JP2006112351A - バルブ特性可変装置付き動弁機構 - Google Patents

バルブ特性可変装置付き動弁機構 Download PDF

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Abstract

【課題】コントロールシャフトとは別体のピンと同様の機能を確保しつつそのピンを省略することができ、部品点数をより一層削減する。
【解決手段】動弁機構は、スライダ48により吸気カムシャフトの回転を吸気バルブに伝達して同バルブを開閉駆動するとともに、コントロールシャフト36の軸方向の動きを、係合突部35及び周溝49を介してスライダ48に伝達し、同スライダ48を回転させながら軸方向へ変位させることにより吸気バルブのバルブ特性を変更する。この動弁機構において、スライダ48の内壁には、軸方向についてのスライダ48の端面48Dと周溝49とを繋ぐガイド溝55が設けられている。係合突部35は、スライダ48の外部からガイド溝55を通じて周溝49に導かれ、この状態でコントロールシャフト36及びスライダ48が相対回転させられることにより、周溝49のガイド溝55との接続部分とは異なる箇所で係合されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、内燃機関の吸気バルブ、排気バルブ等の機関バルブを開閉駆動する動弁機構に関し、より詳しくは、機関バルブのバルブ特性を内燃機関の運転状態に応じて変更するバルブ特性可変装置が設けられた動弁機構に関するものである。
内燃機関の一般的な動弁機構は、バルブスプリングによって閉弁方向に付勢された機関バルブを、カムシャフトのカムによって直接、又はロッカーアーム等を介して押下げて開弁させる構成を採用している。
これに対し、近年では、バルブ特性可変装置を動弁機構に設けることが提案されている。バルブ特性可変装置は、カムの作用角や機関バルブの最大リフト量といったバルブ特性を内燃機関の運転状態に応じて変更する装置である。この動弁機構によれば、例えば内燃機関の低回転低負荷域では、吸気カムの作用角及び吸気バルブの最大リフト量を小さくして吸入空気量を制限することで、スロットルバルブの開度制御によって生ずるポンピングロスを小さくし、燃費の向上を図ることができる。また、内燃機関の高回転高負荷域では上記作用角及び最大リフト量を大きくし、吸気充填効率の向上により出力の増加を確保することができる。
こうしたバルブ特性可変装置が設けられた動弁機構の一形態として、例えば特許文献1に記載されたものが挙げられる。この動弁機構は、図12(A)に示すように、支持パイプ61、コントロールシャフト62、入力アーム63、一対の出力アーム64,65及びスライダ66を備える。この動弁機構67では、支持パイプ61はシリンダヘッドに固定され、コントロールシャフト62は支持パイプ61内に往復動可能に挿通されている。入力アーム63及び両出力アーム64,65は、支持パイプ61の外側にそれぞれ揺動可能に設けられている。スライダ66は略円筒状をなし、支持パイプ61と入・出力アーム63〜65との間に介在されており、ヘリカルスプラインによってそれらの入・出力アーム63〜65に噛合されている。
上記動弁機構67によると、入力アーム63がカムシャフト68のカムによって押下げられて下方へ揺動させられると、その揺動がスライダ66を介して出力アーム64,65に伝達され、同出力アーム64,65が下方へ揺動させられる。そして、出力アーム64,65により機関バルブ71,72がバルブスプリング(図示略)に抗して押下げられて開弁する。また、カムシャフト68の回転に伴いカムによる入力アーム63に対する押下げ力が弱まると、動弁機構67は前記とは逆の動きをする。すなわち、バルブスプリングによって機関バルブ71,72が押上げられて閉弁されるとともに、出力アーム64,65が上方へ揺動させられる。この揺動がスライダ66を介して入力アーム63に伝達され、同入力アーム63が上方へ揺動させられる。このようにして、カムシャフト68の回転が動弁機構67を通じて機関バルブ71,72に伝達されて、同機関バルブ71,72が開閉駆動される。
また、コントロールシャフト62が軸方向へ移動されると、その動きに連動してスライダ66が同方向へ変位する。この変位に伴うスライダ66の回転により、入力アーム63及び出力アーム64,65の相対位相差が変更され、それに伴いカムシャフト68におけるカムの作用角及び機関バルブ71,72の最大リフト量が変更される。
ところで、上述した動弁機構67では、スライダ66をコントロールシャフト62に対し相対移動不能に、かつ軸線周りに相対回転可能に連結するための構造が必要となる。動弁機構67では、この構造として、図12(A),(B)に示すものが採用されている。なお、図12(B)は、動弁機構67における支持パイプ61、コントロールシャフト62等の関係を示している。スライダ66には周方向に延びる長孔73が形成され、支持パイプ61には軸方向へ延びる長孔74が形成されている。そして、両長孔73,74が交わる箇所に、コントロールシャフト62とは別体のピン75が配置され、その内端部がコントロールシャフト62の係止穴76に圧入され、外端部が両長孔73,74に係合している。
従って、コントロールシャフト62の軸方向への移動に伴い、ピン75が長孔74内を移動することで、ピン75を介してスライダ66を軸方向へ変位させることが可能である。さらに、スライダ66自体は、周方向へ延びる長孔73にてピン75に係合されていることから、ピン75によって軸方向の位置は決定されるが、軸周りについてはピン75に接触しながら回動可能である。
また、上記特許文献1には、コントロールシャフトに支持パイプの機能を兼ねさせたタイプの動弁機構も開示されている。このタイプの動弁機構について、前述した動弁機構67との相違点を中心に説明する(同様の構成については同一の符号を付して説明を省略)と、図13(A),(B)に示すように、支持パイプの機能を有する新たなコントロールシャフト82はシリンダヘッドに軸方向への往復動可能に支持されている。コントロールシャフト82はスライダ66に挿通され、入力アーム63及び出力アーム64,65はスライダ66に対しヘリカルスプラインにて噛合されている。そして、ピン75の内端部が、スライダ66の長孔73を通してコントロールシャフト82の係止穴76に圧入されている。このタイプの動弁機構81によっても上記動弁機構67と同様に、カムシャフト68の回転をスライダ66等を介して機関バルブ71,72に伝達して、同機関バルブ71,72を開閉駆動することができる。また、コントロールシャフト82を軸方向へ移動させることで、カムの作用角及び機関バルブ71,72の最大リフト量を変更することができる。加えて、動弁機構67で用いた支持パイプ61が不要となり、動弁機構67よりも少ない部品で動弁機構81を成立させることができる。
特開2001−263015号公報
ところが、上記動弁機構81では、支持パイプ61を省略して部品点数を削減し、動弁機構67よりも構造を簡略化することができるものの、コントロールシャフト82とスライダ66とを連結するピン75が、依然として、そのコントロールシャフト82とは別に必要である。そのため、部品点数削減の点において未だ改良の余地が残されている。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、コントロールシャフトとは別体のピンと同様の機能を確保しつつそのピンを省略することができ、部品点数をより一層削減することのできるバルブ特性可変装置付き動弁機構を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明では、筒状をなし、かつ周方向に延びる周溝を内壁に有するスライダと、前記スライダに挿通されるコントロールシャフトと、前記コントロールシャフトの外周面に一体形成され、かつ前記周溝に係合される係合突部とを備え、内燃機関のカムシャフトの回転を前記スライダを介して機関バルブに伝達して同機関バルブを開閉駆動するとともに、前記コントロールシャフトの軸方向の移動を前記係合突部及び前記周溝を介して前記スライダに伝達し、同スライダを回転させながら前記軸方向へ変位させることにより前記機関バルブのバルブ特性を変更するようにしたバルブ特性可変装置付き動弁機構であって、前記スライダの内壁には、前記軸方向についての同スライダの端面と前記周溝とを繋ぐガイド溝が設けられ、前記係合突部は前記スライダの外部から前記ガイド溝を通じて前記周溝に導かれ、この状態で前記コントロールシャフト及び前記スライダが相対回転させられることにより、前記周溝の前記ガイド溝との接続部分とは異なる箇所で係合されているとする。
上記構成によれば、動弁機構の組付けに関し、コントロールシャフトにスライダを連結する作業が、次のようにして行われる。まず、コントロールシャフトがスライダに挿通され、同スライダの端面におけるガイド溝の開口部分と係合突部との周方向についての位置が合わせられる。この状態でスライダ及びコントロールシャフトが軸方向に相対移動させられる。この相対移動により、係合突部がガイド溝によって導かれて周溝に近づく。係合突部が周溝のガイド溝との接続部分に至ると、コントロールシャフト及びスライダが相対回転させられる。この相対回転により、係合突部は周溝においてガイド溝との接続部分とは異なる箇所で同周溝に係合される。同箇所での係合により、コントロールシャフト及びスライダの軸方向への相対移動が規制される。
上記動弁機構では、内燃機関の作動に伴いカムシャフトが回転されると、その回転がスライダを介して機関バルブに伝達されて、同機関バルブが開閉駆動される。ここで、係合突部はコントロールシャフトに一体に設けられていることから、そのコントロールシャフトの軸方向への移動に伴い同方向へ移動する。また、スライダは、周方向に延びる周溝にて係合突部に係合されていることから、その係合突部にて軸方向の位置は規制されるが、軸周りについては回動可能である。そのため、コントロールシャフトが軸方向へ移動させられると、その移動が係合突部及び周溝を介してスライダに伝達される。この伝達によりスライダが回転を伴って軸方向へ変位し、機関バルブのバルブ特性、例えばカムシャフトにおけるカムの作用角や機関バルブの最大リフト量が変更される。なお、係合突部は、周溝においてガイド溝との接続部分とは異なる箇所で同周溝に係合されているため、係合突部が周溝からガイド溝へ抜け出る不具合が起りにくい。
このように、請求項1に記載の発明によれば、係合突部がコントロールシャフトに一体形成されているため、これらが別々の部材からなる場合に比べて部品点数が少なくなる。また、係合突部は、同係合突部がコントロールシャフトとは別部材によって構成された場合におけるその係合突部(背景技術における「ピン」に相当)と同様の機能を発揮する。すなわち、係合突部は、スライダをコントロールシャフトに相対回転可能に連結する機能と、スライダをコントロールシャフトに相対移動不能に連結して、コントロールシャフトがスライダから抜けるのを防止する機能とを発揮する。そのため、請求項1に記載の発明によれば、背景技術における別体のピンと同様の機能を確保しつつ、そのピンを省略することができ、部品点数をより一層削減することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記スライダの外周には、前記カムシャフトにより駆動される入力アームがヘリカルスプラインにて噛合されるとともに、前記機関バルブを駆動するための出力アームがヘリカルスプラインにて噛合され、前記コントロールシャフトの軸方向の移動に応じて前記スライダが回転を伴いながら軸方向へ変位させられることにより、前記入力アーム及び前記出力アームの相対位相差が変更されて、前記機関バルブのバルブ特性が変更されるとする。
上記の構成によれば、スライダの外周に入力アーム及び出力アームがそれぞれヘリカルスプラインにて噛合されていることから、カムシャフトによって入力アームが揺動されると、その揺動がスライダを介して出力アームに伝達される。この伝達により出力アームが揺動し、機関バルブが開閉駆動される。こうした基本動作に加え、コントロールシャフトが軸方向へ移動されると、その動きが係合突部及び周溝を通じてスライダに伝達される。この伝達により、スライダが回転しながら軸方向へ変位すると、入力アーム及び出力アームがねじられて、それらの相対位相差が変更され、機関バルブのバルブ特性が変更される。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記周溝は、前記スライダの周方向に延び、かつ互いに軸方向に離間した一対の内壁面を有し、前記係合突部の前記各内壁面との接触面は平面状に形成されているとする。
係合突部が周溝に係合された状態では、同係合突部の接触面が、同周溝の周方向に延び、かつ互いに軸方向に離間した一対の内壁面に接触する。また、コントロールシャフトの軸方向の動きに応じてスライダが回転しながら軸方向へ変位する場合には、上記係合突部の接触面が周溝の内壁面を摺動する。この係合突部の接触面の面積は、係合突部を他の形状、例えば円柱状とした場合よりも大きくなる。そのため、係合突部の接触面に対し、単位面積当りに作用する力が小さくなる。周溝との接触に伴い係合突部に対し部分的に大きな力が加わるのを抑制することができ、摩耗等の点で有利となる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
車両には、図1及び図2に示すように、多気筒ガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)11が内燃機関として搭載されている。エンジン11は、複数の気筒(シリンダ)12を有するシリンダブロック13と、その上に取付けられたシリンダヘッド14とを備えている。各気筒12にはピストン15が往復動可能に収容されている。各ピストン15は、コネクティングロッド(図示略)を介し、出力軸であるクランクシャフト16(図2参照)に連結されている。各ピストン15の往復運動は、コネクティングロッドによって回転運動に変換された後、クランクシャフト16に伝達される。
各気筒12においてピストン15よりも上側の空間は燃焼室17となっている。シリンダヘッド14には、吸気通路の一部をなす吸気ポート18と、排気通路の一部をなす排気ポート19とが気筒12毎に設けられている。これらの吸・排気ポート18,19は、シリンダヘッド14の下面において開口し、燃焼室17に連通している。
シリンダヘッド14には、吸気ポート18を開閉する吸気バルブ21と、排気ポート19を開閉する排気バルブ22とが機関バルブとして設けられている。これらの吸・排気バルブ21,22は、バルブスプリング23により常に閉弁方向(図1の略上方)へ付勢されている。
エンジン11には、上記吸・排気バルブ21,22を開閉駆動する動弁機構20,30が設けられている。すなわち、シリンダヘッド14における吸気バルブ21の略上方には、吸気カム24を有する吸気カムシャフト25が支持壁部26(図2参照)により回転可能に支持されている。同様に、シリンダヘッド14における排気バルブ22の略上方には、排気カム27を有する排気カムシャフト28が回転可能に支持されている。吸・排気カムシャフト25,28は、タイミングチェーン29、スプロケット(図示略)等によりクランクシャフト16に駆動連結されている。そして、クランクシャフト16の回転がタイミングチェーン29等を介して吸・排気カムシャフト25,28に伝達される。これらの吸・排気カムシャフト25,28の回転により、吸・排気バルブ21,22がバルブスプリング23に抗して押下げられて、吸・排気ポート18,19を開放する。
吸気通路には、吸気ポート18へ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁(図示略)が各気筒12に対応して取付けられている。噴射された燃料は、吸気ポート18を通って燃焼室17内に導入される吸入空気と混ざり合って混合気となる。なお、吸気ポート18を介さずに燃料噴射弁から燃料を燃焼室17に直接噴射するようにしてもよい。
シリンダヘッド14には、点火プラグ31が各気筒12に対応して取付けられている。そして、前記混合気は点火プラグ31の電気火花によって着火され、爆発・燃焼する。このときに生じた高温高圧の燃焼ガスによりピストン15が往復動され、クランクシャフト16が回転されて、エンジン11の駆動力(出力トルク)が得られる。燃焼ガスは排気ポート19を通じて排気通路へ排出される。
上記吸気バルブ21の動弁機構20には、同吸気バルブ21のバルブ特性を可変とするバルブ特性可変装置が設けられている。同装置は、バルブタイミング可変機構32及び作用角可変機構33を備えている。
バルブタイミング可変機構32は、クランクシャフト16に対する吸気カムシャフト25の相対回転位相を変化させることにより、吸気バルブ21のバルブタイミングをクランク角(クランクシャフト16の回転角)に対して連続的に変更するための機構であり、例えば油圧により駆動される。
作用角可変機構33は、吸気カム24の作用角を連続的に変更するための機構である。ここで、図3に示すように、作用角は吸気カム24の回転(図3ではクランク角で表現)について、吸気バルブ21の開弁時期IVOから閉弁時期IVCまでの角度範囲である。本実施形態では、作用角可変機構33により吸気バルブ21の最大リフト量も連続的に変更される。最大リフト量は、吸気バルブ21が開弁時において最も下方まで移動(リフト)したときの同吸気バルブ21の移動量である。これらの作用角及び最大リフト量は、作用角可変機構33によって互いに同期して変化させられ、例えば、作用角が小さくなるほど最大リフト量も小さくなる。作用角が小さくなるに従い、吸気バルブ21の開弁時期IVOと閉弁時期IVCとが互いに近寄り、開弁期間が短くなって、気筒12当りの吸入空気量が少なくなる。なお、本実施形態では、排気バルブ22の動弁機構30については、こうしたバルブ特性可変装置は設けられていない。
図2に示すように、作用角可変機構33は、気筒12毎の仲介駆動機構34を備えるほか、コントロールシャフト36及びアクチュエータ37を備えている。
コントロールシャフト36は気筒12の配列方向(図2の左右方向)へ延び、前述した支持壁部26に支持されている。なお、この方向について、特に区別する必要のない場合には、単に「軸方向」といい、区別する必要のある場合には矢印X方向又は矢印Y方向というものとする。矢印X方向は、前述したタイミングチェーン29に近づく方向であり、吸気カム24の作用角を小さくする方向である。また、矢印Y方向はタイミングチェーン29から遠ざかる方向であり、上記作用角を大きくする方向である。アクチュエータ37は電動モータからなり、コントロールシャフト36はこのアクチュエータ37により軸方向へ往復駆動される。
各仲介駆動機構34は、吸気カムシャフト25の吸気カム24と吸気バルブ21との間に配置されている(図1参照)。各仲介駆動機構34は、図4〜図6に示すように、入力アーム41と、その軸方向についての両側に配置された一対の出力アーム42,43とを備えている。入力アーム41及び各出力アーム42,43は、それらの相対向する端部において嵌合により連結されている。仲介駆動機構34毎の入力アーム41及び両出力アーム42,43は支持壁部26,26間に配置されており、軸方向への変位が両支持壁部26,26によって規制されている(図6参照)。
入力アーム41は一対の支持片44,44を備えており、両支持片44,44間にローラ45が軸支されている。また、各出力アーム42,43は、ベース円部46と、凹状に湾曲するカム面47Aを有するノーズ47とをそれぞれ備えている。
コントロールシャフト36と、入・出力アーム41〜43との間には、動力伝達用のスライダ48が配置されている。スライダ48をコントロールシャフト36に対し軸方向への相対移動不能に、かつ軸周りに相対回転可能に連結するために、同スライダ48の内周面には、周方向に延びる周溝49が形成されている。ここでは、周溝49はスライダ48の軸方向における中間部分であって、その内壁の全周にわたって形成されている(図9参照)。周溝49は、周方向に延び、かつ一定の距離を隔てて軸方向に離間した一対の内壁面49Aを有する。
コントロールシャフト36の外周面には係合突部35が一体形成されている。より詳しくは、係合突部35は、軸方向については、周溝49の幅よりも若干短い長さを有している。係合突部35は、周溝49内に周方向への摺動可能に係合されている。係合突部35において軸方向に相対向する一対の面は平面状をなしており、これらの面は上記周溝49の内壁面49A,49Aに接触する接触面35A,35Aとなる。これらの接触面35A,35Aは、係合突部35を上記とは異なる形状、例えば円柱状とした場合の外周面を上記内壁面49Aとの接触面としたときよりも広い。
上記のように係合突部35がコントロールシャフト36に一体に設けられていることから、同係合突部35はコントロールシャフト36の軸方向への移動に伴い同方向へ移動する。そのため、コントロールシャフト36が軸方向へ移動することで、係合突部35及び周溝49を介してスライダ48を軸方向へ変位させることが可能である。さらに、スライダ48自体は、周方向へ延びる周溝49にて係合突部35に係合されていることから、その係合突部35にて軸方向の位置は決定されるが、軸周りについては回動可能である。
上記コントロールシャフト36をスライダ48に挿通しつつ係合突部35を周溝49に係合させるために、スライダ48の内壁にはガイド溝55が設けられている。ガイド溝55はコントロールシャフト36に平行に延び、軸方向についての同スライダ48の一方(図6の左方)の端面48Dと周溝49とを繋いでいる。このガイド溝55は、係合突部35の周溝49との係合により、スライダ48がコントロールシャフト36に連結された状態では、コントロールシャフト36を挟んで係合突部35とは略反対側(図6の下側)に位置している。この位置は、作用角可変機構33による作用角の変更に際し、スライダ48が可動範囲の一方の端から他方の端まで変位し、同スライダ48が採り得る最大角度回転したとしても、ガイド溝55が係合突部35に合致しない位置である。また、ガイド溝55は、係合突部35の高さ(コントロールシャフト36からの突出高さ)よりも若干深い深さを有するとともに、同係合突部35の周方向の長さよりも若干広い幅を有しており、同係合突部35の軸方向への通過が可能となっている。
入力アーム41及びスライダ48間で動力を伝達するために、入力アーム41の内周面には、出力アーム42側ほど時計回り方向へねじれたヘリカルスプライン41Aが形成されている。これに対応して図5に示すように、スライダ48の外周面の軸方向における中間部分には、同方向へねじれたヘリカルスプライン48Aが形成され、これが前述したヘリカルスプライン41Aに噛合されている。
また、各出力アーム42,43及びスライダ48間で動力を伝達するために、各出力アーム42,43の内周面には、前記入力アーム41のヘリカルスプライン41Aとは逆方向、すなわち入力アーム41から出力アーム42側へ離れるほど反時計回り方向へねじれたヘリカルスプライン42B,43Cが形成されている。これに対応して、スライダ48の外周面の軸方向における両端部には、同方向へねじれたヘリカルスプライン48B,48Cが形成され、これらが前記ヘリカルスプライン42B,43Cに噛合されている。
このように、ヘリカルスプライン41A,48Aと、ヘリカルスプライン42B,43C,48B,48Cとは逆方向へねじれている。そのため、コントロールシャフト36の軸方向の移動に連動してスライダ48が同方向へ変位しながら回転することにより、入力アーム41と各出力アーム42,43とに対し互いに逆方向のねじり力が付与され、入力アーム41及び出力アーム42,43の相対位相差が変化する。また、前記ヘリカルスプライン41A,42B,43C,48A,48B,48Cのねじれ方向の設定により、入・出力アーム41〜43の相対位相差はスライダ48が矢印X方向へ変位するに従い小さくなる。
図1に示すように、各仲介駆動機構34のローラ45は、吸気カムシャフト25の吸気カム24に接触しており、同吸気カムシャフト25の回転に伴い吸気カム24による略下向きの力がローラ45に加えられる。また、支持片44及びシリンダヘッド14間にはスプリング51が圧縮状態で配置されており、このスプリング51によりローラ45が吸気カム24に押付けられている。そして、吸気カム24のカムプロフィールに応じて変化する略下向きの力と、バルブスプリング23及びスプリング51による上向きの力とがつり合うように、入力アーム41がコントロールシャフト36を支点として上下に揺動する。
一方、吸気バルブ21及び出力アーム42,43間にはロッカーアーム52が配置され、同ロッカーアーム52を介して出力アーム42,43の揺動が吸気バルブ21に伝達される。すなわち、各ロッカーアーム52は、その基端部(図1の左端部)52Aにおいてアジャスタ53にて揺動可能に支持され、先端部(図1の右端部)52Bにおいて吸気バルブ21に接触している。そして、バルブスプリング23の付勢力が吸気バルブ21を通じてロッカーアーム52の先端部52Bに加わり、同ロッカーアーム52のローラ54が両出力アーム42,43のベース円部46又はノーズ47に接触している。
従って、吸気カムシャフト25が回転すると、仲介駆動機構34では、吸気カム24によって入力アーム41がコントロールシャフト36を支点として上下に揺動する。この揺動はスライダ48を介して各出力アーム42,43に伝達され、同出力アーム42,43が上下に揺動する。これらの揺動する出力アーム42,43によって、対応する吸気バルブ21が駆動されて開閉する。
また、アクチュエータ37によってコントロールシャフト36が軸方向へ移動されることで、入・出力アーム41〜43の揺動方向について、入力アーム41と各出力アーム42,43との相対位相差が変更される。この変更に伴い各吸気カム24の作用角が連続的に変化する。スライダ48が矢印X方向へ変位して相対位相差が小さいときには作用角が小さく、気筒12当りの吸入空気量が少ない。そして、スライダ48の矢印Y方向への移動に伴って相対位相差が増大すると、作用角が大きくなって吸入空気量が多くなる。
ところで、図7(A)及び図7(B)は、アクチュエータ37によってコントロールシャフト36を図2の矢印Y方向へ最大量移動させたときの仲介駆動機構34の状態を示している。このときには、スライダ48が可動範囲における矢印Y方向の端に位置し、入力アーム41と各出力アーム42,43との相対位相差が最大となっている。
特に、図7(A)は、吸気カム24がそのベース円部24Aにおいて、仲介駆動機構34のローラ45に接触している状態を示している。この状態では、両出力アーム42,43のベース円部46においてノーズ47に近い部分がロッカーアーム52のローラ54に接触している。このため、吸気バルブ21は閉弁状態(リフト量が「0」)となる。
吸気カムシャフト25が回転すると、吸気カム24のノーズ24Bによってローラ45が押下げられて、入力アーム41が下方へ揺動する。この揺動がスライダ48を介して各出力アーム42,43に伝達されて、同出力アーム42,43が下方へ揺動する。これらの揺動により、ノーズ47のカム面47Aが直ちにロッカーアーム52のローラ54に接触して、図7(B)に示すように、カム面47Aの略全範囲を使用してローラ54を押下げる。この押下げにより、ロッカーアーム52が基端部52Aを支点として下方へ揺動し、ロッカーアーム52の先端部52Bが吸気バルブ21を大きく押下げ、吸気ポート18を大きく開放(開弁)させる。作用角及び最大リフト量が最大となり、吸気ポート18から燃焼室17に流入する空気の量が最大となる。
前記の状態から、アクチュエータ37によってコントロールシャフト36を図2の矢印X方向へ移動させると、それに連動してスライダ48が回転しながら同方向へ変位する。スライダ48の回転により入力アーム41及び各出力アーム42,43に対し互いに逆方向のねじり力が付与され、図7(A)において二点鎖線で示すように、これら入・出力アーム41〜43の相対位相差が変化する。この相対位相差は、スライダ48の変位量が大きくなるほど小さくなる。
吸気カム24のベース円部24Aが、仲介駆動機構34のローラ45に接触するときに、出力アーム42,43のベース円部46についてロッカーアーム52のローラ54との接触箇所がノーズ47から遠ざかる。このため、出力アーム42,43が揺動しても、しばらくはロッカーアーム52のローラ54はノーズ47のカム面47Aに接触することなくベース円部46に接触し続ける。
その後、カム面47Aがローラ54を押下げて、基端部52Aを支点としてロッカーアーム52を下方へ揺動させるが、ローラ54が当初、ノーズ47から離れている分、カム面47Aの使用範囲が少なくなる。その結果、ロッカーアーム52の揺動角度が小さくなり、作用角が小さくなる。こうして、吸気バルブ21は最大時よりも小さな作用角及び最大リフト量にて吸気ポート18を開放状態にする。吸気バルブ21の開弁に伴い各吸気ポート18から燃焼室17に流入する空気の量は、スライダ48の矢印X方向への変位量に応じて少なくなる。
このように、アクチュエータ37によってコントロールシャフト36を通じてスライダ48の位置を調整することにより、上記図3に示すように、吸気カム24の作用角及び吸気バルブ21の最大リフト量を連続的に調整することが可能である。
このようにしてバルブ特性可変装置付き動弁機構20が構成されているが、同動弁機構20では、その組付けに関し、コントロールシャフト36にスライダ48を連結する作業が、例えば次のようにして行われる。
まず、図8に示すように、スライダ48内にコントロールシャフト36を挿通し、それらスライダ48及びコントロールシャフト36を軸方向へ相対移動させて、図8において二点鎖線で示す係合突部35をスライダ48に近づける。続いて、この係合突部35と、スライダ48の一方(図8の左方)の端面48Dにおけるガイド溝55の開口部分とが合致するように、スライダ48及びコントロールシャフト36を周方向へ相対回転させて、係合突部35及びガイド溝55の周方向における位置を合わせる。この位置合わせがなされた状態で、スライダ48及びコントロールシャフト36をさらに軸方向へ相対移動させると、係合突部35がガイド溝55に係合する。さらに、上記スライダ48及びコントロールシャフト36を相対移動させると、係合突部35がガイド溝55によって周溝49へ導かれる。
図8及び図9において実線で示すように、係合突部35がガイド溝55から周溝49に移ると、同係合突部35が周溝49に係合する。この段階では、係合突部35は周溝49内に位置するが、その位置はガイド溝55の延長線上、すなわち、周溝49のうちガイド溝55との接続部分である。この状態で、スライダ48に対し、仮に図8において右方へ向う力が作用すると、係合突部35が周溝49から抜け出てガイド溝55内へ移る。スライダ48のコントロールシャフト36に対する連結が解除され、スライダ48及びコントロールシャフト36が軸方向へ相対移動するおそれがある。
そこで、上記図8及び図9の状態から、さらに図10及び図11に示すように、スライダ48及びコントロールシャフト36を相対回転させる。この相対回転により、ガイド溝55はコントロールシャフト36を挟んで係合突部35とは反対側に移動し、スライダ48が係合突部35及び周溝49を介してコントロールシャフト36に連結される。
なお、上記相対回転に際しては、作用角可変機構33による作用角の変更時において、スライダ48が可動範囲の一方の端から他方の端まで変位した場合に同スライダ48が採る回転角度(スライダ48が採り得る最大回転角度)よりも大きな角度回転させる。こうすることで、作用角の変更に際しスライダ48が如何に大きく回転したとしても、周溝49がガイド溝55との接続部分で係合突部35に係合することがない。表現を変えると、係合突部35は常に周溝49においてガイド溝55との接続部分とは異なる箇所で同周溝49に係合される。同箇所での係合により、コントロールシャフト36及びスライダ48の軸方向への相対移動が規制される。従って、係合突部35が周溝49から抜け出てガイド溝55内へ移ることがない。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)係合突部35をコントロールシャフト36に一体形成している。そのため、これらの係合突部35及びコントロールシャフト36が別々の部材からなる場合(背景技術のピン75に相当)に比べ、動弁機構20の部品点数を少なくすることができる。
(2)スライダ48の内壁に、軸方向についての同スライダ48の一方の端面48Dと周溝49とを繋ぐガイド溝55を設けている。そのため、動弁機構20の組付け時においてコントロールシャフト36にスライダ48を連結する際に、コントロールシャフト36と一体の係合突部35を、ガイド溝55を通じて周溝49に導いて同周溝49に係合させることができる。
(3)上記ガイド溝55によって係合突部35が周溝49に導かれた状態から、コントロールシャフト36及びスライダ48を相対回転させることで、係合突部35を、周溝49においてガイド溝55との接続部分とは異なる箇所で係合させている。この係合突部35と周溝49との係合により、係合突部35が周溝49からガイド溝55へ抜け出るのを規制することができる。スライダ48及びコントロールシャフト36の軸方向への相対移動を規制し、コントロールシャフト36がスライダ48から抜けるのを抑制することができる。
特に、上記相対回転を、バルブ特性の変更に際し、スライダ48が可動範囲の一方の端から他方の端まで変位したときの同スライダ48の回転角度よりも大きな角度行うことにより、係合突部35が周溝49から抜け出るのを確実に抑制することができる。
(4)係合突部35は、スライダ48をコントロールシャフト36に相対回転可能に連結する機能と、スライダ48をコントロールシャフト36に軸方向への相対移動不能に連結して、コントロールシャフト36がスライダ48から抜けるのを防止する機能とを発揮する。そのため、本実施形態では、これらの係合突部35及びコントロールシャフト36が別々の部材からなる場合と同様の機能を確保することができる。
(5)周溝49において、スライダ48の周方向に延び、かつ互いに軸方向に離間した一対の内壁面49Aを形成し、係合突部35における各内壁面49Aとの接触面35Aを平面状に形成している。そのため、係合突部35が周溝49に係合された状態では、同係合突部35の接触面35Aが、同周溝49の一対の内壁面49Aに接触する。また、コントロールシャフト36の軸方向の動きに応じてスライダ48が回転しながら軸方向へ変位する場合には、上記係合突部35の接触面35Aが内壁面49Aを摺動する。この接触面35Aの面積は、係合突部を他の形状、例えば円柱状とした場合よりも大きくなる。そのため、係合突部35の接触面35Aに対し、単位面積当りに作用する力が小さくなる。周溝49との接触に伴い係合突部35に対し部分的に大きな力が加わるのを抑制することができ、摩耗等の点で有利となる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・前記実施形態におけるガイド溝55に代え、図8及び図10において二点鎖線で示すように、軸方向についてスライダ48の他方の端面48Eにおいて開口し、同端面48Eと周溝49とを繋ぐガイド溝56を設けてもよい。
・ガイド溝55を複数本設けてもよい。例えば、前記実施形態のガイド溝55に加え、スライダ48の端面48Dと周溝49とを繋ぐ別のガイド溝を設けてもよい。また、ガイド溝55に上述したガイド溝56を加えてもよい。
・周溝49を、スライダ48の内壁において前記実施形態とは異なる箇所に設けてもよい。こうした箇所としては、例えば、スライダ48の軸方向における端部が挙げられる。
・ガイド溝55は、スライダ48の端面と周溝49とを繋ぐものであればよく、従ってコントロールシャフト36に対し必ずしも平行に延びていなくてもよい。
・係合突部35の形状を前記実施形態とは異なる形状に変更してもよい。
・バルブ特性可変装置は、少なくとも作用角可変機構33を備えるものであればよく、従って、バルブタイミング可変機構32を省略したものであってもよい。
・コントロールシャフト36へのスライダ48の連結に際し、係合突部35がガイド溝55によって周溝49に導かれた状態でスライダ48及びコントロールシャフト36が相対回転させられることについては既述した。この際の回転は、作用角可変機構33による作用角の変更に際し、スライダ48が採り得る最大回転角度(スライダ48が可動範囲の一方の端から他方の端へ変位するときの回転角度)よりも大きな角度行われることが望ましく、この条件が満たされる範囲内で回転角度を適宜変更可能である。
・本発明は、同一種類の機関バルブ(吸気バルブ又は排気バルブ)を1気筒当りに1本又は3本以上有するエンジンにも適用することができる。この場合、出力アームの数を機関バルブの本数に合わせる変更を行う。
・本発明を、排気バルブを開閉駆動する動弁機構30に適用してもよい。この場合には、排気カムシャフト28と排気バルブ22との間に作用角可変機構33が配置される。
エンジン上部の動弁機構を示す部分断面図。 シリンダヘッド上部を示す平面図。 作用角可変機構による作用角及び最大リフト量の変化態様を示す特性図。 仲介駆動機構を示す斜視図。 仲介駆動機構におけるスライダ等を示す側面図。 仲介駆動機構の内部構造を示す断面図。 (A),(B)は仲介駆動機構の作用を示す部分断面図。 スライダをコントロールシャフトに連結する手順を示す部分断面図。 図8の9−9線における断面図。 スライダをコントロールシャフトに連結する手順を示す部分断面図。 図10の11−11線における断面図。 (A)は背景技術におけるバルブ特性可変装置付き動弁機構を示す斜視図、(B)はその構成部品の一部を示す斜視図。 (A)は別の背景技術におけるバルブ特性可変装置付き動弁機構を示す斜視図、(B)はその構成部品の一部を示す斜視図。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、20,30…動弁機構、21…吸気バルブ(機関バルブ)、22…排気バルブ(機関バルブ)、25…吸気カムシャフト、28…排気カムシャフト、32…バルブタイミング可変機構(バルブ特性可変装置)、33…作用角可変機構(バルブ特性可変装置)、35…係合突部、35A…接触面、36…コントロールシャフト、41…入力アーム、41A,42B,43C,48A,48B,48C…ヘリカルスプライン、42,43…出力アーム、48…スライダ、48D,48E…端面、49…周溝、49A…内壁面、55,56…ガイド溝。

Claims (3)

  1. 筒状をなし、かつ周方向に延びる周溝を内壁に有するスライダと、
    前記スライダに挿通されるコントロールシャフトと、
    前記コントロールシャフトの外周面に一体形成され、かつ前記周溝に係合される係合突部と
    を備え、内燃機関のカムシャフトの回転を前記スライダを介して機関バルブに伝達して同機関バルブを開閉駆動するとともに、前記コントロールシャフトの軸方向の移動を前記係合突部及び前記周溝を介して前記スライダに伝達し、同スライダを回転させながら前記軸方向へ変位させることにより前記機関バルブのバルブ特性を変更するようにしたバルブ特性可変装置付き動弁機構であって、
    前記スライダの内壁には、前記軸方向についての同スライダの端面と前記周溝とを繋ぐガイド溝が設けられ、前記係合突部は前記スライダの外部から前記ガイド溝を通じて前記周溝に導かれ、この状態で前記コントロールシャフト及び前記スライダが相対回転させられることにより、前記周溝の前記ガイド溝との接続部分とは異なる箇所で係合されていることを特徴とするバルブ特性可変装置付き動弁機構。
  2. 前記スライダの外周には、前記カムシャフトにより駆動される入力アームがヘリカルスプラインにて噛合されるとともに、前記機関バルブを駆動するための出力アームがヘリカルスプラインにて噛合され、前記コントロールシャフトの軸方向の移動に応じて前記スライダが回転を伴いながら軸方向へ変位させられることにより、前記入力アーム及び前記出力アームの相対位相差が変更されて、前記機関バルブのバルブ特性が変更される請求項1に記載のバルブ特性可変装置付き動弁機構。
  3. 前記周溝は、前記スライダの周方向に延び、かつ互いに軸方向に離間した一対の内壁面を有し、前記係合突部の前記各内壁面との接触面は平面状に形成されている請求項1又は2に記載のバルブ特性可変装置付き動弁機構。
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