JP4413664B2 - 信号処理装置、適用等化器、データ受信装置及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、適用等化器、データ受信装置及び信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、信号処理装置、適用等化器、データ受信装置及び信号処理方法に関する。
近年、機器間、ボード間、チップ間での大容量・高速データ伝送の要求に伴い、USB(Universal Serial Bus)、Serial ATA(AT Attachment)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、1G/10G イーサネット(登録商標)、インフィニバンド、RapidIO、ファイバ・チャネル、PCI(Peripheral Component Interconnect)Expressといった様々な高速インタフェース規格が提唱され、そして実用化に供されている。また、今後さらなる高帯域化の要求も著しい。
これらインタフェース規格の多くがシリアル転送方式を採用しており、予め定められた周波数を基にデータが伝送される。伝送データにはこの周波数のクロック信号が重畳され(エンベデッドクロック)、データ受信部では、受信データよりこのクロックを抽出し、この抽出したクロック信号により受信データを復元している。これらの動作を行う回路をクロックデータリカバリ回路(CDR:Clock Data Recovery)と呼ぶ。
一般に、CDR回路として、PLL(Phase Locked Loop)回路が用いられる。シリアル・データ入力の受信回路は、例えば、図1のようになっている。シリアル・データを位相差検出回路151に印加することにより、このシリアル・データの状態変化点(例えば、立ち上がり時点)とVCO(Voltage Controlled Oscillator)153の出力信号の所定の時点(例えば、ゼロクロス時点)との位相差を、位相差検出回路151が検出する。この位相差検出回路151で検出された両信号の位相差信号は、低域通過フィルタ152に供給されて、位相差に関係のない信号が除去される。その結果、低域通過フィルタ152からは、入力されたシリアル・データとVCO153との位相差信号が出力される。この域通過フィルタ152の出力信号は、両信号の位相差が無くなるように、VCO153の発振周波数(位相)を制御する。その結果、シリアル・データの状態変化点にVCO153がロックされるので、VCO153からは、シリアル・データに重畳されたクロックを再生することができる。この再生クロックを用いて、データFF154は、データを再生する。
一般に、受信されるシリアル・データは、ケーブルやマイクロストリップラインなどの伝送線路上を伝播し伝送され、受信端では様々な要因によりジッタと呼ばれるデータ遷移時刻の変動が生じる。このジッタが増大するとデータ復元の安定性が低下し、正確なデータが復元できなくなる。そして転送レートが高速化するにつれジッタ低減の要求も厳しくなっている。
このジッタは大別すると、ランダムに生じるランダムジッタRjと、データパターンなどに依存して規則的に変動するデターミニスティックジッタDjとに分けられトータルのジッタTjはこれらを加算したものになる。望ましくは全てのジッタ成分を低減することであるが、影響度の高いジッタ成分を低減するだけでも安定したデータ復元には効果がある。
さて、Djの1つに符号間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)がある。これは隣接するデータビットが干渉して生じるもので、伝送線路の周波数特性などが影響する。例えば、伝送線路の周波数特性がデータの信号帯域で低域通過特性を持っていたとすると、図2に示すように、送信端から図2(a)に示されている同じパルス幅t1のデータを、ツイストケーブルを用いて送信したとしても、受信端では前後隣接するデータパターンによりパルス幅が変動してしまいジッタが生じる。図2(b-1)は、受信端でのアナログ波形であり、破線は差動信号の他方の信号である。また、図2(b-2)は、図2(b-1)の差動信号の二値化信号である。ここで、受信端で再生した図2(b-1)の二値化信号と、図2(a)の送信端で送信された信号とを比較すれば、受信端で誤った信号を再生していることが理解できる。
高速伝送になると伝送線路の周波数特性をデータの高周波帯まで平坦にすることは困難になるため、この符号間干渉の影響は不可避となり、このジッタ成分を低減することが重要となる。
従来では、この符号間干渉を低減させるため、受信した信号の高周波帯域に低下した分の利得を加えるイコライザ(波形等化ともいう)フィルタを用いる場合がある。このイコライザフィルタはアナログフィルタで構成したり、ディジタルフィルタで構成している(特許文献1、特許文献2参照)。
図3はディジタルフィルタで構成した従来例である。図3において、前置フィルタ201は受信した受信アナログ信号(この受信アナログ信号は、図19(a)に示されているように、伝送線路で高域が減衰された信号である。)を入力し、次段のA/D変換器202でのサンプリング周波数をfsとすると、入力信号中の周波数1/2fs以上の不要周波数成分を除去し、A/D変換器202へ供給する。A/D変換器202は、高周波成分を除去した入力受信信号を所定のサンプリング周波数fsでA/D変換し、ディジタル信号処理部203へ供給する。ディジタル信号処理部203は、A/D変換によりディジタル化された受信信号を所望の周波数特性を持ったディジタルフィルタ(ここでは、図19(b)に示されているように、伝送線路で低下した高周波成分のブーストを行う特性を有するディジタルフィルタ)により信号処理を行い出力する。このようにして所望の周波数特性となった受信信号を取り出している。図19(c)に、イコライズ処理した後の周波数特性を示す。
特開昭60−287546号 特開2000−22550号 特開平10−283729号
しかしながら、今般の高速化の要求によりデータ転送レートが向上すると、例えばGbpsオーダーを超えるデータ転送レートになると、この帯域でのアナログフィルタを実現することは非常に困難であり、チップサイズの増大や消費電力の増大を招くという問題がある。また、デジタルフィルタを実現するにも、Gbpsオーダーの高速なA/D変換器が必要となり(例えば2.5Gbpsの転送レートの場合、データ信号の最高周波数は1.25GHzであり、最低でもナイキスト周波数の2.5GHz以上のサンプルレートが必要になり、オーバーサンプルを行おうとするとさらに数倍ものサンプリング周波数となる)、これも実現することは非常に困難であり、チップサイズの増大や消費電力の増大を招くという問題がある。
本発明はかかる問題を鑑みてなされたものであり、簡便な構成で高速化にも対応し得る信号処理装置、適用等化器、データ受信装置及び信号処理方法を提供することを目的とする。
発明は、受信した信号をイコライズする信号処理装置において、前記受信した信号を二値化する二値化手段と、該二値化手段で二値化された信号に対して、ディジタル信号処理を行うディジタル信号処理手段と、前記ディジタル信号処理手段の出力に対して、再二値化する再二値化手段とを有し、該ディジタル信号処理手段は、前記受信信号をイコライズすることを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記ディジタル信号処理手段は、前記二値化手段で二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプル手段と、該オーバーサンプルデータに対して、イコライズするイコライズ処理手段とを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記ディジタル信号処理手段は、前記二値化手段で二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプル手段と、該オーバーサンプルデータに対して、平均化データを出力するローパスフィルタ手段と、該ローパスフィルタ手段から出力された平均化データに対して、イコライズするイコライズ処理手段とを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記ローパスフィルタ手段は、前記オーバーサンプルデータを順次オーバーサンプリング周期分遅延させる複数の遅延素子と、各遅延素子の出力を加算して多値化された前記平均化データを取得する加算器とを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記イコライズ処理手段は、前記平均化データを順次オーバーサンプリング周期分遅延させる複数の遅延素子と、該遅延素子出力にそれぞれ所定の係数を乗じる乗算器と、該乗算器出力を加算する加算器とを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記オーバーサンプル手段は、前記受信信号に重畳されたクロック周波数の1/N(Nは、1以上の自然数)の周波数のクロックを所定位相ずつシフトさせて形成されたM(Mは、M>2Nである自然数)個の多相クロックを同時に使用して、前記二値化手段で二値化された信号をオーバーサンプルしてM個のオーバーサンプルデータを出力することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記オーバーサンプル手段は、前記多相クロックのうちの1つのクロックである動作クロックに前記M個のオーバーサンプルデータを同期させることを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記ローパスフィルタ手段は、前記オーバーサンプルデータのうち、前記多相クロックの位相差が直近のK個(Kは、1以上の自然数)分進んでいる多相クロックでサンプルしたオーバーサンプルデータを加算して多値化された平均化データを取得する加算器を有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記ローパスフィルタ手段は、前記オーバーサンプルデータ又は前記オーバーサンプルデータを前記動作クロックの1周期分遅延させたデータのうち、サンプルした多相クロックの位相関係が隣り合うK個に対応したデータを加算して多値化された平均化データを取得するM個の加算器を有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記イコライズ処理手段は、前記ローパスフィルタ手段から出力された一の平均化データに係数を乗じる第1の乗算器と、前記一の平均化データとそれぞれ所定の位相関係にある他のL個(Lは、1以上の自然数)の平均化データに係数を乗じるL個の乗算器と、前記第1の乗算器の出力と、前記L個の乗算器の出力とを加算する加算器とを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記イコライズ処理手段は、前記ローパスフィルタ手段から出力された一の平均化データに係数を乗じる第1の乗算器と、前記一の平均化データと所定の位相関係にある他の平均化データに係数を乗じる第2の乗算器と、前記第1の乗算器の出力と、前記第2の乗算器の出力とを加算する加算器とを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理装置において、前記平均化データから前記他の平均化データを選択する選択手段を前記第2の乗算器の前段に設けたことを特徴とする。
本発明は、上記の信号処理装置を用いたことを特徴とする適用等化器である。
本発明は、上記の信号処理装置を備えたことを特徴とするデータ受信装置である。
発明は、受信した信号をイコライズする信号処理方法において、前記受信した信号を二値化する二値化ステップと、該二値化ステップで二値化された信号に対して、ディジタル信号処理を行うディジタル信号処理ステップと、前記ディジタル信号処理ステップで処理された出力に対して、再二値化する再二値化ステップとを有し、該ディジタル信号処理ステップは、前記受信信号をイコライズすることを特徴とする。
また本発明の信号処理方法において、前記ディジタル信号処理ステップは、前記二値化ステップで二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプルステップと、該オーバーサンプルデータに対して、イコライズするイコライズ処理ステップとを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理方法において、前記ディジタル信号処理ステップは、前記二値化ステップで二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプルステップと、該オーバーサンプルデータに対して、平均化データを出力するローパスフィルタステップと、該ローパスフィルタステップで平均化された出力された平均化データに対して、イコライズするイコライズ処理ステップとを有することを特徴とする。
また本発明の信号処理方法において、前記オーバーサンプルステップは、前記受信信号に重畳されたクロック周波数の1/N(Nは、1以上の自然数)の周波数のクロックを所定位相ずつシフトさせて形成されたM(Mは、M>2Nである自然数)個の多相クロックを同時に使用して、前記二値化ステップで二値化された信号をオーバーサンプルしてM個のオーバーサンプルデータを出力することを特徴とする。
また本発明の信号処理方法において、前記オーバーサンプルステップは、前記多相クロックのうちの1つのクロックである動作クロックに前記M個のオーバーサンプルデータを同期させることを特徴とする。
また本発明の信号処理方法において、前記ローパスフィルタステップは、前記オーバーサンプルデータのうち、前記多相クロックの位相差が直近のK個(Kは、1以上の自然数)分進んでいる多相クロックによりサンプルしたオーバーサンプルデータを加算して多値化された平均化データを取得することを特徴とする。
また本発明の信号処理方法において、前記ローパスフィルタステップは、前記オーバーサンプルデータ又は前記オーバーサンプルデータを前記動作クロックの1周期分遅延させたデータのうち、サンプルした多相クロックの位相関係が隣り合うK個に対応したデータを加算して多値化された平均化データを取得することを特徴とする。
本発明によれば、簡便な構成で高速化にも対応し得る信号処理装置、適用等化器、データ受信装置及び信号処理方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明の概要を説明する。図4は、本発明の信号処理装置の例である。図4の信号処理装置は、二値化手段301、ディジタル信号処理手段302及び再二値化手段303から構成されている。
二値化手段301は、受信した信号を二値化するものであり、ここでは、伝送路等によって歪んだ受信した波形を二値化するので、送信された信号とは異なる信号(誤った信号)が得られる。ディジタル信号処理手段302は、二値化された受信信号に対して、ディジタル信号処理を行い、伝送路等によって歪んだ受信信号を等化する機能を有する。再二値化手段303は、ディジタル信号処理手段302によって、等化された信号を再二値化する。これにより、伝送路等による歪みを低減することができる。
図5は、本発明の信号処理方法である。図5の信号処理方法は、図4の信号処理装置の構成要素に対応しており、二値化ステップS100、ディジタル信号処理ステップS101及び再二値化ステップS102から構成されている。
このように本発明では、二値化された受信信号に対して等化処理を行うので、受信したアナログ波形に対して等化処理を行うのに対して、簡便な構成で高速に、等化処理を行うことができる。
また、図4の信号処理装置におけるディジタル信号処理手段は、図6又は図7の様に構成することができる。
図7のディジタル信号処理手段は、オーバーサンプル手段501、ローパスフィルタ手段502及びイコライズ処理手段503から構成されている。なお、図6のディジタル信号処理手段は、オーバーサンプル手段401及びイコライズ処理手段402から構成され、ローパスフィルタ手段を省いた構成である。
オーバーサンプル手段401、501は、二値化手段で二値化された信号を、受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力する。ローパスフィルタ手段502は、オーバーサンプルデータに対して、移動平均化処理(単なる算術平均でもよい。また、移動平均、算術平均に対応したものでもよい。)を行い平均化データを出力する。イコライズ処理手段402、503は、例えば、平均化データを順次オーバーサンプリング周期分遅延させる複数の遅延素子と、該遅延素子出力にそれぞれ所定の係数を乗じる乗算器と、該乗算器出力を加算する加算器とで構成され、等化する機能を有する。
図8は、本発明のディジタル信号処理手段による信号処理方法である。図8の信号処理方法は、図7の信号処理手段の構成要素に対応しており、オーバーサンプルステップS200、ローパスフィルタステップS201及びイコライズ処理ステップS202から構成されている。
(全体構成図)
次に、本発明の波形等化器が適用されるシリアル転送部の物理層(Physical Layer)の全体構成例と概略動作について説明する。図9はシリアル転送部の物理層部100の全体構成図である。物理層部100はデータの送信を行う送信部101と受信を行う受信部102からなる。これら送信部と受信部の一組をポートと呼ぶ。このシリアル転送はポイント・ツー・ポイント(point-to-point)で行われ、ポートが1対1で対応している。対向したポートには同等の機能をもつ受信部121と送信部122を備える物理層部120が接続されている。また、接続は全二重回線、つまり、送信と受信は別の伝送線路(それぞれ106、107)を用いて行われる。
送信部101は、上位層(図示せず)から供給される送信データDtxを所定の変換規則に従って符号化を行うエンコーダ部ENC103と、エンコードされたデータをシリアル変換するシリアライザSER104と、シリアル変換したデータを伝送線路106上に送信する送信出力部Tx105とからなる。伝送線路106上の伝送は差動信号で行う。また、エンコーダ部ENC103で8B/10B変換が行われる。これは8ビットの並列データから10ビットの直列データ(以下適宜シンボルと呼ぶ)に変換するものであり、8ビットデータに2ビットの冗長ビットを付加するものである。Serial ATA、ファイバ・チャネル等で利用されているものである。この8B/10B変換は公知の技術であるので詳細説明は省略する。また、物理層部100はPLL部113を備え、供給される基準クロックRefCLK1を基に、データ転送のため規格に定められた周波数の転送クロックBCLKと内部動作のため転送クロックBCLKを10分周した(本実施例の8B/10B変換の場合)クロックPCLKを生成する。例えば、データ転送が2.5Gbpsで行われる場合は転送クロックBCLKは2.5GHzとし、クロックPCLKは250MHzのクロックである。そして、エンコーダ部103にはクロックPCLKを、シリアライザSER104にはクロックPCLK、BCLKを供給し各部を動作させる。また、上位層とのデータの受け渡しもクロックPCLKに同期して行われる。
一方、受信部102は、伝送線路107上を伝送されてきた差動信号を二値化する受信入力部Rx108と、受信信号をディジタル処理しジッタを低減する波形等化部DEQ115と、波形等化部出力信号からデータを復元するクロックデータリカバリ部CDR109と、復元したデータを10ビットのシンボルデータにパラレル変換するデシリアライザDES110と、送信側と受信側のクロックの周波数差を吸収するエラスティックバッファEB111と、10ビットシンボルを8ビットデータに変換する10B/8B変換を行うデコーダ部DEC112とからなる。対向する送信部122はPLL123において基準クロックRefCLK2を基に生成されるクロックに同期して送信される。一方、受信部102では最終的にはPLL113において基準クロックRefCLK1を基に生成されるクロックに同期して上位層へデータを出力しなければならないため、この基準クロックの周波数差を吸収するする必要がある。これを行うのがエラスティックバッファEB111である。なお、エラスティックバッファEB111はデコーダ部の後段に設けてもよい。また、この周波数差の許容値はインタフェース規格毎に定められている。
本発明の波形等化器(受信した信号をイコライズする信号処理装置)は、上記波形等化部DEQ115に適用されるものである。よって、他の構成・機能を以下に説明する本発明の要旨から大きく逸脱しない範囲で変更することが可能である。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の波形等化器の詳細な実施形態を図面に基づき説明する。図10は本発明の第一の実施形態を示す波形等化回路の構成図である。
図10において、オーバーサンプル部1は、受信入力部Rx108で二値化された受信信号RxDを転送クロック周波数fの所定倍の周波数fs(本実施形態では6倍とする)のクロックでオーバーサンプリングし、オーバーサンプルデータOVSDを供給する。ローパスフィルタ2はオーバーサンプルデータOVSDの直近の3サンプル分のデータを加算して移動平均を取り、平均化データAvgDに変換するもので、低域通過フィルタによる不要な高周波ノイズ低減の機能を果たす。また、平均化データAvgDを0〜3の値として多値化する(なお、本実施の形態におけるイコライザ処理は、多値化した信号によって行うので、このような多値化処理を行う)。イコライザフィルタ3は、多値化された平均化データAvgDから高周波成分をブーストしたイコライズデータEQDを生成する。特定の高周波成分をブーストすることにより符号間干渉を取り除き、デターミニスティクジッタDjの低減を図っている。比較器CMP4はイコライズデータEQDと所定の閾値thres(ここでは2)との大小を比較し、二値化したデータDataを出力する。
図11は、図10の波形等化回路の各主要信号の信号波形例である。(a)は周波数fの転送クロックであり、(b)は転送クロック(a)に同期して送信される送信データの一例である。(c)は受信した差動信号であり、受信入力部Rx108の入力である。ここでは簡単のため伝送線路は一次遅れ系の特性を持つものとして図のように波形がなまっているとし、これによりDjが発生している。RxD(d)(実線)は受信した信号を二値化した受信データであり、OVSD(e)(黒丸)は受信データRxDを周波数がfsのオーバーサンプルクロックでサンプルしたオーバーサンプルデータである。伝送線路の特性により符号間干渉を受けるため二値化した受信データRxD(d)はDjが発生している。x印はDjが発生しない場合本来ならサンプルされる点(つまり、転送クロック(a)の中央の点)である。(f)はオーバーサンプルデータOVSDを移動平均した平均化データAvgDである。(g)は平均化データAvgDをイコライザフィルタで処理したイコライズデータEQDである。ここでは、説明のためイコライザフィルタでの遅延に相当する6サンプル分左にシフトして表示している。(h)はイコライズデータEQDを閾値thres(=2)で比較したデータDataであり、信号処理前の受信データRxD(又は、オーバーサンプルデータOVSD)に比べDjが改善されていることがわかる。
次に、各部詳細構成及び動作について説明する。ローパスフィルタ2はオーバーサンプルデータOVSDを順次1サンプルずつ(1/fs)遅延させる遅延素子5a、5bと、各遅延素子出力に所定の係数(ここでは1)を乗じる乗算器6a、6b、6cと、乗算器6a、6b、6cの各出力を加算する加算器7とから構成される。すなわち、直近の3サンプル分のデータを加算して移動平均している。乗算器6a、6b、6cの係数は1なので省略してもよい。
イコライザフィルタ3は、平均化データAvgDを順次1サンプルずつ(1/fs)遅延させる遅延素子8(1)〜8(12)と、平均化データAvgDに係数k1を乗じる乗算器9aと、遅延素子8(6)出力に係数k2を乗じる乗算器9bと、遅延素子8(12)出力に係数k3を乗じる乗算器9cと、乗算器9a〜cの各出力を加算する加算器10とから構成される。すなわち単位遅延が6サンプル分(つまり、転送クロック周期)のいわゆるトランスバーサルフィルタを構成しており、係数k1〜k3を適宜設定することにより所望のフィルタ特性が得られる。図11の波形例では、k1=-1、k2=3、k3=-1とした場合であり、入力信号の高域がブーストして伝送線路で低下した高域のゲインを補償し符号間干渉を低減している。上記係数を選択した場合次の比較器4での閾値thresは2となる。
このローパスフィルタ2及びイコライザフィルタ3の構成はFIRフィルタ構成の一例であり、所望のフィルタ特性により適宜構成や係数を変更すればよい。また、イコライザフィルタ3は遅延素子8(1)〜8(5)及び8(7)〜8(11)の出力に乗じる係数が0である12次のFIRフィルタと見ることもできる。そして、この乗算器の係数を変更する係数変更部を設け(図示せず)、伝送線路特性に応じて係数を変更するようにしてもよい。このようにすれば伝送線路特性に応じたイコライズ補正ができるので、より効果的にDjを低減できる。
なお、イコライザフィルタ3を、13次のFIRフィルタと見た場合、そのインパルス応答h(t)は、
Figure 0004413664
なお、T=1/fsである。
したがって、式(1)において、hを変更することにより、任意の特性を得ることができる。
ちなみに、図10のインパルス応答y(t)は、
y(t)=k+kAvgD(t−6T)+kAvgD(t−12T) ・・・(2)
である。
但し、k=h、k=h、k=h12
このようにすれば、二値化した受信信号をオーバーサンプリングしてディジタルフィルタにより処理しているので、簡便な構成で実現でき、伝送線路の特性などにより生じる符号間干渉などのデターミニスティクジッタを軽減でき、受信データを安定して復元できるようになる。また、実現が困難な高速なアナログフィルタあるいは、高速サンプル可能なA/D変換器及びその前置フィルタを必要としないため、チップサイズや消費電流の増大やコストアップを招くことなく高速化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図12に本発明の第2の実施形態である波形等化回路の構成図を示し、以下図面に基づき説明する。本実施形態は第1の実施形態よりさらに高速化に好適な形態である。
図12において、オーバーサンプリング部11は多相クロック生成部12から供給される多相クロックCK0〜CK11によりそれぞれ受信データRxDを取り込み、オーバーサンプルデータOVSDを出力する。ディジタル信号処理部13はオーバーサンプルデータOVSDに所定の信号処理を施し、伝送線路の特性などにより生じる符号間干渉などのDjを低減したデータDataを出力する。このディジタル信号処理部13は、オーバーサンプルデータOVSDの移動平均を取り平均化データAvgDを出力するローパスフィルタLPF16と、平均化データAvgDの高周波成分をブーストし符号間干渉を低減したイコライズデータEQDを出力するイコライザフィルタ17と、イコライズデータEQDを所定の閾値と比較し二値化したデータDataを出力する二値化部18とから構成され、この信号処理は第1の実施形態(図10)のローパスフィルタ2、イコライザフィルタ3及び比較器CMP4と同様の機能を果たす。なお、このブロックは多相クロックの内の1つのクロック(図12ではCK0として例示している)で動作する。詳細構成及び動作説明は後述する。
多相クロック生成部12は基準となるクロックRCLKに基づき互いにほぼ等間隔の位相差の多相クロックを生成する。この基準となるクロックはCDR109で復元したクロックや、転送レートに応じて予め決められた周波数のクロックを用いる。この実施の形態では転送クロック周波数の約1/2の周波数で、規格により予め定められている転送クロック周期をUIとするとUI/6ずつ位相差を持つ多相クロックCK0〜11を生成するものとする。この多相クロックの位相差(UI/6)が上述の例のオーバーサンプル周期(1/fs)に相当する。例えば転送レートが2.5Gbpsの場合(UI=400ps)、800ps周期(1.25GHz)で66.7psずつ位相差を持つ12本のクロックを生成する。このように転送クロック周波数より低い周波数の多相クロックを生成することにより、各部動作周波数及び多相クロック生成部の発振周波数を低下することができるので実現が容易となる。
次に、各部詳細構成及び動作について説明する。オーバーサンプリング部11は、受信データRxDをデータ端子に共通入力し、多相クロックCK0〜CK11の各クロックをそれぞれクロック端子に入力して、各クロックの立ち上がりで受信データを取り込む12個のフリップフロップ(FF0〜FF11)14と、フリップフロップ14の各出力Q0〜Q11を多相クロックの内の1つのクロック(ここではCK0とする)に同期させて出力する並列化部15とからなる。
図14は、オーバーサンプリング部の各主要信号の信号波形図の一例である。RxD(a)には受信データRxDの一波形例を示す。多相クロックCK0〜CK11((c-0)〜(c-11))は2UIの周期でそれぞれ等位相間隔のクロックである。(b)転送クロックは実際にはこのブロック内では存在しないが説明のため記載した。RxD(a)の黒点は各多相クロックによるサンプリング点であり、この多相クロックにより取り込まれた各FF出力Q0〜Q11は(d-0)〜(d-11)のように変化する。また、並列化部15でクロックCK0で同期する際、Q11やQ10はセットアップ時間が不足で正常に取り込めないことがあるので、一旦、クロックCK0でQ0〜Q5を取り込み(出力をQQ0〜QQ5とする(e-0))、クロックCK6でQ6〜Q11を取り込み(出力をQQ6〜QQ11とする(e-6))、次にクロックCK0でQQ0〜QQ11を取り込んで並列同期化し、オーバーサンプルデータOVSD[0:11]を出力する。図14では、左側がLSBで時間的に最初のサンプル点となる。なお、並列化部15において各データが安定して取り込めるようさらに段数を増やしてもよい。
図13は、ディジタル信号処理部13のより詳細な構成例である。ローパスフィルタ16は、オーバーサンプルデータOVSDの各ビットとその1つ及び2つ下位側のビットの計3ビット(すなわち、直近の3サンプル分のビット)を加算する12個の加算部24(0)〜24(11)を持つ。それぞれの加算部は2ビットの平均化データAvgDを出力する。また、フリップフロップ25a及び25bにおいてOVSD[10]及び[11]を1クロック(CK0)遅延したpD[10]及びpD[11]を生成する。このpD[10]又はpD[11]はオーバーサンプルデータOVSD[0]に対してそれぞれ2又は1サンプル前のデータとなるので、加算部24(0)及び24(1)の入力には図示するように、この遅延したオーバーサンプルデータpD[10]、pD[11]を供給することにより、直近の3サンプル分の加算が行える。イコライズフィルタ17は、12個の平均化データAvgD[0:11]に対してそれぞれイコライズ演算を行う12個のイコライズ演算部26(0)〜26(11)を持ち、また、平均化データAvgD[6:11]をそれぞれ1クロック(CK0)遅延してpAvgD[6:11]を出力するフリップフロップ27を持つ。各イコライズ演算部において、それぞれ入力端Aには平均化データAvgD[0:11]を、入力端Bには6つ下位側の平均化データ(すなわち、オーバーサンプル6サンプル分なので1転送クロック分前のデータ)を入力して演算し、出力端CよりイコライズデータEQD[0:11]を得る。なお、イコライズ演算部26(0)〜26(5)の入力端Bにはそれぞれ遅延した平均化データpAvgD[6:11]を入力する。イコライズ演算部26(0)〜26(11)は、それぞれ入力端Aから入力したデータをK1倍(ここでは2倍)する乗算器31と、入力端Bから入力したデータをK2倍(ここでは-1倍)する乗算器32と各乗算器出力を加算しイコライズデータEQDを出力する加算器33とから構成される。上述の例と同様、この乗算器の係数を変更すればフィルタの特性を設定できる。なお、ここでは装置の簡便化のため、図10からさらに簡便化した構成を例示しているが、所望のフィルタ特性に応じてこのイコライズ演算部の構成は変更可能である。二値化部18は、それぞれイコライズデータEQD[0:11]と所定の閾値thresとの大小を比較してその比較結果Data[0:11]を出力する12個の比較器CMP28(0)〜CMP28(11)からなる。
図15は、図12、13の各主要信号の信号波形例である。(a)〜(d)は図11と同様に、(a)は周波数fの転送クロックであり、(b)は転送クロック(a)に同期して送信される送信データの一例である。(c)は受信した差動信号であり、受信入力部Rx108の入力である。ここでは、簡単のため伝送線路は一次遅れ系の特性を持つものとして図のように波形がなまっているとし、これによりDjが発生している。RxD(d)(実線)は受信した信号を二値化した受信データである。(e)は多相クロックのうちの1つのクロックCK0であり、ディジタル信号処理部13はこのクロックを基準に動作する。他の多相クロックCK1〜CK11はクロックCK0から1/(6fs)ずつ位相のずれたクロックであり(図示は省略する)、これら多相クロックでの受信データRxDのサンプル点を黒丸で示す。(f)は受信データを多相クロックでオーバーサンプリングしたオーバーサンプルデータOVSDであり、並列化してクロックCK0(e)に同期させている(ここでは並列化の際の遅延は無視して表した)。なお、左側がLSBで最初に受信した(サンプルした)データである(以下も同様)。(g-1)はローパスフィルタ16によりオーバーサンプルデータOVSD[0:11]を移動平均した平均化データAvgD[0:11]である。それぞれ直近の3ビットを加算したものであるので、0〜3の値を取る。(g-2)は前述の説明と対比し理解を深めるため平均化データAvgD[0:11]を時系列的に表記した平均化データAvgDsであり、実際にはこの信号は生成しない。(h-1)はイコライズフィルタ17により平均化データAvgDの各データをイコライズ処理したイコライズデータEQDである。図13のイコライズ演算部26の例では、C=2A-Bで、A、Bはそれぞれ0〜3の値を取るので、C(つまりイコライズデータEQD)は-3〜6の値となる。ここでは負の数を表すためそれぞれ8を足したオフセットバイナリ(4ビット)とし、そのHEX表示をしている。(h-2)は(g-2)と同様にイコライズデータEQDを時系列的に表記したイコライズデータEQDsである。(i-1)は二値化部18によりイコライズデータEQDの各データを閾値thres(=A)で比較し、大ならば1、小ならば0と二値化したデータDataであり、(i-2)は(g-2)と同様に二値化したデータData時系列的に表記したデータDatasである。ディジタル信号処理前の受信データRxD(又はオーバーサンプルデータOVSD)に比べDjが改善されていることがわかる。
以上説明したように、二値化した受信信号RxDを多相クロックによりオーバーサンプリングし、ディジタルフィルタにより処理しているので、簡便な構成で実現でき、伝送線路の特性などにより生じる符号間干渉などのデターミニスティクジッタを軽減でき、受信データを安定して復元できるようになる。さらには多相クロックの周波数は転送クロック周波数より低くすることができ、ディジタル信号処理部もこの多相クロックの1つを基準に動作するよう並列化処理しているので動作周波数も下げることができ、高速化への適用も容易である。
(変形例)
図16は、イコライズフィルタ17の別の構成例である。ここではEQD[0]のイコライズ演算部のみを示しており、他は同様にすればよい。図16のイコライズフィルタは、イコライズ演算部26(0)の入力端Bへの入力データを選択するイコライズ入力選択部35を付加している。これはブースト帯域選択信号BSelに従い、pAvgD[5]、pAvgD[6]、pAvgD[7]のうちから1つを選択し入力端Bへ入力する。これは平均データAvgD[0]のそれぞれ7、6、5サンプル前の平均データに当たる。他のイコライズ演算部26(1)〜(11)の入力端Bへは同様にして入力端Aに対して7〜5サンプル前の平均データから選択して入力する。ブースト帯域選択信号BSelは共通して用いる。これらを選択することによりブーストする周波数帯域が変更される。イコライズ演算部26の内部構成は図13と同様であるので説明は省略する。このような構成とすることにより、伝送線路の周波数特性に応じてイコライザの周波数特性を変更できるようになり、より符号間干渉の軽減ができるようになりDjの低減効果が向上する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、二値化した受信信号をオーバーサンプリングしてディジタルフィルタにより処理しているので、簡便な構成で実現でき、伝送線路の特性などにより生じる符号間干渉などのデターミニスティクジッタを軽減でき、受信データを安定して復元できるようになる。また、実現が困難な高速なアナログフィルタあるいは、高速サンプル可能なA/D変換器及びその前置フィルタを必要としないため、チップサイズや消費電流の増大やコストアップを招くことなく高速化を図ることができる。
また、上述した波形等化回路を備えたデータ受信装置を構成することができる。
更に、上述した波形等化回路を用いて適用等化器を構成することができる。図18にその例を示す。図18の適用等化器は、二値化手段601、オーバーサンプル手段602、ローパスフィルタ手段603、イコライズ処理手段604及び再二値化手段605から構成されている。
また、イコライズ処理手段604は、タップ付遅延線6041、推定制御部6042、加算器6043、識別判定部6044及び係数乗算器c−N・・・c・・・cから構成されている。
推定制御部6042は、所定の予め知られたデータ(トレーニングデータ)を受信して、所定の信号が正しく受信できるように、係数乗算器c−N・・・c・・・cの値を調整する。
PLL回路を説明するための図である。 符号間干渉を説明するための図を説明するための図である。 ディジタルフィルタで構成した従来例である。 本発明の信号処理装置の例を説明するための図である。 本発明の信号処理方法の例を説明するための図である。 ディジタル信号処理手段(その1)を説明するための図である。 ディジタル信号処理手段(その2)を説明するための図である。 ディジタル信号処理方法を説明するための図である。 本発明の波形等化器が適用されるシリアル転送部の物理層の全体構成例を説明するための図である。 第1の実施形態を説明するための図である。 図10における主要信号の信号波形例である。 第2の実施形態を説明するための図である。 ディジタル信号処理部を説明するための図である。 オーバーサンプリング部における各主要信号の信号波形例である。 図12、13における各主要信号の信号波形例である。 イコライズフィルタの別の構成例を説明するための図である。 イコライズフィルタの別の構成例を説明するための図である。 適応等化器の例を説明するための図である。 等化を説明するための図である。
符号の説明
1、11 オーバーサンプル部
2、16 ローパスフィルタ
3、17 イコライザフィルタ
4、28 比較器
5、8 遅延素子
6、9、31、32 係数乗算器
7、24、33 加算器
12 多相クロック生成部
13 ディジタル信号処理部
14、25、27 FF
15 並列化部
18 二値化部
35 イコライズ入力選択部
100、120 シリアル転送部の物理層部
101、121 送信部
102、122 受信部
103 エンコーダ部ENC
104 シリアライザSER
105 送信出力部Tx
106、107 伝送線路
108 受信入力部Rx
109 クロックデータリカバリ部CDR
110 デシリアライザDES
111 エラスティックバッファEB
112 デコーダ部DEC
113、123 PLL
301、601 二値化手段
302 ディジタル信号処理手段
303 再二値化手段
401、602 オーバーサンプル手段
402、604 イコライズ処理手段
603 ローパスフィルタ手段
605 再二値化手段

Claims (19)

  1. 受信した信号をイコライズする信号処理装置において、
    前記受信した信号を二値化する二値化手段と、
    該二値化手段で二値化された信号に対して、ディジタル信号処理を行うディジタル信号処理手段と、
    前記ディジタル信号処理手段の出力に対して、再二値化する再二値化手段とを有し、
    該ディジタル信号処理手段は、前記受信信号をイコライズし、
    前記ディジタル信号処理手段は、
    前記二値化手段で二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプル手段と、
    該オーバーサンプルデータに対して、イコライズするイコライズ処理手段とを有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 受信した信号をイコライズする信号処理装置において、
    前記受信した信号を二値化する二値化手段と、
    該二値化手段で二値化された信号に対して、ディジタル信号処理を行うディジタル信号処理手段と、
    前記ディジタル信号処理手段の出力に対して、再二値化する再二値化手段とを有し、
    該ディジタル信号処理手段は、前記受信信号をイコライズし、
    前記ディジタル信号処理手段は、
    前記二値化手段で二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプル手段と、
    該オーバーサンプルデータに対して、平均化データを出力するローパスフィルタ手段と、
    該ローパスフィルタ手段から出力された平均化データに対して、イコライズするイコライズ処理手段とを有することを特徴とする信号処理装置。
  3. 前記ローパスフィルタ手段は、
    前記オーバーサンプルデータを順次オーバーサンプリング周期分遅延させる複数の遅延素子と、
    各遅延素子の出力を加算して多値化された前記平均化データを取得する加算器とを有することを特徴とする請求項記載の信号処理装置。
  4. 前記イコライズ処理手段は、
    前記平均化データを順次オーバーサンプリング周期分遅延させる複数の遅延素子と、
    該遅延素子出力にそれぞれ所定の係数を乗じる乗算器と、
    該乗算器出力を加算する加算器とを有することを特徴とする請求項記載の信号処理装置。
  5. 前記オーバーサンプル手段は、
    前記受信信号に重畳されたクロック周波数の1/N(Nは、1以上の自然数)の周波数のクロックを所定位相ずつシフトさせて形成されたM(Mは、M>2Nである自然数)個の多相クロックを同時に使用して、前記二値化手段で二値化された信号をオーバーサンプルしてM個のオーバーサンプルデータを出力することを特徴とする請求項1又は2記載の信号処理装置。
  6. 前記オーバーサンプル手段は、
    前記多相クロックのうちの1つのクロックである動作クロックに前記M個のオーバーサンプルデータを同期させることを特徴とする請求項記載の信号処理装置。
  7. 前記ローパスフィルタ手段は、
    前記オーバーサンプルデータのうち、前記多相クロックの位相差が直近のK個(Kは、1以上の自然数)分進んでいる多相クロックでサンプルしたオーバーサンプルデータを加算して多値化された平均化データを取得する加算器を有することを特徴とする請求項記載の信号処理装置。
  8. 前記ローパスフィルタ手段は、
    前記オーバーサンプルデータ又は前記オーバーサンプルデータを前記動作クロックの1周期分遅延させたデータのうち、サンプルした多相クロックの位相関係が隣り合うK個に対応したデータを加算して多値化された平均化データを取得するM個の加算器を有することを特徴とする請求項6記載の信号処理装置。
  9. 前記イコライズ処理手段は、
    前記ローパスフィルタ手段から出力された一の平均化データに係数を乗じる第1の乗算器と、
    前記一の平均化データとそれぞれ所定の位相関係にある他のL個(Lは、1以上の自然数)の平均化データに係数を乗じるL個の乗算器と、
    前記第1の乗算器の出力と、前記L個の乗算器の出力とを加算する加算器とを有することを特徴とする請求項7又は8記載の信号処理装置。
  10. 前記イコライズ処理手段は、
    前記ローパスフィルタ手段から出力された一の平均化データに係数を乗じる第1の乗算器と、
    前記一の平均化データと所定の位相関係にある他の平均化データに係数を乗じる第2の乗算器と、
    前記第1の乗算器の出力と、前記第2の乗算器の出力とを加算する加算器とを有することを特徴とする請求項7又は8記載の信号処理装置。
  11. 位相が異なる複数の前記平均化データから前記他の平均化データを選択する選択手段を前記第2の乗算器の前段に設けたことを特徴とする請求項10記載の信号処理装置。
  12. 請求項1ないし11いずれか一項に記載の信号処理装置を用いたことを特徴とする適用等化器。
  13. 請求項1ないし11いずれか一項に記載の信号処理装置を備えたことを特徴とするデータ受信装置。
  14. 受信した信号をイコライズする信号処理方法において、
    前記受信した信号を二値化する二値化ステップと、
    該二値化ステップで二値化された信号に対して、ディジタル信号処理を行うディジタル信号処理ステップと、
    前記ディジタル信号処理ステップで処理された出力に対して、再二値化する再二値化ステップとを有し、
    該ディジタル信号処理ステップは、前記受信信号をイコライズし、
    前記ディジタル信号処理ステップは、
    前記二値化ステップで二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプルステップと、
    該オーバーサンプルデータに対して、イコライズするイコライズ処理ステップとを有することを特徴とする信号処理方法。
  15. 受信した信号をイコライズする信号処理方法において、
    前記受信した信号を二値化する二値化ステップと、
    該二値化ステップで二値化された信号に対して、ディジタル信号処理を行うディジタル信号処理ステップと、
    前記ディジタル信号処理ステップで処理された出力に対して、再二値化する再二値化ステップとを有し、
    該ディジタル信号処理ステップは、前記受信信号をイコライズし、
    前記ディジタル信号処理ステップは、
    前記二値化ステップで二値化された信号を、前記受信信号に重畳されたクロックの周波数の2倍を越えた周波数でオーバーサンプルしてオーバーサンプルデータを出力するオーバーサンプルステップと、
    該オーバーサンプルデータに対して、平均化データを出力するローパスフィルタステップと、
    該ローパスフィルタステップで平均化された出力された平均化データに対して、イコライズするイコライズ処理ステップとを有することを特徴とする信号処理方法。
  16. 前記オーバーサンプルステップは、
    前記受信信号に重畳されたクロック周波数の1/N(Nは、1以上の自然数)の周波数のクロックを所定位相ずつシフトさせて形成されたM(Mは、M>2Nである自然数)個の多相クロックを同時に使用して、前記二値化ステップで二値化された信号をオーバーサンプルしてM個のオーバーサンプルデータを出力することを特徴とする請求項14又は15記載の信号処理方法。
  17. 前記オーバーサンプルステップは、
    前記多相クロックのうちの1つのクロックである動作クロックに前記M個のオーバーサンプルデータを同期させることを特徴とする請求項16記載の信号処理方法。
  18. 前記ローパスフィルタステップは、
    前記オーバーサンプルデータのうち、前記多相クロックの位相差が直近のK個(Kは、1以上の自然数)分進んでいる多相クロックによりサンプルしたオーバーサンプルデータを加算して多値化された平均化データを取得することを特徴とする請求項16記載の信号処理方法。
  19. 前記ローパスフィルタステップは、
    前記オーバーサンプルデータ又は前記オーバーサンプルデータを前記動作クロックの1周期分遅延させたデータのうち、サンプルした多相クロックの位相関係が隣り合うK個に対応したデータを加算して多値化された平均化データを取得することを特徴とする請求項17記載の信号処理方法。
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