JP2008014460A - 継手アッセンブリーおよびこれを備えたアクスルモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の等速自在継手とブーツを保護すると共に、等速自在継手が傾斜するのを防止したアクスルモジュールを提供する。
【解決手段】車輪を回転自在に支承する第4世代構造の車輪用軸受装置と、これに連結された継手アッセンブリー32を備えたアクスルモジュールにおいて、一対の等速自在継手1、2の外側継手部材7、25と、これらに装着されたブーツ17、31とにユニットカバー5が外嵌され、これが等速自在継手1、2の外郭形状に倣った形状のカップ部33、34と、ドライブシャフト4に装着される筒状部35とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、ユニットカバー5が、両端部に面ファスナー40a、40bが取り付けられた締付バンド36によって一体に固定され、外方部材10の嵌合面10dの外径がユニットカバー5の外径よりも大径に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の等速自在継手と、これら等速自在継手に連結されたドライブシャフトとからなる継手アッセンブリー、および一対の等速自在継手のうちアウトボード側の等速自在継手と車輪用軸受とがユニット化された車輪用軸受アッセンブリー(以下、アクスルモジュールと言う)に関する。
自動車等の車両のエンジン動力を車輪に伝達する動力伝達装置は、エンジンから車輪へ動力を伝達すると共に、悪路走行時における車両のバウンドや車両の旋回時に生じる車輪からの径方向や軸方向変位、およびモーメント変位を許容する必要があるため、例えば、図8に示すように、エンジン側と車輪側との間に介装されるドライブシャフト100の一端を、摺動型等速自在継手101を介してディファレンシャル102に連結し、他端を、固定型等速自在継手103を含む車輪用軸受装置104を介して車輪105に連結している。
このような車輪用軸受装置104は、第3世代と呼称される車輪用軸受106と、この車輪用軸受106に着脱自在に連結された固定型等速自在継手103とからなる。近年、この車輪用軸受装置104は、さらに軽量・コンパクト化を狙って、車輪用軸受106と固定型等速自在継手103とをユニット化する、所謂第4世代の構造に移行する傾向にある。
このような第4世代構造の車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置を構成する等速自在継手と、この等速自在継手を含む一対の等速自在継手に連結されたドライブシャフトとがユニット化されたアクスルモジュールにおいて、車両への組立作業性を向上させると共に、組立・運搬中に等速自在継手のブーツを保護するユニットカバーが装着されたものが知られている。このアクスルモジュールは、図9に示すように、外周にナックルNに取り付けられるための車体取付フランジ50bと、ナックルNに内嵌される嵌合面50cとが一体に形成され、内周に複列の外側転走面50a、50aが形成された外方部材50と、この外方部材50に複列のボール51、51を介して内挿され、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ52を有し、外周に複列の外側転走面50a、50aに対向する一方の内側転走面53aが形成されたハブ輪53、およびこのハブ輪53に内嵌され、外周に複列の外側転走面50a、50aに対向する他方の内側転走面54aが形成された外側継手部材54からなる内方部材55で構成された車輪用軸受装置、およびこの車輪用軸受装置に連結された継手アッセンブリーJAを備え、嵌合面50cの外径Daが等速自在継手56の最大外径Dbよりも大径に形成されると共に、継手アッセンブリーJAの外周部を覆うように円筒状に形成され、両端部に縮径部57a、57bを有するエラストマー製のユニットカバー57が装着されている。ここで、継手アッセンブリーJAは、等速自在継手56を含む一対の等速自在継手56、58と、これらの等速自在継手56、58に連結されたドライブシャフト59とで構成されている。
このように、継手アッセンブリーJAの外周部をユニットカバー57で覆うことにより継手アッセンブリーJAを保護している。また、ユニットカバー57の端部に縮径部57a、57bが形成されているので、等速自在継手56の外側継手部材54にワンタッチで弾性的に装着することができ、ユニットカバー57の脱落を防止することができる。したがって、車両への組立作業性を向上させると共に、装置の品質を安定させるアクスルモジュールを提供することができる。
特開2005−256938号公報
然しながら、この従来のアクスルモジュールでは、等速自在継手56、58が自重で傾き角度が付いてしまうため、このようなユニットカバー57では等速自在継手56、58が傾斜してナックルNに組み込み難くなると共に、インボード側の等速自在継手58をディファレンシャル(図示せず)に組み立てる際、ユニットカバー57が邪魔をして作業性が低下する問題があった。また、梱包時や運搬中に等速自在継手56、58の姿勢が安定せず、取扱いが難しくなるといった問題も内在していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、一対の等速自在継手およびそのブーツを保護すると共に、等速自在継手が自重で傾斜するのを防止した継手アッセンブリーおよびこれを備えたアクスルモジュールを提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、一対の等速自在継手と、これら等速自在継手に連結されたドライブシャフトとを備えた継手アッセンブリーであって、前記一対の等速自在継手のうちアウトボード側の等速自在継手が、内周に曲線部を有する軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、この外側継手部材の開口側外周部と前記ドライブシャフト間に装着されたブーツとを備えた固定型の等速自在継手からなると共に、前記一対の等速自在継手のうちインボード側の等速自在継手が、内周に軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、この外側継手部材の開口側外周部と前記ドライブシャフト間に装着されたにブーツとを備えた摺動型の等速自在継手からなる継手アッセンブリーにおいて、前記一対の等速自在継手における外側継手部材と前記ブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定されている。
このように、一対の等速自在継手と、これら等速自在継手に連結されたドライブシャフトとを備えた継手アッセンブリーにおいて、一対の等速自在継手における外側継手部材とブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定されているので、継手アッセンブリーへのコンタミ付着や傷付きを防止してこれを保護すると共に、組立を簡便化し、作業性を向上させることができ、組立・運搬時等の取扱いを一段と楽にすることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記締付バンドが、帯状のバンド本体と、このバンド本体の長手方向の各端部で、かつ、互いに逆の表面に付設された係着部とからなり、これらの係着部における前記バンド本体側の片面にそれぞれ雄の面ファスナーと雌の面ファスナーが取り付けられていれば、接合後の面ファスナーが係着部によって閉塞されて外部に露出しないため、作業中に他部品と干渉しても剥れる恐れがなく、締付バンドに対する信頼性が格段に高くなる。
さらに好ましくは、請求項3に記載の発明のように、前記バンド本体が、ゴム繊維と合成樹脂繊維と混紡してなる織布から構成されていれば、伸縮性を備え、分割されたユニットカバーに巻回する際に張力を掛けることができ、締付バンドの拘束力を高めることができる。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けられるための車体取付フランジと嵌合面を有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状の軸部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複数の転動体とを備え、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、前記軸部を拡径させてこの凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置と、前記等速自在継手に一端が連結されたドライブシャフトと、このドライブシャフトの他端に連結された摺動型の等速自在継手とからなるアクスルモジュールにおいて、前記一対の等速自在継手における外側継手部材と、これらの外側継手部材に装着されたブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定され、前記外方部材の嵌合面の外径が前記ユニットカバーの外径よりも大径に形成されている。
このように、車輪を回転自在に支承する第4世代構造の車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に連結された継手アッセンブリーとを備えたアクスルモジュールにおいて、一対の等速自在継手における外側継手部材と、これらの外側継手部材に装着されたブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定され、外方部材の嵌合面の外径がユニットカバーの外径よりも大径に形成されているので、軽量・コンパクト化を図ると共に、アクスルモジュールをナックルに組み付けることが容易となり、車両への組立作業性が一段と改善される。
また、請求項5に記載の発明のように、前記複列の転動体のうちインボード側の転動体列のピッチ円直径がアウトボード側の転動体列のピッチ円直径よりも大径に設定されると共に、前記複列の転動体の外径が同じで、前記インボード側の転動体列の転動体の個数が前記アウトボード側の転動体列の転動体の個数よりも多く設定されていれば、軽量・コンパクト化を図ると共に、軸受剛性の増大と軸受の長寿命化を図ることができる。
本発明に係る継手アッセンブリーは、一対の等速自在継手と、これら等速自在継手に連結されたドライブシャフトとを備えた継手アッセンブリーであって、前記一対の等速自在継手のうちアウトボード側の等速自在継手が、内周に曲線部を有する軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、この外側継手部材の開口側外周部と前記ドライブシャフト間に装着されたブーツとを備えた固定型の等速自在継手からなると共に、前記一対の等速自在継手のうちインボード側の等速自在継手が、内周に軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、この外側継手部材の開口側外周部と前記ドライブシャフト間に装着されたにブーツとを備えた摺動型の等速自在継手からなる継手アッセンブリーにおいて、前記一対の等速自在継手における外側継手部材と前記ブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定されているので、継手アッセンブリーへのコンタミ付着や傷付きを防止してこれを保護すると共に、組立を簡便化し、作業性を向上させることができ、組立・運搬時等の取扱いを一段と楽にすることができる。
また、本発明に係るアクスルモジュールは、外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けられるための車体取付フランジと嵌合面を有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状の軸部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複数の転動体とを備え、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、前記軸部を拡径させてこの凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置と、前記等速自在継手に一端が連結されたドライブシャフトと、このドライブシャフトの他端に連結された摺動型の等速自在継手とからなるアクスルモジュールにおいて、前記一対の等速自在継手における外側継手部材と、これらの外側継手部材に装着されたブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーがエラストマーを射出成形により径方向に分割して形成され、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備えると共に、前記外方部材の嵌合面の外径が前記ユニットカバーの外径よりも大径に形成されているので、軽量・コンパクト化を図ると共に、アクスルモジュールをナックルに組み付けることが容易となり、車両への組立作業性が一段と改善される。
外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けられるための車体取付フランジと嵌合面を有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状の軸部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複数の転動体とを備え、前記複列の転動体のうちインボード側の転動体列のピッチ円直径がアウトボード側の転動体列のピッチ円直径よりも大径に設定され、前記複列の転動体の外径が同じで、前記インボード側の転動体列の転動体の個数が前記アウトボード側の転動体列の転動体の個数よりも多く設定されると共に、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、前記軸部を拡径させてこの凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置と、前記等速自在継手に一端が連結されたドライブシャフトと、このドライブシャフトの他端に連結された摺動型の等速自在継手とからなるアクスルモジュールにおいて、前記一対の等速自在継手における外側継手部材と、これらの外側継手部材に装着されたブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定され、前記外方部材の嵌合面の外径が前記ユニットカバーの外径よりも大径に形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るアクスルモジュールの第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の車輪用軸受装置を示す要部拡大図、図3は、図1のユニットカバーの組立方法を示す説明図、図4(a)は、本発明に係る締付バンドを示す平面図、(b)は側面図、(c)は巻回後の締付バンドを示す側面図、図5は、図1のアクスルモジュールとナックルとの組立方法を示す説明図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
このアクスルモジュールは、図1に示すように、一対の等速自在継手1、2と、これら一対の等速自在継手1、2のうちアウトボード側の等速自在継手1と複列の転がり軸受3とがユニット化された車輪用軸受装置と、一対の等速自在継手1、2に連結されたドライブシャフト4と、一対の等速自在継手1、2およびドライブシャフト4を保護するユニットカバー5とを備えている。車輪用軸受装置は、懸架装置を構成するナックル(図示せず)に対して車輪(図示せず)を回転自在に支承している。
車輪用軸受装置を構成する複列の転がり軸受3は、図2に示すように、ハブ輪6と、等速自在継手1の外側継手部材7とからなる内方部材8と、この内方部材8に複列の転動体(ボール)9、9を介して外挿された外方部材10とからなり、所謂第4世代と呼称される構成を備えている。ハブ輪6は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ11を一体に有し、外周に一方(アウトボード側)の内側転走面6aと、この内側転走面6aから軸方向に延びる円筒状の小径段部6bが形成されている。また、ハブ輪6の内周には熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化処理した凹凸部12が形成されている。熱処理としては、局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波誘導加熱による焼入れが好適である。なお、車輪取付フランジ11の円周等配位置にはハブボルト13が植設されている。
なお、凹凸部12はアヤメローレット状に形成され、旋削等により独立して形成された複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成された複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは、互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝からなる。また、凹凸部12の凸部は良好な食い込み性を確保するために、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されている。
外方部材10はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ10cを一体に有し、内周に複列の外側転走面10a、10bが形成されている。そして、これら複列の外側転走面10a、10bが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に所定の硬化層が形成されている。
等速自在継手1は、外側継手部材7と継手内輪14とケージ15およびトルク伝達ボール16を備えている。この外側継手部材7はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、開口側の外周に樹脂製のブーツ17が装着されるカップ状のマウス部18と、このマウス部18の底部をなし、外周に、他方(インボード側)の内側転走面7aが形成された肩部19と、この肩部19から軸方向に延びる中空の軸部20を一体に有している。この軸部20の外周にはハブ輪6の小径段部6bに所定の径方向すきまを介して内嵌されるインロウ部20aと、このインロウ部20aから軸方向に延びる嵌合部20bが一体に形成されている。なお、肩部19の内周にはエンドキャップ21が装着され、ブーツ17と共にマウス部18内に封入されたグリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が継手内部に侵入するのを防止している。
また、マウス部18の内周には曲線部を有する軸方向に延びる8本のトラック溝18aが形成されると共に、このトラック溝18aに対向し、曲線部を有する軸方向に延びる8本のトラック溝14aが継手内輪14の外周に形成されている。そして、これら両トラック溝18a、14a間にトルク伝達ボール16が収容されている。外側継手部材7において、トラック溝18aをはじめ、肩部19から軸部20に亙って表面硬さを58〜64HRCの範囲に所定の硬化層が形成されている。なお、軸部20の嵌合部20bは、未焼入れの生のままとされている。
内方部材8の複列の内側転走面6a、7aと、外方部材10の複列の外側転走面10a、10b間には複列の転動体9、9がそれぞれ収容され、保持器22、22によって転動自在に保持されている。また、外方部材10とハブ輪6および外側継手部材7との間に形成される環状空間の開口部にはシール23、24が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部からの雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪6は、内側転走面6aをはじめ、アウトボード側のシール23のシールリップが摺接するシールランド部から小径段部6bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に所定の硬化層が形成されている。これにより、シールランド部の耐摩耗性が向上するだけでなく、モーメント荷重等に対するハブ輪6自体の強度が増大して耐久性が向上する。また、拡径される嵌合部20bは、鍛造後の素材表面硬さ24HRC以下の未焼入れ部とし、前記したハブ輪6の凹凸部12の表面硬さ54〜64HRCとの硬度差を30HRC以上に設定するのが好ましい。これにより、嵌合部20bが凹凸部12に容易に、かつ深く食い込み、凹凸部12の先端が潰れることなく強固に両者を塑性結合することができる。
組立は、ハブ輪6の小径段部6bに外側継手部材7の肩部19が衝合して突合せ状態になるまで外側継手部材7の軸部20がハブ輪6に内嵌されると共に、軸部20にマンドレル等の拡径治具(図示せず)を押し込んで嵌合部20bを拡径し、嵌合部20bをハブ輪6の凹凸部12に食い込ませて加締めることにより、ハブ輪6と外側継手部材7とが一体に塑性結合されている。これにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、ハブ輪6の強度・耐久性を向上させ、かつ長期間その予圧量を維持することができる。さらに、ユニット化により車両への組込性を簡便にすることができる。
ここで、インボード側の転動体9列のピッチ円直径PCDiがアウトボード側の転動体9列のピッチ円直径PCDoよりも大径に設定されている。すなわち、複列の転動体9、9列のピッチ円直径PCDo、PCDiの違いに伴い、内方部材8において、外側継手部材7における内側転走面7aの溝底径はハブ輪6における内側転走面6aの溝底径よりも拡径して形成されている。一方、外方部材4において、インボード側の外側転走面10bの溝底径がアウトボード側の外側転走面10aの溝底径よりも拡径して形成されている。そして、複列の転動体9、9の外径は同じであるが、ピッチ円直径PCDo、PCDiの違いにより、インボード側の転動体9の個数がアウトボード側の転動体9の個数よりも多く設定されている。これにより、軽量・コンパクト化を図ると共に、軸受剛性の増大と軸受の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、ナックルの内径に嵌合される外方部材10の嵌合面10dの外径をDaとし、後述する継手アッセンブリー32の最大外径、ここでは、ユニットカバー5の外径をDbとしたとき、嵌合面10dの外径Daがユニットカバー5の外径Dbよりも大径(Da≧Db)に設定されている。これにより、複列の転がり軸受3と等速自在継手1とを予め組み立ててからナックルに組み付けることが可能となり、車両への組立の作業性が一段と改善され、また、点検・補修等の作業性も向上する。
なお、ここでは、8個ボールを有するコンパクトタイプの等速自在継手1を例示したが、これに限らず、等速自在継手1に装着されたユニットカバー5の外径Dbが、外方部材10の嵌合面10cの外径Da以下に設定されていれば良く、等速自在継手は6個ボールからなる一般的な等速自在継手であっても良い。
図1に示すように、アウトボード側の等速自在継手1の継手内輪14にドライブシャフト4の一端が結合され、このドライブシャフト4の他端はインボード側の等速自在継手2のトリポード部材26に結合されている。この等速自在継手2は摺動型を構成し、ディファレンシャル(図示せず)に連結されている。
この等速自在継手2は、外側継手部材25と、外周部に3本の脚軸26aが等配に突設されたトリポード部材26と、これらの脚軸26aに針状ころ軸受27を介して回転自在に外挿されたローラ28とを備えている。外側継手部材25はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼で形成され、外周が花弁形に形成された円筒状の外筒部29と、この外筒部29の底部から軸方向に延びる軸部30を有している。この軸部30の端部には、ディファレンシャルに内嵌されるセレーション(またはセレーション)30aが形成されている。
また、外筒部29の内周には軸方向に延びる直線状の3本のトラック溝29aが形成され、このトラック溝29a上を前記ローラ28が転動する。外側継手部材25において、トラック溝29aと軸部30の外周には高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に所定の硬化層が形成されている。そして、外筒部29の開口側の外周には合成ゴム等からなるブーツ31が装着され、外筒部29内に封入されたグリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が継手内に侵入するのを防止している。なお、ここでは、インボード側の等速自在継手2にトリポード型を例示したが、これに限らず、摺動型の等速自在継手なら良く、他の構造のトリポード型をはじめ、例えば、ボールを使用したダブルオフセット型の等速自在継手(DOJ)であっても良い。
本実施形態では、一対の等速自在継手1、2のそれぞれの外側継手部材7、25には、等速自在継手1、2およびドライブシャフト4(以下、継手アッセンブリー32と呼ぶ)の外周部を覆う円筒状のユニットカバー5が装着されている。このユニットカバー5は、PA(ポリアミド)66等のエラストマーを射出成形することにより形成され、外側継手部材7、25およびブーツ17、31の外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部33、34と、中央部にこれらカップ部33、34を連結し、ドライブシャフト4に外嵌される筒状部35とを備えている。
また、このユニットカバー5は、図3に示すように、上部カバー5aおよび下部カバー5bからなる二分割構造とされ、継手アッセンブリー32の径方向外方から嵌め合せて締付バンド36によって一体化される。これにより、継手アッセンブリー32へのコンタミ付着や傷付きを防止してこれを保護すると共に、組立・運搬時等の取扱いを一段と楽にすることができる。
ここで、本実施形態では、図4に示すように、締付バンド36は、帯状のバンド本体37と、このバンド本体37の長手方向の各端部に付設された係着部38、39とからなる。これらの係着部38、39は、バンド本体37の互いに逆の表面に接合されている。そして、一方の係着部38におけるバンド本体37側の片面に雄の面ファスナー40aが取り付けられ、他方の係着部39におけるバンド本体37側の片面に雌の面ファスナー40bが取り付けられている。これらの面ファスナー40a、40bの係着面は、バンド本体37と略面一になるように設定されている。
この締付バンド36は、図4(c)に示すように、ユニットカバー(図示せず)に巻回し、それぞれ雄雌の面ファスナー40a、40bを重合させ、バンド本体37に所定の張力が付与された状態でユニットカバーが固定される。これにより、組立を簡便化し、作業性を向上させることができる。また、両面ファスナー40a、40bの係着面をバンド本体37と略面一となるように設定されているので、接合後の面ファスナー40a、40bは係着部38、39によって閉塞されて外部に露出しないため、作業中に他部品と干渉しても剥れる恐れがなく、締付バンド36に対する信頼性が格段に高くなる。
バンド本体37を構成する材質としては、強度・耐久性を有するポリエステル樹脂、ナイロン樹脂等の熱可塑性の合成樹脂を例示することができる。なお、分割された前記ユニットカバー5に巻回する際に張力を掛け、拘束力を高めるために、バンド本体37は、伸縮性の材質によって構成されても良い。具体的には、天然ゴム、合成ゴム等のゴム繊維をポリエステルやナイロン繊維と混紡してなる織布を例示することができる。また、面ファスナー40a、40bの材質としては、強度・耐久性を有するポリエステル樹脂、ナイロン樹脂等の熱可塑性の合成樹脂を例示することができる。
このように本実施形態では、継手アッセンブリー32にユニットカバー5が装着されているため、図5に示すように、ナックルNをインボード側の等速自在継手2の外周部から外方部材10の嵌合面10dまで、矢印に示す方向に順次スムーズに外挿することができ、車両への組立作業性を向上させると共に、組立・運搬の簡便化を図ったアクスルモジュールを提供することができる。さらに、懸架装置にナックルNが固定された状態で、アクスルモジュールを組み立てることもできる。
このユニットカバー5は、一対の等速自在継手1、2を覆うカップ部33(33a、33b)、34(34a、34b)が筒状部35(35a、35b)によって一体に連結されているため、等速自在継手1、2が自重で傾斜するのを防止することができるが、本実施形態では、さらに、ユニットカバー5のアウトボード側にブーツ17のヒダに係合する突条41(41a、41b)が形成されると共に、インボード側に外筒部29の係止溝29bに係合する突条42が形成されているので、等速自在継手1、2が自重で傾斜するのを確実に防止することができると共に、継手アッセンブリー32に対してユニットカバー5が軸方向に移動するのを防止し、ドライブシャフト4に対し外側継手部材25が摺動するのを規制することができる。
ユニットカバー5の材質は、前述したPA66以外にも、例えば、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等を例示することができるが、さらにこうした熱可塑性の合成樹脂に限らず、低コストで成形性の良い材料であれば良く、例えば、所定の剛性を有する合成ゴム等であっても良い。
図6は、本発明に係るアクスルモジュールの第2の実施形態を示す縦断面図、図7は、図6のユニットカバーの組立方法を示す説明図である。なお、この実施形態は前述した実施形態とユニットカバーの構成のみが異なり、その他同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、継手アッセンブリー32に、その外周部を覆う別体のユニットカバー43、44がそれぞれ装着されている。これらユニットカバー43、44は、PA66等のエラストマーを射出成形することにより、外側継手部材7、25およびブーツ17、31の外郭形状に倣ったカップ状にそれぞれ形成されている。
また、図6に示すように、これらのユニットカバー43、44は、それぞれ上部カバー43a、44aおよび下部カバー43b、44bからなる二分割構造とされている。これらの上部カバー43a、44aおよび下部カバー43b、44bは、継手アッセンブリー32の径方向外方から嵌め合せて締付バンド36によって一体化される。
アウトボード側の固定型の等速自在継手1を保護するユニットカバー43(43a、43b)は、大径側の開口部にブーツ17のヒダに係合する突条41が形成され、等速自在継手1が自重で傾斜するのを防止すると共に、外側継手部材7に対してユニットカバー43が軸方向に移動するのを防止している。
一方、インボード側の摺動型の等速自在継手2を保護するユニットカバー44は、大径側の開口部に外筒部29の係止溝29bに係合する突条42が形成され、等速自在継手2が自重で傾斜するのを防止すると共に、外側継手部材25に対してユニットカバー44が軸方向に移動するのを防止し、ドライブシャフト4に対し外側継手部材25が摺動するのを規制している。
本実施形態では、一対の等速自在継手1、2を覆うユニットカバー43、44として別々に構成されているので、前述した実施形態よりも軽量化ができると共に、仕様の異なる等速自在継手に適宜対応でき、ユニットカバー自体の標準化ができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係るユニットカバーは、自動車等の動力伝達装置を構成する等速自在継手、およびこれに連結されたドライブシャフトに装着され、等速自在継手の保護と取扱い性を向上させるものであって、等速自在継手およびこの等速自在継手に連結される車輪用軸受の構造・仕様に拘わらず、あらゆる動力伝達装置のユニットに適用することができる。
本発明に係るユニットカバーが装着されたアクスルモジュールの第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の車輪用軸受装置を示す要部拡大図である。 図1のユニットカバーの組立方法を示す説明図である。 (a)は、本発明に係る締付バンドを示す平面図である。 (b)は、同上側面図である。 (c)は、同上巻回後の状態を示す側面図である。 図1のアクスルモジュールとナックルとの組立方法を示す説明図である。 本発明に係るユニットカバーが装着されたアクスルモジュールの第2の実施形態を示す縦断面図である。 図5のユニットカバーの組立方法を示す説明図である。 駆動車輪用軸受装置を組込んだ動力伝達装置の一例を示す縦断面図である。 従来のユニットカバーが装着されたアクスルモジュールを示す縦断面図である。
符号の説明
1、2・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
3・・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
4・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブシャフト
5、43、44・・・・・・・・・・ユニットカバー
5a、43a、44a・・・・・・・上部カバー
5b、43a、44b・・・・・・・下部カバー
6・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
6a、7a・・・・・・・・・・・・内側転走面
6b・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
7、25・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
8・・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
9・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
10・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
10a、10b・・・・・・・・・・外側転走面
10c・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
10d・・・・・・・・・・・・・・嵌合面
11・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
12・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
13・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
14・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
14a、18a、29a・・・・・・トラック溝
15・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
16・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
17、31・・・・・・・・・・・・ブーツ
18・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
19・・・・・・・・・・・・・・・肩部
20、30・・・・・・・・・・・・軸部
20a・・・・・・・・・・・・・・インロウ部
20b・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
21・・・・・・・・・・・・・・・エンドキャップ
22・・・・・・・・・・・・・・・保持器
23、24・・・・・・・・・・・・シール
26・・・・・・・・・・・・・・・トリポード部材
26a・・・・・・・・・・・・・・脚軸
27・・・・・・・・・・・・・・・針状ころ軸受
28・・・・・・・・・・・・・・・ローラ
29・・・・・・・・・・・・・・・外筒部
29b・・・・・・・・・・・・・・係止溝
30a・・・・・・・・・・・・・・セレーション
32・・・・・・・・・・・・・・・継手アッセンブリー
33、34・・・・・・・・・・・・カップ部
33a、34a・・・・・・・・・・上部カップ部
33b、34b・・・・・・・・・・下部カップ部
35・・・・・・・・・・・・・・・筒状部
35a・・・・・・・・・・・・・・上部筒状部
35b・・・・・・・・・・・・・・下部筒状部
36・・・・・・・・・・・・・・・締付バンド
37・・・・・・・・・・・・・・・バンド本体
38、39・・・・・・・・・・・・係着部
40a・・・・・・・・・・・・・・雄の面ファスナー
40b・・・・・・・・・・・・・・雌の面ファスナー
41、42・・・・・・・・・・・・突条
41a・・・・・・・・・・・・・・上部突条
41b・・・・・・・・・・・・・・下部突条
50・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
50a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
50b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
50c・・・・・・・・・・・・・・嵌合面
51・・・・・・・・・・・・・・・ボール
52・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
53・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
53a、54a・・・・・・・・・・内側転走面
54・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
55・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
56、58・・・・・・・・・・・・等速自在継手
57・・・・・・・・・・・・・・・ユニットカバー
57a、57b・・・・・・・・・・縮径部
59、100・・・・・・・・・・・ドライブシャフト
101・・・・・・・・・・・・・・摺動型等速自在継手
102・・・・・・・・・・・・・・ディファレンシャル
103・・・・・・・・・・・・・・固定型等速自在継手
104・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受装置
105・・・・・・・・・・・・・・車輪
106・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受
Da・・・・・・・・・・・・・・・外方部材の嵌合面の外径
Db・・・・・・・・・・・・・・・継手アッセンブリーの最大外径
JA・・・・・・・・・・・・・・・継手アッセンブリー
N・・・・・・・・・・・・・・・・ナックル
PCDi・・・・・・・・・・・・・インボード側の転動体列のピッチ円直径
PCDo・・・・・・・・・・・・・アウトボード側の転動体列のピッチ円直径

Claims (5)

  1. 一対の等速自在継手と、これら等速自在継手に連結されたドライブシャフトとを備えた継手アッセンブリーであって、
    前記一対の等速自在継手のうちアウトボード側の等速自在継手が、内周に曲線部を有する軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、
    この外側継手部材の開口側外周部と前記ドライブシャフト間に装着されたブーツとを備えた固定型の等速自在継手からなると共に、
    前記一対の等速自在継手のうちインボード側の等速自在継手が、内周に軸方向に延びる複数のトラック溝が形成された外側継手部材と、
    この外側継手部材の開口側外周部と前記ドライブシャフト間に装着されたにブーツとを備えた摺動型の等速自在継手からなる継手アッセンブリーにおいて、
    前記一対の等速自在継手における外側継手部材と前記ブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定されていることを特徴とする継手アッセンブリー。
  2. 前記締付バンドが、帯状のバンド本体と、このバンド本体の長手方向の各端部で、かつ、互いに逆の表面に付設された係着部とからなり、これらの係着部における前記バンド本体側の片面にそれぞれ雄の面ファスナーと雌の面ファスナーが取り付けられている請求項1に記載の継手アッセンブリー。
  3. 前記バンド本体が、ゴム繊維と合成樹脂繊維と混紡してなる織布から構成されている請求項2に記載の継手アッセンブリー。
  4. 外周に懸架装置を構成するナックルに取り付けられるための車体取付フランジと嵌合面を有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状の軸部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複数の転動体とを備え、
    前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、前記軸部を拡径させてこの凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置と、
    前記等速自在継手に一端が連結されたドライブシャフトと、
    このドライブシャフトの他端に連結された摺動型の等速自在継手とからなるアクスルモジュールにおいて、
    前記一対の等速自在継手における外側継手部材と、これらの外側継手部材に装着されたブーツにユニットカバーが外嵌され、このユニットカバーが、前記外側継手部材とブーツの外郭形状に倣った形状に形成されたカップ部と、前記ドライブシャフトに装着される筒状部とを備え、エラストマーを射出成形により径方向に分割して形成されると共に、当該ユニットカバーが、両端部に面ファスナーが取り付けられた締付バンドによって一体に固定され、前記外方部材の嵌合面の外径が前記ユニットカバーの外径よりも大径に形成されていることを特徴とするアクスルモジュール。
  5. 前記複列の転動体のうちインボード側の転動体列のピッチ円直径がアウトボード側の転動体列のピッチ円直径よりも大径に設定されると共に、前記複列の転動体の外径が同じで、前記インボード側の転動体列の転動体の個数が前記アウトボード側の転動体列の転動体の個数よりも多く設定されている請求項4に記載のアクスルモジュール。
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