JP2007523194A - 活性成分を含む可溶性フィルム、及び製造方法 - Google Patents

活性成分を含む可溶性フィルム、及び製造方法 Download PDF

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Abstract

所定の基材に送達するための物質が配置されたフィルムが提供される。物質は水溶性カプセル材料内にカプセル封入される。フィルムは、特定の基材の表面上に配置されると分解し、その場所でフィルムは局所的環境に物質を放出する。このフィルムは薬剤、フレーバー、調味料、及び芳香などを担持することができる。

Description

本発明は、活性成分を含むフィルムに関する。その活性成分は、望ましくは、フィルム形成中に活性成分を保存するためにカプセル封入され得る。
即時の湿潤可能性に続いて迅速な溶解を示すフィルム組成物は、治療剤又は化粧品、食品フレーバーを含む食品フレーバー付与剤、又はフィルム内部に含有されるその他の成分を送達又は投与するために使用されて来ている。例えば、米国特許第6,596,298号明細書、同第6,419,903号明細書、及び同第6,231,957号明細書を参照されたい。このようなフィルムは、一般に、水溶性食用ポリマー、例えばプルラン及び/又は澱粉を含む。水性環境、例えば口腔に晒されると、フィルムは溶け、これによりその中に含まれる物質が放出される。
しかし、揮発性フレーバーは、フィルムの処理中又はフィルムの貯蔵中に容易に失われる。フレーバー及びその他の活性成分は、水溶性又は油溶性カプセル内にこれらを封入することにより、酸化及び揮発に対して防護するように安定化できる一方、フィルム予備混合物に添加される水溶性カプセルは、速く溶けて、フィルム形成前又はフィルム形成中にフレーバーを放出することになり、また油溶性カプセルは、プロセスの熱暴露中に溶融することがあり、或いは、これらのフレーバーが残ったとしても、これらは、フレーバーが炸裂するほど素早く口腔内に放出されることはない。
従って、可溶性フィルムを使用して送達することができる物質のタイプを拡張するために、物質、具体的には揮発性物質の送達のために使用できるフィルムを製造する方法に対するニーズが当分野において存在する。本発明はこのニーズに対処するものである。
フィルム・コーティングの後であるが乾燥直前にフィルムに物質が適用される場合に、フィルムは物質に付着するのに十分に粘着性であることが発見された。付着されるべき物質は、サイズがフィルム自体内に内蔵されるにはあまりにも大きい物質であってよく、或いは、カプセル封入された物質であってもよい。水溶性マトリックス内のカプセル封入は、揮発性物質の、フィルム送達法を介した投与を可能にする。
フィルム・コーティング後であるが乾燥直前に、水溶性マトリックス内部にカプセル封入されている物質がそのフィルムに適用されると、フィルムは、カプセル封入された物質に付着するのに十分に粘着性であるが、しかし高湿分環境に対する暴露は、カプセル封入用マトリックスを溶かさないように十分に制限される。その結果、水溶性カプセル材料内の物質(すなわち活性成分)を含有する、乾燥させられた水溶性フィルムが得られる。
本発明は、物質、例えばフレーバー又は治療上の活性成分を送達するのに使用することができるフィルムを提供し、そして送達されるべき物質が揮発性物質である場合に特に有用である。
本発明の1つの観点は、少なくとも一方の表面に物質が配置されたフィルムを提供する。好ましい実施態様の場合、活性物質はカプセル封入された物質である。特に好ましい実施態様の場合、カプセル封入された物質は揮発性物質である。本発明の実施において使用するための好ましいフィルムは、プルラン及び/又は澱粉を含み、より好ましくは、その澱粉が化工澱粉である。ヒドロキシアルキル化澱粉又はスクシネート化澱粉が、本発明の実施において使用するための特に好ましい化工澱粉である。
本発明の別の観点は、物質を含むフィルムを製造する方法を提供する。この方法は、フィルム形成性成分を混ぜ合わせることにより混合物を形成し、該混合物を好適な基材上にコーティングすることによりフィルムを形成し、該フィルム上に物質を適用し、次いで湿分約15重量%未満の含水率、好ましくは湿分約5重量%〜約15重量%の含水率、より好ましくは湿分約6重量%〜約10重量%の含水率まで該フィルムを乾燥させることを含む。該物質が適用された形成済フィルムは、空気乾燥させられるか又は温風下で乾燥させられる。次いでフィルムを所望の寸法にカットし、パッケージングし、そして貯蔵することができる。一つの実施態様の場合、フィルムに適用された物質は、カプセル封入された物質である。
発明のさらに別の観点は、所望の基材に所望の物質を送達する方法であって、そこでは物質が送達されると、所望の物質は放出される。本発明の方法において、所望の物質はフィルム表面上に存在し、そしてフィルムは所望の基材に送達される。
本発明のさらに別の観点は、フィルムによって送達されるべき物質のフレーバーを保存する方法に関する。この方法は、水溶性カプセル材料内に物質をカプセル封入し、そしてフィルム表面上に、カプセル封入された物質を置くことを含む。好ましい実施態様の場合、カプセル封入された活性成分は、フィルム形成段階後に、しかし乾燥段階前にフィルム上に置かれる。
発明の詳細な説明
本発明は、物質、例えばフレーバー、具体的には揮発性物質を投与するために使用することができるフィルムに関する。スパイスのようなあまりにも大きい物質、例えばパセリ・フレークなどは、フィルム表面上に振りかけることができる。フィルム製造中に実質的に失われるはずの揮発性物質は、水溶性カプセル材料中に内蔵し、そして本発明のフィルム及び製造方法を用いて送達することができる。
「物質」という用語及び「活性成分」(active)という用語は、送達のために、すなわち、フィルムが成分の送達のためのキャリヤ又はビヒクルとして役立つように意図された成分を意味するように、本明細書中で互いに置き換え可能に使用される。
「実質的に水性の環境」という用語は、キャリヤ・フィルムが迅速に溶け、活性成分を放出する環境を意味する。典型的には、「実質的に水性の環境」は、口腔内部、例えば舌の表面となり、或いは、食品、例えば一杯の水又はジュース、スープであってよい。
「迅速に溶ける」という用語は、キャリヤ・フィルムが約60秒未満で溶けることを意味する。
フィルム及び活性成分の両方が水性環境内で溶けることができること、又は、フィルム、カプセル封入用材料、及び活性成分が溶けることができること、又は、フィルム及びカプセル封入用材料だけが溶け、そして不溶性活性成分は水性環境中に放出され、その後、不溶性活性成分が例えば飲み込まれ得ることが考えられる。
フィルム形成に際して、コーティングされる前にフィルム・スラリーに添加されるフレーバーは、所定の時間経過後に揮発して消滅し、実体のない甘み又は風味のあるフィルムだけを残す。このことは、水溶性のフレーバー又は低引火点を有するフレーバーを使用するときに特に顕著である。フレーバーはこれをカプセル封入することにより保護することができるが、カプセル封入剤が澱粉カプセル封入のような親水性の場合には、このカプセル封入状態は、コーティングされる前の水媒質中の混合及び/又は加熱プロセスを生き延びることはない。
フィルムをコーティングした後に、しかしフィルムを乾燥させる前に、フィルム上に、カプセル封入されたフレーバーを散布することにより、可溶性カプセル封入剤の使用が可能であることが発見された。カプセル封入されたフレーバーが、可溶化するのには十分でない滞留時間/剪断力を有し、そしてフィルムの乾燥時にカプセル化されたままでいることが判った。また、乾燥後に、カプセル封入されたフレーバーを散布又は振りかけることにより、フレーバーを保存することもできることが判った。
フィルム形成性組成物
本発明の実施において使用されるフィルム形成性組成物は、特に限定的ではない。組成物は、強く、フレキシブルであり、そして耐粘着性且つ耐湿性であるべきであり、これにより組成物はそれ自体には付着しないが、実質的に水性の環境内に置かれると迅速に溶けることができる。
可溶性フィルムを形成する分野で慣用的に使用される水溶性固形フィルム形成剤を、本発明において使用することができる。このような水溶性ポリマーの例としては、非限定的に、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、トラガカントガム、グアールガム、アカシアガム、アラビアガム、ポリアクリル酸、メチルメタクリレート・コポリマー、カルボキシビニルポリマー、アミロース、高アミロース澱粉、ヒドロキシプロピル化高アミロース澱粉、デキストリン、ペクチン、キチン、キトサン、レバン、エルシナン、コラーゲン、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆タンパク質単離物、ホエイ・タンパク質単離物、カゼイン、及びこれらの種々の混合物が挙げられる。
フィルムは当業者に知られた種々のプロセスによって形成することができる。例えば、澱粉を他のフィルム成分と一緒に水又は他の溶剤中に分散し、乾燥させてフィルム形態にすることができる。別の実施態様の場合、澱粉及び他の乾燥成分をブレンドして、次いで水又は他の溶剤中に任意の付加的なフィルム成分と一緒に分散し、乾燥させてフィルム形態にすることができる。例えば湿式キャスティング、凍結乾燥、及び押出成形を含む当業者に知られた任意の技術によって、好適な厚さの固化された形態にこれを成形することにより、このような分散体又は溶液から膜を形成することができる。分散体又は溶液は、別の食用生成物、錠剤又は食材上に直接的にコーティング又は噴霧し、そして乾燥させて食用フィルムを形成することもできる。
本発明のフィルムを製造する特に好適な方法は、フィルム成分の溶液又は分散体を形成することによりコーティング用配合物を調製し、ナイフ、バー又は押出ダイ・コーティング法を用いて混合物を基材に適用し、コーティングされた基材を乾燥させて溶剤の大部分を除去し、そして基材からフィルムを除去することによる。好適な基材の一例としては、シリコーン・エラストマー、金属フォイル及び金属化ポリフォイル、ポリテトラフルオラエチレン材料又はこれらと同等のものを含有する複合フォイル又はフィルム、ポリエーテルブロックアミド・コポリマー、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、及び剥離可能な基材として当業者において有用な他のこのような材料が挙げられる。
フィルムは、ある程度の水又はその他の溶剤が残っているという点で完全には乾燥されていない。水の量を制御して、所望の機能性を得ることができる。例えば、水をより多くすると、典型的にはフィルムはよりフレキシブルになる一方、あまりにも多量の水は、ブロッキングして粘着性になるフィルムをもたらす。
フィルム厚は所望の最終用途に一部依存する。典型的にはフィルム厚は1〜500ミクロン、具体的には25〜100ミクロンとなる。口腔内で迅速に溶けるための口腔用フィルムとして調製する場合、フィルム厚はより好ましくは約25〜50ミクロンである。より厚いフィルムは例えば食品製造用途などに使用することができる。
フィルムは湿分及び粘着に対して耐性を示すが、しかし、水に晒されると、例えば舌又はその他の基材表面上に置かれると素早く湿潤され、続いて迅速に溶解及び/又は分解される。澱粉の湿潤可能性及び溶解速度を当業者によって改変することにより、特定の送達プロフィールをターゲットにすることができる。例えば、フィルムが経口用フィルムである場合に、溶解がより迅速であることが典型的には好ましく、このような使用に特に適したフィルムは、約30秒未満、具体的には約20秒未満、より具体的には約10秒未満で完全に溶けるフィルムである。他の用途のためには、さほど迅速でない溶解が必要であり、そこではフィルムが約60秒以下、具体的には約45秒未満、より具体的には約30秒未満で完全に溶ける。
当業者ならばフィルムの配合を改変して、プルラン及び/又は澱粉成分の操作及び他の成分の制御によって、透明性及び他の所望の特徴を提供することもできる。
フィルムは、パーソナルケア、スキンケア、創傷ケア、医薬品、息をさわやかにすることを含む種々の用途のために、任意の活性物質を送達するのに使用することができる。例えば、フィルムは、消毒剤、薬物、又は芳香剤を口腔に送達することができ、すなわち、口臭、又は口唇ヘルペスなどを治療することができる。加えて、フィルムは、活性成分、例えばフレーバーを紅茶、又はコーヒーなどに供給するために、又はスパイスをスープ、又はマリネなどに供給するために、又はオイルを浴槽の湯に供給するために使用することができる。いうまでもなく、前記のものは、最終用途の非包括的なリストである。
フィルムは、例えば浴槽内のアロマセラピー又は雑香(potpourri)ポットにおいて使用するためのラベンダー・オイルのような香料を提供するのに使用することもできる。
ヒトにおける用途に加えて、獣医学、農業及び園芸用の用途が考えられる。
使用することができるフレーバーは、当業者に知られているもの、例えば天然又は人工フレーバーを含む。これらのフレーバーは、合成フレーバー油及びフレーバー芳香剤、及び/又は植物、葉、花、及び果実などに由来する油、オレオレジン、及び抽出物、並びにこれらの組み合わせから選択することができる。代表的な油は、スペアミント油、シナモン油、ペパーミント油、クローブ油、ベイ油、タイム油、シーダー・リーフ油、ナツメグの油、セージの油、及びビターアーモンドの油を含む。人工、天然又は合成のフルーツ・フレーバー、例えばバニラ、チョコレート、コーヒー、カカオ及び柑橘油(レモン、オレンジ、ブドウ、ライム及びグレープフルーツを含む)、及びフルーツ・エッセンス(リンゴ、西洋ナシ、桃、苺、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、及びアンズなどを含む)も有用である。これらのフレーバーは個別に又は混和物として使用することができる。一般に使用されるフレーバーは、個別で採用されるか混和物として採用されるかとは無関係に、ミント、例えばペパーミント、人工バニラ、シナモン誘導体、及び種々のフルーツ・フレーバーを含む。酢酸シンナミル、桂皮アルデヒド、シトラール、ジエチルアセタール、ジヒドロカルビルアセテート、オイゲニルホルメート、p‐メチルアニゾールなどを含むアルデヒド及びエステルのようなフレーバーを使用することもできる。
一般に、National Academy of Sciences, 第63〜258ページによるChemicals Used in Food Processing 発行1274に記載されているような、任意のフレーバー又は食品添加物を使用することができる。アルデヒド・フレーバーの更なる例としては、非限定的に、アセトアルデヒド(リンゴ);ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド);桂皮アルデヒド(シナモン);シトラール、すなわちアルファ・シトラール(レモン、ライム);ネラール、すなわちベータ・シトラール(レモン、ライム);デカナール(オレンジ、レモン);エチルバニリン(バニラ、クリーム);ヘリオトロピン、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム);バニリン(バニラ、クリーム);アルファ‐アミルシナルンアルデヒド(スパイシー・フルーティ・フレーバー);ブチルアルデヒド(バター、チーズ);バレルアルデヒド(バター、チーズ);シトロネラル(変性、多くのタイプ);デカナール(柑橘フルーツ);アルデヒドC‐8(柑橘フルーツ);アルデヒドC‐9(柑橘フルーツ);アルデヒドC‐12(柑橘フルーツ);2‐エチルブチルアルデヒド(ベリー・フルーツ);ヘキセナール、すなわちトランス‐2(ベリー・フルーツ);トリルアルデキド(チェリー、アーモンド);ベラトルアルデヒド(バニラ);2,6‐ジメチル‐5‐ヘプテナール、すなわちメロナール(メロン);2,6‐ジメチルオクタナール(未熟なフルーツ);及び2‐ドデセナール(柑橘類、マンダリン);チェリー;ブドウ;及びこれらの混合物などが挙げられる。
採用されるフレーバーの量は通常、フレーバーのタイプ、個々のフレーバー、及び所望の強度のようなファクターに従って、好みに応じて決められる。従って、この量は、最終製品中に所望される結果を得るために変化させることができる。このような変化は、過度の実験の必要なしに、当業者の能力の範囲内で行われる。一般に約0.01〜約10重量%の量が使用可能である。
プルランは、アルファ‐1,6結合を介してマルトトリオース(3アルファ1,4結合されたグルコース)によって繰り返し重合された天然の中性多糖である。プルランは、無味、無臭、非晶質、且つ非結晶性である白い粉末である。プルランは、酵母Aureobasidium pullulanによって澱粉加水分解物を発酵させ、細胞材料を除去するように濾過し、精製し、濃縮し、乾燥させ、そして粉砕することにより調製される。プルラン水溶液から透明なフィルムを製造することができる。
ここで使用される澱粉は、いずれも本発明のフィルムに適している任意の天然源に由来する全ての澱粉を含むものとする。本明細書に使用される天然澱粉という用語は、天然に見いだされる澱粉である。交雑種(crossbreeding)、転流(translocation)、逆位(inversion)、形質転換(transformation)、又は、これらの変異形を含むための任意の他の遺伝子工学法又は染色体工学法を含む標準的な育種技術によって得られた植物に由来する澱粉も好適である。加えて、上記一般的な組成物の人工突然変異形及び人工変異形から成長させられた植物に由来する澱粉であって、周知の標準的な突然変異育種法によって生成することができるものも好適である。
典型的な澱粉源は、穀物、塊茎、根、マメ科植物、及び果実を含む。天然源はトウモロコシ、エンドウ豆、ジャガイモ、サツマイモ、バナナ、大麦、小麦、コメ、サゴ、アマランス、タピオカ、クズウコン、カンナ、モロコシ(sorghum)、これらのワキシー変種又は高アミロース変種であってよい。「ワキシー」(waxy)澱粉は、約95重量%以上のアミロペクチンを含有する澱粉として定義される。「高アミロース」澱粉は、約40重量%以上のアミロースを含有する澱粉として定義される。
好ましい澱粉系フィルムは、化工澱粉を含むことになる。好ましくは、澱粉の約50%以上、より好ましくは約65%以上、さらにより好ましくは約90%以上が化工澱粉となる。澱粉は、物理的、化学的及び/又は酵素的変性を含む、当業者に知られた任意の変性技術を用いて変性することができる。
剪断処理澱粉、又は国際公開第95/04082号パンフレットによって表される特許群において記載された、熱抑制(thermally-inhibited)澱粉のような物理的に変性された澱粉が、本明細書における使用に好適な場合がある。
化学的に変性された生成物はまた、ベース材料として含まれるように意図され、架橋、アセチル化及び有機エステル化、ヒドロキシエチル化及びヒドロキシプロピル化、ホスホリル化及び無機エステル化されたもの、カチオン性、アニオン性、非イオン性及び両イオン性のもの、並びにこれらのスクシネート誘導体及び置換型スクシネート誘導体を非限定的に含む。このような変性は当業者には知られており、例えば「Modified Starches: Properties and Uses」Wurzburg編、CRC Press, Inc., Florida (1986)に記載されている。
酸化、酵素変換、酸加水分解、熱及び/又は酸デキストリン化によって調製される流動性又はシン−ボイリング(thin-boiling)澱粉を含む澱粉のいずれかに由来する変換生成物、熱及び/又は剪断処理生成物が、本明細書中で有用であることもある。
さらに好適なのは、予備糊化澱粉である。予備糊化澱粉は、当業者に知られており、例えば米国特許第4,465,702号、同第5,037,929号、同第5,131,953号、及び同第5,149,799号の各明細書に開示されている。澱粉を予備糊化するための慣用的な手順は、当業者に知られており、例えばChapter XXII-“Production and Use of Pregelatinized Starch”, Starch: Chemistry and Technology, 第III巻 Industrial Aspects, R.L. Whistler 及びE. F. Paschall編 Academic Press, New York, 1967に記載されている。
ここで使用するのに適した特性を有する任意の澱粉又は澱粉ブレンドを当業者によって知られた任意の方法によって精製することにより、多糖にとって固有である、又は処理中に形成されたフレーバー及び色を、澱粉から除去することができる。澱粉を処理するための好適な精製法が、欧州特許第554 818号明細書(Kasica他)によって表された特許群に開示されている。顆粒形態又は予備糊化形態で使用するように意図された澱粉のためのアルカリ洗浄技術が、米国特許第4,477,480号明細書(Seidel)及び同第5,187,272号明細書(Bertalan他)によって表される特許群に記載されている。
特に好適な澱粉は、活性成分を乳化又はカプセル封入することができる澱粉なので、付加的なカプセル封入剤又は乳化剤が必要になることはない。このような澱粉の一例としては、ヒドロキシアルキル化澱粉、例えばヒドロキシプロピル化又はヒドロキシエチル化澱粉、及びスクシネート化澱粉、例えばオクテニルスクシネート化又はドデシルスクシネート化澱粉が挙げられる。乳化性又はカプセル封入性澱粉の使用は、フィルム材料(澱粉成分、活性物質、及び任意の添加剤)の溶液又は分散体を後で処理するために貯蔵できる点で特に有用である。ヒドロキシアルクル化澱粉の付加的な利点は、より軟質のフィルムを形成するので、可塑剤の必要が少なくなるか又は全くなくなることである。
フィルムの処理を容易にするために、澱粉は典型的には、粘度を低減し、そして高固形分澱粉分散体/溶液、例えば30%固形分澱粉分散体/溶液の製造を可能にするように、少なくとも部分的に変換させられる。部分的に好適な澱粉は、20%固形分で約1000cps以上の粘度、及び90%固形分で約10,000cps以下の粘度を有する澱粉である。
特に好適な澱粉の流れ粘度は、約7秒以上、より好ましくは約10秒以上であり、そして約19秒以下、より具体的には約15秒以下である。本明細書中に使用される流れ粘度は、下記「実施例」のセクションに定義された試験によって測定される。
澱粉の分子量はまた、フィルム内のその機能性、具体的にはフィルム強度にとって重要である。例えば、デキストリンは本出願には適していない。
澱粉成分は単独の化工澱粉、化工澱粉のブレンド、又は化工澱粉と天然澱粉とのブレンドであってよい。ブレンドは、フィルムのコストを下げ、又は種々の望ましい特性及び機能性をより容易に達成するのに特に有用である場合がある。天然澱粉が使用される場合、これらは、少量、具体的には澱粉成分の15重量%未満、より具体的には10重量%未満でのみ使用することができる。
澱粉成分は、セルロース系材料又はガム、例えばプルランを含んでもよい。プルランは、澱粉と十分に適合性があり、且つ澱粉と事実上代替可能である。他のセルロース系材料又はガムの例としては、非限定的に、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ミクロ結晶性セルロース、エチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロコロイド、カラゲナン、ガム、及びアルギネートが挙げられる。しかし、セルロース系材料又はガムは、フィルムの必須成分ではなく、約15%未満、より具体的には約10重量%未満の澱粉成分レベルで使用することができ、或いは、フィルムには存在しなくてもよい。澱粉は一般にプルランよりも低廉であるので、プルラン・フィルムのコストは、プルランの少なくとも一部、具体的には、プルランの約50重量%以上、より具体的には約85重量%以上、最も好ましくは約90重量%以上の代わりに澱粉を使用することによって低減することができ、この場合、プルラン・フィルムの必須機能が損なわれることはない。
1種以上の可塑剤を添加することにより、フィルムの見かけ可撓性を増大させることができる。さらに、固形ポリオール可塑剤が一般に、より良好な耐吸湿性及び耐粘着性を提供することになる。当業者ならば、フィルムの所望の必要性に見合うように可塑剤を選択することができ、例えば口腔用フィルムの食用可塑剤を選択することができる。本発明において有用な可塑剤は、ポリオール、ポリカルボン酸、及びポリエステルを含む。有用なポリオールの例としては、非限定的に、エチレングリコール、プロピレングリコール、糖アルコール、例えばソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール;単糖、二糖、オリゴ糖、例えばフルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、及び高フルクトース・コーンシロップ固形物及びアスコルビン酸が挙げられる。ポリカルボン酸の例としては、非限定的に、クエン酸、マレイン酸、琥珀酸、ポリアクリル酸、及びポリマレイン酸が挙げられる。ポリエステルの例としては、非限定的に、グリセリントリアセテート、アセチル化モノグリセリド、ジエチルフタレート、トリエチルシトレート、トリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレートが挙げられる。可塑剤は所望の量、具体的には澱粉成分の0〜約25重量%、より具体的には約2〜約10重量%で存在してよい。
例として天然及び人工両方の甘味料;乳化剤;湿潤剤;界面活性剤;着色剤;タンパク質、例えばゼラチン;ガム;フレーバー及びフレーバー増強剤を非限定的に含む任意の成分を、種々の理由のために添加することができる。このような任意の成分は、典型的には少量で、具体的には澱粉成分の重量を基準として、全部で約30重量%未満で添加される。
下記の実施例は、単に説明を目的として提供される。
実施例1
この例では、カプセル封入されたフレーバーを、フィルム乾燥後に、散布剤として添加することを説明する。
Waringブレンダー内でよくブレンドされるまで、表1に示された成分を混合することにより、菓子製品のために使用される食用の可溶性フィルムを調製した。混合物を1分間にわたって、1100Wマイクロ波中において高出力で加熱した。溶液を室温まで冷やしておき、そしてPETコーティング材料上に、BRAIVE LABORATORY BENCHTOP COATER, NR434002024を使用してコーティングした。乾燥フィルム厚約30ミクロンを達成するように、コーティング・ギャップを調節した。フィルムを強制空気炉内において140゜F(60℃)で、ほぼ10分間にわたって乾燥させた。
Figure 2007523194
その結果得られたフィルムを、キャリヤ・ウェブから剥離し、そしてカットして好適なサイズ及び形状にした。
続いて、フィルム試料の一部に、カプセル封入されたフレーバー(すなわちブラック・チェリー・フレーバーWONF製品コードQL38544)を散布した。
粉末状フレーバーを、水溶性シェル、例えば変性食品用澱粉又はガム(すなわちアカシアガム)とマルトデキストリンとの組み合わせ中にカプセル封入した。
カプセル封入は、フレーバーの揮発を防止し、酸化を低減し、そして貯蔵寿命を長くする。この実施例において使用される、カプセル封入されたフレーバーの貯蔵寿命は12ヶ月である。
フィルム片と、カプセル封入済フレーバーとを、プラスチック袋内で一緒にひっくり返すことにより静かに混合することによって、又は塗装用はけでフィルムにカプセル封入済フレーバーを塗布することによって、フィルム試料を散布した。カプセル封入済フレーバーはフィルムに付着し、過剰分を振り落とした。フィルムを所定のサイズにカットし、次いで好適な容器、例えば正面開口を有するプラスチック・フィルム・バイアル内にパッケージングした。
実施例2
この実施例では、カプセル封入されたフレーバーを、フィルム乾燥前に添加することを説明する。
実施例1に記載したように、菓子製品のために使用される食用の可溶性フィルムを調製した。
フィルム形成直後に、粉末状フレーバーを湿潤フィルムの上側に振りかけることにより、カプセル封入されたフレーバーを添加した。粉末状フィルムは湿潤フィルムに付着した。
フィルムを強制空気内において140゜F(60℃)で、厚さに応じてほぼ10分間にわたって乾燥させた。
その結果得られたフィルムを、キャリヤ・ウェブから剥離し、そしてカットして好適なサイズ及び形状にした。次いでフィルムをパッケージングした。
実施例3
実施例1及び実施例2に記載されたようにフィルムを調製したが、この実施例3では、使用されるフレーバーをカプセル封入しなかった(それぞれ対照A及び対照B)。フレーバーの強度及び特徴を見極めた。その結果を表2に示す。
Figure 2007523194

Claims (13)

  1. 物質を含む可溶性フィルムを製造する方法であって、フィルム形成性成分を混ぜ合わせることにより混合物を形成すること、該混合物を好適な基材上にコーティングすることによりフィルムを形成すること、該フィルム上に該物質を適用すること、そして湿分約10重量%未満の含水率まで該フィルムを乾燥させることを含む、方法。
  2. 前記物質が、カプセル封入された物質である、請求項1に記載の方法。
  3. 水溶性カプセル材料を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記物質が適用されて形成されたフィルムが、空気乾燥される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記物質が適用されて形成されたフィルムが、温風下で乾燥される、請求項1に記載の方法。
  6. 少なくとも一方の表面上に、カプセル封入された物質を配置してなる、可溶性フィルム。
  7. 前記カプセル封入された物質が、揮発性物質である、請求項6に記載のフィルム。
  8. 前記カプセル封入された物質が、フレーバーである、請求項6に記載のフィルム。
  9. プルラン及び/又は澱粉を含む、請求項6に記載のフィルム。
  10. 化工澱粉を含む、請求項9に記載のフィルム。
  11. 前記化工澱粉が、ヒドロキシアルキル化澱粉又はスクシネート化澱粉である、請求項10に記載のフィルム。
  12. フィルムによって送達されるべき活性成分のフレーバーを保存する方法であって、水溶性カプセル材料内に該活性成分を封入すること、そして該フィルムの表面上にカプセル封入された該活性成分を置くことを含む、方法。
  13. 前記カプセル封入された活性成分が、フィルム形成段階後であって乾燥段階前に前記フィルム上に置かれる、請求項12に記載の方法。
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