JP4474067B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気弁又は排気弁(吸排気弁)の作動角(の大きさ)を変化させる作動角変更機構と、クランクシャフトの位相に対する吸排気弁の作動角の中心位相(バルブタイミング)を変化させる位相変更機構と、を備えた内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の分野では、機関運転条件に応じて吸排気弁のバルブリフト特性を高度に制御し、最適な作動特性を得るために、例えば吸気弁の作動角(及びバルブリフト量)を連続的に変更可能な作動角変更機構と、この作動角の中心位相を連続的に変更可能な位相変更機構と、を併用した可変動弁装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような可変動弁装置を用いた場合、制御の自由度を高め、幅広い運転状況に対応するために、作動角変更機構による作動角の変更範囲及び位相変更機構による中心位相の変更範囲をできるだけ大きく確保したい。また、各変更機構を個々に独立して駆動させたい。
【0004】
しかしながら、このように変更範囲を大きくすると、排気上死点近傍で吸気弁とピストンとが干渉するおそれがある。具体的には、吸気弁の作動角が大きい状況で、その中心位相を大きく進角させる場合や、中心位相を大きく進角させている状況で、その作動角を過度に増加させる場合のように、大作動角化と進角化とが同時期に行われると、吸気弁とピストンとが干渉するおそれがる。
【0005】
このような吸気弁とピストンとの干渉を回避するために、現実的には、大作動角化と進角化とが同時期に行われないように制御マップ等が予め設定される。しかしながら、制御のフェール時等には、やはり吸気弁とピストンとが接触する可能性が残されている。このような吸気弁とピストンとが接触する可能性を確実に無くすために、両変更機構による初期の変更範囲を予め狭く設定すると、吸気弁のバルブリフト特性の設定の自由度が低くなり、所期の作動特性が得られない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、作動角変更機構及び位相変更機構の初期変更範囲を狭めることなく、吸気弁とピストンとの干渉を確実に(機械的に)回避することを一つの目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る内燃機関の可変動弁装置は、吸気弁又は排気弁の作動角を変化させる作動角変更機構と、上記作動角の中心位相を(例えばクランクシャフトの回転位相に対して)変化させる位相変更機構と、を有している。各変更機構は、好ましくは、予め設定された初期の変更範囲内で連続的に変更可能である。位相変更機構としては、後述する実施形態のように遊星ギアを用いたタイプの他、ヘリカルギアを用いるタイプ、あるいはベーンを用いるタイプが挙げられる。
【0008】
そして、請求項1に係る発明は、上記作動角変更機構及び上記位相変更機構の双方に連携され、これら作動角変更機構及び位相変更機構の作動を相互に、かつ連続的に規制する規制機構を有することを特徴としている。
【0009】
このような規制機構を設けることにより、各変更機構による作動角や中心位相の初期の変更範囲を予め狭く設定することなく、制御フェール時等にも吸気弁(又は排気弁)とピストンとが干渉する可能性を確実に無くすことができる。従って、バルブリフト特性の設定の自由度を犠牲にすることなく、信頼性を向上することができる。更に言えば、規制機構により変更機構の作動を相互かつ連続的に規制しているため、機関運転状態に応じて実際に規制される変更範囲を最小限に抑制することが可能で、バルブリフト特性の設定の自由度を最大限に確保することができる。
【0010】
例えば請求項2に係る発明のように吸気弁側に適用される可変動弁装置では、吸気弁の作動角が大きく、かつその中心位相が進角しているときに、吸気弁とピストンとが干渉するおそれがあるので、上記規制機構により作動角の進角側を規制するとともに、上記中心位相の進角側を規制すれば良い。
【0011】
更に請求項1に係る発明では、上記規制機構は、作動角及び中心位相の設定の自由度を更に向上するために、上記作動角変更機構による作動角の変化に応じて、上記中心位相の規制量を連続的に変化させるとともに、上記位相変更機構による中心位相の変化に応じて、上記作動角の規制量を連続的に変化させる。
【0012】
請求項3に係る発明では、互いに平行に配設された作動角制御軸及び位相制御軸を有し、作動角制御軸を回動することにより作動角が変化し、位相制御軸を回動することにより中心位相が変化する。そして、上記規制機構が、上記作動角制御軸及び位相制御軸の一方の制御軸の回転に伴って軸方向へ移動するスライダと、他方の制御軸に設けられたストッパーピンと、を有し、上記スライダに、上記ストッパーピンに係合する規制カムが形成されている。
【0013】
この請求項3に係る発明によれば、規制機構がスライダ及びストッパーピンを主体とする簡素な構成となり、かつ、規制カムのカムプロフィールを適宜に設定することにより、作動角制御軸及び位相制御軸の回動範囲を相互に、かつ連続的に規制することができる。
【0014】
より具体的には請求項4に係る発明のように、上記スライダが、上記一方の制御軸の外周にスライド可能に螺合するナット部と、上記他方の制御軸の外周に回転自在及びスライド自在に外嵌するリミッターと、これらナット部とリミッターとを一体的に連結するコネクタと、を有し、上記リミッターの縁部によって上記規制カムが形成されている。
【0015】
請求項5に係る発明では、上記作動角変更機構が、クランクシャフトから回転動力が伝達される駆動軸と、この駆動軸に偏心して設けられた駆動偏心カムと、この駆動偏心カムに回転可能に外嵌する第1リンクと、上記作動角制御軸に偏心して設けられた制御カムと、この制御カムに回転可能に外嵌するとともに、一端が上記第1リンクに連結されたロッカーアームと、上記駆動軸に揺動可能に設けられ、上記吸気弁又は排気弁を駆動する揺動カムと、上記ロッカーアームの他端と揺動カムとに連結された第2リンクと、を有している。
このような構成の作動角変更機構は、吸気弁を押圧する揺動カムが駆動軸と同軸上に配置されているため、揺動カムと駆動軸との軸ズレ等を生じるおそれがなく、制御精度に優れていると共に、第1,第2リンクやロッカーアーム等の各リンク要素を駆動軸の周囲に集約させて、機構のコンパクト化を図ることができる。また、駆動偏心カムと第1リンクとの軸受部や、制御カムとロッカーアームとの軸受部のように、部材間の連結部の多くが面接触となっているため、潤滑が行いやすく、耐久性,信頼性にも優れている。更に、固定カム及びカムシャフトを用いた一般的な内燃機関に適用する場合にも、これら固定カム及びカムシャフトの位置に揺動カム及び駆動軸を配置すれば良く、レイアウトの変更点が非常に少なくて済むため、既存の内燃機関にも容易に適用することができる。そして、吸気弁又は排気弁の作動角及びバルブリフト量を機関運転状態に応じて任意の大きさに連続的に調整できるため、設定の自由度が高く、機関運転状況に応じて燃費や出力等の運転性能を効率的に向上させることができる。
【0016】
このような構成の作動角変更機構は、吸気弁を押圧する揺動カムが駆動軸と同軸上に配置されているため、揺動カムと駆動軸との軸ズレ等を生じるおそれがなく、制御精度に優れていると共に、第1,第2リンクやロッカーアーム等の各リンク要素を駆動軸の周囲に集約させて、機構のコンパクト化を図ることができる。また、駆動偏心カムと第1リンクとの軸受部や、制御カムとロッカーアームとの軸受部のように、部材間の連結部の多くが面接触となっているため、潤滑が行いやすく、耐久性,信頼性にも優れている。更に、固定カム及びカムシャフトを用いた一般的な内燃機関に適用する場合にも、これら固定カム及びカムシャフトの位置に揺動カム及び駆動軸を配置すれば良く、レイアウトの変更点が非常に少なくて済むため、既存の内燃機関にも容易に適用することができる。そして、吸気弁又は排気弁の作動角及びバルブリフト量を機関運転状態に応じて任意の大きさに連続的に調整できるため、設定の自由度が高く、機関運転状況に応じて燃費や出力等の運転性能を効率的に向上させることができる。
【0017】
請求項6に係る発明では、上記位相変更機構が、クランクシャフトと同期して回転するサンギアと、このサンギアの周囲に同軸状に配設され、吸気弁又は排気弁を駆動するカムシャフト又は上記駆動軸と一体的に回転するリングギアと、上記サンギアの外周及びリングギアの内周に噛合する遊星ギアと、この遊星ギアを自転可能に支持するキャリアと、上記位相制御軸に設けられ、上記キャリアの外周に噛合する位相制御ギアと、を有している。
従って、クランクシャフトと同期してサンギアが回転すると、このサンギアに噛合する遊星ギアが自転するとともに、遊星ギアに噛合するリングギアが回転して、カムシャフト又は駆動軸が回転駆動される。
【0018】
従って、クランクシャフトと同期してサンギアが回転すると、このサンギアに噛合する遊星ギアが自転するとともに、遊星ギアに噛合するリングギアが回転して、カムシャフト又は駆動軸が回転駆動される。
【0019】
そして、機関運転状態に応じて上記位相制御軸を回動することにより、上記キャリアがサンギア周りに回転して、上記遊星ギアがサンギア周りに公転する。この結果、遊星ギアに噛合するリングギアのサンギアに対する位相が変化し、クランクシャフトに対するカムシャフト又は駆動軸の位相が変化して、吸気弁又は排気弁の作動角の中心位相が変化する。
【0020】
このような構成の位相変更機構では、駆動軸の一端部に遊星ギア機構を設けるという比較的簡素な構造であり、既存の機関にも容易に適用可能で、かつ、中心位相を連続的に変化させることができるため、制御の自由度も高い。
【0021】
請求項7に係る発明では、上記規制機構が、上記作動角変更機構による作動角の変更に伴い機関本体に対して変位する第1可動部と、上記位相変更機構による中心位相の変更に伴い機関本体に対して変位する第2可動部と、機関本体に回転自在に支持され、一端が第1可動部に当接可能で、他端が第2可動部に当接可能なレバーと、を有し、上記作動角及び中心位相の一方の変更に伴って第1可動部又は第2可動部が変位することにより、上記レバーの回転可能範囲が変化して、上記作動角及び中心位相の他方の変更可能範囲が変化することを特徴としている。
【0022】
この請求項7に係る発明によれば、第1可動部,第2可動部及びレバーを主体とする比較的簡素な構成の規制機構により、作動角及び中心位相の変更可能範囲を相互に規制することができる。
【0023】
請求項8に係る発明は、上記レバーを第1可動部又は第2可動部に当接する方向へ付勢する付勢手段を有することを特徴としている。
【0024】
この請求項8に係る発明によれば、第1可動部又は第2可動部に対するレバーの追従性が良くなり、作動応答性が向上する。
【0025】
請求項9に係る発明は、上記第1可動部が、作動角の変更時に回転駆動される作動角制御軸の外周より突出する螺旋状の突起部であり、この突起部に、上記レバーの一端部に当接可能なカム面が形成されていることを特徴としている。
【0026】
この請求項9に係る発明によれば、突起部のカム面によって、比較的簡素な構成で、レバーの一方向の回転可能範囲を連続的に規制することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、規制機構を設けることにより、各変更機構による作動角や中心位相の初期の変更範囲を予め狭く設定することなく、制御フェール時等にも吸気弁(又は排気弁)とピストンとが干渉する可能性を確実に無くすことができる。従って、バルブリフト特性の設定の自由度を犠牲にすることなく、信頼性を向上することができる。更に言えば、規制機構により変更機構の作動を相互かつ連続的に規制しているため、機関運転状態に応じて実際に規制される変更範囲を最小限に抑制することが可能で、バルブリフト特性の設定の自由度を最大限に確保することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置を示す概略構成図である。この可変動弁装置は、主として吸気弁1の作動角及びバルブリフト量の大きさを連続的に変化させる作動角変更機構10と、この吸気弁1の作動角の中心位相(バルブタイミング)をクランクシャフトの回転位相に対して変化させる位相変更機構20と、を備えている。
【0029】
先ず、作動角変更機構10の構成について説明すると、吸気弁1の上方には、互いに平行に気筒列方向へ延びる駆動軸11及び作動角制御軸12がシリンダヘッド2(図2参照)に回転可能に支持されている。駆動軸11は、後述する位相変更機構20を介してクランクシャフト(図示省略)から伝達される回転動力により軸周りに回転駆動される。この駆動軸11には、各吸気弁1のバルブリフタ1aに当接してこれを押圧する揺動カム13が回転可能に外嵌されているとともに、この駆動軸11に対して偏心する駆動偏心カム14が各気筒毎に固定されており、この駆動偏心カム14の外周にはリング状の第1リンク15が回転可能に外嵌している。また、作動角制御軸12には、各気筒毎に制御カム16が偏心して固定されており、この制御カム16の外周にはロッカーアーム17が回転可能に外嵌している。ロッカーアーム17の一端部は第1リンク15の先端部と連結されており、このロッカーアーム17の他端部は、ロッド状の第2リンク18の一端と連結されている。この第2リンク18の他端部は、揺動カム13の先端部と連結されている。
【0030】
このような構成により、クランクシャフトに連動して駆動軸11が回転すると、駆動偏心カム14を介して第1リンク15がほぼ並進作動し、この第1リンク15に連結するロッカーアーム17が制御カム16周りに揺動し、第2リンク18を介して揺動カム13が揺動する。この揺動カム13の揺動動作により吸気弁1のバルブリフタ1aが押圧され、吸気弁1が開閉作動する。
【0031】
また、機関運転状態に応じて作動角制御軸12を回動すると、ロッカーアーム17の揺動中心となる制御カム16の位置が変化して、ロッカーアーム17及びリンク15,18の姿勢が変化する。これにより、揺動カム13の揺動範囲や位相が変化して、主に吸気弁1の作動角の大きさ及びバルブリフト量が変化する。
【0032】
このような構成の作動角変更機構10は、吸気弁1のバルブリフタ1aを押圧する揺動カム13が駆動軸11と同軸上に配置されているため、揺動カム13と駆動軸11との軸ズレ等を生じるおそれがなく、制御精度に優れていると共に、各リンク要素15,17,18を駆動軸11の周囲に集約させて、機構のコンパクト化を図ることができる。また、駆動偏心カム14と第1リンク15との軸受部や、制御カム16とロッカーアーム17との軸受部のように、部材間の連結部の多くが面接触となっているため、潤滑が行いやすく、耐久性,信頼性にも優れている。
【0033】
更に、固定カム及びカムシャフトを用いた一般的な内燃機関に適用する場合にも、これら固定カム及びカムシャフトの位置に揺動カム13及び駆動軸11を配置すれば良く、レイアウトの変更が非常に少なくて済むため、既存の内燃機関にも容易に適用することができる。
【0034】
そして、吸気弁1の作動角及びバルブリフト量を機関運転状態に応じて任意の大きさに連続的に調整できるため、設定の自由度が高く、機関運転状況に応じて燃費や出力等の運転性能を効果的に向上させることができる。
【0035】
図2は、遊星ギア21を利用した位相変更機構20を示している。スプロケットギア22は、チェーン又はタイミングベルト(図示省略)を介してクランクシャフトから回転動力が伝達され、クランクシャフトと同期して回転するもので、このスプロケットギア22にはサンギア23が一体的に設けられている。一方、上記の駆動軸11の一端部にはリングギア24が一体的に設けられ、このリングギア24は、サンギア23の周囲に同軸状に配設されている。遊星ギア21は、キャリア25に設けられた支持ピン26周りに自転可能に支持され、周方向に間欠的に4箇所に配設されている。各遊星ギア21は、サンギア23の外周及びリングギア24の内周に噛合している。
【0036】
キャリア25の外周には、位相制御軸28の一端に固定された位相制御ギア27が噛合している。位相制御軸28は、上記の駆動軸11及び作動角制御軸12と平行に気筒列方向へ延び、シリンダヘッド2に回転可能に支持されている。
【0037】
このような構成により、クランクシャフトと同期してスプロケットギア22が回転すると、サンギア23に噛合する遊星ギア21が支持ピン26周りに自転するとともに、遊星ギア21に噛合するリングギア24が回転して、駆動軸11が回転駆動される。なお、4サイクル機関の場合、クランクシャフトに対して駆動軸11が半分の速度で回転するように、サンギア23からリングギア24への減速比が2に設定されている。
【0038】
また、機関運転状態に応じて位相制御軸28を回動することにより、位相制御ギア27を介してキャリア25がサンギア23周りに回動して、遊星ギア21がサンギア23周りに公転する。これにより、遊星ギア21に噛合するリングギア24のサンギア23に対する位相が変化し、クランクシャフトに対する駆動軸11の位相が変化して、吸気弁1の作動角の中心位相が変化する。
【0039】
このような位相変更機構20では、駆動軸11の一端部に遊星ギア機構を設けるという比較的簡素な構造であり、既存の機関にも容易に適用可能で、かつ、吸気弁1の作動角の中心位相を連続的に変化させることができるため、設定の自由度も高い。
【0040】
再び図1を参照して、この可変動弁装置には、作動角変更機構10の作動角制御軸12を所定の制御範囲内で回動,保持する作動角アクチュエータ31と、位相変更機構20の位相制御軸28を所定の制御範囲内で回動,保持する位相アクチュエータ32と、が設けられている。各アクチュエータ31,32は、供給される油圧に応じて作動する油圧アクチュエータであり、各アクチュエータ31,32への供給油圧は、油圧制御弁等を備えた作動角用油圧装置33及び位相用油圧装置34によってそれぞれ切換,調節される。ECU(エンジンコントロールユニット)35は、各種センサにより検出又は推定されるバルブリフト量,負荷,機関回転数,及び油水温等に基づいて、燃料噴射制御等の一般的な機関制御を行う他、油圧装置33,34へ制御信号を出力し、これら油圧装置33,34の動作を制御している。
【0041】
図3は、各運転条件における具体的な吸気弁開閉時期の好ましい一設定例を示しており、図中のφは吸気弁の作動角の中心位相を表している。なお、この設定内容は、例えば制御マップの形でECU35のメモリ内に予め格納されている。
【0042】
アイドル域では、IVC(吸気弁閉時期)を下死点近傍として実圧縮比を高め、燃焼を安定させると共に、lVC(吸気弁開時期)を上死点より遅らせ、小リフト・小作動角とすることにより、吸気の流速を高めている。これによって、アイドリング時の燃責及び燃焼安定性を著しく向上させることができる。具体的には、中心位相φを(最)遅角位相、吸気作動角を(最)小作動角の設定としている。
【0043】
R/L域(定常走行域)では、ポンピングロスを低減させるため、中心位相φを進角させてlVOをほぼ上死点とし、IVCを早めて実際の吸入ストロークを減少させている。つまり、上記のアイドル域に比して、主に中心位相φを進角させている。
【0044】
加速域では、R/L域に比して中心位相φを更に進角させるとともに、作動角を若干増大させて、lVOを上死点前に早め、残留ガスを混合気に混ぜる内部還流効果によって、更なる燃費性能の向上を図っている。
【0045】
全開域では、低速時と高速時で設定が多少異なるが、上記の加速域に対し、回転数の増加に伴って中心位相φを遅角させるとともに作動角を拡大させて、主に最大出力の向上を図っている。
【0046】
この図3に示すように、予め設定される制御の内容では、例えば全開域では作動角の増加に伴って中心位相φを遅角させており、作動角と中心位相の進角量とが同時期に過度に大きくなることはない。従って、制御が良好に行われている限り、吸気弁1とピストンとが干渉するおそれはない。
【0047】
しかしながら、仮に制御フェール時等に作動角と中心位相の進角量とが同時期に過度に大きくなると、吸気弁1とピストンとが干渉する可能性が残されており、このような干渉の可能性を完全に排除するために、本実施形態では、作動角変更機構10及び位相変更機構20の双方に連携され、これら変更機構10,20の作動を相互に、かつ連続的に規制する規制機構40を設けている。
【0048】
この規制機構40の構成及び作用について、図4〜6を参照して説明する。規制機構40は、作動角変更機構10に連動して位相変更機構20による中心位相の変更範囲を連続的かつ機械的に規制するとともに、位相変更機構20に連動して作動角変更機構10による作動角の変更範囲を連続的かつ機械的に規制する機能を有している。
【0049】
より具体的には、規制機構40は、互いに平行に配設された作動角制御軸12及び位相制御軸28の一方の制御軸(この実施形態では位相制御軸28)の回転に伴って軸方向へ移動するスライダ41と、他方の制御軸つまり作動角制御軸12に設けられ、この作動角制御軸12の外周より径方向へ突出するストッパーピン42と、を有している。
【0050】
スライダ41は、位相制御軸28の外周に形成されたネジ部43にスライド可能に螺合する筒状のナット部44と、作動角制御軸12の外周に回転自在及びスライド自在に外嵌する略筒状のリミッター45と、これらナット部44とリミッター45とを一体的に連結するコネクタ46と、を有している。リミッター45には、ストッパーピン42に当接,係合可能な規制カム47が形成されている。この規制カム47は、適宜に切り欠かれたリミッター45の一側縁部によって形成されており、作動角制御軸12とほぼ平行に延びる第1区間47aと、この第1区間47aから折曲して適宜に湾曲する第2区間47bと、を有している。つまり、第2区間47bは、スライダ41の軸方向位置に応じてストッパーピン42との当接位置が連続的に変化するように湾曲形成されている。
【0051】
なお、図4及び図5において、作動角制御軸12を矢印Y1の方向へ回動すると吸気弁の作動角が大きくなり、位相制御軸28を矢印Y2の方向へ回動すると、吸気弁の作動角の中心位相が進角するとともに、スライダ41が図の右方向へ移動するように設定されている。また、作動角変更機構10による吸気弁の最大(初期)変更範囲は、最小作動角Q1から最大作動角Q2までであり、位相変更機構20による中心位相φの最大(初期)変更範囲は、最遅角位相P1から最進角位相P2までである。なお、これらの変更範囲は、例えばネジ部43の形成範囲等で機械的に規制されている。
【0052】
このような構成により、ストッパーピン42と規制カム47とが互いに当接,係合する位置(規制ラインL)に沿って、位相制御軸28の進角側への回動範囲及び作動角制御軸12の大作動角側への回動範囲が相互に制限されて、吸気弁の作動角及び中心位相の変更範囲が相互に制限される。この結果、規制ラインLよりも大作動角側又は進角側の領域αへの移行が機械的に禁止される。
【0053】
具体的には、図4に示すように中間的な作動角及び中心位相の設定状況では、ストッパーピン42の大作動角側(矢印Y1)への回動範囲が第2区間47bと当接する位置(図6の符号R1)までに制限され、このときの作動角Q3までに、作動角の大作動角側への変更範囲が機械的に制限される。つまり、実際の作動角変更範囲が最小作動角Q1から上記の作動角Q3までに制限される。また、スライダ41の進角側(図の右側)への移動範囲が、第2区間47bがストッパーピン42に当接する位置(R1)までに制限され、このときの位相P3までに、中心位相の進角側への変更範囲が制限される。つまり、実際の位相変更範囲が最遅角位相P1から上記の位相P3までに制限される。
【0054】
図5に示すように中心位相が大きく進角している状況では、ストッパーピン42の大作動角側への回動範囲が第1区間47aと当接する位置(図6の符号R2)までに制限され、このときの作動角Q4までに、作動角の大作動角側への変更範囲が制限される。一方、スライダ41の移動が規制されることはないので、中心位相は最遅角位相P1から最進角位相P2まで変更可能である。
【0055】
このように、作動角が大きくなるに従って中心位相の進角側の規制量が連続的に大きくなり、中心位相が大きくなるに従って作動角の大作動角側の規制量が連続的に大きくなるように、規制カム47、特に第2区間47bのプロフィールが設定されている。
【0056】
以上のような本実施形態によれば、規制機構40によって、作動角が大きく進角度合いが大きい領域αへの変更が機械的に確実に禁止されるため、このような領域αで起こり得る吸気弁1とピストンとが干渉するというトラブルを完全に無くすことができ、信頼性に優れている。
【0057】
言い換えるならば、上記の規制範囲αが、吸気弁とピストンとが干渉するおそれのある範囲にほぼ対応しており、この範囲αを除く全ての領域で、作動角及び中心位相を自由に設定できる。従って、吸気弁とピストンとの干渉を確実に回避しつつ、作動角及び中心位相φの設定の自由度を最大限に確保することができる。
【0058】
図7〜10は本発明の第2実施形態に係る可変動弁装置の規制機構50を示している。なお、上記の第1実施形態と同様、吸気弁側に作動角変更機構10(図1参照)及び位相変更機構20が適用されている。以下、上述した第1実施形態と異なる部分について説明し、重複する説明を適宜省略する。
【0059】
この第2実施形態では、吸気弁の作動角及び中心位相の変更範囲を相互かつ連続的に規制する規制機構50が、作動角変更機構10による作動角の変更に伴いシリンダヘッド等の機関本体に対して変位する第1可動部としての突起部51と、位相変更機構20による中心位相の変更に伴い機関本体に対して変位する第2可動部としての吸気側ギア52と、機関本体に固定される支軸53に回転自在に支持され、一端部が突起部51のカム面51aに当接可能で、他端部が吸気側ギア52の端面52aに当接可能なレバー54と、を有している。
【0060】
突起部51は、作動角変更機構10の作動角制御軸12の後端部の外周より径方向外方へ一体的に突出しており、かつ、螺旋状に湾曲する帯状をなしている。この突起部51の後面がカム面51aを構成している。
【0061】
吸気側ギア52は、作動角変更機構10の吸気駆動軸11の後端部にボールねじ55を介してスライド可能かつ相対回転可能に外嵌されているとともに、排気側ギア56及び中間ギア57を介して排気カムシャフト58と連結されている。この排気カムシャフト58は、排気弁を駆動する固定カム59を有し、プーリ又はスプロケット(図示省略)を介してクランクシャフトと同期して回転するもので、上記の吸気駆動軸11と平行に気筒列方向へ延在している。この排気カムシャフト58の後端部に排気側ギア56が固定されており、この排気側ギア56と吸気側ギア52とは同じ歯数に設定されている。これらの排気側ギア56及び吸気側ギア52の双方に中間ギア57が噛合している。
【0062】
スプリング60及びプランジャ61は、レバー54の一端部を吸気側ギア52の端面52aに当接する方向へ弾性的に付勢している。これにより、レバー54の一端部が常に吸気側ギア52の端面52aに押し付けられた状態に保持されている。
【0063】
レバー54の回転可能範囲は、上記の突起部51と吸気側ギア52とにより規制されている。つまり、図7において、レバー54の反時計方向の回転範囲が突起部51により規制され、レバー54の時計方向の回転範囲が吸気側ギア52により規制されている。
【0064】
例えば図9に示すように、位相変更機構20により吸気弁の中心位相を進角させるために、クランクシャフトの回転位相に対して吸気駆動軸11の回転位相を進角させると、この駆動軸11が、クランクシャフトと同期して回転する排気カムシャフト58に対して相対的に進角する。これに対し、吸気側ギア52は、排気側ギア56及び中間ギア57を介して常に排気カムシャフト58と同じ速度で回転する。従って、排気カムシャフト58に対する駆動軸11の進角分、吸気側ギア52が駆動軸11に対して相対的に回転し、この回転に伴って吸気側ギア52が駆動軸11の軸方向に沿って進角側(この実施形態では後方側)へスライドする。この吸気側ギア52のスライド動作に伴って、レバー54の時計方向への回転可能範囲が縮小される。ここで、作動角制御軸12の大作動角側への回転可能範囲は、突起部51のカム面51aがレバー54の他端に当接する位置までに規制されているため、この作動角制御軸12の大作動角側への回転可能範囲も縮小される。このように、位相変更機構20による中心位相の進角化に伴って、作動角変更機構10による作動角の大作動角側への変更可能範囲が連続的に縮小される。
【0065】
一方、図10に示すように、位相変更機構20により中心位相を遅角させると、上記の進角時とは逆に、吸気側ギア52が遅角側(前方側)へ移動し、レバー54の時計方向の回転可能範囲が拡大される。この結果、作動角制御軸12の大作動角側への回転可能範囲が拡大され、作動角変更機構10による作動角の大作動角側への変更可能範囲が連続的に拡大される。
【0066】
作動角変更機構10による作動角の変更時も同様であり、作動角制御軸12を大作動角側へ回動すると、レバー54の反時計方向への回転可能範囲が縮小して、吸気側ギア52の進角側へのスライド可能範囲が縮小し、位相変更機構20による中心位相の進角側への変更可能範囲が縮小される。
【0067】
このように本実施形態によれば、突起部51,吸気側ギア52,及びレバー54を主体とする比較的簡素な構成の規制機構50により、吸気弁の作動角及びその中心位相を相互に、かつ連続的に規制することができる。特に、レバー54の一方向の回転可能範囲を、突起部51に形成されたカム面51aという簡素な構成により連続的に規制することができる。
【0068】
また、スプリング60及びプランジャ61によりレバー54を弾性的に付勢しているため、吸気側ギア52(又は突起部51)に対するレバー54の追従性が良く、作動応答性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の可変動弁装置を示す概略構成図。
【図2】上記可変動弁装置の位相変更機構を示す構成図。
【図3】機関運転条件に応じた吸気弁の開閉時期を表す特性図。
【図4】本実施形態の規制機構を示す作用説明図。
【図5】同じく本実施形態の規制機構を示す作用説明図。
【図6】本実施形態に係る吸気弁の作動角及び中心位相の変更範囲を示す特性図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る可変動弁装置の規制機構を示す平面対応図。
【図8】図7の規制機構を示す正面対応図。
【図9】第2実施形態に係る位相進角時の態様を示す説明図。
【図10】第2実施形態に係る位相遅角時の態様を示す説明図。
【符号の説明】
1…吸気弁
10…作動角変更機構
12…作動角制御軸
20…位相変更機構
28…位相制御軸
40…規制機構
41…スライダ
42…ストッパーピン
44…ナット部
45…リミッター
46…コネクタ
47…規制カム
Claims (9)
- 吸気弁又は排気弁の作動角を変化させる作動角変更機構と、上記作動角の中心位相を変化させる位相変更機構と、を有する内燃機関の可変動弁装置において、
上記作動角変更機構及び上記位相変更機構の双方に連携され、これら作動角変更機構及び位相変更機構の作動を相互に、かつ連続的に規制する規制機構を有し、
上記規制機構は、上記作動角変更機構による作動角の変化に応じて、上記中心位相の規制量を連続的に変化させるとともに、上記位相変更機構による中心位相の変化に応じて、上記作動角の規制量を連続的に変化させることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 吸気弁側に適用される可変動弁装置であって、
上記規制機構により上記作動角の大作動角側が規制されるとともに、上記中心位相の進角側が規制されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 互いに平行に配設された作動角制御軸及び位相制御軸を有し、作動角制御軸を回動することにより作動角が変化し、位相制御軸を回動することにより中心位相が変化し、
上記規制機構が、上記作動角制御軸及び位相制御軸の一方の制御軸の回転に伴って軸方向へ移動するスライダと、他方の制御軸に設けられたストッパーピンと、を有し、
上記スライダに、上記ストッパーピンに係合する規制カムが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 上記スライダが、上記一方の制御軸の外周にスライド可能に螺合するナット部と、上記他方の制御軸の外周に回転自在及びスライド自在に外嵌するリミッターと、これらナット部とリミッターとを一体的に連結するコネクタと、を有し、
上記リミッターの縁部によって上記規制カムが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 上記作動角変更機構が、クランクシャフトから回転動力が伝達される駆動軸と、この駆動軸に偏心して設けられた駆動偏心カムと、この駆動偏心カムに回転可能に外嵌する第1リンクと、上記作動角制御軸に偏心して設けられた制御カムと、この制御カムに回転可能に外嵌するとともに、一端が上記第1リンクに連結されたロッカーアームと、上記駆動軸に揺動可能に設けられ、上記吸気弁又は排気弁を駆動する揺動カムと、上記ロッカーアームの他端と揺動カムとに連結された第2リンクと、を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 上記位相変更機構は、クランクシャフトと同期して回転するサンギアと、このサンギアの周囲に同軸状に配設され、吸気弁又は排気弁を駆動するカムシャフト又は上記駆動軸と一体的に回転するリングギアと、上記サンギアの外周及びリングギアの内周に噛合する遊星ギアと、この遊星ギアを自転可能に支持するキャリアと、上記位相制御軸に設けられ、上記キャリアの外周に噛合する位相制御ギアと、を有し、
上記位相制御軸を回動することにより、上記キャリアがサンギア周りに回転して、上記遊星ギアがサンギア周りに公転することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 上記規制機構が、上記作動角変更機構による作動角の変更に伴い機関本体に対して変位する第1可動部と、上記位相変更機構による中心位相の変更に伴い機関本体に対して変位する第2可動部と、機関本体に回転自在に支持され、一端が第1可動部に当接可能で、他端が第2可動部に当接可能なレバーと、を有し、
上記作動角及び中心位相の一方の変更に伴って第1可動部又は第2可動部が変位することにより、上記レバーの回転可能範囲が変化して、上記作動角及び中心位相の他方の変更可能範囲が変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 上記レバーを第1可動部又は第2可動部に当接する方向へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 上記第1可動部が、作動角の変更時に回転駆動される作動角制御軸の外周より突出する螺旋状の突起部であり、この突起部に、上記レバーの一端部に当接可能なカム面が形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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