JP2007507055A5 - - Google Patents

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JP2007507055A5
JP2007507055A5 JP2006528138A JP2006528138A JP2007507055A5 JP 2007507055 A5 JP2007507055 A5 JP 2007507055A5 JP 2006528138 A JP2006528138 A JP 2006528138A JP 2006528138 A JP2006528138 A JP 2006528138A JP 2007507055 A5 JP2007507055 A5 JP 2007507055A5
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不揮発性メモリにおける消去禁止
本発明は、概して、不揮発性メモリおよびその動作に関し、特に、消去状態の制御を保
証する技術に関する。
本発明の原理は、既存する不揮発性メモリおよび開発されている新たな技術の使用が考
慮された不揮発性メモリである様々な種類の不揮発性メモリに適用される。しかし、記憶
素子がフローティングゲートであるフラッシュ形の電気的に消去可能でプログラム可能な
読み出し専用メモリ(EEPROM)について本発明の実装例を説明する。
不揮発性メモリの動作中、1つの記憶ユニットにおけるデータの読み出し、書き込みお
よび消去は、このメモリの他の記憶ユニット内に記憶されるデータの妨げになることがし
ばしばある。これら妨げの1つの原因は、ジアン・チェンおよびユーピン・フォングによ
る米国特許第5,867,429号(特許文献1)に記載されているように、隣接するフ
ローティングゲート間の電界効果結合である。この米国特許は、本願明細書においてその
全体が参照により援用されている。このような妨げを減少させる追加の技術が、米国特許
第6,522,580号(特許文献2)に記載されている。この米国特許は、本願明細書
においてその全体が参照により援用されている。
前述したような影響と、読み出しおよび書き込みの妨げになるその他の原因とが、様々
な種類のフラッシュEEPROMセルアレイ内に存在する。ある設計のNORアレイは、
隣接するビット(列)ラインと、ワード(行)ラインに接続されるコントロールゲートと
の間に接続されるメモリセルを有する。個々のセルは、直列に形成される選択トランジス
タを備える1つのフローティングゲートトランジスタまたは直列に形成される選択トラン
ジスタを備えない1つのフローティングゲートトランジスタ、或いは1つの選択トランジ
スタにより分離される2つのフローティングゲートトランジスタのいずれかを含む。この
ようなアレイおよび記憶システムでのこれらアレイの使用の例が、サンディスクコーポレ
イションによる米国特許第5,095,344号(特許文献3)、第5,172,338
号(特許文献4)、第5,602,987号(特許文献5)、第5,663,901号(
特許文献6)、第5,430,859号(特許文献7)、第5,657,332号(特許
文献8)、第5,712,180号(特許文献9)、第5,890,192号(特許文献
10)、第6,151,248号(特許文献11)、第6,426,893号(特許文献
12)および第6,512,263号(特許文献13)に示されている。これら特許は、
本願明細書においてその全体が参照により援用されている。
ある設計のNANDアレイは、ビットラインと基準電位との間で両側の選択トランジス
タを介して直列ストリングに接続される8、16または32などの多数のメモリセルを有
する。ワードラインは、異なる直列ストリングのセルのコントロールゲートと接続される
。このようなアレイおよびそれらの動作に関連する例は、前に参照により援用されている
米国特許第6,522,580号(特許文献2)に示されている。その他の例が、ラウル
−エイドリアン・セルニアによる「非常にコンパクトな不揮発性メモリおよびその方法」
(特許文献14)と、ラウル−エイドリアン・セルニアおよびヤン・リーによる「ソース
ラインバイアスエラーが低減された不揮発性メモリおよび方法」(特許文献15)という
双方とも2002年9月24日に出願された米国特許出願と、米国特許第5,546,3
41号(特許文献16)、第5,473,563号(特許文献17)および第6,373
,746号(特許文献18)に示されている。これら特許および特許出願のすべては、本
願明細書において参照により援用されている。
フローティングゲートトランジスタの2つだけの範囲のしきい値レベルが記憶レベルと
して規定される二進モードの動作により各フローティングゲートが単一ビットのデータを
記憶することは、現在市販されている製品において依然として最も一般的である。フロー
ティングゲートトランジスタのしきい値レベルは、フローティングゲートに記憶される充
電レベルの範囲に対応する。メモリアレイの寸法を縮めることに加えて、各フローティン
グゲートトランジスタにおいて2ビット以上のデータを記憶することにより、このような
メモリアレイのデータ記憶密度をさらに増大させる傾向にある。このことは、3つ以上の
しきい値レベルを各フローティングゲートトランジスタの記憶状態として規定することに
より達成される。現在、4つの記憶状態(1フローティングゲート当たり2ビットのデー
タ)が、市販の製品に含まれている。1記憶素子当たり16状態などの多くの記憶状態が
検討されている。各フローティングゲートトランジスタは特定の全範囲(ウィンドウ)の
しきい値電圧を有することにより、各フローティングゲートトランジスタを実質的に動作
することができ、この全範囲は、互いにはっきりと区別することができるように状態の間
にマージンを加えて規定された状態の数に分割される。多状態の不揮発性メモリでは、し
きい値電圧範囲が、多状態およびマージンのすべてを収容するために、単一ビットのメモ
リと比べて増大することがしばしばある。従って、これに対応して、読み出しおよびプロ
グラミング中にコントロールゲートに印加される電圧が増大し、その結果、消去、プログ
ラミングおよび読み出しの多くの妨げを発生させる。その上、装置が低電力設計に移行す
るにつれて、これら多状態に適合する利用可能なウィンドウも縮まり、問題をさらに悪化
させている。
これらの種類の不揮発性メモリの一般的な動作は、メモリセルを再プログラムする前に
これらメモリセルのブロックを消去することにある。次に、消去から記憶されるために入
ってくるデータにより表される状態へブロック内のセルを個々にプログラムする。典型的
なプログラミングには、電圧パルスのプログラミングと、個々のセルが所定のレベルに到
達したかを決定する個々の状態の読み出しとを並列に多数のメモリセルに交互に印加する
ことが含まれる。所定のしきい値レベルに到達したと検証されるセルについてプログラミ
ングを停止する間、並列にプログラミングされるその他のセルのプログラミングが、すべ
てのセルをプログラムするまで継続される。個々の状態の電圧範囲が狭くなる程、より高
いプログラミング精度が要求されるので、1記憶素子当たりの記憶状態の数が増大すると
、プログラミングを実行する時間は通常増大される。このことは、メモリシステムの性能
に著しい悪影響を及ぼすおそれがある。
多状態の動作から生じる規定のフローティングゲート記憶レベルの狭まった範囲は、隣
接する記憶素子の第2のグループに実行される動作まで第1のグループの記憶素子の感度
レベルを増大させる。消去動作では、記憶素子は、フローティングゲートから電荷を取り
除くために、大きな電圧差を典型的に受ける。選択されていない記憶素子も、共有のワー
ドライン、ビットライン、ウェル構造体、容量結合またはその他の機構を介して高電圧値
を受けることがしばしばあるので、このことは、選択されていない記憶素子の妨げにつな
がるおそれがある。例えば、前に参照により援用されている米国特許第6,522,58
0号(特許文献2)に記載されているようなNAND構造体では、消去ゲートを接地し、
アレイのウェル構造体を高消去電圧まで上昇させることにより、高電圧差が、選択された
記憶素子にまたがって生成される。選択されていない記憶素子も、このウェル構造体上に
ある場合がある。(例えば、前に援用されている米国特許第5,546,341号(特許
文献16)に記載されているように、)選択されていない消去ゲートをウェルから容量結
合により充電させることは従来技術において一般的であるが、記憶素子にわたって位置し
、妨げにつながるおそれがある電位は、依然として存在する。誤ったビットの数が誤り訂
正符号(ECC)の能力内に維持されるならば、誤りは訂正されるが、誤りの数がこの能
力よりも概して大きければ、他の何らかの(複数の)構造および/または動作技術を用い
る必要がある。不揮発性メモリにおける消去の妨げを減少させて性能をさらに増大させる
技術を提供することが望ましい。
米国特許第5,867,429号 米国特許第6,522,580号 米国特許第5,095,344号 米国特許第5,172,338号 米国特許第5,602,987号 米国特許第5,663,901号 米国特許第5,430,859号 米国特許第5,657,332号 米国特許第5,712,180号 米国特許第5,890,192号 米国特許第6,151,248号 米国特許第6,426,893号 米国特許第6,512,263号 ラウル−エイドリアン・セルニアによる「非常にコンパクトな不揮発性メモリおよびその方法」という2002年9月24日に出願された米国特許出願 ラウル−エイドリアン・セルニアおよびヤン・リーによる「ソースラインバイアスエラーが低減された不揮発性メモリおよび方法」という2002年9月24日に出願された米国特許出願 米国特許第5,546,341号 米国特許第5,473,563号 米国特許第6,373,746号 米国特許出願第10/086,495号 米国特許第6,282,130号 米国特許出願第09/956,201号
本発明は、消去処理中、選択されていないセルにおいて妨げの量を減少することができ
る不揮発性メモリおよびその動作方法を提供する。共通のウェル構造体上に形成される一
連の記憶素子に対して、ウェルとワードラインとの間に正味の電圧差が存在しないことを
確実にするようにウェルを充電する同一の高電圧消去信号で最初にすべてのワードライン
を充電する。次に、選択されたワードラインを接地電位まで放電しながら、選択されてい
ないワードラインとウェルとを高電圧に維持する。1つの選択肢として、消去周期中、禁
止された記憶素子をウェル電位(高電圧)に周期的にリフレッシュすることができ、且つ
/または選択されたワードラインを浮動状態にし、且つ/または周期的に接地電位にリフ
レッシュすることができる。
例示的な実施形態では、NAND構造を有するフラッシュメモリを用いる。多数のブロ
ック、すなわち消去の単位を1つのウェル構造体上に形成する。各ブロックは、メモリユ
ニットのコントロールゲートが接続される多数のワードラインを有する。ウェル自体と、
ウェル上のメモリユニットのコントロールゲートとを同時に消去電圧に充電する。次に、
消去処理中、選択されていないブロックのワードラインに電荷を捕捉し、これによりコン
トロールゲートおよびウェルの双方で同一の電圧レベルを設定するので、いかなる電位も
、電荷蓄積素子にわたって配置されない。選択されたブロックでは、ワードラインを放電
して、フローティングゲートにわたって電位差を形成し、消去を生じさせる。
本発明の別の態様によれば、回路のピッチ領域を増大させることなく、或いは新たな配
線をメモリアレイに追加することなく、また最小限の追加の周辺領域においてこのことを
達成することができる。メモリ装置上で復号化に適切に変化することにより、メモリ装置
のアレイ部分の構造を維持することができる一方、選択されていないワードラインを基板
だけとの容量結合により得られる電圧よりも高い電圧に維持することができる。利点とし
て、選択されていない記憶素子において可能性がある消去の妨げを減少させ、選択された
素子の消去分布を密接にすることが挙げられる。
本発明の追加の態様、特徴および利点は、添付図面と一緒に理解されるべきである以下
の例示的な実施形態の説明に含まれる。
不揮発性メモリシステムの例
具体例を提供するために、図1〜7を参照して、本発明の様々な態様が実施される具体
的な不揮発性メモリシステムを説明する。消去処理における妨げの量を減少させるため、
本発明は、選択されていない記憶素子のコントロールゲートを、それらの下側のウェル構
造体と同じ電圧レベルに維持する。例示的な実施形態では、記憶素子は、ウェル構造体上
に形成される。消去処理中、ウェルにおいてこの電圧レベルを達成しながら、ウェル上の
選択された記憶素子および選択されていない記憶素子の双方を消去電圧まで上昇させる。
次に、この電圧をウェルおよび選択されていない記憶素子について維持し、これにより選
択された記憶素子を放電させて、必要とされる消去状態を発生させる間、消去に関連する
何らかの妨げの可能性を減少させる。さらに、このことは、いかなる回路のピッチ領域を
も増大させることなく、或いはメモリアレイに新たな配線を追加することなしに実現され
、その結果、回路に加えられる追加の周辺領域を最小限にする。
一般化をずっと後で説明するが、特定の目的のために、NAND形EEPROMフラッ
シュメモリに関して本発明を説明する。特に、本発明の開示は、米国特許第6,522,
580号(特許文献2)に記載されているようなシステムと、前に参照により援用されて
いるNANDシステムに関する他の出願とを用いる。以下において具体的な電圧が必要と
される場合、設計に応じてその他の値を用いることができるが、消去電圧Verase は15
〜20ボルトの範囲内にあり、ロー論理レベルは接地電位としてあり、ハイ論理レベルV
ddは1.5〜3ボルトの範囲内にある。
図1は、フラッシュメモリシステムのブロック図である。マトリクス状に配置される複
数の記憶ユニットMを含むメモリセルアレイ1は、列制御回路2、行制御回路3、cソー
ス制御回路4およびc−pウェル制御回路5により制御される。列制御回路2は、メモリ
セルアレイ1のビットライン(BL)に接続されて、メモリセル(M)に記憶されるデー
タを読み出し、プログラミング動作中、メモリセル(M)の状態を決定し、またプログラ
ミングを促進するか、或いはプログラミングを禁止するようにビットライン(BL)の電
位レベルを制御する。行制御回路3は、ワードライン(WL)に接続されて、ワードライ
ン(WL)の1つを選択し、読み出し電圧を印加し、列制御回路2により制御されるビッ
トライン電位レベルと結合されるプログラミング電圧を印加し、またメモリセル(M)が
形成される(図3に「c−pウェル」11と記された)p形領域の電圧と結合される消去
電圧を印加する。cソース制御回路4は、メモリセル(M)に接続される(図2に「cソ
ース」と記された)共通ソースラインを制御する。c−pウェル制御回路5は、c−pウ
ェルの電圧を制御する。
メモリセル(M)に記憶されるデータは、列制御回路2により読み出され、I/Oライ
ンおよびデータ入出力バッファ6を介して外部I/Oラインに出力される。メモリセルに
記憶すべきプログラミングデータは外部I/Oラインを介してデータ入出力バッファ6に
入力され、列制御回路2に転送される。外部I/Oラインはコントローラ20に接続され
る。フラッシュメモリ装置を制御するコマンドデータは、コントローラ20に接続される
外部コントロールラインに接続されるコマンドインターフェイスに入力される。コマンド
データは、要求される動作をフラッシュメモリに知らせる。入力コマンドは、列制御回路
2、行制御回路3、cソース制御回路4、c−pウェル制御回路5およびデータ入出力バ
ッファ6を制御する状態マシン8に転送される。状態マシン8は、レディー/ビジー(R
EADY/BUSY)またはパス/フェイル(PASS/FAIL)などのフラッシュメ
モリの状態データを出力することができる。
コントローラ20は、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラまたはパーソナルデジ
タルアシスタントなどのホストシステムと接続されるか、或いは接続可能である。ホスト
は、例えば、メモリアレイ1にデータを記憶するか、或いはメモリアレイ1からデータを
読み出すようにコマンドを開始して、このようなデータをそれぞれ供給または受信する。
コントローラは、このようなコマンドをコマンド回路7が解釈または実行することができ
るコマンド信号に変換する。また、コントローラは、メモリアレイに書き込まれるか、或
いはメモリアレイから読み出されるユーザデータ用のバッファメモリを典型的に含む。典
型的なメモリシステムは、コントローラ20を含む1つの集積回路チップ21と、メモリ
アレイおよび関連する制御回路、入出力回路並びに状態マシン回路を各々含む1つ以上の
集積回路チップ22とを有する。システムのメモリアレイおよびコントローラ回路を1つ
以上の集積回路チップ上に一体化する傾向にもちろんある。ホストシステムの一部分とし
てメモリシステムを埋め込むことができ、或いはメモリシステムをホストシステムの嵌め
合いソケットへ取り外し可能に挿入することができるメモリカードに備えることもできる
。このようなカードはメモリシステム全体を備えることができ、或いはコントローラおよ
びメモリアレイを関連する周辺回路と共に別々のカードに備えることもできる。
図2を参照して、メモリセルアレイ1の例示的な構造を説明する。一例として、NAN
D形フラッシュEEPROMを説明する。メモリセル(M)は多数のブロックに分割され
、具体的な例では1024個に分割されている。各ブロックに記憶されるデータは同時に
消去される。従って、ブロックは、同時に消去可能な多数のセルの最小単位である。各ブ
ロックには、米国特許第6,522,580号(特許文献2)にさらに記載されているよ
うに、左側の列および右側の列に分割されるN個の列があり、この例ではN=8,512
個である。ビットラインも、左側のビットライン(BLL)および右側のビットライン(
BLR)に分割される。各ゲート電極においてワードライン(WL0〜WL3)に接続さ
れる4個のメモリセルは直列に接続されてNANDセルユニットを形成する。NANDセ
ルユニットの一方の端子は、ゲート電極が第1の(ドレイン)選択ゲートライン(SGD
)に結合される第1の選択トランジスタ(S)を介して対応するビットライン(BL)に
接続され、他方の端子は、ゲート電極が第2の選択ゲートライン(SGS)に結合される
第2の(ソース)選択トランジスタ(S)を介してcソースに接続される。図を簡略化す
るために、4個のフローティングゲートトランジスタを各セルユニットが備えるように示
されているが、8、16または32などの他の数のトランジスタも用いられる。図2には
、ウェル電圧を供給する連結部分、すなわちc−pウェルも含まれる。
各ブロックにおいて、この例では、8,512個の列は、偶数番号の列および奇数番号
の列に分割される。ビットラインも、偶数番号のビットライン(BLe)および奇数番号
のビットライン(BLo)に分割される。各ゲート電極においてワードライン(WL0〜
WL3)に接続される4個のメモリセルは、直列に接続されてNANDセルユニットを形
成する。NANDセルユニットの一方の端子は、ゲート電極が第1の選択ゲートライン(
SGD)に結合される第1の選択トランジスタ(S)を介して対応するビットライン(B
L)に接続され、他方の端子は、ゲート電極が第2の選択ゲートライン(SGS)に結合
される第2の選択トランジスタ(S)を介してcソースに接続される。図を簡略化するた
めに、4個のフローティングゲートトランジスタを各セルユニットが備えるように示され
ているが、8、16または32などの高い数のトランジスタも用いられる。
本願明細書において参照により援用されている2002年2月27日に出願された米国
特許出願第10/086,495号(特許文献19)に記載されているような他の一連の
実施形態では、偶数番号/奇数番号の配列の代わりに右側部分および左側部分にアレイを
分割することができる。右側および左側は、独立したウェル構造体をさらに有することが
でき、このような分離されているウェル構造体上には、アレイの右側および左側がそれぞ
れ形成され、これにより図1のc−pウェル制御回路5が電圧レベルを独立して設定する
ことができる。さらなる変形例では、ブロックの区分のすべてに満たないサブブロックの
消去も可能になる。本発明と互換性があるさらなる変形例は、米国特許出願第10/08
6,495号(特許文献19)にも記載されている。
例示的な実施形態では、ページサイズは、同一のワードライン上のセルの数よりも少な
い512バイトである。このページサイズは、ユーザの好みおよび規約に基づいている。
異なるページ分のデータが復号器を共有することができるので、ワードラインの寸法を2
ページ以上分のセルに対応させることはX復号器(行制御回路3)の空間を節約する。こ
の例では、ユーザデータの読み出しおよびプログラミング動作中、N=4,256個のセ
ル(M)が同時に選択される。選択されたセル(M)は、同一のワードライン(WL)、
例えばWL2と同種のビットライン(BL)とを有する。従って、532バイトのデータ
を同時に読み出すか、或いはプログラムすることができる。同時に読み出され、或いはプ
ログラムされるこの532バイトのデータは、論理的に「ページ」を形成する。従って、
1つのブロックは、少なくとも8ページを記憶することができる。各メモリセル(M)が
2ビットのデータを記憶すれば、すなわちマルチレベルセルであれば、1セル記憶装置当
たり2ビットの場合、1つのブロックは16ページを記憶する。この実施形態では、各メ
モリセルの記憶素子、この場合には各メモリセルのフローティングゲートは、2ビットの
ユーザデータを記憶する。
図3は、図2に線図的に示されている種類のNANDセルユニットのビットライン(B
L)方向の断面図を示す。p形半導体基板9の表面には、p形領域のc−pウェル11が
形成され、左右のc−pウェルの各々は、p形基板からc−p形ウェルを電気的に絶縁す
るようにn形領域10により囲まれている。n形領域10は、第1の接触孔(CB)およ
びn形拡散層12を介して第1の金属M0でできているc−pウェルラインに接続される
。p形領域のc−pウェル11も、第1の接触孔(CB)およびp形拡散層13を介して
c−pウェルラインに接続される。c−pウェルラインは、c−pウェル制御回路5(図
1)に接続される。
例示的な実施形態は、各メモリセルが、セル内に記憶されるデータに対応する電荷量を
蓄積するフローティングゲート(FG)、ゲート電極を形成するワードライン(WL)並
びにn形拡散層12でできているドレインおよびソース電極を有するフラッシュEEPR
OM記憶ユニットを用いる。フローティングゲート(FG)は、トンネル酸化膜(14)
を介してc−pウェルの表面上に形成される。ワードライン(WL)は絶縁体膜(15)
を介してフローティングゲート(FG)上に堆積される。ソース電極は、第2の選択トラ
ンジスタ(S)および第1の接触孔(CB)を介して第1の金属(M0)でできている共
通ソースライン(cソース)に接続される。共通ソースラインは、cソース制御回路(4
)に接続される。ドレイン電極は、第1の選択トランジスタ(S)、第1の接触孔(CB
)、第1の金属(M0)の中間配線および第2の接触孔(V1)を介して第2の金属(M
1)でできているビットライン(BL)に接続される。ビットラインは、列制御回路(2
)に接続される。
図4および5は、メモリセル(図3の断面4−4)および選択トランジスタ(図3の断
面5−5)についてのワードライン(WL2)方向の断面図をそれぞれ示す。浅いトレン
チ絶縁(STI)として知られている基板に形成されると共に絶縁材料で充填されるトレ
ンチにより各列は隣の列から絶縁される。フローティングゲート(FG)は、STI、絶
縁体膜15およびワードライン(WL)により互いに絶縁される。選択トランジスタ(S
)のゲート電極(SG)が、フローティングゲート(FG)およびワードライン(WL)
と同じ形成処理ステップで形成されるので、堆積形ゲート構造を呈する。これら2つの選
択ゲートライン(SG)はラインの終わりでシャントされる。
前に本願明細書において参照により援用されている米国特許第6,522,580号(
特許文献2)には、メモリセルアレイ1を動作するために印加される様々な電圧が記載さ
れている。具体的な例では、各メモリセルのフローティングゲートは2ビットを記憶し、
状態「11」、「10」、「01」および「00」のうちの1つを有する。ワードライン
「WL2」および「BLe」のビットラインが消去、読み出しまたはプログラミングのた
めに選択される場合について、ここで簡単にもう一度検討する。c−pウェルをVerase
=15〜20Vの消去電圧まで上昇させ、選択されたブロックのワードライン(WL)を
接地することにより、選択されたブロックのデータを消去する。選択されていないブロッ
クのワードライン(WL)、ビットライン(BL)、選択ライン(SG)およびcソース
のすべてが浮動状態に置かれるので、これらもほぼVerase までc−pウェルとの容量結
合に起因して上昇させる。従って、強い電界を選択されたメモリセル(M)のトンネル酸
化膜14(図4および5)だけに加え、トンネル電流がトンネル酸化膜14にわたって流
れるので、選択されたメモリセルのデータを消去する。この例では、消去されたセルは、
4つの可能なプログラミング状態のうちの1つ、すなわち「11」である。
消去およびプログラミング値に用いられる高電圧値を(図1には示されていない)電荷
ポンプを用いることにより、低い供給値から発生させることができる。これら高電圧値を
メモリチップ22自体に発生させるか、或いは別のチップからメモリシステムへ供給する
ことができる。高電圧源の使用および配置は、米国特許第6,282,130号(特許文
献20)でさらに詳細に記載されている。この米国特許は、本願明細書において参照によ
り援用され、さらなる参考文献に言及している。
図6は、このような従来技術の回路を線図的に示す。3つの代表的なワードラインWL
a 、WLb およびWLc が、トランジスタ101、103および105をそれぞれ介して
様々な電圧レベルを供給するライン107に接続されている。ライン107と共にトラン
ジスタ101、103および105は、図1の行制御回路3の一部分である。図1のc−
pウェル制御回路5は、電圧をウェル構造体のc−pウェル11に供給する。この場合、
これらワードラインは、図2に示されているメモリ1の異なるブロックの様々なワードラ
インのいずれかまでウェル構造体11上に延びている。ワードラインWLc が選択された
ワードラインに対応し、WLa およびWLb の双方が選択されていない場合、消去処理で
は、c−pウェルの電圧を、例えば17Vの消去電圧まで上昇させ、ライン107を接地
電位に設定する。Vddの高レベルにトランジスタ105のゲートを設定してワードライン
WLc を接地電位に持っていくのに対して、ゲートを接地電位に設定してWLa およびW
b を浮動状態のままにしておくことによりトランジスタ101および103の双方をオ
フに転換する。この結果、選択されていない消去ゲートを(例えば、前に援用されている
米国特許第5,546,341号(特許文献16)に記載されているように、)ウェルか
ら容量結合により充電し、選択された消去ゲートを強制的に接地する前述した消去状態を
生じさせる。消去処理の他の態様は、2001年9月17日に出願された米国特許出願第
09/956,201号(特許文献21)に記載されている。この米国特許出願は、本願
明細書において参照により援用されている。特に、米国特許出願第09/956,201
号(特許文献21)には、選択されていないワードラインを浮動化することができる処理
や、本発明の様々な態様の他の実施形態にも組み込むことができる処理が記載されている
プログラミング動作中、フローティングゲート(FG)に電子を蓄積するために、選択
されたワードラインWL2をプログラミングパルスVpgm に接続し、選択されたビットラ
インBLeを接地する。他方では、プログラミングを行わないメモリセル(M)へのプロ
グラミングを禁止するために、選択されていないビットラインBLoと同様に、対応する
ビットラインBLeも電源のVdd、例えば3Vに接続される。選択されていないワードラ
インWL0、WL1およびWL3を10Vに接続し、第1の選択ゲート(SGD)をVdd
に接続し、第2の選択ゲート(SGS)を接地する。その結果、プログラミングされるメ
モリセル(M)のチャネル電位は0Vに設定される。ワードライン(WL)と容量結合す
ることによりチャネル電位を引き上げる結果として、プログラミング禁止のチャネル電位
は約6Vまで上昇される。前に説明したように、プログラミング中、強い電界をメモリセ
ル(M)のトンネル酸化膜14だけに加え、トンネル電流がトンネル酸化膜14にわたっ
て、消去と比べて反対の方向へ流れ、「11」からその他の状態「10」、「01」また
は「00」のいずれか1つに論理状態を変化させる。
読み出しおよび検証動作では、選択ゲート(SGDおよびSGS)および選択されてい
ないワードライン(WL0,WL1およびWL3)を4.5Vの読み出しパス電圧まで上
昇させて、これらをパスゲートとして構成する。選択されたワードライン(WL2)を、
各読み出しおよび検証動作について規定された電圧レベルに接続して、関連するメモリセ
ルのしきい値電圧がこのようなレベルに達しているかを決定する。例えば、読み出し10
の動作では、選択されたワードラインWL2を接地して、しきい値電圧が0Vよりも高い
かを検出することができるようにする。この読み出しの場合、読み出しレベルは0Vであ
ると言える。検証01の動作では、選択されたワードラインWL2を2.4Vに結合して
、しきい値電圧が2.4Vに達しているかを検証することができるようにする。この検証
の場合、検証レベルは2.4Vであると言える。この場合も、記載されている処理のすべ
てに対して、列挙した電圧レベルは、単に例示的な値でしかない。
選択されたビットライン(BLe)を高レベル、例えば0.7Vにプリチャージする。
しきい値電圧が読み出しまたは検証レベルよりも高ければ、非導通のメモリセル(M)の
ために、関連するビットライン(BLe)の電位レベルは高レベルを維持する。他方で、
しきい値電圧が読み出しまたは検証レベルよりも低ければ、導通のメモリセル(M)のた
めに、関連するビットライン(BLe)の電位レベルは低レベル、例えば0.5V未満に
減少する。読み出しおよび検証動作のさらなる詳細を以下に説明する。
新規の消去技術の例
前述した消去動作では、選択されたワードラインを接地電位に維持して、セルのコント
ロールゲートとウェル構造体の消去電圧との間に所望の電位差を発生させる。選択されて
いないセルはコントロールゲートとウェルとの間の容量結合に依存して、これらセルが消
去されない程度に充分高い値までコントロールゲートを上昇させる。容量結合が、図6の
WLa およびWLb などの選択されていないワードラインをウェルレベル付近まで上昇さ
せるが、接続されているセルにわたって電位差を設定させる充分な値まで上昇させない。
このことは、特に低電圧の多状態装置において、蓄積される電荷の一部がフローティング
ゲートから失われる結果になるおそれがあり、最終的には、起こりうる妨げを引き起こす
ことになる。主な態様では、本発明は、選択されていないワードライン上の電圧レベルを
、容量結合のみにより生じるレベルを超えて上昇させ、これにより選択されていないコン
トロールゲートとの間の電位差を減少または削減する。
図7Aは図6に類似し、ほとんど同じ素子を示す。様々なワードライン電圧VE をライ
ン107に沿って供給する。トランジスタ101、103および105を介してワードラ
イン電圧VE を代表的なワードラインWLa 、WLb およびWLc がそれぞれ受信し、こ
れらトランジスタ101、103および105を、ライン111、113および115に
沿ってそれぞれの電圧VA 、VB およびVC により制御する。図6および図7Aにおいて
ワードラインをWLa 、WLb およびWLc と記してある。これらワードラインは、WL
0_i、WL1_iおよびWL2_iなどの図2での同一ブロックのワードラインに対応
することができ、ここでWL2_iのみが消去のために選択されるか、或いはWL2_i
を別のブロックからのものにすることができ、この場合、WLc を含むブロックが消去の
ために選択され、WLa およびWLb を含むブロックの双方は選択されない。図7Aには
、電圧VE をライン107から受信するため、ダイオード121を介してライン107に
接続されるウェル構造体11も示す。この特定の回路は、ウェルとワードラインの一部と
の双方に同時に供給される電圧にレベルVE が対応するという本発明の特定の実施形態に
多少特有である。より一般的には、この特定の接続は、この条件を満たす場合にのみ用い
られ、これらの状況であっても、援用されている様々な参考文献に記載されているような
c−pウェル制御回路5(図1)によりウェル電圧を供給することができる。いずれにせ
よ、本発明の例示的な実施形態に対して、図7Aは、行制御回路3(図1)からの素子の
一部と、図7Bに示されている電圧を適切な素子に供給することができるc−pウェル制
御回路5とを線図的に表す。
図7Bは、本発明の例示的な実施形態の図7Aに適用される様々な電圧についての一連
の波形である。この例では、ワードラインWLc は、選択されたワードラインに対応し、
ワードラインWLa およびWLb は、選択されていないワードラインに対応する。波形1
31は、ライン107と選択されていないワードラインとの接続を制御する電圧レベルで
あり、波形135は、選択されたワードラインの接続を制御する電圧レベルであり、13
7は、ライン107自体のレベルである。
図7Bのt0 〜t1 までの第1の段階では、トランジスタ101、103および105
のすべてが、VPPをライン111、113および115に供給することによりオンに転換
され、同時に消去電圧Verase はVE で供給される。この消去初期化段階の結果、ウェル
と、このウェルにわたって延在し、選択されたものでもあり選択されていないものでもあ
る複数のワードラインとをVerase に設定する。この段階(t0 〜t1 )の継続期間をシ
ステムに固有のものとするか、または、好ましくは、テスト時間に調節することができ、
或いは動作条件もしくは装置特性に応答して動的に調節することができる。例えば、装置
が初期のテストを受ける場合、パラメータに基づく実装例をパラメータのセットと一緒に
用いることができる。
初期化段階の継続期間と同様に継続期間を決定することができる消去段階(または、初
期消去段階)を時間t1 とt2 との間で行う。さらに、消去検証の失敗またはその他の消
去に関する誤りに基づいて、対応するパラメータを動的に変更することができる。この段
階では、VA およびVB を低く取り、トランジスタ101および103を遮断し、選択さ
れていないワードラインWLa およびWLb 上の消去電圧を捕捉する。この例示的な実施
形態では、ダイオード121により、より一般的にはc−pウェル制御回路5により消去
電圧をウェルでも保持する。消去処理中、図6を参照して前に説明したように、メモリの
他の端子を処理することができる。すなわち、ビットライン(BL)、選択ライン(SG
)およびcソースを浮動状態に置くことができ、ここでこれらをc−pウェルと選択され
ていないワードラインとの容量結合に起因してほぼVerase まで上昇させる。様々な本発
明では、これらのいずれかを、選択されていないワードラインについて説明したような類
似の方法によりVerase で直接供給することもできる。
本発明の別の態様では、ウェルと選択されていないワードラインとの双方またはどちら
か一方の消去電圧をリフレッシュすることができる。このことが時間t2 の後で生じるこ
とを図7Bに示す。電圧VE を再びVerase にして、選択されたワードラインが充電を繰
り返さないようにし、VC を低く設定してトランジスタ105をオフに転換する。選択さ
れていないワードラインを再充電するため、VA およびVB を高くして、それぞれのトラ
ンジスタ101および103を介してWLa およびWLb 上にVerase を戻す。同時にc
−pウェル11も、ダイオード121を介して再充電する。その後、VA 、VB およびV
E のすべてを低くし、VC を高くし、選択された記憶素子の消去が継続する。必要に応じ
て、このリフレッシュ処理を1度またはそれ以上繰り返すこともできる。
図7Bには、ウェル11と選択されていないワードラインWLa およびWLb とを示し
、これらがリフレッシュ処理に含まれるが、幾つかの装置では、これらを含めることは必
ずしも必要ではない。例えば、VA およびVB を低く保つことができ、ウェルだけをリフ
レッシュするか、或いは代わりにウェルではなく、選択されていないワードラインをリフ
レッシュすることができる(この最後の変形例は、c−pウェル制御回路5でダイオード
121をトランジスタまたはその他のスイッチに置き換える必要がある)。また、例示的
な目的のため、波形131、135、137は、その後の消去間隔(t2 後、137が低
いとき)並びに初期化段階(t1 〜t0 )とほぼ同じ継続期間であるようにリフレッシュ
間隔の継続期間(t2 後、137が高いとき)を示す。実際には、電圧レベルが「高レベ
ルに達せられた」ばかりなので、リフレッシュ間隔は初期化段階よりも短く、その後の消
去段階よりも短い可能性が高く、その消去段階は継続期間の点において初期消去段階(t
2 〜t1 )に近い場合がある。その他のタイミング値と同様に、これら様々な継続期間の
大きさをハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアで設定することができ、この
大きさは、テスト時間に設定することができるか、或いは動作条件もしくは装置特性に応
答して動的に変化することができるパラメータに基づく実装例を用いるのが好ましい。そ
の上、消去検証の失敗またはその他の消去に関する誤りに基づいて、対応するパラメータ
を動的に変更することもできる。
前述したように、代表的なワードラインWLa 、WLb およびWLc は、図2の同一ブ
ロックのワードラインに対応することができるか、或いは異なるブロックからのものとす
ることができる。図2でWL2_iのみが消去のために選択される図2のWL0_i、W
L1_iおよびWL2_iなどの1つのブロック内の個々のワードラインに対して、図7
Aおよび7Bを参照して説明されている技術の利用を有利に用いることができるが、これ
ら技術の利用は、WLa 、WLb およびWLc が異なるブロックからのワードラインに対
応する場合、より一般的に用いられる。
図1〜5を参照して前に説明し、前に援用されている米国特許第6,522,580号
(特許文献2)および米国特許第6,373,746号(特許文献18)でさらに明らか
になる例示的な実施形態に戻れば、ブロックは消去のメモリ単位に対応する。典型的には
、(数百までの)多くのブロックを1つのウェルに形成することができ、各ブロックは多
数のワードラインを有する。一般に、消去の単位またはブロックは、書き込みの単位、ま
たはページ、並びに読み出しの単位とは異なり、1ブロックは典型的に多数のページを含
む(これらは、1つ以上のセクタ、すなわちデータ転送の従来単位を含む)。従って、消
去処理は典型的に、1ページの消去から成るのではなく、(物理的)ブロック内のすべて
のページの消去から成る。この構造では、ワードラインWLa 、WLb およびWLc の各
々は、特定のブロック内にワードラインの集合的なセットを表す。列挙した参考文献に記
載されているように、例示的な実施形態に対して、コントロールゲート用の入力ラインを
メモリ内のすべてのブロックに適用することができ、ブロック選択信号は、どのワードラ
インでブロックが実際に信号を受信するかを決定する。
例えば、図1〜3を参照して、(状態マシン8およびコマンド回路7と共に)行制御回
路3は、メモリ装置22上の入力ラインを復号化し、これら入力ラインをメモリアレイ1
のすべてのブロックに適用する。例えば、読み出し処理では、これら入力ラインの1つだ
けを読み出し電圧に維持し、選択されていない入力ラインを完全にオンに転換する。同様
に、プログラミングのときに、入力ラインの1つだけをプログラミング電圧に維持し、残
りをパス電圧に維持する。読み出しまたは書き込み動作を特定のブロックに限定するため
、この場合では1024個のブロックのうちこの1つだけのブロックを選択し、これによ
り入力電圧が実際にワードラインを通過することができる。
本発明に適応することができる適切な回路についての詳細は、援用されている米国特許
第6,373,746号(特許文献18)に示され、1ブロック当たり16のワードライ
ンの場合であるこの米国特許では、信号CG1〜CG16が入力電圧である。米国特許第
6,373,746号(特許文献18)の図17には、所定のブロックに対して信号転送
G1が本願明細書の図7のVA 、VB およびVC に対応するブロック復号化回路が示され
ている。本願明細書の図6に示されているように、従来では、特定のブロックiが消去に
選択される場合、この信号は、選択されたブロックに対して高く、選択されていないブロ
ックに対して低い。ワードラインWL1_i〜WL16_iはすべて接地され、このブロ
ックのメモリ装置は消去される。その他のブロックは浮動状態のままであり、容量結合に
起因して基板電圧に向かって上がるので、比較的わずかな電圧差が、選択されていないメ
モリセルにわたって配置される。(ワードラインへのCG1〜CG16の通過または不通
過は、米国特許第6,373,746号(特許文献18)の図16から導かれるようなR
DECADの極性を介して生じる。選択されたブロックに対して、この信号は高く、選択
されていないブロックのすべてに対して、この信号は低い。次に、VRDECをVPPに
し、転送G1を(メモリ装置自体にあるか、或いは別の装置から読み込まれた)VPPよ
りも高く上昇させ、これら値を本願明細書における従来技術に関する図6と、本発明に関
する図7Aおよび7Bとに示すように適用する。)
前述したように、本発明の主な態様は、メモリ装置またはダイ自体の寸法を増大するこ
となく、消去のために選択されていないすべてのブロックのワードラインを浮動状態にし
、結果として生じた残留電位がメモリユニットにわたって残されるという代替案を見つけ
ることである。本発明は、ワードラインのレイアウトの「ピッチ」部分に全く新しい回路
を必要とせず、メモリ装置上のある場所に発生される制御信号を単に変えることにより、
援用されている参考文献に記載されているような従来技術のメモリ構造体を充分に維持さ
せる。米国特許第6,373,746号(特許文献18)の図16および17を再び参照
して、先ずCG1〜CG16のすべてをVPPまで上昇させ、VRDECをVPPにし、転送
G1をVPPよりも高く上昇させると同時に、メモリアレイのpウェルをVPPまで持ってい
くことによりこのことを実施することができる。次に、(図16に投入される)復号化を
(米国特許第6,373,746号(特許文献18)に関して)修正して、すべてのワー
ドラインにVPPを加える効果を有するブロックを選択解除する必要がある。(VPPにプリ
チャージされているが、)すべてのワードラインが浮動状態になるように転送G1を選択
解除し、次にCG1〜CG16のすべてを接地電位に移しながら適切な復号化信号を加え
る。このことは、選択されたブロックだけの16すべてのワードラインを接地する効果を
有し、これによりこのブロックを消去させる。本願明細書の図7Bに示されているように
、VPPに維持された浮動化されているワードラインをリフレッシュすることが望ましけれ
ば、この周期を何度も繰り返すことができる。
本発明は、従来よりも優れた多数の利点を有し、これら利点のいくつかは、既に前に説
明した。これら利点は、選択されていない記憶素子において消去により引き起こされる可
能性がある妨げを減少させ、選択された素子の消去分布を密接にすることを含む。多状態
の不揮発性メモリ装置の大きさが減少し続けるにつれて、これらの特徴はますます重要に
なっている。というのは、消去禁止電圧が結合比の忠実な追跡に著しく依存する製品を、
結果的にこの縮小が典型的にもたらすためである。本発明の別の態様は、回路のピッチ領
域を増大することなく、或いは新たな配線をメモリアレイに追加することなく、このこと
を達成することができるということである。前述したように、追加の周辺領域を最小限に
導入することにより本発明の様々な態様を実施することができる。
前述したように、本発明を例示的な実施形態のNAND形フラッシュメモリにだけ適用
することができるのではなく、記憶素子がウェル構造体に形成され、処理が、選択された
素子にわたって配置されるべき高電位差を必要とする他の場合にも適用することができる
。特に、他のEEPROMまたは電荷蓄積セルが利益を得ることができ、例えば、NOR
形フラッシュメモリを良好に消去する。これと同様に、フローティングゲートトランジス
タでない記憶素子、例えば、「誘電体格納エレメントを用いる多状態不揮発性ICメモリ
システム」というエリヤホウ・ハラリ、ジョージ・サマチサ、ジャック・エイチ・ユアン
およびダニエル・シー・グッターマンにより2002年10月25日に出願された米国特
許出願に記載されている類の誘電体記憶素子まで拡張することができる。この特許出願は
、本願明細書において参照により援用されている。
本発明の様々な態様を具体的な実施形態に関して説明してきたが、本発明が、添付の特
許請求の範囲の全範囲内においてその権利が保護されるべきであることが理解されよう。
本発明の様々な態様を実施するために説明する不揮発性メモリシステムのブロック図である。 NAND形である場合の図1のメモリアレイの既存の回路および編成を示す。 半導体基板上に形成されるNAND形メモリアレイを列に沿って示す断面図である。 図3のメモリアレイの断面4−4に沿った断面図である。 図3のメモリアレイの断面5−5に沿った断面図である。 従来技術の消去回路の配置を示す線図である。 本発明の例示的な実施形態の態様を示す。 本発明の例示的な実施形態の態様を示す。
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