端側及び従動軸X9の後端側を軸支するリア側のベアリングケースX3aと、他方の側板を兼ね駆動軸X8の前端側及び従動軸X9の前端側を軸支するリア側のベアリングケースX3bとを収納している。
このような構成の歯車ポンプを運転している状態では、駆動側はすば歯車X6及び従動側はすば歯車X7に、回転トルクの分力によるスラスト荷重と液圧によるスラスト荷重とが発生する。これら回転トルクの分力によるスラスト荷重と液圧によるスラスト荷重とが合成された結果、図2に示すように、駆動側はすば歯車X6及び従動側はすば歯車X7に、それぞれ異なる大きさのスラスト荷重が、後方に向けて加えられる(以下、このスラスト荷重の方向を「スラスト方向」と呼び、その反対方向を「反スラスト方向」と呼ぶ)。
リア側のベアリングケースX3aは、前記スラスト荷重によって受ける面圧が大きくなるため、負荷を軽減させる目的で、駆動軸X8及び従動軸X9の後端側に前記液圧機構X4のバランスピストンX43a、X43bをそれぞれ接触させ、液圧力によりバランスさせている。この結果、バランスピストンX43a、X43bは液圧力に比例した押し付け力を前記スラスト荷重に対抗して作用させることが可能となる。
しかし、前記液圧機構X4は、スラストを軽減してバランスさせるだけの目的で設けられたものであるため、運転条件が変動した場合、駆動側はすば歯車X6及び従動側はすば歯車X7が受けるスラスト荷重が不均一で不安定となることがある。その際、リア側のベアリングケースX3a及びフロント側のベアリングケースX3bにスラスト荷重が負荷されるだけでなく、駆動側はすば歯車X6及び従動側はすば歯車X7の側面X6a、X6b、X7a、X7bが位置ズレすることによって、これらのはすば歯車X6、X7の側面X6a、X6b、X7a、X7bからの作動液の漏れが増大し容積性能が低下する不具合が発生し得る。この不具合の発生を防ぐために、各ベアリングケースX3a、X3bにコストが割高の面圧強度の高い材料を使用し、いわゆる3の字形のガスケットX31を利用した圧力バランスによって、すなわち3の字形のガスケットX31の内側に液圧封入領域を形成し前記リア側のベアリングケースX3aを駆動側はすば歯車X6及び従動側はすば歯車X7の後側の側面X6a、X7aに強く押し戻してバランスさせることによって性能を維持させる必要があった。
特開平5−330330号公報
本発明は以上の点に着目したものであり、コストが割高の面圧強度の高い側板を採用しなければならないという制約を無くすことができ、部品コストを低減させるための設計の自由度を高めることができる歯車ポンプ又はモータを提供することを所期の目的とする。
すなわち本発明に係る歯車ポンプ又はモータは、互いに噛み合う駆動側はすば歯車及び従動側はすば歯車からなる外接歯車対と、この外接歯車対を収納し前方に開口する歯車収納室を内部に備えるボディ及びこのボディの後端を閉塞するリアカバーを有するケーシング本体、並びにこのケーシング本体の前面側に装着されたフロントカバーを備えているとともに前記駆動側はすば歯車を軸支する駆動軸及び前記従動側はすば歯車を軸支する従動軸を収納するための軸受を有するケーシングと、このケーシング内に収納され前記外接歯車対の各はすば歯車の両側面にそれぞれ添接する対をなす側板と、液圧室を有しこの液圧室に導入される液圧により前記駆動軸及び従動軸を前記歯車収納室内に導入される作動液の液圧により受けるスラスト荷重及び回転トルクの分力によるスラスト荷重が合成されたスラスト荷重の方向と反対方向である反スラスト方向すなわちリア側からフロント側へ向かう方向に押圧する液圧機構と、この液圧機構の液圧室にボディ内空間で歯同士が歯車ポンプとして作動する状態で漸次噛合する作動液吐出側である高圧側から作動液を導く高圧作動液導入路とを具備してなり、変動するスラストの最大値を上回る値で前記駆動軸及び前記従動軸をリア側からフロント側へ向かう方向に押圧するように前記液圧機構による押圧力を設定し、フロント側の側板の面圧強度をリア側の側板よりも高くしていることを特徴とする。
このような構成によれば、前記液圧機構により、変動するスラストの最大値を上回る値で前記駆動軸及び前記従動軸が反スラスト方向に押圧されるので、スラスト方向側に配された側板は駆動側はすば歯車及び従動側はすば歯車からのスラスト荷重の影響を受けないことになる。従って、スラスト方向側に配された側板は面圧強度の低い材料で構成することができる。そして、駆動側はすば歯車及び従動側はすば歯車の双方が常時反スラスト方向に押圧されることとなるので、圧力変動による駆動側はすば歯車及び従動側はすば歯車の側面の位置ズレに伴う問題を解消することもできる。
本発明によれば、コストが割高の面圧強度の高い側板を採用しなければならないという制約を無くすことができ、部品コストを低減させるための設計の自由度を高めることができる歯車ポンプ又はモータを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る歯車ポンプ又はモータを示す概略図。 従来の歯車ポンプ又はモータを示す概略図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る歯車ポンプP1は、図1に示すように、互いに噛み合う駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7からなる外接歯車対1と、この外接歯車対1を収納する歯車収納室2aを内部に有するとともに前記駆動側はすば歯車6を軸支する駆動軸8及び前記従動側はすば歯車7を軸支する従動軸9を収納するための軸受を有するケーシング2と、このケーシング2内に収納され前記外接歯車1対の各はすば歯車6、7の両側面6a、6b、7a、7bにそれぞれ添接する対をなす後側板3a及び前側板3bと、液圧室41a、41bを有しこの液圧室41a、41bに導入される液圧により前記駆動軸8及び従動軸9を反スラスト方向に押圧する液圧機構4と、この液圧機構4の液圧室41a、41bに高圧側から作動液を導く高圧作動液導入路5とを具備する。
前記外接歯車対1を構成する駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7は、この種の歯車ポンプに用いられるものとして周知のはすば歯車である。ここで、前記駆動側はすば歯車6の歯及び従動側はすば歯車7の歯は、これらを噛み合わせた状態で歯車ポンプとして作動させる際に、回転トルクの分力により、駆動側はすば歯車6は後方に向かうスラスト荷重、従動側はすば歯車7は前方に向かうスラスト荷重をそれぞれ受ける。また、これら駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7は、歯車ポンプとして作動している状態で、液圧により、後方に向かうスラスト荷重をそれぞれ受ける。これら回転トルクの分力によるスラスト荷重と液圧によるスラスト荷重とが合成された結果、図2に示すように、駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7に、それぞれ異なる大きさのスラスト荷重が、後方に向けて加えられる。本実施形態では、前記駆動側はすば歯車6と駆動軸8とを一体に設けている。前記駆動軸8は、前記駆動側はすば歯車6の中心から回転軸心方向に延伸している。この駆動軸8は、一端がケーシング2の外部に延出している。また、従動側はすば歯車7と従動軸9とも一体に設けている。前記従動軸9は、前記従動側はすば歯車7の中心から回転軸心方向に延伸している。
ケーシング2は、前方に開口する歯車収納室2aを有するケーシング本体21と、このケーシング本体21の前面側に装着されたフロントカバー22とを備えている。
ケーシング本体21は、その内部に前記外接歯車対1すなわち駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7を噛合状態で収容する略眼鏡状の前記歯車収納室2aとこの歯車収納室2aを外部に連通させる図示しない作動液吸入口及び作動液吐出口2bとを備えた筒状のボディ23と、このボディ23の後端を閉塞するリアカバー24とを一体に形成したものである。また、前記ボディ23は、前記歯車収納室2aの後方に、前記駆動軸8及び従動軸9の後端側を軸支する軸受25を備えている。各軸受25は、前記駆動軸8及び従動軸9の後端側がそれぞれ嵌入可能な軸受穴25xと、この軸受穴25xの内周に設けられ前記前記駆動軸8及び従動軸9をそれぞれ摺動可能に軸支するブッシュ25yとを備えたものである。
前記フロントカバー22は、ケーシング本体21にボルト等によって着脱可能に装着され、前記歯車収納室2aの開口面を閉塞する。また、このフロントカバー22は、前記駆動軸8及び従動軸9の前端側を軸支する軸受26を備えている。各軸受26は、前記駆動軸8及び従動軸9の前端側がそれぞれ嵌入可能な軸受穴26xと、この軸受穴26xの内周に設けられ前記駆動軸8及び従動軸9をそれぞれ摺動可能に軸支するブッシュ26yとを備えたものである。駆動軸8の前端は、前記軸受穴26xを貫通してケーシング2の外部に突出させてある。
また、本実施形態では、駆動側はすば歯車6の後側の側面6a及び従動側はすば歯車7の後側の側面7aに、後側板3aを添接させて設けている。この後側板3aは、平歯車式歯車ポンプに用いられているものと略同等の薄板状のものである。この後側板3aの背面は、3の字形のガスケット31を介してケーシング本体21の段部端面21aに当接させてある。なお、3の字形のガスケット31の内側に形成される液圧封入領域は、従来のものに比べて狭く設定してある。また、駆動側はすば歯車6の前側の側面6b及び従動側はすば歯車7の前側の側面7bに、前側板3bを添接させて設けている。この前側板3bは、面圧強度の比較的高い材料により作られたもので、薄板状のものである。この前側板3bの前面は、ガスケット32を介してフロントカバー22の内面22aに当接させてある。なお、本実施形態では、前側板3bの材料は、後側板3aの材料と異なる。
前記液圧機構4は、前記駆動軸8及び前記従動軸9にそれぞれ対応させてリアカバー24の内部に形成した対をなす液圧室41a、41bと、これら液圧室41a、41bをケーシング本体21内に連通させる対をなすシリンダボア42a、42bと、これらシリンダボア42a、42b内にそれぞれスライド可能に嵌装された対をなすバランスピストン43a、43bとを具備してなるもので、前記各バランスピストン43a、43bを対応する前記駆動軸8及び従動軸9の端面に当接させている。前記バランスピストン43a、43bの直径、換言すればこのバランスピストン43a、43bを嵌装するシリンダボア42a、42bの直径は、変動するスラストの最大値を上回る値で前記駆動軸8及び前記従動軸9を反スラスト方向に押圧することができる値に設定されている。具体的には、例えば作動液の圧力をPとし、駆動軸8側のシリンダボア42aの断面積をA1とした場合、前記駆動軸はP×A1の力F1で反スラスト方向に駆動軸8側のバランスピストン43aにより押圧される。この実施形態においては、駆動軸8が受けるスラストが7〜9の範囲で変動することが事前の計測により判明した場合、前記押圧力F1が10となるように駆動軸8側のシリンダボア42aの断面積A1を設定する。また、作動液の圧力をPとし、従動軸9側のシリンダボア43bの断面積をA2とした場合、前記従動軸9はP×A2の力F2で反スラスト方向にバランスピストンにより押圧される。この実施形態においては、従動軸9が受けるスラストが2〜4の範囲で変動することが事前の計測により判明した場合、前記押圧力F2が5となるように従動軸9側のシリンダボア42bの断面積A2を設定する。
前記高圧作動液導入路5は、液圧機構4の液圧室41a、41bに高圧側から作動液を導くためのもので、ケーシング本体21内に形成されている。
ここで、この歯車ポンプP1の前記駆動軸8を介して前記駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7を同期逆回転駆動した場合に、前記作動液吸入口と前記作動液吐出口2bとの間で高低圧差が生じる。このとき、前記駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7の歯同士が漸次離反する側のボディ23内空間、つまり前記作動液吸込口側の空間が低圧領域になるとともに、歯同士が漸次噛合する側のボディ23内空間、つまり作動液吐出口2b側の空間が高圧領域になる。そして、作動液吸込口より導入した作動液を、前記駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7の歯先と歯車収納室2aとの間に閉成される容積空間に閉じ込めて作動液吐出口2bにまで導き吐出するポンプ作用を営むようにしている。なお、この歯車ポンプP1は、作動液吐出口2bより高圧の作動液を導入し、これにより前記駆動軸8から回転トルクを取り出して外部負荷を駆動するとともに、低圧となった作動液を前記作動液吸込口から吐出するというモータ作用を営む歯車モータとして機能させることもできるものであることはいうまでもない。
以上に述べたように、本実施形態に係る歯車ポンプP1の構成によれば、前記バランスピストン43a、43bを収納するシリンダボア42a、42bの直径は、変動するスラストの最大値を上回る値で前記駆動軸8及び前記従動軸9を反スラスト方向に押圧することができる値に設定しているので、後側板3aは前記スラストによる影響を受けない。従って、後側板3aは平歯車式歯車ポンプに用いられているものと略同等の面圧強度の低い材料を用いて構成することができる。また、前側板3bは、前記バランスピストン43a、43bから押圧力を受けるので、十分な面圧強度を有する材料により構成する必要はあるが、この前側板3bは薄い板状のものにより構成することができる。すなわち、両側板3a、3bにコストが割高の面圧強度の高い材料を採用しなければならないという制約を無くすことができ、部品コストを低減させるための設計の自由度を高めることができる。換言すれば、駆動軸及び従動軸を観入させるための軸受を有するベアリングケースを省略し、薄板状の後側板31及び前側板32によりスラストを受けるようにできるので、部品点数を削減し製造コストを低下させることができる。そして、前記駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7の双方が常時前方すなわち反ラスト力方向に押圧されることとなるので、圧力変動による前記駆動側はすば歯車6及び従動側はすば歯車7の側面6a、6b、7a、7bの位置ズレに伴い歯車6、7の側面6a、6b、7a、7bから作動液が漏れ容積性能が低下する問題を解消することもできる。
また、本実施形態では、その内部に前記外接歯車対1を噛合状態で収容する略眼鏡状の前記歯車収納室2aとこの歯車収納室2aを外部に連通させる作動液吸入口及び作動液吐出口2bとを備えた筒状のボディ23と、このボディ23の後端を閉塞するリアカバー24とをボディ本体21として一体に形成しているので、これらを別体に形成したものと異なり、ボディ23とリアカバー24との接合箇所からの作動液漏れが発生し得ず、この点からも容積性能が低下する問題を解消することもできる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らず、種々に変形してよい。
例えば、上述した実施形態においては、ボディに、外接歯車対を収納する歯車収納室を備えたボディと、このボディの後端を閉塞するリアカバーとを一体に形成しているが、前記ボディと前記リアカバーとを別体に構成したものに本発明を適用してもよい。また、前記ボディと前記リアカバーとを別体に構成する場合、前記ボディと、このボディの前端を閉塞するフロントカバーとを一体に構成するようにしてもよい。
加えて、上述した実施形態において、フロントカバーが前側板を兼ねる構成を採用してもよい。
さらに、上述した実施形態では、後側板と前側板とを異なる材料によって作っているが、これら後側板と前側板とを同一の材料により作るようにしてももちろんよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
本発明の歯車ポンプ又はモータの構成を採用すれば、コストが割高の面圧強度の高い側板を採用しなければならないという制約を無くすことができ、部品コストを低減させるための設計の自由度を高めることができる。
P1…歯車ポンプ
1…外接歯車対
2…ケーシング
2a…歯車収納室
3…側板
4…液圧機構
41…液圧室
5…高圧作動液導入路
6…駆動側はすば歯車
7…従動側はすば歯車
8…駆動軸
9…従動軸

Claims (1)

  1. 互いに噛み合う駆動側はすば歯車及び従動側はすば歯車からなる外接歯車対と、この外接歯車対を収納し前方に開口する歯車収納室を内部に備えるボディ及びこのボディの後端を閉塞するリアカバーを有するケーシング本体、並びにこのケーシング本体の前面側に装着されたフロントカバーを備えているとともに前記駆動側はすば歯車を軸支する駆動軸及び前記従動側はすば歯車を軸支する従動軸を収納するための軸受を有するケーシングと、このケーシング内に収納され前記外接歯車対の各はすば歯車の両側面にそれぞれ添接する対をなす側板と、液圧室を有しこの液圧室に導入される液圧により前記駆動軸及び従動軸を前記歯車収納室内に導入される作動液の液圧により受けるスラスト荷重及び回転トルクの分力によるスラスト荷重が合成されたスラスト荷重の方向と反対方向である反スラスト方向すなわちリア側からフロント側へ向かう方向に押圧する液圧機構と、この液圧機構の液圧室にボディ内空間で歯同士が歯車ポンプとして作動する状態で漸次噛合する作動液吐出側である高圧側から作動液を導く高圧作動液導入路とを具備してなり、変動するスラストの最大値を上回る値で前記駆動軸及び前記従動軸をリア側からフロント側へ向かう方向に押圧するように前記液圧機構による押圧力を設定し、フロント側の側板の面圧強度リア側の側板よりも高い材料であることを特徴とする歯車ポンプ又はモータ。
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