JP2006000973A - 電池式電動工具 - Google Patents

Abstract

【課題】電池寿命を縮めてしまうことがない電池式電動工具を提供する。
【解決手段】電池２を電源とするとともにモータ駆動用の駆動回路６の電源を入切する電源回路５を備えたものにおいて、電池電圧を検出する電池電圧検出部１１を備え、電池電圧検出部で検出される電池電圧が所定値より低い時に上記電源回路５は操作入力にかかわらず駆動回路６をオフ状態に保持する。電池電圧が低い時にはモータを止めておくだけでなく、モータ駆動用の駆動回路もオフ状態で保持するものである。
【選択図】図１

Description

本発明は、電池を電源としている電動工具に関するものである。

電動工具で二次電池を電源とするコードレス型のものは電源コードによる煩わしさがないために多用されているが、モータの回転数をインテリジェントに制御するものでは、図５に示すように、パック型の電池２が接続端子３で接続される本体１内に電源回路５と駆動回路６とスイッチング素子９及びモータ８を配置したものとして形成され、トリガースイッチ４を引けばモータ８に給電されるとともに電源回路５がモータ８に印加される電圧を検出してオンとなって駆動回路６によるスイッチング素子９の制御駆動を開始させるものとなっている。

この場合、電池２の電圧が低下している時にも駆動回路６への給電及びモータ８への電力供給がなされることから、電池２が過放電状態となって電池２の寿命を縮めてしまうことがある。
特開２００３−３１１６５３号公報

本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、電池寿命を縮めてしまうことがない電池式電動工具を提供することを課題とするものである。

上記課題を解決するために本発明に係る電池式電動工具は、電池を電源とするとともにモータ駆動用の駆動回路の電源を入切する電源回路を備えたものにおいて、電池電圧を検出する電池電圧検出部を備えるとともに電池電圧検出部で検出される電池電圧が所定値より低い時に上記電源回路は操作入力にかかわらず駆動回路をオフ状態に保持するものであることに特徴を有している。電池電圧が低い時にはモータを止めておくだけでなく、モータ駆動用の駆動回路もオフ状態で保持するものである。

モータ回転数あるいは締め付けトルク等の設定の変更用の設定スイッチを備えるとともに上記電源回路は電池電圧検出部で検出される電池電圧が所定値より低い時に設定スイッチ操作を無効とするものであれば、電池電圧の更なる低下を防止することができる。

本発明は、電池電圧が低い時にはモータを始動しないだけでなく、モータ駆動用の駆動回路もオフ状態で保持ことから、電池の過放電による電池寿命の低下を有効に防止することができ、電池の効率の良い運用を行うことができる。

以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、図１，３に示すように、パック型の電池２が接続端子３で接続される本体１内に、トリガースイッチ４と電源回路５と駆動回路６とスイッチング素子９及びモータ８を配置しているとともに、スイッチング素子９の制御駆動を行う駆動回路６に給電する電源回路５には、電池２の電圧を検出する電池電圧検出回路１１の出力を接続してある。図中７は回路ブロック、１０はモータ８の回転数や締め付けトルク等の設定のための設定スイッチ、図３中の１２は減速機等の機構部である。

トリガースイッチ４が操作されたことによってモータ８に電圧が印加されたことを検出した電源回路５は、次いで電池電圧検出回路１１の出力をチェックし、電池電圧が所定電圧以上であるために電池電圧検出回路１１の出力がハイになっている時、駆動回路６を作動させて駆動回路６によるスイッチング素子９の制御駆動でモータ８を回転させる。また、トリガースイッチ４が操作されていない状態では設定スイッチ１０操作による設定変更を可能とする。

しかし、電池２の電圧が所定値（電池２が１２Ｖ定格である場合、例えば８．４Ｖ）以下であれば、電源回路５は駆動回路６をオフさせた状態に保つために、モータ８は始動しない。またトリガースイッチ４が操作されていない状態で設定スイッチ１０が操作されても、この操作入力は無効として設定変更は行わない。図２にこの点に関するフローチャートを示す。設定スイッチ１０に関しては、トリガースイッチ４をオフにしてから所定時間内であれば設定変更を受け付け、所定時間が経過した後は受け付けないようにしてもよい。

図４は設定スイッチ１０を持たないものにおけるブロック回路図を示している。なお、図示例では独立した電池電圧検出回路１１を設けているが、駆動回路６に電圧検出機構を持たせ、トリガースイッチ４の操作で電源回路５が駆動回路６に給電して駆動回路６が動作した時点で電池電圧の検出を行い、検出された電池電圧が所定値以上であれば駆動回路５への給電を停止させるための信号を電源回路５に駆動回路６が出力するようにしてもよい。

本発明の実施の形態の一例のブロック回路図である。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上の概略ブロック図である。 他例のブロック回路図である。 従来例のブロック回路図である。

符号の説明

１ 本体
２ 電池
５ 電源回路
６ 駆動回路
８ モータ
１１ 電池電圧検出回路

Claims (2)

1. 電池を電源とするとともにモータ駆動用の駆動回路の電源を入切する電源回路を備えた電動工具であって、電池電圧を検出する電池電圧検出部を備えるとともに電池電圧検出部で検出される電池電圧が所定値より低い時に上記電源回路は操作入力にかかわらず駆動回路をオフ状態に保持するものであることを特徴とする電池式電動工具。
2. モータ回転数あるいは締め付けトルク等の設定の変更用の設定スイッチを備えるとともに上記電源回路は電池電圧検出部で検出される電池電圧が所定値より低い時に設定スイッチ操作を無効とするものであることを特徴とする請求項１記載の電池式電動工具。

Images