JP2008011981A - ボビンケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成でボビンケースに設けられた糸調子バネのバネ力を常に十分に発揮でき、下糸の糸調子の安定化を図るようにすること、ヒッチステッチの発生範囲をY軸にの左側に設定できるようにすることである。
【解決手段】 下糸ボビンに巻装された下糸DTがボビンケース4から出る下糸出口がボビンケース4の外周壁の右肩の位置に設けられ、下糸案内部材20がボビンケース4の前面の左肩の位置に設けられ、この下糸案内部材20に糸案内穴20aが形成されたので、
布送りに際して下糸DTが加工布W側に引っ張られても、下糸出口19の下糸DTは下糸案内穴20aにより横方向に引っ張られるので、下糸DTに付与される糸張力が安定する。更に、ヒッチステッチが発生する縫目形成方向は、XY座標のY軸に対して左側にズレた位置に設定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、全回転釜に使用されるボビンケースであって、安定した綺麗な縫目を形成できるようにしたボビンケースに関する。
従来、工業用ミシンには、半回転釜が使用される場合もあるが、一般的には、釜駆動機構が簡単な垂直全回転釜を使用する場合が多い。この垂直全回転釜では、DP型の高速千鳥縫い用の全回転釜を使用する場合がある。そこで、何れの回転釜にも、下糸を巻装した下糸ボビンを有するボビンケースが収容されている。
例えば、特許文献1に記載の垂直全回転釜は、回転可能な外釜と、この外釜に回転止めされた状態で保持される内釜と、この内釜に装着されるボビンケースとを含んで構成され、ボビンケースには下糸ボビンが収容されている。このボビンケースの外周壁のうち、軸線方向の中間位置である右側面にボビン糸調子バネが設けられ、このボビン糸調子バネの先端部、つまりボビンケースの右肩の位置を下糸出口として、下糸ボビンに巻装された下糸が斜め上側に出るようになっている。
特開2005−261848号公報 (第6頁、図13,図14)
特許文献1に記載の垂直全回転釜に使用されるボビンケースにおいて、下糸がボビン糸調子バネの先端部である下糸出口から上側に出る場合には、布送りが実行される際に下糸が上側に引っ張られるようになり、この下糸による引っ張り力の強さによっては、ボビン糸調子バネが浮くようになり、ボビン糸調子バネのバネ力が安定しないことから、下糸の糸調子が不安定になり、縫目が揃わないという問題がある。
更に、ボビンケースの右肩の位置が下糸出口であることから、ヒッチステッチが発生する縫目形成方向の範囲は、XY座標の+Y方向を0°とした場合、約140°〜約160°であると想定される。そこで、このヒッチステッチが発生する縫目形成方向の範囲をY軸に対して反対側、つまり約200°〜約220°に切換えることができないという問題がある。
本発明の目的は、簡単な構成でボビンケースに設けられた糸調子バネのバネ力を常に十分に発揮でき、下糸の糸調子の安定化を図るようにすること、ヒッチステッチの発生範囲をY軸に対して反対側に変更できるようにすること、等である。
請求項1のボビンケースは、ミシンの針板の下側に縫針と協働して縫目を形成する全回転釜が設けられ、この全回転釜に着脱可能に装着され下糸ボビンを収容したボビンケースにおいて、ボビンケースの外周壁に設けられ、下糸ボビンに巻装された下糸をボビンケース外へ導く下糸出口と、ボビンケースの前面に設けられ、下糸出口から延びる下糸を案内する下糸案内部とを備えたものである。
下糸ボビンに巻装された下糸はボビンケースの外周壁の下糸出口からボビンケース外に出る。一般的に、この下糸出口には、下糸に糸張力を調節可能に付与する糸調子バネが設けられており、下糸出口から出る下糸にはこの糸調子バネのバネ力が常に作用する。ところで、この下糸出口から延びる下糸はボビンケースの前面に設けられた下糸案内部を経て針板の針穴を通って針板の上側の加工布に連なっている。
それ故、布送りに際して下糸が加工布側に引っ張られても、下糸出口の下糸は下糸案内部により横方向に引っ張られるので、糸調子バネが不用意に浮き上がることがなく、下糸に付与される糸張力が安定するので、糸調子バネのバネ力を常に十分に発揮でき、縫目が綺麗になる。
請求項2のボビンケースは、請求項1において、前記下糸案内部は、縫針の上下動軌跡の延長線から離れた位置に設けられたものである。
請求項3のボビンケースは、請求項1又は2において、前記下糸案内部は、下糸出口よりも低い位置に且つ縫針の上下動軌跡の延長線に対して前記下糸出口とは反対の左側に設けられたものである。
請求項4のボビンケースは、請求項3において、前記ボビンケースの前面部に、下糸出口から下糸案内部に下糸を案内する案内溝が形成されたものである。
請求項1の発明によれば、ミシンの針板の下側に縫針と協働して縫目を形成する全回転釜が設けられ、この全回転釜に着脱可能に装着され下糸ボビンを収容したボビンケースにおいて、ボビンケースの外周壁に設けられ、下糸ボビンに巻装された下糸をボビンケース外へ導く下糸出口と、ボビンケースの前面に設けられ、下糸出口から延びる下糸を案内する下糸案内部とを備えたので、布送りに際して下糸が加工布側に引っ張られても、下糸出口の下糸は下糸案内部により横方向に引っ張られるので、下糸出口に設けられた糸調子バネが不用意に浮き上がることがなく、下糸に付与される糸張力が安定するので、糸調子バネのバネ力を常に十分に発揮でき、綺麗な縫目を形成することができる。
請求項2の発明によれば、前記下糸案内部は、縫針の上下動軌跡の延長線から離れた位置、つまり縫針の上下動軌跡の延長線に対して左側又は右側に設けられたので、ヒッチステッチが発生する縫目形成方向は、XY座標のY軸に対して左側にズレた位置と、右側にズレた位置とに切換えて設定することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記下糸案内部は、下糸出口よりも低い位置に設けられたので、ボビンケースから出て下糸案内部を経て針板の針穴に向かう下糸の方向が縫針の上下動軌跡である鉛直方向に近づくようになり、縫針が下降する際に、縫針が下糸に刺さる確立を低くすることができ、縫製作業の作業性を高めることができる。更に、下糸案内部は縫針の上下動軌跡の延長線に対して下糸出口とは反対の左側に設けられたので、全回転釜の剣先に係合した下糸ループは、ボビンケースの下端部を越えてから下糸に絡むので、縫目が安定し易くなる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記ボビンケースの前面部に、下糸出口から下糸案内部に下糸を案内する案内溝が形成されたので、右側の下糸出口から左側の糸案内部に向かう下糸はボビンケースの前面部ではなく、この案内溝に嵌まるようになり、剣先に係合した上糸ループが拡大されてボビンケースの前面を擦り抜けるときに、上糸ループが下糸に干渉するようなことはなく、円滑に擦り抜けることができる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
本実施例のボビンケースは、ボビンケースの外周壁の下糸出口よりも低い位置で且つボビンケースの前面の縫針の上下動軌跡に対して左端部よりに下糸係合部を設け、ボビンケースの下糸出口から外部に出る下糸に付与する糸張力の安定化を図り、しかもヒッチステッチが発生する縫目形成方向を、XY座標のY軸に対して左側にズレた位置に設定するようにしてある。
先ず、ミシンに設けられたDP型の垂直全回転釜1について説明する。図1に示すように、垂直全回転釜1は、高速千鳥縫い用の全回転釜であり、水平な回転軸回りに回転可能に設けられる外釜2と、外釜2に嵌まり込んで外釜2に対して回転可能に支持される中釜3と、この中釜3に装着されるボビンケース4とを含んで構成される。
外釜2は外釜本体10と、この外釜本体10に連なる回転軸11とを有し、ミシンの主軸(図示略)と同期して回転する下軸7から回転軸11に回転力が伝達されることによって、縫針6の上下動に同期して回転軸11の軸心回りに正面視にて時計回りに回転駆動される。ここで、外釜本体10には、時計回りの回転方向に向けた剣先12が形成されている。
中釜3は中釜本体15と、スタッド16とを有し、外釜本体10に同軸に嵌まり込んで、相互に回転可能に支持される。スタッド16は、中釜本体15の底部から中釜本体15の開放端側に延びるように突出して設けられる。
ボビンケース4は、図4,図5に示すように、前面が塞がれた筒体であり、中釜3に相対的な回転が阻止された状態で装着され、下糸DTが巻装された下糸ボビン(図示略)を収納している。そこで、下軸7の回転による回転力が垂直全回転釜1に伝達されると、外釜2が縫針6の上下動に同期して、中釜3とボビンケース4を回り止めした状態で、正面視にて時計回りに回転駆動される。
外釜2が回転されることによって、加工布Wを挿通した縫針6の目孔6aから延びる上糸UTの上糸ループUTaが剣先12によって捕捉され、中釜3の周囲を周回し、これによって縫針6の目孔6aから延びる上糸ループUTaと下糸ボビンから延びる下糸DTとが交絡され、図示しない天秤によって上糸ループUTaが引き締められることにより、縫目が形成される。
ところで、図9に示すように、ボビンケース4の外周壁4aのうちの右肩の部位に、内部の下糸ボビンから外部に引き出される下糸DTに付与する糸張力を調節可能な糸調子バネ18が付設されている。従って、下糸DTは、糸調子バネ18と外周壁4aとの間を通り、糸調子バネ18の先端部の下糸出口19を経て外部に引き出される。即ち、下糸出口19は、縫針6の上下動軌跡Nの延長線よりも右側に形成されている。
次に、ボビンケース4の前面に固着された糸案内部材20について説明する。
図1,図3〜図5に示すように、糸案内部材20は、正面視にて小判形状であり、ボビンケース4の前面のうち縫針6の上下動軌跡Nの延長線よりも左側に配設され、この下半部分において固着されている。そして、この上半部分が前方に所定角度だけ曲げ形成(図5参照)されている。糸案内部材20の上半部分には、下糸DTを係合可能な下糸案内穴20a(これが下糸案内部に相当する)が形成されている。
この場合、この下糸案内穴20aは、下糸出口19よりも低い位置(図4参照)に設けられている。ボビンケース4の前面部には、更に、図1,図5に示すように、下糸出口19から糸案内部材20の上半部分に向かう案内溝20bが左下がりに傾斜した直線状に形成されている。そこで、ボビンケース4の下糸出口19から引き出された下糸DTは、この案内溝20bに案内されて糸案内部材20の下糸案内穴20aを後側から前側に通され、針板5の針穴5aを経て加工布Wに連なっている。
即ち、図1,図2に示すように、縫製途中において、加工布Wに連なる下糸DTは、針穴5aを経て、斜め下方且つ斜め左方に向いて下糸案内穴20aに係合した後、案内溝20bを経てボビンケース4の下糸出口19に至っている。それ故、この状態で縫針6が針穴5aを経て針板5の下側に下降したとき、針穴5aから下糸案内穴20aに至る下糸DT、つまり上糸UTと絡む下糸DTは必ず縫針6の左側に位置していることになる。しかも、縫針6の目孔6aの直ぐ下側には、図6に示すように、目孔6aから前側に出た上糸UTを作業者側から視て強制的に左側へ案内する糸案内溝6bが形成されている。
それ故、図7に示すように、XY座標の+Y方向を0°とした場合、縫目形成方向θ(布送り方向と反対方向)が、0°≦θ<200°と、220°<θ<360°の範囲でパーフェクトステッチ(PSにて図示)が発生する領域になり、200°≦θ≦220°の範囲でヒッチステッチ(HSにて図示)が発生する領域になる。
次に、このように、構成されたボビンケース4の作動について説明する。
前述したように、ボビンケース4に収容された下糸ボビンの下糸DTは、下糸出口19から案内溝20bを経て、糸案内部材20の下糸案内穴20aを経た後、針板5の針穴5aを経由して針板5の上側の加工布Wに連なっている。
一方、上糸UTは、図示外の糸駒から天秤を経て縫針6の目孔6aに後側から前側に向けて糸通しされている。それ故、ヒッチステッチが発生する縫目形成方向θは、図7に示すように、180°(−Y方向)からズレた200°≦θ≦220°の範囲である。
そこで、図8に示すように、矩形状のラベル22の外周部を、左奥の第1縫目S1から正方向送りa(縫目形成方向をAで示す)、左方向送りb(縫目形成方向をBで示す)、逆方向送りc(縫目形成方向をCで示す)、右方向送りd(縫目形成方向をDで示す)の順に順次矩形状に縫製して、ラベル22の外周部を加工布Wに縫い付ける場合について説明する。
この場合、正方向送りaの縫目形成方向θは180°であり、左方向送りbの縫目形成方向θは90°であり、逆方向送りcの縫目形成方向θは0°であり、右方向送りdの縫目形成方向θは270°である。その為、これら4つの縫目形成方向A〜Dの何れにおいても、ヒッチステッチが発生する200°≦θ≦220°の範囲以外である。
先ず、第1縫目S1から第15縫目S15の各縫目を縫目形成方向Aに沿って縫う場合には、第1縫目S1の後の第2縫目S2において、縫針6がラベル22及び加工布Wに刺さって最下位置から若干上昇したとき、図9に示すように、目孔6aの前側に形成された上糸UTループUTaが剣先12で正面視にて時計回りに捕捉される。
このとき、糸案内部材20の下糸案内穴20aが下糸出口19よりも低い位置に設けられ、下糸案内穴20aから針板5の針穴5aに向かう下糸DTの方向が縫針6の上下動軌跡Nである鉛直方向に近づくので、縫針6が下降する際に、縫針6が下糸DTに刺さる確率を低くすることができ、縫製品の不合格率を低下させることができる。
そして、剣先12が正面視にて時計回りに回動して、目孔6aの前側に、縫針6に対して左側に絡むようにして形成された布側の上糸ループUTaが縫針6の前側に形成され、下糸DTが上糸ループUTaに対して左側から絡むので、パーフェクトステッチになる。それ故、以下同様にして、縫目S3・・・・S14,S15の各々においてパーフェクトステッチになる。
しかも、縫目毎の布送りに際して、下糸DTが加工布W側に引っ張られても、下糸出口19の下糸DTは下糸案内穴20aにより横方向に引っ張られるので、下糸出口19に設けられた糸調子バネ18が不用意に浮き上がることがなく、下糸DTに付与される糸張力が安定するので、糸調子バネ18のバネ力を常に十分に発揮でき、綺麗な縫目を形成することができる。
次に、第15縫目S15から第36縫目S36の各縫目を縫目形成方向Bに縫う場合には、同様に、第15縫目S15の後の第16縫目S16において、縫針6がラベル22及び加工布Wに刺さって最下位置から若干上昇したとき、目孔6aの前側に形成された上糸ループUTaが剣先12で正面視にて時計回りに捕捉される。このとき、上糸ループUTaは、縫針6と交差することなく前方に形成され、下糸DTが上糸ループUTaに対して左側から絡むので、パーフェクトステッチになる。それ故、以下同様にして、縫目S17・・・・S35,S36の各々においてパーフェクトステッチになる。
次に、第36縫目S36から第50縫目S50の各縫目を縫目形成方向Cの場合には、同様に、第36縫目S36の後の第37縫目S37において、縫針6がラベル22及び加工布Wに刺さって最下位置から若干上昇したとき、目孔6aの前側に形成された上糸ループUTaが剣先12で正面視にて時計回りに捕捉される。このとき、上糸ループUTaは、縫針6と交差することなく前方に形成され、下糸DTが上糸ループUTaに対して左側から絡むので、パーフェクトステッチになる。それ故、以下同様にして、縫目S38・・・・S49,S50の各々においてパーフェクトステッチになる。
更に、第50縫目S50から第71縫目S71の各縫目を縫目形成方向Dの場合には、同様に、第50縫目S50の後の第51縫目S51において、縫針6がラベル22及び加工布Wに刺さって最下位置から若干上昇したとき、目孔6aの前側に形成された上糸ループUTaが剣先12で正面視にて時計回りに捕捉される。このとき、上糸ループUTaは、縫針6の溝6bに案内される。従って、上糸ループUTaは、縫針6に対して左側にからむように前方に形成され、下糸DTが上糸ループUTaに対して左側から絡むので、パーフェクトステッチになる。それ故、以下同様にして、縫目S52・・・・S70,S71の各々においてパーフェクトステッチになる。
ところで、下糸出口19から下糸案内穴20aに向かう下糸DTが案内溝20bに嵌まっているので、上糸ループUTaが剣先12に係合して拡大され、ボビンケース4の前面を擦り抜けるときに、上糸ループUTaが下糸DTに干渉するようなことはなく、円滑に擦り抜けることができる。
更に、縫製が開始された第1針目においては、図10に示すように、ボビンケース4から延びる下糸端部DTaは、糸案内部材20の下糸案内穴20aを通って、ボビンケース4の前面から前方側へ所定微距離(例えば、3mm)だけ前側に離間するので、上糸ループUTaがこの下糸端部DTaに必ず絡まることになり、第1針目から確実に縫目が形成される。
このように、ミシンの針板5の下側に縫針6と協働して縫目を形成する垂直全回転釜1が設けられ、この垂直全回転釜1に着脱可能に装着され下糸ボビンを収容したボビンケース4において、ボビンケース4の外周壁4aに設けられ、下糸ボビンに巻装された下糸DTをボビンケース4外へ導く下糸出口19と、ボビンケース4の前面に設けられ、下糸出口19から延びる下糸DTを案内する糸案内部材20を設け、この糸案内部材20に下糸DTを係合させる下糸案内穴20aを設けたので、布送りに際して下糸DTが加工布W側に引っ張られても、下糸出口19の下糸DTは下糸案内穴20aにより横方向に引っ張られるので、下糸出口19に設けられた糸調子バネ18が不用意に浮き上がることがなく、下糸DTに付与される糸張力が安定するので、糸調子バネ18のバネ力を常に十分に発揮でき、綺麗な縫目を形成することができる。
また、下糸案内穴20aは、縫針6の上下動軌跡Nの延長線から離れた位置、つまり縫針6の上下動軌跡Nの延長線に対して左側に設けられたので、ヒッチステッチが発生する縫目形成方向は、XY座標のY軸に対して左側にズレた位置に設定することができる。
また、下糸案内穴20aは、下糸出口19よりも低い位置に設けられたので、ボビンケース4から出て下糸案内穴20aを経て針板5の針穴5aに向かう下糸DTの方向が縫針6の上下動軌跡Nである鉛直方向に近づくようになり、縫針6が下降する際に、縫針6が下糸DTに刺さる確率を低くすることができ、縫製品の不合格率を低下させることができる。更に、下糸案内穴20aは縫針6の上下動軌跡Nの延長線に対して下糸出口19とは反対の左側に設けられたので、垂直全回転釜1の剣先12に係合した下糸ループUDaは、ボビンケース4の下端部を越えてから下糸DTに絡むので、縫目が安定し易くなる。
更に、ボビンケース4の前面部に、下糸出口19から下糸案内穴20aに下糸DTを案内する案内溝20bが形成されたので、右側の下糸出口19から左側の糸案内穴20aに向かう下糸DTはボビンケース4の前面ではなく、この案内溝20bに嵌まるようになり、剣先12に係合した上糸ループUTaが拡大されてボビンケース4の前面を擦り抜けるときに、上糸ループUTaが下糸DTに干渉するようなことはなく、円滑に擦り抜けることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)図11に示すように、糸案内部材20Aは、ボビンケース4Aの下糸出口19に対応する右肩の位置に設けるようにしてもよい。但し、この場合には、縫針6の目孔6aから出る上糸UTを縫針6の右側に絡むようにする。この場合にも、布送りに際して下糸DTが加工布W側に引っ張られても、下糸出口19の下糸DTは糸案内部材20Aにより横方向に引っ張られるので、前記実施例と同様に綺麗な縫目を形成することができる。
しかも、この場合には、図12に示すように、縫目形成方向θが0°≦θ<140°と、160°<θ<360°の範囲でパーフェクトステッチ(PSにて図示)になる。即ち、ヒッチステッチ(HSにて図示)の範囲を、Y軸に対して反対側である140°≦θ≦160°に切換えることができる。
2)図13に示すように、ボビンケース4Bの左肩の位置と右肩の位置に糸案内部材20,20Aを設けるようにしてもよい。この場合には、縫製時における布送り方向θに基づいて、ヒッチステッチにならないように、左肩の位置に設けた糸案内部材20と、右肩に設けた糸案内部材20Aの何れかを択一的に使用するようにしてもよい。この場合、ヒッチステッチが発生する範囲を、XY座標のY軸に対して左側と右側とで切換えて設定することができる。
3)本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の垂直全回転釜の正面図である。 本発明の垂直全回転釜の平面図である。 垂直全回転釜の斜視図である。 ボビンケースの正面図である。 縫製中のボビンケースの側面図である。 縫針の下端部の部分拡大斜視図でる。 下糸案内部材を左肩に設けたときのパーフェクトステッチとヒッチステッチの説明図である。 縫製対象のラベル及び加工布Wの平面図である。 縫製中における垂直全回転釜と針板の部分拡大側面図である。 縫製開始時のボビンケースの側面図である。 下糸案内部材を右肩の位置に設けたボビンケースの正面図である。 下糸案内部材を右肩に設けたときのパーフェクトステッチとヒッチステッチの説明図である。 下糸案内部材を左肩と右肩の両方に設けたボビンケースの正面図である。
符号の説明
1 垂直全回転釜
4 ボビンケース
6 縫針
18 糸調子バネ
19 下糸出口
20 糸案内部材
20a 下糸案内穴(下糸案内部)
20b 案内溝
DT 下糸
N 上下動軌跡

Claims (4)

  1. ミシンの針板の下側に縫針と協働して縫目を形成する全回転釜が設けられ、この全回転釜に着脱可能に装着され下糸ボビンを収容したボビンケースにおいて、
    前記ボビンケースの外周壁に設けられ、前記下糸ボビンに巻装された下糸をボビンケース外へ導く下糸出口と、
    前記ボビンケースの前面に設けられ、前記下糸出口から延びる下糸を案内する下糸案内部と、
    を備えたことを特徴とするボビンケース。
  2. 前記下糸案内部は、前記縫針の上下動軌跡の延長線から離れた位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のボビンケース。
  3. 前記下糸案内部は、前記下糸出口よりも低い位置に且つ前記縫針の上下動軌跡の延長線に対して前記下糸出口とは反対の左側に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボビンケース。
  4. 前記ボビンケースの前面部に、前記下糸出口から前記下糸案内部に下糸を案内する案内溝が形成されたことを特徴とする請求項3に記載のボビンケース。
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