JP2009149141A - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解・組立時の作業性を向上させると共に、耐久性の向上を図った駆動車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外側継手部材14の肩部19のフェイススプライン19aに係合するフェイススプライン5bが内輪部材5の端面に冷間鍛造によって当該内輪部材5と同時に形成されると共に、ハブ輪1の内周に硬化した凹凸部13が形成され、この凹凸部13に内輪部材5の円筒部6が内嵌されると共に、この円筒部6を拡径させて凹凸部13に食い込ませ、ハブ輪1と内輪部材5とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の駆動車輪を回転自在に支承する駆動車輪用軸受装置に関するもので、特に、軸受部と等速自在継手とを着脱自在にユニット化した駆動車輪用軸受装置に関する。
自動車等の車両のエンジン動力を車輪に伝達する動力伝達装置は、エンジンから車輪へ動力を伝達すると共に、悪路走行時における車両のバウンドや車両の旋回時に生じる車輪からの径方向や軸方向変位、およびモーメント変位を許容する必要があるため、エンジン側と駆動車輪側との間に介装されるドライブシャフトの一端を摺動型の等速自在継手を介してディファレンシャルに連結し、他端を固定型の等速自在継手を含む駆動車輪用軸受装置を介して車輪に連結している。
近年、省資源あるいは公害等の面から燃費向上に対する要求は厳しいものがある。自動車部品において、中でも車輪用軸受装置の軽量化はこうした要求に応える要因として注目され、強く望まれて久しい。従来から軽量化を図った車輪用軸受装置に関する提案は種々のものがあるが、それと共に自動車等の組立現場あるいは補修市場において、組立・分解作業を簡略化して低コスト化を図ることも重要な要因となっている。
図6に示す駆動車輪用軸受装置は、こうした要求を満たした代表的な一例である。この駆動車輪用軸受装置は、複列の転がり軸受51と等速自在継手52とを着脱自在にユニット化して構成されている。複列の転がり軸受51は、車体に取り付けるための車体取付フランジ53bを一体に有し、内周に複列の外側転走面53a、53aが形成された外方部材53と、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ54bを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面53a、53aの一方に対向する内側転走面54aと、この内側転走面54aから軸方向に延びる円筒状の小径段部54cが形成されたハブ輪54、およびこのハブ輪54の小径段部54cに圧入され、外周に前記複列の外側転走面53a、53aの他方に対向する内側転走面55aが形成された内輪55からなる内方部材56と、両転走面間に保持器57を介して転動自在に収容された複列の転動体58、58とを備えている。そして、内輪55は、小径段部54cの端部を塑性変形させて形成した加締部59によってハブ輪54に対して軸方向に固定されている。さらに、この加締部59の内端面にフェイススプライン59aが形成されている。ここで、加締部59のフェイススプライン59aは加締加工時に同時に形成されている。
また、外方部材53と内方部材56との間に形成される環状空間の開口部にはシール60、61が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
等速自在継手52は、外側継手部材62と継手内輪63、ケージ64、およびトルク伝達ボール65とを備え、外側継手部材62は、カップ状のマウス部66と、このマウス部66の底部をなす肩部67と、この肩部67から軸方向に延びる中空状の軸部68を一体に有し、軸部68の内周には雌ねじ68aが形成されている。また、肩部67の端面にフェイススプライン67aが形成されている。このフェイススプライン67aは、加締部59の内端面に形成されたフェイススプライン59aに係合し、ドライブシャフト(図示せず)からの回転トルクが等速自在継手52および内方部材56を介して車輪取付フランジ54bに伝達される。
ここで、軸部68の雌ねじ68aに締結ボルト69が螺着され、この締結ボルト69によって、外側継手部材62と内方部材56の対向する両フェイススプライン67a、59aが圧接支持され、複列の転がり軸受51と等速自在継手52とが着脱自在にユニット化されている。これにより、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、分解・組立作業が簡素化される。
特開昭63−184501号公報
こうした駆動車輪用軸受装置は、加締部59と同時にフェイススプライン59aが揺動加締時に形成されているので、作業性が向上すると共に、加工工数を削減させて低コスト化を図ることができる。また、フェイススプライン59a、67aによってトルクを伝達するようにしたので、軽量・コンパクト化が達成できると共に、分解・組立作業が簡素化できると言う特徴を備えている。然しながら、内方部材56と外側継手部材62の両フェイススプライン59a、67aを係合させ、さらに、両部材56、62の軸心を一致した状態に保持して締結ボルト69で緊締しなければならないため、この締付工程が組立作業の工数アップの要因となっていた。
また、加締部59のフェイススプライン59aが加締加工時に同時に形成されるため繰り返し加工となり、1回あたりの加工力は減少するが、フェイススプライン59aの歯のズレや繰り返し加工によるバラツキが生じるだけでなく、加締部59のみの加締め加工の場合より内輪55に発生するフープ応力が大きくなり、内輪55の耐久性が低下する恐れがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、分解・組立時の作業性を向上させると共に、耐久性の向上を図った駆動車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された円筒状の内輪部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えると共に、前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の軸部とを一体に有する外側継手部材を備え、この外側継手部材の肩部と前記内方部材にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、前記内方部材の端面に当接して前記軸部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材の端面にフェイススプラインが形成されると共に、前記ハブ輪と内輪部材が一体に塑性結合されている。
このように、外側継手部材の肩部と内方部材にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、内方部材の端面に当接して軸部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、両フェイススプラインが圧接支持され、複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、内輪部材の端面にフェイススプラインが形成されると共に、ハブ輪と内輪部材が一体に塑性結合されているので、従来のように、完成品の状態でフェイススプラインを形成することによるフェイススプラインの歯のズレや繰り返し加工によるバラツキ等の不具合を回避でき、信頼性を高めることができると共に、分解・組立時の作業性を向上させつつ、耐久性の向上を図った駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記内輪部材のフェイススプラインが、当該内輪部材の冷間鍛造によって同時に形成されていれば、素材の歩留まりを向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記内輪部材の端部に段部が形成され、前記フェイススプラインが突出した端面に形成されていれば、段部に測定器の触針を接触させて所定の部位の寸法測定ができ、容易に軸受の予圧量の管理ができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、この凹凸部に前記内輪部材の円筒部が内嵌されると共に、この円筒部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませ、前記ハブ輪と内輪部材とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されていれば、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、ハブ輪の強度・耐久性を向上させ、かつ長期間その予圧量を維持することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記ハブ輪に前記内輪部材の円筒部が内嵌されると共に、この円筒部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって前記ハブ輪と内輪部材とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されていても良い。
また、請求項6に記載の発明のように、前記塑性加工される前記円筒部の端部が鍛造後の素材硬さのままとされると共に、前記加締部が15〜35HRCの範囲に設定されていれば、塑性加工が容易にでき、この塑性加工に伴う微小クラックの発生を抑制できると共に、加締部の強度を確保して長期間に亘って強固な結合を維持することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記締結ボルトが間座を介して前記軸部の雌ねじに螺着されると共に、当該間座が断面略L字状に形成され、前記内方部材の端面に当接するフランジ部と、前記締結ボルトに外挿されて案内される円筒部とを有していれば、間座によって外側継手部材と内方部材のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化されると共に、両フェイススプラインが周方向および軸方向のガタなく係合することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記内輪部材の円筒部の内周に径方向内方に突出して案内部が形成され、この案内部に内挿されて前記締結ボルトが前記軸部の雌ねじに螺着されていれば、外側継手部材と内方部材のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化される。
本発明に係る駆動車輪用軸受装置は、複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された円筒状の内輪部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えると共に、前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の軸部とを一体に有する外側継手部材を備え、この外側継手部材の肩部と前記内方部材にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、前記内方部材の端面に当接して前記軸部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材の端面にフェイススプラインが形成されると共に、前記ハブ輪と内輪部材が一体に塑性結合されているので、従来のように、完成品の状態でフェイススプラインを形成することによるフェイススプラインの歯のズレや繰り返し加工によるバラツキ等の不具合を回避でき、信頼性を高めることができると共に、分解・組立時の作業性を向上させつつ、耐久性の向上を図った駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された円筒状の内輪部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えると共に、前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の軸部とを一体に有する外側継手部材を備え、この外側継手部材の肩部と前記内方部材にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、前記内方部材の端面に当接して前記軸部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、前記内輪部材の端面にフェイススプラインが冷間鍛造によって当該内輪部材と同時に形成されると共に、前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、この凹凸部に前記内輪部材の円筒部が内嵌されると共に、この円筒部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませ、前記ハブ輪と内輪部材とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の軸受部を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と複列の転がり軸受2と等速自在継手3を着脱自在にユニット化した、所謂第3世代と称される構成を備えている。
複列の転がり軸受2は、外方部材7と内方部材8と複列の転動体(ボール)9、9とを備えている。外方部材7はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ7bを一体に有し、内周には複列の外側転走面7a、7aが形成されている。そして、少なくともこの複列の外側転走面7a、7aには、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
一方、内方部材8は、前記した外方部材7の外側転走面7a、7aに対向する複列の内側転走面1a、5aが形成されている。これら複列の内側転走面1a、5aのうち一方(アウター側)の内側転走面1aがハブ輪1の外周に、他方(インナー側)の内側転走面5aが内輪部材5の外周にそれぞれ一体に形成されている。この場合、内方部材8はハブ輪1と内輪部材5を指す。そして、複列の転動体9、9がこれら両転走面間にそれぞれ収容され、保持器10、10によって転動自在に保持されている。また、外方部材7と内方部材8との間に形成される環状空間の開口部にはシール11、12が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成され、内周には熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化処理された凹凸部13が形成されている(図中クロスハッチングにて示す)。なお、凹凸部13はアヤメローレット状に形成され、旋削等により独立して形成された複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成された複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは、互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝からなる。また、凹凸部13の凸部は良好な食い込み性を確保するために、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されている。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール11が摺接するシールランド部から小径段部1bに亙る外周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている(図中クロスハッチングにて示す)。これにより、車輪取付フランジ4の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ4に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が一層向上する。
内輪部材5は、内側転走面5aから軸方向に延びる円筒部6が一体に形成されている。この円筒部6は、ハブ輪1の小径段部1bに所定のシメシロを介して内嵌されるインロウ部6aと、このインロウ部6aの端部に形成され、ハブ輪1の凹凸部13に対向する嵌合部6bとからなる。また、内輪部材5のインナー側の端面にはフェイススプライン5bが形成されている。内輪部材5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面5aからインロウ部6aに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている(図中クロスハッチングにて示す)。なお、嵌合部6bは、鍛造後の素材硬さのままとされている。
ここで、内輪部材5の円筒部6をハブ輪1に内嵌すると共に、嵌合部6bにマンドレル等の拡径治具を押し込んで嵌合部6bを拡径し、この嵌合部6bをハブ輪1の凹凸部13に食い込ませて加締め、所謂拡径加締によってハブ輪1と内輪部材5とが所望の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。これにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、ハブ輪1の強度・耐久性を向上させ、かつ長期間その予圧量を維持することができる。なお、ここでは、転動体9にボールを使用した複列のアンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、転動体9に円錐ころを使用した複列の円錐ころ軸受であっても良い。
等速自在継手3は、外側継手部材14と継手内輪15とケージ16およびトルク伝達ボール17からなる。外側継手部材14は、カップ状のマウス部18と、このマウス部18の底部をなす肩部19と、この肩部19から軸方向に延びる軸部20とを有し、マウス部18の内周および継手内輪15の外周には軸方向に延びる曲線状のトラック溝18a、15aがそれぞれ形成されている。また、肩部19の端面には内輪部材5のフェイススプライン5bに係合するフェイススプライン19aが形成されると共に、軸部20には雌ねじ20aが形成されている。外側継手部材14はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、トラック溝18aをはじめ、肩部19から軸部20に亙る外周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
ここで、軸部20の雌ねじ20aに締結ボルト21が螺着され、間座22を介してこの締結ボルト21によって、外側継手部材14と内方部材8の対向する両フェイススプライン19a、5bが圧接支持され、複列の転がり軸受2と等速自在継手3とが着脱自在にユニット化されている。間座22は断面略L字状に形成され、ハブ輪1のアウター側の端面に当接するフランジ部22aと、締結ボルト21に外挿される円筒部22bとを有している。これにより、間座22によって外側継手部材14と内方部材8のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化されると共に、両フェイススプライン19a、5bが周方向および軸方向のガタなく係合することができる。
さらに、本実施形態では、図2に拡大して示すように、内輪部材5のインナー側の端部に段部23が形成され、フェイススプライン5bはこの突出した端面に形成されている。複列の転がり軸受2の予圧量の管理は、拡径加締前後の軸受幅を測定することによって行われる。
具体的には、拡径加締前の軸受すきまは、ハブ輪1の小径段部1bと内輪部材5とを衝合させた状態での外方部材7の軸方向移動量を測定することによって行われる。なお、この状態で予圧が付与される設定では、ハブ輪1の小径段部1bと内輪部材5とを衝合させる前の軸受すきまと、ハブ輪1の小径段部1bと内輪部材5とを衝合させる前後の内方部材8の幅寸法変化量、すなわち、内輪部材5の段部23に測定器の触針を接触させ、車輪取付フランジ4のアウター側の側面4aと内輪部材5の段部23との寸法変化量を測定することによって行うことができる。また、拡径加締後の軸受すきまは、加締加工前後の内方部材8の幅寸法変化量をもって演算される。このように、内輪部材5の端面にフェイススプライン5bが一体に形成されていても、内輪部材5の端部に段部23が形成されていることにより、容易に軸受の予圧量の管理ができる。
また、本実施形態では、内輪部材5は、フェイススプライン5bを含めて冷間鍛造によって形成されている。その後、所定の形状・寸法に旋削加工が施され、熱処理後、少なくとも内側転走面5aが研削加工される。これにより、従来のように、完成品の状態で加締部と同時にフェイススプラインを形成することによる不具合、すなわち、フェイススプラインの歯のズレや繰り返し加工によるバラツキ、あるいは、内輪に発生するフープ応力による耐久性の低下等を回避することができ、信頼性を高めることができる上、この不具合による完成品の廃棄による高コスト化を防止することができる。
なお、フェイススプライン5bは、ガタなしであるため、繰り返し接触によって摩耗することは少なく、また、高硬度による靭性低下を防止するために高周波焼入れ等の硬化処理は施されず、鍛造加工後の素材硬度のままとされている。さらに、ここでは、歩留まりを向上させるためにフェイススプライン5bを冷間鍛造(転造加工)によって形成するようにしているが、これに限らず、内輪部材5を熱間鍛造にて成形した後、旋削加工によって形成しても良いし、旋削加工した後に揺動転造等の塑性加工によって形成しても良い。
図3は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図4は、図3の軸受部を示す縦断面図である。なお、前述した実施形態と同様の部品・部位あるいは同様の機能を有する部品・部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この駆動車輪用軸受装置は、図3に示すように、ハブ輪24と複列の転がり軸受25と等速自在継手3を着脱自在にユニット化した第3世代と称される構成を備えている。
複列の転がり軸受25は、図4に拡大して示すように、外方部材7と内方部材26と複列の転動体9、9とを備えている。内方部材26は、ハブ輪24と、このハブ輪24に内嵌された内輪部材27とからなり、外方部材7の外側転走面7a、7aに対向する複列の内側転走面1a、5aが形成されている。
ハブ輪24は、アウター側の端部に車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成されている。このハブ輪24はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール11が摺接するシールランド部から小径段部1bに亙る外周面と、内周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている(図中内周面の硬化部分のみをクロスハッチングにて示す)。
内輪部材27は、内側転走面5aから軸方向に延びる円筒部28が一体に形成されている。そして、この円筒部28の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部28aによって内輪部材27とハブ輪24とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。内輪部材27はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面5aから円筒部28に亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている(図中クロスハッチングにて示す)。なお、塑性加工される円筒部28の端部は鍛造後の素材硬さのままとされ、加締部28aは、塑性硬化を含めて15〜35HRCの範囲に設定されている。これにより、塑性加工が容易にでき、この塑性加工に伴う微小クラックの発生を抑制できると共に、加締部28aの強度を確保して長期間に亘って強固な結合を維持することができる。
また、フェイススプライン5bを含む内輪部材27は、前述した実施形態と同様、冷間鍛造によって形成されているが、鍛造後に調質(焼入れ後、高温焼戻し)処理されてもよい。この調質処理により、低硬度と高い靭性を確保することができる。
本実施形態では、内輪部材27がフェイススプライン5bを含めて冷間鍛造によって形成された後、所定の形状・寸法に旋削加工が施され、そして、所定の部位が熱処理された後、少なくとも内側転走面5aが研削加工される。これにより、完成品の状態で加締部と同時にフェイススプラインを形成することによる不具合を回避し、この不具合による完成品の廃棄による高コスト化を防止することができる。
ここで、図3に示すように、軸部20の雌ねじ20aに締結ボルト21が螺着され、間座29を介してこの締結ボルト21によって、外側継手部材14と内方部材26の対向する両フェイススプライン19a、5bが圧接支持され、複列の転がり軸受25と等速自在継手3とが着脱自在にユニット化されている。間座29は断面略L字状に形成され、加締部28aの端面に当接するフランジ部29aと、締結ボルト21に外挿される円筒部29bとを有している。これにより、間座29によって外側継手部材14と内方部材26のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化されると共に、4世代構造のように、複列の転がり軸受と等速自在継手をユニットで交換することなく単独で交換することもでき、トータルコストの低減に寄与することができる。
図5は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第2の実施形態(図3)と基本的には内輪部材の構成が一部異なるだけで、その他、第2の実施形態と同様の部品・部位あるいは同様の機能を有する部品・部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪24と複列の転がり軸受30と等速自在継手3を着脱自在にユニット化した第3世代と称される構成を備えている。
複列の転がり軸受30は、外方部材7と内方部材31と複列の転動体9、9とを備えている。内方部材31は、ハブ輪24と、このハブ輪24に内嵌された内輪部材32とからなり、外方部材7の外側転走面7a、7aに対向する複列の内側転走面1a、5aが形成されている。
内輪部材32は、内側転走面5aから軸方向に延びる円筒部33が一体に形成されている。そして、この円筒部33の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部28aによって内輪部材32とハブ輪24とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。内輪部材32はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面5aから円筒部33に亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている(図中クロスハッチングにて示す)。また、フェイススプライン5bを含む内輪部材32は、前述した実施形態と同様、冷間鍛造によって形成されているが、鍛造後に調質(焼入れ後、高温焼戻し)処理されてもよい。この調質処理により、低硬度と高い靭性を確保することができる。
本実施形態では、内輪部材32がフェイススプライン5bを含めて冷間鍛造によって形成された後、所定の形状・寸法に旋削加工が施され、そして、所定の部位が熱処理された後、少なくとも内側転走面5aが研削加工される。これにより、完成品の状態で加締部と同時にフェイススプラインを形成することによる不具合を回避し、この不具合による完成品の廃棄による高コスト化を防止することができる。
ここで、内輪部材32の円筒部33の内周には径方向内方に突出して形成された案内部33aが形成されている。そして、この案内部33aに内挿されて締結ボルト34が軸部20の雌ねじ20aに螺着され、この締結ボルト34によって、外側継手部材14と内方部材31の両フェイススプライン19a、5bが圧接支持され、複列の転がり軸受30と等速自在継手3とが着脱自在にユニット化されている。これにより、前述した実施形態と異なり、間座を装着しなくても外側継手部材14と内方部材31のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化される。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪を有する複列の転がり軸受と等速自在継手とを着脱自在にユニット化した駆動車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の軸受部を示す縦断面図である。 本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図3の軸受部を示す縦断面図である。 本発明に係る駆動車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1、24・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、5a・・・・・・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
2、25、30・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
4・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
4a・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのアウター側の側面
5、27、32・・・・・・・・・・内輪部材
5b、19a・・・・・・・・・・・フェイススプライン
6、22b、28、29b、33・・円筒部
6a・・・・・・・・・・・・・・・インロウ部
6b・・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
7・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
7a・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
7b・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
8、26、31・・・・・・・・・・内方部材
9・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
10・・・・・・・・・・・・・・・保持器
11、12・・・・・・・・・・・・シール
13・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
14・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
15・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
15a、18a・・・・・・・・・・トラック溝
16・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
17・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
18・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
19・・・・・・・・・・・・・・・肩部
20・・・・・・・・・・・・・・・軸部
20a・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
21、34・・・・・・・・・・・・締結ボルト
22、29・・・・・・・・・・・・間座
22a、29a・・・・・・・・・・フランジ部
23・・・・・・・・・・・・・・・段部
28a・・・・・・・・・・・・・・加締部
33a・・・・・・・・・・・・・・案内部
51・・・・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
52・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
53・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
53a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
53b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
54・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
54a、55a・・・・・・・・・・内側転走面
54b・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
54c・・・・・・・・・・・・・・小径段部
55・・・・・・・・・・・・・・・内輪
56・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
57・・・・・・・・・・・・・・・保持器
58・・・・・・・・・・・・・・・転動体
59・・・・・・・・・・・・・・・加締部
59a、67a・・・・・・・・・・フェイススプライン
60、61・・・・・・・・・・・・シール
62・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
63・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
64・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
65・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
66・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
67・・・・・・・・・・・・・・・肩部
68・・・・・・・・・・・・・・・軸部
68a・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
69・・・・・・・・・・・・・・・締結ボルト

Claims (8)

  1. 複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、
    前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された円筒状の内輪部材からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えると共に、
    前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の軸部とを一体に有する外側継手部材を備え、
    この外側継手部材の肩部と前記内方部材にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、
    前記内方部材の端面に当接して前記軸部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、
    前記内輪部材の端面にフェイススプラインが形成されると共に、前記ハブ輪と内輪部材が一体に塑性結合されていることを特徴とする駆動車輪用軸受装置。
  2. 前記内輪部材のフェイススプラインが、当該内輪部材の冷間鍛造によって同時に形成されている請求項1に記載の駆動車輪用軸受装置。
  3. 前記内輪部材の端部に段部が形成され、前記フェイススプラインが突出した端面に形成されている請求項1または2に記載の駆動車輪用軸受装置。
  4. 前記ハブ輪の内周に硬化した凹凸部が形成され、この凹凸部に前記内輪部材の円筒部が内嵌されると共に、この円筒部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませ、前記ハブ輪と内輪部材とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている請求項1乃至3いずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
  5. 前記ハブ輪に前記内輪部材の円筒部が内嵌されると共に、この円筒部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって前記ハブ輪と内輪部材とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている請求項1乃至3いずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
  6. 前記塑性加工される前記円筒部の端部が鍛造後の素材硬さのままとされると共に、前記加締部が15〜35HRCの範囲に設定されている請求項5に記載の駆動車輪用軸受装置。
  7. 前記締結ボルトが間座を介して前記軸部の雌ねじに螺着されると共に、当該間座が断面略L字状に形成され、前記内方部材の端面に当接するフランジ部と、前記締結ボルトに外挿されて案内される円筒部とを有している請求項1乃至6いずれかに記載の駆動車輪用軸受装置。
  8. 前記内輪部材の円筒部の内周に径方向内方に突出して案内部が形成され、この案内部に内挿されて前記締結ボルトが前記軸部の雌ねじに螺着されている請求項5または6に記載の駆動車輪用軸受装置。
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