JP2006109082A - データ送受信方法、及びデータ送受信装置 - Google Patents

データ送受信方法、及びデータ送受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006109082A
JP2006109082A JP2004292808A JP2004292808A JP2006109082A JP 2006109082 A JP2006109082 A JP 2006109082A JP 2004292808 A JP2004292808 A JP 2004292808A JP 2004292808 A JP2004292808 A JP 2004292808A JP 2006109082 A JP2006109082 A JP 2006109082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
clock
phase
sampling
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004292808A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Ema
秀利 江間
Narihiro Masui
成博 増井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004292808A priority Critical patent/JP2006109082A/ja
Publication of JP2006109082A publication Critical patent/JP2006109082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】受信データに含まれるクロックを復元することなく、受信側に備える独立のクロックによりデータを正確に復元することが可能なデータ送受信方法などを提供する。
【解決手段】シリアルデータを伝送路に送受信するデータ送受信方法において、基準クロックから生成されたクロックのうちの周波数がf2のクロックで多相クロックを生成するクロック生成工程と、周波数がf1のクロックによりシリアル転送されたシリアルデータを伝送路から受信したとき、前記多相クロックでオーバーサンプリングしてサンプリングデータを取得するサンプリング工程と、取得された多相クロックを単位とするサンプリングデータから平均的にf1/f2ビットを抽出し、シリアルデータを復元する復元工程と、を有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、伝送路にシリアルデータを送信し、伝送路から受信したシリアルデータを復元するデータ送受信方法及びデータ送受信装置に関する。
近年、機器間、ボード間、チップ間における大容量・高速データ伝送の要求を満たすため、USB(Universal Sirial Bus)、Sirial ATA(Advanced Technology Attachment)、IEEE1394、1G/10G Ethernet(登録商標)、InfiniBand、RapidIO、Fibre Channel、PCI(Peripheral Component Interconnect Bus)Expressといった様々な高速インタフェース規格が提唱され、実用に供されているが、高速化・大容量化の傾向は今後ますます強まるものと思われる。
実用に供されている高速インタフェース規格は、シリアル転送方式を採用しているものが多く、予め周波数が定められたクロックに同期させたデータを伝送路に送信し、受信データからクロック(エンベデッドクロック)を抽出し、抽出されたクロックにより、その受信データを復元するのが一般的である。受信データからクロックを抽出し、そのクロックを用いて受信データを復元する回路は、クロックデータリカバリ(「Clock Data Recovery」、以下CDRと略称する。)回路と呼ばれている。
一般に、CDR回路は、位相比較器、LPF(Low Pass Filter)、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)で構成されるPLL(Phase Locked Loop)回路が用いられ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)の発振信号(クロック)は、受信データの位相に同期するように制御され、再生クロックが抽出される。そしてこの再生クロックを基準として受信データをラッチすることにより受信データを復元する。
このとき、データは、ケーブルやマイクロストリップラインなどの伝送路上を伝搬し、受信端では様々な要因に起因したジッタにより、データ遷移時刻が変動する。このジッタが増大すると受信データを復元する安定性が低下し、データを正確に復元できなくなるので、転送速度が高速化するにつれてジッタに対する要求は厳しくなる。
ジッタを大別すると、ランダムに生じるランダムジッタRjと、データパターンなどに依存して規則的に変動するデータミニステイックジッタDjとに分けられ、トータルジッタTjは、これらが加算されたものになる。したがって全てのジッタ成分が低減されることが望ましいが、安定したデータを復元するためには、影響度の高いジッタ成分を低減することも有効である。
データミニステイックジッタDjの1つに符号間干渉(Inter Symbol Interference)がある。これは、隣接するデータビットが干渉して生じるもので、伝送路の周波数特性などが影響する。
図1は、伝送路の周波数特性によるジッタの一例を示す図である。
例えば、伝送路の周波数特性がデータの信号帯域で低域通過特性を持っていると、図1(a)に示すように、同じパルス幅t1のデータが送信されたとしても、受信端ではジッタによりパルス幅が変動する。
すなわち、図1(b−1)に示すように、全2重回線の各ラインにおける受信端の波形は、立ち上がり、立ち下がりが緩やかなアナログ波形になる。このため、受信端の差動信号は、図1(b−2)に示すように、2値化信号ではあるが、パルス幅がt2〜t5のごとく変動する。
伝送路の周波数特性を広帯域にわたって平坦化することは困難であることから、伝送速度が速くなると、符号間干渉による影響が不可避となる。そこで、この符号間干渉を低減させるため、従来、受信信号の高周波帯域に、低下分の利得を加えるイコライザ(波形等化器)を用いることが行われている。なお、イコライザは、アナログフィルタで構成されたり、デジタルフィルタで構成されたりする。
図2は、デジタルフィルタで構成されたイコライザの一例を示す図である。
図2に示すイコライザは、前置フィルタ201と、A/D変換器202と、ディジタル信号処理部203とにより構成される。A/D変換器202におけるサンプリング周波数をfsとすれば、前置フィルタ201に受信したアナログ信号が入力されると、入力信号中の0.5fs以上の不要周波数成分が除去されてA/D変換器202へ供給される。
A/D変換器202は、高周波成分が除去された入力信号を所定のサンプリング周波数fsでA/D変換し、ディジタル信号処理部203へ供給する。ディジタル信号処理部203は、A/D変換により量子化された受信信号を所望の周波数特性を持ったディジタルフィルタ(ここでは伝送線路で低下した高周波成分のブーストを行うイコライザとする)で信号処理を行う。このようにして所望の周波数特性となった受信信号を取り出すことができる。
なお、ディジタル信号処理部における信号処理において、fsの例えば2倍の周波数のクロックによりサンプリングすると演算時間が1/2に短縮され、高速演算素子が必要になり、コストアップとなることから、カットオフ周波数0.5fsのデジタルローパスフィルタを用いて伝送信号の周波数帯域を急峻に制限するものがある(特許文献1参照)。
一方、高速化の要求によりデータ転送レートが高くなり、例えばGbpsオーダーを超えるデータ転送レートを採用する場合には、VCOの発振周波数もGHzオーダーを超えるので、そのようなVCOを組み込んだCDR回路は、チップサイズの増大化、消費電力の増大化、コストアップなどの弊害も大きくなる。また、高速化により配線遅延も無視できなくなるので、素子配置や配線レイアウトなどに対する充分な配慮が必要となり、回路設計が益々難しくなる。さらに、配線遅延は、使用するデバイス特性に大きく依存するので、プロセス毎にレイアウトを再設計する必要が生じ(あるいは回路の再設計まで必要となり)、回路の再利用性の低下、開発期間の増大化を招来する。
このような問題を解決するものとして、オーバーサンプリング型のクロックデータリカバリ回路が提案されている(非特許文献1参照)。
図3は、従来から用いられているCDR回路の構成図である。
図3に示すCDR回路は、多相クロック生成部200がPLLやDLL(Delayed Locked Loop)などにより構成され、基準クロック(RefCLK)から所定位相ずつシフトした、等間隔の位相差を有する多相クロックを生成する。フリップフロップ回路(以下「FFあるいはF/F」回路と略称する。)201は、入力データ(Data)をデータ端子に共通入力し、多相クロック生成部200から供給される多相クロックの各クロック(CLK1〜CLKN)をそれぞれクロック端子に入力して、各クロックの立ち上がりで(あるいは立下りで)入力データを取り込む。すなわちFF回路201から出力されるデータは、入力データを少しずつ位相のずれたクロックでサンプリングされたものとなる。ディジタルPLL(DPLL)202は、FF回路201から供給されるビット列から、論理が反転する反転タイミングを検出し、そのタイミングに同期する位相のクロックを多相クロックの中から選択し、再生クロック(RecCLK)として復元する。また、再生クロック(RecCLK)と所定の位相差(例えば逆位相)を持つクロックで取り込んだデータを再生データ(RecData)として選択し、出力する。このとき再生クロック(RecCLK)の選択には、データの反転タイミングをフィルタで平滑化して検出している。そして後段の信号処理部(未図示)で、この再生クロック(RecCLK)をクロックとして活用する。このような構成にすれば、多相クロック生成部以外はディジタル回路で構成できるので実現が比較的容易になる。
しかしながら、この回路構成に用いる多相クロックは、位相差が等間隔であることが望ましい。
図4は、多相クロックが等間隔でない場合の一例を示す図である。
ここでは、多相クロック生成部200から、4位相の多相クロックが出力されるものとして説明する。図4に示すように、CLK2の位相が理想状態よりΔだけ遅れているものとし、再生クロック(RecCLK)としてはCLK2が選択されているものとする。
信号処理部内の各データは、この再生クロックに同期して動作する。ここで、Tswのタイミングで再生クロック(RecCLK)がCLK1の位相に切り替わったとすると、局所的に元々の位相差に加えてさらにΔだけ再生クロックの周期が短くなり、信号処理部内でフリップフロップのセットアップ時間Tsu’が十分確保できなくなり、最悪の場合には誤動作を起こす恐れがある。
そこで、多相クロック生成部において、位相インターポレータを用い、位相を調整する方法が開示されている(特許文献2、3参照)。
これらによれば、多相クロックを等位相間隔で出力することは可能である。
特許第2517709号公報 特開2002−190724号公報 特開2003−224532号公報 B.Kim et.al."A 30-MHz Hybrid Analog/Digtal Clock Recovery Circuit in 2-um CMOS", IEEE JSSC, December 1990, pp1385-1394
しかしながら、開示された技術により多相クロックを等位相間隔で出力するように設計することは可能であるが、装置が大きくなってしまうことや、高速になると伝送路等の配線遅延を無視し得ないので、各部においてそれぞれ多相クロックの位相合わせが必要になる等、依然として困難性が残存する。
本発明は、上記事情に鑑み、受信データに含まれる、周波数が高いクロックを復元することなく、それよりも周波数が低い、受信側に備える独立のクロックによりデータを正確に復元することが可能なデータ送受信方法、及びデータ送受信装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明のデータ送受信方法は、入力されたパラレルデータをシリアルデータに変換する第1の変換手段とシリアルデータをパラレルデータに変換する第2の変換手段とを用いて、シリアルデータを伝送路に送信し、伝送路から受信したシリアルデータを復元するデータ送受信方法において、
基準クロックから上記第1及び第2の変換手段で用いるクロックを生成すると共に、生成されたクロックのうちの周波数がf2のクロックを所定位相ずつずらして多相クロックを生成するクロック生成工程と、
パラレルデータが上記第1の変換手段に入力されたとき上記クロック生成工程で生成された所定のクロックに基づいて該パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換された該シリアルデータを伝送路に送信するデータ転送工程と、
周波数がf1のクロックによりシリアル転送されたシリアルデータを伝送路から受信したとき、受信されたシリアルデータを上記クロック生成工程で生成された上記多相クロックでオーバーサンプリングしてサンプリングデータを取得するサンプリング工程と、
取得された上記多相クロックの周期を単位とするサンプリングデータから平均的にf1/f2ビットを抽出し、受信されたシリアルデータを復元する復元工程と、を有することを特徴とする。
このように、受信したシリアルデータを、そのデータに含まれる周波数が高いクロックを用いることなく、受信側に備える、独立のクロックにより生成された多相クロックを用いてオーバーサンプリングし、そのサンプリングデータから所定数のビットを抽出し、受信したシリアルデータを復元するので、高速転送されたシリアルデータであっても正確に復元することができる。また、送信手段のクロックと受信手段のクロックとを共通化できるので、チップサイズを抑えることができる。
上記の目的を達成する本発明のデータ送受信装置は、基準クロックに基づき生成されたクロックに同期するシリアルデータを送信し、受信したシリアルデータを該クロックに基づいて復元するデータ送受信装置において、
基準クロックからクロックを生成すると共に、生成された該クロックのうちの周波数がf2のクロックを所定位相ずつずらして多相クロックを生成するクロック生成手段と、
周波数がf1のクロックに同期したシリアルデータを受信したとき、受信した該シリアルデータを上記多相クロックでオーバーサンプリングし、サンプリングデータを取得するサンプリング手段と、
取得された上記多相クロックの周期を単位とするサンプリングデータから平均的にf1/f2ビットを抽出し、受信した上記シリアルデータを復元する復元手段と、を備えたことを特徴とする。
このように、受信データに含まれる周波数が高いクロックを復元することなく、受信側に備える独立の基準クロックに基づき生成された多相クロックによりオーバーサンプリングして所定数のビットを抽出し、受信データの復元を行うので、転送データが高速化してもスキューはほとんど問題にならないうえ、クロックの共通化によりチップサイズを低減化できる。また、多相クロック等の周波数を、受信データに含まれるクロックの周波数の数分の1に設定することにより、高速化に容易に対応できる。
本発明のデータ送受信方法及びデータ送受信装置によれば、受信データに含まれるクロックとは別個の、受信側に備える独立の基準クロックに基づき生成された多相クロックによりオーバーサンプリングされる上、受信データの復元を行っているので、転送データが高速化してもスキューはほとんど問題にならない。また、オーバーサンプリングしたサンプリングデータをイコライザ等のデジタルフィルタで処理することにより、伝送路の遅延歪み等に起因するジッタの軽減が図れる。さらに、多相クロック等の周波数は、受信データに含まれるクロックの周波数の数分の1に設定すれば、データ転送レートの高速化に容易に対応できる上、受信データの復元に用いるクロックとデータ送信用のクロックとを共用することにより、チップサイズの低減化が図れる。
以下に、本発明のデータ送受信方法及びそのデータ送受信方法を用いた本発明のデータ送受信装置の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図5は、本発明のデータ送受信装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。
図5に示すデータ送受信装置は、物理層部100を備えており、物理層部100は、シリアルデータの送信を行う送信部101と、シリアルデータの受信を行う受信部102と、多相クロックを送信するPLL113とを備えている。PLL113は、基準クロックRefCLK1の供給を受け、周波数f2のクロック等を生成している。
送信部101と受信部1021の1組をポートと呼び、シリアルデータの送受信は、ポイント・ツー・ポイントで行われ、ポートが1対1で対応している。対向するポート相互は、全二重回線を構成する伝送路106と伝送路107とにより接続されており、伝送路106、107は、それぞれ2本の線で構成されている。
送信部101は、上位層から供給される送信データDtxを所定の変換規則に従って符号化を行うエンコーダ部103と、エンコーダ部103で符号化されたデータをクロックに基づいてシリアルデータに変換するシリアライザ104と、シリアライザ104で変換されたシリアルデータを伝送線路106に送信する送信出力部105とを有する。なお、シリアルデータは、差動信号により伝送される。
エンコーダ部103では8B/10B変換による符号化が行われる。この8ビットから10ビットへの変換は、8ビットデータに、Kコード(あるいはKキャラクタ)と呼ばれる制御用の1ビット(DtxK)を用いて変換するものであり、公知の技術であるからここでは説明を省略する。
物理層部100は、PLL部113を備え、供給される基準クロックRefCLKを基に、受信データ(シリアルデータ)に含まれる規格化された転送クロックの1/2の周波数f2で、かつ互いに異なる位相を有する多相クロックCK0〜CKと、規格化された転送クロックの1/10(本実施形態における8B/10B変換に場合)の周波数を有する内部動作のためのクロックPCLKとを生成する。例えば、データ転送が2.5Gbpsで行われる場合は、多相クロックCK0〜CKの周波数は、1.25GHzで生成し、クロックPCLKの周波数は、250MHzで生成する。
そして、エンコーダ部103にはクロックPCLKを、シリアライザ104にはクロックPCLKと多相クロックとを供給し各部を動作させる。また、上位層とのデータの授受は、クロックPCLKに同期させて行われる。
一方、受信部102は、伝送路107上を伝送されてきた差動信号を2値化する受信入力部108と、2値化された受信信号をデジタル処理してジッタを低減する波形等化部115と、波形等化部から出力した受信信号からシリアルデータを復元するデータリカバリ部109と、復元されたシリアルデータを10ビットのシンボルデータにパラレル変換するデシリアライザ110と、送信側のクロックと受信側のクロックとの周波数差を吸収するエラスティックバッファ111と、10ビットのシンボルデータを8ビットのデータに変換(10B/8B変換)するデコーダ部112とを備えている。
ここで、データリカバリ部109と、デシリアライザ110と、多相クロック生成部(PLL113を兼ねて構成することができる。)とは、本発明の1つの特徴部を構成するものであって、いわゆるデータリカバリ回路として図8以下に詳述する。
PLL部113で生成された多相クロックCK0〜CKとクロックPCLKのうち、クロックPCLKは、デコーダ部112及びエラスティックバッファ111に、多相クロックは、データリカバリ部109に供給され、供給されたクロックに基づいて各部が動作する。
ここで、受信部102においては、最終的に、基準クロックRefCLK1を基に生成されたクロックに同期させて上位層にデータが出力されるため、周波数差を吸収する必要がある。そこで、エラスティックバッファ111は、例えば特殊符号の追加や削除を行うことにより、その周波数差を吸収する。なお、本実施形態では、エラスティックバッファ111は、デコーダ112の前段に設けられているが、後段に設けることにしてもよい。また、この周波数差の許容値はインタフェース規格毎に定められている。
データ受信装置の物理層部100と、伝送路106、107を介して対向する物理層部120においても、送信部122は、基準クロックRefCLK2を基にPLL123で生成されるクロックに同期するシリアルデータを送信する。すなわち、本実施形態のデータ送受信装置と、伝送路を介して対向する別のデータ送受信装置とは、それぞれ独立の基準クロックRefCLK1、RefCLK2を用いて生成されたクロックに基づいて動作するように構成されている。例えば物理層部100では、PLL113で生成された多相クロックが、受信部102のデータリカバリ部109に供給される一方で、送信部101にもその多相クロックが供給され、共通に使用される。
ここで、本実施形態では、対向するポート相互は、全二重回線で構成されているが、必ずしも全2重回線で構成する必要はなく、片2重回線で構成することもできる。また、伝送路106、107は、それぞれ2本の線で構成されているが、無線で構成してもよい。
次に、符号間干渉によるジッタ成分の低減を図る波形等化部115について、オーバーサンプリング部1、ローパスフィルタ、比較器を含んで構成される本実施形態の波形等化回路に基づいて詳述する。
図6は、第1の実施形態に用いる波形等化回路の構成図である。
図6に示す波形等化回路は、オーバーサンプリング部1と、ローパスフィルタ50、波形等化部51、及び比較器52(本発明の波形等化手段に相当する。)とにより構成されている。
ここで、
オーバーサンプリング部1は、受信入力部108で二値化された受信信号RXDを多相クロックでオーバーサンプリングし、オーバーサンプルデータOVSDを出力する。
ここで用いる多相クロックは、転送データに含まれるクロック(エンベデッドクロック)の周波数f1の約1/2に相当する周波数f2で、それぞれがエンベデッドクロックの周期をUIとしたときに、UIの1/6の位相差を有するように構成されている。なお、オーバーサンプリング部1の詳細は後述する。
ローパスフィルタ50は、オーバーサンプルデータOVSDの直近の3サンプル分のデータを加算して移動平均をとり、平均化データAvgDに変換し、不要な高周波ノイズを低減する機能を果たす。また平均化データAvgDを0〜3の値として多値化する信号処理を行うことにより量子化誤差を軽減させることができる。
イコライザフィルタ3は、平均化データAvgDから高周波成分をブーストしたイコライズデータEQDを生成する。特定の高周波成分をブーストすることにより符号間干渉を取り除き、データミニスティックジッタDjを低減化している。
比較器52は、イコライズデータEQDと所定の閾値Thres(ここでは2)との大小比較を行い、二値化データDataを出力する。
ローパスフィルタ50は、オーバーサンプルデータOVSDを順次1サンプルずつ(1/fs)遅延させる遅延素子55a、55bと、各遅延素子の出力に所定の係数(ここでは1)を乗じる乗算器56a、56b、56cと、乗算器56a、56b、56cの各出力を加算する加算器57とで構成されている。
このローパスフィルタ50により、直近の3サンプル分のデータが加算され、移動平均が求められる。なお、乗算器56a、56b、56cは、係数が1であり、ここでは省略することができる。
イコライザ51は、平均化データAvgDを順次1サンプルずつ(1/fs)遅延させる遅延素子58(1)〜58(12)と、平均化データAvgDに係数k1を乗じる乗算器59aと、遅延素子58(6)の出力に係数k2を乗じる乗算器59bと、遅延素子58(12)の出力に係数k3を乗じる乗算器59cと、乗算器59a〜59cの各出力を加算する加算器60とにより構成されている。
すなわち単位遅延が6サンプル分(つまり多相クロック周期)のいわゆるトランスバーサルフィルタを構成し、係数k1〜k3が適宜設定されることにより所望のフィルタ特性を得ることができる。
図7は、図6に示した波形等化回路の各主要信号の信号波形例である。
図7において、(a)は、周波数f1の転送クロック、(b)は、転送クロックに同期して送信される送信データの一例である。また(c)は、受信した差動信号(アナログ波形)で、受信入力部108の入力である。
ここでは簡単のため伝送路は一次遅れ系の特性を持ち、(c)のように波形がなまり、ジッタDjが発生しているものとする。
(d)は、受信した差動信号を二値化した受信データRxD(実線)で、(e)は、受信データRxDを周波数がfsのクロックでオーバーサンプルしたオーバーサンプルデータOVSD(黒丸)である。
伝送路の特性により符号間干渉を受けるため、二値化された受信データRxDにはジッタDjが発生している。x印は、本来オーバーサンプルされる点であり、ジッタDjの発生によりデータが欠けている。
(f)は、オーバーサンプルデータOVSDを移動平均した平均化データAvgD、(g)は、平均化データAvgDをイコライザで処理したイコライズデータEQDである。ここでは説明のためにイコライザにおける遅延に相当する6サンプル分左にシフトして表示されている。
(h)は、イコライズデータEQDを閾値Thres(2)と比較することにより2値化されたデータDataで、等化処理前の受信データRxD(又はオーバーサンプルデータOVSD)に比べるとジッタDjが改善されていることがわかる。
図7の波形例では、k1=−1、k2=3、k3=−1とした場合であり、入力信号の高域がブーストし、伝送路で低下した高域のゲインを補償し符号間干渉が低減されている。係数k1〜k3をこのように選択した場合は、比較器52における閾値Thresは2となる。
ローパスフィルタ50及びイコライザフィルタ51によるこの構成はFIRフィルタの一構成例であり、所望のフィルタ特性に応じて適宜構成や係数を変更することもできる。
また、イコライザフィルタ51は、遅延素子58(1)〜58(5)及び遅延素子58(7)〜58(11)の出力に乗じる係数が0である12次のFIRフィルタと見ることもできるので、乗算器の係数を変更する係数変更部(未図示)を設け、伝送路特性に応じて係数を変更することにしてもよい。
このように、二値化した受信信号をオーバーサンプリングしてディジタルフィルタで処理することにすれば簡便な構成で、伝送路特性などに起因して生じる符号間干渉などのデターミニスティックジッタDjを低減し、受信データを安定的に復元することができる。また、実現が困難な高速アナログフィルタ、あるいは高速サンプル可能なA/D変換器及びその前置フィルタを必要としないため、チップサイズや消費電流の増大、コストアップを招くことなく高速化を図ることができる。
図8は、本実施形態のデータ送受信装置に用いるデータリカバリ回路の一例を示すブロック図である。
図8に示すデータリカバリ回路は、オーバーサンプリング部1と、多相クロック生成部2と、シンボルデータ復元部3とを備えている。なお、図6で説明した、オーバーサンプリング部1の後段に配置される、ローパスフィルタ50と、波形等化部51と、比較器52とは、ここでは説明の都合上、表示が省略されている。
また、オーバーサンプリング部1(表示が省略されているローパスフィルタ50、波形等化部51、及び比較器52を含む)と、シンボルデータ復元部3の一部とによりデータリカバリ部109を構成し、シンボルデータ復元部3の一部によりデシリアライザ110を構成している。また、多相クロック生成部2は、PLL113の一部を構成している。
多相クロック生成部2は、基準クロックRefCLKに基づいて、所定周波数で、互いに等間隔の位相差を有する多相クロックを生成する。
ここで、多相クロック生成部2は、PLL部113を兼ねることができる。なお、PLL部113の詳細構成例については後述する。
本実施形態では、転送データに含まれるクロック(エンベデッドクロック)の周波数f1の約1/2に相当する周波数f2を有し、エンベデッドクロックの周期をUIとしたときに、それぞれUIの1/6の位相差を有する多相クロックCK0〜CK11が生成される。
例えば、データ転送のビットレートが2.5Gbps(UIは400ps)の場合には、800ps周期(1.25GHz)で66.7psの位相差を有する12のクロックが生成される。
ここでは、データ転送クロックの周波数の1/2の周波数で12位相のオーバーサンプリングを行う例を説明したが、例えばデータ転送クロックの周波数の1/4の周波数で24相のオーバーサンプリングを行うことも可能であるし、多相クロックの相数を適宜変更することも可能である。
このようにデータ転送クロックの周波数f1よりも低い周波数f2の多相クロックを生成することにより、各部の動作周波数を下げることができるので、高速化に対応しやすい。
オーバーサンプリング部1は、12個のフリップフロップ(F/F0〜F/F11)4と、入力されたデータを1つのクロック(例えばCK0)に同期させて出力する並列化部5とを備えている。
12個のフリップフロップ4には、受信データDataがそれぞれのデータ端子に共通に入力するとともに、多相クロックCK0〜CK11の各クロックがそれぞれのクロック端子に入力するので、入力されるそれぞれのクロックが立ち上がるタイミングで受信データDataが取り込まれる。
並列化部5は、2段構成のフリップフロップを有し、フリップフロップ4からの出力Q0〜Q11を一旦出力Q0〜Q5と出力Q6〜Q11と分けてラッチした後に、それらを合わせ、出力Q0〜Q11を多相クロックの内のクロック(ここではCK0とする)に同期させてオーバーサンプルデータOVSDを出力する。
シンボルデータ復元部3は、データ選択部6と、選択信号生成部7と、デシリアライザ8と、コンマ検出部9とを備えている。各部の詳細については後述する。
シンボルデータ復元部3は、データリカバリ部108の機能とデシリアライザ109の機能とを持ち、多相クロック生成部2により生成された多相クロックのうちの1つのクロック(ここではCK0)で動作し、オーバーサンプルデータOVSDから10ビットのシンボルデータSYMを復元するとともに、位相状態を遷移させたシンボルクロックSYMCLKを生成するように構成されている。
このようにシンボルデータ復元部3は、1つのクロック(ここではCK0)で動作するので、クロックのスキューによる悪影響を考慮する必要がない。
次に、各部の詳細について説明する。
はじめに、オーバーサンプリング部1の詳細について説明する。
図9は、オーバーサンプリング部の各主要信号の信号波形の一例を示す図である。
図9において、(a)は、受信データDataの波形例、(b)は、受信データの転送クロック(実際にはオーバーサンプリング部には存在しないが、説明の都合上記載)、(c)は、多相クロックCK0〜CK11、(d)は、多相クロックによりFFに取り込まれ、各FFから出力されるデータQ0〜Q11、(e)は、並列化部に一旦取り込まれたデータQ0〜Q5、データQ6〜Q11、(f)は、並列化部から出力されるオーバーサンプルデータOVSDを表している。
(c)に示す多相クロックCK0〜CK11は、(b)に示す転送クロックの周期(UI)の2倍(2UI)の周期で、隣接クロック相互間の位相差が等間隔になるように設定されたクロックである。
(a)に示す受信データDataの黒丸は、多相クロックによりオーバーサンプリングされたポイントであり、この多相クロックにより取り込まれた(d)に示す各FFの出力Q0〜Q11は、(d−0)から(d−11)のように変化する。
一般に、受信データDataが立ち上がり、あるいは立下がるタイミングは、ランダムに、あるいは多種多様な要因により斜線部(ア)のように変動し、いわゆるジッタが発生する。したがって、データの論理が反転する付近におけるオーバーサンプリングデータは、図の白丸のように変動する。
しかし、本実施形態のデータ送受信装置においては、後述するように、ジッタが原因となってデータが不正確に復元されるのを回避することができる。
並列化部においては、一旦、クロックCK0でQ0〜Q5を取り込み、(e−0)に示すようにQQ[0:5]を出力し、クロックCK6でQ6〜Q11を取り込み、(e−6)に示すようにQQ[6:11]を出力する。そして次のクロックCK0でQQ[0:5]及びQQ[6:11]を取り込んで並列同期化し、(f)に示すように、オーバーサンプルデータOVSD[0:11]を出力する。なお、図において、ビット列の左側はLSBで、時間的に速いサンプル点を表している。
本実施形態の並列化部5は、クロックCK0でQ0〜Q5を取り込み、クロックCK6でQ6〜Q11を取り込んだ後、次のクロックCK0でQ0〜Q11を取り込むことにより、Q11やQ10に対するセットアップを容易にしているが、必ずしもこのような方法を採用する必要はない。また、並列化部におけるデータの取り込みも、必ずしも2段階に設定する必要はなく、より安定的にデータが取り込めるように段数を増やしてもよい。
再び図8に戻って、オーバーサンプルデータOVSDからデータを正確に復元する方法を説明する。
オーバーサンプリング部1から出力されるオーバーサンプルデータOVSDは、本実施形態においては、転送データ2ビットを6位相のクロックでオーバーサンプリングした、12ビット構成のオーバーサンプリングデータOVSDから所定位相のクロックで取り込んだデータを抽出して選択出力すればよい。しかし、通信を行う、対向するデータ送受信装置相互の送信部122から送られるシリアルデータに含まれるクロックの周波数は、受信部102でオーバーサンプリングを行う多相クロック(クロックCK0〜CK11)の周波数と全く同じであれば、取り込み位相は、固定されたままの状態でよく、例えば常に2ビットが出力される。しかし、通常はある範囲内の周波数差を有するので、取り込み位相が徐々にずれ、時折1ビット、あるいは3ビットが選択的に出力される。
次に、シンボルデータ復元部3の詳細について説明する。
図10は、選択信号生成部7の構成例を示す図であり、図11は、選択信号生成部7の各主要信号の波形例を示す図である。
図11の(a)〜(h−2)には、図10に示す信号名の波形を示す。また、下段には、破線の期間(i)、(ii)における(b)〜(g−2)の拡大図を示す。
図10において、選択信号生成部7は、両エッジ検出部20と、比較部21と、カウンタ22と、状態制御部23と、CKP変換部24と、エッジ検出部25と、選択信号変換部26とを備え、多相クロック生成部2から供給されるクロックCK0(a)を基準にして動作するように構成されている。
両エッジ検出部20は、オーバーサンプルデータOVSD(b)のビット列の論理が反転する、立ち上がり及び立下りの両エッジ位置を検出し、その両エッジ位置を示すエッジ信号RxEdge(c)を出力する。
これは、オーバーサンプルデータOVSD[0:11]と、オーバーサンプルデータを1位相分遅らせたデータdOVSD[0:11]との排他的論理和、すなわち、1クロック前のOVSD[11]をpOVSD[11]と表せば、dOVSD[0:11]={pOVSD[11]、OVSD[0:10]}で表されるdOVSD[0:11]と、OVSD[0:11]との排他的論理和を演算することにより求めることができる。
例えば図11に示すように、OVSD[0:11]が「011111100000」であるとき、dOVSD[0:11]は、「001111110000」となり、RxEdge[0:11]は、「010000010000」となる。
比較部21は、エッジ信号RxEdge(c)とクロック(CK0)の立下りエッジ信号CKEdge(f)とを比較し、CKEdgeの位相がRxEdgeの位相よりも進んでいればDN信号(g−2)を[H]に、遅れていればUP信号(g−1)を[H]に、一致していれば双方を[L]にして出力する。
ここでRxEdge信号に複数個の1が含まれる場合は、それぞれについて位相進み、あるいは遅れ判定を行い、いずれか多い方の結果を出力すればよい。また、同数であれば一致と判定する。
カウンタ22は、比較部21から出力されるUP信号、DN信号をカウントし、LPF設定信号により設定された閾値に達するとSUP信号、SDN信号(h−1、h−2)を出力する。
このようにしてUP信号、DN信号の平均化を行うことにより、カウンタ22は通常のPLLのループフィルタとしての役割を果たす。
例えばアップダウンカウンタなどにより構成し、UP=「H」ならばカウント値を1プラスし、DN=「H」ならばカウント値を1マイナスする。そしてカウント値が正の所定値(例えば+N)を超えればSUP信号を「H」に、負の所定値(例えば−N)を下回ればSDN信号を「H」にして出力し、カウント値を初期値(例えば0)にクリアする。
ここで正負の閾値をLPF設定信号で変更すれば、平均化の帯域を変えることができる。また、カウンタ22で平均化することにより、受信データにジッタがあり、オーバーサンプルデータOVSDのデータ遷移タイミングが変動する場合であっても、その平均位置がクロックに対して進んでいるか遅れているかを検出することができる。
また、正負の閾値は、送信側との周波数差に対する応答性を考慮して選択すればよい。 例えば、周波数差が1000ppmのとき、500クロック(CK0)で6回のSUP(またはSDN)が出力されればよいので、Nは83以下で、十分平均化の効果が得られる値(例えば16や32)に設定するとよい。
また、より簡単に構成するには、比較部21において複数のエッジに対し位相進み、あるいは位相遅れが出た場合はUP、DN双方とも「H」を出力し、次段のカウンタ22でUP=H、DN=Hの場合はカウントのアップ、ダウンを行わないようにしてもよい。
状態制御部23は、クロックパターンCKPの6つの位相状態(st0〜st5)を制御する。
図12は、状態制御部により制御されるクロックパターンCKPの状態遷移状況の一例を示す図である。
図12に示すように、クロックパターンCKPの遷移条件は、カウンタ22からSUP信号「H」が出力されるたびに時計方向に1つずつクロックパターンCKP(a)の位相状態(St0〜St5)を遷移させ、カウンタ22からSDN信号「H」が出力されるたびに反時計方向に1つずつクロックパターンCKP(a)の位相状態(St0〜St5)を遷移させるもので、初期状態は例えばSt0とする。
状態制御部23は、この位相状態を示すstate信号と、状態信号S0、S1とを出力する。なお、状態信号S0はstate信号がSt4からSt3に遷移したとき、状態信号S1は、St3からSt4に遷移したときに「H」となる。
CKP変換部24は、state信号をクロックパターンCKPに変換する。
図13は、state信号をクロックパターンCKPに変換する変換規則の一例を示す図である。
図13に示すクロックパターンCKPは、データ転送クロック(同期信号)の1周期、1UIを6位相でオーバーサンプリングしたもので、St0〜St5に遷移するにつれて1位相ずつ進むように構成されている。
また、選択信号変換部26は、state信号を選択信号Selに変換する。選択信号Selは、クロックパターンCKPの立ち上がり時に「1」となる信号である。この変換規則を、クロックパターンCKPの変換規則と同様に、図12に例示する。
なお、状態St4からSt3に遷移したとき、及びSt3からSt4に遷移したときは、図の右側に示す、異なるパターンが出力される。
これは、先に示した状態信号S0、S1の「H」期間に対応して、状態信号S0、S1は、選択信号Selの「1」の数(つまりクロック立ち上がり数)を表わし、S0=1のときは「1」の数は1個、S1=1のときは「1」の数は3個、その他のときは「1」の数は2個をそれぞれ表わすものである。
すなわち、選択信号変換部26から出力される選択信号Selのビット列における「1」の数は、位相状態がSt4からSt3に遷移したときには1箇所、位相状態がSt3からSt4に遷移したときには3箇所となり、その他の位相状態における箇所数とは相違する。
エッジ検出部25は、クロックパターンCKPのビット列における論理が反転し「1」から「0」に変わる箇所、すなわちクロックパターンCKPの立ち下がり箇所を検出しクロック立下りエッジ信号CKEdgeを出力する。
これはクロックパターン信号CKPと、クロックパターン信号CKPを1位相分遅らせたデータdCKP[0:11](1クロック前のCKP[11]をpCKP11とすると、dCKP[0:11]={pCKP11、CKP[0:10]})とで各ビット毎(〜CKP&dCKP)なる演算を行えばよい。ただし、〜は否定演算を表す。
図11に示す選択信号生成部の各主要信号の波形例において、(b)オーバーサンプルデータOVSDは、転送データ「10101010‥」がオーバーサンプリング部1でオーバーサンプリングされたものであり、「011111100000」のデータが連続している。また、(d)stateは、st0で始まり、図12に示した変換規則にしたがって(e)クロックパターンCKPは、「000111000111」が出力される。するとエッジ信号(c)RxEdgeは、「010000010000」となり、クロックパターンCKPの立下り(f)CKEdgeは、「100000100000」となる。
拡大図1に示す期間(I)においては、クロックパターンCKPの立下り位置の方がオーバーサンプルデータOVSDのエッジ位置RxEdgeよりも進んでいるので、(g−2)DN信号が「H」となる。そしてカウンタ22において、カウント値が−Nとなったとき、(h−2)SDN信号が「H」となり、(d)遷移状態stateは、st5に遷移する。その結果(e)クロックパターンCKPは、「100011100011」に変わり、拡大図2に示すように、(c)RxEdgeと(f)CKEdgeの位相が一致するようになる。すなわち、クロックパターンCKPがオーバーサンプルデータOVSDに同期する。
図14は、データ選択部6の構成例を示す図である。
図14において、データ選択部6は、第1選択部30と、第2選択部31とを備えている。
第1選択部30は、選択信号Sel[0:5]及び状態信号S0、S1に基づいて、オーバーサンプルデータOVSD[0:5]からデータd0、d1を復元する。
また、第2選択部31は、選択信号生成部7から出力される選択信号Sel[6:11]に基づいて、オーバーサンプルデータOVSD[6:11]からデータd2を復元する。
ここで、データd0、d1、d2は、次式により変換する。(ただし、&は論理積を表すものとする。)
S0が「H」のときは、d0、d1は、ともに無視する。
S1が「H」のときは、d0は、OVSD[0]に、d1は、OVSD[5]にそれぞれ変換する。
S0、S1が「L」のときは、d0は、kが0〜5まで変化させたときにおける(OVSD[k]&Sel「k」)の論理和に変換し、d1は、無視する。
一方、d2は、S0、S1が「H」、「L」の如何に拘わらず、kが6〜11まで変化させたときにおける(OVSD[k]&Sel「k」)の論理和に変換する。
すなわち、S0が「H」のときは、d2のみが有効データとなり、S1が「H」のときは、d0、d1、d2の3つのデータが有効データとなる。そして、S0及びS1が共に「L」のときは、d0、d1の2つのデータが有効データとなる。
なお、有効データの出力と同時に、状態信号S0、S1を選択部における演算遅延時間だけ遅延させた状態信号S0’、S1’を出力し、復元データd0、d1、d2の有効状態を示す。
図15は、デシリアライザの構成例を示す図である。
図15に示すように、デシリアライザ8は、復元データd0、d1、d2が入力されるシフトレジスタ36と、シンボル変換部37と、シンボル同期制御部38とを備えている。シフトレジスタ36は、復元データd0、d1、d2を状態信号S0’、S1’に従って逐次シフトして保持し、各レジスタ出力をパラレルデータPDataとして出力する。
図16は、デシリアライザのうちのシフトレジスタの詳細な構成例を示す図である。
図16に示すシフトレジスタ36は、フリップフロップ(レジスタ)40(0)〜(11)と、マルチプレクサ41(1)〜(11)とを備え、フリップフロップ(レジスタ)40(0)〜(11)は、縦列接続されてシフトレジスタを構成し、マルチプレクサ41(1)〜(11)は、状態信号S0’、S1’に従ってシフト量が変更され、各レジスタへ入力される復元データd0、d1、d2が選択される。
なお、図において、フリップフロップ40(5)以降のものは省略されている。
マルチプレクサに入力される復元データd1、d0、d2の3入力のうち、上から3ビットシフト、2ビットシフト、1ビットシフトに対応し、S1’が「H」のときは一番上の入力が、S0’が「H」のときは一番下の入力が、その他のときは真中の入力が選択出力される。またフリップフロップ40は、12個設けるものとし、各レジスタ40の出力Q0〜Q11をパラレルデータPData[0:11]として出力する。
これにより、1〜3個ずつ復元されるデータがパラレル変換される。
コンマ検出部9は、デシリアライザ8から供給されるパラレルデータPData中に所定のコンマ符号のパターンが含まれているか否かを検出し、その検出結果Detと、検出された場合の検出位置DetPos(例えば、検出されたコンマ符号のパターンのLSBのビット数)をデシリアライザ8に供給する。
ここで、8B/10B変換の場合におけるコンマ符号は、左側をFRB(First Recieved Bit)とすると、「0011111010」又は「1100000101」である。またシンボルの区切りを示す属性を有する他の符号として、「0011111001」や「1100000110」が検出される場合もある。
例えば、PData[11:0]が「100111110101」のときは、PData[10:0]がコンマパターンと一致するので、Detとして「H」、検出位置DetPosとして1が出力される。
図17は、シンボル変換部とシンボル同期制御部とを説明する信号波形図である。
図17において、PData[11]は、最初に受信されたビット(FRB)であり、PData[0]は、最後に受信されたビット(LRB:Last Recieved Bi)である。
(a)は、クロック(CK0)を表し、(b)は、PData[11:0]を表し、(c)は、検出信号Detを表し、(d)は、検出位置信号DetPosを表し、(e)は、状態信号S0’、S1’を表し、(g)は、パラレルデータPDataを1クロック遅延させたdPDataを表し、(h)は、シンボルクロックSYMCLK(ラッチイネーブル信号LEと同一信号)を表し、(i)は、パラレルデータPDataのシンボル有効位置を示すシンボル位置信号LEPosを表し、(j)は、10ビットのシンボルSYM信号を表している。
今、(b)パラレルデータPData中にコンマパターンCOMが検出されると(拡大図の下線部)、コンマ検出部9から(c)検出信号Detと(d)検出位置信号DetPosとが出力される。
シンボル同期制御部38は、カウンタを内蔵しており、この検出信号Detをスタート信号、検出位置信号DetPosをカウント初期値とし、カウントが開始される。このカウンタは、デシリアライザ8に入力される1〜3個の復元データの個数分だけ進む。すなわち、状態信号S0’、S1’に基づいてカウントを行い、カウント値が10ビット(1シンボル分)貯まる毎に、(h)ラッチイネーブル信号LEを出力(LEを「H」に)し、カウント値を−10にする。同時に、パラレルデータPDataの有効位置を示す(i)シンボル位置信号LEPosとしてカウント値を出力する。なお、状態信号は、各ブロックでの処理時間分遅延(本例では2クロック分)させた(e−1、e−2)S0”、S1”を用いてカウントを行う。S0”が「H」のときは、カウントを1進め、S1”が「H」のときは、カウントを3進め、その他のときは、カウントを2進める。
シンボル変換部37は、パラレルデータPDataを1クロック分遅延させた(g)dPDataから、ラッチイネーブル信号LEが「H」のときにシンボル位置信号LEPosにしたがって(j)10ビットのシンボルSYM[0:9]が取り出される。したがって、シンボル位置信号LEPosが、0、1、2であればそれぞれ、dPData[9:0][10:1][11:2]が取り出される。なお、シンボル位置信号LEPosが3以上であれば、それ以前のクロックで取り出されるので存在しない。また、ラッチイネーブル信号LEと同一の信号がシンボルクロックSYMCLKとして出力される。
このようにすればシンボルクロックSYMCLKに同期させて10ビットのシンボルSYMが復元できる。なお、シンボルクロックSYMCLKの周期は、通常、クロック(CK0)の5クロック分(転送用クロックの10クロック分)であるが、送信側と受信側の周波数差により、4クロック分または6クロック分になることがある。この差分は、図5で説明したエラスティックバッファEBで吸収することができる。
図18は、PLLの構成例を示す図である。
図18に示すPLL113は、分周器51と、位相周波比較器PFD51と、ローパスフィルタLPF52と、電圧制御発振器VCO53とを備え、多相クロックCK0〜11を生成している。
電圧制御発振器VCO53は、6段の差動バッファ54a〜54fを接続したリングオシレータで構成され、12位相のクロックc0〜c11を生成している。
分周器50は、クロックを5分周する。
位相周波比較器PFD51は、基準クロックRefCLKと分周器50出力との位相比較を行い、その位相差情報に基づいて内在するチャージポンプを駆動する。
ローパスフィルタLPF52は、チャージポンプ出力を平滑化し電圧制御発振器VCO53に制御電圧Vcを供給する。
電圧制御発振器VCO53内の差動バッファバッファ54a〜54fは、制御電圧Vcに従って遅延量が変化し、位相同期制御を行う。例えば基準クロックRefCLKとして250MHzのクロックを供給すると、1.25GHzのクロックが生成される。そして、分周器58は、クロックを5分周してクロックPCLKを生成する。
図19は、シリアライザの一例を示す図である。
図19に示すシリアライザ104は、PLL113から多相クロックの周期の2倍の速度でパラレル・シリアル変換を行うシリアライザの一例である。
パラレル入力データD0〜D9は、D0、D2、D4、D6、D8がCK6に同期して各FFに取り込まれ、CK6のクロックサイクルに応じてデータが出力部からD0、D2、D4、D6、D8の順に出力される。また、D1、D3、D5、D7、D9がCK0に同期して各FFに取り込まれ、CK0のクロックサイクルに応じてデータが出力部からD1、D3、D5、D7、D9の順に出力される。その結果、最終段では、切換によりD0、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9の順にシリアルデータが出力される。
ここでは、多相クロックCK0と、それと180度位相が異なる多相クロックCK6とを使用し、両クロックの正転と反転とにより出力を切り換える。
このようにすれば、PLLから各ブロックへは、送信データを同期させるクロックの半分の周波数を供給すればよいので配線容量等による減衰の影響が緩和される。また、オーバーサンプリング部1と共通のクロックをシリアライザの動作クロックとすることができるのでPLL113の構成が簡略化できる。
図20は、本実施形態のデータ送受信装置におけるPLLと物理層部との関係を示す図である。
図20に示す本実施形態のデータ送受信装置は、第1及び第2レーン物理層部151、152のほかにも物理層部を有するが、ここでは省略されている。
第1レーン物理層部151は、送信部101−1と、受信部102−1とを備え、第2レーン物理層部152も、第1レーン物理層部151と同様に送信部101−2と、受信部102−2とを備えている。
PLL150は、基準クロックRefCLKを供給され、各送信部101−1、101−2にBCLK、PCLKを共通に供給し、各受信部102−1、102−2に共通に多相クロックCK0〜CK11を供給している。
このように、本実施形態のデータ送受信装置は各レーンのPLL部を共通化できるので、データ送受信装置の小型化が図れる。
次に、本実施形態のデータ送受信装置の作用であり、本発明のデータ送受信方法の実施形態について図21〜図23を用いて説明する。
図21は、本実施形態のデータ送受信装置全体の作用を示すフローチャートであり、図22は、データ送受信装置各部から出力される信号(データ)を表し、図23は、図15、図17で説明したシンボル変換部の作用を示す図である。
図21において、受信データを互いに等間隔の位相差でkビット(ここではk=12とした)の多相クロックでオーバーサンプリングし、オーバーサンプリングデータOVSD[0:k−1]を生成する(S11)。
ここで、多相クロックの周波数は転送データの同期信号の周波数の約1/2に設定する。
オーバーサンプリングデータOVSDは、図22(a)に一例を示す。図22(a)において、左辺の「i」は、行数を表し、左側のOVSD[0]がFRBである。
次に、オーバーサンプリングデータOVSDからデータの遷移点(「0」から「1」、「1」から「0」)のある位相ビットを表すエッジ信号(b)RxEdgeを各行毎に算出する(S11)。
すなわち、1行目では、「0」から[1]ビット目と「6」から「7」ビット目とにデータの遷移点があるので、RxEdge[0:11]=010000010000となる。なお、行頭の「0」ビット目は前行末の「11」ビット目からの遷移を検出する。そして、所定行数にわたり、遷移ビットの移動平均を算出する。なお、この遷移ビットは、k/2=6の整数倍の間隔で繰り返されるので、移動平均値は0〜5をとり、前半部分では1、中盤部分で2、最後は3へと遷移する。
次に、データ遷移ビット平均値に所定値(例えば3)を加えた値を選択ビットとした選択情報Sel(c)を生成する(S12)。
これにより、受信データのクロックの中央位置を求めることができる。
そのようにして求めた選択情報Sel(c)の選択ビットは、[4]ビット目と[10]ビット目に生成される。ただし、データ遷移ビット平均値が2から3、あるいは3から2に変化する行は、選択ビットが行間を跨るように移動するので、特殊パターンとしてそれぞれ「000000100000」「100001000001」に変換される。
次に、選択情報Selに従い、オーバーサンプリングデータOVSDから選択ビットに対応するビットの値を抽出してデータを復元するとともに、復元データ数を出力する(S13)。
そのようにして求めた復元データRecData(d)とデータ数Val(e)とを示す。復元したデータ数Valは、通常は2つであるが、前述したように選択情報Selが特殊パターンになる場合は、1あるいは3になる。
つぎに、復元データ数Valを計数しながら、復元データRecDataを10ビットのシンボルデータに変換する(S14)。
ここで、シンボルの区切りは、コンマ符号COMを検出し、そのコンマ符号を開始位置としてビット数をカウントし、シンボルデータに変換する。このコンマ符号は、所定間隔で挿入されているので、検出の都度、区切り位置を確認し、誤同期している場合には修正を行う。
図23は、シンボルデータへの変換について説明する図である。
図23において、「i」は、行を、RecDataは復元データを、Valは、復元データ数を、Countは、コンマ符号を開始位置とするビット数をそれぞれ表している。
コンマ符号COM「0011111010」が検出されたら(図のアンダーライン部分)、繰越データ数(ここでは1)をCountの初期値として設定する。以降、復元データ数Valを加算してゆき、カウント値Countが10に達する毎に10ビット毎のシンボルデータSYMに変換する。そして、変換後の繰越しはCountの初期値に設定する。
このような方法でデータリカバリを行うことにより、転送データのクロック周波数f1とは独立な周波数f2の多相クロックにより取り込んだオーバーサンプルデータから受信データが正確に復元される。
以上の説明からわかるように、本実施形態のデータ送受信装置に用いるデータリカバリ回路は、受信データに重畳されているクロック(同期信号)を復元することなく、独立のクロックにより多相クロックを生成し、その多相クロックでオーバーサンプリングしたオーバーサンプルデータOVSDからデータを復元し、シンボルデータを生成している。つまり、選択信号生成部7では、オーバーサンプルデータOVSDから受信データに重畳されたクロックをクロックパターンCKPとして仮想的に復元し、データ選択部6において、このクロックパターンCKPに基づき変換された選択信号Selによりデータを復元している。さらに、オーバーサンプリング部を除く大部分は、単一周波数のクロックCK0で動作し、多相クロック相互間やデータ間のスキューはほとんど気にする必要がないので、高速化も容易に対応できる。また、近年発展の著しい回路・レイアウト設計検証ツールも容易に適用可能であり、設計の簡易化が図れる上、回路の再利用性も向上するので、開発期間の短縮化が実現できる。さらに、シリアルデータをパラレル化して処理することにより、動作周波数をさらに低減可能であり、転送レートの高速化を容易に実現できる。
また、本実施形態では転送データのクロックの1/2の周波数の、12位相のクロックでオーバーサンプリングしているが、例えばクロックの1/4の周波数の、24位相のクロックでオーバーサンプリングを行うことも可能であり、動作周波数をさらに下げることも可能であり、転送データのレートをさらに高くすることもできる。
また、受信データとは同期していないクロックによってデータを復元することができるので、多相クロックの生成は送信クロック生成部と共通化でき、チップサイズを小さくすることができる。また、複数個の受信部をもつ装置においても、各受信部で使用する多相クロック生成部を共通化できるので、チップサイズを小さくすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のデータ送受信装置は、第1の実施形態と較べて、図6に示した波形等化回路は相違するが、それ以外は共通する。従って、相違する波形等化回路についてのみ説明し、共通する部分の説明は省略する。
図24は、第2の実施形態に用いる波形等化回路の構成図である。
図24に示す波形等化回路は、オーバーサンプリング部11と、デイジタル信号処理部13とにより構成され、デイジタル信号処理部13は、ローパスフィルタ50と、波形等化部51と、比較器52とを備えている。なお、デイジタル信号処理部13は、本発明の波形等化手段に相当する。
オーバーサンプリング部11は、12個のフリップフロップ(F/F0〜F/F11)14と、入力されたデータを1つのクロック(例えばCK0)に同期させて出力する並列化部15とを備えている。多相クロック生成部12から供給される多相クロックCK0〜11によりそれぞれ受信データRxDをオーバーサンプリングし、オーバーサンプルデータOVSDを出力する。
ディジタル信号処理部13は、オーバーサンプルデータOVSDに所定の信号処理を施し、伝送線路の特性などにより生じる符号間干渉などのジッタDjを低減したデータDataを出力する。このディジタル信号処理部13は、オーバーサンプルデータOVSDの移動平均を取り、平均化データAvgDを出力するローパスフィルタLPF16と、平均化データAvgDの高周波成分をブーストし、符号間干渉を低減したイコライズデータEQDを出力するイコライザフィルタ17と、イコライズデータEQDを所定の閾値と比較し、二値化されたデータDataを出力する二値化部18とから構成され、多相クロックのうちの1つのクロック(ここでは例えばCK0を用いる。)で動作する。
なお、第1の実施形態におけるローパスフィルタ2、イコライザフィルタ3及び比較器4と同様の機能を果たす。
多相クロック生成部12は、基準となるクロックRCLKに基づき、位相差がほぼ等間隔の多相クロックを生成する。この基準となるクロックは、転送レートに応じて予め決められた周波数のクロックを用いる。
本実施形態では、転送データのクロックの約1/2の周波数で、転送データのクロックの周期がUIであれば、その周期UIの1/6の位相差を持った多相クロックCK0〜11を生成する。この多相クロックの位相差(UIの1/6)がオーバーサンプリング周期(1/fs)に相当する。
例えば、転送レートが2.5Gbpsの場合(UI=400ps)、800ps周期(1.25GHz)で、位相差が66.7psの12個のクロックを生成する。
このように転送データのクロックの周波数よりも周波数が低い多相クロックを生成することにより、各部の動作周波数及び多相クロック生成部の発振周波数を低くすることができるので、高速伝送にも対応が容易となる。
オーバーサンプリング部11は、受信データRxDをデータ端子に共通入力し、各多相クロックCK0〜11をそれぞれのクロック端子に入力して、各多相クロックの立ち上がりで受信データを取り込む12個のフリップフロップ(FF0〜11)14と、フリップフロップ14の各出力Q0〜11を多相クロックのうちの1つのクロック(ここではCK0とする)に同期させて出力する並列化部15とからなる。
図25は、オーバーサンプリング部の各主要信号の信号波形の一例を示す図である。
図25において、左側がLSBで、最初にサンプリングされる。
(a)RxDは、受信データの波形例を示す。多相クロックCK0〜11((c−0)〜(c−11))は2UI周期で、等位相間隔のクロックである。(b)は、転送データのクロックで、実際にはこのブロック内には存在しないが説明のため記載した。(a)RxDの黒点は、各多相クロックによるサンプリング点であり、この多相クロックによりオーバーサンプリングされたデータQ0〜11は、(d−0)〜(d−11)のように変化する。また、並列化部15でクロックck0に同期する際に、Q11やQ10はセットアップ時間が不足して正常に取り込めないことがあるので、一旦、クロックck0でQ0〜Q5を取り込み(出力は、QQ0〜5とする(e−0))、次にクロックCK6でQ6〜11を取り込み(出力をQQ6〜11とする(e−6))、さらにクロックck0でQQ0〜11を取り込んで並列同期化し、オーバーサンプルデータOVSD[0:11]を出力する。
なお、並列化部15において、各データが安定して取り込めるように、段数を増やしてもよい。
図26は、ディジタル信号処理部13の詳細な構成例を示す図である。
図26において、ローパスフィルタ16は、12個の加算部42(0)〜(11)と、2つのフリップフロップ43a、43bとを有する。
12個の加算部42(0)〜(11)それぞれは、オーバーサンプルデータOVSDの各ビットと、それよりも1つ及び2つ下位側のビットを含む3ビット(すなわち直近の3サンプル分のビット)を加算し、2ビットの平均化データAvgDを出力する。
フリップフロップ43a、43bは、オーバーサンプルデータOVSD[10]及び[11]を1クロック(CK0)遅延したpD[10]及びpD[11]を生成する。
このpD[10]またはpD[11]は、オーバーサンプルデータOVSD[0]に対してそれぞれ2または1サンプル前のデータとなるので、加算部42(0)及び42(1)に、この遅延したオーバーサンプルデータpD[10]、pD[11]を供給することにより加算部24(0)及び24(1)は、直近の3サンプル分の加算を行うことができる。
イコライザ17は、12個の平均化データAvgD[0:11]に対してそれぞれイコライズ演算を行う12個のイコライズ演算部19(0)〜(11)と、平均化データAvgD[6:11]をそれぞれ1クロック(ck0)遅延してpAvgD[6:11]を出力するフリップフロップ27とを有する。
イコライズ演算部19(0)〜(11)は、それぞれ入力端Aから入力したデータをK1倍(ここでは2倍)する乗算器44と、入力端Bから入力したデータをK2倍(ここでは−1倍)する乗算器45と、各乗算器出力を加算しイコライズデータEQDを出力する加算器46とから構成される。
各イコライズ演算部において、それぞれの入力端Aには平均化データAvgD[0:11]を入力し、入力端Bには6つ下位側の平均化データを入力して(すなわちオーバーサンプル6個分なので1クロック分前のデータを入力する。ただし、イコライズ演算部19(0)〜(5)の入力端Bには、それぞれ遅延した平均化データpAvgD[6:11]を入力する。)演算し、出力端CからはイコライズデータEQD[0:11]を得る。また、乗算器44、45の係数を変更することにより、フィルタの特性を設定できる。
本実施形態のイコライザフィルタ17は、第1の実施形態の波形等化部51よりも構成が簡便化されているが、イコライズ演算部19の構成を変更することにより所望のフィルタ特性を得ることが可能である。
二値化部18は、それぞれイコライズデータEQD[0:11]と所定の閾値thresとの大小を比較し、その比較結果に応じてData[0:11]を出力する12個の比較器CMP48(0)〜(11)により構成されている。なお、ブロックのいくつかは図示を省略している。
図27は、図24、図26に示す各主要信号の波形例を示す図である。
図27において、(a)〜(d)は、図7と同様に、(a)は、周波数f1の転送データのクロックであり、(b)は、(a)のクロックに同期して送信される送信データの一例である。(c)は、受信した差動信号(アナログ信号)であり、受信入力部108の入力である。ここでは簡単のために、伝送路は、一次遅れ系の特性を持ち、図示のごとく波形がなまっているものとする。この波形によりジッタDjが発生している。(d)RxD(実線)は、受信した差動信号を二値化した受信データである。
(e)は多相クロックのうちの1つのクロックCK0であり、ディジタル信号処理部13はこのクロックを基準に動作する。他の多相クロックCK1〜11は、クロックCK0から1/fsずつ位相のずれたクロックであり(図示は省略する)、これら多相クロックによる受信データRxDのサンプル点を黒丸で示す。
(f)は、受信データを多相クロックでオーバーサンプリングしたオーバーサンプルデータOVSDであり、並列化し、クロックCK0に同期させている(ここでは並列化の際の遅延は無視して表す)。なお、図において、左側がLSBで、最初に受信した(サンプルした)データである。
(g−1)は、ローパスフィルタ16によりオーバーサンプルデータOVSD[0:11]を移動平均した平均化データAvgD[0:11]である。それぞれ直近の3ビットを加算したものであり、0〜3の値を取る。
(g−2)は、前述の説明と対比し理解を深めるため、平均化データAvgD[0:11]を時系列的に表記した平均化データAvgDsであり、実際にはこの信号は生成しない。(h−1)は、イコライザ17により平均化データAvgDの各データをイコライズ処理したイコライズデータEQDである。図26のイコライズ演算部19の例では、C=2A−Bで、A、Bはそれぞれ0〜3の値を取るので、C(つまりイコライズデータEQD)は−3〜6の値となる。ここでは負の数を表すためそれぞれ8を足したオフセットバイナリ(4ビット)とし、そのHEX表示をしている。
(h−2)は、(g−2)と同様に、イコライズデータEQDを時系列的に表記したイコライズデータEQDsである。
(i−1)は、二値化部18によりイコライズデータEQDの各データを閾値thres(=A)と比較し、大ならば1、小ならば0とすることにより二値化したデータDataである。
(i−2)は、(g−2)と同様に、二値化したデータDataを時系列的に表記したデータDatasである。
これにより、ディジタル信号処理前の受信データRxD(またはオーバーサンプルデータOVSD)に比べ、ジッタDjが改善されていることがわかる。
以上説明したように、二値化した受信信号RxDを多相クロックによりオーバーサンプリングし、ディジタルフィルタにより処理しているので、簡便な構成で、伝送路の特性などにより生じる符号間干渉などのデターミニスティクジッタを軽減でき、受信データを安定して復元できる。さらに、多相クロックの周波数は転送クロック周波数より低くすることができ、ディジタル信号処理部13もこの多相クロックの1つを基準に動作するよう並列化処理しているので動作周波数を下げることが可能となり、高速化への適用も容易である。
図28は、イコライザ17の他の構成例を示す図である。
ここでは、説明の都合上、イコライズデータEQD[0]を得るイコライズ演算部のみを示しているが、他も同様に構成されている。
図28に示すイコライザは、イコライズ演算部19(0)の入力端Bへの入力データを選択するイコライズ入力選択部35が付加されている。
イコライズ入力選択部35は、ブースト帯域選択信号BSelに従い、pAvgD[5]、pAvgD[6]、pAvgD[7]のうちから1つを選択し入力端Bへ入力する。これは平均データAvgD[0]のそれぞれ7、6、5サンプル前の平均データに当たる。
他のイコライズ演算部26(1)〜(11)の入力端Bにも、同様にして入力端Aに較べて7〜5サンプル前の平均データを選択して入力する。
ブースト帯域選択信号BSelは、共通に用いられる。
これらを選択することにより、ブーストする周波数帯域が変更される。
このような構成とすることにより、伝送路の周波数特性に応じてイコライザの周波数特性を変更することができるようになり、符号間干渉の軽減がさらに容易になるのでジッタDjの低減効果が向上する。
伝送路の周波数特性によるジッタの一例を示す図である。 デジタルフィルタで構成されたイコライザの一例を示す図である。 従来から用いられているCDR回路の構成図である。 多相クロックが等間隔でない場合の一例を示す図である。 本発明のデータ送受信装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 第1の実施形態に用いる波形等化回路の構成図である。 図6に示した波形等化回路の各主要信号の信号波形例である。 本実施形態のデータ送受信装置に用いるデータリカバリ回路の一例を示すブロック図である。 オーバーサンプリング部の各主要信号の信号波形の一例を示す図である。 選択信号生成部の構成例を示す図である。 選択信号生成部の各主要信号の波形例を示す図である。 状態制御部により制御されるクロックパターンCKPの状態遷移状況の一例を示す図である。 state信号をクロックパターンCKPに変換する変換規則の一例を示す図である。 データ選択部6の構成例を示す図である。 デシリアライザの構成例を示す図である。 デシリアライザのうちのシフトレジスタの詳細な構成例を示す図である。 シンボル変換部とシンボル同期制御部とを説明する信号波形図である。 PLLの構成例を示す図である。 シリアライザの一例を示す図である。 本実施形態のデータ送受信装置におけるPLLと物理層部との関係を示す図である。 本実施形態のデータ送受信装置全体の作用を示すフローチャートである。 データ送受信装置各部から出力される信号(データ)を表す図である。 図15、図17で説明したシンボル変換部の作用を示す図である。 第2の実施形態に用いる波形等化回路の構成図である。 オーバーサンプリング部の各主要信号の信号波形の一例を示す図である。 ディジタル信号処理部13の詳細な構成例を示す図である。 図24、図26に示す各主要信号の波形例を示す図である。 イコライザ17の他の構成例を示す図である。
符号の説明
1、11 オーバーサンプリング部
2、12 多相クロック生成部
3 シンボルデータ復元部
4、14、43、47 FF(フリップフロップ)
5、15 並列化部
6 データ選択部
7 選択信号生成部
8 デシリアライザ
9 コンマ検出部
13 デジタル信号処理部
16 ローパスフィルタ
17、51 イコライザ
18 2値化部
19 イコライズ演算部
20 両エッジ検出部
21 比較部
22 カウンタ
23 状態制御部
24 CKP変換部
25 エッジ検出部
26 選択信号変換部
30 第1選択部
31 第2選択部
35 イコライズ入力選択部
36 シフトレジスタ
37 シンボル変換部
38 シンボル同期制御部
40 フリップフロップ(レジスタ)
41 マルチプレクサ
42 加算部
44、45、56、59 乗算器
46、57、60 加算器
48、52 比較器
50 ローパスフィルタ
55、58 遅延素子
70、75 分周器
71 位相周波比較器
72 ローパスフィルタ
73 VCO
74 差動バッファ
100、120 物理層部
101、122 送信部
102、121 受信部
103 エンコーダ部
104 シリアライザ部
105 送信出力部
106、107 伝送路
108 受信入力部
109 データリカバリ部
110 デシリアライザ部
111 エラスティックバッファ部
112 デコーダ部
113、150 PLL
115 波形等化部
151 第1レーン物理層部
152 第2レーン物理層部

Claims (15)

  1. 入力されたパラレルデータをシリアルデータに変換する第1の変換手段とシリアルデータをパラレルデータに変換する第2の変換手段とを用いて、シリアルデータを伝送路に送信し、伝送路から受信したシリアルデータを復元するデータ送受信方法において、
    基準クロックから前記第1及び第2の変換手段で用いるクロックを生成すると共に、生成されたクロックのうちの周波数がf2のクロックを所定位相ずつずらして多相クロックを生成するクロック生成工程と、
    パラレルデータが前記第1の変換手段に入力されたとき、前記クロック生成工程で生成された所定のクロックに基づいて該パラレルデータをシリアルデータに変換し、変換された該シリアルデータを伝送路に送信するデータ転送工程と、
    周波数がf1のクロックによりシリアル転送されたシリアルデータを伝送路から受信したとき、受信されたシリアルデータを前記クロック生成工程で生成された前記多相クロックでオーバーサンプリングしてサンプリングデータを取得するサンプリング工程と、
    取得された前記多相クロックの周期を単位とするサンプリングデータから平均的にf1/f2ビットを抽出し、受信されたシリアルデータを復元する復元工程と、を有することを特徴とするデータ送受信方法。
  2. 単一のPLL(Phase Locked Loop)回路により前記クロック及び前記多相クロックを生成することを特徴とする請求項1記載のデータ送受信方法。
  3. 前記サンプリング工程で取得された所定数の前記サンプリングデータを移動平均し、平均化された該サンプリングデータを重み付け加算することによりジッタ成分が低減された該サンプリングデータを得るイコライズ工程を有し、
    前記復元工程は、前記イコライズ工程で得られた前記サンプリングデータから前記シリアルデータを復元することを特徴とする請求項1記載のデータ送受信方法。
  4. 前記復元工程において、前記サンプリングデータから抽出されるビット数を含む前記サンプリングデータの状態情報を生成し、生成された該状態情報に応じて該サンプリングデータから前記シリアルデータを復元することを特徴とする請求項1又は3記載のデータ送受信方法。
  5. 前記復元工程で復元された前記シリアルデータを所定単位にまとめたシンボルデータに変換するパラレル変換工程を含むことを特徴とする請求項1又は3記載のデータ送受信方法。
  6. 前記復元工程において、前記サンプリングデータにおける各位相ビットの論理が反転する遷移位相ビットの平均を求め、求めた平均遷移位相ビットから所定ビットずれた選択位相に関する選択情報を生成し、生成された該選択情報に基づいて該選択位相に一致するビットを抽出することを特徴とする請求項1又は3記載のデータ送受信方法。
  7. 前記サンプリング工程において、自然数をNとしたときに、周波数がf1/Nで、互いに位相が異なるK個のクロックからなる多相クロックによりオーバーサンプリングして前記サンプリングデータを取得し、
    前記復元工程において、K/N個の前記サンプリングデータにおける各位相ビットの論理が反転する遷移位相ビットの平均を求め、求めた平均遷移位相ビットからずれた選択位相に関する選択情報を生成し、生成された該選択情報に基づいて該選択位相に一致するビットを抽出することにより前記シリアルデータを復元することを特徴とする請求項1又は3記載のデータ送受信方法。
  8. 基準クロックに基づき生成されたクロックに同期するシリアルデータを送信し、受信したシリアルデータを該クロックに基づいて復元するデータ送受信装置において、
    基準クロックからクロックを生成すると共に、生成された該クロックのうちの周波数がf2のクロックを所定位相ずつずらして多相クロックを生成するクロック生成手段と、
    周波数がf1のクロックに同期したシリアルデータを受信したとき、受信した該シリアルデータを前記多相クロックでオーバーサンプリングし、サンプリングデータを取得するサンプリング手段と、
    取得された前記多相クロックの周期を単位とするサンプリングデータから平均的にf1/f2ビットを抽出し、受信した前記シリアルデータを復元する復元手段と、を備えたことを特徴とするデータ送受信装置。
  9. 前記サンプリング手段で取得された所定数のサンプリングデータを移動平均し、平均化されたサンプリングデータを重み付け加算することによりジッタ成分が低減されたサンプリングデータを得る波形等化手段を有し、
    前記復元手段は、前記波形等化手段で得られた前記サンプリングデータから前記シリアルデータを復元することを特徴とする請求項8記載のデータ送受信装置。
  10. 前記復元手段は、前記サンプリングデータから抽出されるビット数を含む前記サンプリングデータの状態情報を生成し、生成された該状態情報に応じて該サンプリングデータから前記シリアルデータを復元することを特徴とする請求項8又は9記載のデータ送受信方法。
  11. 前記復元手段により復元された前記シリアルデータを所定単位にまとめたシンボルデータに変換する変換手段を含むことを特徴とする請求項8又は9記載のデータ送受信装置。
  12. 前記復元手段は、
    前記サンプリングデータにおける各位相ビットの論理が反転する遷移位相ビットの平均を求め、求めた平均遷移位相ビットから所定ビットずれた選択位相に関する選択情報を生成する選択情報生成手段と、
    前記選択情報生成手段により生成された前記選択情報に基づいて前記選択位相に一致するビットを抽出する選択手段と、を含むことを特徴とする請求項8又は9記載のデータ送受信装置。
  13. 前記サンプリング手段は、自然数をNとしたときに、周波数がf1/Nで、互いに位相が異なるK個のクロックからなる前記多相クロックによりオーバーサンプリングして前記サンプリングデータを取得し、
    前記復元手段は、K/N個の、前記サンプリングデータにおける各位相ビットの論理が反転する遷移位相ビットの平均を求め、求めた平均遷移位相ビットからずれた選択位相に関する選択情報を生成し、生成された該選択情報に基づいて該選択位相に一致するビットを抽出することにより前記シリアルデータを復元することを特徴とする請求項8又は9記載のデータ送受信装置。
  14. 前記波形等化手段は、
    前記サンプリングデータを移動平均することにより、平均化された該サンプリングデータを出力するローパスフィルタ、該ローパスフィルタから出力された該サンプリングデータを重み付け加算し、前記ジッタ成分が低減された加算サンプリングデータを出力する波形等化部、及び該波形等化部から出力された該加算サンプリングデータを所定の閾値と比較することにより、2値化された前記サンプリングデータを出力する2値化部を有することを特徴とする請求項9記載のデータ送受信装置。
  15. 前記データ復元手段は、
    前記受信したデータに含まれるクロックの周波数と等価なクロックをオーバーサンプリングして前記多相クロックの位相数とビット数が等しいビット列を取得し、取得された該ビット列をシフトさせることにより互いに位相状態が異なるクロックからなるクロックパターンを生成するクロックパターン生成手段と、
    前記2値化部から出力される前記サンプリングデータと前記クロックパターンとを比較し、比較結果に基づいて選択情報を発出する選択情報発出手段と、
    前記選択情報発出手段から発出された前記選択情報に基づいて前記サンプリングデータのビット列の所定箇所の所定数のビットを抽出することを特徴とする請求項14記載のデータ送受信装置。
JP2004292808A 2004-10-05 2004-10-05 データ送受信方法、及びデータ送受信装置 Pending JP2006109082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004292808A JP2006109082A (ja) 2004-10-05 2004-10-05 データ送受信方法、及びデータ送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004292808A JP2006109082A (ja) 2004-10-05 2004-10-05 データ送受信方法、及びデータ送受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006109082A true JP2006109082A (ja) 2006-04-20

Family

ID=36378287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004292808A Pending JP2006109082A (ja) 2004-10-05 2004-10-05 データ送受信方法、及びデータ送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006109082A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005143A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Ricoh Co Ltd データ処理装置
JP2012028943A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Fujitsu Ltd 受信回路
WO2014010236A1 (ja) * 2012-07-12 2014-01-16 株式会社デンソー データ受信装置及びデータ通信システム
JP2016209305A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社藤商事 遊技機
US9703735B2 (en) 2013-06-24 2017-07-11 Denso Corporation Data communication system, slave, and master
WO2018117005A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 Hoya株式会社 データ処理装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005143A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Ricoh Co Ltd データ処理装置
US8243865B2 (en) 2006-06-21 2012-08-14 Ricoh Company, Ltd. Data processing apparatus
JP2012028943A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Fujitsu Ltd 受信回路
WO2014010236A1 (ja) * 2012-07-12 2014-01-16 株式会社デンソー データ受信装置及びデータ通信システム
JP2014033428A (ja) * 2012-07-12 2014-02-20 Denso Corp データ受信装置及びデータ通信システム
US9166772B2 (en) 2012-07-12 2015-10-20 Denso Corporation Data reception apparatus oversampling received bits and data communication system oversampling received bits
US9703735B2 (en) 2013-06-24 2017-07-11 Denso Corporation Data communication system, slave, and master
JP2016209305A (ja) * 2015-05-08 2016-12-15 株式会社藤商事 遊技機
WO2018117005A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 Hoya株式会社 データ処理装置
CN109952739A (zh) * 2016-12-19 2019-06-28 Hoya株式会社 数据处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4676792B2 (ja) データリカバリ方法、データリカバリ回路、データ送受信装置及び情報処理装置
JP4480536B2 (ja) データリカバリ方法およびデータリカバリ回路
TWI542205B (zh) 多路接收器及其信號接收方法
US6266799B1 (en) Multi-phase data/clock recovery circuitry and methods for implementing same
JP5086014B2 (ja) データリカバリ方法およびデータリカバリ回路
US10892763B1 (en) Second-order clock recovery using three feedback paths
JP5286845B2 (ja) データリカバリ回路
US20120033773A1 (en) Phase Interpolation-Based Clock and Data Recovery for Differential Quadrature Phase Shift Keying
JP2009077188A (ja) 半導体装置
US7986252B1 (en) System and method for removing glitches from a bit stream
US8693604B2 (en) Receiving apparatus and receiving method
US8737552B1 (en) Synchronous data transfer
US8331514B2 (en) Digital second-order CDR circuits
JP2006109082A (ja) データ送受信方法、及びデータ送受信装置
US8995597B2 (en) Digital second-order CDR circuits
JP2012244537A (ja) データリカバリ方法およびデータリカバリ装置
JP2008211742A (ja) クロック再生装置
JP2006166229A (ja) データリカバリ方法及びデータリカバリ回路及びこれを用いたデータ受信装置
JP2013034087A (ja) シリアル通信用インターフェース回路及びパラレルシリアル変換回路
CN113300799B (zh) 适用于jesd204b协议的时钟同步方法、电路及逻辑设备
JPWO2009069244A1 (ja) 送信方法および送信装置
JP4413664B2 (ja) 信号処理装置、適用等化器、データ受信装置及び信号処理方法
JP2010016545A (ja) 多相クロック生成回路、オーバーサンプリング回路及び位相シフト回路
US8774325B2 (en) Clock and data recovery circuits
JP4945800B2 (ja) デマルチプレクサ回路