JP3570764B2 - ロックミシン - Google Patents

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一博 奥田
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、二重環縫い及びかがり縫いをなし得るロックミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の二重環縫い及びかがり縫いをなし得るロックミシンにおいては、図4に示すように、二重環縫い時に下ルーパー1’に通されている下ルーパー糸Y2の制御、即ち、下ルーパー糸Y2の繰り出し及び糸あまりの制御を、下糸カム13と称する回転式天秤に導いて行っている。このような回転式天秤による制御は、二重環縫いミシンにおいては、下ルーパー糸の制御として最も一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のロックミシンの下糸カム13は、かがり縫い用の下ルーパー天秤とは別個のものであり、それだけ機構が複雑になっている。また、上記のロックミシンの下糸カム13は回転運動を行うので、切断した下ルーパー糸の下糸カム13への巻き付き防止機構を備える必要がある。
【0004】
この発明は、二重環縫い及びかがり縫いをなし得るロックミシンにおいて、二重環縫下糸、下ルーパー糸の各制御を一つの部材で行い得るようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明のロックミシンは、L字状に屈曲した左右端部に糸案内部を有し、屈曲部において上ルーパー軸に支持されたルーパー天秤と、ルーパー天秤が揺動の最左点、最右点にあるときの右側端部の延長線近傍にそれぞれ設けられた各糸案内とを備えたものである。
【0006】
【作用】
上記のように構成されたロックミシンにおいては、ルーパー天秤の回動時に各糸案内部のどちらかが二重環下糸又は下ルーパー糸に屈曲を与えて作用し、あるいはその作用を解除することにより、縫い目形成のための糸制御、即ち、二重環下糸又は下ルーパー糸の供給及びたるみ吸収が連続して行われる。
【0007】
【実施例】
図1ないし図6を参照し、この発明のロックミシンの実施例について説明する。
【0008】
このロックミシンは、図5に示す二重環縫い及び図6に示すかがり縫いを行うことができ、二重環ルーパーとした下ルーパー1と、上ルーパー2と、針3とを備え、特に、二重環縫い時の二重環下糸Y1及びかがり縫い時の下ルーパー糸Y2の繰り出し及びたるみの吸収を行うルーパー天秤4を備えたものである。なお、5は、上ルーパー天秤、6、7はそれぞれ下ルーパー糸Y2を案内するための糸案内、上ルーパー糸Y3及び二重環下糸Y1を案内するための糸案内である。
【0009】
下ルーパー1は、不図示の主軸に連動して所定角度左右に揺動し、更に、二重環縫い時には、軸方向に前進、後退する下ルーパー軸9に固定されている。
【0010】
上ルーパー2は、回動可能の軸受10に中間部が嵌挿され、主軸に連動して所定角度上下に揺動する上ルーパー軸11に支持された揺動部材12に下端が回動可能に支持されており、かがり縫い時にのみ上下運動と軸受10の回りの揺動運動が合成された運動を行う。
【0011】
ルーパー天秤4は、L字状に屈曲しており、その屈曲部において、上ルーパー軸11に固定され、二重環縫い時及びかがり縫い時に主軸に連動して所定角度左右に揺動する。また、各先端部には、それぞれ糸案内部4a、4bが形成されている。このルーパー天秤4は、独立した二重環ルーパーを有するロックミシンにも適用することができる。
【0012】
糸案内6、7は、ルーパー天秤4が揺動の最左点、最右点にあるときの右側端部の延長線近傍にそれぞれ設けられている。
【0013】
以上のように構成されたロックミシンにおいて、二重環縫い時(図2参照;上ルーパー2の動作を省略している)には、二重環下糸Y1が糸調子器を経て糸案内7に通され、ルーパー天秤4の各糸案内部4a、4bを経て下ルーパー1に通される。そして、上ルーパー2を停止させ、下ルーパー1が軸方向の前進、後退運動と軸回りの揺動運動が合成された楕円運動を行い、針3が上下運動を行う。
【0014】
以下、二重環縫い時の下糸の制御について詳述する。
【0015】
下ルーパー1が最も手前位置、且つ、揺動の最左点にあり、針3が下死点位置にあるときに、ルーパー天秤4は、ほぼその揺動の最右点にあり、二重環下糸Y1は、ルーパー天秤4の糸案内部4aの作用によって繰り出され、縫い目の形成に必要な糸量が糸調子器より引き出され、糸経路の屈曲により保持される(図2(1))。この状態から針3が上昇し、下ルーパー1が下ルーパー軸9の軸方向に前進しながら右方向へ回動すると共にルーパー天秤4が左方向に回動すると、二重環下糸Y1は糸案内部4aにおける屈曲を減少させながら下ルーパー1側に供給される。その供給は、下ルーパー1が揺動の最右点に達するときに最大となる(図2(1))。この状態から下ルーパー1が下ルーパー軸9の軸方向に後退しはじめると、供給された二重環下糸Y1はたるみを生じ、そのままにしておくと目飛びの原因となる。ところが、ルーパー天秤4は、下ルーパー1の後退と共に右方向へ回動し、糸案内部4aと糸案内部4bが二重環下糸Y1の屈曲を大きくする方向へ移動するので、二重環下糸Y1のたるみは糸経路の屈曲角が増すにつれ吸収され、適当な張りを得ることができる。また、このルーパー天秤4の右方向への回動時に、糸案内7を通る二重環下糸Y1は、ルーパー天秤4の糸案内部4aの作用によって繰り出され、次の縫い目の形成に必要な糸量が糸調子器より引き出される。この一連の運動の繰り返しにより、縫い目形成のための二重環下糸Y1の制御、即ち、二重環下糸Y1の供給とたるみ吸収とが連続して行われる。
【0016】
かがり縫い時(図3参照;上ルーパー2の動作を省略している)には、下ルーパー糸Y2が糸調子器を経て糸案内6に通され、ルーパー天秤4の各糸案内部4a、4bを経て下ルーパー1に通され、上ルーパー糸Y3が糸調子器を経て糸案内7に通され、上ルーパー天秤5を経て上ルーパー2に通される。そして、下ルーパー1が軸回りの揺動運動のみを行い、上ルーパー2が上下運動と軸回りの揺動運動とが合成された運動を行い、針3が上下運動を行う。
【0017】
以下、かがり縫い時の下糸の制御について詳述する。
【0018】
下ルーパー1が揺動の最左点にあり、針3が下死点位置にあるときに、ルーパー天秤4は、ほぼその揺動の最右点にあり、下ルーパー糸Y2は、ルーパー天秤4による糸経路により、たるみのない状態となっている(図3(1))。この状態から針3が上昇し、下ルーパー1が右方向へ回動すると、下ルーパー糸Y2は縫い目形成のためにたるむが、下ルーパー1の回動と共にルーパー天秤4が左方向へ回動し、その糸案内部4bが下ルーパー糸Y2に屈曲を与えるので、不必要なたるみは吸収される(図3(2))。また、このルーパー天秤4の左方向への回動時に、糸案内6を通る下ルーパー糸Y2は、ルーパー天秤4の糸案内部4aの作用によって繰り出され、次の縫い目の形成に必要な糸量が糸調子器より引き出される。この下ルーパー糸Y2の引出しは、下ルーパー1が揺動の最右点に達し、ルーパー天秤4が揺動の最左点に至ったときに最大となる。この一連の運動の繰り返しにより、縫い目形成のための下ルーパー糸Y2の制御、即ち、下ルーパー糸Y2の供給とたるみ吸収とが連続して行われる。
【0019】
以上のごとくであるから、二重環縫い時の二重環下糸Y1とかがり縫い時の下ルーパー糸Y2を糸案内7、糸案内6に掛け分けることにより、従来の下糸カムが不要となり、一つのルーパー天秤4でそれぞれの下糸Y1、Y2を制御することが可能となった。
【0020】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0021】
即ち、二重環縫下糸、下ルーパー糸の各制御を一つの揺動式L字型天秤で行うことができるようになり、従来の回転運動を行う下糸カムが不要となった。従って、製造コストを低下させることができると共に、糸が天秤へ巻き付くこともなくなった。しかも、下糸天秤が二重環縫いとかがり縫いに共通であるので、作業者の糸掛け操作性もよくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロックミシンの正面図である。
【図2】二重環縫い時の縫製過程の異なる時点における要部の動作を説明する正面図である。
【図3】かがり縫い時の縫製過程の異なる時点における要部の動作を説明する正面図である。
【図4】従来のロックミシンの下ルーパー糸制御部の斜視図である。
【図5】二重環縫い目の斜視図である。
【図6】かがり縫い目の斜視図である。
【符号の説明】
1 下ルーパー
2 上ルーパー
3 針
4 下ルーパー天秤
4a 糸案内部
4b 糸案内部
6 糸案内
7 糸案内
11 上ルーパー軸
Y1 二重環下糸
Y2 下ルーパー糸
Y3 上ルーパー糸

Claims (1)

  1. L字状に屈曲した左右端部に糸案内部を有し、屈曲部において上ルーパー軸に支持されたルーパー天秤と、ルーパー天秤が揺動の最左点、最右点にあるときの右側端部の延長線近傍にそれぞれ設けられた各糸案内とを備えたロックミシン。
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