JPH04228035A - マイクロカプセルフレーバー剤およびその調製方法 - Google Patents

マイクロカプセルフレーバー剤およびその調製方法

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JPH04228035A
JPH04228035A JP3128258A JP12825891A JPH04228035A JP H04228035 A JPH04228035 A JP H04228035A JP 3128258 A JP3128258 A JP 3128258A JP 12825891 A JP12825891 A JP 12825891A JP H04228035 A JPH04228035 A JP H04228035A
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weight
amount
core
microcapsule
flavoring agent
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JP3128258A
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Subraman Rao Cherukuri
スブラマン・ラオ・チエルクリ
Krishna P Raman
クリシユナ・ピー・ラマン
Gul Mansukhani
ガル・マンスカーニ
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Warner Lambert Co LLC
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    • A23G4/00Chewing gum
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    • A23G4/20Composite products, e.g. centre-filled, multi-layer, laminated
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
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    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/70Fixation, conservation, or encapsulation of flavouring agents
    • A23L27/72Encapsulation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
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    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/10Complex coacervation, i.e. interaction of oppositely charged particles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
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  • Medicinal Preparation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合コアセルベーション
により調製されたマイクロカプセルフレーバー剤に関す
る。より詳しくは、本発明はフレーバー剤および樹脂の
乳濁液を含有するコア、および、親水コロイド物質の混
合物を含有するコア上のコーティング層を有するマイク
ロカプセルに関する。マイクロカプセルフレーバー剤は
広範囲の種類の可食組成物中に使用してよい。
【0002】
【従来の技術】マイクロカプセルフレーバー剤はフレー
バー剤のコアおよび所定の予測可能な様式となるように
フレーバー剤の放出を制御するためのコア上のコーティ
ング層を有するマイクロカプセルの形態の添加剤である
。持続性放出フレーバーおよび均一なフレーバーの放出
を与える他に、フレーバー剤のマイクロカプセル化は、
水分、光、酸化剤およびその他の環境要因からのフレー
バー剤の保護ももたらす。
【0003】マイクロカプセル化は更に、フレーバー油
のようなフレーバー剤の物理的および化学的特徴を変化
させることもできる。例えば、フレーバー油の疎水性は
油をガムベースおよび特定の菓子増量剤に非可逆的に結
合させ、フレーバー強度を消失させたり、非均一な混合
物を形成したりする。このようなフレーバー油をカプセ
ル化してフレーバー粉末に変換することによりこのよう
な結合を防止できる。
【0004】Barrに発行された米国特許4,597
,959号は、接着性担体中にマイクロカプセル化され
た液滴の水を形成することを包含する呼気清浄剤中のフ
レーバー物質の放出のための方法を開示している。マイ
クロカプセル液滴は85〜90重量%の量の液体フレー
バー物質および交叉結合ゼラチンカプセル化剤および5
〜15重量%のアラビアゴムを含有する。
【0005】Schoebelに発行されWarner
−LambertCompanyに譲渡された米国特許
4,568,560号は、水不溶性膜形成剤、腸溶性試
薬および可塑剤を含有するコーティング組成物で活性成
分を噴霧コーティングすることを包含する制御放出カプ
セル化活性剤の調製方法を開示している。
【0006】Johnson等に発行されSCM Co
rporationに譲渡された米国特許3,949,
096号は、噴霧乾燥粒子を冷却すると同時に気流中に
浮遊させて凝集塊形成を防止することを包含するカプセ
ル化粒子の噴霧乾燥のための方法における進歩を開示し
ている。この方法のコーティング物質は糖類、蛋白、可
食ガムおよび澱粉、可食ワックス、可食樹脂および通常
は固体の脂肪性物質である。
【0007】Swisherに発行されSunkist
 Growers, Incに譲渡された米国特許2,
809,895号および3,041,180号は、コー
ンシロップ固体溶液を加熱して溶融し、次に溶融物に分
散剤および油酸化防止剤を含有する精油を添加し、乳化
して得られた組成物を乾燥することを包含する精油固体
乳濁物質の調製方法を開示している。
【0008】Miller等に発行されSunkist
 Growers, Incに譲渡された米国特許4,
610,890号は、砂糖、澱粉加水分解物および乳化
剤の水性混合物を加熱し、精油を水性混合物に添加混合
し、均質な溶融物を冷却溶媒中に押し出し成型すること
を包含する押し出し精油固体乳濁物質の調製方法を開示
している。
【0009】Barnes等に発行されSCM Cor
porationに譲渡された米国特許3,949,0
96号はマトリックスがマルトデキストリン約5〜約9
5重量部およびヒドロジエンオクテニルブタンジオエー
トアミロデキストリン約95〜約5重量部を含有するよ
うな、約40重量%迄のマトリックス組成物を含有する
粒状組成物を開示している。
【0010】Johnson等に発行されSCM Co
rporationに譲渡された米国特許3,949,
096号は砂糖粒子および可食脂肪中にカプセル化され
た砂糖粒子の混合物でコーティングされたココナツ油を
含有する組成物を開示している。
【0011】Koene等に発行されNaarden 
International N.V.に譲渡された米
国特許3,949,096号はマイクロカプセルフレー
バー剤および接着剤溶液と植物性物質を混合することを
包含する乾燥植物性物質をフレーバー付けする方法を開
示している。マイクロカプセルフレーバー剤は可食親水
コロイドの被膜でコーティングされたフレーバー油の液
滴よりなる。
【0012】Beckに発行された米国特許3,704
,137号はスクロース、加水分解穀物固体および乳化
剤の水性混合物を混合し加熱し、そして、精油を添加混
合し、溶融物を押し出して冷却することを包含する粒状
フレーバー油の調製方法を開示している。
【0013】National Research D
evelopmentCorporationの英国特
許出願2,204,553号は、コーティング物質がゼ
ラチンおよびバクテリアより得た多糖類XM6を含有す
るようなコアセルベーションにより調製されたマイクロ
カプセルを開示している。
【0014】即ち、特定のフレーバー強度および特性を
有する種々のカプセル化フレーバー剤が知られている。 しかしながら、摂取可能な組成物中に使用するための、
変化する性質、増強されたフレーバー強度および遅延さ
れた持続性の放出特性を有するフレーバー組成物がなお
、求められている。このようなカプセル化フレーバー剤
はフレーバー放出を制御し、摂取可能な組成物が含有す
るフレーバー組成物の総量を低下させることができ、こ
れにより、費用や安定性の問題も改善されるのである。 本発明はこのようなカプセル化フレーバー剤、およびカ
プセル化フレーバー剤を使用する摂取可能な組成物およ
びチューインガム製品を提供する。
【0015】
【本発明の要旨】本発明はコアおよびコア上のコーティ
ング層を有する長球マイクロカプセルの形態のマイクロ
カプセルフレーバー剤に関し、このフレーバー剤におい
ては、マイクロカプセルは(A) マイクロカプセルの
重量を基にして、以下の成分(a) コアの約20〜約
80重量%の量のフレーバー剤、および(b) コアの
約80〜約20重量%の量の樹脂を含有する、マイクロ
カプセルの約90重量%迄の量で存在するコア、および
(B) コーティング層の重量を基にして以下の成分(
a) 約45〜約49重量%の量のゼラチン、(b) 
約45〜約49重量%の量のアラビアゴム、および(c
) 約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒドを含
有する、コア上のコーティング層を有する。カプセル化
フレーバー剤は広範囲の摂取可能な組成物およびチュー
インガム製品中に使用してよい。本発明はまたカプセル
化フレーバー剤の調製方法およびこれを使用してよい摂
取可能な組成物に関する。
【0016】本発明はマイクロカプセルの重量の約90
重量%迄の量で存在するコアおよび、コア上のコーティ
ング層を有するマイクロカプセルフレーバー剤に関し、
これにおいて、マイクロカプセルは、(A) コアの重
量を基にして以下の成分:(a) 約20〜約80重量
%の量のフレーバー剤;および(b) 約80〜約20
重量%の量の樹脂を含有するコア、および(B) コー
ティング層の重量を基にして以下の成分:(a) 約4
5〜約49重量%の量のゼラチン、(b) 約45〜約
49重量%の量のアラビアゴム、および(c) 約2〜
約10重量%の量のグルタルアルデヒドを含有するコア
上のコーティング層を含有する。
【0017】出願人は、フレーバー剤および樹脂の乳濁
液を含有するコアを、2つ以上のコロイド物質の混合物
の複合コアセルベーションで調製されたコーティング層
でカプセル化することにより、進歩した遅延持続性放出
特性を有するコア約90%迄を含有するカプセル化フレ
ーバー剤が調製できることを発見した。コア内のフレー
バー油および樹脂の乳濁液は、フレーバー剤を保護して
マスキングし、持続性放出特性を付与する。フレーバー
油と樹脂の乳濁液を親水性コロイド物質の混合物中にカ
プセル化することにより、フレーバー剤を容易に可食製
品に配合でき、保存特性を向上し、そして遅延持続放出
特性を向上させることができることを出願人は発見した
【0018】本明細書において、「摂取可能な」および
「可食の」という表現は、体内で使用されるかまたは体
内で機能を有するような全ての物質および組成物を指す
。吸収される組成物および吸収されない物質および組成
物、並びに消化可能なものおよび非消化性のものも包含
する。
【0019】上記したように、本発明のマイクロカプセ
ルフレーバー剤は(a) フレーバー剤および(b) 
樹脂を含有するコアを有するマイクロカプセルである。 コアは好ましくはマイクロカプセル中、マイクロカプセ
ルの重量を基にして約90重量%まで、より好ましくは
約85重量%まで、そして最も好ましくは約80重量%
迄の量で存在する。好ましい実施態様においては、フレ
ーバー剤はコア総重量の約20〜約80重量%、好まし
くは約35〜約65重量%、より好ましくは約50重量
%の量で存在する。樹脂はコアの残りの部分を構成する
【0020】好ましくは、コア上のコーティング層はコ
ーティング層の重量を基にして、ゼラチン約45〜約4
9重量%、より好ましくは約46〜約49重量%、最も
好ましくは約47〜約48重量%を含有する。好ましく
はコア上のコーティング層はまた、コーティング層の重
量を基にして、アラビアゴム約45〜約49重量%、よ
り好ましくは約46〜約49重量%、最も好ましくは約
47〜約48重量%を含有する。好ましくは、コア上の
コーティング層は更に、コーティング層の重量を基にし
て、グルタルアルデヒド約2〜約10重量%、より好ま
しくは約2〜約8重量%、最も好ましくは約2〜約6重
量%を含有する。
【0021】使用するフレーバー剤は天然および人工の
フレーバーのような当業者の知るフレーバーを包含する
。これらのフレーバー剤は、合成のフレーバー油および
フレーバー芳香剤および/または油、オレオ樹脂、およ
び植物、葉、花、果実等より誘導された抽出物、および
これらの組合せから選択してよい。代表的フレーバー油
の限定しない例は、スペアミント油、シナモン油、ウイ
ンターグリーン油(メチルサリチレート)、ペパーミン
ト油、クローブ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タ
イム油、シーダーリーフ油、ナツメグ油、オールスパイ
ス、セージ油、メース、ビターアーモンド油およびカシ
ア油を包含する。また、人工、天然および合成の果実フ
レーバー、例えば、バニラ、および柑橘油、例えばレモ
ン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、および、果
実エッセンス、例えばアップル、ナシ、ピーチ、グレー
プ、ストロベリー、ラズベリー、チェリー、プラム、パ
イナップル、アプリコットなども有用なフレーバーであ
る。これらのフレーバー剤は、液体または固体形態で使
用して良く、単独または混合物として使用してよい。 一般的に使用されるフレーバーは、ペパーミントのよう
なミント類、メントール、人工バニラ、シナモン誘導体
、および種々の果実フレーバーを包含し、単独または混
合物として用いられる。
【0022】その他の有用なフレーバー剤としては、ア
ルデヒド類およびエステル類、例えば、シンナミルアセ
テート、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセ
タール、ジヒドロカルビルアセテート、オイゲニルホー
メート、p−メチルアニソール等を使用してよい。一般
的にChemicals Used in Food 
Processing, (NationalAcad
emy of Science)1274号、63〜2
58ページに記載されているようなフレーバー剤または
食品添加物を使用してよい。
【0023】アルデヒドフレーバーの更に別の限定しな
い例は、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒ
ド(チェリー、アーモンド)、アニシックアルデヒド(
リコリス、アニス)、シンナミックアルデヒド(シナモ
ン)、シトラール即ちα−シトラール(レモン、ライム
)、ネラール、即ちβ−シトラール(レモン、ライム)
、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(
バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ即ちピペロナール
(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)
、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーフルーテ
ィーフレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ
)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラ
ール(変性品、多種)、デカナール(柑橘類)、アルデ
ヒドC−8(柑橘類)、アルデヒドC−9(柑橘類)、
アルデヒドC−12(柑橘類)、2−エチルブチルアル
デヒド(ベリーフルーツ)、ヘキセナール即ちトランス
−2(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(チェリー
、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,
6−ジメチル−5−ヘプテナール、即ち、メロナール(
メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(グリーンフ
ルーツ)および2−ドデセナール(シトラス、マンダリ
ン)、チェリー、グレープ、ストロベリーショートケー
キ、これらの混合物等である。
【0024】好ましい実施態様において、フレーバー剤
はペパーミント油、シナモン油、スペアミント油、果実
フレーバー油およびこれらの混合物よりなる群から選択
される。
【0025】本明細書で用いる「樹脂」という用語はウ
ッドロジン、ロジンエステルおよびエステルガムのよう
な樹脂を指す。適当な樹脂は部分水添ウッドロジンのペ
ンタエリスリトールエステルウッドロジンのペンタエリ
スリトールエステル、ウッドロジンのグリセロールエス
テル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、重合
ロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリ
セロールエステル、ウッドロジンおよび部分水添ウッド
またはガムロジンのグリセロールエステルおよびロジン
の部分水添メチルエステル、例えばアルファピネン、ベ
ータピネンの重合体、テルペン樹脂、例えばポリテルペ
ン、およびこれらの混合物よりなる群から選択してよい
。好ましい実施態様においては樹脂は部分水添ウッドま
たはガムロジンのグリセロールエステルである。
【0026】本発明で有用な樹脂成分は、それが適合性
のある温度特性を有することから選択される。即ち、部
分水添ウッドまたはガムロジンのグリセロールエステル
であるHercules Chemical性のレジン
エステル#5は軟化点約79〜約88℃を有する。同様
にトール油ロジンのグリセロールエステルは約80〜約
88℃の軟化点を有し、ウッドロジンのグリセロールエ
ステルは軟化点約88〜約96℃を有し、部分水添ウッ
ドロジンのメチルエステルは室温で液体である。テルペ
ン炭化水素を含有するポリテルペンのあるものは、樹脂
の種類により変化する軟化点を有し、一般的には約10
0℃〜約125℃である。同様に、部分水添ウッドロジ
ンのペンタエリスリトールエステルは軟化点約102〜
約110℃であり、ウッドロジンのペンタエリスリトー
ルエステルは軟化点約109〜約116℃であり、重合
ロジンのグリセロールエステルは軟化点約80〜約12
6℃であり、部分二量化ロジンのグリセロールエステル
は軟化点約80〜約125℃である。
【0027】一般的にコアは樹脂成分を加熱溶融し、フ
レーバー剤を樹脂溶融物に添加混合して均質な混合物を
形成することにより調製してよい。好ましくはコアを調
節するには、樹脂成分をその融点まで、即ち殆どの場合
において約85〜約90℃まで加熱し、その後得られた
溶融物を約85℃未満の温度まで冷却してフレーバー剤
添加の間の揮発を最低限にする。その後、樹脂をゆっく
り冷却しながらフレーバー剤または油を混合しながら添
加する。フレーバー剤の添加終了後、得られたブレンド
がほぼ室温に冷却するまで撹拌を継続する。得られたブ
レンドを回収すると通常は液体または半液体の性状であ
り、存在する樹脂の量および樹脂およびフレーバー剤の
融点に応じて透明ないしは琥珀色を呈する。
【0028】場合により、乳化剤を樹脂溶融物に添加し
てコア乳濁液を形成してよい。好ましい実施態様におい
ては乳化剤は約10重量%迄の量で存在する。乳化剤と
樹脂が共に混合溶融するように、乳化剤を樹脂溶融物に
添加した後にフレーバー剤を添加する。乳化剤を用いる
場合は、適当な乳化剤は、脂肪酸のモノグリセリド、ジ
グリセリドおよびトリグリセリドエステル、、ポリグリ
セロールエステル等およびこれらの混合物を包含する。 より詳しくは、乳化剤は、レシチン、ステアレート、ス
テアレートエステル、パルミテート、パルミテートエス
テル、オレエート、オレエートエステル、グリセリド、
スクロースポリエステル、ポリグリセロールエステルお
よびこれらの混合物よりなる群から選択してよい。
【0029】好ましい実施態様においては、本発明のコ
アは、コアの重量を基にして、45%の当量で存在する
フレーバー剤および樹脂、および、10%の量で存在す
る乳化剤を含有する。人工甘味剤もまた場合により添加
してよい。人工甘味剤は樹脂溶融物にフレーバー剤を添
加するのと同時かまたはそのあとに添加する。
【0030】フレーバー油および樹脂成分を含有するコ
アは1989年6月5日に出願した共通譲渡米国特許出
願361,529号により詳細に記載してあり、その内
容は参考のために本発明に組み込まれる。
【0031】上記したように、マイクロカプセルフレー
バー剤はコア上のコーティング層を有する。コーティン
グ層は親水性で、ゲル化可能であり、イオン化可能でな
ければならない2つ以上のコロイド物質の混合物の複合
コアセルベーションにより調製する。コアセルベーショ
ンは静電気力により共に保持されたコロイド球の凝集体
である。複合コアセルベーションにおいては、コロイド
球の凝集塊は2つ以上の逆の電荷を持つ親水性コロイド
物質(カチオンコロイド物質およびアニオンコロイド物
質)の混合物である。コロイド物質は、天然および合成
のコロイド物質、例えばゼラチン、卵白、アルギネート
、カゼイン、寒天、澱粉、ペクチン、アラビアゴム、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド等およびこれらの混合物よりなる群から選択
してよい。好ましい実施態様においては、コーティング
層中のコロイド物質はゼラチンおよびアラビアゴムを含
有する。
【0032】一般的にマイクロカプセルフレーバー剤を
調製するには、第1の親水性コロイド物質の水溶液を、
第1のコロイド物質のゲル化温度より高温で形成する。 次に上記の通り調製したフレーバー剤と樹脂の乳濁物質
を水性コロイド物質と混合して乳濁液を調製する。乳濁
液の混合速度は所望の粒径が得られるように調節する。 第2の親水性コロイド物質の水溶液を、第2のコロイド
物質のゲル化温度より高温で調製する。次に第2の親水
性コロイド物質の溶液をフレーバー剤および樹脂および
第1のコロイド物質の乳濁液に添加混合する。一般的に
、コロイド物質の添加の順序は重要ではない。次に、水
で乳濁液を希釈し乳濁液のpHを調製するなどして、フ
レーバー油液滴の周囲のコロイド物質を均一に分散する
ためのコアセルベーションまたは凝集を行なう。
【0033】コアセルベーション工程は、コロイド物質
のゲル化温度より高温で行なう。混合およびコアセルベ
ーションの後に、乳濁液の温度をコロイド物質のゲル化
温度より低温にまで低下させ、マイクロカプセルのゲル
化を起こさせる。次に、ホルムアルデヒドまたはグルタ
ルアルデヒドの水溶液を用いて好ましくは室温より低温
で、カプセルのゼラチン成分を交叉結合することによる
などして、カプセルの水溶性を増大させるかまたは効果
させるためにカプセルを処理してよい。好ましい実施態
様においては交叉結合剤はグルタルアルデヒドである。
【0034】マイクロカプセルの壁部の孔径はゲル化工
程の速度により制御してよい。ゲル化速度が速い場合は
通常、径の小さい孔が形成される。例えば、乳濁液を急
速に冷却しゲル化させた場合は、得られるマイクロカプ
セルの孔径が小さすぎ、カプセル化された油がカプセル
壁を通り抜けられなくなる。
【0035】好ましい実施態様においては、本発明は、
下記段階: (1)  下記成分: (A)  マイクロカプセルの重量を基にして、下記成
分:(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレ
ーバー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
するコア;および (B)  コーティング層の重量を基にして、下記成分
:(a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(
b)  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;お
よび (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
ドを含有する、コア上のコーティング層を準備すること
;(2)  ゼラチンのゲル化温度より高温でゼラチン
の水溶液を形成すること; (3)  樹脂を溶融し、フレーバー剤を溶融した樹脂
に添加混合すること; (4)  フレーバー剤と樹脂の混合物を冷却し、混合
物を水性ゼラチンに添加混合して乳濁液を形成すること
;(5)  アラビアゴムのゲル化温度より高温でアラ
ビアゴムの水溶液を形成すること; (6)  アラビアゴムの水溶液を段階(4)の乳濁液
に添加混合すること; (7)  乳濁液を水で希釈し、乳濁液のpHを調節し
てマイクロカプセルのコアセルベーションを起こすこと
;(8)  乳濁液の温度をゼラチンおよびアラビアゴ
ムのゲル化温度未満に低下させてマイクロカプセルのゲ
ル化を起こすこと; (9)  マイクロカプセルをグルタルアルデヒドの水
溶液で処理すること;および(10)  マイクロカプ
セルを回収すること を包含するコアおよびコア上のコーティング層を有する
長球マイクロカプセルの形態のマイクロカプセルフレー
バー剤の調製方法に関する。
【0036】調製の後、本発明のマイクロカプセルフレ
ーバー剤は将来の使用のために保存するか、または薬学
的に許容される担体または菓子成分のような従来の添加
物の有効量を用いて、食品、飲料、ゼリー、エキス、ハ
ードおよびソフト菓子製品、経口投与薬学的組成物、お
よび口腔衛生製品、例えば練り歯磨き、歯用ローション
、マウスウオッシュ、およびチューインガムのような広
範囲の種類の摂取可能な組成物を調製してよい。
【0037】可食組成物中に用いる本発明のマイクロカ
プセルフレーバー剤の量は可食組成物にフレーバーを付
与するのに有効な量である。使用するマイクロカプセル
フレーバー剤の厳密な量は、組成物中に使用する増量剤
または担体の種類、所望のフレーバー強度のような要因
に応じた好適度の問題である。即ち、フレーバー組成物
の量は最終製品に望まれる結果を得るために変化してよ
く、このような変化は特に実験をせずに当業者が知り得
るものである。一般的に、可食組成物中に通常存在する
マイクロカプセルフレーバー剤の量は、可食組成物の約
0.02〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約2重量
%、より好ましくは約0.8〜約1.2重量%である。
【0038】本発明は摂取可能な組成物の調製方法にも
関する。このような方法においては、組成物を調製する
には、本発明のマイクロカプセルフレーバー剤の有効量
を薬学的に許容される担体または菓子材料および最終的
に望まれる摂取可能な組成物のその他の成分に添加混合
する。その他の成分は、通常は、所望の組成物の性質に
応じて、当業者の知る通り、組成物に配合する。最終的
な摂取可能な組成物は食品工学および製薬分野で一般的
に知られた方法により容易に調製される。
【0039】別の実施態様において、本発明は、コアお
よびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカプ
セルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤の有効量を
可食組成物に添加することを包含する可食組成物のフレ
ーバー付けのための方法であって、マイクロカプセルが
、下記成分: (A)  マイクロカプセルの重量を基にして、下記成
分:(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレ
ーバー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
するコア;および (B)  コーティング層の重量を基にして、下記成分
:(a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(
b)  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;お
よび (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
ドを含有する、コア上のコーティング層を含有するよう
な上記方法に関する。
【0040】本発明の重要な特徴は、チューインガムお
よびフウセンガム組成物の両方を含む、本発明のマイク
ロカプセルフレーバー剤を配合した進歩したチューイン
ガム組成物、および、チューインガム組成物の調製方法
を包含する。一般的に、進歩したチューインガム組成物
は、ガムベース、本発明のマイクロカプセルフレーバー
剤の有効量および種々の添加剤を含有する。
【0041】チューインガム組成物は増強された親水性
を有するチューインガムベースを大量に使用する低カロ
リーチューインガムであってよい。これらの低カロリー
チューインガムはチューインガム組成物の約50〜約9
5重量%、好ましくは約50〜約85重量%、より好ま
しくは約60〜約70重量%の量で存在するガムベース
を含有する。低カロリー製品が必要でない場合は、チュ
ーインガム組成物はより少ない量のチューインガムベー
スを含有してよい。これらのチューインガムは、チュー
インガム組成物の約55重量%まで、好ましくは約15
〜約40重量%、より好ましくは約20〜約35重量%
の量で存在するガムベースを含有する。
【0042】本明細書において、「低カロリー組成物」
とは、従来の組成物の3分の2以下のカロリーを有する
ような組成物を意味する。「堅固な」または「ゴム状の
」咀嚼感という表現は、噛むために大きな咀嚼筋力を必
要とするようなチューインガム組成物または、高い弾性
と反発力を有するガム塊を与え、変形することが困難な
組成物の場合に使用する。
【0043】増強された親水性を有するガムベースは、
低融点ワックスも含んでよいポリ酢酸ビニルガムベース
を包含する。このようなガムベースはガムベースを可塑
化させ咀嚼の間に軟質にするための大量の増量剤を必要
としない。これらのガムベースは、ゴム状または堅固な
咀嚼特性を有さない高ベース低増量剤低カロリーガムを
調製するために、増量剤および/または増量甘味剤の代
わりに、チューインガム組成物中、通常より多い量で使
用してよい。これらのガムベースは、従来のガムベース
より高度な親水性を有しており、咀嚼の間、大きさを増
すように感じられ、通常はガムベース内に閉じ込められ
たままのフレーバーおよび甘味剤をも放出し、それと同
時に軟質な咀嚼感も維持するのである。このようなガム
ベースを大量に使用して調製された低カロリーチューイ
ンガム組成物は、従来の低カロリーガム組成物より吸湿
性が低く(水分取り込みが小さい)、劣化し難く、かつ
従来品に匹敵する硬さとテクスチャーを有するのである
【0044】本発明のガムベースに使用するエラストマ
ー(ゴム)は、所望のガムベースの種類、所望のガム組
成物のコンシステンシーおよび最終チューインガム製品
を調製するために組成物中に使用される他の成分のよう
な種々の要因に応じて大きく変化する。エラストマーは
、当該分野で知られている何れかの水不溶性重合体であ
ってよく、チューインガムおよびフウセンガムで使用さ
れているガム重合体を包含する。ガムベース中に使用す
る適当な重合体の代表例は、天然および合成のエラスト
マーの両方を包含する。例えば、ガムベース組成物中に
適するこれらの重合体は、限定しないが、チクル、天然
ゴム、クラウンガム、ニスペロ、ロジディナ、ジェルト
ン、ペリロ、ニガーグッタ、ツヌ、バラタ、グッタペル
カ、レチカプシ、ソルバ、グッタケイ等およびこれらの
混合物のような天然物質(植物起源)のものを包含する
。合成エラストマーの例は、限定しないが、スチレンブ
タジエン共重合体(SBR)、ポリイソブチレン、イソ
ブチレンイソプレン共重合体、ポリエチレン等およびこ
れらの混合物を包含する。
【0045】ガムベース中に使用するエラストマーの量
は、使用するガムベースの種類、所望のガム組成物のコ
ンシステンシーおよび最終チューインガム製品を調製す
るための組成物中に使用するその他の成分のような種々
の要因に応じて大きく変化する。一般的に、エラストマ
ーはガムベースの約0.5〜約20重量%、好ましくは
約2.5〜約15重量%の量で、ガムベース中に存在す
る。
【0046】本発明のガムベースに使用するポリ酢酸ビ
ニル重合体は中分子量、特に、平均分子量約35,00
0〜約55,000のポリ酢酸ビニル重合体である。こ
の中分子量ポリ酢酸ビニル重合体は好ましくは約35秒
〜約55秒の粘度(Fordカップ粘度計を用いてAS
TM D 1200−82に従って測定)を有する。中
分子量ポリ酢酸ビニル重合体は、ガムベース中、ガムベ
ースの約10〜約25重量%、好ましくは約12〜約2
7重量%の量で存在する。
【0047】中分子量ポリ酢酸ビニル重合体はまた、低
分子量ポリ酢酸ビニル重合体と混合してもよい。低分子
量ポリ酢酸ビニル重合体は、平均分子量約12,000
〜約16,000を有する。この低分子量ポリ酢酸ビニ
ル重合体は好ましくは約14〜約16秒の粘度(For
dカップ粘度計を用いてASTM D 1200−82
に従って測定)を有する。低分子量ポリ酢酸ビニル重合
体は、ガムベース中、ガムベースの約17重量%まで、
好ましくは約12〜約17重量%の量で存在する。
【0048】低分子量ポリ酢酸ビニル重合体を中分子量
ポリ酢酸ビニル重合体と混合する場合は、重合体はそれ
ぞれ、約1:0.5〜約1:1.5のモル比で存在する
【0049】中分子量ポリ酢酸ビニル重合体はまた高分
子量ポリ酢酸ビニル重合体と混合してもよい。高分子量
ポリ酢酸ビニル重合体は平均分子量約65,000〜約
95,000を有する。高分子量ポリ酢酸ビニル重合体
はガムベース中、ガムベースの約5重量%迄の量で存在
する。
【0050】本発明においてアセチル化モノグリセリド
は、ポリ酢酸ビニル重合体と同様、可塑剤としても作用
する。アセチル化モノグリセリドのケン化価は重要では
ないが、好ましくはケン化価は278〜292、316
〜331、370〜380、および430〜470であ
る。特に好ましいアセチル化モノグリセリドは、約40
0より大きいケン化価を有する。このようなアセチル化
モノグリセリドは、一般的に、アセチル化価(アセチル
化%)が約90より大きく、水酸化価が約10未満(F
ood Chemical Codex (FCC) 
III/P508, AOCS改訂)である。
【0051】本発明のガムベース中にアセチル化モノグ
リセリドを使用することは、より苦味のあるポリ酢酸ビ
ニル(PVA)重合体、特にトリアセチンを使用するよ
りも好ましい。アセチル化モノグリセリドは、ガムベー
ス中、ガムベースの約4.5〜約10重量%、好ましく
は約5〜約9重量%の量で存在する。
【0052】本発明のガムベース中のワックスは、重合
体エラストマー混合物を軟化し、ガムベースの弾性を向
上させる。使用するワックスは、融点約60℃未満で、
好ましくは融点約45〜約55℃である。好ましいワッ
クスは低融点パラフィンワックスである。ワックスはガ
ムベース中、ガムベースの約6〜約10重量%、好まし
くは約7〜約9.5重量%の量で存在する。
【0053】低融点ワックスに加えて、高融点のワック
スもガムベース中ガムベースの約5重量%迄の量で使用
してよい。このような高融点ワックスは、蜜蝋、植物性
ワックス、カンデリラワックス、カルナウバワックス、
殆どの石油ワックス等およびこれらの混合物を包含する
【0054】上記した成分の他に、ガムベースは、エラ
ストマー溶媒、乳化剤、可塑剤、充填剤およびこれらの
混合物のような種々の伝統的成分を含有する。これらの
成分はガムベースの総量を100%とするような量でガ
ムベース中に存在する。
【0055】ガムベースはエラストマー成分を軟化させ
るためにエラストマー溶媒を含有してよい。このような
エラストマー溶媒は、αピネンまたはβピネンの重合体
のようなテルピネン樹脂、ロジンおよび変性ロジンおよ
びガム、例えば水添、二量化および重合ロジンおよびこ
れらの混合物の、メチル、グリセロールおよびペンタエ
リスリトールエステルのような当該分野で良く知られて
いるエラストマー溶媒を包含する。本発明で使用するの
に適するエラストマー溶媒の例は、部分水添ウッドおよ
びガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウッド
およびガムロジンのペンタエリスリトールエステル、ウ
ッドロジンのグリセロールエステル、部分二量化ウッド
およびガムロジンのグリセロールエステル、重合ウッド
およびガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロ
ジンのグリセロールエステル、ウッドおよびガムロジン
および部分水添ウッドおよびガムロジンのグリセロール
エステル、およびウッドおよびロジンの部分水添メチル
エステル等およびこれらの混合物を包含する。エラスト
マー溶媒はガムベース中、ガムベースの約2〜約15重
量%、好ましくは約7〜約11重量%の量で使用してよ
い。
【0056】ガムベースはまた非混和性の成分を分散し
て単一の安定な系を得るために乳化剤を含有してよい。 本発明で使用する乳化剤は、グリセリルモノステアレー
ト、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、
プロピレングリコールモノステアレート等およびこれら
の混合物を包含する。好ましい乳化剤はグリセリルモノ
ステアレートである。乳化剤はガムベースの約2〜約1
5重量%、好ましくは約7〜約11重量%の量で使用し
てよい。
【0057】ガムベースはまた、種々の望ましいテクス
チャーおよびコンシステンシー特性を得るために可塑剤
および軟化剤を含有してよい。これらの成分は低分子量
であるため、可塑剤および軟化剤は、ガムベースの基礎
構造を貫通してこれを可撓性のある低粘度のものとする
。有用な可塑剤および軟化剤は、ラノリン、パルミチン
酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート
、グリセリルレシチン、グリセリルモノステアレート、
プロピレングリコールモノステアレート、アセチル化モ
ノグリセリド、グリセリン等およびこれらの混合物を包
含する。ワックス、例えば天然および合成のワックス、
水添植物油、石油ワックス、例えばポリウレタンワック
ス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結
晶ワックス、脂肪ワックス、ソルビタンモノステアレー
ト、タロー、プロピレングリコール、これらの混合物等
も、ガムベースに配合してよい。可塑剤および軟化剤は
一般的にガムベース中、ガムベースの約20重量%まで
、好ましくは約9〜約17重量%の量で使用する。
【0058】好ましい可塑剤は、水添植物油であり、大
豆油、および綿実油を包含し、これらは、単独または組
合せで使用してよい。これらの可塑剤は、ガムベースに
良好なテクスチャーおよび軟質の咀嚼特性を付与する。 これらの可塑剤および軟化剤は一般的に、ガムベースの
約5〜約14重量%、好ましくは約5〜約13.5重量
%の量で使用する。
【0059】別の好ましい実施態様においては、軟化剤
は市販の合衆国薬局法(USP)等級のような無水グリ
セリンである。グリセリンは穏やかな甘味を有するシロ
ップ状の液体であり、黍砂糖の約60%の甘味を有する
。グリセリンは吸湿性を有するため、チューインガム組
成物の調製の間中、無水グリセリンを無水条件下に維持
することが重要である。
【0060】本発明で使用するガムベースは充填剤およ
びテクスチャー調製剤としても作用する鉱物質補助剤の
ような増量剤の有効量も含有してよい。有用な鉱物質補
助剤は炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、
水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リ
ン酸3カルシウム、リン酸2カルシウム等およびこれら
の混合物を包含する。これらの充填剤または補助剤は種
々の量でガムベース組成物中に使用してよい。充填剤を
使用する場合は、これはガムベースの約15〜約40重
量%、好ましくは約20〜約30重量%の量で存在する
【0061】場合により、種々の伝統的成分、例えば着
色剤、抗酸化剤、保存料、フレーバー剤等を、有効量で
ガムベース中に含有させてよい。例えば二酸化チタンお
よびFD&C染料として知られている食品、薬品および
化粧品用途に適するその他の染料も使用してよい。ブチ
ル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキ
シアニソール(BHA)、没食子酸プロピルおよびこれ
らの混合物のような抗酸化剤も含有してよい。当業者の
知るその他の従来のチューインガム添加剤もガムベース
に含有させてよい。
【0062】1つの実施態様において、ガムベースはチ
ューインガム組成物中、チューインガム組成物の約40
〜約75重量%の量で存在し、(a) ガムベースの約
0.5〜約20重量%の量で存在するエラストマー、(
b) 分子量約35,000〜約55,000でありガ
ムベースの約10〜約25重量%の量で存在する中分子
量ポリ酢酸ビニル重合体、(c) ガムベースの約4.
5〜約10重量%の量で存在するアセチル化モノグリセ
リド、(d) 融点約60℃未満であり、ガムベースの
約6〜約10重量%の量で存在するワックス、および(
e) エラストマー溶媒、乳化剤、可塑剤、充填剤およ
びこれらの混合物よりなる群から選択され、ガムベース
の総重量を100重量%とするような量で存在する物質
を含有する。
【0063】ガムベース成分を添加混合する方法は重要
ではなく当該分野で知られた標準的な方法および装置を
用いて行なう。典型的な方法では、エラストマーをエラ
ストマー溶媒および/または可塑剤および/または乳化
剤と混合し、1〜30分撹拌する。混合終了後、ポリ酢
酸ビニル成分を混合物に添加混合する。中分子量ポリ酢
酸ビニルは、任意の成分である低分子量ポリ酢酸ビニル
の添加よりも前に添加して、エラストマー混合物内にポ
リ酢酸ビニルのポケットが形成するのを防止するのが好
ましい。次に残りの成分、例えば低融点ワックスを、一
回で、または少量ずつ、添加混合し、その間、ガムベー
ス混合物を再度1〜30分間混合する。
【0064】増強された親水性を有する軟質のポリ酢酸
ビニルチューインガムベースを大量に使用するチューイ
ンガム組成物は、ベース4,872,884号により詳
細に記載されており、その内容は参考のために本明細書
に組み込まれる。
【0065】増強された親水性を低カロリーチューイン
ガム組成物中に大量に用いるのに適するその他のガムベ
ースも本発明で使用してよい。一般的に、これらのガム
ベースはチューインガム組成物の約99重量%まで、好
ましくは約40〜約85重量%、より好ましくは約40
〜約75重量%の量で使用してよい。増強された親水性
を有する適当なガムベースは、例えば、米国特許4,6
98,223号に開示されているものを包含し、その内
容は参考のために本明細書に組み込まれる。ガムベース
は本発明のマイクロカプセルフレーバー剤および、増量
剤のような従来の添加剤とともに用いられ、広範囲の種
類のフレーバー添加チューインガム組成物が調製される
【0066】チューインガム組成物中に使用するガムベ
ースの量は使用するガムベースの種類、所望のコンシス
テンシー、および最終チューインガム製品を調製するた
めに使用するその他の成分のような要因に応じて変化す
る。一般的に増強された親水性を有するガムベースはチ
ューインガム組成物中、チューインガム組成物の約50
〜約95重量%、好ましくは約50〜約85重量%、よ
り好ましくは約60〜約70重量%の量で存在する。
【0067】別の実施態様においては、本発明は、より
少ない量のチューインガムベース、即ち、チューインガ
ム組成物の重量の約55重量%まで、好ましくは約15
〜約40重量%、より好ましくは約20〜約35重量%
の量で存在するガムベースを含有するチューインガム組
成物に関する。この実施態様においては、ガムベースは
エラストマーおよび、エラストマー溶媒、ワックス、乳
化剤、可塑剤または軟化剤、充填剤およびテクスチャー
調節剤としても作用する鉱物質補助剤のような増量剤、
着色剤、抗酸化剤、保存料、フレーバー剤等およびこれ
らの混合物のような種々の伝統的成分を含有する。これ
らのガムベース成分の代表例は上述のものである。
【0068】調製後、ガムベースを本発明のマイクロカ
プセルフレーバー剤および増量剤のような従来の添加剤
とともに用いて広範囲の種類のチューインガム組成物を
調製してよい。
【0069】チューインガムベースのほかに、チューイ
ンガム組成物は増量剤を含有する。本発明における増量
剤(担体、膨張剤)は、水溶性であり、以下の限定しな
い例、即ち、単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコールお
よびこれらの混合物;ランダム結合グルコース重合体、
例えば、Pfizer, Inc., Groton,
 ConnecticutからPolydextros
eの商品名で市販されているような重合体;イソマルト
(α−D−グルコピラノシル−1,6−マンニトールと
α−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトールのラ
セミ混合物、Suddeutsche Zuckerに
よりPalatinitの商品名で製造);マルトデキ
ストリン;水添澱粉加水分解物;水添ヘキソース類;水
添二糖類よりなる群から選択される甘味剤;炭酸カルシ
ウム、タルク、二酸化チタン、リン酸2カルシウムのよ
うな鉱物質、セルロース等およびこれらの混合物を包含
する。増量剤はチューインガム組成物の約60重量%ま
で、好ましくは約25〜約60重量%の量で使用してよ
い。
【0070】適当な糖増量剤は、単糖類、二糖類および
多糖類、例えばキシロース、リブロース、グルコース(
デキストロース)、マンノース、ガラクトース、フルク
トース(レブロース)、スクロース(砂糖)、マルトー
ス、転化糖、部分水添澱粉および固形コーンシロップお
よびこれらの混合物を包含する。スクロースおよび固形
コーンシロップの混合物が好ましい糖増量剤である。
【0071】適当な糖アルコール増量剤は、ソルビトー
ル、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マ
ルチトール、およびこれらの混合物を包含する。ソルビ
トールおよびマンニトールの混合物が好ましい糖アルコ
ール増量剤である。
【0072】マルチトールは、甘味のあるノンカロリー
の水溶性糖アルコールであり、ノンカロリーの飲料およ
び食品の調製における増量剤として有用であり、これは
、米国特許3,708,396号により詳細に記載され
ており、その内容は参考のために本明細書に組み込まれ
る。マルチトールは最も一般的な還元2糖類であり澱粉
およびその他の天然物中に認められるマルトースの水素
化により調製される。
【0073】ガム組成物は可塑剤、軟化剤、乳化剤、ワ
ックス、充填剤、鉱物質補助剤、フレーバー剤(フレー
バー、着香料)、着色剤(着色料、色素)、抗酸化剤、
酸味料、濃厚化剤等およびこれらの混合物よりなる群か
ら選択される従来の添加物の有効量を含有してよい。こ
れらの成分はチューインガム組成物の総量を100%と
するような量でチューインガム組成物中に存在する。こ
れらの添加物のあるものは、1つより多い目的のために
作用する。例えば、シュガーレスガム組成物中では、ソ
ルビトールおよび他の糖アルコールのような甘味剤は、
増量剤としても作用する。
【0074】ガムベース中に用いるのに適当であるとし
て上述した可塑剤、軟化剤、鉱物質補助剤、ワックスお
よび抗酸化剤はチューインガム組成物中にも使用してよ
い。使用してよいその他の従来の添加物の例は、レシチ
ンおよびグリセリルモノステアレートのような乳化剤、
濃厚化剤であり、これらは単独で、または、メチルセル
ロース、アルギネート、カラジーナン、キサンタンガム
、ゼラチン、キャロブ、トラガカントおよびローカスト
ビーンのような他の軟化剤、リンゴ酸、アジピン酸、ク
エン酸、酒石酸、フマル酸およびこれらの混合物のよう
な酸味料および上記鉱物質補助剤で列挙したような充填
剤と組合せて使用してよい。
【0075】付加的なフレーバーもまた使用してよい。 フレーバー剤は液体形態および/または乾燥形態の何れ
でも良い。後者の形態を使用する場合は、油を噴霧乾燥
するなど適当な乾燥手段を用いてよい。あるいは、フレ
ーバー剤を水溶性の物質、例えばセルロース、澱粉、砂
糖、マルトデキストリン、アラビアゴム等に吸着させた
り、これらの物質でカプセル化してもよい。このような
乾燥形態の調製のための実際の方法は良く知られており
、本発明の部分を構成しない。
【0076】本発明のフレーバー剤は、初期のフレーバ
ーの発散および/またはフレーバー刺激の持続性を得る
ための、当該分野で良く知られた多くの異る物理形態で
用いてよい。限定しないが、このような物理形態には、
遊離形態、例えば噴霧乾燥、粉末、およびビーズ形態、
カプセル化形態等およびこれらの組合せが包含される。
【0077】フレーバー剤または甘味剤の為のカプセル
化デリバリーシステムは、甘味剤またはフレーバー剤の
コアを包囲する脂肪またはワックスの疎水性マトリック
スを含有する。脂肪は脂肪酸、グリセリド、またはポリ
グリセロールエステル、ソルビトールエステル等および
これらの混合物のような多くの従来の物質から選択して
よい。脂肪酸の例は、水添および部分水添植物油、例え
ばパーム油、パーム仁油、ピーナツ油、菜種油、米糠油
、大豆油、綿実油、ヒマワリ油、ベニハナ油等およびこ
れらの混合物を包含する。有用なグリセリドはモノグリ
セリド、ジグリセリドおよびトリグリセリドを包含する
【0078】有用なワックスは天然および合成のワック
スおよびこれらの混合物よりなる群から選択してよい。 限定しない例はパラフィンワックス、ペトロラタム、カ
ーボワックス、微結晶ワックス、蜜蝋、カルナウバワッ
クス、カンデリラワックス、ラノリン、ベイベリーワッ
クス、砂糖黍ワックス、鯨蝋、米糠ワックス等およびこ
れ等の混合物を包含する。
【0079】脂肪およびワックスは、個々に、または組
合せて、カプセル化系の約10〜約70重量%、好まし
くは約40〜約58重量%に変化する量で使用してよい
。組合せて使用する場合、脂肪およびワックスは、好ま
しくはそれぞれ約70:10〜85:15の比で存在す
る。
【0080】典型的なカプセル化されたフレーバー剤ま
たは甘味剤のデリバリーシステムは米国特許4,597
,970号および4,722,845号に開示されてお
り、その記載内容は参考の為、本明細書に組み込まれる
【0081】本発明で用いるフレーバー剤の量は、通常
は最終チューインガム組成物の種類、個々のフレーバー
、使用するガムベースおよび所望のフレーバー強度のよ
うな要因に応じた好適度の問題である。即ち、フレーバ
ー剤の量は、最終製品で望まれる結果を得るために変化
して良く、このような変化は特に実験を必要とすること
なく当業者が知り得るものである。ガム組成物において
、フレーバー剤は一般的に、チューインガム組成物の約
0.02〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約2重量
%、より好ましくは約0.8〜約1.8重量%の量で存
在する。
【0082】本発明で使用する着色剤は、所望の色を得
るのに有効な量で使用する。これらの着色剤は、ガム組
成物の約6重量%迄の量で配合してよい顔料を包含する
。好ましい顔料、二酸化チタンは、ガム組成物の約2重
量%まで、好ましくは約1重量%未満の量で配合してよ
い。着色料は、また、天然の食用色素および食品、薬品
および化粧品用途に適する染料も包含してよい。このよ
うな着色剤はFD&C染料およびレーキとして知られて
いる。上記した使用に許容される物質は、好ましくは水
溶性である。代表的な制限しない例は、FD&C青2番
として知られる5,5−インジゴチン2スルホン酸の2
ナトリウム塩であるインジゴイド染料を包含する。同様
に、トリフェニルメタン染料であり、4−〔4−(N−
エチル−p−スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニル
メチレン〕−〔1−(N−エチル−N−p−スルホニウ
ムベンジル)−デルタ−2,5−シクロヘキサンジエン
イミン〕の1ナトリウム塩であるFD&C緑1番も包含
される。FD&C着色剤およびその化学構造については
、Kirk−Othmer Encyclopedia
 of Chemical Technology第3
版第5巻857〜884ページに記載されており、その
内容は参考のために本明細書に組み込まれる。
【0083】ガム組成物中に用いられる適当な油および
脂肪は、部分水添された植物性または動物性の油、例え
ば、ココナツ油、パーム仁油、ビーフタロー、ラード等
を包含する。これらの成分を使用する場合は、これらの
一般的にガム組成物の約7重量%迄の量、好ましくは約
3.5重量%迄の量で存在する。
【0084】本発明によれば、本発明のマイクロカプセ
ルフレーバー剤の有効量をチューインガム組成物に添加
混合してよい。使用するマイクロカプセルフレーバー剤
の厳密な量は、通常は、調製するガム組成物の特定の種
類、使用する増量剤または担体の種類、使用するフレー
バーの種類および所望のフレーバー強度のような要因に
応じて決まる好適度の問題である。即ち、マイクロカプ
セルフレーバー剤の量は、最終製品で所望の結果を得る
ために変化して良く、このような変化は特に実験を行な
うことなく当業者が知るものである。一般的に、チュー
インガム組成物中に通常存在するマイクロカプセルフレ
ーバー剤の量は、チューインガム組成物の約0.02〜
約5重量%、好ましくは約0.1〜約3重量%、より好
ましくは約0.8〜約2重量%である。
【0085】好ましい実施態様においては、本発明は、
下記成分: (i)  チューインガムベース; (ii)  増量剤;および (iii)  マイクロカプセルが、 (A)  マイクロカプセルの重量を基にして、下記成
分:(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレ
ーバー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
するコア;および (B)  コーティング層の重量を基にして、下記成分
:(a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(
b)  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;お
よび (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
ドを含有する、コア上のコーティング層からなる、コア
およびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカ
プセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤を含有す
るフレーバー添加チューインガム組成物に関する。
【0086】本発明はチューインガムおよびフウセンガ
ム処方の両方を包含する進歩したチューインガム組成物
の調製方法も包含する。チューインガム組成物は当業者
の知る標準的な方法および装置を用いて調製してよい。 本発明で使用する装置は、チューインガム製造分野で良
く知られた混合および加熱装置を包含し、従って特定の
装置の選択は当業者の良く知るところである。
【0087】このような方法において、チューインガム
組成物を調製するには、ガムベースをマイクロカプセル
フレーバー剤および最終的な所望のチューインガム組成
物の他の成分と混合する。他の成分は通常は、当該分野
で良く知られるように所望の組成物の性質に応じて組成
物に配合する。最終的なチューインガム組成物は、食品
工学およびチューインガム分野で一般的に知られている
方法を用いて容易に調製される。
【0088】例えばガムベースをベースの物理的および
化学的性質に悪影響を与えることなくベースを軟化させ
るのに十分な温度まで加熱する。使用する最適な温度は
、使用するガムベースの組成に応じて変化するが、この
ような温度は、特に実験を行なうことなく当業者が容易
に決定できる。
【0089】ガムベースをベースが溶融するのに十分な
時間、約60〜約120℃の温度で従来通り溶融する。 例えばガムベースをこれらの条件下で約30分加熱した
後、本発明の組成物、可塑剤、軟化剤、増量剤および/
または充填剤、着色剤およびフレーバー剤のようなガム
組成物の残りの成分と少しずつ混合し、ブレンドを可塑
化させると同時に、ベースの硬度、粘弾性および成型性
を調節する。ガム組成物の均質な混合物が得られるまで
混合を継続する。その後、ガム組成物混合物を所望のチ
ューインガム形状に成型する。
【0090】本発明の別の重要な特徴は、本発明のマイ
クロカプセルフレーバー剤を配合したフレーバー添加菓
子組成物およびフレーバー添加菓子組成物の製造方法を
包含する。菓子組成物の調製は歴史的に良く知られてお
り、長年に渡り殆ど変化していない。菓子製品は「ハー
ド」菓子または「ソフト」菓子に分類される。本発明の
マイクロカプセルフレーバー剤は、従来のハードおよび
ソフト菓子に本発明の組成物を添加混合することにより
菓子に配合できる。
【0091】ハード菓子は従来の方法で加工し、調製し
てよい。一般的に、ハード菓子は、不定形またはガラス
状の状態に保持されている。砂糖および他の炭水化物増
量剤の混合物よりなるベースを有する。この形態は一般
的に約0.5〜約1.5%の水分を有する砂糖の固形シ
ロップと考えられる。このような物質は通常は、最終組
成物の重量を基にして、コーンシロップ約92重量%ま
で、砂糖約55重量%まで、および、水約0.1〜約5
重量%を含有する。シロップ成分は一般的に高フラクト
ース含有コーンシロップから調製されるが、その他の物
質も含有してよい。フレーバー剤、甘味料、酸味料、着
色料等のような他の成分も添加してよい。
【0092】このような菓子はファイヤークッカー、バ
キュームクッカー、および高速常圧クッカーとも称され
る表面掻き取りクッカーを用いた方法のような従来の方
法により慣例的に調製してよい。
【0093】ファイヤークッカーはキャンディーベース
を製造するための伝統的な方法を包含する。この方法に
おいては、所望の量の炭水化物増量剤を、増量剤が溶解
するまでケトル中で加熱することにより水に溶解する。 次に更に増量剤を添加し、最終温度が145〜156℃
となるまでクッキングを継続する。次にバッチを冷却し
、プラスチック様塊として処理してフレーバー、着色料
等のような添加物を配合する。
【0094】高速常圧クッカーは熱交換面を使用してお
り、これにはキャンディーの膜を熱交換面上に広げ、数
分間キャンディーを165〜170℃に加熱することが
含まれる。次にキャンディーを急速に冷却して100〜
120℃とし、プラスチック様塊として処理し、フレー
バー、着色料のような添加剤の配合ができるようにする
【0095】バキュームクッカーでは、炭水化物増量剤
を125〜132℃で煮沸し、真空を適用して特別な加
熱を行なうことなく更に水を蒸発させる。クッキングが
終了した時点で、塊は半固体であり、プラスチック様の
コンシステンシーを有している。この時点で、フレーバ
ー、着色料および他の添加物を従来の機械的混合操作に
より塊に混入する。
【0096】ハード菓子の従来の製造工程の間に、フレ
ーバー、着色料、および他の添加剤を均一に混合するの
に要する最適の混合操作は、物質の均一な分散を得るの
に必要な時間により決定される。通常は、4〜10分の
混合時間が許容できることがわかっている。
【0097】キャンディー塊が適切に馴染んだ後に、こ
れを処理しやすい小片に切断するか、または、所望の形
状に成型する。所望の最終製品の形状および大きさに応
じて種々の成型技術を用いてよい。ハード菓子の組成と
調製に関する一般的論文は、H.A. Lieberm
anの「Pharmaceutical Cosage
 Forms:Tablets」第1巻(1980),
Marcel Dekker, Inc, p339〜
469に記載されており、この文献は参考のために本明
細書に組み込まれる。
【0098】本発明において有用な装置は菓子製造分野
で良く知られたクッキング装置および混合装置を包含し
、特定の装置の選択は当業者が良く知るところである。
【0099】一方、圧縮錠剤菓子は特定の物質を含有し
ており、加圧下に成型される。これらの菓子は一般的に
組成物の約95重量%迄の量の砂糖、およびバインダー
および潤滑剤のような典型的な錠剤賦形剤、および、フ
レーバー、着色料等を含有する。
【0100】ハード菓子と同様、ソフト菓子も本発明に
使用してよい。ヌガーのようなソフト菓子の調製は従来
の方法、例えば、2種類の主成分、即ち、(1) コー
ンシロップ、水添澱粉加水分解物等のような高温沸騰シ
ロップ、および(2) 一般的には卵アルブミン、ゼラ
チン、植物性タンパク、例えば大豆誘導化合物、シュガ
ーレス牛乳誘導化合物、例えば乳蛋白、およびこれらの
混合物のようなものから調製される、比較的軽いテクス
チャーのフラッペの組合せなどを用いる。フラッペは一
般的に、比較的軽く、例えば約0.5〜約0.7グラム
/ccの密度範囲のものであってよい。
【0101】ソフト菓子の高温沸騰シロップ、即ち「ボ
ブシロップ」は比較的粘稠であり、フラッペ成分よりも
高い密度を有しており、水添澱粉加水分解物のような炭
水化物増量剤を実質的な量含有することが多い。従来は
、最終ヌガー組成物は撹拌しながらフラッペに「ボブシ
ロップ」を添加し、基本的なヌガー混合物を形成するこ
とにより調製する。フレーバー、付加的な炭水化物増量
剤、着色料、保存料、薬品、これらの混合物等のような
更に別の成分もその後撹拌しながら添加してよい。ヌガ
ー菓子の組成および調製に関する一般的論文は、B.W
.Minifieの「チョコレート、ココアおよび菓子
:Science and technology」第
2版AVI PublishingCo., Inc.
, Westport, Conn.(1980)42
4〜425ページに記載されており、その内容は、参考
のために本明細書に組み込まれる。
【0102】ソフト菓子の調製方法は知られた手順を包
含している。一般的に、フラッペ成分を先ず調製し、次
に、シロップ成分を、少なくとも約65℃、好ましくは
少なくとも約100℃の温度で撹拌しながらゆっくり添
加する。成分の混合物を混合し続け、均質な混合物を形
成した後に、この混合物を80℃未満の温度に冷却し、
この時点でフレーバーを添加してよい。混合物は、取出
して適当な菓子形状にすることができるようになるまで
、更に混合する。
【0103】本発明によれば、本発明のマイクロカプセ
ルフレーバー剤の有効量をハードおよびソフト菓子に添
加してよい。マイクロカプセルフレーバー剤の厳密な量
は最終製品において所望の結果を得るために変化して良
く、このような変化は特に実験を行なうことなく当業者
が知り得るものである。使用するマイクロカプセルフレ
ーバー剤の厳密な量は通常は調製する特定の菓子の種類
、使用する増量剤または担体の種類、使用するフレーバ
ーの種類および所望のフレーバー強度のような要因に応
じた好適度の問題である。即ちマイクロカプセルフレー
バー剤の量は最終製品で所望の結果を得るために変化し
て良く、このような変化は特に実験を行なうことなく当
業者が知り得るものである。一般的に、ハードまたはソ
フト菓子中に通常存在するマイクロカプセルフレーバー
剤の量は、菓子の約0.05〜約1重量%、好ましくは
約0.1〜約0.4重量%、より好ましくは約0.15
〜約0.35重量%である。
【0104】本発明は進歩したフレーバー添加菓子の製
造方法にも関する。マイクロカプセルフレーバー剤は当
該分野で知られた標準的な方法および装置を用いてその
他の従来のハードまたはソフト菓子組成物に配合してよ
い。本発明で使用する装置は菓子製造分野で良く知られ
た混合装置および加熱装置を包含し、従って、特定の装
置の選択は当該者の知るところである。
【0105】このような方法において、組成物を調製す
るには本発明のマイクロカプセルフレーバー剤および菓
子増量剤を菓子組成物ならびに所望の最終組成物のその
他の成分に添加混合する。その他の成分は通常は当業者
の知るとおり所望の組成物の性質に応じて組成物に配合
する。最終的な菓子組成物は食品工学および製薬分野で
一般的に知られた方法を用いて容易に調製される。その
後、菓子混合物を所望の菓子形状に成型してよい。
【0106】マイクロカプセルフレーバー剤は特定の用
途に適するような種々のテクスチャーを与えるような従
来の成分とともに用いてよい。このような成分はハード
菓子およびソフト菓子、錠剤、トフィー、ヌガー、チュ
ーイーキャンディー、チューインガム等、砂糖入および
シュガーレスの両方の製品中に存在してよい。許容され
る成分は広範囲の物質から選択してよい。限定しないが
このような物質は希釈剤、バインダーおよび接着剤、潤
滑剤、錠剤崩壊剤、増量剤、湿潤剤および緩衝剤および
吸着剤を包含する。このような菓子およびチューインガ
ム製品の調製は良く知られている。
【0107】好ましい実施態様において、本発明は下記
成分: (i)  菓子ベース;および (ii)  マイクロカプセルが、 (A)  マイクロカプセルの重量を基にして、下記成
分:(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレ
ーバー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
するコア;および (B)  コーティング層の重量を基にして、下記成分
:(a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(
b)  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;お
よび (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
ドを含有する、コア上のコーティング層からなる、コア
およびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカ
プセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤を含有す
るフレーバー添加菓子組成物に関する。
【0108】別の好ましい実施態様において、本発明は
、マイクロカプセルフレーバー剤の有効量を菓子増量剤
と混合することを包含するフレーバー添加菓子組成物の
調製方法に関する。更に別の実施態様において、本発明
はマイクロカプセルフレーバー剤の有効量を菓子組成物
と混合することを包含する菓子組成物のフレーバー付け
のための方法に関する。
【0109】本発明を以下の実施例により更に説明する
が、これは本発明の有効な範囲を制限するものではない
。明細書を通じて全ての部およびパーセントは特段の記
載が無い限り最終組成物の重量を基にしたものである。
【0110】
【実施例】本実施例はマイクロカプセルの40重量%の
フレーバー油および40重量%の樹脂を含有するコアを
有するマイクロカプセルフレーバー剤の調製を説明する
ものである。
【0111】マイクロカプセルフレーバー剤を表1に示
す成分を用いて調製した。
【0112】
【表1】
【0113】ゼラチンを透明な溶液が形成するまで撹拌
しながら50℃の水に添加した。同様に、透明な溶液が
形成するまで撹拌しながらアルデヒドを50℃の水に添
加した。樹脂(部分水添ウッドロジンのグリセロールエ
ステル)を溶融し、フレーバー剤(ペパーミント油)を
樹脂溶融物に添加混合して均質な混合物を形成し、次に
これを室温に冷却した。
【0114】フレーバー剤と樹脂の混合物(計260g
)を温度45〜50℃、混合速度170〜180rpm
でアラビアゴム溶液(11%)と混合した。乳濁液のp
Hは4.5であり、粘度は80cpsであった。乳濁液
の混合速度を350rpmに上げた。次にゼラチン溶液
(11%)を、温度約48℃、混合速度350rpm(
pH4.7)で乳濁液と混合した。次に乳濁液を水で希
釈し(1500ml,48℃,pH4.8および混合速
度350rpm)、そして乳濁液のpHを酢酸でpH4
.2に合わせた(48℃、混合速度350rpm)。 次に乳濁液を室温に冷却し、一夜撹拌した(混合速度1
50rpm,粘度30cps)。次に、混合速度350
rpmで乳濁液を6℃に冷却し、グルタルアルデヒド溶
液(10g,25%水溶液)を乳濁液と混合した。乳濁
液を室温まで加温し、混合速度150〜180rpmで
一夜撹拌した。次に乳濁液を水2lに注ぎ込み、Syl
oid244P/Cabosil  M−5(抗ケーキ
ング剤)3gを撹拌しながら混合物に添加した。容器の
底部のマイクロカプセルを水で4回洗浄し、濾過し、風
乾してマイクロカプセルフレーバー剤240gを得た(
収率75%)。
【0115】上記のとおり調製されたマイクロカプセル
は良好な遅延持続放出特性を有すると判断された。
【0116】以上記載した本発明は、多様の変更が可能
であることは明らかである。このような変更は本発明の
精神および範囲から外れるものではなく、全てこのよう
な変形は請求範囲内に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペパーミント油および部分水添ウッドロジンの
グリセロールエステルのコア、および、ゼラチンおよび
アラビアゴムの混合物を含有するコア上のコーティング
層を有する長球マイクロカプセルの形態のマイクロカプ
セルフレーバー剤の写真である(倍率 125×)。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  マイクロカプセルが、(A)  マイ
    クロカプセルの重量を基にして、下記成分:(a)  
    コアの約20〜約80重量%の量のフレーバー剤;およ
    び (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層からなり、コア
    およびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカ
    プセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤。
  2. 【請求項2】  コアがマイクロカプセルの約85重量
    %迄の量で存在する請求項1記載のマイクロカプセルフ
    レーバー剤。
  3. 【請求項3】  コアがコアの重量の約35〜約65重
    量%の量のフレーバー剤および約65〜約35重量%の
    量の樹脂を含有する請求項1記載のマイクロカプセルフ
    レーバー剤。
  4. 【請求項4】  フレーバー剤がペパーミント油、シナ
    モン油、スペアミント油、果実フレーバー油およびこれ
    らの混合物よりなる群から選択される請求項1記載のマ
    イクロカプセルフレーバー剤。
  5. 【請求項5】  樹脂が部分水添ウッドロジンのペンタ
    エリスリトールエステル、ウッドロジンのペンタエリス
    リトールエステル、ウッドロジンのグリセロールエステ
    ル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、重合ロ
    ジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセ
    ロールエステル、ウッドロジンおよび部分水添ウッドお
    よびガムロジンのグリセロールエステル、およびロジン
    の部分水添メチルエステル、例えばアルファピネン、ベ
    ータピネンの重合体、テルペン樹脂、ポリテルペンおよ
    びこれらの混合物よりなる群から選択される請求項1記
    載のマイクロカプセルフレーバー剤。
  6. 【請求項6】  マイクロカプセルが、(A)  マイ
    クロカプセルの重量を基にして、下記成分:(a)  
    コアの約20〜約80重量%の量のフレーバー剤;およ
    び (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層からなり、コア
    およびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカ
    プセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤の有効量
    を含有する可食組成物。
  7. 【請求項7】  マイクロカプセルフレーバー剤が可食
    組成物の約0.02〜約5重量%の量で存在する請求項
    6記載の可食組成物。
  8. 【請求項8】  コアがマイクロカプセルの約85重量
    %迄の量で存在する請求項6記載の可食組成物。
  9. 【請求項9】  フレーバー剤がペパーミント油、シナ
    モン油、スペアミント油、果実フレーバー油およびこれ
    らの混合物よりなる群から選択される請求項6記載の可
    食組成物。
  10. 【請求項10】  樹脂が部分水添ウッドロジンのペン
    タエリスリトールエステル、ウッドロジンのペンタエリ
    スリトールエステル、ウッドロジンのグリセロールエス
    テル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、重合
    ロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリ
    セロールエステル、ウッドロジンおよび部分水添ウッド
    およびガムロジンのグリセロールエステル、およびロジ
    ンの部分水添メチルエステル、例えばアルファピネン、
    ベータピネンの重合体、テルペン樹脂、ポリテルペンお
    よびこれらの混合物よりなる群から選択される請求項1
    記載のマイクロカプセルフレーバー剤。
  11. 【請求項11】  下記成分: (i)  チューインガムベース; (ii)  増量剤;および (iii)  マイクロカプセルが下記成分:(A) 
     マイクロカプセルの重量を基にして、下記成分:(a
    )  コアの約20〜約80重量%の量のフレーバー剤
    ;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層からなる、コア
    およびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカ
    プセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤を含有す
    るフレーバー添加チューインガム組成物。
  12. 【請求項12】  マイクロカプセルフレーバー剤がチ
    ューインガム組成物の約0.02〜約5重量%の量で存
    在する請求項11記載のチューインガム組成物。
  13. 【請求項13】  ガムベースがチューインガム組成物
    の約55重量%迄の量で存在する請求項11記載のチュ
    ーインガム組成物。
  14. 【請求項14】  ガムベースがチューインガム組成物
    の約50〜約85重量%の量で存在する請求項11記載
    のチューインガム組成物。
  15. 【請求項15】  コアがマイクロカプセルの約85重
    量%迄の量で存在する請求項11記載のチューインガム
    組成物。
  16. 【請求項16】  フレーバー剤がペパーミント油、シ
    ナモン油、スペアミント油、果実フレーバー油およびこ
    れらの混合物よりなる群から選択される請求項11記載
    のチューインガム組成物。
  17. 【請求項17】  樹脂が部分水添ウッドロジンのペン
    タエリスリトールエステル、ウッドロジンのペンタエリ
    スリトールエステル、ウッドロジンのグリセロールエス
    テル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、重合
    ロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリ
    セロールエステル、ウッドロジンおよび部分水添ウッド
    およびガムロジンのグリセロールエステル、およびロジ
    ンの部分水添メチルエステル、例えばアルファピネン、
    ベータピネンの重合体、テルペン樹脂、ポリテルペンお
    よびこれらの混合物よりなる群から選択される請求項1
    1記載のチューインガム組成物。
  18. 【請求項18】  下記成分: (i)  菓子ベース;および (ii)  マイクロカプセルが下記成分:(A)  
    マイクロカプセルの重量を基にして、下記成分:(a)
      コアの約20〜約80重量%の量のフレーバー剤;
    および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層からなる、コア
    およびコア上のコーティング層を有する長球マイクロカ
    プセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤を含有す
    るフレーバー添加菓子組成物。
  19. 【請求項19】  マイクロカプセルフレーバー剤が菓
    子組成物の約0.02〜約5重量%の量で存在する請求
    項18記載の菓子組成物。
  20. 【請求項20】  下記段階: (1)  下記成分: (A)  マイクロカプセルの重量を基にして、下記成
    分:(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレ
    ーバー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層を準備すること
    ;(2)  ゼラチンのゲル化温度より高温でゼラチン
    の水溶液を形成すること; (3)  樹脂を溶融し、フレーバー剤を溶融した樹脂
    に添加混合すること; (4)  フレーバー剤と樹脂の混合物を冷却し、混合
    物を水性ゼラチンに添加混合して乳濁液を形成すること
    ;(5)  アラビアゴムのゲル化温度より高温でアラ
    ビアゴムの水溶液を形成すること; (6)  アラビアゴムの水溶液を段階(4)の乳濁液
    に添加混合すること;(7)  乳濁液を水で希釈し、
    乳濁液のpHを調節してマイクロカプセルのコアセルベ
    ーションを起こすこと; (8)  乳濁液の温度をゼラチンおよびアラビアゴム
    のゲル化温度未満に低下させてマイクロカプセルのゲル
    化を起こすこと; (9)  マイクロカプセルをグルタルアルデヒドの水
    溶液で処理すること;および(10)  マイクロカプ
    セルを回収すること を包含するコアおよびコア上のコーティング層を有する
    長球マイクロカプセルの形態のマイクロカプセルフレー
    バー剤の調製方法。
  21. 【請求項21】  薬学的に許容される担体とマイクロ
    カプセルフレーバー剤の有効量を混合することを包含す
    るフレーバー添加可食組成物の調製方法であって、マイ
    クロカプセルフレーバー剤はコアおよびコア上のコーテ
    ィング層を有する長球マイクロカプセルの形態であり、
    マイクロカプセルは下記成分: (A)  マイクロカプセルの重量を基にして、下記成
    分:(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレ
    ーバー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層を含有するよう
    な上記調製方法。
  22. 【請求項22】  下記段階: (1) 下記成分: (i)  チューインガムベース; (ii)  増量剤;および (iii)  マイクロカプセルが下記成分:(A) 
    マイクロカプセルの重量を基にして、下記成分:(a)
      コアの約20〜約80重量%の量のフレーバー剤;
    および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層を有するような
    、コアおよびコア上のコーティング層を有する長球マイ
    クロカプセルの形態のマイクロカプセルフレーバー剤の
    有効量を準備すること; (2)  ガムベースを溶融すること;(3)  増量
    剤およびマイクロカプセルフレーバー剤を溶融下ガムベ
    ースに添加混合すること;および(4)  段階(3)
    の混合物を適当なガム形状に成型すること を包含するフレーバー添加チューインガム組成物の調製
    方法。
  23. 【請求項23】  コアおよびコア上のコーティング層
    を有する長球マイクロカプセルの形態のマイクロカプセ
    ルフレーバー剤の有効量を可食組成物に添加することを
    包含する可食組成物のフレーバー付けのための方法であ
    って、マイクロカプセルが、下記成分: (A) マイクロカプセルの重量を基にして、下記成分
    :(a)  コアの約20〜約80重量%の量のフレー
    バー剤;および (b)  コアの約80〜約20重量%の量の樹脂を含
    有する、マイクロカプセルの約90重量%迄の量で存在
    するコア;および(B)  コーティング層の重量を基
    にして、下記成分: (a)  約45〜約49重量%の量のゼラチン;(b
    )  約45〜約49重量%の量のアラビアゴム;およ
    び (c)  約2〜約10重量%の量のグルタルアルデヒ
    ドを含有する、コア上のコーティング層を含有するよう
    な上記方法。
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