JP2008049856A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
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    • F16C19/187Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with all four raceways integrated on parts other than race rings, e.g. fourth generation hubs

Abstract

【課題】軽量・コンパクト化を図ると共に、安全性と信頼性を向上させた第4世代構造の車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】ハブ輪1と外側継手部材10とが拡径加締により一体に塑性結合された第4世代構造の車輪用軸受装置において、外側継手部材10の嵌合部16bに連結部材24が内嵌され、この連結部材24が、アウター側の端部にフランジ24aを有し、これから軸方向に延び、外周に雄ねじ25aが形成された軸部25を備えると共に、嵌合部16bの内周に雌ねじ23が形成され、フランジ24aがハブ輪1の端部に係合した状態で連結部材24が螺着され、ハブ輪1と外側継手部材10が軸方向に固定されているので、万一、結合部21に強度バラツキがあったとしても安全な方向でシステムが作動するフェールセーフ機構を備え、安全性と信頼性を向上させた第4世代構造の車輪用軸受装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置、詳しくは、ハブ輪と等速自在継手と複列の転がり軸受とをユニット化した第4世代構造の車輪用軸受装置に関する。
自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置は、複列の転がり軸受を単独に使用する第1世代と称される構造から、外方部材に車体取付フランジを一体に有する第2世代に進化し、さらに、車輪取付フランジを一体に有するハブ輪の外周に複列の転がり軸受の一方の内側転走面が一体に形成された第3世代、さらにはこのハブ輪に等速自在継手が一体結合され、この等速自在継手を構成する外側継手部材の外周に複列の転がり軸受の他方の内側転走面が一体に形成された第4世代のものまで開発されている。
図4に示す車輪用軸受装置は、第4世代構造の代表的な一例である。この車輪用軸受装置は、ハブ輪51と複列の転がり軸受52と等速自在継手53とをユニット化して構成されている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
ハブ輪51は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ54を一体に有し、その円周等配位置にハブボルト56が植設されている。また、ハブ輪51の内周面には凹凸部55が形成され、高周波焼入れによって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
複列の転がり軸受52は、外方部材57と内方部材58と複列のボール59、59とを備えている。外方部材57は、外周に懸架装置(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ57bを一体に有し、内周には複列の外側転走面57a、57aが形成されている。一方、内方部材58は、ハブ輪51と、このハブ輪51の小径段部51bに突合せ状態に内嵌された外側継手部材63とからなる。ハブ輪51および外側継手部材63の外周にはアウター側の内側転走面51a、63aがそれぞれ直接形成され、複列のボール59、59がこれら転走面57a、51aと57a、63a間にそれぞれ収容され、保持器60、60で転動自在に保持されている。また、複列の転がり軸受52の端部にはシール61、62が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部からの雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
等速自在継手53は、外側継手部材63と継手内輪64とケージ65およびトルク伝達ボール66とを備えている。外側継手部材63は、カップ状のマウス部67と、このマウス部67の底部をなす肩部68と、この肩部68から軸方向に延びる中空のステム部69を一体に有している。このステム部69の外周には、前記ハブ輪51の小径段部51bに内嵌されるインロウ部69aと、このインロウ部69aからさらに軸方向に延びる嵌合部69bが形成されている。そして、ステム部69の内径にマンドレル等の拡径治具を押し込んで嵌合部69bを拡径し、この嵌合部69bをハブ輪51の凹凸部55に食い込ませて加締めてハブ輪51と外側継手部材63とが一体に塑性結合されている。これにより、軽量・コンパクト化を図ると共に、大きなモーメント荷重が負荷されても結合部の緩みを長期間に亘って防止し、耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供することができる。
特開2001−18605号公報
こうした従来の車輪用軸受装置では、ステム部69の嵌合部69bを拡径させてハブ輪51の凹凸部55に食い込ませ、ハブ輪51と外側継手部材63とが一体に塑性結合されているが、結合部の加締強度が弱いと、図中二点鎖線にて示すように、外側継手部材63に対してハブ輪51が変位して軸方向に移動する恐れがある。この場合、ハブ輪51に取り付けられた車輪がハブ輪51と共に車両から脱落してしまうことになる。このように、結合部の強度が非破壊検査で判定できないこの種の車輪用軸受装置において、こうした万一の時にも、安全な方向でシステムが作動する、所謂フェールセーフの面での改善が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量・コンパクト化を図ると共に、安全性と信頼性を向上させた第4世代構造の車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ハブ輪と複列の転がり軸受および等速自在継手がユニット化された車輪用軸受装置であって、外周に懸架装置に取り付けられるための車体フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状のステム部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された前記等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材のステム部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置において、前記外側継手部材の嵌合部に内嵌される軸部が形成された連結部材を備えると共に、前記軸部の一端部にフランジが形成され、このフランジが前記ハブ輪の端部に係合して前記ハブ輪と外側継手部材が軸方向に固定されている。
このように、ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された第4世代構造の車輪用軸受装置において、外側継手部材の嵌合部に内嵌される軸部が形成された連結部材を備えると共に、前記軸部の一端部にフランジが形成され、このフランジが前記ハブ輪の端部に係合して前記ハブ輪と外側継手部材が軸方向に固定されているので、万一、塑性結合部に強度バラツキがあったとしても安全な方向でシステムが作動するフェールセーフ機構を備え、安全性と信頼性を向上させた第4世代構造の車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記連結部材の軸部の外周に雄ねじが形成されると共に、前記嵌合部の内周に雌ねじが形成され、この嵌合部に当該連結部材が螺着されていれば、連結部材をガタなく嵌合部に固定することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記フランジとハブ輪の端部との係合部が溶接によって接合されていれば、運転中に振動等によって連結部材が弛むことなく固定され、連結部材が抜け出すのを長期間に亘って確実に防止することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記複列の転動体のうちインナー側の転動体のピッチ円直径がアウター側の転動体のピッチ円直径よりも大径に設定されていれば、軸受スペースを有効に活用してインボード側の転動体列の個数をアウトボード側の転動体列の個数よりも多く収容することができる。したがって、装置の軽量・コンパクト化を図ると共に、軸受剛性の増大と軸受の長寿命化を図ることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪と複列の転がり軸受および等速自在継手がユニット化された車輪用軸受装置であって、外周に懸架装置に取り付けられるための車体フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状のステム部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された前記等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材のステム部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置において、前記外側継手部材の嵌合部に内嵌される軸部が形成された連結部材を備えると共に、前記軸部の一端部にフランジが形成され、このフランジが前記ハブ輪の端部に係合して前記ハブ輪と外側継手部材が軸方向に固定されているので、万一、塑性結合部に強度バラツキがあったとしても安全な方向でシステムが作動するフェールセーフ機構を備え、安全性と信頼性を向上させた第4世代構造の車輪用軸受装置を提供することができる。
ハブ輪と複列の転がり軸受および等速自在継手がユニット化された車輪用軸受装置であって、外周に懸架装置に取り付けられるための車体フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状のステム部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された前記等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記ステム部がこの凹凸部に内嵌され、この嵌合部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置において、前記外側継手部材の嵌合部に連結部材が内嵌され、この連結部材が、一端部にフランジを有し、このフランジから軸方向に延び、外周に雄ねじが形成された軸部を備えると共に、前記嵌合部の内周に雌ねじが形成され、前記フランジが前記ハブ輪の端部に係合した状態で前記嵌合部に当該連結部材が螺着され、前記ハブ輪と外側継手部材が軸方向に固定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。
この車輪用軸受装置は、ハブ輪1と複列の転がり軸受2および等速自在継手3をユニット化して構成され、第4世代と称される構成を備えている。複列の転がり軸受2は、外方部材4と内方部材5、および両部材間に収容された複列の転動体(ボール)6、6とを備えている。
外方部材4はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、ナックル(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ4cを一体に有し、内周に複列の外側転走面4a、4bが形成されている。そして、これら複列の外側転走面4a、4bが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
内方部材5は、ハブ輪1と、このハブ輪1に内嵌された後述する外側継手部材10とを備えている。ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ7を一体に有し、外周に複列の外側転走面4a、4bに対向する一方(アウター側)の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成されている。車輪取付フランジ7の周方向等配には車輪を固定するハブボルト8が植設されている。ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、内側転走面1aをはじめ、車輪取付フランジ7の基部から小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、ハブ輪1の内周には高周波焼入れによって硬化された凹凸部9が形成されている。この凹凸部9はアヤメローレット状に形成され、旋削等により独立して形成された複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成された複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは、互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝からなる。また、凹凸部9の凸部は良好な食い込み性を確保するために、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されている。
等速自在継手3は、外側継手部材10と、継手内輪11と、ケージ12およびトルク伝達ボール13からなる。外側継手部材10は、カップ状のマウス部14と、このマウス部14の底部をなす肩部15と、この肩部15から軸方向に延びる中空状のステム部16が一体に形成されている。肩部15の外周には、前記外方部材4の複列の外側転走面4a、4bに対向する他方(インナー側)の内側転走面10aが形成されている。また、ステム部16には、ハブ輪1の小径段部1bに所定のシメシロを介して円筒嵌合するインロウ部16aと、このインロウ部16aの端部に嵌合部16bがそれぞれ形成されている。
外側継手部材10はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、肩部15の外周から内側転走面10aをはじめステム部16のインロウ部16aの外周に亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、嵌合部16bは鍛造後の表面硬さの生のままとされている。
外方部材4と内方部材5のそれぞれの転走面4a、1aと4b、10a間に複列の転動体6、6が収容され、保持器17、18によりこれら複列の転動体6、6が転動自在にそれぞれ保持されている。本実施形態では、インナー側の転動体6のピッチ円直径PCDiがアウター側の転動体6のピッチ円直径PCDoよりも大径に設定されている。すなわち、複列の転動体6、6のピッチ円直径PCDo、PCDiの違いに伴い、内方部材5において、外側継手部材10における内側転走面10aの溝底径はハブ輪1における内側転走面1aの溝底径よりも拡径して形成されている。一方、外方部材4において、インボード側の外側転走面4bの溝底径がアウトボード側の外側転走面4aの溝底径よりも拡径して形成されている。したがって、複列の転動体6、6の外径は同じであるが、軸受スペースを有効に活用してピッチ円直径PCDo、PCDiを異ならすことができ、インボード側の転動体6列の個数をアウトボード側の転動体6列の個数よりも多く収容することができる。したがって、装置の軽量・コンパクト化を図ると共に、軸受剛性の増大と軸受の長寿命化を図ることができる。
また、外方部材4と内方部材5との間に形成される環状空間の開口部にはシール19、20が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。なお、ここでは、複列の転がり軸受2として転動体6にボールを用いた複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、例えば、転動体に円すいころを用いた複列円すいころ軸受であっても良い。
ハブ輪1と外側継手部材10との一体化は、ハブ輪1に外側継手部材10のステム部16が所定のシメシロで圧入され、小径段部1bの端面に外側継手部材10の肩部15が衝合された状態で、嵌合部16bの内径にマンドレル等の拡径治具をアウター側に押し込んで嵌合部16bが拡径することにより行われる。すなわち、嵌合部16bを塑性変形させてハブ輪1の凹凸部9に食い込ませて加締めることにより、ハブ輪1と外側継手部材10が塑性結合されて一体化されている。これにより、結合部21の緩みを防止し、長期間に亙って初期に設定された予圧を維持することができる。符号22は、外側継手部材10の肩部15に内嵌されたエンドキャップで、継手内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から継手内部に雨水やダスト等の異物が侵入するのを防止している。
ここで、本実施形態では、ハブ輪1と外側継手部材10とが塑性結合された後、嵌合部16bの内周に雌ねじ23が形成されている。そして、ハブ輪1と外側継手部材10に係合する連結部材24が螺着されている。この連結部材24は、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ24aを有し、このフランジ24aから軸方向に延び、外周に雄ねじ25aが形成された軸部25を備えている。すなわち、連結部材24(図中二点鎖線にて示す)がハブ輪1のアウター側から嵌合部16bに螺合され、連結部材24のフランジ24aがハブ輪1のアウター側の端部に係合されている。これにより、連結部材24がガタなく嵌合部16bに固定されると共に、ハブ輪1と外側継手部材10とが軸方向に確実に固定され、万一、結合部21に強度バラツキがあったとしても安全な方向でシステムが作動するフェールセーフ機構を備えている。したがって、安全性と信頼性を向上させた第4世代構造の車輪用軸受装置を提供することができる。
図2は、前述した車輪用軸受装置の変形例を示す縦断面図である。なお、前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
ハブ輪1と外側継手部材10とが塑性結合された後、嵌合部16bの内周に雌ねじ23が形成され、連結部材24のフランジ24aがハブ輪1のアウター側の端部に係合した状態で連結部材24が外側継手部材10に螺着されている。さらに、本実施形態では、フランジ24aとハブ輪1の端部との係合部が溶接によって接合されている。これにより、運転中に振動等によって連結部材24が弛むことなく固定され、連結部材24が抜け出すのを長期間に亘って確実に防止することができる。
図3は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態と基本的には連結部材の構成が異なるのみで、その他前述した実施形態と同一部品同一部位あるいは同一機能を有する部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この連結部材26は、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ24aを有し、このフランジ24aから軸方向に延びる軸部27を備えている。そして、連結部材26(図中二点鎖線にて示す)がハブ輪1のアウター側から嵌合部16bに嵌合され、連結部材26のフランジ24aがハブ輪1のアウター側の端部に係合した状態で連結部材26が外側継手部材10’に嵌着されている。これにより、ハブ輪1と外側継手部材10’とが軸方向に固定される。
さらに本実施形態では、フランジ24aとハブ輪1の端部との係合部および軸部27と外側継手部材10’が溶接によって接合されている。これにより、ねじ等の加工をすることなくハブ輪1と外側継手部材10’とを軸方向に固定することができるので、加工工数を削減すると共に、組立作業を効率化して低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪と等速自在継手と複列の転がり軸受とがユニット化された第4世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の変形例を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、10a・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・小径段部
2・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・等速自在継手
4・・・・・・・・・・・・外方部材
4a、4b・・・・・・・・外側転走面
4c・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
5・・・・・・・・・・・・内方部材
6・・・・・・・・・・・・転動体
7・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
8・・・・・・・・・・・・ハブボルト
9・・・・・・・・・・・・凹凸部
10、10’・・・・・・・外側継手部材
11・・・・・・・・・・・継手内輪
12・・・・・・・・・・・ケージ
13・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
14・・・・・・・・・・・マウス部
15・・・・・・・・・・・肩部
16・・・・・・・・・・・ステム部
16a・・・・・・・・・・インロウ部
16b・・・・・・・・・・嵌合部
17、18・・・・・・・・保持器
19、20・・・・・・・・シール
21・・・・・・・・・・・結合部
22・・・・・・・・・・・エンドキャップ
23・・・・・・・・・・・雌ねじ
24、26・・・・・・・・連結部材
24a・・・・・・・・・・フランジ
25、27・・・・・・・・軸部
25a・・・・・・・・・・雄ねじ
51・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、63a・・・・・・内側転走面
52・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
53・・・・・・・・・・・等速自在継手
54・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
55・・・・・・・・・・・凹凸部
56・・・・・・・・・・・ハブボルト
57・・・・・・・・・・・外方部材
57a・・・・・・・・・・外側転走面
57b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
58・・・・・・・・・・・内方部材
59・・・・・・・・・・・ボール
60・・・・・・・・・・・保持器
61、62・・・・・・・・シール
63・・・・・・・・・・・外側継手部材
64・・・・・・・・・・・継手内輪
65・・・・・・・・・・・ケージ
66・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
67・・・・・・・・・・・マウス部
68・・・・・・・・・・・肩部
69・・・・・・・・・・・ステム部
69a・・・・・・・・・・インロウ部
69b・・・・・・・・・・嵌合部
PCDi・・・・・・・・・インナー側の転動体列のピッチ円直径
PCDo・・・・・・・・・アウター側の転動体列のピッチ円直径

Claims (4)

  1. ハブ輪と複列の転がり軸受および等速自在継手がユニット化された車輪用軸受装置であって、
    外周に懸架装置に取り付けられるための車体フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合される中空状のステム部を一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された前記等速自在継手の外側継手部材からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成されると共に、前記外側継手部材のステム部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませて加締め、前記ハブ輪と外側継手部材とが一体に塑性結合された車輪用軸受装置において、
    前記外側継手部材の嵌合部に内嵌される軸部が形成された連結部材を備え、前記軸部の一端部にフランジが形成され、このフランジが前記ハブ輪の端部に係合して前記ハブ輪と外側継手部材が軸方向に固定されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記連結部材の軸部の外周に雄ねじが形成されると共に、前記嵌合部の内周に雌ねじが形成され、この嵌合部に当該連結部材が螺着されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記フランジとハブ輪の端部との係合部が溶接によって接合されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記複列の転動体のうちインナー側の転動体のピッチ円直径がアウター側の転動体のピッチ円直径よりも大径に設定されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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WO2010021225A1 (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Ntn株式会社 車輪用軸受装置およびアクスルモジュール

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