JP4233915B2 - エンジンの動弁装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定運転域では所定運転域を除く他の運転域よりも排気弁の開弁リフト量を小さくするとともに閉弁時期を早くすることで燃焼室内での排気還流を可能としたエンジンの動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの低負荷運転域で多量の既燃ガスを燃焼室内に残留させるようにして燃焼室内での排気還流を達成すべく、低負荷運転域では排気弁の開弁リフト量および閉弁時期を高負荷運転域よりも小さくかつ早くした動弁装置が既に知られている(たとえば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−200902号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、高負荷運転域で用いられるカムよりも開弁リフト量を小さくするとともに閉弁時期を早くしたカムを用いて低負荷運転域で排気弁を開閉駆動するようにしているので、内部排気還流量をエンジンの運転状態に応じて連続的に変化させることができなかった。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、エンジンの運転状態に応じて内部排気還流量を連続的に変化させることができるようにしたエンジンの動弁装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、所定運転域では所定運転域を除く他の運転域よりも排気弁の開弁リフト量を小さくするとともに閉弁時期を早くすることで燃焼室内での排気還流を可能としたエンジンの動弁装置において、前記所定運転域を除く他の運転域で前記排気弁を開閉駆動するための動弁カムと、前記所定運転域で前記排気弁を開閉駆動するための電磁アクチュエータと、弁ばねで閉弁側に付勢される排気弁に当接、係合される第1ロッカアームと、第1ロッカアームに隣接配置されるとともに前記動弁カムで揺動駆動される第2ロッカアームと、第2ロッカアームとは反対側で第1ロッカアームに隣接配置されるとともに前記電磁アクチュエータで揺動駆動される第3ロッカアームと、それら第1〜第3ロッカアームに設けられる連結切換機構とを備え、前記連結切換機構は、前記他の運転域で前記動弁カムにより排気弁を開閉駆動すべく第1および第2ロッカアームを連結するとともに第1および第3ロッカアーム間を遮断する状態、ならびに前記所定運転域で前記電磁アクチュエータにより排気弁を開閉駆動すべく第1および第3ロッカアームを連結するとともに第1および第2ロッカアーム間を遮断する状態を切換可能であることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、所定運転域では排気弁の開弁リフト量を小さくかつ閉弁時期を早めるようにして多量の既燃ガスを燃焼室内に残留させるようにして燃焼室内での排気還流を達成することにより、燃費の低減および排気性状の向上を図ることが可能である。しかも所定運転域では連結切換機構で第1および第3ロッカアームを連結することにより、作動時期を自在に変化し得る電磁アクチュエータを用いて排気弁を開閉駆動するので、排気弁の閉弁時期をエンジンの運転状態に応じて自在に変化させることが可能であり、排気還流量をエンジンの運転状態に適合させて連続的に変化させることができ、また電磁アクチュエータで開閉駆動するときの排気弁の開弁リフト量は、動弁カムで駆動するときよりも小さいものであり、比較的小型である電磁アクチュエータを用いることができ、電力消費量も小さく抑えることができる。また、所定運転域を除く他の運転域では連結切換機構で第1および第2ロッカアームを連結することにより、動弁カム のカムプロフィルで定まる動弁特性で排気弁を開閉駆動することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記電磁アクチュエータには、前記第1および第3ロッカアームの連結時には前記排気弁を開弁する側に第3ロッカアームを付勢するアクチュエータ側ばねが設けられ、シリンダヘッドおよび第3ロッカアーム間には、前記第1および第3ロッカアームの連結時には前記排気弁を閉弁する側に第3ロッカアームを付勢する第3ロッカアーム側ばねが設けられ、アクチュエータ側ばねのばね定数が、第3ロッカアーム側ばねのばね定数および前記弁ばねのばね定数の和に等しく設定されることを特徴とし、かかる構成によれば、第1および第3ロッカアームを連結した状態では、電磁アクチュエータが電磁力を発揮していない状態で第3ロッカアームにかかるばね荷重をバランスさせて排気弁を中立位置とすることができ、電磁アクチュエータが開弁側および閉弁側に向けての電磁力を交互に切り換えて発揮することで排気弁を開閉駆動することができる。しかも弁ばねのばね定数を比較的小さく設定することが可能となるので、動弁カムで排気弁を開閉駆動する際の高速、高回転化にも容易に対処することができる。
【0009】
また請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記連結切換機構の切換時作動時に第3ロッカアームを第1ロッカアームとの設定相対位置に保持するように電磁アクチュエータとは反対側から第3ロッカアームに当接するトリガカムを備えることを特徴とし、かかる構成によれば、連結切換機構の切換作動を確実なものとすることができ、しかも第3ロッカアームに関して電磁アクチュエータとは反対側のスペースにトリガカムを配置するようにしてスペースの有効活用化を図ることができる。
【0010】
また請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の構成に加えて、前記トリガカムは、その回転軸線を中心とする円弧状に形成されるとともに前記電磁アクチュエータで第3ロッカアームを揺動駆動すべき範囲に配置される低位部と、前記連結切換機構の切換時作動時に第3ロッカアームを第1ロッカアームとの設定相対位置に保持すべく第3ロッカアームに当接するようにして前記低位部から隆起した高位部とを外周に有し、前記動弁カムと同期して回転するようにして該動弁カムに連動、連結されることを特徴とし、かかる構成によれば、電磁アクチュエータによって排気弁を開閉駆動する際に、第3ロッカアームとの干渉が生じることがないようにしてトリガカムを配置することができ、しかもトリガカムが動弁カムに連動、連結されるのでトリガカム専用の特別な駆動機構を設けることは不要であり、トリガカムの配置による部品点数の増大を抑制することができる。
【0011】
さらに請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記第3ロッカアームは、燃焼室の中心部に先端部を突入させるようにして前記排気弁側からシリンダヘッドに取付けられる点火プラグとの間の距離が第1および第2ロッカアームに比べて大となる位置に配置されることを特徴し、かかる構成によれば、点火プラグおよび電磁アクチュエータの相互干渉を回避して、エンジンをコンパクトに構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図11は本発明の一実施例を示すものであり、図1はエンジンの要部縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3矢視図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は電磁アクチュエータの縦断面図、図7は図2の7−7線断面図、図8は連結切換機構が第1および第2ロッカアームを連結した状態にあるときの図1の8−8線断面図、図9は連結切換機構が第1および第3ロッカアームを連結した状態にあるときの図8に対応した断面図、図10は運転領域判別マップを示す図、図11は内部排気還流を実行する際の排気弁の開弁特性を示す図である。
【0014】
先ず図1〜図3において、車両に搭載されるエンジンのシリンダヘッド15には、燃焼室16に通じ得る吸気ポート17および排気ポートが設けられるとともに、吸気ポート17および排気ポート18をそれぞれ開閉可能な吸気弁VIおよび排気弁VEが開閉作動可能に配設されており、吸気弁VIおよび排気弁VEは弁ばね19,20によりそれぞれ閉弁方向に付勢されている。
【0015】
またシリンダヘッド15には、前記燃焼室16に先端部を配置した点火プラグ21が取付けられるとともに、ガソリンおよび軽油等の燃料を燃焼室16に直接噴射するためのインジェクタ22が取付けられる。
【0016】
而して該エンジンは、前記点火プラグ21により点火する火花点火燃焼(以下、SI燃焼と言う)と、自己着火による圧縮着火燃焼(以下、CI燃焼と言う)とを切換えて実行することが可能である。
【0017】
排気弁VEを開閉駆動する排気側動弁装置25Eは、排気弁VEに当接、係合される第1ロッカアーム26と、第1ロッカアーム26に隣接配置される第2ロッカアーム27と、第2ロッカアーム27とは反対側で第1ロッカアーム26に隣接配置される第3ロッカアーム28と、第2ロッカアーム27を揺動駆動する動弁カム29と、第3ロッカアーム28を揺動駆動する電磁アクチュエータ30と、第1および第2ロッカアーム26,27を連結するとともに第1および第3ロッカアーム26,28間を遮断する状態ならびに第1および第3ロッカアーム26,28を連結するとともに第1および第2ロッカアーム26,27間を遮断する状態を切換可能として第1〜第3ロッカアーム26〜28に設けられる連結切換機構31とを備える。
【0018】
第1〜第3ロッカアーム26〜28は、シリンダヘッド15に締結される複数のホルダ32…で支持されたロッカシャフト33で共通にかつ揺動可能に支承されており、第3ロッカアーム28を燃焼室16の中心から遠いほうに配置して並列配置される。しかも点火プラグ21は、第1〜第3ロッカアーム26〜28が配置される側でシリンダヘッド15に設けられたプラグ筒34に挿入されてシリンダヘッド15に取付けられるものであり、第3ロッカアーム28は、前記点火プラグ21との間の距離が他の第1および第2ロッカアーム26,28よりも大となる位置に配置されることになる。
【0019】
図4を併せて参照して、前記ロッカシャフト33で揺動可能に支承される第1ロッカアーム26には、タペットねじ35が進退位置を調節可能として螺合されており、このタペットねじ35が排気弁VEの上端に当接、係合される。一方、前記ロッカシャフト33の下方で前記ホルダ32およびシリンダヘッド15間には、前記ロッカシャフト33と平行な軸線を有するカムシャフト36が回転自在に軸支されており、第1ロッカアーム26に対応する位置で前記カムシャフト36には、該カムシャフト36の軸線を中心とする円形の受け部37が設けられる。また第1ロッカアーム26には前記カムシャフト36側に延びる腕部26aが一体に設けられており、排気弁VEが閉弁状態にあるときに前記腕部26aの先端部が受け部37に摺接する。それにより排気弁VEが閉弁状態にあるときの第1ロッカアーム26の揺動軸線まわりの姿勢が一定に保持される。
【0020】
図5を併せて参照して、第1ロッカアーム26に隣接した位置でロッカシャフト33に揺動可能に支承される第2ロッカアーム27には、第2ロッカアーム27に対応する位置で前記カムシャフト36に設けられる動弁カム29に転がり接触するローラ38が軸支されており、第2ロッカアーム27は、動弁カム29により揺動駆動される。しかもシリンダヘッド15および第2ロッカアーム27間には、シリンダヘッド15に設けられた有底の摺動孔42に摺動可能に嵌合される有底円筒状のリフタ40と、該リフタ40およびシリンダヘッド15間に設けられて前記摺動孔42に収納される第2ロッカアーム側ばね41とで構成される第1ロストモーション機構39が設けられており、第2ロッカアーム27に設けられた当接部43が前記リフタ40に当接することにより、第2ロッカアーム27は、そのローラ38を動弁カム29に転がり接触させる方向に回動付勢される。
【0021】
図6において、電磁アクチュエータ30は、両端を閉じた円筒状に形成されるハウジング44と、該ハウジング44内の一端側に固定配置される第1電磁石45と、前記ハウジング44内の他端側に固定配置される第2電磁石46と、両電磁石45,46間でハウジング44内に収納されるアーマチュア47と、一端をハウジング44から突出させるようにして第1電磁石45の中心部およびハウジング44を軸方向移動自在に貫通するとともにアーマチュア47に他端が連設されて駆動ロッド48と、第2電磁石46の中心部を軸方向移動自在に貫通するとともに前記アーマチュア47に一端が連接されるロッド49と、該ロッド49の他端部に装着されるばね受け部材50ならびに前記ハウジング44に設けられたばね受け部46a間に縮設されるアクチュエータ側ばね51とを備え、アクチュエータ側ばね51は、ロッド52およびアーマチュア47を介して前記駆動ロッド48を伸長せしめる方向に付勢する。
【0022】
このような電磁アクチュエータ30のハウジング44は、第3ロッカアーム28に設けられる当接部52に駆動ロッド48の先端を当接させるようにして、第3ロッカアーム28の上方に配置され、シリンダヘッド15もしくはヘッドカバー(図示せず)に固定される。
【0023】
この電磁アクチュエータ30では、第1および第2電磁石45,46の通電/非通電を切換えることにより、アーマチュア47すなわち駆動ロッド48を往復駆動することができる。而して第1電磁石45でアーマチュア47を吸引したときには、第1ロッカアーム26と連結された状態にある第3ロッカアーム28を排気弁VEの開弁方向に駆動する電磁力が駆動ロッド48から第3ロッカアーム28に作用し、また第2電磁石46でアーマチュア47を吸引したときには電磁アクチュエータ30から第3ロッカアーム28に電磁力が作用することはなく、第1および第3ロッカアーム26,28が連結された状態にあるときに排気弁VEが閉弁方向に作動することが許容される。
【0024】
図7において、前記連結切換機構31の切換時作動時には、電磁アクチュエータ30とは反対側から第3ロッカアーム28に当接するトリガカム53により第3ロッカアーム28が第1ロッカアーム26との設定相対位置に保持されるものであり、第3ロッカアーム28には、トリガカム53に転がり接触し得るローラ54が軸支される。
【0025】
前記トリガカム53は、その回転軸線を中心とする円弧状に形成されるとともに前記電磁アクチュエータ30で第3ロッカアーム28を揺動駆動すべき範囲に配置される低位部53aと、前記連結切換機構31の切換時作動時に第3ロッカアーム28を第1ロッカアーム26との設定相対位置に保持すべく第3ロッカアーム28に当接するようにして前記低位部53aから隆起した高位部53bとを外周に有するものである。
【0026】
しかもトリガカム53は、前記動弁カム29と同期して回転するようにして該動弁カム29に連動、連結されるものであり、この実施例では、動弁カム29が設けられているカムシャフト36の第3ロッカアーム28に対応する部分に前記トリガカム53が設けられる。而して前記低位部53aおよび前記高位部53bは、半径こそ違うもののカムシャフト36の軸線を中心とする仮想円に沿うようにそれぞれ形成される。
【0027】
またシリンダヘッド15および第3ロッカアーム28間には、シリンダヘッド15に設けられた有底の摺動孔に摺動可能に嵌合される有底円筒状のリフタ56と、該リフタ56およびシリンダヘッド15間に設けられて前記摺動孔58に収納される第3ロッカアーム28側ばね57とで構成される第2ロストモーション機構55が設けられており、第3ロッカアーム28に設けられた当接部59が前記リフタ56に当接することにより、第3ロッカアーム28は、第1および第3ロッカアーム26,28の連結時には排気弁VEを閉弁する側に第3ロッカアーム28側ばね57で回動付勢されることになる。
【0028】
しかも電磁アクチュエータ30に設けられるアクチュエータ側ばね51のばね定数は、第3ロッカアーム28側ばね57のばね定数および前記弁ばね20のばね定数の和に等しく設定されている。
【0029】
図8において、連結切換機構31は、第2ロッカアーム27に摺動可能に嵌合されるピストン61と、第1ロッカアーム26の第2および第3ロッカアーム27,28への連結および連結解除を切換可能として前記ピストン61に一端部が当接する切換ピン62と、前記ピストン61とは反対側で切換ピン62に接触する有底円筒状の規制部材63と、規制部材63を切換ピン62側に付勢する戻しばね64とを備える。
【0030】
第1ロッカアーム26には、ロッカシャフト33と平行にして両端を開放した第1嵌合孔65が設けられ、第2ロッカアーム27には、第2ロッカアーム27のローラ38が動弁カム29のベース円部29aに摺接している状態で前記第1嵌合孔65に同軸に連なるようにして第1ロッカアーム26側に開放した有底の第2嵌合孔66が設けられ、第3ロッカアーム28には、第3ロッカアーム28のローラ54がトリガカム53の高位部53bに摺接している状態で前記第1嵌合孔65に同軸に連なるようにして第1ロッカアーム26側に開放した有底の第3嵌合孔67が設けられる。
【0031】
ピストン61は第2嵌合孔66に摺動可能に嵌合され、ピストン61の一端および第2嵌合孔66の閉塞端間に液圧室68が形成される。また規制部材63は、有底円筒状に形成されて第3嵌合孔67に摺動可能に嵌合される。戻しばね64は、第3嵌合孔67の閉塞端と規制部材63との間に設けられ、第3嵌合孔67の閉塞端には開放孔69が穿設される。また切換ピン62は、その両端を前記ピストン61の他端および前記規制部材63の閉塞端に相互に滑ることを可能として接触しつつ、第1摺動孔65よりも長い軸長を有して第1嵌合孔65に摺動可能に嵌合される。
【0032】
ところでロッカシャフト33内には、図示しない制御弁を介して液圧源に接続される液圧路70が設けられており、液圧室68に一端を通じさせて第2ロッカアーム27に設けられる連通路71を前記液圧路70に常時通じさせるべく、ロッカシャフト33に連通孔72が設けられる。
【0033】
このような連結切換機構31において、液圧室68の液圧を低圧とすると、戻しばね64のばね力が規制部材63を介して切換ピン62に作用しているので、図8で示すように、切換ピン62は、液圧室68の容積を最小とする位置までピストン61を押圧しつつ一端部を第2ロッカアーム27の第2嵌合孔66に嵌合するとともに他端部を第1および第3ロッカアーム26,28間に配置する位置となり、この状態では第1および第2ロッカアーム26,27が連結されるもののの第1および第3ロッカアーム26,28間は遮断され、第1ロッカアーム26は、動弁カム29で揺動駆動される第2ロッカアーム27とともに揺動し、排気弁VEは動弁カム29のカムプロフィルで定まる開弁特性で開閉駆動される。また液圧室68の液圧を高圧とすると、ピストン61で押圧される切換ピン62は戻しばね64のばね力に抗して規制部材63を第3嵌合孔67内に押し込むように作動し、図9で示すように、切換ピン62は、規制部材63を第3嵌合孔67の閉塞端に押しつけるようにして他端部を第3ロッカアーム28の第3嵌合孔67に嵌合するとともに第1および第2ロッカアーム26,27間に一端部を配置する位置となり、この状態では第1および第3ロッカアーム26,28が連結されるもののの第1および第2ロッカアーム26,27間は遮断され、第1ロッカアーム26は、電磁アクチュエータ30で駆動される第3ロッカアーム28とともに揺動し、排気弁VEは電磁アクチュエータ30により開閉駆動される。
【0034】
ところで、エンジンのSI燃焼領域およびCI燃焼領域は、図10で示すように、エンジン回転数および要求負荷に応じて予め定められており、CI燃焼領域は、要求負荷が低〜中負荷であってエンジン回転数が低〜中回転域にある領域として設定され、それ以外の領域がSI燃焼領域として設定される。
【0035】
しかもCI燃焼領域は、中負荷かつ低回転の状態にあって燃焼室16に既燃ガスを残留させない領域すなわち非内部還流領域CI1と、低〜中負荷かつ中回転の状態にあって燃焼室16に既燃ガスを残留させる領域すなわち内部還流領域CI2とに区画されており、内部還流領域CI2では矢印で示すように、要求負荷が低くかつエンジン回転数が高くなるのに応じて排気還流量すなわち燃焼室16内への既燃ガスの残留量が多くなるように設定されている。
【0036】
而して排気側動弁装置25Eは、内部還流領域CI2においては連結切換機構31によって第1および第3ロッカアーム26,27を連結し、第1および第2ロッカアーム26,27間を遮断し、電磁アクチュエータ30で第3ロッカアーム28を揺動駆動することにより排気弁VEを開閉するものであり、この内部還流領域CI2での排気弁VEの開弁特性は図11の実線で示すようになる。それに対し、内部還流領域CI2以外の領域で排気弁VEの開閉特性は図11の鎖線で示すようになり、内部還流領域CI2では内部還流領域CI2を除く他の領域よりも排気弁VEが早く閉じることになり、しかも図11の矢印で示すように排気弁VEの閉じ時期をより早めることで排気還流量を多くすることが可能である。
【0037】
ところで上記内部還流領域CI2において排気弁VEを早く閉弁するにあたり、上死点よりも前に排気弁VEを閉弁することで燃焼室16内での排気還流が充分に得られるものであり、しかも吸気弁VIの開弁時期よりも前に排気弁VEを閉弁することで吸気側への吹き返しが生じないようにして充分な排気還流を得ることができる。
【0038】
吸気弁VIを開閉駆動する吸気側動弁装置25Iは、吸気弁VIに当接、係合される第1ロッカアーム76と、第1ロッカアーム76に隣接配置される第2ロッカアーム77と、第2ロッカアーム77とは反対側で第1ロッカアーム76に隣接配置される第3ロッカアーム78と、第2ロッカアーム77を揺動駆動する動弁カム79と、第3ロッカアーム78を揺動駆動する電磁アクチュエータ80と、第1および第2ロッカアーム76,77を連結するとともに第1および第3ロッカアーム76,78間を遮断する状態ならびに第1および第3ロッカアーム76,78を連結するとともに第1および第2ロッカアーム76,77間を遮断する状態を切換可能として第1〜第3ロッカアーム76〜78に設けられる連結切換機構81とを備えるものであり、排気側動弁装置25Eと基本的には同一の構成を有するように構成される。
【0039】
しかも第1〜第3ロッカアーム76〜78は、排気側動弁装置25Eにおける第1〜第3ロッカアーム26〜28と共通のロッカシャフト33で揺動可能に支承されており、前記動弁カム79は、排気側動弁装置25Eと共通のカムシャフト36に設けられ、連結切換機構81の切換時作動時には、電磁アクチュエータ80とは反対側から第3ロッカアーム78に当接するトリガカム83が前記カムシャフト36に設けられる。
【0040】
さらにカムシャフト36内には、連結切換機構81に液圧を作用せしめるための液圧路84が、排気側動弁装置25E側の液圧路70との間に仕切り板85を介在させるようにして設けられる。
【0041】
次にこの実施例の作用について説明すると、排気側動弁装置25Eは、弁ばね20で閉弁側に付勢される排気弁VEに当接、係合される第1ロッカアーム26と、第1ロッカアーム26に隣接配置される第2ロッカアーム27と、第2ロッカアーム27とは反対側で第1ロッカアーム26に隣接配置される第3ロッカアーム28と、第2ロッカアーム27を揺動駆動する動弁カム29と、第3ロッカアーム28を揺動駆動する電磁アクチュエータ30と、内部還流領域CI2以外の領域で第1および第2ロッカアーム26,27を連結するとともに第1および第3ロッカアーム26,28間を遮断する状態ならびに内部還流領域CI2で第1および第3ロッカアーム26,28を連結するとともに第1および第2ロッカアーム26,27間を遮断する状態を切換可能として第1〜第3ロッカアーム26〜28に設けられる連結切換機構31とを備えるものである。
【0042】
したがって内部還流領域CI2を除く他の運転域では連結切換機構31により第1および第2ロッカアーム26,28を連結することにより、動弁カム29のカムプロフィルで定まる動弁特性で排気弁VEを開閉駆動することができ、また内部還流領域CI2では第1および第3ロッカアーム26,28を連結することにより、電磁アクチュエータ30で排気弁VEを開閉駆動することができ、内部還流領域CI2では排気弁VEの開弁リフト量を小さくかつ閉弁時期を早めるようにして多量の既燃ガスを燃焼室16内に残留させるようにし、燃焼室16内での排気還流を達成することにより、燃費の低減および排気性状の向上を図ることが可能である。しかも作動時期を自在に変化し得る電磁アクチュエータ30を用いて排気弁VEを開閉駆動するので、排気弁VEの閉弁時期をエンジンの運転状態に応じて自在に変化させることが可能であり、排気還流量をエンジンの運転状態に適合させて連続的に変化させることができる。特にこの実施例のように、自己着火による圧縮着火燃焼を実行する際に内部排気還流を行う場合には、高温の既燃ガスを燃焼室16に残留させて燃焼室16内の温度を高めることができるので、着火性能も向上することになる。
【0043】
また電磁アクチュエータ30で開閉駆動するときの排気弁VEの開弁リフト量は、動弁カム29で駆動するときよりも小さいものであり、比較的小型である電磁アクチュエータ30を用いることができ、電力消費量も小さく抑えることができる。
【0044】
また電磁アクチュエータ30には、第1および第3ロッカアーム26,28の連結時には排気弁VEを開弁する側に第3ロッカアーム28を付勢するアクチュエータ側ばね51が設けられ、シリンダヘッド15および第3ロッカアーム28間には、第1および第3ロッカアーム26,28の連結時には排気弁VEを閉弁する側に第3ロッカアーム28を付勢する第3ロッカアーム側ばね57が設けられており、アクチュエータ側ばね51のばね定数が、第3ロッカアーム側ばね57のばね定数および弁ばね20のばね定数の和に等しく設定されている。このため第1および第3ロッカアーム26,28を連結した状態では、電磁アクチュエータ30が電磁力を発揮していない状態で第3ロッカアーム28にかかるばね荷重をバランスさせて排気弁VEを中立位置とすることができ、電磁アクチュエータ30が開弁側および閉弁側に向けての電磁力を交互に切り換えて発揮することで排気弁VEを開閉駆動することができる。しかも弁ばね20のばね定数を比較的小さく設定することが可能となるので、動弁カム29で排気弁VEを開閉駆動する際の高速、高回転化にも容易に対処することができる。
【0045】
また連結切換機構31の切換時作動時に第3ロッカアーム28を第1ロッカアーム26との設定相対位置に保持するようにして電磁アクチュエータ30とは反対側からトリガカム53が第3ロッカアーム28に当接するので、連結切換機構31の切換作動を確実なものとすることができ、しかも第3ロッカアーム28に関して電磁アクチュエータ30とは反対側のスペースにトリガカム53を配置するようにしてスペースの有効活用化を図ることができる。
【0046】
前記トリガカム53は、その回転軸線を中心とする円弧状に形成されるとともに電磁アクチュエータ30で第3ロッカアーム28を揺動駆動すべき範囲に配置される低位部53aと、連結切換機構31の切換時作動時に第3ロッカアーム28を第1ロッカアーム26との設定相対位置に保持すべく第3ロッカアーム28に当接するようにして低位部53aから隆起した高位部53bとを外周に有しているので、電磁アクチュエータ30によって排気弁veを開閉駆動する際に、第3ロッカアーム28との干渉が生じることがないようにしてトリガカム53を配置することができる。
【0047】
しかもトリガカム53は、動弁カム29と同期して回転するようにして該動弁カム29に連動、連結されるものであり、この実施例では、動弁カム29およびトリガカム53が共通のカムシャフト36に設けられている。したがってトリガカム53専用の特別な駆動機構を設けることは不要であり、トリガカム53の配置による部品点数の増大を抑制することができる。
【0048】
さらに第3ロッカアーム28は、燃焼室16の中心部に先端部を突入させるようにして排気弁VE側からシリンダヘッド15に取付けられる点火プラグ21との間の距離が第1および第2ロッカアーム26,27に比べて大となる位置に配置されるので、点火プラグ21および電磁アクチュエータ30の相互干渉を回避して、エンジンをコンパクトに構成することができる。
【0049】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0050】
たとえば本発明を、クランク軸線を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンに適用することも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、所定運転域では多量の既燃ガスを燃焼室内に残留させるようにして燃焼室内での排気還流を達成することにより、燃費の低減および排気性状の向上を図ることが可能であり、しかも排気還流量をエンジンの運転状態に適合させて連続的に変化させることができる。また比較的小型である電磁アクチュエータを用いることができ、電力消費量も小さく抑えることができる。
【0052】
その上、所定運転域を除く他の運転域では連結切換機構で第1および第2ロッカアームを連結することにより、動弁カムのカムプロフィルで定まる動弁特性で排気弁を開閉駆動することができ、所定運転域では連結切換機構で第1および第3ロッカアームを連結することにより、電磁アクチュエータで排気弁を開閉駆動することができる。
【0053】
また特に請求項2の発明によれば、第1および第3ロッカアームを連結した状態では電磁アクチュエータが電磁力を発揮していない状態で排気弁を中立位置とすることができ、電磁アクチュエータが開弁側および閉弁側に向けての電磁力を交互に切り換えて発揮することで排気弁を開閉駆動することができ、しかも弁ばねのばね定数を比較的小さく設定することが可能となるので、動弁カムで排気弁を開閉駆動する際の高速、高回転化にも容易に対処することができる。
【0054】
また特に請求項3の発明によれば、連結切換機構の切換作動を確実なものとすることができ、しかも第3ロッカアームに関して電磁アクチュエータとは反対側のスペースにトリガカムを配置するようにしてスペースの有効活用化を図ることができる。
【0055】
また特に請求項4の発明によれば、電磁アクチュエータによって排気弁を開閉駆動する際に、第3ロッカアームとの干渉が生じることがないようにしてトリガカムを配置することができ、しかもトリガカムが動弁カムに連動、連結されるのでトリガカム専用の特別な駆動機構を設けることは不要であり、トリガカムの配置による部品点数の増大を抑制することができる。
【0056】
また特に請求項5の発明によれば、点火プラグおよび電磁アクチュエータの相互干渉を回避して、エンジンをコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの要部縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】 図1の2−2線断面図である。
【図3】 図1の3矢視図である。
【図4】 図2の4−4線断面図である。
【図5】 図2の5−5線断面図である。
【図6】 電磁アクチュエータの縦断面図である。
【図7】 図2の7−7線断面図である。
【図8】 連結切換機構が第1および第2ロッカアームを連結した状態にあるときの図1の8−8線断面図である。
【図9】 連結切換機構が第1および第3ロッカアームを連結した状態にあるときの図8に対応した断面図である。
【図10】 運転領域判別マップを示す図である。
【図11】 内部排気還流を実行する際の排気弁の開弁特性を示す図である。
【符号の説明】
VE・・・排気弁
15・・・シリンダヘッド
16・・・燃焼室
20・・・弁ばね
21・・・点火プラグ
25・・・排気側動弁装置
26・・・第1ロッカアーム
27・・・第2ロッカアーム
28・・・第3ロッカアーム
29・・・動弁カム
30・・・電磁アクチュエータ
31・・・連結切換機構
51・・・アクチュエータ側ばね
53・・・トリガカム
53a・・低位部
53b・・高位部
57・・・第3ロッカアーム側ばね
Claims (5)
- 所定運転域では所定運転域を除く他の運転域よりも排気弁(VE)の開弁リフト量を小さくするとともに閉弁時期を早くすることで燃焼室(16)内での排気還流を可能としたエンジンの動弁装置において、
前記所定運転域を除く他の運転域で前記排気弁(VE)を開閉駆動するための動弁カム(29)と、
前記所定運転域で前記排気弁(VE)を開閉駆動するための電磁アクチュエータ(30)と、
弁ばね(20)で閉弁側に付勢される排気弁(VE)に当接、係合される第1ロッカアーム(26)と、
その第1ロッカアーム(26)に隣接配置されるとともに前記動弁カム(29)で揺動駆動される第2ロッカアーム(27)と、
第2ロッカアーム(27)とは反対側で第1ロッカアーム(26)に隣接配置されると共に前記電磁アクチュエータ(30)で揺動駆動される第3ロッカアーム(28)と、
それら第1〜第3ロッカアーム(26〜28)に設けられる連結切換機構(31)とを備え、
前記連結切換機構(31)は、前記他の運転域で前記動弁カム(29)により排気弁(VE)を開閉駆動すべく第1および第2ロッカアーム(26,27)を連結するとともに第1および第3ロッカアーム(26,28)間を遮断する状態、ならびに前記所定運転域で前記電磁アクチュエータ(30)により排気弁(VE)を開閉駆動すべく第1および第3ロッカアーム(26,28)を連結するとともに第1および第2ロッカアーム(26,27)間を遮断する状態を切換可能であることを特徴とする、エンジンの動弁装置。 - 前記電磁アクチュエータ(30)には、前記第1および第3ロッカアーム(26,28)の連結時には前記排気弁(VE)を開弁する側に第3ロッカアーム(28)を付勢するアクチュエータ側ばね(51)が設けられ、シリンダヘッド(15)および第3ロッカアーム(28)間には、前記第1および第3ロッカアーム(26,28)の連結時には前記排気弁(VE)を閉弁する側に第3ロッカアーム(28)を付勢する第3ロッカアーム側ばね(57)が設けられ、アクチュエータ側ばね(51)のばね定数が、第3ロッカアーム側ばね(57)のばね定数および前記弁ばね(20)のばね定数の和に等しく設定されることを特徴とする請求項1記載のエンジンの動弁装置。
- 前記連結切換機構(31)の切換時作動時に第3ロッカアーム(28)を第1ロッカアーム(26)との設定相対位置に保持するように電磁アクチュエータ(30)とは反対側から第3ロッカアーム(28)に当接するトリガカム(53)を備えることを特徴とする請求項1または2記載のエンジンの動弁装置。
- 前記トリガカム(53)は、その回転軸線を中心とする円弧状に形成されるとともに前記電磁アクチュエータ(30)で第3ロッカアーム(28)を揺動駆動すべき範囲に配置される低位部(53a)と、前記連結切換機構(31)の切換時作動時に第3ロッカアーム(28)を第1ロッカアーム(26)との設定相対位置に保持すべく第3ロッカアーム(28)に当接するようにして前記低位部(53a)から隆起した高位部(53b)とを外周に有し、前記動弁カム(29)と同期して回転するようにして該動弁カム(29)に連動、連結されることを特徴とする請求項3記載のエンジンの動弁装置。
- 前記第3ロッカアーム(28)は、燃焼室(16)の中心部に先端部を突入させるようにして前記排気弁(VE)側からシリンダヘッド(15)に取付けられる点火プラグ(21)との間の距離が第1および第2ロッカアーム(26,27)に比べて大となる位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のエンジンの動弁装置。
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