JP2007504047A - エアバッグシステム用のガス流方向変更装置およびガス流方向変更方法 - Google Patents

エアバッグシステム用のガス流方向変更装置およびガス流方向変更方法 Download PDF

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Abstract

エアバッグモジュールは、インフレータ(42)とクッション(40)と方向変更フード(44)とを有する。補助席側の前方衝撃モジュールとして利用されるときには、クッションは、乗り物のインストルメントパネルから上方へと展開する。方向変更フードは、放出開口を介して下方へガスを向け、クッション内に流入させ、クッションの下方部分(62)の膨張を促進させ、乗り物の乗員の体を均一に緩衝する。放出開口は、破断継ぎ目が開いて膨張ガスを排出したときに該放出開口が適切に配置されていることを確実ならしめるように破断継ぎ目によって縫い合わされて閉じられている。或いは、放出開口が破断不能な継ぎ目によって縫い合わされて閉じられ、破断不能な継ぎ目近傍に複数の孔が提供されて、放出開口が該孔に沿って開いて膨張ガスを排出する。別の実施例によれば、方向変更フードが相当に非対称の横方向ガス流を提供するようにクッション内で角度がつけられている。

Description

本発明は、乗り物の乗員を怪我から保護するためのシステムおよび方法に関する。特に、本発明は、エアバッグクッションの膨張したときの外形特性を向上させる方向変更フードに関する。
現在、膨張可能な安全拘束装置、すなわち、エアバッグを搭載することが多くの新車に対して法的に要求されている。エアバッグは、典型的には、ハンドル内や車の補助席側のダッシュボード内に搭載される。さらに、エアバッグは、側方衝撃に対する保護を提供するために乗員の傍で膨張するように搭載されたり、衝撃から膝を保護するために膝の正面で膨張するように搭載されたり、その他、計画的な箇所で膨張するように搭載される。
事故が起こったときには、車の中のセンサシステムが衝撃の状況を検出し、インフレータの点火を起動する。すると、インフレータからの膨張ガスがエアバッグクッションを満たし、即座に膨張させ、車内の面に対する衝撃から運転手や乗員を保護する。車の通常の走行中は、エアバッグは、典型的には、該エアバッグを干渉から保護し且つ車の内部外観を魅力的なものとするためにカバーの後ろに収容されている。
また、エアバッグは、特定の予測される状態にある車の乗員を保護するように設計されることが多い。しかしながら、乗り物の多くの乗員は、衝突が起こったときには適正位置から外れてしまう(OOP(out-of-position))。したがって、典型的な衝撃位置から外れた乗員を保護するようにエアバッグが設計されると有利である。補助席側の正面衝突用のエアバッグの場合、乗員を保護するためには、幾分か大きなクッションが利用される。そして、クッションは、天井近くから乗員の膝まで延在し、様々な乗員の位置において衝撃に対する保護を提供するように相当な大きさの横方向の寸法を有している。
また、補助席側の正面衝突用のエアバッグは、車のインストルメントパネル内に搭載されることが多い。また、こうしたエアバッグは、インストルメントパネルの上面に搭載されることが多い。また、インストルメントパネル内には、インフレータが搭載されており、このインフレータは、膨張ガスが上方に流れてクッションを上方に拡大させるように配置される。その結果、クッションは、乗員の頭部の予測される位置に向って膨張する傾向にある。そして、その後、乗員の胴に対する衝撃を和らげるようにクッションの残りの部分が膨張ガスで満たされる。しかしながら、クッションへの頭部のみの初期の接触は、首に過剰な負荷をかけてしまう傾向にあることから、こうした膨張は、望ましくない。さらに、こうした膨張は、適正位置から外れた乗員に対して少ない保護しか提供しない。
こうした問題点に対する公知の解決策は、クッション紐や特別なクッション折畳技術やループ型のディフューザのような内部装置を利用することである。しかしながら、典型的には、こうした解決策には、制限がある。例えば、紐は、乗員に向うクッションの深さを制限してしまい、このため、中間のシートの位置またはリアシートの位置に対する素早い拘束を減少させてしまう傾向にある。また、特別なクッション折畳技術は、実行するのが困難であるし、実行するコストが高いことが多い。また、ループ型のディフューザは、概して、展開性能に関して限定的な改善しか提供せず、典型的には、集中的なガスの方向転換を行うことができない。
本発明の装置および方法は、当該技術分野、特に、現在利用可能なエアバッグモジュールによっては十分に解決されていない当該技術分野における問題やニーズに対応して開発されたものである。したがって、本発明の全体的な目的は、従来技術における欠点を改善するエアバッグモジュールとそれに関連する方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、ここで1つの実施形態として実施されて広義に説明する発明によれば、エアバッグモジュールは、クッションと、インフレータと、クッション内に配置された方向変更フードとを有する。インフレータは、クッションと方向変更フードとを収容しているハウジング内に配置される。また、インフレータは、電子制御装置(ECU)に接続されており、ECUは、衝突センサ、例えば、加速度計に連結され、該ECUが衝突センサによる衝突の検出に応答してインフレータに始動信号を送信することができるようになっている。また、乗り物は、フロントガラスやインストルメントパネルを有し、これらフロントガラスやインストルメントパネルからクッションが展開する。
また、クッションは、第1部分と第2部分とを有し、膨張状態では、第1部分は、乗員の頭部の予測される位置に向かって第2部分の上方に配置されている。方向変更フードがなければ、膨張ガスは、第1部分内に流入する傾向にある。方向変更フードは、インストルメントパネル内のインフレータとハウジングとに隣接した入口部分を有する。また、方向変更フードは、前方を向いた領域と後方を向いた領域とを備えた出口部分と、該出口部分の概して上方の頂部部分とを有する。
また、出口部分の後方を向いた領域には、放出開口が形成されており、出口部分の前方を向いた領域には、補助放出開口が形成されている。方向変更フードの頂部部分は、インフレータからの膨張ガスの殆どを受け入れ、該膨張ガスを下方へと方向を変更させ、放出開口を介して方向変更フードから流出させる。また、膨張ガスは、放出方向に沿って放出開口から流出する。放出方向は、それが概ねクッションの第2部分に向うように少なくとも60度の角度だけ水平面から下方に向いている。
また、頂部部分は、補助放出開口に向って膨張ガスの一部を下方へと方向を変更させる。この膨張ガスの一部は、補助放出方向に沿って補助放出開口から流出し、クッションの前方を向いた領域への幾つかの通気を提供する。また、方向変更フードは、クッションへのさらなる横方向の通気を提供するために両側に通気孔を有する。
また、クッションは、第1側部と、第2側部と、取付部分とを有し、該取付部分において、クッションがハウジングに取り付けられる。したがって、取付部分は、クッションが膨張したときには、インストルメントパネルに隣接して配置されることになる。また、方向変更フードは、第1布部分と第2布部分とを有し、これら布は、互いに一体的に形成されており、横方向に沿って互いに略対称となっている。また、第1布部分は、第1側部分を有し、第2布部分は、第2側部分を有し、これら側部分は、クッションの第1側部と第2側部とに略平行な位置に膨張する。
また、第1布部分は、第1外側エッジを有し、第2布部分は、第2外側エッジを有し、これら外側エッジに沿って第1布部分と第2布部分とが縫合せのような方法によって互いに取り付けられる。また、第1布部分は、第1放出エッジと第1補助放出エッジとを有し、第2布部分は、第2放出エッジと第2補助放出エッジとを有する。これら第1放出エッジと第2放出エッジと第1補助放出エッジと第2補助放出エッジとは、第1外側エッジおよび第2外側エッジに隣接しており、放出開口および補助放出開口を提供するために取り付けられていないままとなっている。
作動時、ECUは、衝突の検出に応答してインフレータに始動信号を送信する。すると、インフレータは、膨張ガスを排出し、この膨張ガスは、入口部分を通って方向変更フードに流入し、頂部部分内へと流れる。頂部部分は、膨張ガスを出口部分内へと方向転換させ、出口部分は、放出開口および補助放出開口を介して膨張ガスを排出する。放出開口を介して流出した膨張ガスは、クッションの第2部分に向って移動し、第2部分の膨張を促進させ、これにより、乗員、特に、適正位置から外れた乗員に高い衝撃緩和を提供する。
また、組立前、エアバッグモジュールは、方向変更フードとなるフードパネルと、クッションとなるクッションパネルとを有する。また、エアバッグ組立体は、保持リングと、該保持リングに係合可能な複数のナットとを有する。フードパネルは、第1部分と第2部分とを有するが、これら部分の外側エッジは、方向変更フードを形成するために互いに取り付けられてはいない。
フードパネルは、第1布部分と第2布部分とを互いに接続する中央細長片を有し、この中央細長片は、第1布部分と第2布部分とに一体的に形成されている。また、膨張ガスをインフレータから方向変更フードに流入させるために中央細長片に入口開口が形成されている。また、中央細長片は、入口開口を包囲する周辺部分を有する。周辺部分には、方向変更フードをクッションに取り付けやすいように、複数の取付穴と複数の整列穴とが形成されている。また、クッションは、同様の構成の取付穴および整列穴を有する周辺部分を備えた入口開口を有する。
また、保持リングは、管状壁と、該管状壁の一端から外方へ延在するフランジとを有する。フランジにはファスナが一体的に形成され或いは取り付けられ、これらファスナは、クッションおよび方向変更フードの取付穴に整列するようにエアバッグモジュールのその他の構成要素に向って延びている。ファスナは、ボルトやその他のネジ部材などである。さらに、フランジには、タブが形成されており、これらタブは、整列穴に整列するようにエアバッグモジュールのその他の構成要素に向って延びている。
また、ハウジングは、側壁と取付プレートとを有し、取付プレートには、フードパネルおよびクッションパネルのものと同様な構成の入口開口が形成されている。また、取付プレートは、入口開口を包囲する周辺部分を有し、この周辺部分には、取付穴および整列穴が形成されている。インフレータは、該インフレータが作動したときに複数の穴を介して膨張ガスを通気する排気部分と、ECUに連結される接続部分とを有する。排気部分と接続部分とは、略円筒形の形をしている。また、排気部分と接続部分との間から外方へフランジが延びている。このフランジは、方向変更フードおよびクッションおよびハウジングの取付穴ならびに保持リングのファスナに整列する取付穴を有する。
また、エアバッグモジュールは、最初に、クッションパネルおよびフードパネルの入口開口周りでクッションパネルとフードパネルとを互いに取り付けることによって組み立てられる。そして、クッションパネルが閉じられてクッションが形成されると共にフードパネルが閉じられて方向変更フードが形成される。1つの方法の例によれば、クッションパネルのエッジが互いに取り付けられてクッションが形成される。そして、フードパネルの第1部分と第2部分とが保持リングおよびフードパネルおよびクッションパネルの入口開口を介してクッションから引っ張り出される。そして、第1部分および第2部分の外側エッジ同士が取り付けられ、第1部分と第2部分とが入口開口に挿入されてクッション内に戻されることで方向変更フードが形成される。
そして、保持リングがクッションおよび方向変更フードの入口開口に挿入される。そして、クッションおよび方向変更フードおよびハウジングおよびインフレータの取付穴にファスナが挿入される。保持リングと方向変更フードとクッションとハウジングとインフレータとが集まると、タブが方向変更フードおよびクッションおよびハウジングの整列穴に入り込む。そして、インフレータの排気部分がハウジングおよびクッションおよび方向変更フードおよび保持リングの入口開口を通る。そして、ファスナの端部にナットが螺合されて締結されることで保持リングと方向変更フードとクッションとハウジングとインフレータとが互いに取り付けられる。
そして、クッションと方向変更フードとを収容空間内に単にコンパクト化することによってクッションと方向変更フードとが折り畳まれる。特殊な折畳方法や順序立てられた折畳方法を利用する必要はなく、単に、クッションと方向変更クッションとを収容空間内に押し込めばよい。そして、クッションの膨張特性を決定するに当たってクッションおよび方向変更フードの折畳の形態が比較的小さな役割しか果たさないように、方向変更フードは、クッションに流入する膨張ガスを方向付ける。
本発明の別の1つの実施形態では、方向変更フードから膨張ガスが流出する前に方向変更フードが膨張可能なように、放出エッジ同士および補助放出エッジ同士が取り付けられている。方向変更フレーム内の膨張ガスが方向変更フードの外側のガスに対して予め定められた圧力差に達したとき、破断継ぎ目が破れることで放出開口および補助放出開口が開かれる。その結果、方向変更フードから大部分の膨張ガスが放出される前に、放出開口と補助放出開口とが適切に配置されることになる。
また、本発明の別の1つの実施形態では、破断不能な継ぎ目を形成する縫合せのような壊れやすくない方法によって放出エッジ同士および補助放出エッジ同士が取り付けられる。例えば、外側エッジおよび放出エッジおよび補助放出エッジが連続的で均一な縫合せプロセスによって縫い合わされる。破断可能な継ぎ目の代わりに、放出エッジおよび補助放出エッジに隣接した出口部分のところに複数の孔が形成される。予め定められた圧力差に達したとき、出口部分が孔に沿って裂けることで放出開口および補助放出開口が開かれ、これにより、膨張ガスが排出される。
また、本発明の別の1つの実施形態では、クッション内に非対称な放出を提供するように方向変更フードが向けられている。例えば、方向変更フードがクッション内で傾くような角度だけ方向変更フードの入口開口周りで取付穴と整列穴とが回転せしめられている。放出開口が中心から外れた位置にあることから、非対称な横方向の膨張を提供する角度に沿って膨張ガスが放出されることになる。
本発明のエアバッグモジュールおよびそれに関連する方法を利用することによって、乗員に対する衝撃を効果的に和らげるようにエアバッグが膨張する。さらに、エアバッグモジュールは、効率的で且つコスト効率良く製造可能である。本発明のこうした特徴や利点およびその他の特徴や利点は、以下の説明や特許請求の範囲から十分に明らかになるであろうし、ここに記載する発明を実施することによって理解可能であろう。
本発明のその他の特徴や利点が得られる形態を容易に理解することができるように、上で簡単に説明した発明を図面に示した特定の実施形態を参照しつつ詳細に説明する。図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示したものであり、本発明の範囲を制限するものではないことを前提に、図面を用いて特定的に且つ詳細に本発明を記載し説明する。
全体を通して同様の部分に同様の参照符号を付した図面を参照して本発明の現在のところ好適な実施形態について説明する。なお、ここで説明し、図面に示した本発明の構成要素は、広範な様々な形状で配置されたり設計されたりされることが可能である。したがって、図1〜図6に示した本発明の装置、システム、および、方法の実施形態に関する以下の詳細な説明は、特許請求の範囲に係る発明の範囲を制限するものではなく、単に、本発明の現在のところ好適な実施形態を代表するものである。
また、本明細書において、「に接続され」「に連結され」および「に連通し」なる記載は、2つ以上の部品間における機械的な相互作用、電気的な相互作用、磁気的な相互作用、電磁気的な相互作用、そして、熱的な相互作用を含む相互作用の形態を指している。また、「に取り付けられ」なる記載は、取り付けられた物体間における相対的な移動または回転を抑制する機械的な連結の形態を指している。さらに、「に枢動可能に取り付けられ」「にスライド可能に取り付けられ」なる記載は、相対的な枢動または相対的な移動を許可しつつその他の相対的な動きを抑制する機械的な連結の形態を指している。
また、「に直接取り付けられ」なる記載は、取り付けられた部品同士が直接接触し、或いは、1つのファスナ、接着剤、または、取付機構によってのみ分離しているような取付の形態を指している。また、「当接」なる記載は、複数の部品同士が取り付けられていないが物理的に直接接触していることを指している。また、「掴持」なる記載は、一方の部品が他方の部品をしっかりと保持した状態でこれら部品同士が物理的に直接接触していることを指している。「オーバーラップ」なる記載は、必ずしも接触している必要はないが一方の部品が他方の部品の一部上を延びてカバーしている状態で互いに隣接していることを指している。
図1を参照すると、本発明の1つの実施形態のエアバッグモジュール10を側立面図が示している。エアバッグモジュール10は、補助席側の正面衝撃に対する保護を提供するように設計されている。しかしながら、他のタイプのエアバッグ、例えば、膝ボルスター、頭上エアバッグ、可膨張カーテン、可膨張構造補強材などにも等しく本発明を適用可能であることは当業者には理解できるであろう。
乗り物12は、長手方向14と横方向16と縦方向18とを有する。また、乗り物12は、図示したように、乗員22が座るシート20を有する。乗員22は、頭24と胴26と膝28とを有する。また、シートベルト30が乗員22に対する主要な拘束を提供する。また、乗り物12は、乗員22脇のフロントドア32と乗員22前方のフロントガラス24と該フロントガラス24の概ね下側に配置されたインストルメントパネル36とを有する。また、エアバッグモジュール10は、該エアバッグモジュール10が上面38から略上方へ飛び出るようにインストルメントパネル36の上面38内に収容されている。
また、エアバッグモジュール10は、図示したように、クッション40を有し、ここでのクッション40は、完全に膨張せしめられた形で示されている。また、エアバッグモジュール10は、クッション40に膨張ガスを提供するようにインストルメントパネル36内に載置されたインフレータ42を有する。インフレータ42は、圧縮ガスインフレータ、火工インフレータ、そして、ハイブリッドインフレータを含む公知のタイプのものである。また、エアバッグモジュール10は、後述で詳細に説明するように膨張ガス流をクッション40に向けるようにクッション40内に配置された方向変更フード44を有する。
また、エアバッグモジュール10は、インストルメントパネル36内に配置されたハウジング46を有する。ハウジング46は、インストルメントパネル36内部の骨組みにアフィックスされている。また、インフレータ42は、ハウジング46にセキュアされており、クッション40と方向変更フード44とは、展開前は、ハウジング46によって画成される収容空間48内に収容されている。収容空間48は、インフレータ42からの膨張ガスがハウジング46から流出するためには方向変更フード44および/またはクッション40に流入しなければならないようにインフレータ42の外側にある。
また、乗り物12内には、電子制御装置50、すなわち、ECU50が配置されている。ECU50は、図示したように配置されている必要はなく、乗り物12内の様々な場所に配置可能である。また、ECU50は、ワイヤ52を介してインフレータ42に連結されている。また、ECU50には、ワイヤ56を介して加速度計54などの衝突センサが連結されている。加速度計54は、衝突が起こったこと或いは起ころうとしていることを示す信号をECU50に送信する。そして、ECU50は、インフレータ42の作動を起動させる信号をインフレータ42に送信する。そして、インフレータ42は、膨張ガスを排出してクッション40を膨張させる。
クッション40は、第1部分60を有し、この第1部分60は、図1に示した実施形態では、クッション40が膨張せしめられたときには上方に配置される。同様に、クッション40は、第1部分60の下側で乗員22の膝28に向って配置される第2部分62を有する。従来のデザインのエアバッグモジュールの幾つかでは、クッションの上方部分は、最初に膨張して乗員22の頭部24に接触して首に過剰な負荷をかけてしまう。一方、エアバッグモジュール10では、方向変更フード44が膨張ガスを第2部分62に向けて乗員22の体の大部分においてクッション40で衝撃を拡散する働きをする。
方向変更フード44は、インフレータ42からの膨張ガスを受け入れるためにハウジング46に隣接して入口部分64を有する。また、膨張ガスをクッション40内に排出するために入口部分64の略前方から後方にかけて出口部分66が配置されている。また、膨張中には、フロントガラス34に平行に並ぶようにして頂部部分68があり、この頂部部分68は、入口部分64と出口部分66との上方に配置される。また、頂部部分68は、方向変更フード44の大部分を有しているが、入口部分64と出口部分66とは、方向変更フード44の周辺に配置される比較的狭い領域である。
入口部分64は、該入口部分64の略後方に配置される放出開口70を有する。さらに、入口部分64は、該入口部分64の前方に補助放出開口72を有する。放出開口70は、補助放出開口72よりも相当に大きいので、膨張ガスの大部分を排出する。また、任意ではあるが、膨張ガスを横方向に排出してクッション40の横方向16への膨張を促進するために、方向変更フード44の頂部部分68の横に複数の通気孔74が設けられている。
放出開口70は、図示したように、膨張ガスを放出方向76に沿ってクッション40内へ排出する。放出方向76は、概ね、クッション40の第2部分62に向いているので、水平面78から角度80だけ下方を向いている。角度80は、約0度〜約145度の範囲である。より特定すると、角度80は、約30度〜約90度の範囲である。さらに特定すると、角度80は、約45度〜約85度の範囲である。さらに特定すると、角度80は、約60度〜約80度の範囲である。さらに特定すると、角度80は、約65度〜約75度の範囲であり、例えば、約70度である。
膨張ガスは、略上方を向いた膨張方向82に沿って方向変更フード44に流入する。また、頂部部分68は、図1に示したように、膨張ガスの大部分が方向転換路84に捕えられて該方向転換路84に沿って方向転換せしめられるように丸くなっている。また、頂部部分68は、略ドーム形の形状をしている。したがって、方向転換路84は、方向変更フード44を介した安定した流れを促進する比較的連続したカーブを有する。また、方向転換路84は、膨張ガスの流れの方向を膨張方向82から放出方向76に変える。なお、本明細書では、「略ドーム形」とは、連続的ではあるが外側へ弓状となるように径が変化する三次元的なカーブのある形状をいう。また、「略ドーム形」の形状は、球体の一部である必要はなく、さらに複雑な形状であってもよい。
膨張ガスの一部は、クッション40の前方部分を充填するために前方へ延びる補助放出方向86に沿って補助放出開口72に流入する。補助放出開口72と通気孔74とは、膨張ガスの大部分が放出開口70を通って流出してクッション40の第2部分62に向うように放出開口70よりも幾分か小さい。なお、補助放出開口72や通気孔74は、任意的なものである。
図2を参照すると、膨張中におけるクッション40と方向変更フード44とを破断斜視図が示している。クッション40は、図示したように、第1側部90と第2側部92とを有し、これら側部90,92は、長手方向14と横方向18とによって画成される互いに平行な面内において略鉛直方向を向いている。また、クッション40は、インストルメントパネル36の上面38(図2には示していない)に概ね沿うように配置される取付部分94を有する。また、方向変更フード44の入口部分64が取付部分94に取り付けられ、取付部分94が後述で詳細に説明するようにハウジング46に取り付けられる。なお、クッション40が従来公知の通気孔や紐やその他の特徴を有していてもよい。
また、方向変更フード44は、第1布部分100と第2布部分102とを有し、これら布部分100,102は、互いに一体的に形成されている(すなわち、1つの連続して広がる布から形成されている)。第1布部分100は、クッション40の第1側部90に隣接して該第1側部90に平行に延在して方向変更フード44の第1側部分104を画成している。同様に、第2布部分102は、クッション40の第2側部92に隣接して該第2側部92に平行に延在して方向変更フード44の第2側部分106を画成する。これら第1側部分104と第2側部分106と第1側部90と第2側部92とは、膨張中、幾分か弯曲しているが、それでもなお、互いに略平行となっている。したがって、「略平行」な部材は、必ずしも、平坦であったり、正確に平行であったりする必要はない。
方向変更フード44の第1布部分100は、第1外側エッジ108を有し、第2布部分102は、第2外側エッジ110を有する。これら外側エッジ108,110は、放出か郁夫70と補助放出開口72との間に延在する。そして、これら外側エッジ108,110は、縫い合わせ、接着剤による接着、化学的な接着、高周波(RF)溶接、超音波溶接、ワンピース織り(OPW)、剛性のある機械的なファスナの利用などの方法によって互いに取り付けられる。図2に示した実施形態では、第1布部分100と第2布部分102とは、互いに縫い合わされて第1布部分100を第2布部分102に取り付ける継ぎ目11を形成している。
また、第1布部分100は、第1放出エッジ112と有し、第2布部分102は、第2放出エッジ114を有し、第1放出エッジ112は、第1外側エッジ108に隣接し、第2放出エッジ114は、第2外側エッジ110に隣接している。また、第1放出エッジ112と第2放出エッジ114とは、協力して放出開口70を画成する。また、図2に示した実施形態では、第1放出エッジ112と第2放出エッジ114とは、膨張の開始時に膨張ガスが放出開口70から自由に流れることができるように互いには取り付けられていない。
同様に、第1布部分100は、第1補助放出エッジ116を有し、第2布部分102は、第2補助放出エッジ118を有し、第1補助放出エッジ116は、第1外側エッジ108に隣接し、第2補助放出エッジ118は、第2外側エッジ110に隣接している。したがって、第1外側エッジ108は、第1放出エッジ112と第1補助放出エッジ116との間にあり、第2外側エッジ110は、第2放出エッジ114と第2補助放出エッジ118との間にある。また、第1補助放出エッジ116と第2補助放出エッジ118とは、協力して膨張開始時に開いて膨張ガスを排出する補助放出開口72を画成する。
方向変更フード44の見えている通気孔74は、図示したように、少なくとも部分的に横方向16に沿って延びる通気方向120に沿って膨張ガスを排出する。また、反対側にある通気孔74(図2では見えない)は、図示されている通気方向120の横方向成分とは略反対向きの横方向成分を有する通気方向に沿って膨張ガスを排出する。これら通気孔74は、クッション40の横方向の部分の膨張を促進し、これは、例えば、乗員22が一方の側または他方の側に傾いた場合における保護を高める。
エアバッグモジュール10の数々の要素は、広範な方法に従って製造可能であって組立可能である。以下、図3を参照して、こうした方法の1つを提示し説明する。
図3を参照すると、エアバッグモジュール122を分解されて組み立てられていない状態で斜視図が示している。組立が完了すると、エアバッグモジュール122は、図1および図2に示したエアバッグモジュール10となる。エアバッグモジュール122は、図示したように、方向変更フード44となるフードパネル124と、クッション40となるクッションパネル126とを有する。エアバッグモジュール122の他の特徴部分が隠れないように、図3には、クッションパネル126の取付部分94のみを示してある。また、エアバッグモジュール122は、保持リング130を有し、このリングリング130は、例えば、フードパネル124とクッションパネル126とハウジング46と入口42とを互いに取り付けるために複数のナット132に関連して使用されるものである。
また、図示したように、フードパネル124に第1布部分100と第2布部分102とが形成されており、これら布部分100,102は、中央細長片136によって互いに接続されている。また、第1布部分100と第2布部分102とは、例えば、広げられた布をフードパネル124の形状にレーザーカットすることによって中央細長片136に一体的に形成される。また、第1布部分100と第2布部分102との間のところで中央細長片136には、入口開口138が形成されている。また、中央細長片136は、入口開口138を包囲する周辺部分140を有する。
また、周辺部分140周りには、径方向に対称的な形で複数の取付穴142が配設されている。また、周辺部分140周りには、複数の整列穴144も配設されている。図3に示した実施形態では、4つの取付穴142があり、対をなす取付穴142の隣接する2つの取付穴142間に、それぞれ、2つの整列穴144が配置されている。
また、クッションパネル126は、例えば、一枚の広げられた布からクッションパネル126の形状をレーザーカットすることによって形成される。なお、これに代えて、複数の布片を互いに取り付けてクッションパネル126を形成してもよい。また、クッションパネル126は、従来公知の広範な様々な形状をとることができる。クッションパネル126の取付部分94は、周辺部分140によって包囲された同様に配置される入口開口138を有する。また、取付部分94の周辺部分140周りには、フードパネル124の中央細長片136の取付穴142および整列穴144に整列するように取付穴142と整列穴144とが配設されている。
保持リング130は、例えば、スチールまたはアルミニウムのような金属から形成され、或いは、任意ではあるが、プラスチック、セラミック、または、複合材料から形成される。図3に示した実施形態では、保持リング130は、管状壁146を有し、この管状壁146は、入口開口138を有し、この入口開口138は、フードパネル124の入口開口138とクッションパネル126の入口開口138とに大きさが略等しい。また、保持リング130は、フランジ150を有し、このフランジ150は、管状壁146から長手方向14で且つ横方向16に外方へと延びている。
また、フードパネル124およびクッションパネル126の取付穴142に整列するように複数のファスナ152がフランジ150に取り付けられ或いは一体的に形成されている。ファスナ152は、フードパネル124に向って延びている。各ファスナ152は、例えば、ボルトやネジスタッドなどである。図3に示した実施形態では、フードパネル124およびクッションパネル126の周辺部分140にある取付穴142の数に一致するように、4つのファスナ152が設けられている。さらに、フランジ150には、例えば、打抜加工によって8つのタブ154が形成されている。タブ154は、フードパネル124およびクッションパネル126の周辺部分140の整列穴144に対応し、該整列穴144に整列する。
ハウジング46は、略直方体を画成する側壁156と、これら側壁156に略垂直に配置された取付プレート158とを有する。取付プレート158は、入口開口138を有し、この入口開口138は、保持リング130およびフードパネル124およびクッションパネル126の入口開口138に大きさが略等しい。また、取付プレート158は、該取付プレート158の入口開口138周りに配設された4つの取付穴142と8つの整列穴144とを有する。取付プレート158の取付穴142は、フードパネル124およびクッションパネルの取付穴142と保持リング130のファスナ152とに整列し、取付プレート158の整列穴144は、フードパネル124およびクッションパネルの整列穴144と保持リング130のタブ154とに整列する。
インフレータ42は、略円筒形の形状をしており、膨張ガスを排出する排気部分160と、ECU50(図3では見えない)に連結される接続部分162とを有する。排気部分160は、長手方向14で且つ横方向16に概ね沿って延びるフランジ164によって接続部分162から分離されている。フランジ164には、フードパネル124およびクッションパネル126およびハウジング46の取付穴142ならびに保持リング130のファスナ152に整列するように、複数の取付穴142が形成されている。
また、インフレータ42が作動したときにインフレータ42の内部から膨張ガスを排出するために、インフレータ42の排気部分160には、複数の穴166が形成されている。これら穴166は、インフレータ42から膨張ガスを略径方向外方に排出して実質的にスラストが中立した展開を提供するような方向に向けられている。また、インフレータ42をECU50に連結するワイヤ52は、インフレータ42の接続部分162にあるレセプタ(図略)に押し込まれるコネクタ170を有する。
また、エアバッグモジュール122は、図1および図2に示したエアバッグモジュール10を形成するように容易に組立可能である。1つの方法によれば、最初に、フードパネル124がクッションパネル126に取り付けられる。そして、フードパネル124およびクッションパネル126の入口開口138周りの周辺部分140が縫い合わされ(図略)、フードパネル124がクッションパネル126に取り付けられる。
保持リング130とハウジング46とインフレータ42とが取り付けられる前に、フードパネル124とクッションパネル126とが閉じられ、方向変更フード44とクッション40とが形成される。詳細には、最初に、クッションパネル126のエッジ(図略)同士を縫い合わせることによってクッションパネル126が閉じられる。これは、従来公知の縫合せやその他の方法によって行われる。なお、本明細書では、「閉じる」は、空間を完全に包囲することを意味するのでも空間を気密に包囲することを意味するものでもない。
なお、所望であれば、取付前にフードパネル124およびクッションパネル126の入口開口138からクッションパネル126のエッジを引っ張り出し、取付後に入口開口138に挿入して戻すようにしてもよく、これによれば、処理の完了時にクッションパネルのエッジが互いに向って内側にロールされて内部継ぎ目のところで取り付けられることになる。この構成は、継ぎ目の強度を大きくする。いずれにしても、クッション40は、方向変更フード44を形成するように閉じられていないフードパネル124を包囲することになる。
フードパネル124を閉じるためには、クッション40の外側から第1外側エッジ108と第2外側エッジ110とにアクセスできるように、最初に、クッション40およびフードパネル124の入口開口138から少なくとも部分的に第1布部分100と第2布部分102とを引っ張り出しておく。そして、第1外側エッジ108と第2外側エッジ110とが互いに縫い合わされ、継ぎ目111が形成される。上述したように、第1放出エッジ112と第2放出エッジ114と第1補助放出エッジ116と第2補助放出エッジ118とは、放出開口70および補助放出開口72を画成するように取り付けられていない状態とされている。
また、第1外側エッジ108と第2外側エッジ110とが互いに取り付けられた後、第1布部分100と第2布部分102とがクッション40および方向変更フード44の入口開口138に挿入されて戻される。こうして、方向変更フード44が表向きにされてクッション40内に配置される。ここで、第1外側エッジ100と第2外側エッジ102とは、互いに向って内方へと弯曲しており、継ぎ目111は、方向変更フード44内に配置されている。
フードパネル124およびクッションパネル126が閉じられてクッション40および方向変更フード44が形成された後、クッション40および方向変更フード44の入口開口138に保持リング130が挿入される。そして、ファスナ152が方向変更フード44およびクッション40の取付穴142を通って延びると共にタブ154が方向変更フード44およびクッション40の整列穴144を通って延びるように、保持リング130が横方向18に沿って方向変更フード44およびクッション40に係合するように挿入される。
また、ハウジング46とインフレータ42とが縦方向18に沿って挿入されて保持リング130に係合せしめられる。こうして、ファスナ152がフードパネル124およびクッションパネル126およびハウジング46およびインフレータ42の取付穴142を通って延在し、タブ154がフードパネル124およびクッションパネル126およびハウジング46の整列穴144を通って延在することになる。そして、ナット132がファスナ152の露出した端部に螺合されて係合せしめられ、これにより、フードパネル124およびクッションパネル126およびは46およびインフレータ42に対する保持リング130の係合が確実なものとされる。
こうして、インフレータ42の排気部分160がハウジング46およびクッション40および方向変更フード44および保持リング130の入口開口138を通って延在することになる。したがって、排気部分160は、保持リング130の管状へ気146によって画成される空間内において方向変更フード44の内部に配置されることになる。また、管状壁146は、膨張ガスが排気部分160から流出する方向を制御するために、インフレータ42の排気部分160の穴166の幾つかを覆っている。穴166が対称的に覆われている限り、インフレータ42のスラスト中立状態が維持される。
そして、クッション40と方向変更フード44とがハウジング46内に折り畳まれる。この折畳は、例えば、自動化された機械作業や手作業によって行われる。なお、1つの実施形態として、クッション40および方向変更フード44が予め定められたパターンに従って折り畳まれるのではなく、単に、ハウジング46の内部の収容空間48内にコンパクトに詰め込まれてもよい。したがって、「折畳」との用語は、順序立てられた布コンパクト化技術と順序立てられていない布コンパクト化技術との両方を含むように大まかに使用される用語である。
こうした順序立てられていない折畳は、例えば、「無秩序折畳」とも呼ばれ、複雑な折畳方法を実行するのに必要な機械作業やプロセスを排除することによってエアバッグモジュール10のコスト効率を向上させるものである。また、こうした折畳方法は、クッションの膨張経路を制御するためにエアバッグモジュールにおいて利用されることが多い。しかしながら、クッション40および方向変更フード44のコンパクト化が幾分か順序立てられていないときでさえ、エアバッグモジュール10の方向変更フード44は、上述したような制御を提供することができる。
また、別の実施形態として、クッション40および方向変更フード44がさらに順序立てられた方法に従って折り畳まれてもよい。こうした折畳は、所望であれば、ハウジング46およびインフレータ42が保持リング130に取り付けられる前に行われる。そして、クッション40と方向変更フード44とを備えた折り畳まれたパーッケージがハウジング46およびインフレータ42に連結される。なお、これに代えて、ハウジング46および/またはインフレータ42が保持リング130に対して位置決めされた後に順序立てられた折畳が行われてもよい。
クッション40および方向変更フード44が収容空間48の形に折り畳まれた後は、エアバッグモジュール10は、乗り物12に直ぐにでも搭載可能な状態にある。そして、ワイヤ52がコネクタ170を介してインフレータ42の接続部分162に取り付けられる。そして、ハウジング46が様々な形態でインストルメントパネル36の内部に取り付けられる。
衝突が検出されると、ECU50がワイヤ52を介して作動信号をインフレータ42に送信する。インフレータ42は、作動信号を受信し、作動して該インフレータ42の排気部分160の穴166から膨張ガスを排出する。膨張ガスは、概ね、方向変更フード44の頂部部分68に衝突してクッション40内で方向変更フード44を膨張させる。そして、膨張ガスの一部が方向転換経路84に沿って移動し、放出開口70を介して方向変更フード44から流出する。その他の膨張ガスは、図2に示したように、補助放出開口72を介して方向変更フード44から流出する。
展開中においては、方向変更フード44の頂部部分68は、図1に示したように、フロントガラス34に並んでいる。また、頂部部分68内の膨張ガスの圧力は、フロントガラス34によって反作用圧力が頂部部分68に加えられるにも係わらず、方向変更フード44の形状を維持する。したがって、方向変更フード44は、膨張中、一貫した全体形状を維持する。
また、フロントガラス34は、頂部部分68が前方へ進むことを防止する。その結果、方向変更フード44は、膨張ガスが放出開口70から流出することによって加えられるスラスト力に反応して前方へと枢動することはできない。また、放出開口70は、望ましい形で放出方向に沿って膨張ガスを放出する所定の位置に維持される。なお、頂部部分68は、様々な乗り物の構成やフロントガラスの形状に合うように様々な形状に変わることができる。
こうして、膨張ガスは、クッション40の第2部分62内へと向けられ、これにより、確実に、第2部分62が乗員22の頭部24および胴体26に衝撃に対する比較的均一な保護を提供するのに十分に即座に膨張する。なお、膨張中のクッション40の堅さを制限するために、クッション40が膨張中に限られた流量で該クッション40からガスを排出するように設計された通気孔またはガス透過性膜を有していてもよい。
本発明の別の実施形態では、膨張ガスの殆どがクッションに排出される前に方向変更フード44が適切に膨張することを確実ならしめるために、方向変更フード44からの膨張ガスの初期流量を制限することが望ましい。このことは、放出開口70が膨張ガスを放出方向76に沿って排出するのに適切な位置をとることを確実ならしめる。さらに、別の実施形態では、フードパネル134が捩れた状態におちいらないようにすることを確実ならしめるための対策をすることが好ましい。こうした別の実施形態は、図4および図5に示してあり、以下、これを図4および図5を参照して説明する。
図4を参照すると、本発明の別の実施形態の1つの方向変更フード244を斜視図が示している。方向変更フード244は、エアバッグモジュール10の残りの構成要素、または、上述した実施形態の構成要素とは異なって構成された構成要素と共に、方向変更フード44の代わりに使用される。また、方向変更フード244は、初期膨張段階中で示されている。
上述した実施形態と同様に、方向変更フード244は、該方向変更フード244から膨張ガスを流出させる入口部分64と、膨張ガスを方向転換させる頂部部分68とを有する。また、方向変更フード244は、後述するように、上述した実施形態のものとは幾分か異なって構成された出口部分266も有する。出口部分は、膨張ガスをクッション(図略)に排出する放出開口270と補助放出開口272とを有する。
また、方向変更フード244は、第1布部分300と第2布部分302とを有する。第1布部分300は、第1側部分304を有し、第2布部分は、第2側部分306を有し、これら側部分304,306は、通気孔74がない点で上述した実施形態の側部分104,106とは異なる。また、上述した実施形態のものと同様に、第1布部分300は、第1外側エッジ108を有し、第2布部分302は、第2外側エッジ110を有し、これら外側エッジ108,110同士は、継ぎ目111によって取り付けられている。
また、第1布部分300は、第1放出エッジ312を有し、第2布部分302は、第2放出エッジ314を有し、これら放出エッジ312,314は、協力して放出開口270を画成する。また、第1放出エッジ312および第2放出エッジ314は、継ぎ目315によって互いに取り付けられている点で上述した実施形態のものとは異なる。継ぎ目315は、方向変更フード244の内部と外部との間に予め定められた圧力差が存在するときに継ぎ目315が裂けて膨張ガスが放出開口270を介して方向変更フード244から流出することができるように選択された強度を有する。
同様に、第1布部分300は、第1補助放出エッジ316を有し、第2布部分302は、第2補助放出エッジ318を有し、これら補助放出エッジ316,318は、協力して補助放出開口272を画成する。また、これら第1補助放出エッジ316と第2補助放出エッジ318とは、継ぎ目319によって互いに取り付けられており、この継ぎ目319は、予め定められた圧力差の形成に応答して該継ぎ目319が裂けて補助放出開口272を介して膨張ガスを排出することができるように選択された強度を有する。
継ぎ目315,319を利用することは、大部分のガスがクッション内に排出される前に方向変更フード244が膨張ガスで実質的に満たされることを確実ならしめるのを助ける。したがって、放出開口270と補助放出開口272とは、これらが開いて膨張ガスを排出するときに適切に配置されていることになる。これによれば、初期段階において、膨張ガスは、方向変更フード244からのガス流が安定するまで予期していない方向へ方向変更フード244から流出するのではなく、所望の方向(例えば、図1に示されている放出方向76および補助放出方向86)に沿って流れる。
なお、継ぎ目315,319は、様々な多くの方法によって作製可能である。1つの方法によれば、方向変更フード244を備えたエアバッグモジュールは、方向変更フード44が閉じられるところまでは、上述した実施形態に関して説明したように組み立てられる。そして、方向変更フード244の外側エッジ108,110が単に縫い合わされるのではなく、放出エッジ312,314および補助放出エッジ316,318も縫い合わされる。
任意ではあるが、放出エッジ312,314および補助放出エッジ316,318が外側エッジ108,110を取り付けるのに利用されるプロセスをそのまま継続して利用して互いに取り付けられてもよい。また、継ぎ目111の破断強度よりも低い破断強度を提供するように継ぎ目315,319を形成するために、縫合せに関するパラメータ、例えば、糸の種類、縫い目の間隔などの1つ又はそれ以上を変更してもよい。或いは、継ぎ目315,319が継ぎ目111を形成するのに利用されるものとは異なる作業によって縫い合わされてもよい。なお、継ぎ目111,315,319が形成されると、方向変更フード244は、上述した実施形態に関して説明したように、クッション内に挿入されて戻され、表向きにされて配置される。
放出エッジ312,314および補助放出エッジ316,318の破断可能な取付は、方向変更フード244の不適切な閉鎖や搭載を防止するのを助けるという利点を追加する。すなわち、放出開口270および補助放出開口272が縫い合わされて閉じられた後は、第1布部分300および第2布部分302が放出開口270への予期していない挿入または補助放出開口272への予期していない挿入によって間違った安定状態へと捩れてしまうことはない。
さらに、放出エッジ312,314の形状およびサイズが補助放出エッジ316,318のものとは異なることから、第1布部分300と第2布部分302との不適切な取付は、即座に顕在化するし、修正可能である。したがって、放出エッジ312,314の1つが補助放出エッジ316,318に取り付けられていることは、即座に明らかとなる。
図5を参照すると、本発明のさらに別の実施形態の方向変更フード344を斜視図が示している。方向変更フード344は、エアバッグモジュール10の残りの構成要素、または、第1実施形態のものとは異なって構成された構成要素と共に、方向変更フード44の代わりに利用される。また、方向変更フード344は、初期膨張段階中で示されている。
上述した実施形態と同様に、方向変更フード344は、膨張ガスを受け入れる入口部分64と、膨張ガスを方向転換させる頂部部分68とを有する。また、方向変更フード344は、膨張ガスをクッション(図略)内に排出する出口部分366も有する。出口部分366は、放出開口370と補助放出開口372とを有する。
また、方向変更フード344は、第1布部分400と第2布部分402とを有する。第1布部分400は、上述した実施形態のものと同様な第1側部分304を有する。同様に、第2布部分402は、第2側部分306を有する。また、上述した実施形態のものと同様に、第1布部分400は、第1外側エッジ108を有し、第2布部分402は、第2外側エッジ110を有する。これら第1外側エッジ108と第2外側エッジ110とは、継ぎ目111によって互いに取り付けられている。
また、第1布部分400は、第1放出エッジ412を有し、第2布部分402は、第2放出エッジ414を有し、これら放出エッジ412,414は、協力して放出開口370を画成する。また、第1放出エッジ412と第2放出エッジ414とは、事実上、概して破断不能な継ぎ目415によって互いに取り付けられている。また、第1布部分400は、第1補助放出エッジ416を有し、第2布部分402は、第2補助放出エッジ418を有し、これら補助放出エッジ416,418は、協力して補助放出開口372を画成する。また、第1補助放出エッジ416と第2補助放出エッジ418とは、これも破断不能な継ぎ目419な継ぎ目419によって互いに取り付けられている。
また、出口部分366は、第2放出エッジ414に隣接した第2布部分402のところに形成された孔開き領域422を有する。孔開き領域422は、第2放出エッジ414に沿ったラインに配設された複数の孔424を有する。これら孔424は、該孔424に沿った孔開き領域422の破断強度が小さくなるように互いに離間して配置されている。したがって、孔開き領域422は、方向変更フード344の内部と外部との間の圧力差が予め定められた圧力差に達したときに裂けて開いて放出開口370を提供する。
同様に、出口部分366も、第2補助放出エッジ418に隣接した第2布部分402のところに形成された孔開き領域426を有する。孔開き領域426は、第2補助放出エッジ418に沿ったラインに配設された複数の孔428を有する。孔424と同様に、これら孔428も、該孔に沿った孔開き領域428の破断強度が小さくなるように互いに離間して配置されている。その結果、孔開き領域426は、予め定められた圧力差に達したときに裂けて開いて補助放出開口を提供する。
これによれば、方向変更フード344は、上述した実施形態の利益に匹敵する利益を提供する。すなわち、放出開口370および補助放出開口372は、概して、膨張ガスの殆どがクッション内に排出される前に適切な位置に配置されていることになる。さらに、方向変更フード344の不適切な閉鎖や搭載は、困難であり、それに気付くのが比較的容易である。
また、継ぎ目415,419は、継ぎ目111を形成するのに利用される方法と同様な方法によって容易に作製可能である。継ぎ目415,419が継ぎ目111と同様に実質的に破断不能であることから、継ぎ目111,415,419は、パラメータを変更する必要なく、1つの連続した縫合せを使って形成可能である。したがって、外側エッジ108,110および放出エッジ412,414および補助放出エッジ416,418は、継ぎ目111,415,419が効果的に1つの連続した継ぎ目となるように連続的に互いに取り付けられる。
また、孔424,428は、様々な方法によって形成可能である。1つの例として、孔424,428は、レーザーカットによって形成される。したがって、孔424,428は、方向変更フード344を形成するフードパネルの形状を画成するために外側エッジ108,110および放出エッジ412,414および補助放出エッジ416,418を形成するのに利用されるレーザーカット処理の一部として形成される。
特定の実施では、方向変更フードの一方の側を優先的に膨張させるために、横方向成分のある方向にガスの方向を変更させることが望ましい。こうした非対称な膨張は、フロントガラスやインストルメントパネルのカーブを補償したり、適所を外れた衝撃に対する保護を高めたりするために利用される。こうした横方向に非対称な膨張ガスの流れを提供するフードパネルの例は、図6に示してあり、次に図6を参照してこれを説明する。
図6を参照すると、本発明の別の実施形態の方向変更フードを作製するのに利用されるフードパネル524を平面図が示している。結果としてもたらされる方向変更フードは、クッション(図略)に排出される膨張ガスに横方向成分を提供するために、エアバッグモジュール10の残りの構成要素、または、第1実施形態のものとは異なって構成された構成要素と共に、方向変更フード44の代わりに利用される。
フードパネル124と同様に、フードパネル524は、第1布部分100と、第2布部分102と、これら第1布部分100と第2布部分102とを互いに連結する中央細長片536とを有する。また、第1布部分100は、第1側部分104を有し、第2布部分102は、第2側部分106を有する。さらに、第1布部分100は、第1外側エッジ108と、第1放出エッジ112と、第1補助放出エッジ116とを有する。また、第2布部分102は、第2外側エッジ110と、第2放出エッジ114と、第2補助放出エッジ118とを有する。
中央細長片536は、膨張ガスをフードパネル124から形成された方向変更フードに流入させることができる入口開口138を有する。また、入口開口138を周辺部分540が包囲している。また、周辺部分540周りには、複数の取付穴142と整列穴144とが分布されている。これら取付穴142および整列穴144は、図3に示した実施形態のものと同様であり、図3に示した保持リング130のファスナ152およびタブ154と同様なファスナおよびタブを受容するのに利用される。
また、周辺部分540は、該周辺部分540の取付穴142および整列穴144が周辺部分140の取付穴および整列穴の位置から角度542だけ回転されている点で図3に示したフードパネル124の周辺部分140とは異なる。角度542は、排出される膨張ガスに横方向成分を与えるように選択される。なお、角度542が大きいと、より大きな横方向の流れとより大きな非対称性が提供される。図示したように、角度542は、図6に示した実施形態では、約20度である。
角度542は、図1および図2に示したエアバッグモジュール10と構造的に同様なエアバッグモジュールを提供するようにフードパネル524をフードパネル124の代わりに利用可能とするという効果を奏する。しかしながら、フードパネル524の閉鎖によって形成される方向変更フード(図略)は、放出開口が乗り物の室内を向き且つ補助放出開口が乗り物の室外を向くように角度を付けられる。その結果、膨張ガスの殆どが乗り物の室内(例えば、図6で見て左方向への横方向16に沿って)であって且つ下方へ向けられる。
横方向への放出成分は、乗り物の中央では乗員に向って延在するが端部では後退するようにカーブしたインストルメントパネル(図略)を補償することを助ける。こうした形状のインストルメントパネルは、通常、補助席側のクッションを乗り物の室外に向って膨張させる。この効果は、角度542が存在することによって少なくとも部分的に打ち消される。また、他の実施形態として、中央のところで乗員から離れるようにカーブするフロントガラスを補償するために乗り物の室外に向う膨張ガス流を提供するために逆の角度を利用してもよい。
なお、本明細書で広く説明し、特許請求の範囲に規定されているように、その構造、方法、または、その他の本質的な特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形で本発明を実施可能である。上述した実施形態は、全ての観点で例示的なものであって限定的なものではない。したがって、本発明の範囲は、上の説明によってではなく特許請求の範囲によって規定されるものである。また、特許請求の範囲の均等の意味および範囲内での全ての変更も、本発明の範囲に含まれる。
乗り物のインストルメントパネル内の補助席側の正面衝撃用のエアバッグとして取り付けられる本発明のエアバッグモジュールの側立面図である。 膨張中にある図1に示したエアバッグモジュールのクッションおよび方向変更フードの部分破断斜視図である。 部分的に組み立てられた状態にある図1に示したエアバッグモジュールの分解斜視図であり、ここでは、クッションはその一部のみが示されている。 本発明の別の実施形態に従った図1に示したエアバッグモジュールのクッション内で使用されるのに適した方向変更フードの斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に従った図1に示したエアバッグモジュールのクッション内で使用されるのに適した方向変更フードの斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に従った方向変更フードを形成するフードパネルの平面図である。

Claims (66)

  1. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールにおいて、インフレータと、膨張方向に沿った該インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置可能なクッションと、方向変更フードとを具備し、該方向変更フードが前記クッションに取り付けられ且つ前記膨張方向に沿った前記インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置された入口開口を備えた入口部分と、膨張ガスの上方への移動を制限して該膨張ガスを水平面から下方へ少なくとも45度の角度を向いた放出方向に方向転換するように配置された頂部部分と、前記放出方向に沿って膨張ガスを前記クッションに排出するように配置された放出開口を備えた出口部分とを有するエアバッグモジュール。
  2. 前記入口部分と頂部部分と出口部分とが第1外側エッジを備えた第1布部分と該第1布部分に一体的に形成された第2布部分とによって形成されており、前記第2布部分が第2外側エッジを有し、該第2外側エッジが前記第1外側エッジに取り付けられることで前記放出開口が画成される請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  3. 前記放出開口の両側の圧力の差として予め定められた圧力差が形成されたことに応答して該放出開口が開くことができるように選択された閉鎖方法を使用して前記出口部分が閉じられている請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  4. フロントガラスが前記方向変更フードの前方への枢動を抑制するように前記クッションの膨張中に乗り物のフロントガラスに並ぶようにして前記頂部部分が配置される請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  5. 前記方向変更フードの入口開口が前記クッションの入口開口の周辺部分に取り付けられる周辺部分を有する請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  6. 前記出口部分が補助放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置された補助放出開口を画成する請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  7. 前記頂部部分が前記放出方向の両側に配置された通気方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出するように配置された2つの通気孔を有する請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  8. 前記クッションが第1側部と該第1側部に略平行な第2側部とを有し、前記方向変更フードが第1側部分と第2側部分とを有し、これら第1側部分と第2側部分とがクッションの膨張中に該クッションの第1側部および第2側部に略平行である請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  9. 前記クッションが補助席側の正面衝突保護を提供するように形成されている請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  10. 前記膨張方向が乗り物のインストルメントパネルから上方に延びる請求項9に記載のエアバッグモジュール。
  11. インストルメントパネル内の収容位置から上方に展開すると共に前記放出方向に沿った膨張ガスの放出に応答して下方に延びて乗員の膝に接触するように前記クッションが形成されている請求項10に記載のエアバッグモジュール。
  12. 前記放出方向が水平面から下方に少なくとも60度の角度を向いている請求項9に記載のエアバッグモジュール。
  13. 前記放出方向が横方向に沿ってクッション内に非対称に膨張ガスを放出させる横方向成分を有するように前記放出開口が配置されている請求項9に記載のエアバッグモジュール。
  14. 前記クッションおよび方向変更フードがシンプルなコンパクト化によって収容空間内に折り畳まれている請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  15. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールにおいて、インフレータと、膨張方向に沿った該インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置可能なクッションと、方向変更フードとを具備し、該方向変更フードが前記クッションに取り付けられ且つ前記インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置された入口開口を備えた入口部分と、膨張ガスの上方への移動を制限して該膨張ガスを下方へ角度のある放出方向に方向転換するように配置された頂部部分と、膨張ガスを前記クッションに排出するように配置された放出開口を備えた出口部分とを有し、フロントガラスが前記方向変更フードの前方への枢動を抑制するようにクッションの膨張中に乗り物のフロントガラスに並ぶようにして前記頂部部分が配置されるエアバッグモジュール。
  16. 前記方向変更フードが膨張中に一貫した全体形状を維持するように膨張ガスで満たされる略ドーム状の形状を前記頂部部分が有する請求項15に記載のエアバッグモジュール。
  17. 前記頂部部分が並ぶようにして延在するフロントガラスの一部の外形と同様な外形を該頂部部分が有する請求項15に記載のエアバッグモジュール。
  18. 前記クッションが補助席側の正面衝撃保護を提供するように形成されている請求項15に記載のエアバッグモジュール。
  19. 前記入口開口が上方に延びる膨張方向に沿った膨張ガスを受け入れるように配置され、前記放出開口が下方に延びる放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置されている請求項18に記載のエアバッグモジュール。
  20. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールにおいて、インフレータと、膨張方向に沿った該インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置可能であって第1側部と該第1側部に略平行な第2側部とを有するクッションと、実質的にシングルピースの布から構成された方向変更フードとを具備し、該方向変更フードが前記インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置された入口開口を備えた入口部分と、膨張ガスの上方への移動を制限して該膨張ガスを下方へ角度のある放出方向に方向転換するように配置された頂部部分と、第1側部分と、第2側部分とを有し、これら第1側部分と第2側部分とが前記クッションの膨張中にクッションの第1側部と第2側部とに略平行であるエアバッグモジュール。
  21. 前記方向変更フードが第1外側エッジを備えた第1布部分と該第1布部分に一体的に形成された第2布部分とを有し、該第2布部分が第2外側エッジを有し、前記第1外側エッジと第2外側エッジとが互いに取り付けられることで第1側部分と第2側部分と頂部部分とが形成される請求項20に記載のエアバッグモジュール。
  22. 前記入口部分が前記クッションの入口開口の周辺部分に取り付けられる周辺部分を備えた入口開口を有する請求項20に記載のエアバッグモジュール。
  23. 前記クッションが補助席側の正面衝突保護を提供するように形成されている請求項20に記載のエアバッグモジュール。
  24. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールであってインフレータとクッションとを有するエアバッグモジュール用の方向変更フードにおいて、前記クッションに取り付けられ、膨張方向に沿った前記インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置された入口開口を備えた入口部分と、膨張ガスの上方への移動を制限して該膨張ガスを水平面から下方へ少なくとも45度の角度を向いた放出方向に方向転換するように配置された頂部部分と、前記放出方向に沿って膨張ガスをクッションに排出するように配置された放出開口を備えた出口部分とを具備する方向変更フード。
  25. 前記入口部分と頂部部分と出口部分とが第1外側エッジを備えた第1布部分と該第1布部分に一体的に形成された第2布部分とによって形成されており、前記第2布部分が第2外側エッジを有し、該第2外側エッジが前記第1外側エッジに取り付けられることで前記放出開口が形成される請求項24に記載の方向変更フード。
  26. 前記第1布部分と第2布部分とが横方向に沿って互いに対称である請求項25に記載の方向変更フード。
  27. 前記放出開口の両側の圧力の差として予め定められた圧力差が形成されたことに応答して前記放出開口が開くことができるように選択された閉鎖方法を使用して前記出口部分が閉じられている請求項24に記載の方向変更フード。
  28. フロントガラスが当該方向変更フードの前方への枢動を抑制するようにクッションの膨張中に乗り物のフロントガラスに並ぶようにして前記頂部部分が配置される請求項24に記載の方向変更フード。
  29. 当該方向変更フードの入口開口が前記クッションの入口開口の周辺部分に取り付けられる周辺部分を有する請求項24に記載の方向変更フード。
  30. 補助放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置された補助放出開口を前記出口部分が画成している請求項24に記載の方向変更フード。
  31. 前記放出方向の両側に配置された通気方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出するように配置された2つの通気孔を前記頂部部分が有する請求項24に記載の方向変更フード。
  32. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールであってインフレータとクッションとを有するエアバッグモジュール用の方向変更フードであって、前記クッションが該クッションの第1部分に向う膨張方向に沿った前記インフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置可能である方向変更フードにおいて、第1外側エッジを備えた第1布部分と、該第1布部分に一体的に形成された第2布部分とを具備し、該第2布部分が第2外側エッジを有し、前記第1外側エッジと第2外側エッジとが互いに取り付けられて膨張ガスが前記クッションの第2部分に向うように当該方向変更フードによって前記膨張方向から方向転換せしめられるように向けられた放出開口を画成する方向変更フード。
  33. 前記第1布部分が前記第1外側エッジに隣接する第1放出エッジを有し、前記第2布部分が前記第2外側エッジに隣接する第2放出エッジを有し、これら放出エッジが前記放出開口を形成するように取り付けられていないままとなっている請求項32に記載の方向変更フード。
  34. 前記第1布部分が前記第1外側エッジに隣接する第1補助放出エッジを有し、前記第2布部分が前記第2外側エッジに隣接する第2補助放出エッジを有し、補助放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置された補助放出開口を形成するように前記補助放出エッジが取り付けられていないままとなっている請求項33に記載の方向変更フード。
  35. 前記第1部分と第2部分とが長手方向において該第1部分および第2部分よりも幅の狭い中央細長片によって互いに連結されており、該中央細長片が前記第1部分および第2部分に一体的に形成されており、また、該中央細長片が入口開口を有し、該入口開口を介して膨張ガスがインフレータから当該方向変更フードに流入する請求項32に記載の方向変更フード。
  36. 前記第1外側エッジと第2外側エッジとが縫い合わされている請求項32に記載の方向変更フード。
  37. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールであってインフレータとクッションとを有するエアバッグモジュール用の方向変更フードにおいて、膨張方向に沿ったインフレータからの膨張ガスを受け入れるように配置された入口開口を備えた入口部分と、前記膨張方向とは異なる放出方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出するように配置された放出開口を備えた出口部分とを具備し、前記放出開口が該放出開口の両側の圧力の差として予め定められた圧力差が形成されたことに応答して該放出開口が開くことができるように選択された閉鎖方法を利用して閉鎖されている方向変更フード。
  38. 前記放出開口が開く前に前記放出方向に沿って膨張ガスが排出されるように前記放出開口が配置されるように予め定められた圧力差において当該方向変更フードが膨張される請求項37に記載の方向変更フード。
  39. 前記閉鎖方法が予め定められた圧力差があることに応答して裂けて開くように選択された強度を有する継ぎ目を形成するように前記放出開口を縫い合わせて閉鎖することを含む請求項37に記載の方向変更フード。
  40. 前記閉鎖方法が前記放出開口を縫い合わせて閉鎖し、予め定められた圧力差があることに応答して裂けるように選択された強度を有する孔開き領域を形成するように前記放出開口に隣接して当該方向変更フードに孔を設けることを含む請求項37に記載の方向変更フード。
  41. 前記出口部分が補助放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置された補助放出開口を画成し、該補助放出開口が前記閉鎖方法を使用して閉じられている請求項37に記載の方向変更フード。
  42. クッションと、該クッション内に配置された方向変更フードであって頂部部分と放出開口とを備えた方向変更フードと、インフレータとを具備するエアバッグモジュールを利用して乗り物の乗員に衝撃保護を提供する方法において、膨張方向に沿って方向変更フードに流入する膨張ガスを該方向変更フード内に受け入れる工程と、膨張ガスを前記頂部部分に接触させて該膨張ガスを水平面から下方に少なくとも45度の角度を向いた放出方向に方向変換する工程と、前記放出開口を介して前記放出方向に沿って膨張ガスをクッション内へ排出する工程とを具備する方法。
  43. 前記出口部分が閉鎖方法を使用して閉じられ、該閉鎖方法が前記放出開口を介して膨張ガスを排出することができるように該放出開口の両側の圧力差として予め定められた圧力差を生成することで該放出開口を開かせることを含む請求項42に記載の方法。
  44. フロントガラスが前記方向変更フードの前方への枢動を抑制するようにクッションの膨張中に乗り物のフロントガラスに並ぶように前記頂部部分を配置する工程をさらに具備する請求項42に記載の方法。
  45. 前記出口部分が補助放出開口を画成している請求項42に記載の方法において、補助放出方向に沿って膨張ガスを前記補助放出開口から排出する工程をさらに具備する方法。
  46. 前記頂部部分が2つの通気孔を有する請求項42に記載の方法において、前記放出方向の両側に配置された通気方向に沿って膨張ガスを前記通気孔からクッション内に排出する工程をさらに具備する方法。
  47. 前記放出方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出する工程が補助席側の正面衝撃保護を提供するようにクッションを膨張させる工程を有する請求項42に記載の方法。
  48. 前記膨張方向が乗り物のインストルメントパネルから上方に延びている請求項47に記載の方法において、前記膨張ガスを方向変更フード内に受け入れる工程が方向変更フードを上方に拡張させる工程を有する方法。
  49. 前記放出方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出する工程がインストルメントパネル内の収容空間から上方にクッションを膨張する工程と、クッションを下方に延在させて乗員の膝に接触させる工程とを有する請求項48に記載の方法。
  50. 前記放出方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出する工程が水平面から下方に少なくとも60度の角度に膨張ガスを排出する工程を有する請求項47に記載の方法。
  51. 前記放出方向が横方向成分を有するように前記放出開口が配置されている請求項42に記載の方法において、前記放出方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出する工程が横方向に沿って膨張ガスをクッション内に非対称に排出する工程を有する方法。
  52. クッションと、該クッション内に配置された方向変更フードと、インフレータとを有するエアバッグモジュールを利用して乗り物の乗員に衝撃保護を提供する方法であって、前記方向変更フードが入口部分と閉鎖方法を利用して閉鎖された放出開口を備えた出口部分とを有している方法において、膨張方向に沿って前記入口部分に流入する膨張ガスを該入口部分内に受け入れる工程と、前記膨張方向とは異なる放出方向に膨張ガスを方向転換する工程と、膨張ガスを前記出口部分内に受け入れて該出口部分の両側の圧力の差を予め定められた圧力差にして放出開口を開かせる工程と、該放出開口を介して前記放出方向に沿って膨張ガスをクッション内に排出する工程とを具備する方法。
  53. 前記放出開口が開く前に前記放出方向に沿って膨張ガスが排出されるように該放出開口が配置されるように前記方向変更フードを膨張させる工程をさらに具備する請求項52に記載の方法。
  54. 前記閉鎖方法が前記放出開口を縫い合わせて閉鎖して継ぎ目を形成する工程を有する請求項52に記載の方法において、前記放出開口を開く工程が予め定められた圧力差があることに応答して前記継ぎ目を裂く工程を有する方法。
  55. 前記閉鎖方法が前記放出開口を縫い合わせて閉鎖し、該放出開口に隣接して方向変更フードに孔を設けることで孔開き領域を形成する工程を有する請求項52に記載の方法において、前記放出開口を開く工程が予め定められた圧力差があることに応答して前記孔開き領域を裂く工程を有する方法。
  56. 補助放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置された補助放出開口を前記出口部分が画成しており、前記補助放出開口が前記閉鎖方法を使用して閉じられている請求項52に記載の方法において、予め定められた圧力差があることに応答して前記補助放出開口を開くことを開始させる工程をさらに具備する方法。
  57. 乗り物の乗員を衝撃から保護するためのエアバッグモジュールを製造する方法において、第1外側エッジを備えた第1布部分と第2外側エッジを備えた第2布部分とを有するフードパネルを形成する工程と、該フードパネルをクッションパネルに取り付ける工程と、該クッションパネルを閉じて前記フードパネルを概して包囲すると共に第1部分と第2部分とを有するクッションを形成する工程と、前記第1外側エッジと第2外側エッジとを互いに取り付けて方向変更フードを形成する工程であって該方向変更フードが前記第1部分に向う膨張方向に該方向変更フードに流入する膨張ガスを前記第2部分に向う放出方向に方向転換させるように成形されている工程を具備する方法。
  58. 前記第1布部分が前記第1外側エッジに隣接した第1放出エッジを有し、前記第2布部分が前記第2外側エッジに隣接した第2放出エッジを有している請求項57に記載の方法において、前記第1外側エッジと第2外側エッジとを互いに取り付ける工程が前記放出方向に沿って膨張ガスを方向変更フードから排出するように配置された放出開口を形成するように前記放出エッジ同士を取り付けないままとする工程を有する方法。
  59. 前記第1布部分が前記第1外側エッジに隣接した第1補助放出エッジを有し、前記第2布部分が前記第2外側エッジに隣接した第2補助放出エッジを有している請求項58に記載の方法において、前記第1外側エッジと第2外側エッジとを互いに取り付ける工程が補助放出方向に沿って膨張ガスを排出するように配置された補助放出開口を形成するように前記補助放出エッジ同士を取り付けないままとする工程を有する方法。
  60. 第1布部分が前記第1外側エッジに隣接した第1放出エッジと第1補助放出エッジとを有し、前記第2布部分が前記第2外側エッジに隣接した第2放出エッジと第2補助放出エッジとを有する請求項57に記載の方法において、前記放出開口の両側の圧力の差として予め定められた圧力差が形成されたことに応答して前記放出エッジが取り外されるように選択された閉鎖方法を使用して前記放出エッジ同士を取り付ける工程と、前記閉鎖方法を使用して前記補助放出エッジ同士を取り付ける工程とをさらに具備する方法。
  61. 前記第1外側エッジと第2外側エッジとを互いに取り付ける工程が前記第1外側エッジと第2外側エッジとを縫い合わせる工程を有する請求項57に記載の方法。
  62. 前記フードパネルが周辺部分を備えた入口開口を有し、前記クッションパネルが周辺部分を備えた入口開口を有している請求項57に記載の方法において、前記フードパネルを前記クッションパネルに取り付ける工程が前記フードパネルの入口開口の周辺部分を前記クッションパネルの入口開口の周辺部分に取り付ける工程を有する方法。
  63. 前記第1外側エッジと第2外側エッジとが取り付けられる前に前記クッションパネルが閉じられている請求項62に記載の方法において、前記第1外側エッジと第2外側エッジとを取り付ける前にクッションパネルの入口開口から前記第1外側エッジと第2外側エッジとを引っ張り出す工程と、前記第1外側エッジと第2外側エッジとを取り付けた後にクッションの入口開口に前記第1外側エッジと第2外側エッジとを挿入して戻す工程とをさらに具備する方法。
  64. 前記クッションパネルを閉じる工程がクッション内に保持リングを配置するように保持リングをクッションパネルおよびフードパネルの入口開口の周辺部分に取り付ける工程をさらに具備する請求項62に記載の方法。
  65. 補助席側の正面衝撃保護を提供する形状が得られるように閉じることが可能なクッションパネルを形成する工程をさらに具備する請求項57に記載の方法。
  66. 前記クッションと方向変更フードとを収容空間内にコンパクト化することによって前記クッションと方向変更フードとを折り畳む工程をさらに具備する請求項57に記載の方法。
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