JP2008018763A - 乗員保護装置の配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えを向上させることができる乗員保護装置の配設構造を提供すること。
【解決手段】フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28と車体のパネル21,1bの間に形成された空間SPにエアバッグが収容されている乗員保護装置の配設構造であって、フロントピラーガーニッシュ24が、形状保持可能な素材で形成されたガーニッシュ基材25と、このガーニッシュ基材25の表面を覆う表皮材26とから成り、サイドライニング28が、形状保持可能な素材で形成されたライニング基材29と、このライニング基材29を覆い、かつ、ガーニッシュ基材25を覆う表皮材26と一体に形成された表皮材26と、を備えた構造とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ルーフサイドレールの下方にカーテン状に展開するエアバッグを、フロントピラーからルーフサイドレールに沿って配設させた乗員保護装置の配設構造に関する。
従来、ルーフサイドレールの下方にカーテン状に展開するエアバッグを、フロントピラーからルーフサイドレールに沿って配設させた乗員保護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような装置では、フロントピラーの車内側面が薄板状のピラーガーニッシュにより覆われ、また、ルーフ全体およびルーフサイドレールの車内側面がヘッドライニング(成形天井)で覆われている。
そした、エアバッグが、ピラーガーニッシュとピラーとの間に形成された空間およびルーフサイドレールとヘッドライニングとの間に形成された空間に沿って配置されている。
特許第3137587号公報
しかしながら、上述のようにフロントピラーをピラーガーニッシュで覆い、ルーフをルーフライニングで覆う構造では、ピラーガーニッシュとヘッドライニングとの分割線が、フロントピラーの上端部においてピラーを横切るように存在するため、乗員の目に付きやすく、見栄えに劣るという問題がある。
本発明は、上述の従来の課題に着目して成されたもので、見栄えを向上させることができる乗員保護装置の配設構造を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は、フロントピラーとピラーガーニッシュとの間およびルーフサイドレールとサイドライニングとの間に、前記フロントピラーおよびルーフサイドレールの延在方向に沿って空間が形成され、この空間に、前記フロントピラーおよびルーフサイドレールから下方へ展開可能なエアバッグが収容されている乗員保護装置の配設構造であって、前記ピラーガーニッシュが、形状保持可能な素材で形成されたガーニッシュ基材と、このガーニッシュ基材の表面を覆う表皮材とから成り、前記サイドライニングが、形状保持可能な素材で形成されたライニング基材と、このライニング基材を覆い、かつ、前記ガーニッシュ基材を覆う表皮材と一体に形成された表皮材と、を備えていることを特徴とする乗員保護装置の配設構造とした。
本発明の乗員保護装置の配設構造にあっては、ピラーガーニッシュとサイドライニングとの表皮材が一体となっているため、乗員の目に付きやすいフロントピラーの上端部に、フロントピラーを横切る分割線が形成されない。
したがって、フロントピラーの上端部に、フロントピラーとルーフ側との間で分割線が生じる構造に比べて、見栄えを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態の乗員保護装置の配設構造は、車体のフロントピラー(2)に、このフロントピラー(2)を覆うピラーガーニッシュ(24)が取り付けられ、車体のルーフパネル(1)の車幅方向の両端部に形成されたルーフサイドレール(11)に、このルーフサイドレール(11)を覆うサイドライニング(28)が取り付けられ、前記フロントピラー(2)とピラーガーニッシュ(24)との間およびルーフサイドレール(11)とサイドライニング(28)との間に、前記フロントピラー(2)およびルーフサイドレール(11)の延在方向に沿って空間(SP)が形成され、この空間(SP)に、前記フロントピラー(2)およびルーフサイドレール(11)から下方へ展開可能なエアバッグ(5)が収容されている乗員保護装置の配設構造であって、前記ピラーガーニッシュ(24)が、形状保持可能な素材で形成されたガーニッシュ基材(25)と、このガーニッシュ基材(25)の表面を覆う表皮材(26)とから成り、前記サイドライニング(28)が、形状保持可能な素材で形成されたライニング基材(29)と、このライニング基材(29)を覆い、かつ、前記ガーニッシュ基材(25)を覆う表皮材(26)と一体に形成された表皮材(26)と、を備えていることを特徴とする乗員保護装置の配設構造である。
図1〜図4に基づいて本発明の最良の実施の形態の実施例1の乗員保護装置の配設構造について説明する。
図2は、実施例1の乗員保護装置の配設構造を適用した車両の車室RMを示す斜視図であって、車室RMの車両上方がルーフ1に覆われている。
また、ルーフ1の車幅方向の両端部には、後述する筒状のルーフサイドレール11が車両前後方向に延在して形成され、このルーフサイドレール11に、車両前方から順にフロントピラー2、センタピラー3、リヤピラー4が結合されている。なお、本実施例1に示す車両は、車室RMの左右に図示を省略したドアが1枚ずつ設けられた、2ドアタイプと称する形式のものである。
また、フロントピラー2からルーフサイドレール11にかけてエアバッグ5が収容されている。このエアバッグ5は、車両前方側の端部にホース5aを介して図外のインフレータが接続されており、衝突時には、図外のインフレータから供給されるガスにより、フロントピラー2およびルーフサイドレール11から下方へ展開される。
なお、ルーフ1の車両前方端部(矢印FRが車両前方を示している)には、サンバイザ12や照明ユニット13が設けられている。
そして、フロントピラー2の車室RM側の面が後述するフロントピラーガーニッシュ24で覆われ、ルーフサイドレール11の車両前方側部分の車室RM側の面が後述するサイドライニング28で覆われ、ルーフ1の車室RM側の面がヘッドライニング14に覆われ、センタピラー3、リヤピラー4およびルーフサイドレール11の車両後方側部分の車室RM側の面がリヤピラーガーニッシュ41に覆われている。
本実施例1の乗員保護装置の配設構造は、エアバッグ5が収容されているフロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28に覆われている部分に適用されているもので、以下、この構造について説明する。
図2のS3−S3線の位置の断面である図3に示すように、フロントピラー2は、金属板製のピラーインナパネル21とピラーアウタパネル22とがフランジ部23,23で接合され、両パネル21,22の間に閉断面部20を有した筒状に形成されている。
また、ピラーインナパネル21は、略ハット断面形状に形成され、最も車室RM側に配置された突出面21aと、この突出面21aの両側に連続する傾斜面21b,21bとを備えている。
フロントピラー2の車室RM側の面は、フロントピラーガーニッシュ24に覆われている。このフロントピラーガーニッシュ24は、ガーニッシュ基材25と、このガーニッシュ基材25の車室RM側の面を覆う表皮材26と、を備えている。
ガーニッシュ基材25は、形状保持可能な硬度を有した樹脂により薄板状に形成されている。そして、ガーニッシュ基材25は、図示のようにピラーインナパネル21の突出面21aに対向する前面部25aと、この前面部25aに連続して傾斜面21b,21bに対向する側面部25b,25bとにより略コの字断面形状に形成されている。
表皮材26は、布やビニールなどの布状の素材により形成されており、ガーニッシュ基材25の車室RM側を覆ってガーニッシュ基材25に貼り付けられている。また、表皮材26の端縁部は、ガーニッシュ基材25の側面部25b,25bの先端の裏側まで回り込んで貼り付けられている。
ガーニッシュ基材25のフロントピラー2への取り付けは、図1に示すクリップ7を用いて行われている。
すなわち、ガーニッシュ基材25には、複数のクリップ座部材27が一体に形成されている。このクリップ座部材27は、クリップ7を固定可能に形成された平板状の座板部27aと、この座板部27aとガーニッシュ基材25に一体に形成された一対の脚部27b,27bと、を備えている。
そして、クリップ座部材27の座板部27aに頭部が固定されたクリップ7を、車体パネルとしてのピラーインナパネル21の突出面21aに係合させることで、ガーニッシュ基材25がピラーインナパネル21に取り付けられている。また、この取付状態で、ガーニッシュ基材25とピラーインナパネル21との間に、空間SPが形成されている(図3参照)。
一方、ルーフ1は、図4に示すように、金属板製のルーフパネル1aにより形成されている。また、ルーフサイドレール11は、ルーフパネル1aの車室RM側に金属板製のルーフサイドインナパネル1bが接合されて、車両前後方向に延在された筒状に形成されている。
また、ヘッドライニング14は、ルーフ1のルーフサイドレール11を除く部分を覆っており、ルーフサイドレール11は、サイドライニング28により覆われている。
ヘッドライニング14は、紙などを素材として形状保持可能な硬度を有して成型されたライニング基材14aと、このライニング基材14aの車室RM側の面を覆って設けられた表皮材14bと、を備えている。
また、ヘッドライニング14の車幅方向の両端部は、ルーフ1の形状に沿って、湾曲した湾曲部141と、この湾曲部141の下端からルーフサイドレール11に向かって延びる端縁フランジ部142と、を備えている。
サイドライニング28は、上端部がヘッドライニング14の湾曲部141に連続して配置され、一方、下端部がルーフサイドレール11の下縁のフランジ部11aに取り付けられたウエザストリップ11bに近接して配置され、これによりルーフサイドレール11を覆っている。
また、サイドライニング28は、図示のように、略しの字断面状に成型されたライニング基材29と、このライニング基材29の車室RM側の面を覆い、かつ、フロントピラーガーニッシュ24のガーニッシュ基材25を覆う部分と一体の表皮材26と、を備えている。
ライニング基材29は、ガーニッシュ基材25よりも柔軟で軽量な素材(例えば、ヘッドライニング14のライニング基材14aと同様の紙など)により形成されており、形状保持性能の確保のためにガーニッシュ基材25よりも厚い板厚に形成されている(図1参照)。
サイドライニング28のルーフサイドレール11への取り付けは、複数のクリップ座部材30およびクリップ7により行われている。
クリップ座部材30は、樹脂により形成されており、クリップ座部材27と同様の座板部30aと、この座板部30aと一体に形成された一対の脚部30b,30bと、を備えている。そして、座板部30aに頭部を結合したクリップ7を車体パネルとしてのルーフサイドインナパネル1bに係合させることで、サイドライニング28がルーフサイドレール11に取り付けられている。また、この取付状態で、ライニング基材29とルーフサイドインナパネル1bとの間に、空間SPが形成されている。
なお、図1に示すように、ピラーインナパネル21とルーフサイドインナパネル1bとは、一体に形成あるいは一体に結合されている。そして、空間SPは、フロントピラーガーニッシュ24とピラーインナパネル21との間に形成されている部分と、サイドライニング28とルーフサイドインナパネル1bとの間に形成されている部分とが、フロントピラー2およびルーフサイドレール11に沿って連続して形成されている。
エアバッグ5は、図3および図4に示されているように、この空間SPに、フロントピラー2およびルーフサイドレール11に沿って収容されている。なお、エアバッグ5は、空間SPにおいて、クリップ座部材27,30による車体側への固定位置よりも車両下方側に配置されている。
次に、フロントピラーガーニッシュ24の上端部とサイドライニング28の前端部とにおけるガーニッシュ基材25とライニング基材29との接合構造について説明する。
図1に示すように、ガーニッシュ基材25の上端部が、ライニング基材29の前端部と表皮材26との間に差し込まれ、ガーニッシュ基材25とライニング基材29とが重ねられた接合部31が形成されている。
本実施例1では、この接合部31におけるガーニッシュ基材25の上端の位置が、図2において、点線TLの位置に配置されている。すなわち、ガーニッシュ基材25は、フロントピラー2の延在方向に延在されており、その上端部も、フロントピラー2に沿って真っ直ぐに形成されており、ルーフサイドレール11の延在方向である車両後方へ折曲される形状の部分が無い形状に形成されている。
さらに、接合部31には、図1に示すように補強部材8が設けられている。
この補強部材8は、例えば、発泡スチロールのような軽量で、かつ形状保持可能な中実の部材で構成されている。そして、補強部材8は、図1に示すように、車両略上方から視てガーニッシュ基材25とライニング基材29との段差に応じて略L字断面形状に形成され、かつ、図2に示すように、車室RM側から視た形状が略長方形に形成され、かつ、図3に示すように、ガーニッシュ基材25の前面部25aとピラーインナパネル21の突出面21aとの間に配置されている。
そして、補強部材8は、図1に示すように、車外側面8aがピラーインナパネル21およびルーフサイドインナパネル1bとの間に僅かな隙間OPを形成するよう近接され、接合部31と両パネル21,1bとの間の空間SPを埋めるように配置されている。
なお、補強部材8は、接合部31においてライニング基材29を貫通してガーニッシュ基材25に一体に形成された連結用柱部材25c,25cの先端部が溶着されることで、ガーニッシュ基材25に固定され、かつ、ライニング基材29の先端部を押えている。
以上のように構成した実施例1の乗員保護装置の配設構造では、あらかじめ空間SPに沿って配置されるように、車体パネルとしてのピラーインナパネル21ならびにルーフサイドインナパネル1bか、表皮材26により一体に繋がったフロントピラーガーニッシュ24ならびにサイドライニング28か、のいずれかに沿って配索しておく。
また、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28に設けられているクリップ座部材27,30に、それぞれクリップ7を取り付けておく。
そして、各クリップ7を、車体パネルとしてのピラーインナパネル21およびルーフサイドインナパネル1bに係合させることで、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28を車体に組み付ける。
この組付状態で、エアバッグ5は、空間SPにおいて、図1に示すように、フロントピラー2およびルーフサイドレール11に沿って収容される。
以上説明したように、実施例1の乗員保護装置の配設構造では、フロントピラーガーニッシュ24とサイドライニング28とが一体の表皮材26で覆われているため、乗員の目に付きやすいフロントピラー2の上部を横切る分割線が生じない。
よって、フロントピラー2の上部を横切る分割線が生じるのと比べると、見栄えが向上する。
しかも、フロントピラーガーニッシュ24のガーニッシュ基材25の上端が、点線TLの位置に配置され、ルーフサイドレール11に沿って折曲された形状を有しないため、この折曲を有した形状に比べて、ガーニッシュ基材25の剛性を低く抑えることができる。
よって、ガーニッシュ基材25が、エアバッグをスムーズに展開するのを妨害することなく、エアバッグのスムーズな展開を可能とする。
したがって、実施例1の乗員保護装置の配設構造にあっては、エアバッグ5の展開スムーズ性に悪影響を与えることなく見栄えを向上させることができる。
加えて、エアバッグ5の配設した位置は、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28のクリップ7による取付点よりも車両下方位置に配置した。このため、エアバッグ5を展開させたときに、フロントピラーガーニッシュ24とサイドライニング28のいずれも、エアバッグ5の展開力により空間SPを車室RMに向かって開く変形が生じやすく、エアバッグ5の展開をよりスムーズに行うことができる。
また、ライニング基材29は、ガーニッシュ基材25よりも柔らかく軽量な素材を用いたため、重量低減を図ることができる。
さらに、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28の車体への取り付けを、空間SPを埋める下駄状のクリップ座部材27,30を用いて行った。このため、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28のいずれに対して、ピラーインナパネル21およびルーフサイドインナパネル1bの方向へ入力があっても、その入力の方向へ変位しにくい。
しかも、本実施例1では、クリップ座部材27,30から離れて配置されている接合部31では、補強部材8を設けた。このため、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28において、接合部31の部分でピラーインナパネル21およびルーフサイドインナパネル1bの方向へ入力があっても、その入力の方向へ変位が補強部材8により制限される。
以上のように、実施例1では、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28において、ピラーインナパネル21およびルーフサイドインナパネル1bの方向への変位、すなわち、べこつきが生じにくく、高い製品品質が得られる。
また、補強部材8は、車外側面8aがピラーインナパネル21およびルーフサイドインナパネル1bとの間に僅かな隙間OPを形成して配置されているため、車両の振動時に、車外側面8aが、両パネル21,1bと擦れ合って異音が発生するのを防止できる。
さらに、補強部材8は、ガーニッシュ基材25と一体の連結用柱部材25cに溶着されているため、ガーニッシュ基材25に確実に固定され、ライニング基材29の先端部が、ガーニッシュ基材25から剥がれるのを防止できる。これにより、この剥がれ部分で異音が発生したり、表皮材26に皺が生じたりするのを防止することができる。
次に、図5に基づいて本発明の実施の形態の実施例2の乗員保護装置の配設構造について説明する。なお、この実施例2を説明するにあたり、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して、相違する部分を中心として説明する。
この実施例2の乗員保護装置の配設構造は、実施例1の補強部材8の機能を、クリップ座部材227に持たせた例である。
すなわち、ガーニッシュ基材25には、実施例1で示した複数のクリップ座部材27の他に、図5に示すように、接合部231に、クリップ座部材227が一体に形成されている。
このクリップ座部材227は、クリップ座部材27と同様の、座板部227aと脚部227bの他に、クリップ座部材27とは異なる脚部227cを備えている。
この脚部227cは、接合部231においてライニング基材29に接合可能に一方の脚部227bよりも短く形成されているとともに、その下端にフランジ227dが一体に形成され、このフランジ227dがライニング基材29に接着されている。
したがって、実施例2では、接合部231が、両パネル21,1b方向へ変位するのがクリップ座部材227により制限されることで、実施例1と同様に、フロントピラーガーニッシュ24およびサイドライニング28において、べこつきが生じるのを防止できる。
また、実施例2では、接合部231におけるべこつきの発生を、ガーニッシュ基材25と一体に形成したクリップ座部材227により行うようにしたため、部品点数を削減することができるとともに、組付作業工数を削減することができる。
なお、実施例2の乗員保護装置の配設構造にあっても、説明は省略するが、実施例1と同様に、エアバッグ5の展開スムーズ性に悪影響を与えることなく見栄えを向上させることができるという効果、重量低減を図る効果を得ることができる。
次に、図6に基づいて本発明の実施の形態の実施例3の乗員保護装置の配設構造について説明する。なお、この実施例3を説明するにあたり、前記実施例1と同一ないし均等な部分については、同一符号を付して、相違する部分を中心として説明する。
この実施例3の乗員保護装置の配設構造は、実施例2の変形例である。
すなわち、ガーニッシュ基材25に一体に形成されたクリップ座部材327は、実施例2と同様の形状の、座板部327a、脚部327b、327c、フランジ327dを備えている。そして、このクリップ座部材327にあっては、脚部327bの基端部には、ガーニッシュ基材25に回動可能なヒンジ部327eが形成されている。
一方、脚部327cのフランジ327dと重なる位置に、ガーニッシュ基材25と一体に連結用柱部材327fが立設されており、フランジ327dには、この連結用柱部材327fを貫通させることが可能に貫通穴327gが開口されている。
また、ライニング基材29には、接合部331を形成する部分に連結用柱部材327fを貫通可能に貫通孔329aが穿設されている。
したがって、実施例3では、ガーニッシュ基材25とライニング基材29とを接合部331で接合させる際には、まず、クリップ座部材327を(a)に示すように、立ち上げておく。
次に、ガーニッシュ基材25に立設した連結用柱部材327fを貫通孔329aに挿通させながらライニング基材29の端部をガーニッシュ基材25の端部に重ね合わせる。
次に、クリップ座部材327を(b)に示す状態に回動させ、フランジ327dの貫通穴327gに、連結用柱部材327fを挿通させる。そして、連結用柱部材327fの先端部を熱などにより溶かして、連結用柱部材327fとフランジ327dとを一体に溶着させる。
この実施例3では、クリップ座部材327が接合部331においてガーニッシュ基材25と一体に溶着され、かつ、フランジ327dとガーニッシュ基材25との間に、ライニング基材29の端部を強固に挟む。
したがって、接合部331の接合状態を強固に維持でき、剥がれなどの経時劣化が生じて、異音が発生したり、表皮材26に皺が生じたりするのを抑えることができる。
他の作用効果については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
すなわち、サイドライニング28のライニング基材29は、は、実施例1〜3では、ヘッドライニング14のライニング基材14aとは別体のものを示したが、ライニング基材14aと一体に形成することも可能である。
本発明の実施の形態の実施例1の乗員保護装置の配設構造の要部を示す断面図であり、図2のS1−S1線で切断した状態を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の乗員保護装置の配設構造を適用した車室内を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の実施例1の乗員保護装置の配設構造の要部を示す断面図であり、図2のS3−S3線で切断した状態を示している。 本発明の実施の形態の実施例1の乗員保護装置の配設構造の要部を示す断面図であり、図2のS4−S4線で切断した状態を示している。 本発明の実施の形態の実施例2の乗員保護装置の配設構造の要部を示す断面図であり、図2のS1−S1線で切断した状態に対応している。 本発明の実施の形態の実施例3の乗員保護装置の配設構造の要部を示す断面図であり、(a)は接合前の状態を示し、(b)は接合後の状態を示している。
符号の説明
1b ルーフサイドインナパネル(車体パネル)
2 フロントピラー
5 エアバッグ
7 クリップ
8 補強部材(制限部材)
11 ルーフサイドレール
21 ピラーインナパネル(車体パネル)
24 フロントピラーガーニッシュ
25 ガーニッシュ基材
26 表皮材
28 サイドライニング
29 ライニング基材
31 接合部
227 クリップ座部材(制限部材)
231 接合部
327 クリップ座部材(制限部材)
331 接合部
RM 車室
SP 空間

Claims (6)

  1. 車体のフロントピラーに、このフロントピラーを覆うピラーガーニッシュが取り付けられ、
    車体のルーフパネルの車幅方向の両端部に形成されたルーフサイドレールに、このルーフサイドレールを覆うサイドライニングが取り付けられ、
    前記フロントピラーとピラーガーニッシュとの間およびルーフサイドレールとサイドライニングとの間に、前記フロントピラーおよびルーフサイドレールの延在方向に沿って空間が形成され、
    この空間に、前記フロントピラーおよびルーフサイドレールから下方へ展開可能なエアバッグが収容されている乗員保護装置の配設構造であって、
    前記ピラーガーニッシュが、形状保持可能な素材で形成されたガーニッシュ基材と、このガーニッシュ基材の表面を覆う表皮材とから成り、
    前記サイドライニングが、形状保持可能な素材で形成されたライニング基材と、このライニング基材を覆い、かつ、前記ガーニッシュ基材を覆う表皮材と一体に形成された表皮材と、を備えていることを特徴とする乗員保護装置の配設構造。
  2. 前記ライニング基材は、前記ガーニッシュ基材よりも硬度の低い素材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置の配設構造。
  3. 前記ガーニッシュ基材の車両上方の端部は、前記ルーフサイドレールの延在方向に折曲されることなく前記フロントピラーの延在方向に延在されていることを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置の配設構造。
  4. 前記ガーニッシュ基材の車両上方の端部と、前記ライニング基材の車両前方の端部と、が接合された接合部が設けられ、
    この接合部と、この接合部に対向して配置された前記フロントピラーあるいはルーフサイドレールを構成する車体パネルとの間に、前記接合部が車体パネルに近づく方向に変位するのを制限する制限部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗員保護装置の配設構造。
  5. 前記制限部材が、前記接合部を補強すべく接合部に取り付けられた前記ガーニッシュ基材およびライニング基材とは別体に形成された補強部材であることを特徴とする請求項4に記載の乗員保護装置の配設構造。
  6. 前記制限部材が、前記ガーニッシュ基材と一体に形成され、このガーニッシュ基材を車体パネルへ取り付けるクリップを支持する座板部を有したクリップ座部材であり、
    このクリップ座部材は、前記ガーニッシュ基材よりも車体パネルに近い位置に前記座板部を支持する一対の脚部材を備え、
    一方の脚部材が、前記ガーニッシュ基材に一体に結合され、他方の脚部材が前記接合部に接合されていることを特徴とする請求項4に記載の乗員保護装置の配設構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016112945A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 車両用カーテンエアバッグを収納したルーフヘッドライニング構造
JP2019031167A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 トヨタ自動車株式会社 カーテンエアバッグ装置の搭載構造及びカーテンエアバッグの展開方法

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JP2016112945A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 車両用カーテンエアバッグを収納したルーフヘッドライニング構造
JP2019031167A (ja) * 2017-08-07 2019-02-28 トヨタ自動車株式会社 カーテンエアバッグ装置の搭載構造及びカーテンエアバッグの展開方法

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