JP2008005143A - データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力データを二値化した二値化出力のデューティを高精度に制御し、正しく入力データを復元し受信特性を向上させるデータ処理装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】データ処理装置200は、二値化部21により入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化して二値化出力とし、この二値化出力からデータを取り込む。そして、データ処理装置200は、この二値化出力のデューティを検出するデューティ検出部22を有し、デューティ検出部22により検出されたデューティに基づいて入力データのレベルを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化するデータ処理装置に関する。
近年での電子機器などでは、機器間、ICチップが実装されたボード間、ICチップ間において大容量のデータを高速で伝送することが求められており、データ伝送に用いる伝送クロックの周波数は高速化の一途を辿っている。このように伝送クロックの周波数が高速化すると、伝送クロックの伝送データに対するジッタ許容量が減少し、伝送データを受信する際に受信した受信データが劣化しやすくなる。また、この受信データの劣化により伝送エラーが発生する。そのため、伝送クロックは、伝送データと正確に同期していることが望ましい。
例えば図1は、受信データの劣化により、受信データのデューティが崩れた例を示す図である。図1に示す例では、同期クロックの立ち下がりエッジで受信データとの同期を検出し、同期クロックの立ち上がりエッジで受信データを取り込んでいる。このとき、受信データのデューティが崩れると、同期クロックによるデータ取込のタイミングと、受信データの立ち上がりエッジにずれが生じ、その結果、受信データの取込エラーが増大する。
このような問題を解決する技術として、例えば特開2004−363833号公報(特許文献1)には、単純な構成で容易に正確な同期クロックが生成できる受信装置が開示されている。また、特開2005−192192号公報(特許文献2)には、入力データの周波数をf1、多相クロックの周波数をf2としたとき、多相データのそれぞれから平均的にf1/f2ビットを抽出し、データを復元するデータリカバリー方法およびデータリカバリー回路が開示されている。
特開2004−363833号公報 特開2005−192192号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2で開示された発明では、入力信号と同期クロックのそれぞれ片側のエッジを比較して同期をとっているため、上で説明したように入力信号のデューティが崩れている場合には受信特性が劣化するという問題がある。
よって、本発明は上記問題点を鑑みて、これらを解決すべくなされたものであり、入力データを二値化した二値化出力のデューティを高精度に制御し、正しく入力データを復元し受信特性を向上させるデータ処理装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は次の如き構成を採用した。
本発明のデータ処理装置は、入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化する二値化手段と、前記二値化手段により二値化された二値化出力からデータを取り込む取込手段とを有するデータ処理装置において、前記二値化出力のデューティを検出するデューティ検出手段と、前記デューティ検出手段により検出された前記デューティに基づいて前記入力データのレベルを制御する制御手段とを有する構成とすることができる。
係る構成によれば、入力データを二値化した二値化出力のデューティを高精度に制御し、正しく入力データを復元し受信特性を向上させる。
また、本発明のデータ処理装置は、入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化する二値化手段と、前記二値化手段により二値化された二値化出力からデータを取り込む取込手段とを有するデータ処理装置において、前記取込手段へ取り込まれる前記二値化出力の模擬パルスを生成する模擬パルス生成手段と、前記模擬パルス生成手段で生成された前記模擬パルスのデューティを検出するデューティ検出手段とを有し、前記デューティ検出手段により検出された前記デューティに基づいて前記入力データのレベルを制御する制御手段とを有する構成とすることができる。
係る構成によれば、前記模擬パルスを用いるので、前記取込手段の影響によるデューティの歪みを除去できる。
また、前記取込手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力からデータを取り込むタイミングを決定するクロックを生成するクロック生成手段と、前記クロック生成手段により生成された前記クロックと同期して、前記二値化出力からデータを取り込むデータ取込手段とを有する構成としても良い。
係る構成によれば、生成された前記クロックと同期して前記二値化出力を取り込むことができる。
また、前記クロック生成手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力に同期した同期クロックを生成する構成としても良い。
係る構成によれば、二値化出力と同期してデータを取り込むことができる。
また、前記取込手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力からデータを取り込むタイミングを決定する多相のクロックを生成する多相クロック生成手段と、前記多相クロック生成手段により生成された多相のクロックと同期して、前記二値化出力から多相のデータを取り込む多相データ取込手段と、前記多相クロック生成手段により生成される多相クロックと、前記多相データ取込手段より取り込まれた多相のデータを用いて前記二値化出力から取り込んだデータを復元するデータ復元手段とを有する構成とするこができる。
係る構成によれば、多相のデータに基づきデータを復元するので、より正確にデータを復元することができる。
本発明のデータ処理装置は、入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化する二値化手段と、前記二値化手段により二値化された二値化出力からデータを取り込む取込手段とを有するデータ処理装置において、前記二値化出力の平均値を検出する平均値検出手段を有し、前記平均値検出手段により検出された前記平均値に基づいて前記入力データのレベルを制御する制御手段とを有する構成とすることができる。
係る構成によれば、前記平均値を用いてデューティの制御を行うことができる。
また、前記取込手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力からデータを取り込むタイミングを決定する多相のクロックを生成する多相クロック生成手段と、前記多相クロック生成手段により生成された多相のクロックと同期して、前記二値化出力から多相のデータを取り込む多相データ取込手段とを有し、前記平均値検出手段は、前記多相データ取込手段により取り込まれた多相のデータの平均値を検出する構成としても良い。
係る構成によれば、多相のデータの平均値を用いてデューティの制御を行うので、より正確にデータを復元することができる。
また、前記平均値検出手段と、前記制御手段とがディジタル回路により構成されており、前記制御手段の出力信号が入力されるD/A変換手段を有し、前記D/A変換手段によりアナログ値へ変換された信号に基づいて前記スレッショルド電圧を制御する構成であっても良い。
係る構成によれば、制御に用いる回路がディジタル化されているため、回路規模や消費電力を低減できる。
また、前記制御手段は、前記デューティが50%となるように前記入力データのレベルを制御しても良い。
係る構成によれば、受信特性の向上を実現でき、特に高速シリアル伝送の代表的な規格として知られるPCI Expressの物理層においては良好な受信特性を実現できる。
また、前記二値化手段は、前記入力データが入力される差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力側に接続された可変電流源と、前記差動増幅回路の出力側と前記可変電流源との接続点の電圧の振幅を制限する振幅制限手段とを有する構成としても良い。
係る構成によれば、前記可変電流源により電流値を変化させることで、前記差動増幅回路から出力された入力データのレベルを制御する。また、前記振幅制限手段により、前記可変電流源における定電流性を確保する。
本発明によれば、入力データを二値化した二値化出力のデューティを高精度に制御し、正しく入力データを復元し受信特性を向上させることができる。
本発明のデータ処理装置は、入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化して二値化出力とし、この二値化出力からデータを取り込む。そして、本発明のデータ処理装置は、この二値化出力のデューティを検出するデューティ検出手段を有し、前記デューティ検出手段により検出されたデューティに基づいて前記入力データのレベルを制御する。
以下に図面を参照して本発明の実施例1について説明する。
図2は、実施例1のデータ処理装置200の機能ブロック図の一例を示す図である。データ処理装置200は、二値化制御部210と取込部220とから構成されている。データ処理装置200では、二値化制御部210において、入力データが二値化されて二値化出力として出力され、取込部220において、この二値化出力からデータを取り込む処理を行う。
そして、データ処理装置200は、取込部220により取り込まれたデータを、データ処理装置200に適切な方法で接続された外部装置へ送出する。このデータ処理装置200は、例えばPCI ExpressやS−ATA等の高速シリアル伝送方法に準拠して与えられるデータを入力データとしても良く、データ処理装置200は例えばPCI Expressの物理層であっても良い。その場合、データ処理装置200よりデータが送出される外部装置は、例えば物理層の上位層であっても良い。
二値化制御部210は、二値化部21、デューティ検出部22、制御部23とから構成されている。二値化制御部210では、二値化部21から出力される二値化出力のデューティをデューティ検出部22により検出する。制御部23は、検出されたデューティと、制御部23において予め設定された基準値とを比較し、その比較結果となる差分をデューティ制御信号として二値化部21へ供給する。そして、二値化部21では、このデューティ制御信号に基づき二値化前の入力データのレベルを制御する。
このように、データ処理装置200は負帰還ループを構成している。例えばこの負帰還ループの開ループゲインをKとすると、データ処理装置200における定常誤差は1/(K+1)に抑制されるので、高精度の制御を行うためには開ループゲインKを高くとることが望ましく、そのためには制御部23のゲインを高くとることが望ましい。制御部23については後述する。
以下に図3を参照して二値化部21について説明する。図3は二値化部21の回路構成の一例を示す図である。
二値化部21は、差動増幅回路21a、レベル制御部21b、インバータ回路21c、21dにより構成されている。
差動増幅回路21aには入力データが印加され、この入力データに対応した電圧が出力される。差動増幅回路21aからの出力電圧は、接続点Aにおいてレベル制御部21bによりレベル制御される。そして、レベル制御された電圧がインバータ回路21cの有するスレッショルド電圧により二値化され、さらにインバータ回路21dにより反転増幅される。二値化部21では、以上のようにして入力データを二値化している。
二値化部21は、PMOSトランジスタ36a〜36d、NMOSトランジスタ37a〜37d、抵抗38から構成されている。二値化部21において、差動増幅回路21aは、PMOSトランジスタ36a、36b、36cとNMOSトランジスタ37a、37bにより構成されている。レベル制御部21bは、PMOSトランジスタ36eによる可変電流源により構成されている。インバータ回路21cは、PMOSトランジスタ36f、NMOSトランジスタ37cにより構成され、インバータ回路21dはPMOSトランジスタ36g、NMOSトランジスタ37dにより構成されている。抵抗38は、一端が接続点Aに接続され、他端がインバータ回路21cの出力に接続されて、接続点Aに負帰還をかけている。
以下に、二値化部21を構成する各素子の接続について説明する。
PMOSトランジスタ36a〜36gのソースは共通接続されて電源に接続されている。NMOSトランジスタ37a〜37dのソースは共通接続されて接地されている。PMOSトランジスタ36a、36dのゲートには、固定電圧Vpが印加されており、PMOSトランジスタ36a、36dは定電流源として動作している。PMOSトランジスタ36dのドレインは、PMOSトランジスタ36bとNMOSトランジスタ37aとの接続点と、NMOSトランジスタ37aとNMOSトランジスタ37bの共通接続されたゲートに接続されている。
PMOSトランジスタ36b、36cのゲートへは、二値化部21へ入力される入力データが差動信号Vin+、Vin-としてそれぞれ印加され、この差動信号が差動増幅されて差動増幅回路21aの出力として、PMOSトランジスタ36cとNMOSトランジスタ37bとの接続点から出力される。
PMOSトランジスタ36cとNMOSトランジスタ37bとの接続点AにPMOSトランジスタ36eのドレインと、抵抗38の一端が接続されている。また、接続点Aには、共通接続されたPMOSトランジスタ36fとNMOSトランジスタ37cのゲートが接続されており、差動増幅回路21aの出力がインバータ回路21cに入力される。抵抗38の機能についての詳細は後述する。
レベル制御部21bを構成するPMOSトランジスタ36eのゲートには、制御部23より供給されるデューティ制御信号Vcontが印加されている。PMOSトランジスタ36eの詳細は後述する。
PMOSトランジスタ36fのドレインとNMOSトランジスタ37cのドレインとの接続点には、抵抗38の他端と、インバータ回路21dの入力である共通接続されたPMOSトランジスタ36gとNMOSトランジスタ37dのゲートが接続されている。そして、PMOSトランジスタ36gのドレインとNMOSトランジスタ37dのドレインとり接続点から二値化部21の出力として、二値化された二値化出力が出力される。
ここで、PMOSトランジスタ36eについて説明する。
PMOSトランジスタ36eは、差動増幅回路21aの出力電圧のレベルを制御するレベル制御部21bを実現する可変電流源を構成している。PMOSトランジスタ36eのゲートにはデューティ制御信号Vcontが印加されており、このデューティ制御信号Vcontの変動に応じてPMOSトランジスタ36eのドレイン電流値が変化する。このドレイン電流が変化すると、この変化に対応してPMOSトランジスタ36eのソース・ドレイン電圧も変動する。レベル制御部21bでは、このPMOSトランジスタ36eのソース・ドレイン電圧の変動により、接続点Aの電圧を制御している。
二値化部21では、このようにしてレベル制御された接続点Aの電圧Vaをインバータ回路21cの有するスレッショルド電圧に基づき二値化し、さらにインバータ回路21dにより反転増幅している。
すなわち、二値化部21では、インバータ回路21cにおいて二値化される前の入力データのレベルをデューティ制御信号により制御して、入力データが二値化されたときのデューティを制御している。
尚、本実施例では差動増幅回路21aの後段のインバータ回路を2段としたが、これに制限されるものではなく、例えば4段のインバータ回路が設けられていても良い。
以下に図4を参照して接続点Aにおける電圧Vaのレベル制御とデューティ制御について説明する。図4は接続点Aにおける電圧Vaのレベル制御とデューティ制御を説明する図の例である。
図4において、レベル制御する前の接続点Aの電圧を電圧Va1とし、レベル制御された後の接続点Aの電圧を電圧Va2とした。そして、電圧Va1、電圧Va2をそれぞれスレッショルド電圧Vthで二値化した二値化出力をout1、out2とした。図4に示されるように、電圧Va1が電圧Va2へ変化すると、これに対応して二値化出力out1からout2へ変化し、二値化出力のデューティが変化することがわかる。
このように、差動増幅回路21aの出力電圧である接続点Aの電圧Vaのレベルをデューティ制御信号Vcontにより制御すれば、二値化部21に入力される入力データが二値化出力とされる際のデューティを制御することができる。
次に、再度図3に戻って、抵抗38について説明する。
インバータ回路21cには、接続点Aの電圧Vaにおける電圧振幅を抑制するための振幅抑制手段として抵抗38が配設されている。抵抗38は、その一端が接続点Aに、他端がPMOSトランジスタ36fのドレインとNMOSトランジスタ37cのドレインとの接続点に接続されている。この抵抗38により、インバータ回路21cの出力が接続点Aに帰還されるので、接続点Aの電圧振幅を制限することができる。
ここで図5を参照して、電圧Vaの振幅について説明する。図5は電圧Vaに対応したPMOSトランジスタ36eのドレイン電流Icontを説明する図の例である。
PMOSトランジスタ36eのしきい値電圧をVth1、ゲート・ソース間電圧をVgs、ドレイン・ソース間電圧をVds、ドレイン電流をIdとすると、Vds>(Vgs−Vth1)の状態であるとき、PMOSトランジスタ36eは飽和領域で動作する。よって、図5に示すように飽和領域でのドレイン電流Idはほぼ一定となる。また、Vds<(Vgs−Vth1)の状態であるとき、PMOSトランジスタ36eは線形領域で動作し、ドレイン電流Idはドレイン・ソース間電圧Vdsの線形関数となる。よって、図5に示すように線形領域でのドレイン電流Idは線形関数となる。
ここで、例えば差動増幅回路21aの出力である接続点Aの電圧Vaの振幅が大きくなると、例えばこの電圧振幅の最大値付近などにおいてドレイン・ソース間電圧Vdsが一時的にVds<(Vgs−Vth1)となる状態が発生し、PMOSトランジスタ36eは、その動作において飽和領域と線形領域を行き来することになる。よって、PMOSトランジスタ36eのドレイン電流Idの定電流性が失われ、デューティ制御の精度が低下する。
本実施例では、抵抗38により、接続点Aにおける電圧Vaの振幅を制限することにより、PMOSトランジスタ36eを常に飽和領域で動作させている。これにより、上記のような事態を回避し、より高精度のデューティ制御を実現している。
尚、近年のCMOSプロセスにおける電源電圧の規格値は低下しており、さらに回路に流す電流による電圧降下を考慮すれば、トランジスタの定電流性を確保することは困難となってきている。例えば1.2V系のプロセスにおいては電源電圧は900mV程度まで低下することが考えられる。この場合には接続点Aにおいて、PMOSトランジスタ36eの定電流性を確保するために許容される電圧の振幅は200mV程度となる。
次にデューティ検出部22について説明する。
本実施例のデューティ検出部22は例えばローパスフィルタなどで実現することができる。以下に図6を参照してデューティ検出部22における二値化出力のデューティ検出について説明する。図6は、二値化出力のデューティ検出について説明する図の例である。
図6において、二値化部21から出力された二値化出力の出力がハイレベル(以下、Hレベル)の時の値をVh、パルス長をThとし、出力がローレベル(以下、Lレベル)の時の値をVl、パルス長をTlとした。
このとき、図6に示す二値化出力のデューティは、duty=Th/(Th+Tl)で表される。一方このときの二値化出力の平均値は、
(数1)
(Th×Vh+Tl×Vl)/(Th+Tl)
=Th/(Th+Tl)×(Vh−Vl)+Vl
=duty×(Vh−Vl)+Vl
となる。よって、デューティ検出部22では、二値化出力の平均値と、二値化出力がHレベルの時およびLレベルの時のパルス値から二値化出力のデューティを検出している。
次に制御部23について説明する。制御部23は、デューティ検出部22において検出されたデューティと、制御部23において予め設定された基準値を比較した結果に基づき、デューティを制御するデューティ制御信号を出力する。ここで、基準値についての詳細は後述する。本実施例における制御部23は、一般的な比較回路により実現することができる。このデューティ制御信号は、上述したように、二値化部21のPMOSトランジスタ36eのゲートに印加される。
以上に説明したように、本実施例の二値化制御部210では、入力データの二値化出力のデューティを検出し、このデューティを予め設定された基準値と比較している。そして、この比較した結果に基づき入力データを二値化する際のデューティを変更するので、デューティを所望の値に精度よく制御することができる。
ここで、デューティの制御に用いられる基準値について説明する。本実施例の制御部23では、デューティが50%となるように基準値が予め設定されている。このように入力データのデューティが50%となるように制御することにより、例えば高速シリアル伝送方法として広く知られる8b/10b変換などにおいても受信特性の向上を実現することができる。
近年の高速シリアル伝送においては、伝送するデータに8b/10b変換を施してから伝送する方法を採用する規格が多く見られる。8b/10b変換とは、送信する8bitデータをある変換テーブルに従って10bitのデータに変換するものであり、シリアル・データの中にクロックを埋め込むことで、データとクロックの転送を1本の信号で行う。また8b/10b変換では、伝送するデータの周波数帯を制限することでクロック埋め込みを容易にし、また、伝送データに含まれるHレベルとLレベルの数宇を等しくすることによって、データのレベル変動のないデータパターンを作り出すものである。
このような8b/10b変換で変換されたデータは、前述したようにHレベルとLレベルの数が等しくなるため、伝送データのデューティは50%となる。すなわち、本実施例のデータ処理装置200において、例えば8b/10b変換されたデータが入力される場合、入力データのデューティは50%となる。よって、二値化部21においてこの入力データの二値化出力のデューティが50%となるように制御することで、正確に入力データを取り込むことができる。
以下に、図7を参照して、入力データのデューティが50%からずれた場合について説明する。図7は、入力データのデューティが50%からずれた場合を説明する図の例である。
図7(A)はデューティが50%のデータパターンと、このデータパターンのアイパターンを示しており、図7(B)はデューティが50%からずれているデータパターンと、このデータパターンのアイパターンを示している。図7(A)に示すアイパータンに比べ、図7(B)に示すアイパターンの方がアイパターンが狭まっており、その分ジッタが生じており、受信特性が劣化していることがわかる。
本実施例では、二値化出力のデューティが50%となるように制御部23の基準値を設定したので、データの取り込みにおいてジッタの少ない信号を取得でき、受信特性の向上を実現することができる。
次に取込部220について説明する。本実施例の取込部220は、クロック生成部24とデータ取込部25により構成されている。
クロック生成部24は、二値化部21より出力された二値化出力よりデータを取り込むタイミングを決定するクロックを生成するものであり、例えばPLL(Phase Locked Loop)回路などで実現できる。
データ取込部25は、クロック生成部24により生成されたクロックと同期して、二値化部21より出力された二値化出力からデータを取り込む。本実施例のデータ取込部25は、例えばフリップフロップなどにより実現できる。尚、本実施例のデータ取込部25は、クロックの立ち上がりエッジでデータを保持し、取り込むものとした。
以下に図8を参照して本実施例のデータ取込部25を実現するフリップフロップについて説明する。図8は、フリップフロップの回路構成の一例を示す図である。
データ取込部25を構成するフリップフロップは、MOSインバータ80a〜80fと、クロック生成部24で生成されたクロックが入力されるMOSスイッチ81a〜81dとにより構成されている。
データ取込部25では、クロック生成部24から供給されるクロックがLレベルのとき、MOSスイッチ81a、81dがオン状態となり、MOSスイッチ81b、81cがオフ状態となる。すると、データ取込部25は、インバータ80aを介して二値化出力よりデータをデータ取込部25内に取り込み、保持する。
ここでクロック生成部24から供給されるクロックがHレベルになると、MOSスイッチ81a、81dがオフ状態となり、MOSスイッチ81b、81cがオン状態となる。するとデータ取込部25は、データ取込部25内に取り込まれて保持されていたデータをインバータ80fを介して出力する。
このように、本実施例のデータ取込部25を構成するフリップフロップでは、クロック生成部24より供給されるクロックの立ち上がりエッジと同期して、二値化出力よりデータを取り込んでいる。そして、データ取込部25により取り込まれたデータは、データ処理装置200の出力データとして外部装置へ出力される。
以上に説明したように、本実施例では、二値化出力のデューティを高精度に制御し、正しく入力データを復元し受信特性を向上させることができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例2について説明する。図9は実施例2のデータ処理装置200Aの機能ブロック図の一例を示す図である。データ処理装置200Aでは、上述した実施例1におけるクロック生成部24としてクロックリカバー部91が配置された点が実施例1と異なる。よって、図9において実施例1と同様の機能、構成を有する部分には実施例1の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
実施例2の取込部220Aは、クロックリカバー部91とデータ取込部25により構成されている。クロックリカバー部91は、二値化部21からの二値化出力を取得し、この二値化出力と同期した同期クロックを生成してデータ取込部25へ供給している。そして、データ取込部25は、この同期クロックに同期して、二値化出力よりデータを取り込む。
以下に図10を参照してクロックリカバー部91について説明する。図10は本実施例のクロックリカバー部91の回路構成の一例を示す図である。
本実施例のクロックリカバー部91は、PLL回路を用いて実現した。クロックリカバー部91は、位相比較器101、ローパスフィルタ102、電圧制御発振器(以下、VCO)103により構成されている。
位相比較器101は、VCO103の出力と二値化出力との位相差を比較し、その結果を出力する。ローパスフィルタ102では、位相比較器101の出力結果をフィルタリングし、周期数制御電圧として出力する。VCO103では、この周波数制御電圧によって決められた周波数のクロックを出力する。このとき、VCO103より出力されるクロックは二値化出力と同期した同期クロックである。
このような構成により、本実施例では、データ取込部25において、二値化出力と同期して二値化出力からデータを取り込むので、正確に二値化された入力データを取り込むことができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例3について説明する。図11は実施例3のデータ処理装置200Bの機能ブロック図の一例を示す図である。データ処理装置200Bでは、取込部220Bの構成においてのみ実施例1と異なる。よって、図11において実施例1と同様の機能、構成を有する部分には実施例1の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
取込部220Bは、多相クロック生成部111、多相データ取込部112、データリカバー部113により構成されている。
多相クロック生成部111は、多相クロックを生成し、多相データ取込部112とデータリカバー部113に提供している。多相データ取込部112は、この多相クロックに同期して、二値化出力から多相のデータを取得し、これを多相データとして出力する。データリカバー部113は、この多相データと、多相クロックを用いて入力データを復元し、復元されたデータをデータ処理装置200Bの出力データとして出力している。
以下に図12を参照して多相クロックに同期したデータの取り込みについて説明する。図12は、多相クロックと多相データのタイムチャートの一例を示す図である。図12において、多相クロックをCLK0〜CLK3、二値化出力をin、多相データをout0〜out3とした。また、本実施例において、多相クロック生成部111で4相のクロックが生成されるものとし、多相データ取込部112は多相クロックの立ち上がりエッジでデータを取り込むものとした。図12に示すように、4相の多相クロックの立ち上がりエッジでデータを取り込むと、この多相クロックと同期した、位相の異なる4相の多相データを取得することができる。
次に、図13を参照して多相クロック生成部111について説明する。図13は多相クロック生成部111の回路構成の一例を示す図である。多相クロック生成部111は、差動アンプ131、132を用いたリングオシレータにより実現することができる。このリングオシレータでは、周期をTとし相数をPとすると、互いにT/P位相がずれた相数Pの多相クロックを生成することができる。尚、上で述べたように、本実施例では相数P=4とした。
次に多相データ取込部112について図14を参照して説明する。図14は、多相データ取込部112の回路構成の一例を示す図である。本実施例の多相データ取込部112は、図14に示すようにフリップフロップ141〜144を並列に接続し、それぞれに多相クロックのうち、位相が異なるクロックを入力クロックとすることにより実現できる。
各フリップフロップへの入力クロックを、位相の異なるクロックとすることにより、各フリップフロップにおいて異なるタイミングで二値化出力よりデータを取り込むことでき、二値化出力を多相データとして出力することが可能となる。尚、フリップフロップ141〜144は、実施例1の図8で説明したフリップフロップとそれぞれが同様の構成であっても良い。
データリカバー部113は、多相データ取込部112から出力された多相データと多相クロックを用いてデータを復元する。本実施例のデータリカバー部113は、特許文献2に記載された方法で実現することができる。すなわち、本実施例のデータリカバー部113では、入力データの周波数をf1、多相クロックの周波数をf2としたとき、多相データのそれぞれから平均的にf1/f2ビットを抽出し、データを復元している。
このように、本実施例では、多相クロックに同期して、二値化出力から多相のデータを取り込み、この多相データを復元しているので、より正確に入力データを復元することができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例4について説明する。図15は実施例4のデータ処理装置200Cの機能ブロック図の一例を示す図である。データ処理装置200Cでは、実施例1の二値化制御部210に模擬パルス生成部151が設けられた点が実施例1と異なる。よって、図15において実施例1と同様の機能、構成を有する部分には実施例1の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
データ処理装置200Cの二値化制御部210Aは、二値化部21、デューティ検出部22、制御部23、模擬パルス生成部151により構成されている。
模擬パルス生成部151は、データ取込部25の入力部分を模擬した回路である。以下に模擬パルス生成部151について説明する。図16は本実施例の模擬パルス生成部151の回路構成の一例を示す図である。模擬パルス生成部151は、データ取込部25を構成するインバータ80aと同じ特性を有する同じサイズのインバタータ151aにより実現される。
データ取込部25におけるインバータ80aのスレッショルド電圧は、そのデバイス条件や温度、電源電圧等の変動により変動する。このため、入力データのデューティが所望の値に制御されて二値化出力とされても、データ取込部25の入力部分を構成するインバータ80aのスレッショルド電圧によってデータ取込部25内部へ供給される二値化出力のデューティがずれるという問題があった。
そこで、データ取込部25のインバータ80aと同じサイズで且つ同じ特性を有し、インバータ80aの模擬インバータとなるインバータ151aを配置した。このインバータ151aに二値化出力を入力し、その出力を模擬パルスとすれば、データ取込部25の内部に供給される二値化出力を正確に再現することができる。
また、インバータ151aにより生成される模擬パルスをデューティ検出部22に供給し、この模擬パルスのデューティに基づき入力データのデューティを制御することにより、データ取込部25内部に供給される二値化出力のデューティをより正確に制御することができる。また、本実施例の模擬パルス生成部151で生成される模擬パルスは二値化出力の反転信号となるため、本実施例の制御部23Aは実施例1の制御部23と逆の極性を持つものとした。
尚、模擬パルス生成部151を実現するインバータ151aを、インバータ80aの正確な模擬インバータとする場合、IC上でのレイアウトについてもその形状、場所等を考慮し、マッチング特性を確保することが望ましい。
以上に説明したように、本実施例ではデータ取込部25内部に供給される二値化出力の模擬パルスのデューティを制御することにより、より正確に二値化された入力データを取り込むことができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例5について説明する。図17は実施例5のデータ処理装置200Dの機能ブロック図の一例を示す図である。本発明の実施例5は、実施例4で説明した図15に示す二値化制御部210Aと、実施例2で説明した図9に示す取込部220Aにより構成されている。よって、図17において実施例2および実施例4と同様の機能、構成を有する部分には実施例2および実施例4の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
実施例5のデータ処理装置200Dでは、二値化制御部210Aにおいて入力データをデューティ制御された二値化出力とし、取込部220Aは、この二値化出力よりデータを取り込んでいる。
係る構成によれば、データ取込部25内部に供給される二値化出力の模擬パルスのデューティを制御することにより、より正確に二値化された入力データを取り込むことができる。また、データ取込部25において、二値化出力と同期して二値化出力からデータを取り込むので、正確に二値化された入力データを取り込むことができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例6について説明する。図18は実施例6のデータ処理装置200Eの機能ブロック図の一例を示す図である。本発明の実施例6は、実施例4で説明した図15に示す二値化制御部210Aと、実施例3で説明した図11に示す取込部220Bにより構成されている。よって、図18において実施例3および実施例4と同様の機能、構成を有する部分には実施例3および実施例4の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
実施例6のデータ処理装置200Eでは、二値化制御部210Aにおいて入力データをデューティ制御された二値化出力とし、取込部220Bは、この二値化出力からデータを取り込んでいる。
係る構成によれば、データ取込部25内部に供給される二値化出力の模擬パルスのデューティを制御することにより、より正確に二値化された入力データを取り込むことができる。また、多相クロックに同期して、二値化出力から多相のデータを取り込み、この多相データを復元しているので、より正確に入力データを復元することができる。
以下に図面を参照して本発明の実施例7について説明する。図19は本発明の実施例7のデータ処理装置200Fの機能ブロック図の一例を示す図である。実施例7のデータ処理装置200Fは、実施例3の図11で説明したデータ処理装置200Bにおけるデューティ検出部22を平均値検出部191に置き換えた点が実施例3と異なる。よって、図19において、実施例3と同様の機能、構成を有する部分には実施例3の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
データ処理装置200Fは、二値化部21、制御部23、多相クロック生成部111、多相データ取込部112、データリカバー部113、平均値検出部191により構成されている。
入力データは、二値化部21により二値化出力とされ、この二値化出力は多相データ取込部112に入力される。多相データ取込部112では、多相クロック生成部111で生成される多相クロックに同期して、二値化出力からデータを取り込み、多相データとして出力する。そして、多相データ取込部112は、この多相データをデータリカバー部113と平均値検出部191へ供給する。データリカバー部113は、この多相データおよび多相クロックを用いて入力データを復元している。そして、この復元されたデータは、データ処理装置200Fの出力データとして、外部装置へ出力される。平均値検出部191は、多相データの平均値を検出し、この平均値を制御部23へ出力する。制御部23では、この平均値と基準値を比較した結果に基づきデューティ制御信号を二値化部21へ出力している。
以下に本実施例の平均値検出部191について説明する。図20は、本実施例の平均値検出部191の回路構成の一例を示す図である。
平均値検出部191は、抵抗20a〜20d、抵抗201、オペアンプ202を用いた加算回路230にローパスフィルタ240が接続されて構成されている。加算回路230は、多入力加算回路により実現されても良く、この加算回路230により多相データを加算している。そして、平均値検出部191は、加算回路230における加算結果をローパスフィルタ240にかけることで多相データの平均値を検出している。またここで、加算回路230で加算される各データの重み付けを1/相数Pとすることにより、平均値検出部191から出力される平均値をVlからVhの間とすることができる。尚、本実施例では、相数P=4であり、二値化出力がLレベルの時の値をVl、二値化出力がHレベルの時の値をVhとしている。また、本実施例における各抵抗の抵抗値は、抵抗20a〜20dの抵抗値をRとしたとき、抵抗210の抵抗値がR/P、すなわち本実施例ではP/4となるようにしても良い。
このようにして検出された平均値は、実施例1で説明した数1を用いてデューティに変換することができる。よって、本実施例において検出された多相データの平均値を用いて二値化出力のデューティを制御することができる。
係る構成によれば、多相データの平均値を検出し、その平均値からデューティを算出した結果に基づき入力データの二値化におけるデューティ制御を行うので、より正確に二値化された入力データを取り込むことができる。また、多相クロックに同期して、二値化出力から多相のデータを取り込み、この多相データを復元しているので、より正確に入力データを復元することができる。
また、本実施例の平均値検出部191は、上述した回路構成以外の構成により実現することができる。図21は、本実施例の平均値検出部191を実現するその他の回路構成の例を示す図である。
図21に示す平均値検出部191Aは、ディジタルフィルタ250とD/A変換器260により構成されている。平均値検出部191Aでは、図20で説明した加算回路230とローパスフィルタ240において行われる多相データの加算および平均値の検出を行っている。
ディジタルフィルタ250では、ディジタル値の多相データの平均値を検出する処理を行う。この処理結果は、D/A変換器260によりアナログ値へ変換され、制御部23へ出力される。制御部23では、この平均値と基準値を比較した結果に基づきデューティ制御信号を二値化部21へ出力している。尚ここで、ディジタルフィルタ250は、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタやIIR(Infinite Impulse Response)フィルタなどにより実現することができる。
係る構成によれば、平均値の検出にディジタル回路を使用するため、回路規模の増大を抑え、かつ消費電力を低減するデータ処理装置を提供できる。
以下に図面を参照して本発明の実施例8について説明する。図22は本発明の実施例8のデータ処理装置200Gの機能ブロック図の一例を示す図である。実施例8のデータ処理装置200Gは、実施例7の図19で説明したデータ処理装置200Fにおける制御部23をディジタル比較回路270に置き換えた点が実施例7と異なる。よって、図22において、実施例7と同様の機能、構成を有する部分には実施例7の説明で用いた符号と同じ符号を付与し、説明を省略する。
実施例8のデータ処理装置200Gでは、実施例7で説明した平均検出部191Aが適用されている。ディジタルフィルタ250における処理により、ディジタル値の多相データの平均値が検出されると、この平均値はディジタル比較部270へ供給される。
ディジタル比較器270では予め基準値が設定されており、この基準値と平均値をディジタル的に比較する処理を行う。そして、この比較処理の結果がディジタル値で出力される。この比較結果は、D/A変換器260に供給されてアナログ値へ変換されたデューティ制御信号とされ、二値化部21に供給される。
係る構成によれば、多相データの平均値を検出し、その平均値からデューティを算出した結果に基づき入力データの二値化におけるデューティ制御を行うので、より正確に二値化された入力データを取り込むことができる。また、多相クロックに同期して、二値化出力から多相のデータを取り込み、この多相データを復元しているので、より正確に入力データを復元することができる。
また、入力データのデューティ制御に用いる回路がディジタル化されているため、回路規模の増大を抑え、かつ消費電力を低減するデータ処理装置を提供できる。
以上、各実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例にあげた構成、形状、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明は、入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化するデータ処理装置に応用することができる。
受信データの劣化により、受信データのデューティが崩れた例を示す図である。 実施例1のデータ処理装置200の機能ブロック図の一例を示す図である。 二値化部21の回路構成の一例を示す図である。 接続点Aにおける電圧Vaのレベル制御とデューティ制御を説明する図である。 電圧Vaに対応したPMOSトランジスタ36eのドレイン電流Icontを説明する図である。 二値化出力のデューティ検出について説明する図である。 入力データのデューティが50%からずれた場合を説明する図である。 フリップフロップの回路構成の一例を示す図である。 実施例2のデータ処理装置200Aの機能ブロック図の一例を示す図である。 クロックリカバー部91の回路構成の一例を示す図である。 実施例3のデータ処理装置200Bの機能ブロック図の一例を示す図である。 多相クロックと多相データのタイムチャートの一例を示す図である。 多相クロック生成部111の回路構成の一例を示す図である。 多相データ取込部112の回路構成の一例を示す図である。 実施例4のデータ処理装置200Cの機能ブロック図の一例を示す図である。 模擬パルス生成部151の回路構成の一例を示す図である。 実施例5のデータ処理装置200Dの機能ブロック図の一例を示す図である。 実施例6のデータ処理装置200Eの機能ブロック図の一例を示す図である。 実施例7のデータ処理装置200Fの機能ブロック図の一例を示す図である。 平均値検出部191の回路構成の一例を示す図である。 平均値検出部191を実現するその他の回路構成の例を示す図である。 実施例8のデータ処理装置200Gの機能ブロック図の一例を示す図である。
符号の説明
21 二値化部
21a 差動増幅回路
21b レベル制御部
21c、21d、80a、151a インバータ回路
22 デューティ検出部
23、23A 制御部
24 クロック生成部
25 データ取込部
36a〜36g PMOSトランジスタ
37a〜37d NMOSトランジスタ
91 クロックリカバー部
102、240 ローパスフィルタ
111 多相クロック生成部
112 多相データ取込部
113 データリカバー部
151 模擬パルス生成部
191 平均値検出部
200、200A〜200G データ処理装置
210、210A 二値化制御部
220、220A、220B 取込部
230 加算回路
250 ディジタルフィルタ
260 D/A変換器

Claims (10)

  1. 入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化する二値化手段と、
    前記二値化手段により二値化された二値化出力からデータを取り込む取込手段とを有するデータ処理装置において、
    前記二値化出力のデューティを検出するデューティ検出手段と、
    前記デューティ検出手段により検出された前記デューティに基づいて前記入力データのレベルを制御する制御手段とを有することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化する二値化手段と、
    前記二値化手段により二値化された二値化出力からデータを取り込む取込手段とを有するデータ処理装置において、
    前記取込手段へ取り込まれる前記二値化出力の模擬パルスを生成する模擬パルス生成手段と、
    前記模擬パルス生成手段で生成された前記模擬パルスのデューティを検出するデューティ検出手段とを有し、
    前記デューティ検出手段により検出された前記デューティに基づいて前記入力データのレベルを制御する制御手段とを有することを特徴とするデータ処理装置。
  3. 前記取込手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力からデータを取り込むタイミングを決定するクロックを生成するクロック生成手段と、
    前記クロック生成手段により生成された前記クロックと同期して、前記二値化出力からデータを取り込むデータ取込手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記クロック生成手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力に同期した同期クロックを生成することを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記取込手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力からデータを取り込むタイミングを決定する多相のクロックを生成する多相クロック生成手段と、
    前記多相クロック生成手段により生成された多相のクロックと同期して、前記二値化出力から多相のデータを取り込む多相データ取込手段と、
    前記多相クロック生成手段により生成される多相クロックと、前記多相データ取込手段より取り込まれた多相のデータを用いて前記二値化出力から取り込んだデータを復元するデータ復元手段とを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  6. 入力された入力データをスレッショルド電圧に基づき二値化する二値化手段と、
    前記二値化手段により二値化された二値化出力からデータを取り込む取込手段とを有するデータ処理装置において、
    前記二値化出力の平均値を検出する平均値検出手段を有し、
    前記平均値検出手段により検出された前記平均値に基づいて前記入力データのレベルを制御する制御手段とを有することを有することを特徴とするデータ処理装置。
  7. 前記取込手段は、前記二値化手段により二値化された前記二値化出力からデータを取り込むタイミングを決定する多相のクロックを生成する多相クロック生成手段と、
    前記多相クロック生成手段により生成された多相のクロックと同期して、前記二値化出力から多相のデータを取り込む多相データ取込手段とを有し、
    前記平均値検出手段は、前記多相データ取込手段により取り込まれた多相のデータの平均値を検出することを特徴とする請求項6に記載のデータ処理装置。
  8. 前記平均値検出手段と、前記制御手段とがディジタル回路により構成されており、
    前記制御手段の出力信号が入力されるD/A変換手段を有し、
    前記D/A変換手段によりアナログ値へ変換された信号に基づいて前記入力データのレベルを制御することを特徴とする請求項6または7に記載のデータ処理装置。
  9. 前記制御手段は、前記デューティが50%となるように前記入力データのレベルを制御することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
  10. 前記二値化手段は、前記入力データが入力される差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路の出力側に接続された可変電流源と、
    前記差動増幅回路の出力側と前記可変電流源との接続点の電圧の振幅を制限する振幅制限手段とを有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
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