JP2004256039A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供すること。
【解決手段】複列の転がり軸受2は、外周に車輪取付フランジ4、内側転走面1aおよび小径段部1bが形成され、内周に硬化させた凹凸部5が形成されたハブ輪1と、内側転走面6aと小径段部6bが形成された内輪部材6と、外周に車体取付フランジ8a、内周に複列の外側転走面8bが形成された外方部材8と、複列の転動体9とを備え、内輪部材6の小径段部6bをハブ輪1に内嵌し、凹凸部5にこの嵌合部6cを拡径させて食い込ませてハブ輪1と内輪部材6とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、内輪部材6と外側継手部材13の肩部15の外周にセレーション20、21が形成され、これらに係合する連結環22によって等速自在継手3からのトルクをハブ輪1に伝達するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】複列の転がり軸受2は、外周に車輪取付フランジ4、内側転走面1aおよび小径段部1bが形成され、内周に硬化させた凹凸部5が形成されたハブ輪1と、内側転走面6aと小径段部6bが形成された内輪部材6と、外周に車体取付フランジ8a、内周に複列の外側転走面8bが形成された外方部材8と、複列の転動体9とを備え、内輪部材6の小径段部6bをハブ輪1に内嵌し、凹凸部5にこの嵌合部6cを拡径させて食い込ませてハブ輪1と内輪部材6とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、内輪部材6と外側継手部材13の肩部15の外周にセレーション20、21が形成され、これらに係合する連結環22によって等速自在継手3からのトルクをハブ輪1に伝達するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の駆動車輪(前輪駆動車の前輪、後輪駆動車の後輪、4WD車の全輪)を車体に対して支持する駆動車輪用軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の駆動車輪用軸受装置には、そのサイズや用途に応じて種々の形式のものが提案されている。例えば図3に示す駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪51と複列の転がり軸受52とをユニット化し、そのハブ輪51の内周に等速自在継手53の外側継手部材54を、セレーション66を介してトルク伝達可能に嵌合した構造を備えている。
【0003】
複列の転がり軸受52は、内周に複列の外側転走面55a、55aが形成され、外周には車体(図示せず)に固定される車体取付フランジ55bを一体に有する外方部材55と、この外側転走面55a、55aに対向する複列の内側転走面のうち、一方の内側転走面51aが外周に直接形成されたハブ輪51と、ハブ輪51の小径段部51bに圧入され、他方の内側転走面56aが外周に形成された内輪56と、前記外側転走面55a、55aと内側転走面51a、56a間に収容された複列の転動体57、57とで主要部が構成されている。複列の転動体57、57は、図示しない保持器によって転動自在に保持されている。また、複列の転がり軸受52の端部にはシール58、58が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩と、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止している。
【0004】
ハブ輪51は、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)60が形成されると共に、端部外周には車輪(図示せず)を取付けるための車輪取付フランジ59を一体に有している。この車輪取付フランジ59の円周方向等配に、車輪を締結するためのハブボルト61が植設されている。
【0005】
この駆動車輪用軸受装置では、内輪56をハブ輪51の小径段部51bに圧入させた後、その小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部62が形成され、この加締部62でハブ輪51に別体の内輪56を軸方向に固定して複列の転がり軸受52をユニット化している。このようなユニット化により、固定ナット等の締結手段を使用せずとも複列の転がり軸受52の予圧管理を行なうことができ、所謂セルフリテイン構造の第3世代型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【0006】
等速自在継手53は、外側継手部材54と、図示しない内側継手部材と、この内側継手部材と外側継手部材54間に収容されたトルク伝達ボールと、このトルク伝達ボールを円周方向等配に保持するケージとを備えている。外側継手部材54は、カップ状のマウス部63と、このマウス部63の底部をなす肩部64と、この肩部64から軸方向に延びるステム部65を有している。このステム部65の外周面にはセレーション(またはスプライン)66が形成され、端部には雄ねじ67が形成されている。
【0007】
外側継手部材54のステム部65をハブ輪51に内嵌し、ハブ輪51に形成されたセレーション60とステム部65のセレーション66を係合させることにより、トルク伝達可能とし、その端部を固定ナット68により締結することにより、等速自在継手53を複列の転がり軸受52に分離可能に固定している(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−5404号公報(第3、4頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした駆動車輪用軸受装置において、内輪56をハブ輪51の小径段部51bに圧入させた後、その小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部62が形成され、この加締部62でハブ輪51に別体の内輪56を軸方向に固定して複列の転がり軸受52をユニット化しているが、塑性変形によりハブ輪51の内径部およびセレーション60が変形し、内径部の仕上げ切削やブローチ加工によるセレーション60修正のための後加工が必要であった。
【0010】
この後加工では、切粉や工具潤滑剤が軸受のシール58、58に直接吹きかからないように保護する必要があり、後加工とシール保護のため加工工数が増大して製造コストの高騰を招来していた。
【0011】
また、外側継手部材54のステム部65に形成されたセレーション66によりトルクを伝達する構造では、セレーション66、60の加工工数が増えるだけでなく、相当量の軸方向寸法が必要となり、軸受装置全体の軸方向寸法が長くなって軽量コンパクト化に限界があった。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、複列の転がり軸受と等速自在継手とが分離可能にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受は、外周に車輪取付フランジを一体に有し、当該複列の転がり軸受の一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成され、内周に硬化させた凹凸部が形成されたハブ輪と、外周に前記複列の転がり軸受の他方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成された内輪部材と、外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、この外方部材と前記ハブ輪および内輪部材間に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部と前記内輪部材とを突き合せ状態で、前記内輪部材の小径段部を前記ハブ輪に内嵌すると共に、このハブ輪の凹凸部に前記内輪部材の嵌合部を拡径させて食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、前記等速自在継手からのトルクを前記ハブ輪に伝達するようにした構成を採用した。
【0014】
このように、ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、等速自在継手からのトルクをハブ輪に伝達するようにしたので、従来のように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部が形成され、この加締部でハブ輪に内輪部材を軸方向に固定して複列の転がり軸受をユニット化する構成と異なり、塑性変形に伴うハブ輪あるいは内輪部材の変形はなくなり、後加工を施す必要のない軸受部のサブユニットを提供することができると共に、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周に形成されたセレーションに、その軸線に対して所定角度傾斜した捩れ角を設けることにより、これら両セレーションと前記連結環のセレーションとの嵌合部に予圧が付与されているので、両セレーションの嵌合部における周方向のガタを殺すことができ、装置の信頼性を高めると共に、操縦安定性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、前記セレーションの表面に所定の硬化層が形成されているので、歯面の耐摩耗性を向上させると共に、セレーションの軸方向長さを短く設定することができ、装置の軸方向寸法が短くなって軽量コンパクト化を一層図ることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、前記内輪部材に、前記外側継手部材に形成された中空状のステム部を嵌合させ、このステム部に形成された雌ねじに固定ボルトを螺合させて前記複列の転がり軸受と等速自在継手とを軸方向に締結させたので、外側継手部材のステム部を廃止することができ、装置の軽量コンパクト化を図ることができる。
【0018】
また、請求項5に記載の発明のように、前記内輪部材のセレーション外径を当該内輪部材のシールランド外径よりも僅かに小径に形成させたので、従来同様、アウトボード側シールはこのセレーションを越えて容易に装着することができ、小スペース内に高機能シールを適用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を図面に基いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。
【0020】
この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、複列の転がり軸受2と、等速自在継手3とをユニット化して構成されている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
【0021】
ハブ輪1は、アウトボード側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4をアウトボード側端部に一体に有している。この車輪取付フランジ4の円周方向等配に、車輪を締結するためのハブボルト4aが植設されている。外周には複列の転がり軸受2におけるアウトボード側の内側転走面1a、およびこの内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成されている。また、内周には凹凸部5を形成し、熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層を形成している。熱処理としては、局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波誘導加熱による焼入れが好適である。なお、凹凸部5は、旋削等により独立して形成した複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成した複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝でアヤメローレット状を形成することによって構成されている。また、凹凸部5の凸部は良好な食い込み性を確保するために、三角形状等の尖塔形状に形成されている。ハブ輪1の外周面には、シールランド部、内側転走面1aおよび小径段部1bに亙って高周波誘導加熱による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
【0022】
内輪部材6は、外周に複列の転がり軸受2におけるインボード側の内側転走面6aが形成されている。そしてこの内側転走面6aから軸方向に延びる円筒状の小径段部6bが形成され、ハブ輪1の小径段部1bに所定の嵌合代をもって内嵌されている。小径段部6bの端部にはハブ輪1の凹凸部5に嵌合する嵌合部6cが形成され、ハブ輪1の小径段部1bと内輪部材6とを突き合せ状態にし、嵌合部6cの内径にマンドレルを挿入・抜脱させる等、嵌合部6cを適宜な手段で拡径してハブ輪1の凹凸部5に食い込ませ、ハブ輪1と内輪部材6とを塑性結合させる。この嵌合部6cは、鍛造後の素材表面硬さ24HRC以下の未焼入れ部とし、前記したハブ輪1の凹凸部5の表面硬さ54〜64HRCとの硬度差を30HRC以上に設定するのが好ましい。これにより、嵌合部6cが凹凸部5に容易に、かつ深く食い込み、凹凸部5の先端が潰れることなく強固に両者を塑性結合することができる。
【0023】
複列の転がり軸受2は、ハブ輪1と内輪部材6とからなる内方部材7と、外方部材8と、複列の転動体9、9とを備え、外方部材8は外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ8aを一体に有し、内周には複列の外側転走面8b、8bが形成されている。複列の転動体9、9がこれら転走面8b、1aと8b、6a間にそれぞれ収容され、保持器10、10で転動自在に保持されている。複列の転がり軸受2の端部にはシール11、12が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩と外部からの雨水やダスト等の侵入を防止している。ここでは、複列の転がり軸受2は転動体9、9をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
【0024】
等速自在継手3は、外側継手部材13と、図示しない継手内輪部材とケージおよびトルク伝達ボールとを備えている。外側継手部材13は、カップ状のマウス部14と、このマウス部14の底部をなす肩部15と、この肩部15から軸方向に延び、内輪部材6に所定の径方向すきまを介して内嵌されるステム部16とを備えている。このステム部16は中空に形成され、この内周には雌ねじ17が形成されている。この雌ねじ17に固定ボルト18の雄ねじ19を締結することによって、複列の転がり軸受2と等速自在継手3とがユニット化される。
【0025】
内輪部材6の大径側端部の外周と外側継手部材13の肩部15の外周にはそれぞれセレーション(またはスプライン)20、21が形成され、この両セレーション20、21に跨って連結環22が外嵌されている。図2に拡大して示すように、この連結環22の内周には両セレーション20、21に係合するセレーション(またはスプライン)23が形成され、等速自在継手3からのトルクが内輪部材6を介してハブ輪1に伝達される。
【0026】
内輪部材6の外周面には、セレーション20、シールランド部、内側転走面6aおよび小径段部6bに亙って高周波誘導加熱による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。また、外側継手部材13のの外周には、セレーション21を含む肩部15およびステム部16に亙って高周波誘導加熱による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。一方、連結環22の少なくともセレーション23にも高周波誘導加熱等による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。これにより、歯面の耐摩耗性を向上させると共に、セレーション20、21、23の軸方向長さを短く設定することができ、装置の軸方向寸法が短くなって軽量コンパクト化を図ることができる。
【0027】
ここで、内輪部材6のセレーション20と肩部15のセレーション23に、その軸線に対して所定角度傾斜した捩れ角を設け、連結環22のセレーション23との嵌合部に予圧が付与されるようにしている。捩れ角は0’〜53’、好ましくは10’〜30’の範囲に設定されている。これにより、両セレーション20、21と連結環22のセレーション23の嵌合部における周方向のガタを殺し、装置の信頼性を高めると共に、操縦安定性を向上させることができる。なお、捩れ角が設けられた構成に限らず、例えば、両セレーション20、21の歯厚と連結環22のセレーション23の歯厚とがタイトになるように形成し、圧入してその嵌合部に予圧が付与されるようにしても良い。
【0028】
従来、外側継手部材のステム部にセレーションが形成され、等速自在継手からのトルク伝達を行なっていたが、本発明に係る実施形態では、内輪部材6および肩部15の外径にセレーション20、21が形成されているため、歯数を多く設定することができ、その分セレーション20、21の軸方向寸法を短縮することができる。したがって、ステム部16のセレーション廃止と相俟って装置の軽量コンパクト化を達成することができる。ここで、内輪部材6のセレーション20の外径φd1は、シールランド部の外径φd2よりも僅かに小径に形成されているため、シール12はこのセレーション20を越えて容易に装着することができ、小スペース内に高機能シールを適用することができる。
【0029】
次に、図1を用いて、複列の転がり軸受2と等速自在継手3をユニット化する手順を説明する。先ず、内輪部材6のセレーション20に連結環22を外嵌し、外側継手部材13のステム部16を内輪部材6に嵌合させながら、連結環22に肩部15のセレーション21を圧入していく。そして、固定ボルト18を、ワッシャ24を介してステム部16の雌ねじ17に螺合していくことにより、内輪部材6と肩部15とを容易に衝合させることができる。
【0030】
本実施形態では、転がり軸受2の内部すきまを負すきまとし、軸受剛性を向上させると共に、内輪部材6の嵌合部6cを拡径させることにより、ハブ輪1の凹凸部5に嵌合部6cを塑性結合させ、この負すきまを維持することができる、所謂第3世代のセルフリテイン構造を採用している。したがって、従来のように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部が形成され、この加締部でハブ輪に内輪部材を軸方向に固定して複列の転がり軸受をユニット化する構成と異なり、塑性変形に伴うハブ輪あるいは内輪部材の変形はなくなり、後加工を施す必要のない軸受部のサブユニットを提供することができると共に、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る駆動車輪用軸受装置は、複列の転がり軸受と等速自在継手とが分離可能にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受は、外周に車輪取付フランジを一体に有し、当該複列の転がり軸受の一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成され、内周に硬化させた凹凸部が形成されたハブ輪と、外周に前記複列の転がり軸受の他方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成された内輪部材と、外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、この外方部材と前記ハブ輪および内輪部材間に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部と前記内輪部材とを突き合せ状態で、前記内輪部材の小径段部を前記ハブ輪に内嵌すると共に、このハブ輪の凹凸部に前記内輪部材の嵌合部を拡径させて食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、前記等速自在継手からのトルクを前記ハブ輪に伝達するようにしたので、従来のように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部が形成され、この加締部でハブ輪に内輪部材を軸方向に固定して複列の転がり軸受をユニット化する構成と異なり、塑性変形に伴うハブ輪あるいは内輪部材の変形はなくなり、後加工を施す必要のない軸受部のサブユニットを提供することができると共に、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】同上、要部拡大図である。
【図3】従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、6a・・・・・・・・・・・内側転走面
1b、6b・・・・・・・・・・・小径段部
2・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
4・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
4a・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
5・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
6・・・・・・・・・・・・・・・内輪部材
6c・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
7・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
8・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
8a・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
8b・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
9・・・・・・・・・・・・・・・転動体
10・・・・・・・・・・・・・・保持器
11、12・・・・・・・・・・・シール
13・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
14・・・・・・・・・・・・・・マウス部
15・・・・・・・・・・・・・・肩部
16・・・・・・・・・・・・・・ステム部
17・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
18・・・・・・・・・・・・・・固定ボルト
19・・・・・・・・・・・・・・雄ねじ
20、21、23・・・・・・・・セレーション
24・・・・・・・・・・・・・・ワッシャ
51・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、56a・・・・・・・・・内側転走面
51b・・・・・・・・・・・・・小径段部
52・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
53・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
54・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
55・・・・・・・・・・・・・・外方部材
55a・・・・・・・・・・・・・外側転走面
55b・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
56・・・・・・・・・・・・・・内輪
57・・・・・・・・・・・・・・転動体
58・・・・・・・・・・・・・・シール
59・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
60、66・・・・・・・・・・・セレーション
61・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
62・・・・・・・・・・・・・・加締部
63・・・・・・・・・・・・・・マウス部
64・・・・・・・・・・・・・・肩部
65・・・・・・・・・・・・・・ステム部
67・・・・・・・・・・・・・・雄ねじ
68・・・・・・・・・・・・・・固定ナット
d1・・・・・・・・・・・・・・セレーション外径
d2・・・・・・・・・・・・・・シールランド外径
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の駆動車輪(前輪駆動車の前輪、後輪駆動車の後輪、4WD車の全輪)を車体に対して支持する駆動車輪用軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の駆動車輪用軸受装置には、そのサイズや用途に応じて種々の形式のものが提案されている。例えば図3に示す駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪51と複列の転がり軸受52とをユニット化し、そのハブ輪51の内周に等速自在継手53の外側継手部材54を、セレーション66を介してトルク伝達可能に嵌合した構造を備えている。
【0003】
複列の転がり軸受52は、内周に複列の外側転走面55a、55aが形成され、外周には車体(図示せず)に固定される車体取付フランジ55bを一体に有する外方部材55と、この外側転走面55a、55aに対向する複列の内側転走面のうち、一方の内側転走面51aが外周に直接形成されたハブ輪51と、ハブ輪51の小径段部51bに圧入され、他方の内側転走面56aが外周に形成された内輪56と、前記外側転走面55a、55aと内側転走面51a、56a間に収容された複列の転動体57、57とで主要部が構成されている。複列の転動体57、57は、図示しない保持器によって転動自在に保持されている。また、複列の転がり軸受52の端部にはシール58、58が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩と、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止している。
【0004】
ハブ輪51は、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)60が形成されると共に、端部外周には車輪(図示せず)を取付けるための車輪取付フランジ59を一体に有している。この車輪取付フランジ59の円周方向等配に、車輪を締結するためのハブボルト61が植設されている。
【0005】
この駆動車輪用軸受装置では、内輪56をハブ輪51の小径段部51bに圧入させた後、その小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部62が形成され、この加締部62でハブ輪51に別体の内輪56を軸方向に固定して複列の転がり軸受52をユニット化している。このようなユニット化により、固定ナット等の締結手段を使用せずとも複列の転がり軸受52の予圧管理を行なうことができ、所謂セルフリテイン構造の第3世代型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【0006】
等速自在継手53は、外側継手部材54と、図示しない内側継手部材と、この内側継手部材と外側継手部材54間に収容されたトルク伝達ボールと、このトルク伝達ボールを円周方向等配に保持するケージとを備えている。外側継手部材54は、カップ状のマウス部63と、このマウス部63の底部をなす肩部64と、この肩部64から軸方向に延びるステム部65を有している。このステム部65の外周面にはセレーション(またはスプライン)66が形成され、端部には雄ねじ67が形成されている。
【0007】
外側継手部材54のステム部65をハブ輪51に内嵌し、ハブ輪51に形成されたセレーション60とステム部65のセレーション66を係合させることにより、トルク伝達可能とし、その端部を固定ナット68により締結することにより、等速自在継手53を複列の転がり軸受52に分離可能に固定している(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−5404号公報(第3、4頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした駆動車輪用軸受装置において、内輪56をハブ輪51の小径段部51bに圧入させた後、その小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部62が形成され、この加締部62でハブ輪51に別体の内輪56を軸方向に固定して複列の転がり軸受52をユニット化しているが、塑性変形によりハブ輪51の内径部およびセレーション60が変形し、内径部の仕上げ切削やブローチ加工によるセレーション60修正のための後加工が必要であった。
【0010】
この後加工では、切粉や工具潤滑剤が軸受のシール58、58に直接吹きかからないように保護する必要があり、後加工とシール保護のため加工工数が増大して製造コストの高騰を招来していた。
【0011】
また、外側継手部材54のステム部65に形成されたセレーション66によりトルクを伝達する構造では、セレーション66、60の加工工数が増えるだけでなく、相当量の軸方向寸法が必要となり、軸受装置全体の軸方向寸法が長くなって軽量コンパクト化に限界があった。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、複列の転がり軸受と等速自在継手とが分離可能にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受は、外周に車輪取付フランジを一体に有し、当該複列の転がり軸受の一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成され、内周に硬化させた凹凸部が形成されたハブ輪と、外周に前記複列の転がり軸受の他方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成された内輪部材と、外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、この外方部材と前記ハブ輪および内輪部材間に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部と前記内輪部材とを突き合せ状態で、前記内輪部材の小径段部を前記ハブ輪に内嵌すると共に、このハブ輪の凹凸部に前記内輪部材の嵌合部を拡径させて食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、前記等速自在継手からのトルクを前記ハブ輪に伝達するようにした構成を採用した。
【0014】
このように、ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、等速自在継手からのトルクをハブ輪に伝達するようにしたので、従来のように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部が形成され、この加締部でハブ輪に内輪部材を軸方向に固定して複列の転がり軸受をユニット化する構成と異なり、塑性変形に伴うハブ輪あるいは内輪部材の変形はなくなり、後加工を施す必要のない軸受部のサブユニットを提供することができると共に、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周に形成されたセレーションに、その軸線に対して所定角度傾斜した捩れ角を設けることにより、これら両セレーションと前記連結環のセレーションとの嵌合部に予圧が付与されているので、両セレーションの嵌合部における周方向のガタを殺すことができ、装置の信頼性を高めると共に、操縦安定性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、前記セレーションの表面に所定の硬化層が形成されているので、歯面の耐摩耗性を向上させると共に、セレーションの軸方向長さを短く設定することができ、装置の軸方向寸法が短くなって軽量コンパクト化を一層図ることができる。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、前記内輪部材に、前記外側継手部材に形成された中空状のステム部を嵌合させ、このステム部に形成された雌ねじに固定ボルトを螺合させて前記複列の転がり軸受と等速自在継手とを軸方向に締結させたので、外側継手部材のステム部を廃止することができ、装置の軽量コンパクト化を図ることができる。
【0018】
また、請求項5に記載の発明のように、前記内輪部材のセレーション外径を当該内輪部材のシールランド外径よりも僅かに小径に形成させたので、従来同様、アウトボード側シールはこのセレーションを越えて容易に装着することができ、小スペース内に高機能シールを適用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を図面に基いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。
【0020】
この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と、複列の転がり軸受2と、等速自在継手3とをユニット化して構成されている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
【0021】
ハブ輪1は、アウトボード側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4をアウトボード側端部に一体に有している。この車輪取付フランジ4の円周方向等配に、車輪を締結するためのハブボルト4aが植設されている。外周には複列の転がり軸受2におけるアウトボード側の内側転走面1a、およびこの内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成されている。また、内周には凹凸部5を形成し、熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層を形成している。熱処理としては、局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波誘導加熱による焼入れが好適である。なお、凹凸部5は、旋削等により独立して形成した複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成した複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝でアヤメローレット状を形成することによって構成されている。また、凹凸部5の凸部は良好な食い込み性を確保するために、三角形状等の尖塔形状に形成されている。ハブ輪1の外周面には、シールランド部、内側転走面1aおよび小径段部1bに亙って高周波誘導加熱による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
【0022】
内輪部材6は、外周に複列の転がり軸受2におけるインボード側の内側転走面6aが形成されている。そしてこの内側転走面6aから軸方向に延びる円筒状の小径段部6bが形成され、ハブ輪1の小径段部1bに所定の嵌合代をもって内嵌されている。小径段部6bの端部にはハブ輪1の凹凸部5に嵌合する嵌合部6cが形成され、ハブ輪1の小径段部1bと内輪部材6とを突き合せ状態にし、嵌合部6cの内径にマンドレルを挿入・抜脱させる等、嵌合部6cを適宜な手段で拡径してハブ輪1の凹凸部5に食い込ませ、ハブ輪1と内輪部材6とを塑性結合させる。この嵌合部6cは、鍛造後の素材表面硬さ24HRC以下の未焼入れ部とし、前記したハブ輪1の凹凸部5の表面硬さ54〜64HRCとの硬度差を30HRC以上に設定するのが好ましい。これにより、嵌合部6cが凹凸部5に容易に、かつ深く食い込み、凹凸部5の先端が潰れることなく強固に両者を塑性結合することができる。
【0023】
複列の転がり軸受2は、ハブ輪1と内輪部材6とからなる内方部材7と、外方部材8と、複列の転動体9、9とを備え、外方部材8は外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ8aを一体に有し、内周には複列の外側転走面8b、8bが形成されている。複列の転動体9、9がこれら転走面8b、1aと8b、6a間にそれぞれ収容され、保持器10、10で転動自在に保持されている。複列の転がり軸受2の端部にはシール11、12が装着され、軸受内部に封入した潤滑グリースの漏洩と外部からの雨水やダスト等の侵入を防止している。ここでは、複列の転がり軸受2は転動体9、9をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
【0024】
等速自在継手3は、外側継手部材13と、図示しない継手内輪部材とケージおよびトルク伝達ボールとを備えている。外側継手部材13は、カップ状のマウス部14と、このマウス部14の底部をなす肩部15と、この肩部15から軸方向に延び、内輪部材6に所定の径方向すきまを介して内嵌されるステム部16とを備えている。このステム部16は中空に形成され、この内周には雌ねじ17が形成されている。この雌ねじ17に固定ボルト18の雄ねじ19を締結することによって、複列の転がり軸受2と等速自在継手3とがユニット化される。
【0025】
内輪部材6の大径側端部の外周と外側継手部材13の肩部15の外周にはそれぞれセレーション(またはスプライン)20、21が形成され、この両セレーション20、21に跨って連結環22が外嵌されている。図2に拡大して示すように、この連結環22の内周には両セレーション20、21に係合するセレーション(またはスプライン)23が形成され、等速自在継手3からのトルクが内輪部材6を介してハブ輪1に伝達される。
【0026】
内輪部材6の外周面には、セレーション20、シールランド部、内側転走面6aおよび小径段部6bに亙って高周波誘導加熱による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。また、外側継手部材13のの外周には、セレーション21を含む肩部15およびステム部16に亙って高周波誘導加熱による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。一方、連結環22の少なくともセレーション23にも高周波誘導加熱等による焼入れにより、表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。これにより、歯面の耐摩耗性を向上させると共に、セレーション20、21、23の軸方向長さを短く設定することができ、装置の軸方向寸法が短くなって軽量コンパクト化を図ることができる。
【0027】
ここで、内輪部材6のセレーション20と肩部15のセレーション23に、その軸線に対して所定角度傾斜した捩れ角を設け、連結環22のセレーション23との嵌合部に予圧が付与されるようにしている。捩れ角は0’〜53’、好ましくは10’〜30’の範囲に設定されている。これにより、両セレーション20、21と連結環22のセレーション23の嵌合部における周方向のガタを殺し、装置の信頼性を高めると共に、操縦安定性を向上させることができる。なお、捩れ角が設けられた構成に限らず、例えば、両セレーション20、21の歯厚と連結環22のセレーション23の歯厚とがタイトになるように形成し、圧入してその嵌合部に予圧が付与されるようにしても良い。
【0028】
従来、外側継手部材のステム部にセレーションが形成され、等速自在継手からのトルク伝達を行なっていたが、本発明に係る実施形態では、内輪部材6および肩部15の外径にセレーション20、21が形成されているため、歯数を多く設定することができ、その分セレーション20、21の軸方向寸法を短縮することができる。したがって、ステム部16のセレーション廃止と相俟って装置の軽量コンパクト化を達成することができる。ここで、内輪部材6のセレーション20の外径φd1は、シールランド部の外径φd2よりも僅かに小径に形成されているため、シール12はこのセレーション20を越えて容易に装着することができ、小スペース内に高機能シールを適用することができる。
【0029】
次に、図1を用いて、複列の転がり軸受2と等速自在継手3をユニット化する手順を説明する。先ず、内輪部材6のセレーション20に連結環22を外嵌し、外側継手部材13のステム部16を内輪部材6に嵌合させながら、連結環22に肩部15のセレーション21を圧入していく。そして、固定ボルト18を、ワッシャ24を介してステム部16の雌ねじ17に螺合していくことにより、内輪部材6と肩部15とを容易に衝合させることができる。
【0030】
本実施形態では、転がり軸受2の内部すきまを負すきまとし、軸受剛性を向上させると共に、内輪部材6の嵌合部6cを拡径させることにより、ハブ輪1の凹凸部5に嵌合部6cを塑性結合させ、この負すきまを維持することができる、所謂第3世代のセルフリテイン構造を採用している。したがって、従来のように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部が形成され、この加締部でハブ輪に内輪部材を軸方向に固定して複列の転がり軸受をユニット化する構成と異なり、塑性変形に伴うハブ輪あるいは内輪部材の変形はなくなり、後加工を施す必要のない軸受部のサブユニットを提供することができると共に、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る駆動車輪用軸受装置は、複列の転がり軸受と等速自在継手とが分離可能にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受は、外周に車輪取付フランジを一体に有し、当該複列の転がり軸受の一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成され、内周に硬化させた凹凸部が形成されたハブ輪と、外周に前記複列の転がり軸受の他方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成された内輪部材と、外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、この外方部材と前記ハブ輪および内輪部材間に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部と前記内輪部材とを突き合せ状態で、前記内輪部材の小径段部を前記ハブ輪に内嵌すると共に、このハブ輪の凹凸部に前記内輪部材の嵌合部を拡径させて食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、前記等速自在継手からのトルクを前記ハブ輪に伝達するようにしたので、従来のように、ハブ輪の小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させることにより加締部が形成され、この加締部でハブ輪に内輪部材を軸方向に固定して複列の転がり軸受をユニット化する構成と異なり、塑性変形に伴うハブ輪あるいは内輪部材の変形はなくなり、後加工を施す必要のない軸受部のサブユニットを提供することができると共に、低コストで軽量コンパクトな第3世代セルフリテイン構造の分離型駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動車輪用軸受装置の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】同上、要部拡大図である。
【図3】従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、6a・・・・・・・・・・・内側転走面
1b、6b・・・・・・・・・・・小径段部
2・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
4・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
4a・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
5・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
6・・・・・・・・・・・・・・・内輪部材
6c・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
7・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
8・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
8a・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
8b・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
9・・・・・・・・・・・・・・・転動体
10・・・・・・・・・・・・・・保持器
11、12・・・・・・・・・・・シール
13・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
14・・・・・・・・・・・・・・マウス部
15・・・・・・・・・・・・・・肩部
16・・・・・・・・・・・・・・ステム部
17・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
18・・・・・・・・・・・・・・固定ボルト
19・・・・・・・・・・・・・・雄ねじ
20、21、23・・・・・・・・セレーション
24・・・・・・・・・・・・・・ワッシャ
51・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、56a・・・・・・・・・内側転走面
51b・・・・・・・・・・・・・小径段部
52・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
53・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
54・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
55・・・・・・・・・・・・・・外方部材
55a・・・・・・・・・・・・・外側転走面
55b・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
56・・・・・・・・・・・・・・内輪
57・・・・・・・・・・・・・・転動体
58・・・・・・・・・・・・・・シール
59・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
60、66・・・・・・・・・・・セレーション
61・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
62・・・・・・・・・・・・・・加締部
63・・・・・・・・・・・・・・マウス部
64・・・・・・・・・・・・・・肩部
65・・・・・・・・・・・・・・ステム部
67・・・・・・・・・・・・・・雄ねじ
68・・・・・・・・・・・・・・固定ナット
d1・・・・・・・・・・・・・・セレーション外径
d2・・・・・・・・・・・・・・シールランド外径
Claims (5)
- 複列の転がり軸受と等速自在継手とが分離可能にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受は、外周に車輪取付フランジを一体に有し、当該複列の転がり軸受の一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成され、内周に硬化させた凹凸部が形成されたハブ輪と、外周に前記複列の転がり軸受の他方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成された内輪部材と、外周に車体取付フランジを一体に有し、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、この外方部材と前記ハブ輪および内輪部材間に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の小径段部と前記内輪部材とを突き合せ状態で、前記内輪部材の小径段部を前記ハブ輪に内嵌すると共に、このハブ輪の凹凸部に前記内輪部材の嵌合部を拡径させて食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とを塑性結合させた駆動車輪用軸受装置において、
前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周にセレーションが形成され、これらセレーションに係合するセレーションが内周に形成された連結環によって、前記等速自在継手からのトルクを前記ハブ輪に伝達するようにしたことを特徴とする駆動車輪用軸受装置。 - 前記内輪部材と外側継手部材の肩部の外周に形成されたセレーションに、その軸線に対して所定角度傾斜した捩れ角を設けることにより、これら両セレーションと前記連結環のセレーションとの嵌合部に予圧が付与された請求項1に記載の駆動車輪用軸受装置。
- 前記セレーションの表面に所定の硬化層が形成されている請求項1または2に記載の駆動車輪用軸受装置。
- 前記内輪部材に、前記外側継手部材に形成された中空状のステム部を嵌合させ、このステム部に形成された雌ねじに固定ボルトを螺合させて前記複列の転がり軸受と等速自在継手とを軸方向に締結した請求項1乃至3いずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
- 前記内輪部材のセレーション外径を当該内輪部材のシールランド外径よりも僅かに小径に形成させた請求項1乃至4いずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
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