JP5683776B2 - 駆動車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の駆動車輪を回転自在に支承する駆動車輪用軸受装置に関し、特に、軸受部と等速自在継手とを着脱自在にユニット化した駆動車輪用軸受装置に関するものである。
自動車等の車両のエンジン動力を車輪に伝達する動力伝達装置は、エンジンから車輪へ動力を伝達すると共に、悪路走行時における車両のバウンドや車両の旋回時に生じる車輪からの径方向や軸方向変位、およびモーメント変位を許容する必要があるため、エンジン側と駆動車輪側との間に介装されるドライブシャフトの一端を摺動型の等速自在継手を介してディファレンシャルに連結し、他端を固定型の等速自在継手を含む駆動車輪用軸受装置を介して車輪に連結している。
近年、省資源あるいは公害等の面から燃費向上に対する要求は厳しいものがある。自動車部品において、中でも車輪用軸受装置の軽量化はこうした要求に応える要因として注目され、強く望まれて久しい。従来から軽量化を図った車輪用軸受装置に関する提案は種々のものがあるが、それと共に自動車等の組立現場あるいは補修市場において、組立・分解作業を簡略化して低コスト化を図ることも重要な要因となっている。
図9に示す駆動車輪用軸受装置は、こうした要求を満たした代表的な一例である。この駆動車輪用軸受装置は、図示しない複列のボール列用である複列の内側転走面51a、52aを有している。一方の内側転走面51aは、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ53を一体に有するハブ輪51の外周に形成され、他方の内側転走面52aは、ハブ輪51の外周に形成された円筒状の小径段部51bに圧入された内輪52に形成されている。この内輪52は、小径段部51bの端部を塑性変形させて形成した加締部54によってハブ輪51に対して軸方向に固定されている。加締部54の端面にはフェイススプライン54aが形成されている。
等速自在継手を構成する外側継手部材55は、カップ状のマウス部56と、このマウス部56の底部となる肩部57とを有している。この肩部57には、加締部54のフェイススプライン54aに係合するフェイススプライン57aが形成されている。肩部57の内径には連結部58が突設され、その内周に雌ねじ58aが形成されている。
連結部58は、外径がテーパ状に形成された輪郭59を有し、軸心60に対して鋭角αで傾斜している。一方、連結部材62は筒状に形成され、一端部に支持フランジ61を一体に有し、他端部に連結部58の雌ねじ58aに螺合する雄ねじ62aが形成されている。そして、ハブ輪51と外側継手部材55がこの連結部材62によって軸方向に分離可能に結合されている。
ハブ輪51と連結部材62との間に形成される環状空間にはシールリング63が装着され、外部から水分やゴミが侵入するのを防止している。また、ハブ輪51の加締部54と外側継手部材55の肩部57間の係合部64は、カバー部材65によって覆われている。このカバー部材65はプラスチック製で、組立時にシールペースト等の弾性的なシール手段が塗布され、係合部64に水分やゴミが侵入するのを防止している。
国際公開2006/111146公報
然しながら、こうした駆動車輪用軸受装置では、プラスチック製のカバー部材65によって加締部54と肩部57間の係合部64が密封されているため、大きなモーメント荷重が負荷されてハブ輪51等が変形した場合、カバー部材65の追従性が低く、高い密封性を得ることは難しい。また、雰囲気温度が上昇した場合、このカバー部材65の線膨張係数が外側継手部材55よりも高いため、両者の嵌合部に隙間が生じて密封性が損なわれる恐れがあった。
また、組立時、カバー部材65にシールペースト等の弾性的なシール手段が塗布されていれば、密封性を確保することもできるが、これでは、補修時、ハブ輪51と外側継手部材55とを分離する時の作業性が悪くなるだけでなく、例え分離できたとしても、シール手段を除去しなければならなく、分解・組立の作業性を向上させる必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、フェイススプラインの係合部の密封性を高めると共に、分解・組立時の作業性を向上させた駆動車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えると共に、前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の連結部とを一体に有する外側継手部材を備え、この外側継手部材の肩部と前記内方部材の端面にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、前記内方部材のアウター側の端面に当接して前記連結部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の内径に所定の案内すきまを介して前記締結ボルトが内挿される小径部が形成され、トルク伝達部となる前記両フェイススプラインが冷間鍛造加工後の素材硬度のまま、前記締結ボルトの締め込みにより周方向および軸方向にガタなく一体に係合されると共に、前記外側継手部材の肩部の外径に外装シールが装着され、この外装シールが、当該肩部の外径に圧入される円筒状の芯金と、この芯金に加硫接着等で一体に接合されるシール部材とを備え、このシール部材が、径方向に傾斜して延びる二股状のサイドリップを有すると共に、研削加工によって所定の表面粗さに仕上げられた前記内輪または内輪部材の大端面に前記サイドリップを弾性接触させて前記両フェイススプラインの係合部を充填されたグリースと共に密封した
このように、外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールを備え、外側継手部材の肩部と内方部材にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、内方部材のアウター側の端面に当接して軸部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、両フェイススプラインが圧接支持され、複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、ハブ輪の内径に所定の案内すきまを介して締結ボルトが内挿される小径部が形成され、トルク伝達部となる両フェイススプラインが冷間鍛造加工後の素材硬度のまま、前記締結ボルトの締め込みにより周方向および軸方向にガタなく一体に係合されると共に、外側継手部材の肩部の外径に外装シールが装着され、この外装シールが、当該肩部の外径に圧入される円筒状の芯金と、この芯金に加硫接着等で一体に接合されるシール部材とを備え、このシール部材が、径方向に傾斜して延びる二股状のサイドリップを有すると共に、研削加工によって所定の表面粗さに仕上げられた内輪または内輪部材の大端面にサイドリップを弾性接触させて両フェイススプラインの係合部を充填されたグリースと共に密封したので、両フェイススプラインの係合部のガタが抑えられ、繰り返し接触によって摩耗することは少なく、また、両フェイススプラインの高硬度による靭性低下を防止することができ、かつ、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプラインの係合部に侵入するのを防止することができると共に、内方部材や外側継手部材の製造誤差や組立誤差に起因して寸法バラツキがあってもシールリップが適度な弾性を有しているため、長期間に亘って高い密封性を得ることができ、分解・組立時の作業性を向上させた駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記小径段部に前記内輪が圧入され、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が軸方向に固定され、当該加締部の端面に前記フェイススプラインが形成されていても良い。
本発明に係る駆動車輪用軸受装置は、複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えると共に、前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の連結部とを一体に有する外側継手部材を備え、この外側継手部材の肩部と前記内方部材の端面にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、前記内方部材のアウター側の端面に当接して前記連結部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の内径に所定の案内すきまを介して前記締結ボルトが内挿される小径部が形成され、トルク伝達部となる前記両フェイススプラインが冷間鍛造加工後の素材硬度のまま、前記締結ボルトの締め込みにより周方向および軸方向にガタなく一体に係合されると共に、前記外側継手部材の肩部の外径に外装シールが装着され、この外装シールが、当該肩部の外径に圧入される円筒状の芯金と、この芯金に加硫接着等で一体に接合されるシール部材とを備え、このシール部材が、径方向に傾斜して延びる二股状のサイドリップを有すると共に、研削加工によって所定の表面粗さに仕上げられた前記内輪または内輪部材の大端面に前記サイドリップを弾性接触させて前記両フェイススプラインの係合部を充填されたグリースと共に密封したので、両フェイススプラインの係合部のガタが抑えられ、繰り返し接触によって摩耗することは少なく、また、両フェイススプラインの高硬度による靭性低下を防止することができ、かつ、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプラインの係合部に侵入するのを防止することができると共に、内方部材や外側継手部材の製造誤差や組立誤差に起因して寸法バラツキがあってもシールリップが適度な弾性を有しているため、長期間に亘って高い密封性を得ることができ、分解・組立時の作業性を向上させた駆動車輪用軸受装置を提供することができる。
複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により前記ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されていると共に、前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の連結部とを一体に有する外側継手部材を備え、この外側継手部材の肩部と前記加締部のそれぞれの端面にフェイススプラインが形成されると共に、前記ハブ輪の端面に当接して前記連結部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の内径に所定の案内すきまを介して前記締結ボルトが内挿される小径部が形成され、トルク伝達部となる前記両フェイススプラインが冷間鍛造加工後の素材硬度のまま、前記締結ボルトの締め込みにより周方向および軸方向にガタなく一体に係合されると共に、前記外側継手部材の肩部の外径に外装シールが装着され、この外装シールが、当該肩部の外径に圧入される円筒状の芯金と、この芯金に加硫接着等で一体に接合され、径方向に傾斜して延びる二股状のサイドリップを有するシール部材とからなり、前記サイドリップが研削加工によって所定の表面粗さに仕上げられた前記内輪の大端面に弾性接触されて前記両フェイススプラインの係合部が充填されたグリースと共に密封されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の等速自在継手を示す縦断面図、図3は、図1の外装シール部を示す要部拡大図、図4は、図3の外装シールの参考例を示す要部拡大図、図5は、図3の外装シールの他の参考例を示す要部拡大図、図6は、さらに他の参考例を示す要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪1と複列の転がり軸受2と等速自在継手3を着脱自在にユニット化した、所謂第3世代と称される構成を備えている。
複列の転がり軸受2は、外方部材7と内方部材8と複列の転動体(ボール)9、9とを備えている。外方部材7はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ7bを一体に有し、内周には複列の外側転走面7a、7aが一体に形成されている。そして、少なくともこの複列の外側転走面7a、7aには、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
一方、内方部材8は、前記した外方部材7の外側転走面7a、7aに対向する複列の内側転走面1a、5aが形成されている。これら複列の内側転走面1a、5aのうち一方(アウター側)の内側転走面1aがハブ輪1の外周に、他方(インナー側)の内側転走面5aが内輪5の外周にそれぞれ一体に形成されている。この場合、内方部材8はハブ輪1と内輪5を指す。そして、複列の転動体9、9がこれら両転走面間にそれぞれ収容され、保持器10、10によって転動自在に保持されている。また、外方部材7と内方部材8との間に形成される環状空間の開口部にはシール11、12が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成されている。また、車輪取付フランジ4の周方向等配にハブボルト(図示せず)が固定されるボルト孔6が形成されている。このハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール11が摺接するシールランド部から小径段部1bに亙る外周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。これにより、車輪取付フランジ4の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ4に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が一層向上する。なお、内輪5および転動体9はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
内輪5はハブ輪1の小径段部1bに所定のシメシロを介して圧入され、小径段部1bの端部を塑性変形させて形成した加締部13によって所望の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。そして、加締部13の端面には、揺動加締時にフェイススプライン13aが塑性加工によって形成されている。なお、ここでは、転動体9にボールを使用した複列のアンギュラ玉軸受で構成された駆動車輪用軸受装置を例示したが、これに限らず、転動体9に円錐ころを使用した複列の円錐ころ軸受で構成されていても良い。
等速自在継手3は、外側継手部材14と継手内輪15とケージ16およびトルク伝達ボール17からなる。外側継手部材14は、カップ状のマウス部18と、このマウス部18の底部をなす肩部19と、この肩部19から軸方向に延びる円筒状の連結部20とを有し、マウス部18の内周および継手内輪15の外周には軸方向に延びる曲線状のトラック溝18a、15aがそれぞれ形成されている。また、肩部19の端面には加締部13のフェイススプライン13aに係合するフェイススプライン19aが形成されると共に、連結部20には雌ねじ20aが形成されている。外側継手部材14はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、トラック溝18aには高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
また、連結部20の雌ねじ20aに締結ボルト21が螺着され、この締結ボルト21によって、外側継手部材14の肩部19とハブ輪1の加締部13の対向する両フェイススプライン19a、13aが圧接支持され、複列の転がり軸受2と等速自在継手3とが着脱自在にユニット化されている。本実施形態では、ハブ輪1の内径に所定の案内すきまを介して締結ボルト21が内挿される小径部1cが形成されているため、外側継手部材14と内方部材8のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化されると共に、両フェイススプライン19a、13aが周方向および軸方向のガタなく係合することができる。
このように、両フェイススプライン19a、13aの係合部のガタが抑えられているため、繰り返し接触によって摩耗することは少なく、また、加締部13のフェイススプライン13aと肩部19のフェイススプライン19aは、高硬度による靭性低下を防止するために高周波焼入れ等の硬化処理は施されず、鍛造加工後の素材硬度のままとされている。そして、両フェイススプライン13a、19aの係合部にグリースが充填されている。なお、ここでは、歩留まりを向上させるためにフェイススプライン13aを加締部13の揺動加締時に同時に冷間塑性加工によって形成するようにしているが、これに限らず、加締部13を揺動加締により形成した後、切削加工等の機械加工によって形成しても良いし、加締部13を揺動加締により途中形状まで形成した後、加締工具を交換し続けてフェイススプライン13aを冷間塑性加工によって形成しても良い。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、外側継手部材14の肩部19に前述した両フェイススプライン19a、13aの係合部を密封するための外装シール22が装着されている。この外装シール22は、肩部19の外径に圧入される円筒状の芯金23と、この芯金23に加硫接着等で一体に接合されたシール部材24とからなる。
芯金23は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)等の防錆能を有する鋼板からプレス加工にて断面略L字状に形成されている。一方、シール部材24は、ACM(ポリアクリルゴム)やNBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等の合成ゴムからなり、径方向に傾斜して二股状に延びる一対のサイドリップ(アキシアルリップ)24a、24bを有している。そして、図3に拡大して示すように、これらシールリップ24a、24bが内輪5の大端面5bに弾性接触している。
これにより、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプライン19a、13aの係合部に侵入するのを防止することができると共に、係合部に充填されたグリースが外部に漏洩するのを確実に防止することができ、両フェイススプライン19a、13aの腐食や摩耗を抑制することができる。さらに、内方部材8や外側継手部材14の製造誤差や組立誤差に起因して寸法バラツキがあってもサイドリップ24a、24bが適度な弾性を有すると共に、研削加工によって所定の表面粗さに仕上げられた内輪5の大端面5bに弾性接触しているため、長期間に亘って高い密封性を得ることができる。なお、シール部材24は、前述したもの以外にも、例えば、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)等をはじめ、FKM(フッ素ゴム)、あるいはEPM(エチレン・プロピレンゴム)やシリコンゴム等を例示することができる。
図4は、前述した外装シール22の変形例を示す要部拡大図である。なお、前述した実施形態と同一部品、同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この外装シール25は、外側継手部材14の肩部19の外径に圧入される第1の円筒部26aと、この第1の円筒部26aから径方向外方に傾斜して延びる傾斜部26bと、この傾斜部26bから軸方向に延びる第2の円筒部26cなる芯金26と、この芯金26に加硫接着等で一体に接合されたシール部材27とからなる。シール部材27は、ACMやNBR等の合成ゴムからなり、二股状に形成された一対のラジアルリップ27a、27bを有している。これら一対のラジアルリップ27a、27bは、内輪5の外径に弾性接触している。これにより、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプライン19a、13aの係合部に侵入するのを防止することができると共に、係合部に充填されたグリースが外部に漏洩するのを確実に防止することができる。さらに、外装シール25が一対のラジアルリップ27a、27bを有しているので、大きなモーメント荷重が負荷されてハブ輪1や外側継手部材14が変形しても追従性が良く、高い密封性を得ることができる。
図5は、前述した外装シールの他の変形例を示す要部拡大図である。なお、前述した実施形態と同一部品、同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この外装シール28は、外側継手部材14の肩部19の外径に圧入される円筒状の芯金29と、この芯金29に加硫接着等で一体に接合されたシール部材30とからなる。シール部材30は、ACMやNBR等の合成ゴムからなり、先端が円弧状に形成されたアキシアルリップ30aを有している。このアキシアルリップ30aは内輪5の大端面5bに弾性接触している。これにより、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプライン19a、13aの係合部に侵入するのを防止することができると共に、係合部に充填されたグリースが外部に漏洩するのを確実に防止することができる。さらに、外装シール28が簡素化され、アキシアルリップ30aの当接部が円弧状に形成されているので、大きなモーメント荷重が負荷されてハブ輪1や外側継手部材14が変形しても追従性が良く、高い密封性を得ることができる。
図6は、前述した外装シールの他の変形例を示す要部拡大図である。なお、前述した実施形態と同一部品、同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この外装シール31は、外側継手部材14の肩部19の外径に圧入される円筒状の芯金32と、この芯金32に加硫接着等で一体に接合されたシール部材33とからなる。シール部材33は、ACMやNBR等の合成ゴムからなり、径方向外方に傾斜して延びるサイドリップ33aと、径方向内方に傾斜して延びるラジアルリップ33bを有している。サイドリップ33aは、インナー側のシール12を構成するスリンガ37の立板部37bの側面に弾性接触すると共に、ラジアルリップ33bは内輪5の外径に弾性接触している。
ここで、インナー側のシール12は、外方部材7の端部に内嵌される断面略L字状の芯金34、およびこの芯金34に加硫接着により一体に接合されたシール部材35からなる環状のシール板36と、内輪5の外径に圧入される円筒部37a、およびこの円筒部37aから径方向外方に延びる立板部37bからなる断面略L字状のスリンガ37とを備えた、所謂パックシールで構成されている。
シール部材35はNBR等の合成ゴムからなり、スリンガ37の立板部37bに所定の軸方向シメシロを介して摺接するサイドリップ35aと、二股状に形成され、円筒部37aに所定の径方向シメシロを介して摺接するグリースリップ35bと中間リップ35cとを有している。
こうした構成を採用することにより、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプライン19a、13aの係合部に侵入するのを防止することができると共に、係合部に充填されたグリースが外部に漏洩するのを確実に防止することができる。さらに、外装シール31がスリンガ37に接触するサイドリップ33aを有しているので、スリンガ37と内輪5との嵌合部から軸受内部に雨水やダスト等の異物が侵入するのを防止することができ、軸受の耐久性を向上させることができる。
図7は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の参考例を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態(図1)と基本的には複列の転がり軸受の構成が異なるだけで、その他前述した実施形態と同一部品、同一部位あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
複列の転がり軸受38は、外方部材7と内方部材39と複列の転動体9、9とを備えている。内方部材39は、ハブ輪40と、このハブ輪40に内嵌された内輪部材41とからなる。ハブ輪40は、アウター側の端部に車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる小径段部40aが形成され、内周には熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化処理された凹凸部42が形成されている。なお、凹凸部42はアヤメローレット状に形成され、旋削等により独立して形成された複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成された複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは、互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝からなる。また、凹凸部42の凸部は良好な食い込み性を確保するために、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されている。
ハブ輪40はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール11が摺接するシールランド部から小径段部40aに亙る外周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
内輪部材41は、内側転走面5aから軸方向に延びる円筒部43が一体に形成されている。この円筒部43は、ハブ輪40の小径段部40aに所定のシメシロを介して内嵌されるインロウ部43aと、このインロウ部43aの端部に形成され、ハブ輪40の凹凸部42に対向する嵌合部43bとからなる。また、内輪部材41のインナー側の端面にはフェイススプライン44が形成されている。内輪部材41はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、冷間鍛造または熱間鍛造によって形成されている。冷間鍛造の場合は、鍛造時に同時にフェイススプライン44を形成するか、冷間鍛造後にフェイススプライン44を揺動加工等の冷間塑性加工、または切削加工等の機械加工で形成する。熱間鍛造の場合は、旋削後にフェイススプライン44を揺動加工等の冷間塑性加工、または切削加工等の機械加工で形成する。内輪部材41は内側転走面5aからインロウ部43aに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。なお、嵌合部43bは、鍛造加工後の素材硬さのままとされている。また、フェイススプライン44の形成は高周波焼入れの後でも良い。
ここで、内輪部材41の円筒部43をハブ輪40に内嵌すると共に、嵌合部43bにマンドレル等の拡径治具を押し込んで嵌合部43bを拡径し、この嵌合部43bをハブ輪40の凹凸部42に食い込ませて加締め、所謂拡径加締によってハブ輪40と内輪部材41とが所望の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。これにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、ハブ輪40の強度・耐久性を向上させ、かつ長期間その予圧量を維持することができる。
そして、連結部20の雌ねじ20aに締結ボルト21が螺着され、間座45を介してこの締結ボルト21によって、外側継手部材14の肩部19と内輪部材41のインナー側端面の対向する両フェイススプライン19a、44が圧接支持され、複列の転がり軸受38と等速自在継手3とが着脱自在にユニット化されている。間座45は断面略L字状に形成され、ハブ輪40のアウター側の端面に当接するフランジ部45aと、締結ボルト21に外挿される円筒部45bとを有している。これにより、間座45によって外側継手部材14と内方部材39のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化されると共に、両フェイススプライン19a、44が周方向および軸方向のガタなく係合することができる。
本実施形態において、前述した第1の実施形態の外装シール22が外側継手部材14の肩部19に装着されると共に、この外装シール22のサイドリップ24a、24bが内輪部材41の平坦面41bに弾性接触し、両フェイススプライン19a、44の係合部が密封されている。
これにより、外部から雨水やダスト等の異物が両フェイススプライン19a、44の係合部に侵入するのを防止することができると共に、係合部に充填されたグリースが外部に漏洩するのを確実に防止することができ、両フェイススプライン19a、44の腐食や摩耗を抑制することができる。
図8は、本発明に係る駆動車輪用軸受装置の他の参考例を示す縦断面図である。なお、本実施形態は、前述した参考例(図7)と基本的には複列の転がり軸受の構成がことなるだけで、その他前述した実施形態と同様の部品・部位あるいは同様の機能を有する部品・部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
複列の転がり軸受46は、外方部材7と内方部材47と複列の転動体9、9とを備えている。内方部材47は、ハブ輪40’と、このハブ輪40’に所定のシメシロを介して圧入固定された内輪部材48とからなる。ハブ輪40’は、アウター側の端部に車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部40aが形成されている。このハブ輪40’はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、アウター側のシール11が摺接するシールランド部から小径段部40aに亙る外周面と、内周面に高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
内輪部材48は、内側転走面5aから軸方向に延びる円筒部49が一体に形成されている。そして、この円筒部49の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部49aによって内輪部材48とハブ輪40’とが所定の軸受予圧が付与された状態で一体に塑性結合されている。内輪部材48はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面5aから円筒部49に亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。なお、塑性加工される円筒部49の端部は鍛造後の素材硬さのままとされ、加締部49aは、塑性硬化を含めて15〜35HRCの範囲に設定されている。これにより、塑性加工が容易にでき、この塑性加工に伴う微小クラックの発生を抑制できると共に、加締部49aの強度を確保して長期間に亘って強固な結合を維持することができる。
また、フェイススプライン44を含む内輪部材48は、前述した実施形態と同様、冷間鍛造または熱間鍛造によって形成されているが、鍛造後に調質(焼入れ後、高温焼戻し)処理されてもよい。この調質処理により、低硬度と高い靭性を確保することができる。
ここで、連結部20の雌ねじ20aに締結ボルト21が螺着され、間座50を介してこの締結ボルト21によって、外側継手部材14と内輪部材48の対向する両フェイススプライン19a、44が圧接支持され、複列の転がり軸受46と等速自在継手3とが着脱自在にユニット化されている。間座50は断面略L字状に形成され、加締部49aの端面に当接するフランジ部50aと、締結ボルト21に外挿される円筒部50bとを有している。これにより、間座50によって外側継手部材14と内方部材47のセンタリングが容易にでき、装置の分解・組立作業が簡素化される。
なお、本実施形態では、内輪部材48がハブ輪40’の小径段部40aに圧入固定された構成を例示したが、これに限らず、図示はしないが、ハブ輪の内周にセレーションが形成され、内輪部材の円筒部に、このセレーションに係合するセレーションを形成して、これらセレーションを介して両部材が固定されていても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る駆動車輪用軸受装置は、ハブ輪を有する複列の転がり軸受と等速自在継手とを着脱自在にユニット化した駆動車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る駆動車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の等速自在継手を示す縦断面図である。 図1の外装シール部を示す要部拡大図である。 図3の外装シールの参考例を示す要部拡大図である。 図3の外装シールの他の参考例を示す要部拡大図である。 図3の外装シールのさらに他の参考例を示す要部拡大図である。 本発明に係る駆動車輪用軸受装置の参考例を示す縦断面図である。 本発明に係る駆動車輪用軸受装置の他の参考例を示す縦断面図である。 従来の駆動車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1、40、40’・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、5a・・・・・・・・・・・・・・内側転走面
1b、40a・・・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・・・・・・・小径部
2、38、46・・・・・・・・・・・・複列の転がり軸受
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・等速自在継手
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
5・・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
5b・・・・・・・・・・・・・・・・・大端面
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボルト孔
7・・・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
7a・・・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
7b・・・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
8、39、47・・・・・・・・・・・・内方部材
9・・・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
10・・・・・・・・・・・・・・・・・保持器
11、12・・・・・・・・・・・・・・シール
13、49a・・・・・・・・・・・・・加締部
13a、19a、44・・・・・・・・・フェイススプライン
14・・・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
15・・・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
15a、18a・・・・・・・・・・・・トラック溝
16・・・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
17・・・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
18・・・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
19・・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
20・・・・・・・・・・・・・・・・・連結部
20a・・・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
21・・・・・・・・・・・・・・・・・締結ボルト
22、25、28、31・・・・・・・・外装シール
23、26、29、32、34・・・・・芯金
24、27、30、33、35・・・・・シール部材
24a、24b、33a、35a・・・・サイドリップ
26a・・・・・・・・・・・・・・・・第1の円筒部
26b・・・・・・・・・・・・・・・・傾斜部
26c・・・・・・・・・・・・・・・・第2の円筒部
27a、27b、33b・・・・・・・・ラジアルリップ
30a・・・・・・・・・・・・・・・・アキシアルリップ
35b・・・・・・・・・・・・・・・・グリースリップ
35c・・・・・・・・・・・・・・・・中間リップ
36・・・・・・・・・・・・・・・・・シール板
37・・・・・・・・・・・・・・・・・スリンガ
37a、43、45b、49、50b・・円筒部
37b・・・・・・・・・・・・・・・・立板部
41、48・・・・・・・・・・・・・・内輪部材
41b・・・・・・・・・・・・・・・・平坦面
42・・・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
43a・・・・・・・・・・・・・・・・インロウ部
43b・・・・・・・・・・・・・・・・嵌合部
45、50・・・・・・・・・・・・・・間座
45a、50a・・・・・・・・・・・・フランジ部
51・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、52a・・・・・・・・・・・・内側転走面
51b・・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
52・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
53・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
54・・・・・・・・・・・・・・・・・加締部
54a、57a・・・・・・・・・・・・フェイススプライン
55・・・・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
56・・・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
57・・・・・・・・・・・・・・・・・肩部
58・・・・・・・・・・・・・・・・・連結部
58a・・・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
59・・・・・・・・・・・・・・・・・輪郭
60・・・・・・・・・・・・・・・・・軸心
61・・・・・・・・・・・・・・・・・支持フランジ
62・・・・・・・・・・・・・・・・・連結部材
62a・・・・・・・・・・・・・・・・雄ねじ
63・・・・・・・・・・・・・・・・・シールリング
64・・・・・・・・・・・・・・・・・係合部
65・・・・・・・・・・・・・・・・・カバー部材
α・・・・・・・・・・・・・・・・・・鋭角

Claims (2)

  1. 複列の転がり軸受と等速自在継手が着脱自在にユニット化された駆動車輪用軸受装置であって、
    前記複列の転がり軸受が、外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪に嵌合され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールとを備えると共に、
    前記等速自在継手が、カップ状のマウス部と、このマウス部の底部をなす肩部と、この肩部から軸方向に延び、雌ねじが形成された円筒状の連結部とを一体に有する外側継手部材を備え、
    この外側継手部材の肩部と前記内方部材の端面にそれぞれフェイススプラインが形成されると共に、
    前記内方部材のアウター側の端面に当接して前記連結部の雌ねじに螺着された締結ボルトによって、前記両フェイススプラインが圧接支持され、前記複列の転がり軸受と等速自在継手とがトルク伝達可能に、かつ軸方向に分離可能に結合された駆動車輪用軸受装置において、
    前記ハブ輪の内径に所定の案内すきまを介して前記締結ボルトが内挿される小径部が形成され、トルク伝達部となる前記両フェイススプラインが冷間鍛造加工後の素材硬度のまま、前記締結ボルトの締め込みにより周方向および軸方向にガタなく一体に係合されると共に、
    前記外側継手部材の肩部の外径に外装シールが装着され、この外装シールが、当該肩部の外径に圧入される円筒状の芯金と、この芯金に加硫接着等で一体に接合されるシール部材とを備え、このシール部材が、径方向に傾斜して延びる二股状のサイドリップを有すると共に、研削加工によって所定の表面粗さに仕上げられた前記内輪の大端面に前記サイドリップを弾性接触させて前記両フェイススプラインの係合部を充填されたグリースと共に密封したことを特徴とする駆動車輪用軸受装置。
  2. 前記小径段部に前記内輪が圧入され、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって所定の軸受予圧が付与された状態で前記内輪が軸方向に固定され、当該加締部の端面に前記フェイススプラインが形成されている請求項1に記載の駆動車輪用軸受装置。
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