JP2007508152A - 無段変速機用のプッシュベルトのためのトランスバース(横断)素子のブランキング(打ち抜き)処理におけるバリの形成防止 - Google Patents

無段変速機用のプッシュベルトのためのトランスバース(横断)素子のブランキング(打ち抜き)処理におけるバリの形成防止 Download PDF

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Abstract

無段変速機用のプッシュベルトの一部として設計される横断素子を形成するための方法に関する。横断素子は2つの主本体表面及び周囲表面を有する。横断素子はブランキング動作中に基礎材料から打ち抜かれる。他の部品間には、受入領域(46)を有する型(45)が設けられる。ブランキング動作中、横断素子が受入領域(46)に入ると、横断素子の周囲表面は型(45)の面取り周囲端部(48)に沿って移動する。型(45)の周囲端部(48)の少なくとも一部は比較的小さい面取り部を有し、周囲端部(48)の他の部分は比較的大きい面取り部を有する。前者の周囲端部(48)の一部で、ブランキング動作中のバリの形成が防止され、一方、後者の周囲端部(48)の一部で、横断素子の周囲表面の比較的高い品質が得られる。

Description

本発明は無段変速機用のプッシュベルトの一部として設計されたトランスバース(横断)素子を形成する方法に関する。トランスバース素子は2つの主本体表面とこの2つの主本体表面間に伸びる周囲表面を具備し、ブランキング(打ち抜き)動作中、トランスバース素子が、切断部材、支持部材、並びに打ち抜き横断素子、支持部材及び切断部材の一端部を受ける受入領域を有する型を用いて基礎材料から打ち抜かれる。ここで、打ち抜き動作中、打ち抜き横断素子は切断部材と支持部材間にクランプされ、一方の側の切断部材、打ち抜き横断素子、及び支持部材、並びに他方の側の型が互いに移動され、型の受入領域に入る間、打ち抜かれる横断素子の周囲表面が、型の面取された周囲端部に沿って移動する。
無段変速機用プッシュベルトは一般に知られているものである。通常、このようなプッシュベルトは比較的多数の横断素子を搬送する閉鎖ループのように形成された2つのエンドレスなリボン状キャリアを具備している。横断素子はキャリアの全周囲に沿って移動可能に配置され、プッシュベルトの動きに連動した力を伝達できる。
横断素子の下記記載において、方向との記載は横断素子をプッシュベルトの一部とした状態での方向を意味する。横断素子の長手方向はプッシュベルトの周囲方向に対応する。横断素子の垂直横断方向はプッシュベルトの半径方向に対応する。横断素子の水平横断方向は長手方向と垂直横断方向に垂直な方向に対応する。隣接する横断素子について、後続の横断素子又は先行の横断素子といった横断素子の表記はいずれも、プッシュベルトの動作方向との位置関係を示す。
水平横断方向において、横断素子は対向する側にキャリアを受けるための凹部が設けられる。キャリアを支持するために、横断素子は搬送表面を具備する。水平横断方向に、無段階変速機の横断素子と調車の間での接触のため、横断素子には搬送表面の方向に広がる対向側部に調車接触表面が設けられる。以下に記載する用語「上部」及び「下部」は偏差方向に関するもので、下部から上部へのように定義される。
下部から上部の垂直横断方向において、横断素子は連続的に基礎部分、ネック部分、および上部部分を具備し、水平横断方向では、ネック部の寸法は比較的小さい。基礎部分は搬送表面と調車接触表面を具備する。ブッシュベルトにおいて、基礎部分はプッシュベルトの内部周囲の側部に配置され、上部部分はプッシュベルトの外部周囲の側部に配置される。
横断素子は2つの主本体表面、即ち、長手方向にほぼ垂直に、互いに対してほぼ平行に伸びる前面と裏面を有する。横断素子の前面の少なくとも一部がプッシュベルト内の後続の横断素子の裏面の少なくとも一部に突き当たるように設計され、横断素子の裏面の少なくとも一部がプッシュベルト内の先行の横断素子の前面の少なくとも一部に突き当たるように設計される。
搬送表面及び調車接触表面が一部を構成する周囲表面は、2つの主本体表面間に伸びる。その周囲表面の一部を構成する他の表面は、2つの調車接触表面間に伸びる下部表面であり、横断素子の下部に配置される。
ブランキングプロセス(打ち抜き工程)により、横断素子はシート状の基礎材料から製造される。ブランキングプロセスにおいて、切断部材と支持部材が用いられ、切断部材は切断力によって基礎材料から横断素子を切断するように設計され、支持部材はブランキングプロセス中に支持力により横断素子を支持するように設計される。支持表面と切断表面の周囲は横断素子の周囲にほぼ等しい。ブランキングプロセス中、切断部材は圧力下で基礎材料を貫通し、打ち抜き横断素子及び基礎材料は相互動作することができる。その際、打ち抜き横断素子は切断部材と支持部材間にクランプ(締め付け)される。
さらに、ブランキングプロセスにおいて、打ち抜き横断素子、支持部材、および切断部材の端部を受ける受入領域が設けられた型が使用される。受入領域の内部周囲は切断部材、支持部材、及び打ち抜き横断素子とほぼ合致しているため、該受入領域は、実質的に遊びを設けることなく、打ち抜かれる横断素子を収容することができる。
型は、打ち抜かれる横断素子を取り囲む基礎材料を支える為の型表面を有する。型表面と受入領域の内部表面は周囲端部を介して互いに接続される。横断素子の周囲表面の良好な表面品質がブランキング処理中に得られるように、周囲端部が面取りされ、即ち、面取り表面が型表面と受入領域の内部表面間に配置され、そのようにしなければ、鋭角の端部が型表面と受入領域の内部表面間に設けられてしまう。表面品質は問題となる表面の粗さに関係する。一般的に、表面が粗くなれば、表面品質は低下する。
周囲端部が鋭角であると、ブランキングプロセス中に横断素子の一部が基礎材料から切り離され、同時に横断素子の他の部分が基礎材料から引き裂かれる。当然であるが、引き裂かれた部分は比較的表面品質が良くない。面取りされた周囲端部を有する型を用いることで、横断素子が基礎部材から引き裂かれる状況が極力抑制もしくは完全に防止される。
実際、ブランキングプロセス中にはバリ発生が見られた。この「バリ」との用語は、基礎材料に生じる比較的細く、ルーズな筋を指す。また、このバリは、ほとんどが横断素子の下部に形成されていた。
実際には、ブランキングプロセス中、切断部材の位置が型の受入領域の位置に対して幾分ずれるためバリが形成される。多くの場合、このずれは、多数の横断素子がブランキングプロセス中に同時形成される場合に生ずる。このようなブランキングプロセスでは、多数の切断部材、多数の支持部材、及び多数の受入領域を有する型が用いられ、該切断部材が相互に一定間隔で配置される。実際には、通常、型の受入領域に対してこの型に対応する切断部材の配置精度が切断部材毎に異なる場合がある。切断部材がそれに対応する受入領域に対して比較的精度悪く配置された場合、換言すると、切断部材がそれに対応する受入領域の位置から大きくずれている場合、比較的大きな遊びが、切断部材の一端で、切断部材の周囲並びに型表面及び面取り表面の間の変移領域の間に生じる。以下において、切断部材の周囲ならびに型表面及び面取り表面の間の変移領域の間の遊びは「切断遊び」と記載する。比較的大きな切断遊びは、ブランキング動作中の初期の段階で基礎材料にクラックを生ずる原因となる。ブランキング動作中の後の段階で、切断部材の位置が型の周囲端部により正されるので、切断部材は受入領域内に移動でき、基礎材料が面取り表面及び受入領域の内部表面の間の変移領域で切断される。基礎材料が切断される位置が基礎材料内のクラックが位置する場所からそれるので、遊離したバリが基礎材料の切断後に生じる。
切断部材の位置ずれは、通常、比較的大きな切断遊びが打ち抜き横断素子の下部の側に存在しているようなものであると考えられる。この結果形成されるバリは打ち抜き横断素子の下部表面から離れる。
以下において、型の周囲端部が面取りされる程度は、型表面にほぼ平行な方向、即ち、ブランキングプロセス中に切断部材が動く方向とほぼ垂直な方向、又は、ブランキングプロセス中に打ち抜きされる横断素子が動く方向とほぼ垂直な方向での、型の面取り表面の寸法に関係していると想定される。周囲端部は面取り表面の寸法が前記方向において比較的大きい場合比較的大きい面取り部を有し、周囲端部は前記方向の面取り表面の寸法が比較的小さい場合比較的小さい面取り部を有する。
一般に、型の周囲端部の面取り部が大きければ大きい程、切断遊びが大きく、また、バリが形成される可能性も高くなる。さらに、型の周囲端部がより磨耗するにつれてバリが形成される可能性が増大することは事実である。
このようなバリの形成自体は問題でない。しかしながら、ブランキングプロセス(打ち抜き工程)が行われる領域からバリを除くための対策が取られない場合、次に打ち抜きされる横断素子の表面に1以上のバリが圧入される大きなリスクがある。このプロセスにおいて、主本体表面の一方及び横断素子の周囲表面には最終的にバリが入る可能性がある。また、そのバリが打ち抜き横断素子の表面に引っかき傷を生じさせる可能性もある。
バリが横断素子の表面に圧入されると、表面に穴を生ずる代わりに、ある瞬間に、該バリが横断素子の表面から再度解放される可能性がある。このバリの解放は仕上げ工程中に、例えば、回転工程中に生ずる場合の他、横断素子が用いられるプッシュベルトの動作中に生ずる場合もある。特に、後者の場合、プッシュベルトの寿命が著しく低下する可能性が高い。
横断素子がプッシュベルトに用いられ、搬送表面がバリにより損傷する場合、プッシュベルトのキャリアが損傷し、キャリアの破損及びプッシュベルトの故障を起こす可能性が高い。
本発明の目的は横断素子のブランキングプロセス中のバリの形成、特に、従来技術における、横断素子の底部に形成されるバリの形成を防止することである。本発明によれば、当該目的は、型の周囲端部の一部であって、少なくともブランキング工程中に横断素子の下部表面がそこに沿って移動する部分が面取りされる程度を減少させることによって達成される。以下において、この部分は下部表面接触部と称することもある。
本発明の別の目的は、比較的高い表面品質が要求される表面の表面品質が、バリの形成を防止する手段を講ずる結果として、低下することがないよう保証することである。とにかく、これが当てはまる表面は、搬送表面である。したがって、本発明によれば、打ち抜かれる横断素子の搬送表面がブランキングプロセス中に沿って動く型の周囲端部の一部は比較的大きな面取り部を確保する。以下において、これらの部分は搬送表面接触部とも言う。
一方では型の周囲端部の下部表面接触部が面取りされる程度を減少させることにより、そして他方では、型の周囲端部の搬送表面接触部が面取りされる程度を維持することにより、横断素子のブランキングプロセス中に、打ち抜かれる横断素子の下部表面が比較的小さい面取り部を有する周囲端部の一部に沿って移動し、打ち抜かれる横断素子の搬送表面が比較的大きい面取りを有する周囲端部の一部に沿って移動する。このような方法で、打ち抜かれる横断素子の下部表面のバリの形成が防止されるので、横断素子の表面の損傷がこのようなバリによって生じることはない。
別の結果では、下部表面の得られた表面品質が、比較的大きい面取り部を有する下部表面接触部を有する型を用いて形成される横断素子の場合より低い。これは、比較的鋭角な周囲端部の場合、下部表面の一部のみが基礎材料から切り離され、他の部分が基礎材料から引き裂かれる事実により生じる。引き裂かれた部分はより低い表面品質を有する。しかしながら、横断素子の下部表面の表面品質はプッシュベルト内の横断素子の機能に影響しないので、比較的鋭角な下部表面接触部を有する型を用いて形成される横断素子をプッシュベルト内に適用することがプッシュベルトの寿命に何ら悪影響を及ぼすことはない。
形成される横断素子の搬送表面がブランキング工程中に型の搬送表面接触部に沿って移動するので、本発明にかかる、搬送表面接触部が比較的大きい面取り部を有し、比較的高い表面品質を有する搬送表面が得られる。これは、比較的低い表面品質を有する搬送表面がプッシュベルトのキャリアに損傷を生じさせる可能があるので重要である。
本発明の範囲内で、型の下部表面接触部のみが比較的小さい面取り部を有することが可能である。このような場合、形成される横断素子の下部側から切断されるバリはないが、形成される横断素子の他の部分にバリが形成される場合がある。これらのバリは比較的短いので、横断素子の表面の損傷の機会が比較的小さい。特に、例えば、これらのバリがブランキング工程中に型表面に残る場合、比較的小さいバリは下部表面接触部と搬送表面接触部の1つとの間の距離を跨ぐことができないため、搬送表面が損傷される可能性が比較的低い。
本発明の範囲内で、下部表面接触部より型の周囲端部の部分の方が比較的小さい面取り部を有するようにすることも可能である。実際、ブランキングプロセス中に、高い表面品質が要求されない打ち抜かれる横断素子の周囲表面の一部が沿って動く周囲端部の全ての部分は、プッシュベルトの横断素子の機能に何らの影響を及ぼすことなく、比較的鋭角であるのが事実である。
一般に、ブランキング工程中に、打ち抜かれる横断素子の周囲表面の少なくとも一部が比較的小さい面取り部を有する型の周囲端部の一部に沿って動かされ、打ち抜かれる横断素子の周囲表面のその他の部分が比較的大きい面取り部を有する型の周囲端部の部分に沿って動かされることが本発明によって行われる。比較的小さい面取り部を有する周囲端部に沿って動かされた周囲表面の部分で、バリの形成が防止され、一方、問題となる部分で得られる表面品質は比較的低くい。
本発明の改良された横断素子形成方法はブランキング工程中のバリの形成を防止できる。
図1は自動車に利用する無段変速機を概略的に示す。無段変速機は参照記号1により全般的に示す。
無段変速機1は別個の滑車シャフト2、3に配置された2つの滑車4、5を具備する。閉ループのようなエンドレスプッシュベルト6は滑車4、5の周囲に配置され、、滑車シャフト2、3間にトルクを伝達するために作用する。滑車4、5の各々は2つの調車を具備し、プッシュベルト6は2つの調車間に位置決めされ、クランプされるので、摩擦を利用して、力が滑車4、5とプッシュベルト6間に伝達される。
プッシュベルト6は、通常多数のリングからなる少なくとも1つのエンドレスキャリア7を具備する。キャリア7の全長に沿って、横断素子10が配置される。複数の横断素子10は互いに近傍にあり、周囲方向のキャリア7に対して可動である。簡単化するため、これらの横断素子10のいくつかだけが図1に示される。
図2及び3は横断素子10を示す。横断素子10の前面は参照記号11として全体を通じて表示し、横断素子10の裏面は参照記号12として全体を通じて表示する。以下、前面11と裏面12は主本体表面11、12として示す。周囲表面19は主本体表面11及び12間に伸びる。
垂直横断方向において、横断素子10は連続的に基礎部分13、比較的狭いネック部分14、及び矢印の先端の如き形状をした上部部分15を具備する。プッシュベルト6において、基礎部分13はプッシュベルト6の内周囲部側に配置され、上部部分15はプッシュベルト6の外周囲部側に配置される。さらに、プッシュベルト6において、横断素子10の前面11の少なくとも一部が後続の横断素子の裏面12の少なくとも一部に接し、横断素子10の裏面の少なくとも一部が先行するの横断素子の前面11の少なくとも一部に接する。ネック部14の変移部において、図2に示したような横断素子の基礎部分13は2つのキャリア7を支持するための2つの搬送表面16を具備する。さらに、基礎部分13は2つの調車接触表面17を具備する。横断素子10が滑車4、5上を動くとき、横断素子10と調車の接触表面の間の接触は調車接触表面17を介して行われる。下部表面は調車接触表面17間に伸びている。搬送表面16、調車接触表面17、および下部表面18は周囲表面19の一部である。
横断素子10の前部表面11上に、突出部21が配置される。例示において、突出部21は上部部分15上に配置され、裏面12内の穴に対応する。図3において、穴は点線で示され、参照番号22で示される。プッシュベルト6において、横断素子10の突出部21は後続の横断素子10の穴22に少なくとも部分的に配置される。突出部21とこれに対応する穴22はプッシュベルト6の周囲方向に垂直な面の近傍の横断素子10の相互偏移(位置ずれ)を防止するように作用する。
上部部分15は搬送表面16と反対側に配置された2つの保持表面23を具備する。横断素子10がプッシュベルト6に配置される場合、半径方向におけるキャリア7の位置は一方の搬送表面16及び他方の保持表面23により定められる。さらに、上部15は互いに接続される2つの上部表面24を具備する。上部表面24の各々は、端部で上部部分15の保持表面23に接続される。保持表面23と上部表面24は周囲表面19の一部である。
次に、それ自体は既知の横断素子10のブラキングプロセス(打ち抜き工程)を図4及び図5a−5dに基づいて説明する。
図4において、ブランキング(打ち抜き)装置60のブランキング(打ち抜き)領域及びその中に配置された基礎材料50が概略的に示される。ブランキング装置60は基礎材料50から横断素子10を切抜くように設計された切断部材30を具備する。切断部材30は打ち抜き動作中に切断部材30を誘導する重要な機能を有する案内板35内の案内空間36に挿入される。支持部材40は打ち抜き工程中に横断素子10を支持するように設計される切断部材30と同列上にある。切断部材30と支持部材40の周囲は、打ち抜かれる横断素子10の周囲とほぼ一致する。支持部材40は型45内の受入領域46に挿入される。その重要な機能は打ち抜き動作中に切断部材30、支持部材40、および横断素子10を誘導することである。受入領域46の内部周囲は切断部材30、支持部材40および横断素子10の周囲とほぼ一致する。はじめに、基礎材料50が、一方の側に切断部材30及び案内板35、ならびに他方の側に支持部材40及び型45、の間に配置される。切断部材30と支持部材40の間に配置される基礎材料40の一部は、横断素子10を形成することとなる部分であり、以下ブランキング(打ち抜き)部分51と記載する。基礎材料50の他の部分、即ち、案内板35と型45間に配置される部分は、以後レスト(残部)部分52と記載する。
型45は基礎材料50のレスト部分52を支持する重要な機能を有する型表面47を具備する。型45の受入領域46の内部表面は周囲端部48を通して型表面47につながる。周囲端部48は面取りされ、即ち、面取り表面49は型表面47と受入領域46の内部表面の間に延びている。面取り表面49が無いと、型表面47と受入領域46の内部表面はほぼ90度の鋭角で互いに接続されることになる。前述したように、もし鋭角の周囲端部48を有する型45が用いられると、表面品質の低い周囲表面19の横断素子10が得られることになる。
以下、打ち抜き動作を図5a−図5dに基づき説明する。当該図では、打ち抜き動作の異なる連続工程を概略的に示している。
図5aに概略的に示したように第1工程又は初期工程において、基礎材料50の打ち抜き部分51は切断部材30と支持部材40間にクランプされ、レスト部分52は案内板35の案内表面37と型45の型表面47間にクランプされる。この工程において、クランプ力は案内表面37と型表面47にほぼ垂直な方向に作用する。
図5bに示したように第2工程において、切断部材30、打ち抜き部分51、及び支持部材40の全体が、圧力を受けて案内板35、レスト部分52及び型45に対して動かされる。この工程において、移動方向は案内表面37と型47に対してほぼ垂直である。相互動作の結果、切断部材30は基礎材料50を貫通し、ブランキング(打ち抜き)部分51が型45の受入領域に圧入される。
図5cに概略的に示したように第3工程において、打ち抜き部分51は連続する相互動作の結果、レスト部分52から完全に切り離される。その後、案内板35と切断部材30は、型45及び支持部材40に対して後退し、レスト部分52及び案内表面37の間の接触が維持され、レスト部分52及び型表面47間の接触がは無くなる。
図5dに概略的に示したように第4工程において、一方の側の案内板35及び切断部材30、ならびに他方の側の型45及び支持部材40、の間での相互動作の結果、レスト部分45は型表面47から離される。この状態で、レスト部分52は除去される。さらに、支持部材40は打ち抜き部分51が型表面47の上方に置かれるよう型45に対して移動するので、打ち抜く部分51も除去できる。この工程において、支持部材40は突き出し部材として機能する。
実際には、横断素子10の打ち抜き工程中に、1つ又は複数のバリがレスト部分52から切り離される。この主な要因は、切断部材30の端部が打ち抜き動作中に受入領域46に進入する以前に現れる型45の受入領域46の位置に対する切断部材30の位置のずれである。このようなずれがあると、切断部材30の位置が打ち抜き動作中に型45の周囲端部48により修正される。以下に図6a−6cを参照して説明するように、この修正の前に、バリの形成を誘導するクラックがレスト部分52に形成される可能性がある。
図6a−6cは打ち抜き動作の異なる工程を概略的に示す。理解を容易にするため、案内板35はこれらの図に示していない。
図6aにおいて、打ち抜き動作の初期の工程が概略的に示され、型45の受入領域46に対する切断部材30の位置ずれを誇張して示す。片側で、比較的大きな遊びが、切断部材30の周囲、ならびに型表面47及び面取り表面49間の変移部44、の間に存在する。図6aにおいて、この遊びは二つの矢印により概略的に示され、以後切断遊びと記載する。
図6bにおいて、次の工程が概略的に示され、切断部材30の端部が型45の面取り表面49と接触する程度に、切断部材30及び型45が互いに向かって移動される。比較的大きな切断遊びによって、この動作中に、面取り表面49から切断部材30の周囲に伸びるクラックが、基礎材料50に形成される。
切断部材30が面取り表面49に触れるとすぐに、切断部材30に作用する圧力影響下での工程が始まる。この工程中、切断部材30の位置は型45の受入領域46内に進入できるように修正される。この動作中、打ち抜き部分51がレスト部分52から切り離される。打ち抜き部分51とレスト部分52が完全に分離されるとすぐに、クラック54によって、レスト部分52から分離されるレスト部分52に比較的小さな形でルーズなバリ53が生じる。図6cはバリ53と横断素子10がちょうど形成された打ち抜き動作の段階を概略的に示す。
バリ53が打ち抜き領域から除去されず、例えば、注油手段の影響で型表面47に対して動きが取れなくなると、例えば、次の打ち抜き工程中に、バリ53が基礎部材50と支持部材40の間に居座り、打ち抜き工程の間に加わる圧力により打ち抜かれる横断素子10の前面11に損傷を生じさせる。
図7に、周囲端部48に対して型表面47上のバリ53について、予想される状態の任意の例を示す。
図7において、型45の周囲端部48は様々な部分、即ち、形成される横断素子10の下部表面18が打ち抜き工程中に進む下部表面接触部分71と、形成される横断素子10の搬送表面16が打ち抜き工程中に進む2つの搬送表面部分72と、打ち抜かれる横断素子10の上部表面24が打ち抜き工程中に進む2つの上部表面接触部分73とを具備することが解る。
図8に、前部表面11がバリ53により損傷を受ける横断素子の例を示す。打ち抜き工程中、バリ53が全部表面11に圧入され、その後、最終加工工程中に、再度、横断素子10から解放されることにより損傷が生じる。このようにして、2つのスロット状の穴25が横断素子10の前部表面11に形成される。
主に、打ち抜き動作中、実際に、切断部材30に負荷が加えられる結果による型45の受入領域46に対する切断部材30の位置のずれは、通常、バリ53が横断素子10の下部表面18の側で解放されるようなものである。このようなバリ53は比較的長く、搬送表面16に損傷を生じる場合もあり、また、得られる横断素子10がプッシュベルト6に使用できないほど深刻な場合もある。
本発明によれば、周囲端部48の一以上の部分における面取り部を減少することにより、即ち、一以上の部分の位置で、型表面47にほぼ平行な方向の面取り表面49の寸法を減少することにより、該一以上の部分におけるバリ53の形成を防止する。面取り部の縮小が表面品質の低下をもたらすことが一般的な事実であるので、問題となる表面のより広い部分が切り離される替わりに、打ち抜き工程中に周囲材料から切り裂かれるため、面取り部が周囲端部48の全ての部分で小さくされないことが重要となる。特に、横断素子10の搬送表面16が高い表面品質を有することがプッシュベルト6での横断素子10の機能のために重要なため、搬送表面接触部分72は比較的大きい面取り部を維持することが必要である。一般に、高い表面品質を得る必要のある形成横断素子10の表面と接触する周囲端部48の部分が、比較的大きな面取り部を設ける必要があることは確かである。通常、高い表面品質を得るために必要なのは搬送表面16のみでなく、例えば、保持表面23も必要である。
通常の寸法を有する横断素子10の場合、該横断素子10の打ち抜き工程中に使用される型45において、比較的大きな面取りの場合には、型表面47とほぼ平行な方向の面取り表面49の寸法が、例えば、0.2mmから0.25mm、比較的小さな面取りの場合には、寸法が、例えば、0.05mmから0.1mmであることは、事実である。
本発明の範囲内で、型表面47にほぼ垂直な方向、即ち、打ち抜き工程中に切断部材30の移動方向にほぼ平行な方向、又は打ち抜き工程中に打ち抜かれる横断素子10の移動方向にほぼ平行な方向の、面取り表面49の寸法を減少させることも可能である。しかしながら、これは面取り表面49のこの寸法が切断遊びのサイズに関係しないため必要ではない。ただし、面取りを減少させ、同時に型表面47及び面取り表面49間の角度を保つこととする場合、例えば、型表面47にほぼ平行な方向の面取り表面49の寸法、及び型表面47に垂直な方向の面取り表面49の寸法の両者が小さくされる。この場合、型表面47及び面取り表面49間の角度は周囲端部48の全ての部分でほぼ平行であり、比較的小さい面取り部を有する周囲端部48の部分は型表面47にほぼ垂直な方向に比較的小さい寸法を有する型45が得られる。
図9及び図10に、本発明の好ましい第1の実施例に係る型45を示す。この型45において、下部表面接触部分71の面取り部は周囲端部48のその他の部分の面取り部より小さく、即ち、下部表面接触部分71での型表面47にほぼ平行な方向における面取り表面49の寸法は、周囲端部48のその他の部分の寸法より小さい。
下部表面接触部分71は比較的小さい面取り部を有するので、型45を用いた打ち抜き工程中に、下部表面接触部分71でのバリの形成が防止される。該型45を用いて形成される横断素子10の下部表面18は、該横断素子10の周囲表面19のその他の表面より低い表面品質を有する。
図11及び図12に、本発明の好ましい第2実施例に係る型45を示す。この型45において、下部表面接触部分71の面取り部及び上部表面接触部分73の面取り部は周囲端部48のその他の部分の面取り部より小さく、即ち、型表面47にほぼ平行な方向における面取り表面49の寸法は、下部表面接触部71及び上部表面接触部分73での寸法の方が、周囲端部48のその他の部分の寸法より小さい。
下部表面接触部分71及び上部表面接触部分73は比較的小さい面取り部を有するので、型45を用いた打ち抜き工程中、下部表面接触部分71及び上部表面接触部分73でのバリの形成が防止される。型45を用いて形成される横断素子10の下部表面18及び上部表面24は、横断素子10の周囲表面19の一部であるその他の表面より低い表面品質を有する。
型表面47にほぼ平行な方向において、下部表面接触部分71での面取り表面49の寸法は、上部表面接触部分73の寸法と同じである必要はない。下部表面接触部分71及び上部表面接触部分73の両方での、前記寸法が周囲端部48のその他の部分の寸法より小さいことが重要である。
本発明の第2の好ましい実施形態に係る型45の用途に対して、本発明の第1の好ましい実施形態に係る型45の用途は、横断素子10の上部表面24の良好な表面品質が要求される状況で好ましい。例えば、これは横断素子10にマークを入れるために上部表面24にスタンプを押す場合である。
本発明が横断素子10の打ち抜き工程中に用いられる場合、横断素子10の周囲表面19の表面でのバリ53の形成の問題は解決されるが、表面が低い表面品質となる問題が生じる。しかしながら、このことは、例えば、プッシュベルト6において、該プッシュベルト6のキャリア7を支持すように作用する搬送表面16、及びプッシュベルト6において、該プッシュベルト6の半径方向におけるプッシュベルト6のキャリア7の位置を定めるように作用する保持表面23といった、高い表面品質が重要となる周囲表面19に用いられない限り、この低い表面品質が新たな問題を生ずることはない。
本発明の範囲は、上述の例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に規定されているように、様々な変形や改良が本発明の範囲から逸脱することなく可能であることは当業者にとって明らかである。
前述において、横断素子10が2つの主本体表面11、12及び周囲表面19を有する無段変速機1用のプッシュベルト6の一部として設計される横断素子10の製造用に用いるに好適な方法が説明される。横断素子10は打ち抜き工程中に基礎材料50から打ち抜かれ、そこで、受入領域46を有する型45は、他の部品間に用いられる。打ち抜き工程中に、横断素子10が受け入れ空間46に入ると、横断素子10の周囲表面19は型45の面取りされた周囲端部48に沿って動く。
型45の周囲端部48の少なくとも1つの領域は比較的小さい面取り部を有し、一方、周囲端部48のその他の部分は比較的大きな面取り部を有する。前者の周囲端部の領域では、打ち抜き動作中のバリの形成が防止され、後者の周囲端部48の領域では、横断素子10の周囲表面19が比較的高い表面品質となる。
プッシュベルトを有する無段変速機を概略的に示す側面図である。 無段変速機のプッシュベルト用の横断素子を概略的に示す正面図である。 図2に示される横断素子を示す側面図である。 ブランキング装置のブランキング領域とその内部に置かれる基礎材料を概略的に示す縦断面図である。 ブランキング動作の第1工程を概略的に示す図である。。 ブランキング動作の第2工程を概略的に示す図である。 ブランキング動作の第3工程を概略的に示す図である。 ブランキング動作の第4工程を概略的に示す図である。 ブランキング動作中のバリの形成を概略的に説明する図である。 ブランキング動作中のバリの形成を概略的に説明する図である。 ブランキング動作中のバリの形成を概略的に説明する図である。 バリが型の型表面に存在する、ブランキング動作中に用いられる型の上面図である。 ブランキング動作中にバリの影響を受けた横断素子の正面図である。 本発明の第1の好ましい実施形態に係る型を概略的に示す上面図である。 図9のラインA−Aに沿って図9に示した型を概略的に示す縦断面図である。 本発明の第2の好ましい実施形態に係る型を概略的に示す上面図である。 図11のラインB−Bに沿って図11に示した型を概略的に示す縦断面図である。
符号の説明
1 無段変速機
2、3 滑車シャフト
4、5 滑車
6 プッシュベルト
7 キャリア
10 横断素子
13 基礎部分
14 ネック部分
30 切断部材
35 案内板
36 案内空間
40 支持部材
45 型
46 受入領域
48 周囲端部
49 面取り表面
50 基礎材料
52 レスト部分
53 バリ
60 ブランキング装置
71 下部表面接触部分
72 上部表面接触部分

Claims (13)

  1. 無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)の一部として設計される横断素子(10)を形成する方法において、
    前記横断素子(10)が2つの主本体表面(11、12)及び該主本体表面(11、12)間に伸びる周囲表面(19)を具備し、ブランキング動作中に、前記横断素子(10)が切断部材(30)、支持部材(40)、ならびに打ち抜かれる前記横断素子(10)、前記支持部材(40)、及び前記切断部材(30)の端部を受け入れる受入領域(46)を有する型(45)、を用いて基礎材料(50)から打ち抜かれ、ブランキング動作中に、打ち抜かれる横断素子(10)が、前記切断部材(30)及び支持部材(40)間にクランプされ、一方の前記切断部材(30)、打ち抜かれる前記横断素子(10)、及び指示部材(40)、ならびに他方の型(45)が相互に動かされ、前記型(45)の前記受入領域(46)に入る間、打ち抜かれる前記横断素子(10)の周囲表面(19)が前記型(45)の面取り周囲端部(48)に沿って移動し、打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記周囲表面(19)の少なくとも一部分が比較的小さい面取り部を有する前記型(45)の前記周囲端部(48)の一部に沿って移動し、前記周囲表面(19)の残りの部分が比較的大きい面取り部を有する前記型(45)の前記周囲端部(48)の一部に沿って動くことを特徴とする方法。
  2. 横断素子(10)を形成するのに用いるに好適な方法において、前記周囲表面(19)が前記横断素子(10)の対向側部に配置された、前記プッシュベルト(6)のキャリア(7)を支持するための2つの搬送表面(16)と、前記横断素子(10)の対向側部に配置され、前記横断素子(10)及び無段変速機(1)の滑車(4、5)の調車の間に接触を確立するための2つの調車接触表面と、下部表面(18)を具備し、前記調車接触表面(17)が一方の搬送表面(16)及び他方の下部表面(18)に接続され、ブランキング動作中に、前記型(45)の前記受入領域(46)に入る間、打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記下部表面(18)が比較的小さい面取り部を有する前記周囲端部(48)の一部(71)に沿って移動し、前記横断素子(10)の前記搬送表面(16)が比較的大きい面取り部を有する前記周囲端部(48)の一部(72)に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 横断素子(10)を形成するのに用いるに好適な方法において、前記周囲表面(19)が、前記横断素子(10)の対向側部に配置され前記プッシュベルト(6)の半径方向における前記プッシュベルト(6)のキャリア(7)の位置を定める2つの保持表面(23)と、互いに接続された2つの上部表面(24)を具備し、端部で、前記上部表面(24)の各々が前記保持表面(23)に接続され、ブランキング動作中に、前記型(45)の前記受入領域(46)に入る間、打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記上部表面(24)が比較的小さい面取り部を有する前記周囲端部(48)の一部(73)に沿って移動し、打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記保持表面(23)が比較的大きい面取り部を有する前記周囲端部(48)の一部に沿って移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記周囲表面(19)の少なくとも一部分が沿って移動する前記比較的小さい面取り部を有する前記型(45)の前記周囲端部(48)の前記一部が、打ち抜かれる前記横断素子(10)の移動方向とほぼ平行な方向に比較的小さな寸法を有し、打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記周辺表面(19)のその他の部分が沿って移動する前記比較的大きい面取り部を有する前記型(45)の前記周囲端部(48)の前記一部が、打ち抜かれる前記横断素子(10)の移動方向とほぼ平行な方向に比較的大きな寸法を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)の横断素子(10)を、ブランキング動作中に、同時に切断部材(30)及び支持部材(40)を用いて、基礎材料(50)から打ち抜くブランキング処理のため用いるに好適な型(45)であって、ブランキング動作中に、打ち抜かれる前記横断素子(10)が前記切断部材(30)及び前記支持部材(40)の間にクランプされ、一方の切断部材(30)、打ち抜かれる前記横断素子(10)、及び前記支持部材(40)、ならびに他方の前記型(45)とが相互に移動し、前記型(45)が、打ち抜かれる前記横断素子(10)を囲む材料(52)を支持するための型表面(47)に加え、打ち抜かれる前記横断素子(10)、前記支持部材(40)、及び前記切断部材(30)の端部を受け入れるための受入領域(46)とを有し、前記型表面(47)及び受入領域(46)の前記内部表面が、面取り表面(49)を介して互いに接続され、前記型表面(47)にほぼ平行な方向の前記面取り表面(49)の少なくとも1つの部分の寸法が比較的小さく、前記型表面(47)にほぼ平行な方向の前記面取り表面(49)のその他の部分の寸法が比較的大きいことを特徴とする型。
  6. 2つの主本体表面(11、12)及び該主本体表面(11,12)間に伸びる周囲表面(19)を有する横断表面(10)を形成するためのブランキング工程に用いるに好適な型において、前記周囲表面(19)が、前記横断素子(10)の対向側部に配置され、前記プッシュベルト(6)のキャリア(7)を支持するための2つの搬送表面(16)と、前記横断素子(10)の対向側部に配置され、無段変速機(1)の前記横断素子(10)及び滑車(4、5)の調車との間に接触を確立するための2つの調車接触表面(17)と、下部表面(18)を具備し、前記調車接触表面(17)が一方で前記搬送表面(16)に、そして他方で前記下部表面(18)に接続され、前記型表面(47)とほぼ平行な方向に、且つ打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記下部表面(18)と接触する前記周囲端部(48)の一部(71)の位置で、前記面取り表面(49)の寸法が比較的小さく、前記型表面(47)とほぼ平行な方向に、且つ打ち抜かれる前記横断素子(10)前記搬送表面(16)と接触する前記周囲端部(48)の一部(72)の位置で、前記面取り表面(49)の寸法が比較的大きいことを特徴とする請求項5に記載の型(45)。
  7. 2つの主本体表面(11、12)及び該主本体表面(11,12)間に伸びる周囲表面(19)を有する横断表面(10)を形成するためのブランキング工程に用いるに好適な型(45)において、前記周囲表面(19)が、前記横断素子(10)の対向側部に配置され、前記プッシュベルト(6)の半径方向における該プッシュベルト(6)のキャリアの位置を定める2つの保持表面(23)、及び互いに接続された2つの上部表面(24)を具備し、端部で、前記上部表面(24)の各々が保持表面(23)に接続され、前記型表面(47)とほぼ平行な方向に、且つブランキング動作中に打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記上部表面(24)と接触する前記周囲端部(48)の一部(73)の位置で、前記面取り表面(49)の寸法が比較的小さく、前記型表面(47)とほぼ平行な方向に、且つ打ち抜かれる前記横断素子(10)の前記保持表面(23)と接触する前記周囲端部(48)の一部の位置で、前記面取り表面(49)の寸法が比較的大きいことを特徴とする請求項5又は6に記載の型(45)。
  8. 前記型表面(47)にほぼ平行な方向における前記面取り表面(49)の比較的小さい寸法が0.05mmから0.1mmであり、前記型表面(49)にほぼ平行な方向における前記面取り表面(49)の比較的大きい寸法が0.2mmから0.25mmであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の型(45)。
  9. 前記型表面(47)とほぼ平行な方向において比較的小さい寸法を有する前記面取り表面(49)の前記一部が、前記型表面(47)にほぼ垂直な方向において比較的小さい寸法を有し、前記型表面(47)とほぼ平行な方向において比較的大きい寸法を有する前記面取り表面(49)の前記一部が、前記型表面(47)にほぼ垂直な方向において比較的大きい寸法を有することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の型(45)。
  10. 前記面取り表面(49)の任意の部分に対する前記型表面(47)及び前記面取り表面(49)間の角度が、前記面取り表面(49)の他の任意の部分に対する前記型表面(47)及び前記面取り表面(49)間の角度にほぼ等しいことを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の型(45)。
  11. 無段変速機用のプッシュベルト(6)の一部として設計された横断素子(10)において、2つの主本体表面(11、12)、及び該主本体表面(11、12)間に伸びる周囲表面(19)を具備し、前記周囲表面(19)の少なくとも1つの部分の表面品質が前記周囲表面(19)の他の部分の表面品質より低いことを特徴とする横断素子(10)。
  12. 前記横断素子(10)の対向側部に配置され、前記プッシュベルト(6)のキャリア(7)を支持する2つの搬送表面(16)と、前記横断素子(10)の対向側部に配置され、無段変速機(1)の前記横断素子(10)及び滑車(4、5)の調車の間に接触関係を確立するための2つの調車接触表面(17)と、下部表面(18)と、を具備し、
    前記調車接触表面(17)が、一方では搬送表面(16)に、そして他方では前記下部表面(18)に接続され、前記下部表面(18)の表面品質が前記搬送表面(16)の表面品質より低いことを特徴とする請求項11記載の横断素子(10)。
  13. 前記横断素子(10)の対向側部に配置され、前記プッシュベルト(6)の半径方向における前記プッシュベルト(6)のキャリア(7)の位置を定める2つの保持表面(23)と、互いに接続された2つの上部表面(24)と、を具備し、一端部で、前記上部表面(24)の各々が前記保持表面(23)に接続され、前記上部表面(24)の表面品質が前記保持表面(23)の表面品質より低いことを特徴とする請求項11又は12に記載の横断素子(10)。
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