JP2008005605A - 細断機のブラシレスdcモータの制御方法、及び細断機のブラシレスdcモータの制御装置 - Google Patents

細断機のブラシレスdcモータの制御方法、及び細断機のブラシレスdcモータの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多量の紙が投入されても、細断不能になり難く、少量の紙が投入されたときは、高速で細断することができる細断機の実現を可能とする細断機のブラシレスDCモータの制御方法の提供。
【解決手段】紙を細断する細断機の駆動に、細断力を増加させる減速機と共に使用されるブラシレスDCモータを駆動制御する細断機のブラシレスDCモータの制御方法。検出したブラシレスDCモータに流れる電流Viが第1電流値Vi2以下であるか否かを判定し、第1電流値Vi2以下であると判定したときは、ブラシレスDCモータの通電位相を所定位相分進め((d)Va=Vah)、所定位相分進めている状態で、検出した電流Viが第1電流値Vi2より大きい第2電流値Vi3を超えているか否かを判定し、第2電流値Vi3を超えていると判定したときは、通電位相を復旧する((d)Va=0)。
【選択図】図6

Description

本発明は、紙を細かく裁断する細断機(シュレッダ)の駆動に、減速機と共に使用されるブラシレスDCモータの駆動制御を行なう細断機のブラシレスDCモータの制御方法、及び細断機のブラシレスDCモータの制御装置に関するものである。
細断機は、図9に示すように、筐体6の上面に設けられた投入部7から、紙が挿し入れられると、紙検出器4が紙を検知して、カッター1が回転し始め、紙を細かく裁断する。カッター1は、多数の同形円板状の金属板が回転軸に同心に固定された2つの刃が、図1に示すように、互いに噛合って構成されている。2つの刃の各回転軸は、それぞれに固設された2つの歯車が噛合することにより連動回転する。
投入部7には斜面が設けられており、矢印A,Cに示すように、紙は設けられた斜面に沿って挿し入れられる構造になっている。しかし、一時に多量に処理しようと、例えば矢印Bに示すように、斜面に沿わせることなく、多量の紙を一時に投入すると、細断不能となる。また、紙が折り畳んであったり、紙質が硬い場合にも、細断不能となることがある。
このような場合に備えて、特許文献1には、回転速度が上昇するに応じて、出力トルクが略直線的に急激に低下する(回転速度が低下するに応じて、出力トルクが略直線的に急激に上昇する)出力トルク−回転速度特性を有し、低回転速度時の出力トルクを増大させた文書細断機のモータ制御回路が開示されている。また、回転速度に応じて、モータへの供給電圧を制御すること、及びモータ電流が所定値を超えると、所定時間後にモータを停止又は逆転させることが開示されている。
また、特許文献2には、細断機構を駆動するモータが、供給される電圧をパラメータとしたときに回転数の増加に対してモータトルクが略直線的に垂下する特性を有し、制御手段が、細断機構に課せられる紙葉を細断する所要トルクが上昇するに伴ってモータの回転数を低下させ、商用電源から入力される電力が所定の値を超えないように制御するシュレッダーの制御装置が開示されている。
特開2002−210381号公報 特許第3308927号公報 特開2003−348899号公報 特開平10−15278号公報 見城尚志、永守重信「新・ブラシレスモータ」287〜288頁、総合電子出版社、2000年6月1日第1版
従来の細断機では、特許文献1に開示されているように、細断不能に陥ると、カッターを自動停止した後、所定時間、自動逆転して細断できなかった紙を排出し、その後、ボタンが操作されると再始動するが、排出した紙が散乱するので、ユーザはそれを掃除しなければならず、余分な作業が必要であった。
また、細断不能状態では、モータが拘束され、停止される迄、大きな電流が流れるので、電力が大量に浪費され、また、細断できなかった紙を排出する逆回転運転でも、余分な電力が消費される。
そこで、時間当たりの細断能力を向上させる為に、細断機のユーザからは、より多量の紙が投入されても、細断不能に陥らず、細断自動停止、紙排出の為の自動逆転運転、及びユーザの再始動操作が不要であると共に、少量の紙が投入されたときは、高速に細断することができる細断機が求められていた。
尚、通常、細断機のカッターには減速機付モータが取付けられており、減速機の減速比を大きくすると、減速機付モータの出力トルクが大きくなり、より多くの紙を細断できるが、少量の紙を細断するときには、処理速度が遅く感じられるという問題がある。
また、減速機の減速比を大きくせずに、モータの容量を大きくすると、細断不能に陥り難くなるが、外形が大きくなって部品コストが増大すると共に、消費電力が大きくなり、供給電源のブレーカがトリップし易くなる等の問題が生じる。
非特許文献1には、ブラシレスDCモータのモータ電流の通電位相を進めて(進角をつけて)、出力トルク−回転速度特性における出力トルク/回転速度の傾きを緩く(回転速度の上昇に対する出力トルクの低下を小さく)することが開示されている。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1発明では、多量の紙が投入されても、細断不能になり難く、少量の紙が投入されたときは、高速で細断することができる細断機の実現を可能とする細断機のブラシレスDCモータの制御方法を提供することを目的とする。
第2発明では、多量の紙が投入されても、細断不能になり難く、少量の紙が投入されたときは、高速で細断することができる細断機の実現を可能とする細断機のブラシレスDCモータの制御装置を提供することを目的とする。
図8は、従来の減速機付ブラシレスDCモータのT−N特性(出力トルク−回転速度特性)を示す特性図であり、モータ供給電圧V1〜V5(V1>V2>V3>V4>V5)をパラメータとして示している。
図7(a)は、従来より大きい減速比を有する減速機付ブラシレスDCモータのT−N特性を示す特性図であり、このT−N特性では、図8に示すT−N特性に比較して、T/Nの傾きが大きくなっている。これにより、回転速度が0付近の出力トルク(最大出力トルク)は大きくなっているが、出力トルクが0付近の回転速度(最高回転速度)は低くなっている(ここでは、図8と比較してnc分低い)。
図7(b)は、図7(a)と同じ減速比を有する減速機付ブラシレスDCモータに進角を付けた(通電位相を進めた)ときのT−N特性を示す特性図であり、このT−N特性では、図8に示すT−N特性に比較して、T/Nの傾きが小さくなっている。これにより、回転速度が0付近の出力トルク(最大出力トルク)は小さくなっているが、出力トルクが0付近の回転速度(最高回転速度)は高くなっている。
図7(c)は、本発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法を示しており、図7(a)と同じ減速比を有する減速機付ブラシレスDCモータで、出力トルクに略比例するモータ電流が所定値以下の場合に、図7(b)と同様に進角を付けた(通電位相を進めた)ときのT−N特性を示す特性図である。モータ供給電圧V1,V2,V3,V4,V5が高い程、モータ電流の各所定値は大きく設定され、各所定値における出力トルクt1,t2,t3,t4,t5は高くなる。
このT−N特性では、モータ電流が所定値を超えているときは、図8に示すT−N特性に比較して、T/Nの傾きが大きくなり、回転速度が0付近の出力トルク(最大出力トルク)は大きくなっているので、細断機に多量の紙が投入されたときに細断不能になり難い。また、モータ電流が所定値以下のときは、図8に示すT−N特性に比較して、T/Nの傾きが小さくなり、出力トルクが0付近の回転速度(最高回転速度)は高くなっている。これにより、従来より大きい減速比を有する減速機付ブラシレスDCモータを使用しているにも拘わらず、細断機に少量の紙が投入されたときの細断速度を上昇させることができる。
第1発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法は、紙を細断する細断機の駆動に、細断力を増加させる為の減速機と共に使用されるブラシレスDCモータの駆動制御を行なう細断機のブラシレスDCモータの制御方法において、ブラシレスDCモータに流れる電流を検出し、検出した電流が第1電流値以下であるか否かを判定し、第1電流値以下であると判定したときは、ブラシレスDCモータの通電位相を所定位相分進め、該通電位相を所定位相分進めている状態で、検出した電流が第1電流値より大きい第2電流値を超えているか否かを判定し、第2電流値を超えていると判定したときは、前記通電位相を復旧することを特徴とする。
第2発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御装置は、紙を細断する細断機の駆動に、細断力を増加させる為の減速機と共に使用されるブラシレスDCモータの駆動制御を行なう細断機のブラシレスDCモータの制御装置において、ブラシレスDCモータに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した電流が第1電流値以下であるか否かを判定する手段と、該手段が第1電流値以下であると判定したときは、ブラシレスDCモータの通電位相を所定位相分進める手段と、該手段が通電位相を所定位相分進めている状態で、前記電流検出手段が検出した電流が第1電流値より大きい第2電流値を超えているか否かを判定する手段と、該手段が第2電流値を超えていると判定したときは、前記通電位相を復旧する手段とを備えることを特徴とする。
第1発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法、及び第2発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御装置では、紙を細断する細断機の駆動に、細断力を増加させる為の減速機と共に使用されるブラシレスDCモータの駆動制御を行なう。電流検出手段が、ブラシレスDCモータに流れる電流を検出し、判定する手段が、電流検出手段が検出した電流が第1電流値以下であるか否かを判定する。判定する手段が、第1電流値以下であると判定したときは、進める手段が、ブラシレスDCモータの通電位相を所定位相分進める。通電位相を所定位相分進めている状態で、判定する手段が、電流検出手段が検出した電流が第1電流値より大きい第2電流値を超えているか否かを判定し、第2電流値を超えていると判定したときは、復旧する手段が、通電位相を復旧する。
第1発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法によれば、多量の紙が投入されても、細断不能になり難く、少量の紙が投入されたときは、高速で細断することができる細断機の実現を可能とする細断機のブラシレスDCモータの制御方法を実現することができる。
第2発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御装置によれば、多量の紙が投入されても、細断不能になり難く、少量の紙が投入されたときは、高速で細断することができる細断機の実現を可能とする細断機のブラシレスDCモータの制御装置を実現することができる。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法及び制御装置の実施の形態が適用される細断機の構成例を模式的に示すブロック図である。
この細断機は、紙の細断屑を受け貯留しておく図示しない容器を収納する筐体6(図9参照)の上部に、紙を細断するカッター1が設けられている。
カッター1は、多数の同形円板状の金属板が回転軸に同心に固定された2つの刃が、互いに噛合って構成され、一方の刃の回転軸は、減速機2aを介してブラシレスDCモータ2bにより回転駆動される。他方の刃の回転軸は、筐体6側の固定部に回動自在に支持され、両方の刃の各回転軸は、それぞれに固設された2つの歯車が噛合することにより連動回転する。
ブラシレスDCモータ2bは、商用電源5に接続された制御装置3により駆動制御される。
図2は、図1に示す制御装置3の構成例を示すブロック図である。
この制御装置3は、商用電源5からプラグ端子L1,L2を通じて交流電力が供給される動力用直流電源回路301が、供給された交流電力を整流平滑して、動力用直流電力としてIPM(Intelligent Power Module)305及び制御電源回路302に供給する。IPM305に供給された電流は、電流検出器307により検出され、電流検出器307は、検出した電流に対応する電流検出信号Viをマイクロコンピュータ303に与える。
制御電源回路302は、供給された比較的高電圧の動力用直流電力を、制御回路用の低電圧に変換し、マイクロコンピュータ303、通電信号出力回路(ブラシレスDCモータコントローラ)304及びIPM305等の制御回路に供給する。
IPM305は、ブラシレスDCモータ2bの駆動回路であり、6個のスイッチング素子を備える三相ブリッジ回路である。各スイッチング素子は、通電信号出力回路304からの通電信号に従って、モータ電流の通流、遮断を行う。
通電信号出力回路304は、ブラシレスDCモータコントローラであり、ブラシレスDCモータ2bのロータ位置検出器であるホールセンサ2cからのロータ位置信号を与えられ、与えられたロータ位置信号に基づき、IPM305の各スイッチング素子を開閉する為の各通電信号を出力する。IPM305は、通電信号出力回路304により各通電信号の通電時間を制御されることにより、ブラシレスDCモータ2bに印加する電圧を制御する。
通電信号出力回路304は、また、マイクロコンピュータ303(以下、マイコン303と記す)から与えられる進角制御信号Vaに従って、モータ電流の通電位相が進むように、各通電信号の位相を制御する。
紙検出器4は、筐体6の上面に設けられた投入部7付近に設けられ(図9参照)、投入された紙を検知すると、接点FXを閉じて、マイコン303に与えるRUN信号をLowレベルに変化させる。尚、図2では、RUN信号は、接点FXの接点信号であるが、オープンコレクタの無接点信号としても良い。
マイコン303は、紙検出器4から与えられたRUN信号が、始動信号であるLowレベルになると、電流検出器307からの検出電流に応じた電流検出信号Viを読込む。次いで、読込んだ電流検出信号Viに応じて、予め格納されているプログラムに従って、モータ供給電圧制御信号Ve及び進角制御信号Vaを定め、通電信号出力回路304に与える。
以下に、このような構成の細断機の制御装置3の動作を、それを示す図3,4のフローチャート、図5のタイミングチャート及び図6の特性図を参照しながら説明する。
細断機の投入部7に紙が投入され、紙検出器4が、紙を検知し(図9参照)、接点FXを閉じて、RUN信号をLowレベルに変化させると(図5(a))、マイコン303は、運転状態を示す運転信号をオンにする(b)。
紙検出器4が、投入された紙を検知しなくなり、接点FXを開いて、RUN信号をHighレベルに変化させると(図5(a))、マイコン303は、所定時間経過した後、運転信号をオフにする(b)。所定時間経過した後、運転信号をオフにするのは、紙検出器4が紙を検知しなくなっても、まだ細断が終了していない可能性があるので、確実に細断を終了させる為である。
尚、運転信号は、マイコン303に搭載されたソフトウェア内で作成されるが、マイコン303の外部でハードウェア(電子回路)により作成しても良い。
マイコン303は、運転信号がオンになると(図3S2)、HighレベルVehのモータ供給電圧制御信号Ve、及びLowレベル0の進角制御信号Vaの通電信号出力回路304への出力を開始し(S4、図6(c)(d))、ブラシレスDCモータ2bを始動させる(図6(b))。
通電信号出力回路304は、モータ供給電圧制御信号Ve(=Veh)及び進角制御信号Va(=0)を与えられている間、こと更に進角制御を行うことなく、IPM305の各スイッチング素子をオン/オフさせる通電信号を出力して、ブラシレスDCモータ2bを駆動する。ブラシレスDCモータ2bは、始動した後は、カッター1が紙を細断する際の負荷に応じて、例えば図6(b)に示すような減速機2aにおける出力トルク(負荷)−回転速度特性、及び図6(a)に示すような出力トルク(負荷)−モータ電流特性に従うように、回転速度及びモータ電流が変化する。
次に、マイコン303は、電流検出器307からの電流検出信号Viを読込み(S6)、電流検出信号Viの値が、所定値Vi2を超え、最大電流値に対応するVi0以下であるか否かを判定する(S8)。電流検出信号Viの値が、所定値Vi2を超えVi0以下であれば、モータ供給電圧制御信号VeをHighレベルVehとし、進角制御信号VaをLowレベル0として、通電信号出力回路304へ出力する(S20)。
次に、マイコン303は、運転信号がオンであるか否かを判定し(S22)、オンであれば、電流検出器307からの電流検出信号Viを読込む(S6)。運転信号がオンでなければ(S22)、Lowレベル0のモータ供給電圧制御信号Ve、及びLowレベル0の進角制御信号Vaの通電信号出力回路304への出力を開始して(S24、図6(c)(d))、ブラシレスDCモータ2bを停止させ、次いで、運転信号がオンになる迄待機する(S2)。
マイコン303は、電流検出信号Viの値が、所定値Vi2を超えずVi0以下でなければ(S8)、電流検出信号Viの値が、所定値Vi2以下、0(=検出電流0)以上であるか否かを判定する(S10)。電流検出信号Viの値が、所定値Vi2以下0以上であれば、Ve=Veh、Va=Vahとする(S12)。つまり、モータ供給電圧制御信号Veは変化させず、進角制御信号Vaは、通電位相を所定位相分進める為の値Vahにして出力し始める(S12、図6(c)(d))。
尚、電流検出信号Viの値が、所定値Vi2以下、0以上でなければ(S10)、エラーの虞があり、この判定が複数回連続したときは、エラー表示、運転停止等の処理を行うようにしても良い(S32)。
通電信号出力回路304は、進角制御信号Va(=Vah)を与えられている間、ブラシレスDCモータ2bへの通電位相を所定位相分進める。
ブラシレスDCモータ2bへの通電位相を所定位相分進めた場合、モータ電流が増加し、図6(a)に示すVi−T特性は、B4−B2からB4−B3へシフトする。つまり、例えば同じ回転速度N2であっても、通電位相を所定位相分進めると、モータ電流が増加し、それに応じて電流検出信号ViはVi2からVi3に増加する。逆に、同じ回転速度N2であっても、所定位相分進めていた通電位相を元に戻す(復旧する)と、モータ電流が減少し、それに応じて電流検出信号ViはVi3からVi2に減少する。
マイコン303は、次に、電流検出器307からの電流検出信号Viを読込み(S14)、電流検出信号Viの値が、Vi2より大きい所定値Vi3以下、0(=検出電流0)以上であるか否かを判定する(S16)。電流検出信号Viの値が、所定値Vi3以下であり0以上であれば、引続きモータ供給電圧制御信号VeをHighレベルVehとし、進角制御信号VaをHighレベルVahとして、通電信号出力回路304へ出力する(S26)。
次に、マイコン303は、運転信号がオンであるか否かを判定し(S28)、オンであれば、電流検出器307からの電流検出信号Viを読込む(S14)。運転信号がオンでなければ(S28)、Lowレベル0のモータ供給電圧制御信号Ve、及びHighレベルVahの進角制御信号Vaの通電信号出力回路304への出力を開始して(S30、図6(c)(d))、ブラシレスDCモータ2bを停止させ、次いで、運転信号がオンになる迄待機する(S2)。
マイコン303は、電流検出信号Viの値が、所定値Vi3以下でなく0以上でなければ(S16)、電流検出信号Viの値が、所定値Vi3を超えているか否かを判定する(S18)。電流検出信号Viの値が、所定値Vi3を超えていれば、HighレベルVehのモータ供給電圧制御信号Ve、及びLowレベル0の進角制御信号Vaの通電信号出力回路304への出力を開始する(S4、図6(c)(d))。つまり、モータ供給電圧制御信号Veは変化させず、進角制御信号Vaは、所定位相分進めていた通電位相を元に戻す為の値0にして出力し始める(S4、図6(d))。
通電信号出力回路304は、進角制御信号Va(=0)を与えられると、ブラシレスDCモータ2bへの所定位相分進めていた通電位相を元に戻す。
尚、電流検出信号Viの値が所定値Vi3を超えていなければ(S18)、エラーの虞があり、この判定が複数回連続したときは、エラー表示、運転停止等の処理を行うようにしても良い(S32)。
ここで、始動時に運転信号がオンになり(S2)、紙の量が少なければ、ブラシレスDCモータ2bは、回転速度Nが上昇してN2以上となり、図6(b)に示すT−N特性上の例えば点AL1(NL1,TL1)が示す特性を取る。また、そのとき、電流検出信号Viが低下してVi2以下となり、図6(a)に示すVi−T特性上の例えば点BL1(ViL1,TL1)が示す特性を取る。
その後、多量の紙が投入されて負荷が増加すれば、回転速度Nが低下してN2未満となり、例えば点AL2(NL2,TL2)が示す特性を取ることになる。また、そのとき、電流検出信号Viが上昇してVi3を超え、例えば点BL2(VL2,TL2)が示す特性を取ることになる。
このように、回転速度Nが、一旦、N2以上になった後にN2未満に低下してくると、再度、モータ供給電圧制御信号VeをHighレベルVehにし、進角制御信号VaをLowレベル0にする(S4、図6(c)(d))必要がある。
以上のようなマイコン303の動作により、出力トルクがT2を超えて、電流検出信号ViがVi2<Vi≦Vi0であるときは、ブラシレスDCモータ2b(減速機2a)は、回転速度Nが0≦N<N2であり、図6(b)に示すT−N特性では、点A0(0,T0)〜A2(N2,T2)間の直線上の点AL2(NL2,TL2)が示すT−N特性を取る。
ここで、減速機2aの減速比は、従来の細断機より大きくしているので、点A0〜A2間の直線の傾きは、従来のT−N特性より大きくなっており、回転速度Nが0付近の最大出力トルクは従来より大きく、多量の紙が投入されても、細断不能になり難い。
出力トルクがT2以下で、電流検出信号Viが0≦Vi≦Vi3であるときは、ブラシレスDCモータ2b(減速機2a)は、回転速度NがN2≦N≦N4であり、図6(b)に示すT−N特性では、点A2(N2,T2)〜A4(N4,T4)間の直線上の点AL1(NL1,TL1)が示すT−N特性を取る。尚、点AL0(NL0,TL0))は、カッター1を駆動する為のみの最小出力トルク(TL0)を示す。
ここで、出力トルクがT2以下で、電流検出信号Viが0≦Vi≦Vi3であるときは、通電位相が所定位相分進められるので、点A2〜A4間の直線の傾きは、点A0〜A2間の傾きに比べて小さくなっており、また、モータ電流も増加している。その為、少量の紙が投入され、出力トルクが小さいときでも、充分な高回転速度を得ることができ、ユーザは、細断速度が遅いと感じることはない。
通電位相が所定位相分進められている期間は、同じ回転速度であってもモータ電流が増加しているので、電流検出信号ViがVi3<Vi(Vi2<Vi3)となったときに、所定位相分進められていた通電位相を元に戻す。これにより、モータ電流は減少し、ブラシレスDCモータ2b(減速機2a)は、回転速度Nが0≦N<N2であり、図6(b)に示すT−N特性では、点A0(0,T0)〜A2(N2,T2)間の直線上の点AL2(NL2,TL2)が示すT−N特性を取る。
本発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法及び制御装置の実施の形態が適用される細断機の構成例を模式的に示すブロック図である。 図1に示す制御装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示す制御装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示す制御装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示す制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示す制御装置の動作を示す特性図である。 本発明に係る細断機のブラシレスDCモータの制御方法及び制御装置を説明する為の特性図である。 従来の細断機のブラシレスDCモータの制御方法及び制御装置を説明する為の特性図である。 細断機の構成を模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
1 カッター
2a 減速機
2b ブラシレスDCモータ
2c ホールセンサ(ロータ位置検出器)
3 制御装置
4 紙検出器
6 筐体
7 投入部
303 マイクロコンピュータ(マイコン)
304 通電信号出力回路
305 IPM(Intelligent Power Module)

Claims (2)

  1. 紙を細断する細断機の駆動に、細断力を増加させる為の減速機と共に使用されるブラシレスDCモータの駆動制御を行なう細断機のブラシレスDCモータの制御方法において、
    ブラシレスDCモータに流れる電流を検出し、検出した電流が第1電流値以下であるか否かを判定し、第1電流値以下であると判定したときは、ブラシレスDCモータの通電位相を所定位相分進め、該通電位相を所定位相分進めている状態で、検出した電流が第1電流値より大きい第2電流値を超えているか否かを判定し、第2電流値を超えていると判定したときは、前記通電位相を復旧することを特徴とする細断機のブラシレスDCモータの制御方法。
  2. 紙を細断する細断機の駆動に、細断力を増加させる為の減速機と共に使用されるブラシレスDCモータの駆動制御を行なう細断機のブラシレスDCモータの制御装置において、
    ブラシレスDCモータに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段が検出した電流が第1電流値以下であるか否かを判定する手段と、該手段が第1電流値以下であると判定したときは、ブラシレスDCモータの通電位相を所定位相分進める手段と、該手段が通電位相を所定位相分進めている状態で、前記電流検出手段が検出した電流が第1電流値より大きい第2電流値を超えているか否かを判定する手段と、該手段が第2電流値を超えていると判定したときは、前記通電位相を復旧する手段とを備えることを特徴とする細断機のブラシレスDCモータの制御装置。
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