JP2008002564A - 取外し工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂製本体110に形成された流路と、樹脂製弁101に形成された弁孔流路121とを連通させて取り付けるときに使用される樹脂製シール部材301を取り外すための取外し工具1であって、樹脂製シール部材301が、中空円筒形状であって、樹脂製本体110に形成された挿入溝113、及び樹脂製弁101に形成された挿入溝123に圧入されることにより、シールする構造と、内周面の円周上に断続的に形成された凸部33とを備え、外周上に断続的に形成され、凸部33と係合する係合爪20を有する。
【選択図】図5
Description
そして、樹脂製シール部材に形成された溝に、マニホールド本体に形成された周状突起、及び薬液弁に形成された周状突起を圧入することにより、シールを行っている。
すなわち、ガス弁では、マニホールド本体等が金属製であり、同じく金属製のガスケットを、マニホールド本体で挟み込んで押しつぶすことでシールが行われているので、マニホールド本体を解体したときに、ガスケットは容易にマニホールド本体から離脱させることができる。
樹脂製本体と樹脂製弁とを解体すると、樹脂製本体に形成された周状突起に、樹脂製のH型シール部材が、圧入された状態で残存する。H型シール部材は、圧入により嵌め込まれているので、取り外すのが容易でない。
第2マニホールドブロック120A、120B、120Cには継手50A、50B、50Cが、第1マニホールドブロック110には継手50Dがそれぞれ異なる方向へ向いて取り付けられている。
第2マニホールドブロック120A、120B、120Cは、同一形状をなすため、ここでは第2マニホールドブロック120Aについてのみ説明し、第2マニホールドブロック120B、120Cの説明を割愛する。
第2マニホールドブロック120Aは、弁室形成部125Aと同軸上に第2流路(請求項の「弁孔流路」に相当)121Aが図中の上下方向に貫通して形成されており、第2流路121Aが弁室形成部125Aに開口する開口部の周りに弁座が設けられている。
第1マニホールドブロック110は、外側側面の中央位置から水平方向に共通流路112が穿設され、第1流路111A、111B、111Cにそれぞれ連通する。継手50Dは、共通流路112が開設される端面に一体的に設けられ、共通流路112に連通する。
図3は、シール部分の拡大断面図であって、(A)はH形リング301の装着前の状態を示し、(B)はH形リング301の装着後の状態を示す。
本第1の実施の形態で使用されるH形リング301の内周面の上下方向中央部には、該内周面から内側に突出する凸部33a(図4参照)が、円周を3等分する位置に設けられている。
第1シール溝113の底部には、第2マニホールドブロック120A側へ延びる第1周状突起114が突設され、第1凸凹条を形成する。第1凸凹条は、H形リング301の第1周溝31に対応する第1周状突起114を有し、円環状に構成される。
第1実施の形態の取外し工具1を用いて取り外すH形リング301は、図4に示すように、H形リング301の内周面301nの円周上に円周を3等分する位置に、中心に向かって突出する凸部33aを断続的に形成したものである。
ボディ10は、その上部に形成された、取外し工具1を人手で回転しやすいように外周にローレット加工を施したつまみ部11と、該つまみ部11から連続してつまみ部11より小径の軸部13とを備えている。
すなわち、凹部21と凸部23と段部231とは、係合爪20の円周上で軸心から略40°づつの角度で形成されている。
図7(A)に示すように、先ず係合爪20の凹部21にH形リング301の内周面301nに設けられた凸部33aが入るように、取外し工具1を回転させてH形リング301の上部から係合爪20を挿入する。
すると、図9(A)に示すように、段部231に凸部33aが係合するので、図9(B)に示すように、取外し工具1を上方に引き上げる。段部231と凸部33aが係合した状態でH形リング301が第1マニホールドブロック110の第1シール溝113から離脱し、H形リング301が取り外される。
ボディ60は、その上部に形成された、取外し工具6を人手で回転しやすいように外周にローレット加工を施したつまみ部61と、該つまみ部61から連続してつまみ部61より小径の雄ネジ部62と、該雄ネジ部62よりさらに小径のガイド軸63とを備えている。
ガイド軸63の先端部631は先細状に傾斜面が形成されている。
先端部68の外周面681は、先細状の傾斜面に形成され、その上端は筒部66の外径より若干大径となり、突起682が形成されている。
先端部68の内周面683は、鍔部67と突起682との高さ方向略中間部で、筒部66の内周面より内側に突出し、さらに先細状の傾斜面に形成されている。
この状態では、先端部68の突起682がH形リング302の内周面302nの高さ方向の略中間部に対峙している。
さらにボディ60をねじ込むと、図14に示すように、筒部66がスリット661により分割されているので、ガイド軸63の先端部631により先端部68がラジアル方向(図14の矢印方向)に押し広げられる。すると、突起682がH形リング302の内周面302nに強制的に食い込む。
この第2の実施の形態の取外し工具6によれば、H形リング302の中空円筒部に取外し工具6を挿入して、ボディ60を回転させるだけで突起682をH形リング302の内周面302nに食い込ませることができ、容易にH形リング302を取り外すことができる。
係止爪75は、外周に、上部をつまみ部71の内周面にビス719により固定された軸部751と、該軸部751と略同径の雄ネジ部752と、該雄ネジ部752から傾斜面753を介して外側に広がり、後述する先端部78がH形リング302の外径より大きく形成された筒部76とを備え、内周に、軸部751で後述するガイド軸73の上部の細径部733が上下に摺動可能に嵌合する摺動孔751aと、該摺動孔751aより大径で雄ネジ部752の内側でバネ739を収納する収納孔752aと、傾斜面753と平行に外側に広がり、筒部76を形成する内壁76aと、該筒部76の下端の先端部78とを備えている。
先端部78は、下端面781がわずかに内側に突出して、その先端に突起782が形成されている。筒部76から先端部78には、円筒を4等分するスリット761が設けられている。
つぎに、ガイド軸73は、上半部の細径部733と、下半部で収納孔752aを上下に摺動可能な外径を有する大径部735と、該大径部735の先端で先細状の傾斜面で形成された先端部731とを備えている。
バネ739の付勢力でガイド軸73が下限にあるときは、該ガイド軸73の先端部731は係止爪75の下端面781より突出した状態にある。
筒部76が内側に押圧されるとスリット761により係止爪75がラジアル方向に移動し、その結果、図19に示すように、突起782がH形リング302の外周面に食い込む。
この状態で、図20に示すように、取外し工具7を上方に引き上げると、H形リング302の外周面に突起782が食い込んだ状態でH形リング302が第1マニホールドブロック110の第1シール溝113から離脱し、H形リング302が取り外される。
したがって、この第4の実施の形態は、第2の実施の形態の図12から図15において、H形リング302をH形リング303に置き換えたものであるので、図22、図23により異なる部分のみを説明する。
このような状態の取外し工具6を、図12に示すように、先端部68からH形リング303の中空円筒部に挿入する。そして、図13に示すように、鍔部67の下面をH形リング303の上面に当接させる。
この状態では、先端部68の突起682がH形リング303の凹溝34に対峙している。
さらにボディ60をねじ込むと、図22に示すように、筒部66がスリット661により分割されているので、ガイド軸63の先端部631により先端部68が外方に押し広げられ、突起682がラジアル方向に移動する。すると、図23の拡大図に示すように、突起682がH形リング303の凹溝34に係合する。
したがって、この第5の実施の形態は、第3の実施の形態の図16から図20において、H形リング302をH形リング304に置き換えたものであるので、図25、図26により異なる部分のみを説明する。
このような状態の取外し工具7を、図17に示すように、ガイド軸73の先端部731をH形リング304の中空部に挿入する。そして、図18に示すように、筒部76の先端部78の突起782がH形リング304の外周を包むようにさらに挿入し、下端面781を第1マニホールドブロック110の上面に当接させる。このとき、ガイド軸73は上下方向で固定され、つまみ部71と係止爪75とつまみネジ79とがバネ739の付勢力に抗して一体的に下方に摺動する。この状態では、先端部78の突起782がH形リング304の外周面に対峙している。
この状態で、図20に示すように、取外し工具7を上方に引き上げると、H形リング304の凹溝34aに突起782がに嵌合した状態でH形リング304が第1マニホールドブロック110の第1シール溝113から離脱し、H形リング304が取り外される。
したがって、この第6の実施の形態は、第2の実施の形態の図12から図15において、H形リング302をH形リング305に置き換えたものであるので、図28、図29により異なる部分のみを説明する。
このような状態の取外し工具6を、図12に示すように、先端部68からH形リング305の中空部に挿入する。そして、図13に示すように、鍔部67の下面をH形リング305の上面に当接させる。
この状態では、先端部68の突起682がH形リング305の凸部33bより下方に位置している。
さらにボディ60をねじ込むと、図28に示すように、筒部66がスリット661により分割されているので、ガイド軸63の先端部631により先端部68が外方に押し広げられる。すると、図29の拡大図に示すように、突起682がH形リング305の凸部33bの下面に入り込む。
この状態で、図15に示すように、取外し工具6を上方に引き上げると、H形リング305の凸部33bに突起682が係合した状態でH形リング305が第1マニホールドブロック110の第1シール溝113から離脱し、H形リング305が取り外される。
(1)例えば、上記実施の形態では、取外し工具をエアオペレイト式開閉弁である薬液弁に適用したもので説明したが、手動式開閉弁、流量計、レギュレータなどに適用してもよい。
10、60、70 ボディ(係止爪移動手段)
11、61、71 つまみ部
13 軸部
20 係合爪
21 凹部
23 凸部
231 段部
301、302、303、304、305 H型リング(樹脂製シール部材)
31 第1周溝
32 第2周溝
33 凸部
34 凹溝
62、752 雄ネジ部
63、73 ガイド軸
65、75 係止爪
651 つまみ部
652、791 雌ネジ部
66、76 筒部
661、761 スリット
67 鍔部
68、78 先端部
682、782 突起
739 バネ
100 バルブユニット
101 樹脂製弁
110 第1マニホールドブロック(樹脂製本体)
111 第1流路(流路)
113 第1シール溝(挿入溝)
114 第1周状突起
120 第2マニホールドブロック
121 第2流路(弁孔流路)
123 第2シール溝(挿入溝)
124 第2周状突起
130 薬液弁
Claims (4)
- 樹脂製本体に形成された流路と、樹脂製弁に形成された弁孔流路とを連通させて取り付けるときに使用される樹脂製シール部材を取り外すための取外し工具において、
前記樹脂製シール部材が、中空円筒形状であって、両端面の各々に設けられた周状溝に、前記樹脂製本体に形成された周状突起及び前記樹脂製弁に形成された周状突起が圧入によりシールする構造と、内周面の円周上に断続的に形成された凸部とを備え、
外周上に断続的に形成され、前記凸部と係合する係合爪を有することを特徴とする取外し工具。 - 樹脂製本体に形成された流路と、樹脂製弁に形成された弁孔流路とを連通させて取り付けるときに使用される樹脂製シール部材を取り外すための取外し工具において、
前記樹脂製シール部材が、中空円筒形状であって、両端面の各々に設けられた周状溝に、前記樹脂製本体に形成された周状突起及び前記樹脂製弁に形成された周状突起が圧入によりシールする構造を備え、
前記樹脂製シール部材の内周面または外周面に食い込む係止爪と、
前記係止爪をラジアル方向に移動させることにより、前記樹脂製シール部材に食い込ませる係止爪移動手段を有することを特徴とする取外し工具。 - 請求項2に記載する取外し工具において、
前記係止爪が複数に分割されており、
前記係止爪移動手段が、工具本体に螺着されたつまみ部を手で回転させることにより、前記分割された係止爪を内方向または外方向に移動させることを特徴とする取外し工具。 - 請求項2または請求項3に記載する取外し工具において、
前記樹脂製シール部材の内周面または外周面に凹部が形成されており、
前記係止爪が前記凹部と係合することを特徴とする取外し工具。
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