JP2007516762A - 深いフライヤ装置のためのフライ用容器 - Google Patents
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Abstract
深いフライヤ装置のためのフライ用容器を提供する。当該フライ用容器は、底部からの底部分と側部からの側壁とで閉じられており、フライ用油に浸され、これと直接接触する実質的に水平に形成された電気加熱要素(6)が当該容器内に配置され、当該容器の底部分には出口(7)が設けられる。当該容器の底部分は、下方向に狭くなる漏斗状部分(5)を含み、出口(7)が漏斗状部分(5)において形成される。
Description
この発明は、深いフライヤ装置のためのフライ用容器に関し、当該フライ用容器は、底部からの底部分と側部からの側壁とで閉じられており、フライ用油に浸され、これと接触させるための実質的に水平に形成された電気加熱要素が当該容器内に配置され、当該容器の底部分には、少なくとも使用済みのフライ用油を排出させるための出口が設けられる。
食品産業の技術においては、油で揚げるための、特に高温のフライ用油でさまざまな種類の食材を揚げるための方法が知られており、この場合、フライ用油が少なくとも底部から閉じられている容器に満たされ、当該容器中の油が電気加熱要素によって適切な温度に保たれ、フライ用に準備された食材(たとえば、芋、芋製品、パン生地、またはさまざまな種類の肉および肉製品)が高温の油に入れられ、いくらかの時間にわたってそこに保持される。特にフライドポテト製品を提供するためのこれらの方法の例が、米国特許番号第5,759,601号および米国特許番号第5,974,951号においてこの発明の出願人によって教示されている。これらの解決策においては、フライ用油と直接接触する実質的に水平に位置決めされた電気加熱ユニットは、フライ用容器内の下方部分に配置される。一般に、フライ用バスケットに置かれた製品は、高温の油に浸されると加熱ユニットの上方で揚げられる。好ましい実施例においては、フライ用容器の底部分には、使用済みの廃油の除去を可能にする出口が備え付けられている。次いで、当該容器には新しい油が再び満たされる。
揚げる工程を制御するために提案された解決策の利点にかかわらず、この方法の不利点は、フライ中に取れてしまうのが避けられない小さな部分、破片、かけら、小片などが容器の底部に落ちて積もり、これらは非常に小さいので、加熱ユニットが比較的近いために容易に燃焼し易くなり、これによって、油の品質を劣化させてしまうことである。油は短期間で損なわれてしまう。
通常、油を排出したり補充したりするのにポンプが用いられる。これはさらなる不利点を意味する。というのも、機械部分としてのポンプは、上述の小さな破片を含有する油で詰まってしまう可能性があり、特に装置が比較的長期間にわたって用いられていない場合、再び動作できるようにするために分解しなければならないほどにポンプが塞がれるおそれがあるからである。
この発明の目的は、ポンプとして機械類の精密な部品を必要とすることなく簡単な態様で小さな燃え滓を除去することができるのでこれらの小さな燃え滓によってもたらされる油の劣化をなくすことができる装置を提供することである。
一方で、この発明は、異なる高さのレベルで測定された(通常の揚げる条件下では、単なる静的な熱の対流の結果として混合される)油の温度が、動作している加熱要素の下で垂直に狭い範囲で著しく低下することを実現させることに基づいている。同時に、加熱要素の上方の温度が平均化されるが、これは、フライ料理の質を高めるのに必要である。
他方で、加熱要素下の範囲においては、フライ用容器の底部分が傾斜している場合、上方から落ちてくる破片のほとんどが当該フライ用容器の最底点にまで自動的に転がり落ち
る。こうして、これらの破片が加熱要素からさらに先に進み、温度が急速に下がるために当該フライ用容器がさほど焼かれてしまうことはない。さらなる利点は、フライ用油からこれらの破片を集めたり除去したりするのがより容易になることである。最終的には、当該油を2方向に循環させ、下方から空気を吹付けることによって、依然としてくっ付いている破片を傾斜した底部分から粉砕して剥がすことができる。
る。こうして、これらの破片が加熱要素からさらに先に進み、温度が急速に下がるために当該フライ用容器がさほど焼かれてしまうことはない。さらなる利点は、フライ用油からこれらの破片を集めたり除去したりするのがより容易になることである。最終的には、当該油を2方向に循環させ、下方から空気を吹付けることによって、依然としてくっ付いている破片を傾斜した底部分から粉砕して剥がすことができる。
一実施例においては、この発明に従った深いフライヤ装置のためのフライ用容器は、下方に向かって狭くなっている漏斗状部分を有する底部分を備えた容器であり、この漏斗状部分に出口が形成されている。
この発明のさらなる詳細および有利な実施例が、ここで、添付の図面を参照して説明される。
図1の図は、通常の深いフライヤ装置の加熱要素が動作中であり、当該装置のフライ用容器に油が満たされている場合の、時間に対してプロットされた温度の変化を示す。グラフ1は、加熱要素より上方の中間の高さで油の中で(装置のスイッチを入れるところから始めて)測定された温度を示し、グラフ2は、表面付近において測定された温度を示す。グラフ4は、さらに後の時点でフライ用バスケット中の油に入れられた食材の温度の変化を示す。この図においては、グラフ3は、加熱要素よりも下方の装置において測定された油の温度を示す。グラフ3が他のどれよりもはるかにゆっくりと変化し、比較的低い値で安定することが明らかである。
図2には、この発明に従ったフライ用容器の実施例が概略的に示される。フライ用容器はその側部が壁によって閉じられており、従来のものとは異なるように形成された底部分を有する。フライ用容器内には、水平に形作られた加熱要素6が配置されており、当該加熱要素6はフライ用油と直接接触し、典型的には電力によって動作する。加熱要素6の支持要素と電力供給手段とは、図示されない。底部分は、下方向に狭くなる漏斗5として形作られる。出口7は、漏斗5の下方部分に形成される。この例においては、底部分全体は、下方向に狭くなる漏斗5を形成するが、この漏斗を底部分の一部においてのみ形成することが可能であり、残りの部分は、従来の底部の設計と同様に、たとえば平坦であってもよい。なお、本質的に水平に形成された加熱要素6の真下にある少なくとも底部分の部分が下方向に狭くなる漏斗状部分5を含む場合、有利である。
漏斗状部分5は、たとえば2つの対向する傾斜面だけが底部分のために用いられる場合、一次元において漏斗状になるように形成されてもよい。次いで、出口7が、同様に傾斜し得る長手方向のチャネルを形成する。漏斗状部分5は、二次元において漏斗状になるように形成されてもよく、この内部においては、底部分が平面から形成されてもよく、たとえばこれは角錐形であってもよく、または当該容器は円形であってもよく、この場合、漏斗状部分5は円錐形となる。
図3に示される実施例は図2に示されるものと類似しているが、この場合、漏斗状部分5は非対称的に形成される。この実施例の利点は、剥がれ落ちたほとんどの破片(小片)がたとえばバスケットの挿入点において発見され得る区域上において、それぞれの底部分の傾斜が大きいほど、底部におけるこれらの破片を集めるのに寄与することである。
図2および図3においては、出口7は、漏斗状部分5の最底点において形成される。なお、小片用袋が最底点に配置されてもよく、出口7自体がそのわずかに上方に形成されてもよい。
図4においては、出口7は止め栓10を備える。止め栓10の下には、破片(小片)をフィルタにかけて取除くためのフィルタ9が適用され、当該フィルタ9は取外し可能であり、空にすることができる。容器は、フィルタ9を通じて排出タンク8と連通している。排出タンク8は、当該タンクに油が満たされている場合に油の充填レベル12よりも上方における閉じられた空間において終わる1つ以上の空気ダクト11(図4には1つだけが図示される)によって密閉および開放され得る。排出タンク8は、当該タンクの上述の油の充填レベル12が出口7、止め栓10およびフィルタ9の位置に比べて下げられ、これにより、止め栓10を開いたときに重力によりフライ用油を単純な態様で排出することが可能となるように配置されなければならない。圧縮された空気「A」を投入することによりタンク内の圧力を大気圧よりも高くすることができ、これにより、フィルタにかけられたフライ用油を、同じ経路を介してフライ用容器に供給し返し得る。このために、フィルタ9は予め取外されなければならないか、または、少なくとも空にされなければならない。システムが、圧力によって制御される連通容器として動作し、使用済みのフライ用油が、ポンプを必要とすることなく充填または排出され得る。油を2方向に循環させ、空気ダクト11を通じて下方から空気を吹付けることにより、依然としてくっ付いている破片を傾斜した底部分から、特に出口7付近にある部分から粉砕して剥がすことができる。
Claims (11)
- 深いフライヤ装置のためのフライ用容器であって、前記フライ用容器は、底部からの底部分と、側部からの側壁とで閉じられており、フライ用油に浸され、これと接触させるための実質的に水平に形成された電気加熱要素が前記容器内に配置され、前記容器の底部分において、出口が、少なくとも使用済みフライ用油を排出するために設けられ、前記容器の前記底部分は下方向に狭くなる漏斗状部分(5)を含み、前記出口(7)は前記漏斗状部分(5)にあることを特徴とする、フライ用容器。
- 前記底部分は全体が、前記下方向に狭くなる漏斗状部分(5)を形成することを特徴とする、請求項1に記載のフライ用容器。
- 本質的に水平に形成された加熱要素(6)の真下にある前記底部分の少なくとも一部が、前記下方向に狭くなる漏斗状部分(5)を形成することを特徴とする、請求項1に記載のフライ用容器。
- 前記漏斗状部分(5)が、一次元において漏斗状になるように形成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のフライ用容器。
- 前記漏斗状部分(5)が、二次元において漏斗状になるように形成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のフライ用容器。
- 前記底部分が平面から形成されることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のフライ用容器。
- 前記底部分が角錐形であることを特徴とする、請求項6に記載のフライ用容器。
- 前記漏斗状部分(5)が非対称的に形成されることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載のフライ用容器。
- 前記出口(7)が前記漏斗状部分(5)の最底点において形成されることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載のフライ用容器。
- 前記出口(7)が止め栓(10)を備え、その下には、固体粒子をフィルタにかけて取除くためのフィルタ(9)が適用され、前記フィルタ(9)は取外し可能であり、空にすることができ、前記出口(7)は前記フィルタ(9)を通じて排出タンク(8)と連通することを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載のフライ用容器。
- 前記排出タンク(8)は、前記排出タンク(8)の底に接合されるパイプを通じて前記フライ用容器と連通し、前記排出タンク(8)は、前記タンクに油が満たされている場合に、油の充填レベル(12)よりも上方における閉じられた空間に連通する1つ以上の空気ダクト(11)によって密閉および開放され得、前記排出タンク(8)は、タンクの前記油の充填レベル(12)が、フライ用油を排出するための前記出口(7)、止め栓(10)およびフィルタ(9)の位置に比べて下げられるように配置され、大気圧よりも高い圧力(A)が、少なくともフライ用油をフライ用容器に供給し返すために1つの空気ダクト(11)を通じて投入され得ることを特徴とする、請求項10に記載のフライ用容器。
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