JP2005036785A - 可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一本のカムシャフトを回転させることによりバルブのリフト量、作用角及びタイミングを変更する。また、高さを抑えたコンパクトな可変動弁機構を提供し、可変動弁機構の車両搭載性を向上させる。
【解決手段】 ロッカアーム1の上方に、押圧面17を備えた揺動可能な第一介在アーム10と、基端部において第一介在アーム10に揺動可能に軸着されるとともに該アーム10の側方で上下に延びて先端部側から上下変位制御される第二介在アーム20とが配置され、第二介在アーム20の側方に回転カム7が配置される。第二介在アーム20が上下変位制御されることにより、該アーム20と回転カム7との接点が上下に変わるとともに、第一介在アーム20の揺動開始位置が変わり、もって押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置が押圧面17の長さ方向に変わることにより、バルブのリフト量等が変化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブのリフト量、作用角及びタイミングを連続的に又は段階的に変化させる可変動弁機構に関するものである。
従来の可変動弁機構としては、二本のカムシャフトを回転させてロッカアームを揺動させると共に二本のカムシャフトの位相を相対的に変えることによりロッカアームの揺動角を変えて、バルブのリフト量又は作用角を連続的に変化させるようにしたものがある(例えば、非特許文献1参照。)。しかし、この可変動弁機構は、二本の回転カムの位相を変えて回転させることが必要で、駆動が難しいという問題があった。
「自動車工学・1999年12月号」株式会社鉄道日本社、平成11年、第86−87頁
そこで本出願人は先に、図19に示すように、制御カム62を備えた制御シャフト61に、介在アーム63を揺動可能に設け、介在アーム63に制御カム摺接部としての第二ローラ64と回転カム摺接部としての第三ローラ65とを備えたレバー66を小角度回転可能に設け、第三ローラ65を回転カム67が押圧することでレバー66と介在アーム63とをその順に介してロッカアーム68を押圧しバルブ69をリフトさせる可変動弁機構を提案している(特願2002−273869、本願出願時において未公開)。この可変動弁機構は、カムシャフトを一本に減らすことができるので、可変動弁機構の構造をシンプルにするとともにエンジンヘッドをコンパクトにすることができる。ところが、特願2002−273869に記載の可変動弁機構では、レバー66が介在アーム63の上側において延びるとともに、回転カム67(カムシャフト)がレバー66の更に上側に設けられた構造のため、可変動弁機構の高さが増大し、車両搭載性に問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、一本のカムシャフトを回転させることによりバルブのリフト量、作用角及びタイミングを変更することを可能にすることにある。また、高さを抑えたコンパクトな可変動弁機構を提供することを可能とし、可変動弁機構の車両搭載性を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明の可変動弁機構は、ロッカアームの上方に、ロッカアームの被押圧部を押圧する押圧面を備えた揺動可能な第一介在アームと、基端部において前記第一介在アームに揺動可能に軸着されるとともに前記第一介在アームの側方で上下に延びて内燃機関の運転状況に応じて先端部側から上下変位制御される第二介在アームとが配置されるとともに、前記第二介在アームの側方に、前記第二介在アーム及び前記第一介在アームをその順に介して前記ロッカアームを押圧する回転カムが配置されたことを特徴とする。なお、本明細書において「上下」とは内燃機関のシリンダの軸線方向(図3に例示するシリンダCの軸線A方向を参照)を意味し、「上方」とはシリンダから離れる方向を意味する。また、第二介在アームの「側方」に回転カムが配置されるとは、最上位置にある時の第二介在アームの上端よりも回転カムの回転中心が上にならないようにして回転カムが配置されることを意味する。
機能的に詳しくは、第二介在アームが上下変位制御されることにより、第二介在アームと回転カムとの接点が上下に変わるとともに、第一介在アームの揺動開始位置が変わり、もって押圧面における被押圧部の当接位置が押圧面の長さ方向に変わることにより、バルブのリフト量、作用角及びタイミングが変化する。
第二介在アームが上下変位制御されるための構造としては、特に限定されないが、第二介在アームの先端部の当接部に制御シャフトに形成された制御カムが上方又は下方(斜め上方又は斜め下方も含む)から当接し、前記制御シャフトが内燃機関の運転状況に応じて小角度回転制御されることにより制御カムが当接部を上下させて第二介在アームが上下変位制御される態様を例示できる。
また、この例示における第二介在アームとしては、特に限定されないが、次の態様(1)(2)を例示できる。
(1) 第二介在アームが、その基端部から下方へ延び、その途中部に回転カムに押圧されるカム摺接部を備え、その下端部に制御カムが当接する当接部を備えた態様。
(2) 第二介在アームが、その基端部から上方へ延び、その途中部に回転カムに押圧されるカム摺接部を備え、その上端部に制御カムが当接する当接部を備えた態様。
上記態様(1)においては、第一介在アームがロッカアームより幅広に形成され、第一介在アームのうちロッカアームの真上位置に押圧面が形成され、第一介在アームのうちロッカアームの真上部位から外れた位置に第二介在アーム及び制御カムが逃がされるように配置されることが好ましい。第二介在アームの当接部と制御カムとの当接位置をどのように決めても、これらがロッカアームと干渉しないからである。
第一介在アームは、制御シャフトに前記小角度回転とは独立して揺動可能に軸着されたものでもよいし、制御シャフトとは別のシャフトに揺動可能に軸着されたものでもよい。
また、上記態様(1)(2)において、二つのロッカアームが間隔をおいて並ぶように配され、第一介在アームは、二つのロッカアームに対応して間隔をおいて並んだ二つのアーム本体と、両アーム本体を連結する連結部とを含み、各アーム本体は、制御シャフトに回転可能に挿通されることにより第一介在アームを揺動可能にする円筒形のボス部と、各ボス部の下側に設けられてさらに前方へ延びるアーム部とからなり、該アーム部の下面に押圧面が形成され、連結部は第二介在アームと制御カムとを逃がすために円筒の一部が除去されて開口部となった部分円筒形に形成された構成を好ましく例示できる。
この構成においては、制御シャフトに制御カムが一体形成され、ボス部及び連結部に制御カムを通すことができる通し穴を備えた突出部が形成され、連結部における突出部に開口部へと続く切欠が形成され、制御シャフトをボス部に通すとともに制御カムを前記通し穴に通し、制御カムが連結部に達したら、制御シャフトを回して制御カムを切欠から開口部に現すようにして、組み付けられるようにすることが好ましい。
カム摺接部が回転カムに常に当接するように第一介在アームを付勢する付勢手段が設けられることが好ましい。付勢手段としては、内燃機関のシリンダヘッドに設けたコイルバネを第一介在アームに当接させる構造を例示できる。
ロッカアームは、その揺動中心部がアーム長方向の中央部にあるものでも、一端部にあるもの(いわゆるスイングアーム)でもよい。その揺動中心部は軸着でもピボット支持でもよい。また、揺動中心部にタペットクリアランス調整機構が設けられることが好ましい。
ロッカアームの被押圧部は、固定面でも回転可能なローラでもよい。第二介在アームの回転カム摺接部も、固定面でも回転可能なローラでもよい。第二介在アームの当接部も、固定面でも回転可能なローラでもよい。いずれも、コストの観点では固定面が好ましく、摺動抵抗や摩耗の観点では回転可能なローラが好ましい。
なお、本発明の可変動弁機構は、吸気バルブ又は排気バルブの何れか一方に適用することもできるが、両方に適用することが好ましい。
本発明によれば、一本のカムシャフトを回転させることによりバルブのリフト量、作用角及びタイミングを変更することが可能になるとともに、高さを抑えたコンパクトな可変動弁機構を提供することが可能となるため、可変動弁機構の車両搭載性を向上させることが可能となる。
まず、図1〜図9は第一実施形態の可変動弁機構を示している。本機構においては、スイングアームタイプの二つのロッカアーム1が間隔をおいて並ぶように配され、各ロッカアーム1の基端部は同部に形成された凹球面部2がピボット30に支持されてなる揺動中心部となっている。ピボット30の下部の雄ネジがピボット支持部材31の雌ネジに螺入量調節可能に螺入されることにより、手動によるタペットクリアランス調整が可能となっている(これは油圧等による自動調整機構に変更することもできる。)。ロッカアーム1の先端部にはバルブ9の基端部を押圧するバルブ押圧部3が設けられている。ロッカアーム1の長さ方向の中央部には被押圧部としての被押圧ローラ4が回転可能に軸着されている。以下の説明において、便宜上、ロッカアーム1の先端方向(図1〜図8において右方向)を「前」あるいは必要に応じて前方又は前側といい、基端方向(同じく左方向)を「後」あるいは必要に応じて後方又は後側ということにする。
この可変動弁機構の特徴は、ロッカアーム1の上方に、被押圧ローラ4を押圧する押圧面17を備えた揺動可能な第一介在アーム10と、制御シャフト27と、基端部において第一介在アーム10に揺動可能に軸着されるとともに第一介在アーム10の側方で上下に延びて内燃機関の運転状況に応じて上下変位制御される第二介在アーム20とが配置されるとともに、第二介在アーム20の前側方に回転カム7が配置されていることにある。以下、これらを詳述する。
第一介在アーム10は、二つのロッカアーム1に対応して間隔をおいて並んだ二つのアーム本体11と、両アーム本体11を連結する連結部12と、各アーム本体11の前上部から前方へ延びる軸支部13と、連結部12の後部から延びる突起部14とからなる。各アーム本体11は、後述する制御シャフト27に回転可能に挿通されることにより第一介在アーム10を揺動可能にする円筒形のボス部15と、各ボス部15の下側に設けられてさらに前方へ延びるアーム部16とからなる。アーム部16の下面は被押圧ローラ4を押圧する押圧面17であり、図示例の押圧面17は、その後半部が第一介在アーム10の揺動中心に対して距離が略等しい凸円弧面状の非作用面部17aであり、その前半部が第一介在アーム10の揺動中心に対して前側ほど距離が離れる作用面部17bとなっている。そして、第一介在アーム10の揺動中心は被押圧ローラ4の真上よりやや後側にあり、押圧面17は被押圧ローラ4の真上より後側からロッカアーム1の先端付近の上方まで延びている。
連結部12は第二介在アーム20と後述する制御カム28とを逃がすために円筒の上部から前回りに後部までが除去されて開口部12aとなった部分円筒形に形成され、両ボス部15を連結している。言い換えると、第一介在アーム10は連結部12の分だけロッカアーム1より幅広に形成され、第一介在アーム10のうちロッカアーム1の真上部位に押圧面17が形成され、第一介在アーム10のうちロッカアーム1の真上部位から外れた部位に第二介在アーム20が逃がされるように配置される。従って、第二介在アーム20の後述する当接ローラ22及び制御カム28は、その上下位置に拘わらず、ロッカアーム1と干渉しない。突起部14は連結部12の後部から後方へ延びており、その上面にはシリンダヘッドに設けられたコイルバネ18により付勢される圧子19が当接しており、後述するカム摺接ローラ21を回転カム7に常に当接させるようにしている。
制御シャフト27は、図示しない支持機構により小角度回転可能に軸支されている。制御シャフト27における二つのロッカアーム1間の間隔の上方位置には制御カム28が止められており、制御シャフト27と一体となって小角度回転するようになっている。そのカム面は、前向きの基端部から下方へ延びて先端側ほど後斜め下方へ回り込んだ凸円弧面状のカム面でおり、制御シャフト27とは偏心しているため、制御シャフト27の軸心に対しては基端側より先端側ほど距離が離れている。なお、前記第一介在アーム10はこの小角度回転とは独立して回転自在である。制御シャフト27に対する制御カム28の止め方は特に限定されないし、制御シャフト27と制御カム28とが一体形成されてもよい。
第二介在アーム(レバー)20は基端部(本例では上端部)において二つの軸支部13に回動可能に軸着され、該基端部から下方へ延びている。第二介在アーム20の途中部には、回転カム7に押圧されるカム摺接部としてのカム摺接ローラ21が回転可能に軸着されている。第二介在アーム20の先端部(本例では下端部)には、制御カム28に当接する当接部としての当接ローラ22が回転可能に軸着されており、その斜め上方から当接ローラ22が当接している。そして、制御シャフト27が内燃機関の運転状況に応じて小角度回転制御され、制御カム28が当接ローラ22を斜め上方から上下させることにより、第二介在アーム20が制御シャフト27と回転カム7との間で上下変位制御される。第二介在アーム20の幅は二つのロッカアーム1間の間隔よりも狭いため、当接ローラ22と制御カム28との当接位置はこの間隔に非接触で入り込みうる。本例では、第二介在アーム20の基端部と途中部のカム摺接部(カム摺接ローラ21)と先端部の当接部(当接ローラ22)とは、カム摺接部が回転カム7側に張り出した「く」字配置(側面視)になっている。
第二介在アーム20の側方には、1本のカムシャフト6が回転可能に軸支されている。カムシャフト6には、カム摺接ローラ21を側方に押圧することで、第二介在アーム20及び第一介在アーム10をその順に介してロッカアーム1を押圧することによりバルブ9をリフトさせる回転カム7が形成されている。回転カム7は、ベース円7aと、突出量が漸増するノーズ漸増部7bと、最大突出量となるノーズ7cと、突出量が漸減するノーズ漸減部7dとからなっている。回転カム7の回転方向は、ノーズ7cがカム摺接ローラ21に上方から接近する方向(図示例では反時計回り)である。そして、最上位置にある時(図7)の第二介在アーム20の上端よりも回転カム7の回転中心(カムシャフト6の軸線)が上にならないようにして、第二介在アーム20の側方に回転カム7が配置されている。
制御シャフト27には、制御シャフト27を内燃機関の運転状況に応じて小角度回転制御して、制御カム28の配向角を1回転以内の範囲で連続的に又は段階的(少なくとも二段階、好ましくは三段階、さらに好ましくは四段階以上の多段階)に変えることにより、前記のとおり当接ローラ22を上下させて第二介在アーム20を上下変位制御するリフト制御装置(図示略)が設けられている。第二介在アーム20が上下変位制御されると、カム摺接ローラ21と回転カム7との接点が上下に変わると同時に、第二介在アーム20を軸着した第一介在アーム10の揺動開始位置が変わり、もって押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pが第一介在アーム10の長さ方向に変わることにより、バルブ9のリフト量、作用角及びタイミングが変化する。
リフト制御装置は、例えば、ヘリカルスプラインを設けたピストンが油圧により所定角の回転を伴いながら軸方向に移動し、該回転が制御シャフト27を回転させることにより制御カム28の配向角を1回転以内の範囲で変える構造となっており、内燃機関の回転センサやアクセル開度センサ等からの検知値に基づいてマイクロコンピュータ等の制御装置により制御されるようになっている。リフト制御装置は、例えばステップモータ等の電動機を用いたものであってもよい。
以上のように構成された可変動弁機構は、次のように作用する。
まず、図3及び図4は最大リフト量・最大作用角が必要な運転状況下を示し、図3は回転カム7のベース円7aがカム摺接ローラ21に当接するとき(いわゆるベース時)を、図4は同じくノーズ7cがカム摺接ローラ21に当接するとき(いわゆるノーズ時)をそれぞれ示している。また、各図の(a)と(b)とは断面の切断位置が異なるだけで、同じ状態を示している。この運転状況下では、制御シャフト27の小角度回転制御により制御カム28がその先端側を当接ローラ22に近付けるように配向して、当接ローラ22を斜め上方から押し下げるため、第二介在アーム20は最下位置に変位制御される。
図3のベース時において、前記変位制御によりカム摺接ローラ21と回転カム7との接点は(後述する微小リフト時(図5)との比較で)下側にあるとともに、第二介在アーム20の上端の軸着部は第一介在アーム10の軸支部13を引き下げている。このため、アーム部16は前下方へ傾いた位置にあり、これが同運転状況下における第一介在アーム10の揺動開始位置である。このとき、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは非作用面部17aの前端部にあり、未だロッカアーム1は押し下げられないので、バルブ9のリフトは発生しない。そして、図3から図4までの間でノーズ漸増部7bがカム摺接ローラ21に当接するようになると、回転カム7がカム摺接ローラ21を後斜め下方に押圧し始め、第二介在アーム20の上端の軸着部がコイルバネ18の付勢力に抗して軸支部13をさらに引き下げ、当接ローラ22は制御カム28に沿って下降する。よって、第一介在アーム10が前下方へ揺動し始め、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは前進して作用面部17bにかかり、ロッカアーム1はピボット30を中心として前下方へ揺動し始め、バルブ9のリフトが始まる。そして、図4のノーズ時になると、回転カム7がカム摺接ローラ21を最大に押圧し、第二介在アーム20が軸支部13を最大に引き下げて、当接ローラ22は制御カム28の先端部に達する(前記の通り、当接ローラ22とロッカアーム1とは干渉しない)。このため、第一介在アーム10は前下方へ最大に揺動し、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは作用面部17bをさらに前進し、ロッカアーム1は前下方へ最大に揺動するため、バルブ9のリフト量Lは最大値Lmaxに達する。また、ベース時に当接位置Pは非作用面部17aの前端部にあり、第一介在アーム10が揺動し始めてから最大に揺動するまでの広い範囲でバルブ9がリフトされることから、作用角は最大となる。また、前記のとおりノーズ7cがカム摺接ローラ21に上方から接近するのに対して、カム摺接ローラ21と回転カム7との接点が下側にあることから、リフトのピークが訪れるタイミングは最も遅角となる(図9参照)。
続いて、図5及び図6は微小リフト量・微小作用角が必要な運転状況下を示し、図5はベース時を、図6はノーズ時をそれぞれ示している。また、各図の(a)と(b)とは断面の切断位置が異なるだけで、同じ状態を示している。この運転状況下では、制御シャフト27の小角度回転制御により、制御カム28がその基端側を当接ローラ22に近付けるように配向して、当接ローラ22の上昇が許容されるため、第二介在アーム20はコイルバネ18の付勢力により引き上げられて図3及び図4の時よりも上側の位置に変位制御される。
図5のベース時において、前記変位制御によりカム摺接ローラ21と回転カム7との接点は上方へ移動するとともに、第二介在アーム20の上端の軸着部は第一介在アーム10の軸支部13とともに図3の時よりも上側の位置にある。このため、アーム部16は図3の時よりも上側に位置し、これが同運転状況下における第一介在アーム10の揺動開始位置である。このとき、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは非作用面部17aの後部にあり(図3の時よりも後退)、未だロッカアーム1は押し下げられないので、バルブ9のリフトは発生しない。そして、図5から図6までの間でノーズ漸増部7bがカム摺接ローラ21に当接するようになり、さらに図6のノーズ時になると、回転カム7がカム摺接ローラ21を押圧し、第二介在アーム20が軸支部13を引き下げて、当接ローラ22が制御カム28に沿って下降する。よって、第一介在アーム10は前下方へ揺動するが、高い揺動開始位置からの揺動なので、図4の時よりも上側までしか揺動しない。このため、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは作用面部17bにかかり始めたところまでしか前進しない。よって、ロッカアーム1は前下方へ僅かに揺動するにすぎず、バルブ9のリフト量は微小となる。また、ベース時に当接位置Pは非作用面部17aの途中部にあり、第一介在アーム10がある程度まで揺動してからでないとバルブ9がリフトされないことから、作用角も微小となる。また、前記のとおりノーズ7cがカム摺接ローラ21に上方から接近するのに対して、カム摺接ローラ21と回転カム7との接点が上側にあることから、リフトのピークが訪れるタイミングは最も進角となる(図9参照)。
なお、図4と図6との中間的なリフト量・作用角が必要な運転状況下では、制御シャフト27の小角度回転制御により制御カム28を図4と図6との中間的な位置に配向し、第二介在アーム20を図4と図6との中間的な位置に連続的に又は段階的に上下変位制御することにより、図9に示すように中間的なリフト量・作用角・タイミングが連続的に又は段階的に得られる。
続いて、図7及び図8はリフト休止が必要な運転状況下を示し、図7はベース時を、図8はノーズ時をそれぞれ示している。また、各図の(a)と(b)とは断面の切断位置が異なるだけで、同じ状態を示している。この運転状況下では、制御シャフト27の小角度回転制御により、制御カム28が図5及び図6の時よりもさらに基端側を当接ローラ22に近付けるように配向して、当接ローラ22の上昇が許容されるため、第二介在アーム20は図5及び図6の時よりもさらに上側の位置に変位制御される。
図7のベース時において、前記変位制御によりカム摺接ローラ21と回転カム7との接点は図5の時よりさらに上側になるとともに、第二介在アーム20の上端の軸着部は第一介在アーム10の軸支部13とともに図5の時よりも上側の位置にある。このため、アーム部16は図5の時よりも上側に位置し、これが同運転状況下における第一介在アーム10の揺動開始位置である。このとき、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは非作用面部17aの最後部にあり(図5の時よりも後退)、ロッカアーム1は押し下げられないので、バルブ9のリフトは発生しない。そして、図7から図8までの間でノーズ漸増部7bがカム摺接ローラ21に当接するようになり、さらに図8のノーズ時になると、回転カム7がカム摺接ローラ21を押圧し、第二介在アーム20が軸支部13を引き下げて、当接ローラ22が制御カム28に沿って下降する。よって、第一介在アーム10は前下方へ揺動するが、高い揺動開始位置からの揺動なので、図6の時よりも上側までしか揺動しない。このため、押圧面17における被押圧ローラ4の当接位置Pは非作用面部17aの前端部までしか前進しない。よって、ロッカアーム1は揺動せず、リフト休止状態となる。
以上のように構成された本実施形態の可変動弁機構によれば、従来の駆動系を大きく変えることなく、1本のカムシャフト6を回転させるだけで、バルブ9のリフト量、作用角及びタイミングを連続的又は段階的に変化させることができる。また、ロッカアーム1の上方に第一介在アーム10と上下に延びる第二介在アーム20とが配置されているとともに、第二介在アーム20の側方に回転カム7が配置されていることにより、高さを抑えたコンパクトな可変動弁機構を形成することができる。このため、可変動弁機構の車両搭載性を向上させることができる。特に本実施形態では、当接ローラ22が二つのロッカアーム1間に進入できるようにしたことから、上下に延びる第二介在アーム20をより低く配置することができ、回転カム7もより低く配置しやすい。
ところで、本実施形態の可変動弁機構を組み付ける際に、制御シャフト27に制御カム28を止めてからでは、該制御シャフト27を第一介在アーム10の円筒形のボス部15に通すことができない。そこで、まず制御シャフト27のみをボス部15に通してから、連結部12の開口部12aに現れた制御シャフト27に制御カム28を止めるという組付け方になる。また、本実施形態における制御カム28は、前記のとおり、前向きの基端部から下方へ延びて先端側ほど後斜め下方へ回り込んだ凸円弧面状のカム面を備えた弓形の片状のものである(図1、図3(a)等)。このような制御カム28と制御シャフト27との止め方は、前記のとおり特に限定されないが、ねじ、凹凸嵌合又はこれらの組み合わせ等による止め方を例示できる。
これに対し、図10及び図11は、制御カム28の形状及び制御カム28と制御シャフト27との止め方に関する変更例を示している。この変更例では、後述する第二実施形態と同じく制御カム28が円筒形状の基端部28aを備えており、前記実施形態と同じく該基端部28aの前向き部分から下方へ延びて先端側ほど後斜め下方へ回り込んだ凸円弧面状のカム面を備えている。そして、この基端部28aを第一介在アーム10の開口部12aから連結部12に当てはめた状態で、制御シャフト27をボス部15と基端部28aとに通してから、連結部12に形成された押し穴32より、基端部28aに形成されたピン穴33及び制御シャフト27に形成されたピン穴34にピン35を圧入することにより、制御カム28と制御シャフト27とを止める。
また、図12及び図13は、制御シャフト27、制御カム28及び第一介在アーム10の組付けに関する変更例を示している。この変更例では、制御シャフト27に、前記実施形態と同じく片状の制御カム28が予め一体形成されている。この一体形成の方法は、特に限定されないが、鍛造、焼結、鋳造等による一体成形や、別体成形後の溶接等による接合を例示できる。また、第一介在アーム10のボス部15及び連結部12には制御カム28を制御シャフト長さ方向に通すことができる寸法形状の通し穴15bを備えた突出部15aが形成されており、連結部12における突出部15aには開口部12aへと続く切欠15cが形成されている。そして、制御シャフト27をボス部15に通すとともに制御カム28を弓形穴15bに通し、制御カム28が連結部12に達したら、制御シャフト27を回して制御カム28を切欠15cから開口部12aに現せば、組み付けることができる。この変更例によれば、制御カム28が制御シャフト27に予め一体形成されているとともに、第一介在アーム10のボス部15及び連結部12に制御カム28を通すことができる通し穴15bが形成されているため、前記のようにして簡単に組み付けることができ、また、制御カム28の止めが緩む問題を解決して信頼性を高めることができる。
次に、図14は前記第二介在アーム20の変更例を示している。この変更例の第二介在アーム20は、途中部の前面に、回転カム7に押圧されるカム摺接部としてのカム摺接チップ23が(前記カム摺接ローラ21に代えて)止着され、下端部の後面に、制御カム28に当接する当接部としての当接チップ24が(前記当接ローラ22に代えて)止着された点においてのみ、前記第二介在アーム20と相違するものである。この変更例を用いれば、摺動抵抗が増大するものの、部品点数を減らすことができ、コストを低減することができる。
次に、図15〜図18は第二実施形態の可変動弁機構を示している。本実施形態の可変動弁機構の特徴も、ロッカアーム1の上方に、被押圧ローラ4を押圧する押圧面17を備えた揺動可能な第一介在アーム10と、制御シャフト27と、基端部において第一介在アーム10に揺動可能に軸着されるとともに第一介在アーム10の側方で上下に延びて内燃機関の運転状況に応じて上下変位制御される第二介在アーム20とが配置されているとともに、第二介在アーム20の前側方に回転カム7が配置されていることにある。しかし、次の点においてのみ第一実施形態と相違している。
第一介在アーム10は、二つのアーム本体11と連結部12と軸支部13と突起部14とからなるが、各アーム本体11のアーム部16はボス部15の下側から後方へ延びている。押圧面17は、その前半部が第一介在アーム10の揺動中心に対して距離が略等しい凸円弧面状の非作用面部17aであり、その後半部が第一介在アーム10の揺動中心に対して前側ほど距離が離れる作用面部17bとなっている。連結部12は制御カム28を逃がすために円筒の後部から前回りに下部までが除去されて開口部12aとなった部分円筒形に形成されている。軸支部13は各アーム本体11の前下部から前方へ延びている。突起部14は連結部12の下部から後方へ延びており、その下面にコイルバネ18により付勢される圧子19が当接している。
制御シャフト27に設けられた制御カム28のカム面は、前向きの基端部から上方へ延びて先端側ほど後斜め上方へ回り込んだ凸円弧面状のカム面であり、制御シャフト27とは偏心しているため、制御シャフト27の軸心に対しては基端側より先端側ほど距離が離れている。第二介在アーム20は基端部(本例では下端部)において軸支部13に回動可能に軸着され、該基端部から上方へ延びている。第二介在アーム20の途中部にはカム摺接ローラ21が、先端部(本例では上端部)には当接ローラ22がそれぞれ回転可能に軸着されている。そして、制御カム28はこの当接ローラ22に後斜め下方から当接している。
カムシャフト6及び回転カム7については第一実施形態と基本的に同じであり、最上位置にある時の第二介在アーム20の上端よりも回転カム7の回転中心が上にならないようにして、第二介在アーム20の前側方に回転カム7が配置されている。回転カム7の回転方向は、ノーズ7cがカム摺接ローラ21に下方から接近する方向(図示例では時計回り)である。
本実施形態による作用も、各部の方向が異なるものの、基本的には第一実施形態と共通する。まず、図15及び図16は最大リフト量・最大作用角が必要な運転状況下を示し、図15はベース時を、図16はノーズ時をそれぞれ示している。また、各図の(a)と(b)とは断面の切断位置が異なるだけで、同じ状態を示している。この運転状況下では、制御シャフト27の小角度回転制御により制御カム28がその先端側を当接ローラ22に近付けるように配向して、当接ローラ22を斜め下方から押し上げるため、第二介在アーム20は最上位置に変位制御される。
図15のベース時(第一実施形態の図3に相当する)において、前記変位制御によりカム摺接ローラ21と回転カム7との接点は(後述する微小リフト時(図17)との比較で)上側にあるとともに、第二介在アーム20の下端の軸着部が第一介在アーム10の軸支部13を引き上げている。このため、アーム部16は後下方へ傾いた位置にあり、これが同運転状況下における第一介在アーム10の揺動開始位置である。当接位置Pは非作用面部17aの前端部にあり、未だロッカアーム1は押し下げられないので、バルブ9のリフトは発生しない。そして、図15から図16までの間でノーズ漸増部7bがカム摺接ローラ21に当接するようになり、さらに図16(第一実施形態の図4に相当する)のノーズ時になると、回転カム7がカム摺接ローラ21を最大に押圧し、第二介在アーム20が軸支部13を最大に引き上げて、当接ローラ22は制御カム28の先端部に達する。このため、第一介在アーム10は後下方へ最大に揺動し、当接位置Pは作用面部17bを後退し、ロッカアーム1は前下方へ最大に揺動するため、バルブ9のリフト量Lは最大値Lmaxに達する。また、作用角も最大となる。また、前記のとおりノーズ7cがカム摺接ローラ21に下方から接近するのに対して、カム摺接ローラ21と回転カム7との接点が上側にあることから、リフトのピークが訪れるタイミングは最も遅角となる(同じく図9参照)。
続いて、図17及び図18は微小リフト量・微小作用角が必要な運転状況下を示し、図17はベース時を、図18はノーズ時をそれぞれ示している。また、各図の(a)と(b)とは断面の切断位置が異なるだけで、同じ状態を示している。この運転状況下では、制御シャフト27の小角度回転制御により、制御カム28がその基端側を当接ローラ22に近付けるように配向して、当接ローラ22の下降が許容されるため、第二介在アーム20はコイルバネ18の付勢力により引き下げられて図3及び図4の時よりも下側の位置に変位制御される。
図17のベース時(第一実施形態の図5に相当する)において、前記変位制御によりカム摺接ローラ21と回転カム7との接点が下方へ移動するとともに、第二介在アーム20の下端の軸着部は第一介在アーム10の軸支部13とともに図15の時よりも下側の位置にある。このため、アーム部16は図15の時よりも上側に位置し、これが同運転状況下における第一介在アーム10の揺動開始位置である。このとき、当接位置Pは非作用面部17aの途中部にあり(図15の時よりも前進)、未だロッカアーム1は押し下げられないので、バルブ9のリフトは発生しない。そして、図17から図18までの間でノーズ漸増部7bがカム摺接ローラ21に当接するようになり、さらに図18のノーズ時(第一実施形態の図6に相当する)になると、回転カム7がカム摺接ローラ21を押圧し、第二介在アーム20が軸支部13を引き上げる。よって、第一介在アーム10は後下方へ揺動するが、高い揺動開始位置からの揺動なので、図16の時よりも上側までしか揺動しない。また、当接位置Pは作用面部17bにかかり始めたところまでしか後退しない。このため、ロッカアーム1は前下方へ僅かに揺動し、バルブ9のリフト量は微小となる。また、作用角も微小となる。また、前記のとおりノーズ7cがカム摺接ローラ21に下方から接近するのに対して、カム摺接ローラ21と回転カム7との接点が下側にあることから、リフトのピークが訪れるタイミングは最も進角となる(同じく図9参照)。
なお、図17と図18との中間的なリフト量・作用角が必要な運転状況下については、第一実施形態における説明を援用する。また、リフト休止が必要な運転状況下については、制御シャフト27の小角度回転制御により、制御カム28が図17及び図18の時よりもさらに基端側を当接ローラ22に当接させるように配向し、第二介在アーム20は図17及び図18の時よりもさらに下側の位置に変位制御されることで対応するので、図17及び図18の説明と第一実施形態における説明とを援用する。本実施形態によっても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態においても、第一実施形態の図12及び図13の変更例と同様に、制御シャフト27に制御カム28を予め一体形成し、第一介在アーム10のボス部15及び連結部12に制御カム28を通すことができる通し穴を備えた突出部を形成するとともに、連結部12における突出部に開口部12aへと続く切欠を形成することにより、同様にして簡単に組み付けられるようにするとともに、制御カム28の止めが緩む問題を解決することが好ましい。
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
(1)リフト制御装置の構成や制御の仕方を適宜変更すること。
(2)中央部に揺動中心部があるロッカアームとすること。
(3)第二介在アーム20の形状を適宜変更すること。
(4)押圧面17の形状を適宜変更すること。
本発明の第一実施形態に係る可変動弁機構を示す斜視図である。 同機構の一部を破断して示す要部斜視図である。 同機構の最大リフト量・最大作用角が必要なときの作用を示す側面図である。 同機構の最大リフト量・最大作用角が必要なときの作用を示す側面図である。 同機構の微小リフト量・微小作用角が必要なときの同機構の作用を示す側面図である。 同機構の微小リフト量・微小作用角が必要なときの同機構の作用を示す側面図である。 同機構のリフト休止が必要なときの同機構の作用を示す側面図である。 同機構のリフト休止が必要なときの同機構の作用を示す側面図である。 本実施形態に係る可変動弁機構により得られるバルブのリフト量、作用角及びタイミングを示すグラフである。 第一実施形態における制御カム及び制御シャフトの変更例を示し、(a)は組付後の斜視図、(b)は組付前の分解斜視図である。 同変更例の断面図である。 第一実施形態における制御カム及び第一介在アームの変更例を示し、(a)は組付後の斜視図、(b)は組付前の分解斜視図である。 (a)は同変更例を下方から見た斜視図、(b)は断面図である。 第一実施形態における第一介在アームの変更例を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る可変動弁機構を示し、同機構の最大リフト量・最大作用角が必要なときの作用を示す(a)は断面図、(b)は側面図である。 同機構の最大リフト量・最大作用角が必要なときの作用を示す(a)は断面図、(b)は側面図である。 同機構の微小リフト量・微小作用角が必要なときの作用を示す(a)は断面図、(b)は側面図である。 同機構の微小リフト量・微小作用角が必要なときの作用を示す(a)は断面図、(b)は側面図である。 従来例の可変動弁機構を示す斜視図である。
符号の説明
1 ロッカアーム
4 被押圧ローラ
6 カムシャフト
7 回転カム
9 バルブ
10 第一介在アーム
13 軸支部
16 アーム部
17 押圧面
20 第二介在アーム
21 カム摺接ローラ
22 当接ローラ
27 制御シャフト
28 制御カム

Claims (10)

  1. ロッカアームの上方に、ロッカアームの被押圧部を押圧する押圧面を備えた揺動可能な第一介在アームと、基端部において前記第一介在アームに揺動可能に軸着されるとともに前記第一介在アームの側方で上下に延びて内燃機関の運転状況に応じて先端部側から上下変位制御される第二介在アームとが配置されるとともに、前記第二介在アームの側方に、前記第二介在アーム及び前記第一介在アームをその順に介して前記ロッカアームを押圧する回転カムが配置されたことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記第二介在アームが上下変位制御されることにより、前記第二介在アームと前記回転カムとの接点が上下に変わるとともに、前記第一介在アームの揺動開始位置が変わり、もって前記押圧面における前記被押圧部の当接位置が前記押圧面の長さ方向に変わることにより、バルブのリフト量、作用角及びタイミングが変化する請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 前記第二介在アームの先端部の当接部に制御シャフトに形成された制御カムが上方又は下方から当接し、前記制御シャフトが内燃機関の運転状況に応じて小角度回転制御されることにより前記制御カムが前記当接部を上下させて前記第二介在アームが上下変位制御される請求項1又は2記載の可変動弁機構。
  4. 前記第二介在アームは前記基端部から下方へ延び、その途中部に前記回転カムに押圧されるカム摺接部を備え、その下端部に前記制御カムが当接する当接部を備えた請求項3記載の可変動弁機構。
  5. 前記第二介在アームは前記基端部から上方へ延び、その途中部に前記回転カムに押圧されるカム摺接部を備え、その上端部に前記制御カムが当接する当接部を備えた請求項3記載の可変動弁機構。
  6. 前記第一介在アームは前記ロッカアームより幅広に形成され、前記第一介在アームのうち前記ロッカアームの真上位置に前記押圧面が形成され、前記第一介在アームのうち前記ロッカアームの真上部位から外れた位置に前記第二介在アーム及び前記制御カムが逃がされるように配置された請求項4記載の可変動弁機構。
  7. 前記第一介在アームは、前記制御シャフトに前記小角度回転とは独立して揺動可能に軸着された請求項1〜6のいずれか一項に記載の可変動弁機構。
  8. 二つの前記ロッカアームが間隔をおいて並ぶように配され、前記第一介在アームは、二つの前記ロッカアームに対応して間隔をおいて並んだ二つのアーム本体と、両アーム本体を連結する連結部とを含み、各アーム本体は、前記制御シャフトに回転可能に挿通されることにより前記第一介在アームを揺動可能にする円筒形のボス部と、各ボス部の下側に設けられてさらに前方へ延びるアーム部とからなり、該アーム部の下面に前記押圧面が形成され、前記連結部は前記第二介在アームと前記制御カムとを逃がすために円筒の一部が除去されて開口部となった部分円筒形に形成された請求項4又は5記載の可変動弁機構。
  9. 前記制御シャフトに前記制御カムが一体形成され、前記ボス部及び前記連結部に前記制御カムを通すことができる通し穴を備えた突出部が形成され、前記連結部における前記突出部に前記開口部へと続く切欠が形成され、前記制御シャフトを前記ボス部に通すとともに前記制御カムを是記通し穴に通し、前記制御カムが前記連結部に達したら、前記制御シャフトを回して前記制御カムを前記切欠から前記開口部に現すようにした請求項8記載の可変動弁機構。
  10. 前記カム摺接部が前記回転カムに常に当接するように前記第一介在アームを付勢する付勢手段が設けられた請求項4〜9のいずれか一項に記載の可変動弁機構。
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