JP2009167842A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高応答性のバルブタイミング調整装置の提供。
【解決手段】進角室52又は遅角室56に作動油供給され遅角室56又は進角室52から作動油が大気開放のドレン溜まり5に排出されることでハウジング11に対する進角側又は遅角側にベーンロータ14が相対回転する構成下、ベーンロータ14に形成され、作動油を貯留する貯留室130、ベーンロータ14に内蔵され、遅角室56の内圧が正圧となることで開弁して貯留室130及び遅角室56間を連通し、遅角室56の内圧が負圧又は大気圧となることで閉弁して貯留室130及び遅角室56間を遮断する逆止弁140、ベーンロータ14に内蔵され、進角室52の内圧が負圧となることで開弁して貯留室140及び進角室52間を連通し、進角室52の内圧が正圧又は大気圧となることで閉弁して貯留室130及び進角室52間を遮断するパイロット開閉弁160を設ける。
【選択図】図12

Description

本発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸と連動して回転するハウジング並びにカム軸と連動して回転するベーンロータを備えた流体駆動式のバルブタイミング調整装置が、広く用いられている。
例えば特許文献1のバルブタイミング調整装置では、ハウジングの内部にてベーンロータが回転方向に区画する進角室又は遅角室に流体供給源から作動流体を供給すると共に、当該供給側とは逆の遅角室又は進角室から作動流体をドレン溜まりに排出するようにしている。これにより、ハウジングに対する進角側又は遅角側にベーンロータが相対回転して、クランク軸に対するカム軸の位相(以下、「機関位相」という。)が、バルブタイミングを決める位相として調整されることになるのである。
特開2007−138730号公報
さて、特許文献1に開示されるように、一般にバルブタイミング調整装置では、カム軸をクランク軸に対する進角側と遅角側とに交互に付勢するような変動トルクが、内燃機関の運転中に作用する。そのため、例えばベーンロータをハウジングに対して進角側に相対回転させる際には、当該進角側にカム軸を付勢する変動トルクが作用することによって瞬間的に容積拡大する進角室に対し、作動流体の供給が間に合わなくおそれがある。
作動流体の供給が間に合わない場合、進角室の内圧が大気圧より低い負圧となるため、装置クリアランスを通じて大気圧のエアが進角室に吸引される。そして、かかる状態下、変動トルクの作用方向が反転すると、圧縮側となった進角室においてエアが消失するまで、ベーンロータがハウジングに対する遅角側に相対回転してしまう。即ち、機関位相を進角側に変化させたいにも拘らず、機関位相が遅角側に戻ることになるので、当該位相進角時の応答性が低下してしまうのである。ここで、カム軸を支持する軸受のフリクション等に起因して、ベーンロータをハウジングに対する遅角側に偏って付勢する変動トルクが作用するような場合、当該付勢側と反対側にベーンロータを相対回転させる位相進角時においては応答性を高め難くなるので、負圧発生による応答性低下を抑制することは、特に重要となる。
本発明は、以上説明した従来技術の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、応答性の高いバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、クランク軸と連動して回転するハウジングと、カム軸と連動して回転し、ハウジングの内部において進角室及び遅角室を回転方向に区画するベーンロータであって、進角室又は遅角室に作動流体が流体供給源から供給されると共に遅角室又は進角室から作動流体が大気開放のドレン溜まりに排出されることにより、ハウジングに対する進角側又は遅角側に相対回転するベーンロータと、ベーンロータに形成され、作動流体を貯留する貯留室と、ベーンロータに内蔵され、進角室及び遅角室のうち一方である第一室の内圧が正圧となることにより、開弁して貯留室及び第一室の間を連通し、第一室の内圧が負圧又は大気圧となることにより、閉弁して貯留室及び第一室の間を遮断する第一弁と、ベーンロータに内蔵され、進角室及び遅角室のうち第一室と異なる他方である第二室の内圧が負圧となることにより、開弁して貯留室及び第二室の間を連通し、第二室の内圧が正圧又は大気圧となることにより、閉弁して貯留室及び第二室の間を遮断する第二弁と、を備える。
この発明によると、進角室及び遅角室のうち一方の第一室では、流体供給源からの作動流体の供給中に変動トルクの作用によって圧縮されると、内圧が正圧となり、それに応じて第一弁が開弁するため、第一室と貯留室との間が連通する。このとき、進角室及び遅角室のうち第一室と異なる方の第二室では、大気開放されたドレン溜まりへの作動流体の排出状態にあることで、内圧が実質的に大気圧となり、それに応じて第二弁が閉弁するため、第二室と貯留室との間が遮断される。したがって、第二室に対して遮断された貯留室には、それと連通する第一室への供給流体が当該第一室の正圧によって流入することになる。
また、第一室への流体供給中に変動トルクの作用方向が反転すると、第一室が容積拡大してその内圧が負圧となるので、第一弁が閉弁して第一室及び貯留室の間が遮断される。このとき、ドレン溜まりへの流体排出状態が継続されていることにより第二室の内圧が実質大気圧となっているので、第二弁が閉弁状態のまま保持されて第二室及び貯留室の間が遮断される。したがって、変動トルクの反転前に第一室から貯留室に流入して貯留された作動流体の当該貯留室からの流出が、抑制されることになる。
さらに、作動流体の供給先が第二室へと切換わり、変動トルクの作用によって第二室が圧縮されるときには、その内圧が正圧となるので、第二弁が閉弁して第二室及び貯留室の間が遮断される。このとき第一室では、大気開放されたドレン溜まりへの流体排出状態となることで、内圧が実質的に大気圧となるので、第一室及び貯留室の間も遮断される。したがって、このときにも、貯留室に貯留された作動流体の流出が抑制されることになる。
そして、第二室への作動流体の供給中に変動トルクの作用方向が反転すると、第二室が容積拡大してその内圧が負圧となるので、第二弁が開弁して第二室及び貯留室の間が連通する。このとき、ドレン溜まりへの流体排出状態が継続されていることにより第一室の内圧が実質大気圧となっているので、第一弁が閉弁状態のまま保持されて第一室及び貯留室の間が遮断される。したがって、貯留室に貯留されている作動流体が負圧の第二室へと吸引されることで、当該第二室へのエアの吸引量は逆に減少するので、この後に変動トルクの作用方向が再度反転しても、ベーンロータが第二室を圧縮する側に相対回転して機関位相に戻りを生じさせる事態が抑制されることになるのである。
以上、請求項1に記載の発明によれば、ハウジングに対する進角側及び遅角側のうち第二室への流体供給による側にベーンロータを相対回転させて機関位相を調整する際に狙いを定めて、応答性を高めることが可能である。
請求項2に記載の発明において、貯留室の容積は、カム軸からベーンロータに作用する変動トルクによって拡大する第二室の容積拡大量以上に設定される。この発明によると、流体供給中の第二室が変動トルクの作用により負圧となることで、第二弁が開弁して貯留室の作動流体が第二室に吸引されることになっても、貯留室が空となってエアが装置クリアランスを通じて当該貯留室に流入する事態を、抑制することができる。
請求項3に記載の発明において、ベーンロータに内蔵されて復原力を発生する弾性部材と、当該復原力を受けて貯留室の作動流体を押圧するピストン部材と、を備える。この発明によると、流体供給中の第二室が変動トルクの作用により負圧となることで、第二弁が開弁して貯留室の作動流体が第二室に吸引されるに際し、弾性部材の復原力を受けるピストン部材により貯留室の作動流体が押圧されて第二室側に押出されることになる。したがって、容積拡大した第二室に作動流体を十分に供給して、変動トルクの反転後における機関位相の戻りを確実に抑制することができるのである。
請求項4に記載の発明において、ベーンロータは、ハウジングに対する進角側又は遅角側に偏って付勢され、第二室への作動流体の供給及び第一室からの作動流体の排出により、当該付勢側とは反対側に相対回転する。この発明によると、ベーンロータがハウジングに対する進角側又は遅角側に偏って付勢されるので、第二室への流体供給によって当該付勢側と反対側にベーンロータを相対回転させる位相変化時の応答性は、高め難くなる。しかし、流体供給中の第二室が変動トルクの作用によって負圧となっても、第二弁の開弁によって貯留室の作動流体が第二室へと吸引され、機関位相の戻りが抑制されることになるので、ベーンロータを付勢側と反対側に相対回転させる位相変化時の応答性を高めることができるのである。
請求項5に記載の発明によると、ベーンロータは、カム軸から作用する変動トルクによりハウジングに対する遅角側に平均的に偏って付勢され、第一室及び第二室は、それぞれ遅角室及び進角室に設定される。この発明によると、変動トルクによってベーンロータがハウジングに対する遅角側に平均的に偏って付勢されるので、進角室への流体供給によってベーンロータを進角側に相対回転させる位相進角時の応答性は、高め難くなる。しかし、流体供給中の第二室たる進角室が変動トルクの作用によって負圧となっても、第二弁の開弁によって貯留室の作動流体が当該進角室へと吸引され、機関位相の遅角側への戻りが抑制されることになるので、位相進角時の応答性を高めることができるのである。
請求項6に記載の発明において、第一弁は、貯留室及び第一室の間においてベーンロータに形成される第一弁通路と、第一弁通路において第一室側から受ける作動流体の圧力が正圧となることにより、開弁して第一弁通路を開放し、当該圧力が負圧又は大気圧となることにより、閉弁して第一弁通路を閉塞する第一弁部材と、を有する逆止弁である。
この発明によると、第一室の内圧が正圧となるときには、当該第一室と貯留室との間の第一弁通路において第一室側から第一弁部材が受ける圧力も、正圧となる。これにより、第一弁部材が開弁して第一弁通路が開放されることになるので、当該第一弁通路を挟む貯留室及び第一室の間を確実に連通させることができる。
一方、第一室の内圧が負圧又は大気圧となるときには、当該第一室と貯留室との間の第一弁通路において第二室側から第一弁部材が受ける圧力も、負圧又は大気圧となる。これにより、第一弁部材が閉弁して第一弁通路が閉塞されることになるので、当該第一弁通路を挟む貯留室及び第一室間を確実に遮断することができる。
このような請求項6に記載の発明によれば、逆止弁により第一弁の機能を果たして、構成の簡素化を図ることが可能となる。
請求項7に記載の発明において、第二弁は、貯留室及び第二室の間においてベーンロータに形成される第二弁通路と、第二室と連通するようにベーンロータに形成されるパイロット通路と、パイロット通路を通じて受ける作動流体の圧力が負圧となることにより、開弁して第二弁通路を開放し、当該圧力が正圧又は大気圧となることにより、閉弁して第二弁通路を閉塞する第二弁部材と、を有するパイロット開閉弁である。
この発明によると、第二室の内圧が負圧となるときには、当該第二室と連通するパイロット通路を通じて第二弁部材が受ける作動流体の圧力も、負圧となる。これにより、第二弁部材が開弁して貯留室及び第二室の間の第二弁通路が開放されることになるので、それら貯留室及び第二室間を確実に連通させることができる。
一方、第二室の内圧が正圧又は大気圧となるときには、当該第二室と連通するパイロット通路から第二弁部材が受ける作動流体の圧力も、正圧又は大気圧となる。これにより、第二弁部材が閉弁して貯留室及び第二室の間の第二弁通路が閉塞されることになるので、それら貯留室及び第二室間を確実に遮断することができる。
このような請求項7に記載の発明によれば、パイロット開閉弁により第二弁の機能を果たして、構成の簡素化を図ることが可能となる。
尚、以上において、「正圧」とは大気圧よりも高い圧力を意味し、「負圧」とは大気圧よりも低い圧力を意味している。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を車両の内燃機関に適用した例を示している。バルブタイミング調整装置1は、「作動流体」として作動油を用いる流体駆動式であり、「動弁」としての吸気弁のバルブタイミングを調整する。
(基本構成)
以下、バルブタイミング調整装置1の基本構成を説明する。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸(図示しない)の駆動力を内燃機関のカム軸2に伝達する駆動力伝達系に設置されて作動油により駆動される駆動部10と、駆動部10への作動油供給を制御する制御部30とを備えている。
(駆動部)
図1,2に示す駆動部10において、ハウジング11は、シューハウジング12、スプロケット13及びフロントプレート18から構成されている。
金属製のシューハウジング12は、円筒状の筒部12aと、仕切部として複数のシュー12b,12c,12dとを有している。
各シュー12b〜12dは、筒部12aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向内側に突出している。各シュー12b〜12dの突出側端面は、図2の紙面垂直方向から見て円弧形の凹面状であり、ベーンロータ14のボス部14aの外周壁面に摺接する。回転方向において隣り合うシュー12b〜12dの間には、それぞれ収容室50が形成される。
共に金属製のスプロケット13及びフロントプレート18は円環板状に形成されており、それぞれシューハウジング12の両端部に同軸上に装着されている。ここで、外周壁面に複数の歯19が突出形成されているスプロケット13は、タイミングチェーン(図示しない)を介してクランク軸と連繋する。これにより内燃機関の運転中は、クランク軸からスプロケット13に駆動力が伝達されることで、ハウジング11がクランク軸と連動して図2の時計方向に回転するようになっている。
金属製のベーンロータ14は、ハウジング11内に同軸上に収容されており、軸方向においてハウジング11と摺接する。ベーンロータ14は、円柱状のボス部14aと、ベーン14b,14c,14dとを有している。
ボス部14aには、フロントプレート18の円筒孔状の中心孔(以下、「プレート中心孔」という。)18aを介して大気開放される有底円筒孔状の座ぐり孔14eが、当該中心孔と同軸上に形成されている。ボス部14aは、プレート中心孔18a及び座ぐり孔14eに通されたボルト14fによって、カム軸2に同軸上に固定されている。これによりベーンロータ14は、カム軸2と連動して図2の時計方向に回転すると共に、ハウジング11に対して相対回転可能となっている。
各ベーン14b〜14dは、ボス部14aにおいて回転方向に略等間隔となる箇所から径方向外側に突出し、それぞれ対応する収容室50内に収容されている。各ベーン14b〜14dの突出側端面は、図2の紙面垂直方向から見て円弧形の凸面状に形成され、筒部12aの内周壁面に摺接する。
各ベーン14b〜14dは、それぞれ対応する収容室50を回転方向に二分することによって、進角室及び遅角室をハウジング11との間に区画している。具体的には、シュー12bとベーン14bの間に進角室52、シュー12cとベーン14cの間に進角室53、シュー12dとベーン14dの間に進角室54がそれぞれ形成されている。また、シュー12cとベーン14bの間に遅角室56、シュー12dとベーン14cの間に遅角室57、シュー12bとベーン14dの間に遅角室58がそれぞれ形成されている。
こうした構成の駆動部10では、進角室52〜54への作動油供給並びに遅角室56〜58からの作動油排出によりベーンロータ14がハウジング11に対する進角側に相対回転することで、クランク軸に対するカム軸2の位相である機関位相が進角側に変化する。したがって、このときには、バルブタイミングが進角する。
一方、遅角室56〜58への作動油供給並びに進角室52〜54からの作動油排出によりベーンロータ14がハウジング11に対して遅角側に相対回転することで、機関位相が遅角側に変化する。したがって、このときには、バルブタイミングが遅角する。
また一方、駆動部10では、進角室52〜54及び遅角室56〜58に対して作動油供給も作動油排出も規制されることによりベーンロータ14がハウジング11と同速回転しすることで、機関位相の変化が生じなくなる。したがって、このときには、バルブタイミングが保持されるのである。
(制御部)
図1に示す制御部30において、カム軸2及びその軸受(図示しない)を通して設けられる進角通路72は、駆動部10の作動状態によらず進角室52〜54と連通状態にある。また、カム軸2及びその軸受を通して設けられる遅角通路74は、駆動部10の作動状態によらず遅角室56〜58と連通状態にある。
供給通路76は、「流体供給源」としてのポンプ4の吐出口と連通しており、大気開放される「ドレン溜まり」としてのオイルパン5からポンプ4によって汲み上げられた作動油が吐出されるようになっている。ここで本実施形態のポンプ4は、クランク軸によって駆動されるメカポンプであり、故に内燃機関の運転中は、作動油が継続して供給通路76に供給されることとなる。また、ドレン通路78は大気開放されて、オイルパン5に作動油を排出可能に設けられている。
制御弁80は、ソレノイド82の発生する電磁駆動力及びリターンスプリング84の発生する復原力を利用してスプール駆動するスプール弁である。制御弁80には、進角通路72、遅角通路74、供給通路76及びドレン通路78がポート接続されている。制御弁80は、ソレノイド82への通電に従って作動することにより、供給通路76及びドレン通路78にそれぞれ連通する通路を進角通路72及び遅角通路74の間で切換える。
制御回路90は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、制御弁80のソレノイド82と電気接続されている。制御回路90は、ソレノイド82への通電を制御する機能と共に、内燃機関の運転を制御する機能を備えている。
こうした構成の制御部30では、内燃機関の運転中に制御回路90によって制御されるソレノイド82への通電に従って制御弁80が作動し、供給通路76及びドレン通路78に対する進角通路72及び遅角通路74の連通状態が切換制御される。したがって、図1に示すように供給通路76及びドレン通路78に対してそれぞれ進角通路72及び遅角通路74が連通するときには、ポンプ4からの作動油が通路76,72を通じて進角室52〜54に供給されると共に、遅角室56〜58の作動油が通路74,78を通じてオイルパン5に排出される。故に、このときには、機関位相が進角側に変化してバルブタイミングが進角することとなる。
一方、図3に示すように供給通路76及びドレン通路78に対してそれぞれ遅角通路74及び進角通路72が連通するときには、ポンプ4からの作動油が通路76,74を通じて遅角室56〜58に供給されると共に、進角室52〜54の作動油が通路72,78を通じてオイルパン5に排出される。故に、このときには、機関位相が遅角側に変化してバルブタイミングが遅角することとなる。
また一方、図4に示すように通路76,78の各々に対して通路72,74のいずれも遮断されるときには、ポンプ4からの作動油が進角室52〜54及び遅角室56〜58のいずれにも供給されず、またそれら流体室52〜54,56〜58のいずれの作動油もオイルパン5には排出されなくなる。故に、このときには、機関位相が変化せずにバルブタイミングが保持されることになるのである。
(特徴)
以下、バルブタイミング調整装置1の特徴を詳細に説明する。
(変動トルク)
本実施形態において内燃機関の運転中は、カム軸2によって開閉駆動される吸気弁からのスプリング反力等に起因して生じる変動トルクが、カム軸2を通じて駆動部10のベーンロータ14に作用する。ここで、図5に例示するように変動トルクは、ベーンロータ14をハウジング11に対する進角側に付勢する負トルクと、ベーンロータ14をハウジング11に対する遅角側に付勢する正トルクとの間において、周期的に変動するものである。そして、特に本実施形態の変動トルクは、正トルクのピークトルクT+が負トルクのピークトルクT−よりも大きくなる傾向を示しており、それによって変動トルクの平均トルクTaveが正トルク側、即ちカム軸2の遅角側に偏るものとなっている。そのため、特に変動トルクの平均トルクTaveとは反対側にベーンロータ14が相対回転する位相進角時に応答性の低下が懸念されるが、後に詳述するように本実施形態では、そうした懸念が解消されることになるのである。
(負圧抑制回路)
図1,2に示すように、本実施形態のバルブタイミング調整装置1において駆動部10には、進角室52における負圧の発生を抑制するための油圧回路として、負圧抑制回路100が内蔵されている。この負圧抑制回路100は、貯留シリンダ120と、「第一弁」としての逆止弁140と、「第二弁」としてのパイロット開閉弁160等から構成されている。
図6,7に示すように貯留シリンダ120は、ピストン室122、ピストン部材124、大気通路126、並びに「弾性部材」としての押圧スプリング128を有している。ピストン室122は、ベーン14bにおいてベーンロータ14の回転軸に略平行な円筒孔状に形成されている。金属製のピストン部材124は円板状乃至は円柱状に形成されており、ピストン室122に同軸上に嵌合収容されている。これによりピストン部材124は、ピストン室122をスプロケット13側の貯留室130とフロントプレート18側の大気室132とに二分した状態で、軸方向に往復移動可能となっている。
大気通路126は、ピストン室122のうち大気室132とベーンロータ14の座ぐり孔14eとの間をピストン部材124の移動位置によらず連通するように、ベーン14b及びボス部14aに跨って形成されている。これにより大気室132は、大気通路126、座ぐり孔14e及びプレート中心孔18aを介して常時、大気開放されており、その内圧が実質的に大気圧に保持されている。
押圧スプリング128は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、ピストン室122のうち大気室132に同軸上に収容されている。押圧スプリング128は、ピストン室122の底壁部122aとピストン部材124との間に介装されており、ピストン部材124をスプロケット13側に付勢する復原力を、要素122a,124間における圧縮変形によって発生する。したがって、押圧スプリング128の復原力を受けるピストン部材124は、ピストン室122のうち作動油を貯留する貯留室130を圧縮することで、当該貯留室130の貯留油を押圧可能となっている。
ここで、貯留室130について本実施形態では、押圧スプリング128の圧縮限界によって決まる最大容積Vs、即ちピストン部材124が押圧スプリング128の復原力に抗してフロントプレート18側の最端位置に達したときの容積Vsが、下記式1のように設定されている。尚、下記式1において、容積Vmは、ベーンロータ14がハウジング11に対して進角側に相対回転駆動される際、負トルクの作用によって容積拡大する進角室52の当該容積拡大量の最大値である。
Vs≧Vm ・・・(式1)
逆止弁140は、「第一弁通路」としての弁通路142、弁座144、「第一弁部材」としての弁部材146、並びに弁スプリング148を有している。弁通路142は、「第一室」としての遅角室56とピストン室122のうち貯留室130との間を、弁部材146の開弁時にはピストン部材124の移動位置によらずに連通するよう、ベーン14bに形成されている。
図7に示すように弁座144は、貯留室130側から遅角室56側に向かって縮径する円錐面状に、弁通路142の内周壁面によって形成されている。金属製の弁部材146は球状に形成されており、弁通路142において弁座144よりも貯留室130側に収容されている。これにより弁部材146は、弁座144に対して図8の如く離座並びに図7の如く着座可能となっている。
弁スプリング148は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、弁通路142において弁部材146よりも貯留室130側に収容されている。弁スプリング148は、弁通路142の内壁部142aと弁部材146との間に介装されており、弁部材146を弁座144側に付勢する復原力を、要素142a,146間における圧縮変形によって発生する。
こうした構成の逆止弁140において弁部材146は、弁通路142にて遅角室56側から受ける圧力が、貯留室130側から受ける圧力よりも高圧の正圧となることで、図8の如く弁スプリング148の復原力に抗して弁座144から離座し、開弁状態となる。故に、このときには、弁通路142が開放されて遅角室56及び貯留室130の間が連通することになる。
一方、弁部材146は、弁通路142にて遅角室56側から受ける圧力が、貯留室130側から受ける圧力よりも低圧の負圧、又は大気圧となることで、図7の如く弁スプリング148により付勢されて弁座144へと着座し、閉弁状態となる。故に、このときには、弁通路142が閉塞されて遅角室56及び貯留室130の間が遮断されることになるのである。
図6,7に示すようにパイロット開閉弁160は、弁室161、「第二弁部材」としての弁部材162、「第二弁通路」としての弁通路164、パイロット通路166、大気通路167、並びに弁スプリング168を有している。弁室161は、ベーン14bにおいてベーンロータ14の回転軸に略平行な円筒孔状に形成されている。金属製の弁部材162は円柱状に形成されており、弁室161に同軸上に嵌合収容されている。これにより弁部材162は、弁室161をスプロケット13側のパイロット室170とフロントプレート18側の大気室172とに二分した状態で、軸方向に往復移動可能となっている。図6に示すように、弁部材162において弁室161の内周壁面と摺接する外周面には、円環状の弁溝174が開口している。
弁通路164は、その中途部に弁室161が設けられており、当該弁室161によって貯留室側通路部164aと進角室側通路部164bとに二分されている。ここで貯留室側通路部164aは、図6の開弁位置に移動した弁部材162の弁溝174に対してはピストン室122のうち貯留室130を連通させる一方、図9の閉弁位置に移動した弁部材162の弁溝174に対しては当該貯留室130を遮断するように、ベーン14bに形成されている。また、進角室側通路部164bは、弁部材162の弁溝174と進角室52との間を弁部材162の移動位置によらず連通するように、ベーン14bに形成されている。以上により本実施形態の弁通路164は、貯留室130と進角室52との間に設けられて、弁部材162の移動に応じて開放並びに閉塞可能となっているのである。
図6,7に示すようにパイロット通路166は、弁室161のうちパイロット室170と進角室52との間を弁部材162の移動位置によらず連通するように、ベーン14bに形成されている。これによりパイロット室170には、進角室52への供給油がパイロット通路166を通じて流入し、その内圧が、パイロット通路166を通じて受ける進角室52の内圧と実質的に等しくなる構成が実現されている。
大気通路167は、弁室161のうち大気室172と貯留シリンダ120の大気通路126との間を弁部材162の移動位置によらず連通するように、ベーン14bに形成されている。これにより大気室172は、大気通路167,126、座ぐり孔14e及びプレート中心孔18aを介して常時、大気開放されており、その内圧が実質的に大気圧に保持されている。
こうした構成のパイロット開閉弁160において弁部材162は、パイロット室170の内圧である進角室52の内圧が、大気室172の内圧である大気圧よりも低圧の負圧となることで、当該大気圧により弁スプリング168の復原力に抗して図6の開弁位置に移動する。故に、このときの弁通路164は、弁部材162の弁溝174を介して貯留室130及び進角室52の間を連通させる開放状態となる。
一方、弁部材162は、パイロット室170の内圧である進角室52の内圧が、大気室172の内圧である大気圧よりも高圧の正圧、又は大気圧となることで、弁スプリング168に付勢されて図9の閉弁位置に移動する。故に、このときの弁通路164は、弁部材162により貯留室130及び進角室52の間が遮断された閉塞状態となるのである。
(バルブタイミング調整作動)
ここで、本実施形態によるバルブタイミング調整作動の特徴について説明する。
(1)遅角室56〜58への作動油供給並びに進角室52〜54からの作動油排出が実現(図3参照)されるときには、負トルク作用により圧縮されることで又はベーン14b,14c,14dが遅角側のシュー12b,12c,12d(図2参照)に当接して機関位相が最遅角位相に保持されることで、遅角室56〜58の内圧が正圧となる。このとき貯留室130は、押圧スプリング128の復原力を受けるピストン部材124に押圧されて正圧の内圧となるが、遅角室56の内圧である正圧よりも低い圧力となる。故に、逆止弁140では、弁通路142において弁部材146が遅角室56側から受ける圧力が、貯留室130側から受ける圧力よりも高圧の正圧となり、図10に示すように開弁するので、弁通路142が開放されて遅角室56及び貯留室130の間が連通することになる。
また、このとき進角室52〜54は、大気開放されたオイルパン5への作動油の排出状態にあり、その内圧が実質的に大気圧となっている。故に、パイロット開閉弁160では、進角室52から弁部材162がパイロット通路166を通じて受ける圧力としてのパイロット室170の内圧が大気圧と等価となり、図10に示すように弁部材162が閉弁位置に移動するので、貯留室130及び進角室52の間が遮断されるのである。
以上により、進角室52に対して遮断された貯留室130には、それと連通する遅角室56への供給油が当該遅角室56の正圧によって流入する。この流入油によりピストン部材124は、押圧スプリング128の復原力に抗してフロントプレート18側へと移動し、貯留室130において最大容積Vsとなるまで、作動油が変動トルクの負トルクへの反転毎に貯留されることになる。
(2)遅角室56〜58への作動油供給並びに進角室52〜54からの作動油排出中に変動トルクが正トルクに反転すると、遅角室56〜58が容積拡大して、それらの内圧が負圧になる。このときにも貯留室130は、押圧スプリング128の復原力を受けるピストン部材124に押圧されて、内圧が正圧となる。故に、逆止弁140では、弁通路142において弁部材146が遅角室56側から受ける圧力が、貯留室130側から受ける圧力よりも低圧の負圧となり、図11に示すように閉弁するので、弁通路142が閉塞されて遅角室56及び貯留室130の間が遮断されることになる。
また、このとき進角室52〜54は、オイルパン5への作動油排出状態が維持されることで、その内圧が継続して大気圧と等価となっているので、パイロット開閉弁160の弁部材162が閉弁位置に定位して貯留室130及び進角室52の間が遮断されたままとなるのである。
以上により、変動トルクの正トルクへの反転前に遅角室56から貯留室130に流入して貯留された作動油については、その流出が抑制されることになる。
(3)制御弁80の切換により、進角室52〜54への作動油供給並びに遅角室56〜58からの作動油排出が実現(図1参照)されるときには、正トルク作用により圧縮されることで又はベーン14b,14c,14dが進角側のシュー12c,12d,12b(図2参照)に当接して機関位相が最進角位相に保持されることで、進角室52〜54の内圧が正圧となる。このときにも貯留室130は、押圧スプリング128の復原力を受けるピストン部材124に押圧されて、内圧が正圧となる。故に、パイロット開閉弁160では、パイロット室170の内圧が、大気圧と等価な大気室172の内圧よりも高い正圧となって、図11に示すように弁部材162が閉弁位置に定位するので、貯留室130及び進角室52の間が遮断されることになる。
また、このとき遅角室56〜58は、大気開放されたオイルパン5への作動油の排出状態にあり、その内圧が実質的に大気圧となっている。故に、逆止弁140では、弁通路142において弁部材146が遅角室56側から受ける圧力が大気圧と等価となり、図11に示すように閉弁するので、弁通路142が閉塞されて遅角室56及び貯留室130の間が遮断されるのである。
以上により、進角室52〜54への作動油供給並びに遅角室56〜58からの作動油排出時に貯留室130に貯留された作動油の流出が、抑制されることになる。
(4)進角室52〜54への作動油供給並びに遅角室56〜58からの作動油排出中に変動トルクが負トルクに反転すると、進角室52〜54が容積拡大して、それらの内圧が負圧になる。故に、パイロット開閉弁160では、パイロット室170の内圧が、大気圧と等価な大気室172の内圧よりも低い負圧となって、図13に示すように開弁位置へと移動するので、貯留室130及び進角室52の間が連通することになる。
また、このとき遅角室56〜58は、オイルパン5への作動油排出状態が維持されることで、その内圧が継続して大気圧と等価となっているので、逆止弁140の弁部材146が閉弁状態に保持されて遅角室56及び貯留室130の間が遮断されることになる。
以上により、作動油を貯留する貯留室130からは、それに連通する進角室52の負圧によって作動油が当該進角室52へと吸引される。そのため、通路76,72上の装置クリアランス(図1参照。例えば、カム軸2及びその軸受の界面を通過する進角通路72の当該界面におけるクリアランス。)を通じて負圧状態の進角室52に吸引されるエア量が、減少する。このとき、押圧スプリング128の復原力を受けるピストン部材124は貯留室130の作動油を押圧して進角室52側に押出すので、進角室52に十分な量の作動油が供給されてエア吸引量の減少効果が高められることになる。加えて、貯留室130の最大容積Vsが上記式1を満たすように、即ち進角室52の容積拡大量の最大値Vm以上に設定されているので、進角室52への作動油吸引により貯留室130が空となってエアを吸引するような事態が、抑制されるのである。
したがって、この後に変動トルクが再度反転して、上記(3)に準ずる正トルクの作用状態(図13参照)となっても、進角室52におけるエア量が低減されていることにより、ベーンロータ14が進角室52を圧縮する遅角側に相対回転して機関位相が戻るような現象は発生し難い。故に、ここまで説明の実施形態によれば、変動トルクの平均トルクTaveの偏りに起因して低下が懸念される位相進角時の応答性を、確実に高めることができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、変動トルクの平均トルクTaveについては、実質的に零となるようにしてもよい。さらに、変動トルクの平均トルクTaveの偏り側とは反対側にベーンロータ14を付勢するアシストスプリング等の弾性体を駆動部10に設けるようにしてもよく、またその場合等においては、「進角」及び「遅角」の関係を上記実施形態のものとは逆にして、流体室56を「第一室」としての進角室且つ流体室52を「第二室」としての遅角室としてもよい。またさらに、駆動部10については、ハウジング11がカム軸2と連動して回転し、ベーンロータ14がクランク軸と連動して回転するように構成してもよい。
そして、本発明は、吸気弁のバルブタイミングを調整する装置以外にも、「動弁」としての排気弁のバルブタイミングを調製する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置にも、適用することもできる。
本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す構成図である。 図1のII−II線断面図であって、その一部を切欠いて示す図である。 図1とは別の作動状態を示す図である。 図1,3とは別の作動状態を示す図である。 図1の駆動部に作用する変動トルクについて説明するための模式図である。 図1の要部の拡大図である。 図2の要部の拡大図である。 図7とは別の作動状態を示す図である。 図6とは別の作動状態を示す図である。 図1のバルブタイミング調整装置の作動を説明するための模式図である。 図1のバルブタイミング調整装置の作動を説明するための模式図である。 図1のバルブタイミング調整装置の作動を説明するための模式図である。 図1のバルブタイミング調整装置の作動を説明するための模式図である。
符号の説明
1 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 ポンプ(流体供給源)、5 オイルパン、10 駆動部、11 ハウジング、12 シューハウジング、12a 筒部、12b,12c,12d シュー、13 スプロケット、14 ベーンロータ、14a ボス部 14b,14c,14d ベーン、14e 座ぐり孔、14f ボルト、18 フロントプレート、18a プレート中心孔、30 制御部、50 収容室、52 進角室(第二室)、53,54 進角室、56 遅角室(第一室)、57,58 遅角室,72 進角通路,74 遅角通路,76 供給通路、78 ドレン通路、80 制御弁、82 ソレノイド、84 リターンスプリング、90 制御回路、100 負圧抑制回路、120 貯留シリンダ、122 ピストン室、122a 底壁部、124 ピストン部材、126 大気通路、128 押圧スプリング(弾性部材)、130 貯留室、132 大気室、140 逆止弁(第一弁)、142a 内壁部、142 弁通路(第一弁通路)、144 弁座、146 弁部材(第一弁部材)、148 弁スプリング、160 パイロット開閉弁(第二弁)、161 弁室、162 弁部材(第二弁部材)、164 弁通路(第二弁通路)、164a 貯留室側通路部、164b 進角室側通路部、166 パイロット通路、167 大気通路、168 弁スプリング、170 パイロット室、172 大気室、174 弁溝、T+,T− ピークトルク、Tave 平均トルク、Vs 最大容積、Vm 容積拡大量の最大値

Claims (7)

  1. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記クランク軸と連動して回転するハウジングと、
    前記カム軸と連動して回転し、前記ハウジングの内部において進角室及び遅角室を回転方向に区画するベーンロータであって、前記進角室又は前記遅角室に作動流体が流体供給源から供給されると共に前記遅角室又は前記進角室から作動流体が大気開放のドレン溜まりに排出されることにより、前記ハウジングに対する進角側又は遅角側に相対回転するベーンロータと、
    前記ベーンロータに形成され、作動流体を貯留する貯留室と、
    前記ベーンロータに内蔵され、前記進角室及び前記遅角室のうち一方である第一室の内圧が正圧となることにより、開弁して前記貯留室及び前記第一室の間を連通し、前記第一室の内圧が負圧又は大気圧となることにより、閉弁して前記貯留室及び前記第一室の間を遮断する第一弁と、
    前記ベーンロータに内蔵され、前記進角室及び前記遅角室のうち前記第一室と異なる他方である第二室の内圧が負圧となることにより、開弁して前記貯留室及び前記第二室の間を連通し、前記第二室の内圧が正圧又は大気圧となることにより、閉弁して前記貯留室及び前記第二室の間を遮断する第二弁と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記貯留室の容積は、前記カム軸から前記ベーンロータに作用する変動トルクによって拡大する前記第二室の容積拡大量以上に設定されることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記ベーンロータに内蔵されて復原力を発生する弾性部材と、
    前記復原力を受けて前記貯留室の作動流体を押圧するピストン部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記ベーンロータは、前記ハウジングに対する進角側又は遅角側に偏って付勢され、前記第二室への作動流体の供給及び前記第一室からの作動流体の排出により、当該付勢側とは反対側に相対回転することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記ベーンロータは、前記カム軸から作用する変動トルクにより前記ハウジングに対する遅角側に平均的に偏って付勢され、
    前記第一室及び前記第二室は、それぞれ前記遅角室及び前記進角室に設定されることを特徴とする請求項4に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記第一弁は、
    前記貯留室及び前記第一室の間において前記ベーンロータに形成される第一弁通路と、
    前記第一弁通路において前記第一室側から受ける作動流体の圧力が正圧となることにより、開弁して前記第一弁通路を開放し、当該圧力が負圧又は大気圧となることにより、閉弁して前記第一弁通路を閉塞する第一弁部材と、
    を有する逆止弁であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記第二弁は、
    前記貯留室及び前記第二室の間において前記ベーンロータに形成される第二弁通路と、
    前記第二室と連通するように前記ベーンロータに形成されるパイロット通路と、
    前記パイロット通路を通じて受ける作動流体の圧力が負圧となることにより、開弁して前記第二弁通路を開放し、当該圧力が正圧又は大気圧となることにより、閉弁して前記第二弁通路を閉塞する第二弁部材と、
    を有するパイロット開閉弁であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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